JPH0570975A - 新規なアルキルベンゾトリアゾル組成物と銅および銅合金の腐食防止剤としてのその使用 - Google Patents

新規なアルキルベンゾトリアゾル組成物と銅および銅合金の腐食防止剤としてのその使用

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JPH0570975A
JPH0570975A JP3148933A JP14893391A JPH0570975A JP H0570975 A JPH0570975 A JP H0570975A JP 3148933 A JP3148933 A JP 3148933A JP 14893391 A JP14893391 A JP 14893391A JP H0570975 A JPH0570975 A JP H0570975A
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corrosion
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Daniel P Vanderpool
ピー.ヴアンダープール ダニエル
Charles Y Cha
ワイ.チヤ チヤールズ
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Original Assignee
Calgon Corp
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルキルベンゾトリアゾルと、メルカプトベ
ンゾトリアゾル、トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル
および/または1−フエニル−5−メルカプトテトラゾ
ルとを組合せて用いることにより、水性系と接触してい
る金属表面、特に銅表面の腐食を防止する。 【効果】 不動態化速度および保護膜の持続性が向上す
る。また、高塩分濃度の水性系においても有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ベンゾトリアゾル、マーカプトベンゾチア
ゾルおよびトリルトリアゾルは良く知られた銅腐食防止
剤である。たとえば、米国特許第4675158号明細
書に記載がある。すなわち、この特許明細書にはトリル
トリアゾル/マーカプトベンゾチアチアゾル組成物を銅
腐食防止剤として使用することが開示されている。さら
にまた、米国特許第4744950号明細書ならびに対
応する欧州特許願第85304467.5号には低級
(C3 −C6)アルキルベンゾトリアゾルを銅腐食防止剤
として使用することが開示されている。
【0002】米国特許第4338209号明細書にはマ
ーカプトベンゾチアゾル、トリルトリアゾルおよびベン
ゾトリアゾルから選択された1つまたはそれ以上の化合
物を含有する金属腐食防止剤が開示されている。そして
ベンゾトリアゾルとトリルトリアゾルとを含有する調合
物およびマーカプトベンゾチアゾルとベンゾトリアゾル
とを含有する調合物が例示されている。
【0003】目下係属中の米国特許願連続番号第348
521号明細書には銅および銅合金の腐食防止剤として
高級アルキルベンゾトリアゾルを使用することが記載さ
れており、また、目下係属中の米国特許願連続番号第3
48532号明細書には銅および銅合金の腐食防止剤と
してアルコキシベンゾトリアゾルを使用することが記載
されている。
【0004】米国特許第4406811号明細書にはト
リアゾルたとえばトリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル
またはマーカプトベンゾチアゾルと脂肪族モノ−または
ジ−カルボン酸と非イオン湿潤剤とを含有する組成物が
開示されている。
【0005】米国特許第4363913号明細書には2
−アミノベンゾチアゾルおよびアルキルまたはアルコキ
シ置換アミノベンゾチアゾルの製造方法が記載されてい
る。
【0006】米国特許第2861078号明細書にはア
ルキルまたはアルコキシ置換ベンゾトリアゾルの製造方
法が記載されている。
【0007】米国特許第4873139号明細書には耐
食性銀面および銅面を作成するために1−フェニル−I
H−テトラゾル−5−チオールを使用することが開示さ
れている。さらに、硝酸溶液中での炭素鋼の腐食を防止
するために1−フェニル−5−マーカプトテトラゾルを
使用することが公知となっている。ケミカル・アブスト
ラクトCA95(6):47253 mm (1979) 参照。
【0008】しかして、本願発明は、(a)C3 −C12
アルキルベンゾトリアゾルと(b)マーカプトベンゾチ
アゾル、トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、1−フ
ェニル−5−マーカプトテトラゾルおよびそれらの塩か
らなる群から選択された化合物とを含有するアルキルベ
ンゾトリアゾル組成物ならびにこの組成物を腐食防止剤
として、特に銅および銅合金腐食防止剤として使用する
方法に関する。本発明による組成物は水性系と接触して
いる金属表面、特に銅および銅合金表面に有効寿命の長
い保護膜を形成する。本組成物はいわゆるハイソリッド
水 (high-solidwater)中で使用されて特に有効である。
さらに、本組成物は一般的に酸化性殺菌剤たとえば塩素
や臭素に対しても向上された耐性を賦与する。
【0009】C3 −C12- アルキルベンゾトリアゾル
と、マーカプトベンゾチアゾル、トリルトリアゾル、ベ
ンゾトリアゾル、1−フェニル−5−マーカプトテトラ
ゾルからなる群から選択された1つまたはそれ以上の化
合物とを混合した本発明による組成物を使用するとアル
キルベンゾトリアゾルを単独で使用した場合の緩慢な不
動態化速度の問題が克服されると共に有効な耐久性のあ
る(持続性)膜形成のために高価なアルキルベンゾトリ
アゾルを低濃度で使用することが可能となり、しかもハ
イソリッド水の中でアルキルベンゾトリアゾル単独では
不動態化を達成できないという問題も解決される。な
お、本明細書で使用される”不動態化”という言葉は処
理金属面の腐食速度を低下させる膜の形成を意味する。
また、”不動態化速度”とは金属表面に保護膜を形成す
るのに要する時間のことである。そして、”持続性”と
は当該被覆金属面と接触している水性系内に腐食防止剤
が存在しなくなった時になおその金属面上に保護膜が存
在し続ける時間の長さを指す。さらに、”ハイソリッド
水”という言葉は約1500mg/リットル以上の溶存固
体物質を含有している水を意味する。この場合の溶存物
質の例を非限定的にあげれば塩化物、硫酸塩、ケイ酸
塩、炭酸塩、炭酸水素塩、臭化物からの陰イオンおよび
リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウムのごとき陽イオンである。
【0010】本発明によるアルキルベンゾトリアゾル/
トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、マーカプトベン
ゾチアゾルおよび/またはフェニルマーカプトテトラゾ
ル組成物は従来技術では知れても教示されてもいなかっ
た。
【0011】最も広い意味において、本発明の対象は
(a)C3 −C12アルキルベンゾトリアゾルまたはその
塩と、(b)トリルトリアゾルとその塩、ベンゾトリア
ゾルとその塩、マーカプトベンゾチアゾルとその塩、フ
ェニルマーカプトテトラゾルとその異性体およびそれら
の塩からなる群から選択された化合物とを含有する組成
物である。より詳細には本発明の対象は、(a)C3
12アルキルベンゾトリアゾルまたはその塩と、(b)
マーカプトベンゾチアゾル、トリルトリアゾル、ベンゾ
トリアゾル、1−フェニル−5−マーカプトテトラゾ
ル、フェニルマーカプトテトラゾルの異性体およびそれ
らの塩からなる群から選択された化合物とを含有し、
(a):(b)の重量比が、活性分ベースで、約0.0
1:100乃至約100:1,好ましくは約0.1:2
0乃至約20:1,最も好ましくは、約0.1:10乃
至約10:1である組成物である。本発明はさらに水性
系に接触している金属面、特に銅および銅合金の金属面
の腐食を防止する方法にも関し、本発明の方法は、当該
被処理水系に有効量の上記に定義した組成物の少なくと
も1つを添加することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、本発明による組成物の
少なくとも1つを有効量含有している、金属面、特に銅
および銅合金の金属面と接触している水性系も包含す
る。
【0013】水、特に冷却水と本発明によるアルキルベ
ンゾトリアゾル組成物とを含有する組成物も本発明の対
象である。
【0014】本発明者等は本願のアルキルベンゾトリア
ゾル組成物が特に銅および銅含有金属に関して有効な腐
食防止剤であることを見い出したのである。本組成物は
銅および銅合金面を含む(ただしこれらに限定されな
い)金属面に耐久性のある、長時間持続する(持続性)
膜を形成する。本発明のアルキルベンゾトリアゾル組成
物は特に銅および銅合金の有効な腐食防止剤であるか
ら、多金属系、特に銅または銅合金と1種またはそれ以
上の他の合金とを含有する多金属系の保護のために使用
することができる。
【0015】本発明者等は、また、5−(C3 −C12
ルキル)ベンゾトリアゾルとマーカプトベンゾチアゾ
ル、トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、1−フェニ
ル−5−マーカプトテトラゾルおよびそれらの塩からな
る群から選択された1つまたはそれ以上の化合物との間
には予期されなかった、有益な相互作用が存在すること
を見い出したのである。本組成物が冷却水系内のコスト
的に有利な腐食防止剤であるという事実のほかに、本組
成物はさらに重要な利点を有する。すなわち、本組成物
はアルキルベンゾトリアゾル単独または他の化合物単独
で使用された場合よりも高速で不動態化を達成する。さ
らに、アルキルベンゾトリアゾル単独では銅の不動態化
が達成し得ないようなハイソリッドの攻撃作用的水の中
で使用されても非常に効果がある。さらに、本発明の組
成物は塩素による腐食に対して向上された抵抗性を有す
る耐久性保護膜を形成させることができる。しかも、他
方、腐食防止剤としてアルキルベンゾトリアゾルを使用
する場合に比較してコストを低減させることができる。
【0016】さらにまた、本発明による組成物を使用す
ることにより被処理冷却系に腐食防止剤を間欠的供給を
することが可能となる。このことは監視の簡単化および
環境保全の点から有益なことであり、しかも腐食防止剤
の平均必要量も低減される。
【0017】不動態化の速度がはやいので作業員が耐久
性膜を形成するために必要な接触作業により融通性が与
えらる。また、溶存物質濃度が特に高いハイソリッド水
中でも不動態化が可能となるのでアルキルベンゾトリア
ゾルの使用しうる水質の範囲が拡大される。
【0018】本発明者等は、さらにまた、本発明による
アルキルベンゾトリアゾル組成物が可溶性銅イオンを不
活性化することも見い出した。このことにより、銅イオ
ンの存在で鉄またはアルミニウムの電気化学的溶解と同
時的に起こる銅の電気化学的沈殿が防止される。その結
果、アルミニウムと鉄の腐食が軽減される。また、本組
成物は銅または銅合金に腐食による可溶性銅イオンの生
成を防止することにより間接的に上記の電気化学的反応
を制限する。
【0019】下記構造を有する任意のアルキルベンゾト
リアゾル化合物が本発明において使用しうる。
【化4】 (式中、nは3乃至12の数である)。このような化合
物の塩も使用することができる。
【0020】上記したアルキルベンゾトリアゾルの異性
体(複数)も成分(a)として使用することができる。
5−異性体と6−異性体は1−位置の水素の3−位置へ
の単なるプロトトロピー転移によって互換可能でありそ
して両者は機能的に同等と考えられる。4−異性体と7
−異性体は5−異性体または6−異性体と機能的に同等
であるかまたはより優れていると考えられるが、それら
の製造は一般的により困難かつより高価につく。なお、
本明細書で使用されている”アルキルベンゾトリアゾ
ル”という言葉は5−アルキルベンゾトリアゾルとその
4−,6−および7−位置異性体を包含するものであ
り、そのアルキル鎖長は炭素数3個またはそれ以上であ
って12個またはそれ以下(3乃至12という)であ
る。そしてその鎖は直鎖状または分枝状であり得る。好
ましくは直鎖状である。直鎖状アルキルベンゾトリアゾ
ルを含有している組成物は塩素の存在でより持続性の膜
を提供すると考えられる。成分(b)として本発明の組
成物に使用される化合物は下記からなる群から選択され
る化合物である:マーカプトベンゾチアゾル(MBTと
略す)とその塩、好ましくは、MBTのナトリウム塩お
よびカリウム塩;トリルトリアゾル(TTと略す)とそ
の塩、好ましくは、TTのナトリウム塩およびカリウム
塩;ベンゾトリアゾル(BTと略す)とその塩、好まし
くは、BTのナトリウム塩およびカリウム塩;1−フェ
ニル−5−マーカプトテトラゾル(PMTと略す)、P
MTの異性体(これには1−フェニル−5−テトラゾリ
ンチオンのごとき互変異性体および2−フェニル−5−
マーカプトテトラゾルのごとき位置異性体ならびにその
互変異性体、置換フェニルマーカプトテトラゾル[この
場合、フェニルはC1 −C12(直鎖状または分枝状)ア
ルキル、C1 −C12(直鎖状または分枝状)アルコキ
シ、ニトロ、ハロゲン、スルホンアミドまたはカルボキ
シアミドによって置換されている]が含まれる)、およ
び上記マーカプトテトラゾルの塩、好ましくは、ナトリ
ウム塩。
【0021】これらの中ではTTとMBTまたはそれら
の塩が好ましい。最も好ましいのはTTである。
【0022】成分(a)と成分(b)の重量比は約0.
01:100乃至約100:1,好ましくは約0.1:
20乃至約20:1,最も好ましくは、約0.1:10
乃至約10:1であるべきである。
【0023】有効量の本発明のアルキルベンゾトリアゾ
ル組成物を使用すべきである。ここで、本発明による組
成物に関する”有効量”とは、所与の水性系内の金属腐
食を有効的に防止する、活性分ベースでの、本発明の組
成物の量をいうものである。好ましくは、本発明の組成
物は被処理水性系内の水の全量を基準にして活性分濃度
が少なくとも0.1ppm , より好ましくは約0.1乃至
500ppm そして最も好ましくは約0.5乃至100pp
m となる量で添加される。
【0024】本発明の組成物の最大濃度は特定用途の経
済性を考慮して決定される。最大経済濃度は同等の効果
を有する代替処置(そのような同等代替処置がありうる
と仮定して)のコストにより決まる。コストのファクタ
ーとしては、被処理系の総スループット、処理のコスト
または排出物の廃棄コスト、在庫コスト、供給装置コス
ト、監視コストなどが考慮される。もちろん、これらに
限定されるものではない。他方、最小濃度はpH価、溶存
物質、温度などの作動条件により決定される。
【0025】さらに、トリルトリアゾル、ベンゾトリア
ゾル、フェニルマーカプトテトラゾル、置換マーカプト
テトラゾル、マーカプトベンゾチアゾルおよびそれらの
塩からなる群から選択された銅腐食防止化合物と有効量
のアルキルベンゾトリアゾル、好ましくは該銅腐食防止
化合物の1部に対してアルキルベンゾトリアゾルを少な
くとも約0.001部を含有する組成物が使用できる。
本発明者等はTT,BT,MBT,PMT,フェニル置
換PMTおよびそれらの塩のごとき腐食防止化合物の性
能が極めて少量のアルキルベンゾトリアゾルの存在によ
って大幅に向上されることを見い出した。すなわち、ブ
チルベンゾトリアゾルのごときアルキルベンゾトリアゾ
ルの有効量(膜持続性、不動態化速度、高溶存物濃度で
の性能の改善および/またはTTのごとき腐食防止剤の
全体的有効性の向上のために有効な量)の存在により従
来公知の銅腐食防止剤の効果が大幅に向上されるのであ
る。実際に任意の量のアルキルベンゾトリアゾルが役立
つが、好ましい使用量は腐食防止剤1部につきアルキル
ベンゾトリアゾルが少なくとも約0.001部である。
より好ましくは、アルキルベンゾトリアゾル:腐食防止
剤の重量比は約0.001乃至100の範囲である。
【0026】本発明により使用されるアルキルベンゾト
リアゾルは任意の公知方法によって製造することができ
る。たとえば、本アルキルベンゾトリアゾルは4−アル
キル−1、2−ジアミノベンゼンを酸の存在たとえば硫
酸の存在で亜硝酸ナトリウムの水溶液と接触させそして
次ぎに生じた油状生成物を水溶液から分離することによ
って製造することができる。出発物質としての4−アル
キル−1、2−ジアミノベンゼンは多数の供給源のいず
れかから得ることができる。米国特許第2861078
号明細書にもアルキルベンゾトリアゾルの合成が開示さ
れている。ブチルベンゾトリアゾルは米国、ペンシルヴ
ァニア州のBetz Laboratories 社から市場で入手可能で
ある。
【0027】成分(b)として使用される化合物はすべ
て市販されている。たとえば、トリルトリアゾルとベン
ゾトリアゾルはPMC Inc. から市販されている。MB
Tは(1) Uniroyal Chemical Co.,Inc. または(2)Mons
antoから市販されている。また、PMTは(1) Fairmoun
t Chemical Co.,Inc.,(2) Aceto Corporationまたは
(3) Triple Crown America, Inc.から市販されている。
通常、TTとMBTはナトリウム塩として販売されてい
る。
【0028】本発明による組成物は成分化合物を簡単に
混合することによって製造することができる。適当な製
造方法は水処理の技術分野で公知でありかつまたトリア
ゾル供給者によって広く知られている。たとえば、水性
溶液は固体成分を水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属塩を含有している水に混合攪拌
することによって製造することができる。固体混合物は
常法により粉末成分どうしを混合することによって製造
することができる。また、有機溶液は固体腐食防止剤成
分を適当な有機溶剤に溶解することによって製造するこ
とができる。適当な溶剤の例を特にあげればアルコー
ル、グリコール、ケトン、芳香族化合物などである。
【0029】本発明の方法は複数の成分化合物を同時的
に(単一組成物として)添加するかあるいはそれらを別
々に添加するか、いずれか便利な仕方で実施するするこ
とができる。適当な添加方法は水処理の技術分野で公知
である。
【0030】本発明による組成物は工業冷却系、ガス洗
浄装置系または金属面、特に銅および/または銅合金を
含有する金属面と接触している任意水性系のための水処
理添加剤として使用することができる。本組成物は単独
で供給することもできるし、また、たとえば、殺菌剤、
スケール抑制剤、分散剤、泡抑制剤、他の腐食防止剤な
どを含有している処理パッケージの一部として供給する
こともできる。さらに本アルキルベンゾトリアゾル組成
物は間欠的にも連続的にも供給することができる。
【0031】銅または銅合金たとえばアドミラルティー
黄銅または90/10銅−ニッケル合金などの金属面と
接触する冷却水の処理は特定の銅腐食防止剤の使用を必
要とする。その腐食防止剤は下記の機能を果たすもので
なければならない: 1. 通常の腐食、脱合金、電気化学的腐食(いわゆる
ガルバニック腐食)を含む、銅または銅合金面の腐食を
最少限にとどめること;および 2. 可溶性銅イオンの鉄またはアルミニウム上への電
気化学的”プレーチング−アウト (plating-out)”の問
題を最少限にとどめること。すなわち、可溶性銅イオン
は水性系に接触している鉄および/またはアルミニウム
の腐食を助長する可能性がある。これは鉄またはアルミ
ニウムによる銅イオンの還元により起こる。この時、鉄
またはアルミニウム金属は附随的に酸化され、その結果
として鉄またはアルミニウムの表面上への銅金属の付
着、すなわち”プレーチング−アウト”が起こるのであ
る。この化学反応は鉄またはアルミニウムの保護膜を破
壊するばかりでなく、局所的電気化学セルを形成し、こ
れが鉄またはアルミニウムの点食を惹起することにな
る。
【0032】トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、マ
ーカプトベンゾチアゾルのごとき本発明による組成物中
に使用される従来公知の銅腐食防止剤は一般に水性系内
銅腐食防止剤として単独で使用されてきたが、通常これ
は連続的に供給される必要があった。その理由はこれら
の保護膜の耐久性が限られていたからである。
【0033】連続供給が必要であることは一般にかかる
従来公知の腐食防止剤を一回通過性の系または排出速度
の高い系に使用することを不経済ならしめる。しかもそ
の上に、従来公知の腐食防止剤は塩素による腐食に対し
てわずかな限られた保護を提供するにすぎない。
【0034】銅の腐食を抑制するために連続供給を必要
としない5−(低級アルキル)ベンゾトリアゾルも知ら
れている(米国特許第4744950号明細書参照)
が、かかる公知化合物は塩素の存在では比較的貧弱な保
護性能を示し、そしてハイソリッド水の中で使用された
場合は効果がないようである。
【0035】以上のような欠陥は本発明の組成物によっ
て克服される。したがって、本発明の目的は塩素に対し
てより耐性の大きい保護膜を形成することができ、かつ
またハイソリッド水中でも、特に溶存物質濃度が非常に
高い攻撃作用的な水の中でも有効な腐食防止剤を提供す
ることである。
【0036】しかして、これら目的は本発明によるアル
キルベンゾトリアゾル/TT,BT,MBTまたはPM
T組成物を使用することによって達成される。本発明の
組成物は金属面、特に銅面および銅合金面に耐久性のあ
る保護膜を迅速に賦与する。本発明による組成物は酸化
型殺菌剤たとえば塩素または臭素殺菌剤の存在および/
またはハイソリッド水でも極めて有効である。
【0037】さらに、本発明による組成物は冷却水系に
間欠的供給して使用することも可能である。水の攻撃的
作用の程度に応じて、数日乃至数ケ月の時間間隔で供給
することが可能である。この結果、腐食防止剤の平均所
要量は少なくてすむ。また、廃水処理の点ならびに環境
に対する影響の点からも有利となる。
【0038】
【実施例】以下の実施例は銅および銅合金の腐食防止剤
としての本発明に関わる化合物の有効性を示す。ただ
し、これら実施例は本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0039】実施例1 ブチルベンゾトリアゾルを溶存
物質濃度の高い(ハイソリッド)水中で単独使用 この実施例はブチルベンゾトリアゾルを溶存物質濃度の
高い(ハイソリッド)水中で単独使用した場合には銅表
面に保護膜形成(不動態化)ができないことを例証する
例である。試験セルは攪拌器、空気分散管、ヒーター温
度調節器およびpH調節器を具備した8リットル容量の容
器からなるものであった。温度は50±2℃に調節し
た。pHは1%硫酸溶液または1%水酸化ナトリウム溶液
の添加によって所望のpH価を保持するよう自動的に調節
された。空気飽和状態を維持するよう空気が連続的にセ
ル内に散布された。蒸発による水の損失は必要により脱
イオン水により補給された。本実施例1で使用された水
の組成は表1に示されている。この水は冷却水として利
用するためにしばしば使用されている塩からい水の代表
例である。ヒドロキシエチリデン二ホスホン酸(HED
P)は試験中の炭酸カルシウムの沈殿を防止するために
活性分ベースで0.5mg/Lの量で水に添加された。 表 I 水の組成 Ca+2 750 mg/L Mg+2 130 mg/L Na+2 2166 mg/L Cl- 2400 mg/L SO4 -2 3200 mg/L HCO3 -2 198 mg/L @ pH 8 45 mg/L @ pH 7 HEDP 0.5 mg/L (炭酸カルシウムの沈殿を防止するた に添加) 腐食率(速度)は次ぎの2つの方法によって測定され
た。 (1)米国標準規格ASTM(g1−81)に記載され
た標準法に従ってサイズ1" x 2" の銅試片を使用し1週
間浸漬後の重量損失を測定する。 (2)ペトロライト社(Petrolite Corp.)のPAIRR
法により銅プローブを使用して電気化学的直線偏光(li
nearpolarization)で測定する。 PAIRR ( Polarization Admittance Instantaneou
Rate) 法は瞬間的腐食率を測定するものであり、他方、
重量損失法は試験期間の集積重量損失を測定するもので
ある。したがって、2つの測定結果が厳密に合致するこ
とは期待されない。しかし、所望の場合は、電気化学的
に測定された腐食率を数学的に平均化して重量損失の測
定数値と比較するために適当な数値を与えることができ
る。腐食防止剤の濃度はそのナトリウム塩のミリグラム
/リットル(mg/L)で記載されている。銅試片を各種の濃
度でブチルベンゾトリアゾル(BBT)のナトリウム塩
を含有するpH7、温度50℃の上記に示した水に浸漬し
た時の腐食率が表IIに示されている。この結果から、B
BTがこの水の中では銅腐食防止剤として効果がないこ
とがあきらかである。これに対して、トリルトリアゾル
のナトリウム塩は濃度2mg/Lで優秀な保護効果を示して
いる。 表 II pH7.0、温度50℃のハイソリッド水中の銅の腐食率 腐食防止剤 PAIRプローブによる瞬間的腐食率 重量損失による 腐食防止剤 濃度(mg/L) (mpy) 集積腐食率(mpy) 1時間 48時間 1 週間 期間1週間 なし 0 4 2.3 2.3 3.0 BBT1 1/2 12 4.5 2.7 2.7 BBT 1.0 11 4.5 2.0 3.1 BBT 3.0 10 5.0 4.0 5.2 BBT 5.0 3 0.7 0.8 2.9 BBT 10.0 11 --- --- 3.6 TT2 2.0 0.1 0.05 0.05 0.1 [注] 1.BBTはブチルベンゾトリアゾルのナトリウム塩。 2.TTはトリルトリアゾルのナトリウム塩。
【0040】実施例2 BBT組成物 この実施例は各種銅腐食防止剤とBBTとを組合せて実
施例1記載の水の中で使用した場合の腐食防止効果を腐
食率で示すものである。試験結果を下記表IIIに示す。 表 III 実施例1記載の水(pH7,50℃)中における銅腐食抑制効果についての BBTとBBT+TT,PMTまたはMBT1 混合物との比較 PAIRR 法による腐食率(mpy) 不動態化 2mg/L TT 1mg/L BBT 1mg/L BBT 1mg/L BBT 1mg/L BBT 時間 単独 単独 + 1mg/L TT + 1mg/L PMT + 1mg/L MBT 1/4時間 0.4 実施例1 0.4 10 16 1 時間 0.1 参照、 0.1 7 16 18 時間 0.05 不動態化 0.05 0.15 4.5 44 時間 0.05 できず 0.05 0.1 1.4 持続性: 腐食防止剤を含有していない水へプローブを移転 0時間 0.05 0.05 測定なし 測定なし 1時間 5 48時間 0.05 480時間 0.08 790時間 0.01 [注1] BBTはブチルベンゾトリアゾルのナトリウム塩。 TTはトリルトリアゾルのナトリウム塩。 PMTはフェニルマーカプトテトラゾルのナトリウム
塩。 MBTはマーカプトベンゾチアゾルのナトリウム塩。 この試験では、不動態化速度が浸漬時間の増加にともな
う腐食速度の低下を測定することによって電気化学的に
決定された。すなわち、表に記載した時間後、かつ保護
膜が形成された後、プローブを腐食防止剤を含有してい
る最初の水から取り出して腐食防止剤を含有していない
水(すなわち実施例1記載の水)の中に移した。膜持続
性は保護膜の劣化の指標である腐食速度の増加が起こる
までの時間として測定される。たとえば、上表から、ト
リルトリアゾルは銅プローブを迅速かつ効果的に不動態
化するけれども、その保護膜は液中に遊離腐食防止剤が
存在しない場合には持続しないことがわかる。これは腐
食防止剤を含有していない水の中では膜が直ちに劣化し
はじめるからである。これに対して、pH7,温度50℃
においてBBT1mg/Lとトリルトリアゾル1mg/Lとの混
合物は満足すべき速度で銅プローブを不動態化した、す
なわち、保護膜を形成した(BBTの2mg/Lでは銅プロ
ーブの不動態化が不能であったことと比較せよ)ばかり
でなく、BBT/トリルトリアゾル混合物によって形成
された膜は高い持続性を示した。これは、その膜が約7
90時間以上も持続したのに対して、TT単独で形成さ
れた膜が1時間も持続しえなかったという事実によって
示されている。上記の2つの利点、すなわち、向上され
た不動態化と向上された膜持続性とはBBTとトリルト
リアゾルの両者が共に保護膜の形成に関与し、全体とし
て優秀な保護を提供するものであることを実証してい
る。
【0041】実施例3 BBT、pH8における有効性 この実施例はBBTがpH8の実施例1の水の中で使用さ
れた場合は不動態化にほとんど役立たないことを示す。
実験の仕方はpH価が8に保持された点を除いては実施例
1に記載した通りであった。実施例の腐食率の測定はP
AIRR 法によって実施された。結果を表IVに示す。 表 IV pH8,50℃でBBTを2mg/L使用した場合の銅の不動態化速度 不動態化時間 PAIR法による腐食率 (mpy) 対照(腐食防止剤なし) 1/4時間 1.5 3-4 mpy 18 時間 0.3 2.5 mpy 44 時間 0.2 3.0 mpy 120 時間 0.15 持続性: ( 腐食防止剤を含有していない水へ移転) 1 時間 0.15 94 時間 0.28 171 時間 0.37 194 時間 0.42 表IVの結果はBBTの2mg/Lでは銅プローブの不動態化
には5日後(120時間)でも不十分であることを示し
ている。さらに、そのプローブを腐食防止剤を含有して
いない水に入れると腐食が増加しはじめる。わずか8日
後で腐食率は3倍に増加している。
【0042】実施例4 BBT組成物、pH8における
効果 この実施例はBBTと他の腐食防止剤との混合物をpH
8,50℃の実施例1記載の水の中で使用した場合には
驚くべき性能の向上が得られることを示す。不動態化速
度も膜持続性も改善される。さらに、本実施例は第2の
銅腐食防止剤と組合せて使用した場合には、BBTがき
わめて低濃度で有効使用されることも示している。実験
の仕方は実施例3と同様である。結果を表Vに示す。個
々の成分を単独使用した時の結果(実施例3と表Vの最
後の2つの欄参照)を混合物を使用した時の結果(表V
の1欄、2欄、3欄参照)と比較するとアルキルベンゾ
トリアゾルを従来の腐食防止剤と組合せることによって
驚くべきほどの性能の向上が達成されることがわかる。
さらに、実施例3の結果と実施例4の結果を比較して注
目すべきことは、実施例3では不動態化のために5日間
腐食防止剤と接触させているが、実施例4の場合ではわ
ずか1日にすぎないことである。 表 V BBTとTT,MBTまたはPMTとの混合物を使用した場合の 不動態化速度ならび膜持続性、 pH8, 50℃ pH8、50℃の実施例1記載の水中における PAIR法による腐食率(mpy) 不動態化 1 mg/L BBT 1mg/L BBT 0.05mg/L BBT 1mg/L PMT 1mg/L MBT 時間 + 1mg/L TT + 1mg/L PMT + 1mg/L PMT 単独 単独 1/4時間 20 0.12 0.14 1.2 20 1 時間 8 0.06 0.06 0.8 18 17 時間 0.12 0.01 0.02 0.3 2 24 時間 0.08 0.01 0.02 0.2 4 持続性:(腐食防止剤を含有していない水へ移転) 0 0.08 0.01 0.02 0.2 1 3日 0.04 0.01 0.03 0.3 3 20日 0.04 0.06 0.05 ** ** 30日 0.04 * ** [注1] * pH変動のため測定なし ** 任意に終結
【0043】実施例5 BBTとMBT この実施例はBBTとMBTの混合物を比較的溶存物濃
度の低いpH7の水の中で使用した場合の向上された性能
を示す。腐食率測定のためには実施例1に記載したPA
IR法が使用された。また、本実施例はBBTとMBT
を組合せて使用するとBBT単独またはMBT単独使用
の場合に比較してきわめ低濃度でより迅速な不動態化、
より長い膜持続性およびより完全な保護が達成されるこ
とを示している。すなわち、BBTの0.05mg/LとM
BTの0.5mg/Lとの混合物は単独のBBTの5mg/Lよ
りもより完全な保護およびより速い不動態化を達成す
る。使用した溶存物濃度の低い水の組成を表VIにそして
試験結果を表VII に示す。表 VI 実施例5の溶存物濃度の低い水の組成 Ca+2 108 mg/L Mg+2 28mg/L Na+ 112mg/L Cl- 97mg/L SO4 -2 196 mg/L SiO2 24 mg/L
【0044】実施例6 ヘプチルベンゾトリアゾルナ
トリウム塩(HBT)とトリルトリアゾル(TT)の混
合物 本実施例で使用した装置は8リットル貯留器、加熱/循
環器および所望の加熱還流を与えるためのコイルヒータ
ーとよりなるものであった。コイルヒーターは外径3/8
インチの管にしっかりとはめられるように設計されてお
り、はめ合わせたあと取付けられた。管を通過する流れ
はイン−ラインロータメータで監視された。このロータ
メータは4000ml/分までの液体流に対応しうるもの
である。ヒーターへのパワー入力は加減抵抗器によって
制御され、これによって管を横断する種々の温度差を設
定することが可能である。管の入口温度と出口温度は精
度0.1゜Fのディジタル読み取り器に接続されたサー
モカップルによって監視された。装置系は全体が密閉さ
れて蒸発を最少限におさえるようになされていた。加熱
された管を通る流れの線速度は約2.2フィート/秒で
あった。これによる流れのレイノルズ数は約9350で
あった。工業的実際の代表例として8000乃至100
00Btu/hr-ft2の熱流が選択された。加熱されたアドミ
ラルティー金属管の腐食率が米国標準規格、ASTMG1
-81"Standard Practice for Preparing, Cleaning and
Evaluating Corrosion TestSpecimens"に記載されてい
る重量損失法によって測定された。アドミラルティー金
属の組成は以下の通りである。 Cu 72重量% Sn 0.9重量% Pb 0.05重量%以下 Fe 0.04重量% As 0.05重量% Zn 残分。 このアドミラルティー金属管の試料が下記のごとく処理
された。 1.洗浄した試料を所望腐食防止剤濃度となるよう特定
量の腐食防止剤が添加された試験装置内に入れる。試料
を腐食防止剤含有液と24時間接触状態に保持する(不
動態化のため)。24時間経過した時に試料を腐食防止
剤を含有していない水の中に移す。 2.つぎに、初期遊離塩素濃度が1mg/Lとなるよう塩素
を添加する。1時間の曝露の間に塩素濃度は通常1mg/L
から0.7mg/Lまで低下する。 3.塩素に1時間曝露した後、試料を新鮮な、腐食防止
剤を含有していないかつ塩素を含有していない水の中に
入れる。ついで、腐食速度の低下を測定して腐食率、い
わゆる回復腐食率(recovery corrosion rate)と呼ばれ
ているもの、を決定する。 4.上記の2と3の工程を24時間サイクルで全部で4
サイクルくり返し、さらに1サイクル追加して次ぎの週
末期間へ移行する。 5.7日の試験期間の終りに、加熱管試料の重量損失を
測定する。 この試験に使用された水の組成は後記表VIIIに記載され
ている。腐食防止剤の評価の結果は後記表IXに示されて
いる。この表から3mg/LのHBTと3mg/LのTTとの混
合物がTT5mg/L の単独またはHBT5mg/Lの単独のい
ずれよりも優れた効果を発揮することがわかる。実際
に、HBTの5mg/Lを単独で使用した場合にはアドミラ
ルティー金属試料の腐食防止に失敗している。このこと
は、記載した条件においてはこの腐食防止剤がアドミラ
ルティー金属を不動態化するだけの活性に不足している
ことを示すものである。 表 VII pH7,50℃の温度の溶存物濃度の低い水中でのBBTとMBTとによる 不動態化ならびに形成された膜の持続性 PAIR法による腐食率(mpy) 不動態化 BBT BBT BBT(0.05mg/L) MBT 対照 時間 (5 mg/L ) (0.05mg/L) + MBT(0.5mg/L) (5 mg/L) 防止剤なし 0時間 --- 4.5 1.0 --- 1/3時間 --- 2.5 0.01 0.05 1 1/3 時間 0.07 1.2 --- 0.01 2 1/3 時間 --- 0.8 --- --- 6 時間 0.02 0.5 --- --- 25 時間 0.02 0.1 0.01 0.005 48 時間 --- 0.08 --- --- 0.9 持続性: (25時間後腐食防止剤を含有していない水へ移転。ただし、BBT単 独 0.05mg/L の場合のみ48時間腐食防止剤との接触を継続) 0時間 0.02 0.06 < 0.01 24時間 0.02 0.04 < 0.01 < 0.01 0.9 20日間 0.02 0.02 < 0.01 1.5 1.5
【0045】実施例7 トデシルベンゾトリアゾル
(DBT)とTT この実施例はTTとドデシルベンゾトリアゾルナトリウ
ム塩(DBT)との混合物を使用した場合の腐食防止効
果と両者をそれぞれ単独に使用した場合の効果とを比較
して示すものである。この実験では、銅試料が特定濃度
の腐食防止剤を含有するpH7.5,温度50℃の特定組
成の水の中にエアレーションを伴なって浸漬される。総
溶存物質濃度(TDSと略す。TDS=total dissolved
solids)の不動態化の効率に及ぼす影響を試験するため
2種類の水が使用された。第1番目の水は後記表VIIIに
記載した水(高TDS)であり、第2番目の水は実施例
1に記載した水(超高TDS)である。不動態化の速度
を測定するため種々の時点で直線偏光によって腐食率を
測定した。24時間後に、試料をきわめて腐食攻撃性
の、腐食防止剤を含有していない水(すなわち、実施例
1記載の水)の中へ移転しそして毎日その腐食率を測定
して使用した腐食防止剤の持続性を測定した。この試験
結果は後記表Xに示されている。この試験結果から次ぎ
のことがわかる。DBTの10mg/Lを単独で使用した場
合には試験用水中で銅試料は低速度かつ不完全に不動態
化されただけであった。これに対してDBTの3mg/Lと
TTの3mg/Lとの混合物は迅速な不動態化をもたらし、
腐食防止剤を含有していない水の中でも持続する保護を
与えた。すなわち、実施例1記載の水の中でも、表VIII
記載の水の中でも、DBTの10mg/Lでは試料の不動態
化は不能であった。これに対して、DBTとTTの3:
3混合物は両方の水の中で良好な不動態化および良好な
保護持続性を実現させた。 表 VIII 実施例7で使用された試験用水(高TDS)の組成 イオン 濃度(mg/L) Ca 260 Mg 115 Cl 476 SO4 460 SiO2調製のために使用された塩類 g/200L CaCl2・2H2O 194.0 MgSO4・7H2O 236.7 Na2SiO2・9H2O 8.70 1 規定 H2SO4 194.0 NaHCO3( pH7.5 に調整のため) 24.2 表 IX 腐食率 試験条件:特定濃度の腐食防止剤を含有している50
℃、pH7.5の試験用水中中で24時間不動態化。この
あと、同一条件の、腐食防止剤を含有していない水に移
転し、そしてCl2 を1mg/L添加。1時間後に新鮮な、腐
食防止剤を含有していないかつ塩素を含有していない水
に入れる。全部で塩素処理を5サイクル繰りかえす。最
後の1サイクルは週末へ続ける。 不動態化 加熱アドミラルティー黄銅管の腐食率 腐食防止剤 濃度(mg/L) 重量損失法による測定(mpy) 1.TT 5 2.1 2.HBT 5 2.1 3.HBT 10 0.5 4.HBTとTT の混合物 3 0.2 5 なし 0 3.5 表 X DBT単独の存在およびDBTとTTの混合物の存在での銅の腐食率 直線偏光による腐食率(mpy) DBT DBT/TT DBT DBT/TT 時間 10 mg/L 3 : 3 10 mg/L 3 : 3 不動態化 表VIII記載の用水中 実施例1記載の用水中 2時間 0.8 0.05 5.6 0.15 6時間 0.6 0.03 4.5 0.10 2日間 --- 0.02 --- 0.06 14日間 0.4 --- 2.8 --- 持続性: (実施例1の腐食防止剤を含有していない水へ移転) 3日 1.4 0.06 3.0 0.06 6日 1.3 0.08 3.5 0.08 14日 1.1 0.14 3.3 0.18 条件:DBTの10mg/Lの単独またはDBTの3mg/Lと
TTの 3mg/Lとの混合物を含有している、pH7.5.温
度50℃の前記用水中で前処理。このあと、腐食防止剤
を含有してないpH7.5,温度50℃の試験用水中に移
して持続性を試験する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チヤールズ ワイ.チヤ アメリカ合衆国,15317 ペンシルヴアニ ア,マクマレイ,ドルイド ドライヴ 123

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属面と接触している水性系内での腐食
    を防止する方法において、該水性系に (a)下記式 【化1】 (式中、nは3乃至12の数である)の化合物と (b)トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、マーカプ
    トベンゾトリアゾル、1−フェニル−5−マーカプトテ
    トラゾルからなる群から選択された化合物とを含有し、
    (a):(b)の重量比が約0.1:99.9乃至約9
    9.9:0.1の範囲である組成物の有効量を添加する
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 当該水性系にその水性系中の水の総量を
    基準にして少なくとも約0.1の該組成物を添加する請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 化合物(b)がトリルトリアゾルである
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該水系の含有固形分が高い(ハイソリッ
    ドである)請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 化合物(a)がブチルベンゾトリアゾル
    またはその塩である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 (a)下記式の化合物またはその塩 【化2】 (式中、nは3乃至12の数である)と、 (b)トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、マーカプ
    トベンゾトリアゾル、1−フェニル−5−マーカプトテ
    トラゾル、1−フェニル−5−マーカプトテトラゾルの
    異性体、置換フェニルマーカプトテトラゾルおよびそれ
    らの塩からなる群から選択された化合物とを含有してお
    り、(a):(b)の重量比が約0.01:100乃至
    約100:1の範囲である組成物。
  7. 【請求項7】 (a)下記式の化合物またはその塩 【化3】 (式中、nは3乃至12の数である)と、 (b)トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、マーカプ
    トベンゾトリアゾル、1−フェニル−5−マーカプトテ
    トラゾルおよびそれらの塩からなる群から選択された化
    合物とを、(a):(b)の重量比が約0.01:10
    0乃至約100:1の範囲である割合で含有している水
    性系。
  8. 【請求項8】 トリルトリアゾル、ベンゾトリアゾル、
    マーカプトベンゾトリアゾル、1−フェニル−5−マー
    カプトテトラゾル、1−フェニル−5−マーカプトテト
    ラゾルの異性体、置換フェニルマーカプトテトラゾルお
    よびそれらの塩からなる群から選択された銅腐食防止剤
    と該銅腐食防止剤の効果を向上させるための有効量のC
    3 −C12- アルキルベンゾトリアゾルまたはその塩とを
    含有している組成物。
  9. 【請求項9】 該アルキルベンゾトリアゾルがブチルベ
    ンゾトリアゾルである請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該銅腐食防止剤がトリルトリアゾルと
    その塩からなる群から選択されておりそして該組成物が
    トリルベンゾトリアゾル1部に対してブチルベンゾトリ
    アゾルを少なくとも約0.001部含有している請求項
    9記載の組成物。
JP3148933A 1990-06-20 1991-06-20 新規なアルキルベンゾトリアゾル組成物と銅および銅合金の腐食防止剤としてのその使用 Withdrawn JPH0570975A (ja)

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