JPH0570617U - 換気装置のフィルタ取付用磁石の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンジフードなどに使用するフィルタに磁石
を取付ける場合、フィルタへの磁石の取付けが簡単に行
え、しかもレンジフードへ取付後のフィルタの落下も防
げる。 【構成】 フィルタ材を装着した枠体３に磁石２を取付
けるフィルタにおいて、磁石支持金具１の両側から裏面
に接着材８を設けたフラップ１ｂを延設し、枠体３に形
成した取付孔９から磁石２を突出させ、前記接着材８を
枠体３の表面に接着して磁石２を枠体３に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、レンジフードや換気扇などの換気装置に装着するフィルタ用磁石の 取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

レンジフードは周知のごとく排気ファン内蔵のハウジングの下面に吸気口を開 口し、この吸気口をガード用金網等で覆うもので、吸気口をガスレンジの上方に 位置させて調理中の油煙等を金網等を介して排気する。ところが、レンジフード の金網等の部材や吸気口周りの壁面、排気ファン等に油煙や埃が付着し、これを 放置しておくと付着し凝固した油がガスレンジ上に滴り落ちるなどして不衛生で ある。

【０００３】 そこで、かかる不都合を解消するために、レンジフードの吸気口を覆うレンジ フード用フィルタが考案されている。このレンジフード用フィルタは、一例とし てアルミ箔製の枠体に不織布などを用いるフィルタ材を装着し、枠体に永久磁石 を取付けるもので、この永久磁石をレンジフードの吸気口の周りに吸着させてフ ィルタをレンジフードに取付けている。

【０００４】 ところで、この永久磁石を枠体に取付ける手段として、従来は、例えば図６， 図７に示すように、磁石支持金具１のコ字形の本体１ａに永久磁石２を装着し、 該本体１ａから両側にフラップ１ｂを延設し、このフラップ１ｂに取付孔15を穿 設し、他方枠体３にハトメ挿入用の孔16を形成し、この孔16に取付孔15を合致さ せて磁石支持金具１を枠体３の裏面に当てがい、孔16、取付孔15にハトメ17を挿 入してこれをかしめ、該ハトメ17により磁石支持金具１を枠体３に固定している 。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 このようにハトメ17を用いて永久磁石２を装着した磁石支持金具１を枠体３に 固定する構造では、ハトメ挿入用の孔16と取付孔15とを合致させる位置合わせ作 業を必要とするだけでなく、さらにこれらの孔15，16にハトメ17を挿入してかし める作業を要し、作業が煩雑で能率がよくない。

【０００６】 本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、枠体への磁石の取付けがワンタ ッチ的に簡単に行え、しかも確実に取付けられる換気装置のフィルタ取付用磁石 の取付構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するため、フィルタ材を装着した枠体に磁石を取付け るフィルタにおいて、磁石支持金具の両側から裏面に接着材を設けたフラップを 延設し、枠体に形成した取付孔から磁石を突出させ、前記接着材を枠体の表面に 接着して磁石を枠体に取付けることを要旨とするものである。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、枠体に形成した取付孔に磁石を差込んで枠体の裏面側へ突出 させ、フラップの裏面を枠体の表面側へ押圧すれば、フラップに設けた接着材を 介してフラップが枠体に固着され、これにより磁石を装着した磁石支持金具が枠 体に取付けられる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。図１は本考案のフィル タ取付用磁石の取付構造の第１実施例を示す縦断正面図、図２は同上磁石支持金 具の斜視図で、本考案は一例として図５に示す深型レンジフード４の吸気口５に 取付けるレンジフード用フィルタ６に実施されるもので、該レンジフード用フィ ルタ６は例えばアルミ箔製の枠体３に不織布よりなるフィルタ材７を貼着したも ので、枠体３の左右両側から延設したフラップ３ａの裏面に永久磁石２が取付け られ、レンジフード４の吸気口に対してはフラップ３ａを水平の状態として吸気 口周縁に取付ける。

【００１０】 図２は、永久磁石２をフラップ３ａに取付けるための磁石支持金具を示し、コ 字形に形成した本体１ａ内に永久磁石２を挿着する。この場合、本体１ａの高さ は磁石２の高さと等しいかこれよりわずか高く形成し、磁石２の吸着面２ａが本 体１ａ外に突出しないようにする。

【００１１】 永久磁石２を取付けた側の本体１ａの左右両側からフラップ１ｂ，１ｂを一体 的に延設し、該フラップ１ｂの裏面すなわち永久磁石２の取付側に接着材として 両面テープ８を貼付した。一方、フラップ３ａには永久磁石２を挿着した本体１ ａの外形に合致する大きさの取付孔９を穿設しておく。

【００１２】 永久磁石２を取付けた磁石支持金具１を枠体３のフラップ３ａに取付けるには 、両面テープ８の剥離紙８ａをはがし、該両面テープ８の側をフラップ３ａの表 面側に向けて本体１ａを取付孔９に表側から差し入れ、本体１ａをフラップ３ａ の裏面へ突出させる。そしてフラップ１ｂを枠体３のフラップ３ａの表面に押圧 すれば、フラップ１ｂに貼着してある両面テープ８がフラップ３ａに接着してフ ラップ１ｂがフラップ３ａに固着される。これにより永久磁石２の吸着面２ａが 枠体３ａの裏面に突出した状態で永久磁石２が枠体３に取付けられる。

【００１３】 両面テープ８による磁石支持金具１のフラップ３ａへの接着は、レンジフード 用フィルタ６が製品として完成した後に、別途行ってもよいが、本考案を換気扇 カバーに実施する場合は、換気扇カバーの枠体に不織布を用いるフィルタ材をヒ ートシールする工程時に磁石支持金具を枠体に同時に加圧して取付けることも可 能である。

【００１４】 以上のようにして永久磁石２を取付けたレンジフード用フィルタ６をレンジフ ード４に取付けるには、該フィルタ６をレンジフード４の吸気口５に当てがい、 永久磁石２の吸着面２ａを吸気口５の周縁に当接すれば、永久磁石２の吸着力で フィルタ６がレンジフード４に取付く。

【００１５】 この状態で、経年変化により両面テープ８の粘着力が低下してもフラップ１ｂ が枠体３の表面側に位置しているので、枠体３はフラップ１ｂにより係止され落 下が防止される。

【００１６】 前記第１実施例は接着材として両面テープ８を用いたが、これに限定されるも のではなく、第２実施例として図３，図４に示すようにフラップ１ｂの裏面に接 着剤10を塗布して接着層を形成しておいてもよい。この場合の接着剤10としては 加圧、加熱することで粘着性と硬化性とを生ずるタイプのものを使用し、接着剤 10を設けた側のフラップ１ｂを枠体３の表面に加圧、加熱して磁石支持金具１を 枠体３に取付ける。

【００１７】 この第２実施例は、第１実施例のように両面テープ８の剥離紙８ａをはがす手 間が省け、さらに工程を削減できる。また、第１、第２実施例ともに深型のレン ジフードだけでなく、浅型のレンジフードにも適用できる。また、フィルタ６の 取付個所が吸気口の開口内部となる構造のレンジフードにおいては枠体３内のフ ラップ３ａを折曲げて開口内の側壁面に永久磁石２を吸着させる。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べたように本考案の換気装置のフィルタ取付用磁石の取付構造は、フィ ルタ枠体への磁石の取付けがワンタッチ的に簡単に行えて作業性がよく、しかも 取付後は落下のおそれがないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の換気装置のフィルタ取付用磁石の取付
構造の第１実施例を示す縦断正面図である。

【図２】本考案の換気装置のフィルタ取付用磁石の取付
構造の第１実施例を示す要部である磁石支持金具の斜視
図である。

【図３】本考案の換気装置のフィルタ取付用磁石の取付
構造の第２実施例を示す縦断正面図である。

【図４】本考案の換気装置のフィルタ取付用磁石の取付
構造の第２実施例を示す要部の磁石支持金具の斜視図で
ある。

【図５】レンジフードへの使用例を示す斜視図である。

【図６】従来例を示す縦断正面図である。

【図７】従来例を示す裏面図である。

【符号の説明】

１…磁石支持金具 １ａ…本体 １ｂ…フラップ ２…永久磁石 ２ａ…吸着面 ３…枠体 ３ａ…フラップ ４…レンジフード ５…吸気口 ６…レンジフード用フィルタ ７…フィルタ材 ８…両面テープ ８ａ…剥離紙 ９…取付孔 10…接着剤 15…取付孔 16…ハトメ挿入
用の孔 17…ハトメ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルタ材を装着した枠体に磁石を取付
   けるフィルタにおいて、磁石支持金具の両側から裏面に
   接着材を設けたフラップを延設し、枠体に形成した取付
   孔から磁石を突出させ、前記接着材を枠体の表面に接着
   して磁石を枠体に取付けることを特徴とした換気装置の
   フィルタ取付用磁石の取付構造。