JP2546606Y2

JP2546606Y2 - 換気扇カバー

Info

Publication number: JP2546606Y2
Application number: JP1990071779U
Authority: JP
Inventors: 秀作梅田
Original assignee: カースル産業株式会社
Priority date: 1990-07-04
Filing date: 1990-07-04
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2005-07-04
Also published as: JPH0429736U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、家庭用あるいは工業用に使用される換気扇
カバーに関する。

〔従来の技術〕

従来の換気扇カバー10は、所要本数の梁部材を渡設し
た枠体と、該枠体の前面あるいは側周面を覆うフィルタ
ー部材とを有してなり、第10図に示すように該換気扇カ
バー10を換気扇11の前面に配置した後、貼着板12と掛止
スプリング13とを有する複数個の取付け手段14によって
仮止めしていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、換気扇カバー10に付着する油、水分等の汚
れによって、該換気扇カバー10のみならず、前記取付け
手段14が油等で汚れるので、換気扇カバー10のフィルタ
ー部材の交換にあっては取付け手段14の清掃も行う必要
があり、手間がかかるという問題があった。

また、換気扇11が高い所に取付けてある場合、取付け
手段14がワンタッチではないので、前記取付け手段14を
操作して換気扇カバー10の取付け取外しを行うのは、大
変労力を必要とするという問題があった。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、取
付け取外しが容易で、しかも取付け手段も汚れない換気
扇カバーを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的に沿う請求項１記載の換気扇カバーは、前面
に所要本数の梁部材を渡設した枠体と、該枠体の前面及
び側周面を覆うフィルター部材と、該フィルター部材に
よって覆われた前記枠体を換気扇又は該換気扇の周囲の
壁に固定する取付け手段とを有してなる換気扇カバーに
おいて、前記取付け手段を、前記枠体の内側にその周縁
から隙間を有して設けられた複数の取付け用磁石と、前
記換気扇又は該換気扇の周囲の壁に取付けられ、前記複
数の取付け用磁石がそれぞれ吸着する磁着体とから構成
している。

また、請求項２記載の換気扇カバーは、前面に所要本
数の梁部材を渡設した枠体と、該枠体の前面及び側周面
を覆うフィルター部材と、該フィルター部材によって覆
われた前記枠体を換気扇又は該換気扇の周囲の壁に固定
する取付け手段とを有してなる換気扇カバーにおいて、
前記取付け手段を、前記枠体の内側にその周縁から隙間
を有して設けられた複数の磁着体と、前記換気扇又は該
換気扇の周囲の壁に取付けられ、前記複数の磁着体がそ
れぞれ吸着する取付け用磁石とから構成している。

〔作用〕

請求項１及び２記載の換気扇カバーにおいては、換気
扇カバーの枠体の取付け手段を枠体の内側に隙間を有し
て配置された複数の取付け用磁石又は磁着体と、該取付
け用磁石又は磁着体にそれぞれ対応して吸引する磁着体
又は取付け用磁石とから構成したので、汚れ防止のため
のフィルター部材で枠体の前面を覆ってフィルター部材
の端を内側に折って枠体の周縁に仮止めする場合には、
前記取付け手段の上にフィルター部材を被せることなく
固定できる。

そして、取付け手段は枠体の内側に配置されているの
で、フィルター部材に付着する油、水等によって汚れな
い。

該換気扇カバーの取付けは、取付けようとする換気扇
又は換気扇の周囲の壁の所定位置に配置された、磁着体
又は取付け用磁石の上に位置を合せて被せるだけで行え
る。

〔実施例〕

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化
した実施例につき説明し、本考案の理解に供する。

ここに、第１図は本考案の第１の実施例に係る換気扇
カバーの枠体の斜視図、第２図は該換気扇カバーの磁着
体の側面図、第３図は同正面図、第４図は該換気扇カバ
ーの取付け用磁石の部分断面図、第５図は該換気扇カバ
ーの取付け状態を示す平面図、第６図は本考案の第２の
実施例に係る換気扇カバーの磁着体の側面図、第７図は
本考案の第３の実施例に係る換気扇カバーの枠体の平面
図、第８図は該換気扇カバーの取付け用磁石及び磁着体
の一部切欠き側面図、第９図は本考案の第４の実施例に
係る換気扇カバーの枠体の斜視図である。

本考案の第１の実施例に係る換気扇カバー16は、第１
図〜第５図に示すように、中央に複数個の梁部材17が配
置された枠体18と、枠体18に取付けられている取付け手
段を構成する取付け用磁石19及び取付け用磁石19に吸着
される磁着体20と、枠体18の前面及び側周面を覆う図示
しないフィルター部材及び該フィルター部材の仮止め手
段とを有して構成されている。以下、これについて詳し
く説明する。

前記枠体18は、合成樹脂あるいは場合によっては金属
からなり、その取付け面が四角形となって、４隅にはそ
の周縁から隙間を有して取付け用磁石19が配置されてい
る。この取付け用磁石19は、第４図に示すように中央に
掛合用凹部21が形成された孔付きの磁石22が配置され、
周囲に鉄製のキャップ23が配置されて構成され、キャッ
プ23が合成樹脂製の支柱24に固着され、支柱24は梁部材
17（又はその他の支持部材）に固定されて取付け用磁石
19が枠体18に固定されている。なお、梁部材17と支柱24
とは一体であっても良く、この場合、枠体18の４隅に支
柱24を支持する第１図に２点鎖線で示すような補強用の
平面部25を設けても良い。

取付け用磁石19と対となる磁着体20は第２図、第３図
に示すように中央に凸部26が設けられ、裏面には接着剤
27（粘着テープであっても良い）が塗布された鉄板28
（他の磁性体であっても良い）からなり、接着剤27を利
用して鉄板28を換気扇29の周囲の壁29aあるいは換気扇2
9の所定の位置に貼着するようになっている。なお、鉄
板28（取付け用磁石19も同様）をネジあるいはカシメに
よって換気扇29あるいは壁29aに取付けることも可能で
ある。

前記フィルター部材は、例えば実開昭59−195436号に
記載のように、難燃性の不織布、その他の布製網、金属
性網であっても良く、該フィルター部材の仮止め手段
は、嵌入する枠体、面状ファスナーあるいは実開平１−
137713号公報に記載のように、枠体をフィルター部材ご
と後部から挟むクリップであっても良い。

従って、この換気扇カバー16を使用する場合には、枠
体18にフィルター部材を装着し仮止め手段で固定した
後、磁着体20を取付け用磁石19に吸着させた状態で裏面
の接着剤27を露出させ、第５図に示すように、取付けよ
うとする換気扇29に被せて押圧する。これによって接着
剤27が塗布された磁着体20が壁29a又は換気扇29に固定
される。なお、場合によっては、磁着体20のみを換気扇
29の所定位置に固着し、後から換気扇カバー16の取付け
用磁石19を吸着させても良い。

次に、換気扇カバー16を取り外そうとする場合、フィ
ルター部材によって覆われた枠体18のみを引き離すと、
取付け用磁石19と、磁着体20の部分で外れ、第５図に示
すように磁着体20のみが残り、フィルター部材のみを交
換することができる。

第６図には本考案の第２の実施例に係る換気扇カバー
の磁着体30を示すが、凸部31が形成された鉄板32が弾性
部材の一例であるスポンジ板33を介して接着剤34で塗布
されている。これによって換気扇カバーを壁又は換気扇
に密着吸引させて取付けることができる。

次に、第７図、第８図に示す本考案の第３の実施例に
係る換気扇カバー35を説明するが、前記第１の実施例に
係る換気扇カバー16と同一の構成要素については同一の
番号を付してその詳しい説明を省略する。

換気扇カバー35の内側４隅に表面に凸部36を有する鉄
板37を備える磁着体38がその周縁から距離を離して設け
られ、一方、磁着体38と対となる取付け用磁石39は、所
定高さのプラスチック製の支持台40に鉄製のキャップ41
か固着され、キャップ41に、中央に掛合用凹部42が設け
られた磁石43が取付けられている。そして、前記支持台
40の底部には接着剤44が塗布されて、壁29aあるいは換
気扇に取付け用磁石39を接着固定することができるよう
になっている。なお、この実施例においては、磁着体38
と取付け用磁石39によって取付け手段が構成されてい
る。

従って、この換気扇カバー35においては、予めフィル
ター部材を枠体18に仮止め手段で固定した後、磁着体38
に取付け用磁石39を吸着させた後、換気扇あるいは壁等
の所定の位置に、支持台40の裏面に塗布されている接着
剤44によって接合固着する。

そして、フィルター部材を交換する場合には、フィル
ター部材の付いた枠体18を手前に引っ張ることによっ
て、取付け用磁石39から磁着体38を外し、換気扇カバー
35を外すことができ、これによってフィルター部材を交
換し、更に、該工程の逆の工程を経て、換気扇カバー35
を所定位置に取付けることができる。

次に、第９図に示す本考案の第４の実施例に係る換気
扇カバーについて説明すると、プラスチック製の枠体45
の４隅に取付け手段を構成する取付け用磁石46〜49が支
持部材50〜53を介して取付けられ、壁又は換気扇に取付
けられる図示しない磁着体に吸着取付けできるようにな
っている。前記取付け用磁石46〜49には掛合用凹部が設
けられ、磁着体には前記した如く掛合用凹部に嵌入する
凸部が設けられている。

なお、前記取付け用磁石46〜49の形状は平面四角形が
あったが、円形、あるいはその他の多角形であっても本
考案は適用される。

前記第４の実施例に係る換気扇カバーにおいては、枠
体側に取付け用磁石46〜49を取付けたが、該枠体側に取
付け手段を構成する鉄板等の磁着体を取付け、壁又は換
気扇に該磁着体を吸着する取付け用磁石を配置すること
も可能である。

〔考案の効果〕

請求項１及び２記載の換気扇カバーにおいては、取付
け手段を枠体の周縁の内側に隙間を有して配置している
ので、汚れ防止のためのフィルター部材を枠体の前面及
び側周面に被せてフィルター部材の端を内側に折って枠
体の周縁に仮止めする場合には、取付け用磁石又は磁着
体の上面にフィルター部材が被さることなく固定でき
る。従って、磁石を利用して該換気扇フィルターを換気
扇に強固に固定できる。

そして、前記取付け手段は枠体の内側に配置されてい
るので、該換気扇カバーの使用中に汚れにくく、換気扇
カバーが汚れて交換する場合にも、取付け手段を特別に
清掃することなく再度フィルター部材を交換した換気扇
カバーを前記取付け手段を利用して取付けることができ
る。

更には、その取付け作業にあっては従来の取付け手段
のように引っかける等の作業がないので、換気扇が高所
にあっても簡単に換気扇カバーの取替えを行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例に係る換気扇カバーの枠
体の斜視図、第２図は換気扇カバーの磁着体の側面図、
第３図は同正面図、第４図は換気扇カバーの取付け用磁
石の部分断面図、第５図は換気扇カバーの取付け状態を
示す平面図、第６図は本考案の第２の実施例に係る換気
扇カバーの磁着体の側面図、第７図は本考案の第３の実
施例に係る換気扇カバーの枠体の平面図、第８図は換気
扇カバーの取付け用磁石及び磁着体の一部切欠き側面
図、第９図は本考案の第４の実施例に係る換気扇カバー
の枠体の斜視図、第10図は従来例に係る換気扇カバーの
斜視図である。〔符号の説明〕 16……換気扇カバー、17……梁部材、18……枠体、19…
…取付け用磁石、20……磁着体、21……掛合用凹部、22
……磁石、23……キャップ、24……支柱、25……平面
部、26……凸部、27……接着剤、28……鉄板、29……換
気扇、29a……壁、30……磁着体、31……凸部、32……
鉄板、33……スポンジ板、34……接着剤、35……換気扇
カバー、36……凸部、37……鉄板、38……磁着体、39…
…取付け用磁石、40……支持台、41……キャップ、42…
…掛合用凹部、43……磁石、44……接着剤、45……枠
板、46〜49……取付け用磁石、50〜53……支持部材

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面に所要本数の梁部材を渡設した枠体
と、該枠体の前面及び側周面を覆うフィルター部材と、
該フィルター部材によって覆われた前記枠体を換気扇又
は該換気扇の周囲の壁に固定する取付け手段とを有して
なる換気扇カバーにおいて、前記取付け手段を、前記枠体の内側にその周縁から隙間
を有して設けられた複数の取付け用磁石と、前記換気扇
又は該換気扇の周囲の壁に取付けられ、前記複数の取付
け用磁石がそれぞれ吸着する磁着体とから構成したこと
を特徴とする換気扇カバー。
【請求項２】前面に所要本数の梁部材を渡設した枠体
と、該枠体の前面及び側周面を覆うフィルター部材と、
該フィルター部材によって覆われた前記枠体を換気扇又
は該換気扇の周囲の壁に固定する取付け手段とを有して
なる換気扇カバーにおいて、前記取付け手段を、前記枠体の内側にその周縁から隙間
を有して設けられた複数の磁着体と、前記換気扇又は該
換気扇の周囲の壁に取付けられ、前記複数の磁着体がそ
れぞれ吸着する取付け用磁石とから構成したことを特徴
とする換気扇カバー。