JPH0570430A - フルオロトラン系ピリジン化合物 - Google Patents

フルオロトラン系ピリジン化合物

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JPH0570430A
JPH0570430A JP23171891A JP23171891A JPH0570430A JP H0570430 A JPH0570430 A JP H0570430A JP 23171891 A JP23171891 A JP 23171891A JP 23171891 A JP23171891 A JP 23171891A JP H0570430 A JPH0570430 A JP H0570430A
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JP
Japan
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compound
liquid crystal
formula
straight chain
present
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Application number
JP23171891A
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English (en)
Inventor
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Haruyoshi Takatsu
晴義 高津
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖状アルキル基
又は炭素原子数2〜12の直鎖状アルコキシアルキル基
を表わし、XはH又はFを表わす。)で表わされる化合
物。 【効果】 本発明の一般式(I)の化合物は、N−I点
が高く、△nが大きいものであり、類似構造を有する化
合物に比べ、母体液晶に対する低温域での溶解性が優れ
ている。従って、広い温度範囲、特に高温域で駆動可能
で、応答速度が速く、しかも干渉縞のない液晶表示素子
を作成するための材料として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明は電気光学的表示材料として有用な
フルオロトラン系化合物に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】液晶表示セルの中で現在主流をなすもの
は、電界効果型セルの一種のTN(ツイスティッド・ネ
マチック)型セルである。このTN型セルにおいては、
G.Bauerによって、Mol.Cryst.Liq.Cryst.63 45(1981)に
報告されているように、セル外観を損う原因となるセル
表面での干渉縞の発生を防止するために、セルに充填さ
れる液晶材料の屈折率異方性(△n)とセルの厚さ
(d)μmの積を或る特定の値に設定する必要がある。
実用的に使用される液晶セルでは、△n・dの値が0.
5、1.0、1.6又は2.2のいずれかに設定されている。この
ように△n・dの値が一定値に設定されるから、△nの
値の大きな液晶材料を使用すれば、dの値を小ならしめ
ることができる。dの値が小となれば、応答時間(τ)
は、よく知られた
【0005】
【数1】
【0006】の関係式に従って小となる。従って、△n
の値の大きな液晶材料は、応答速度が速く、然も干渉縞
のない液晶表示素子を作成するのに極めて重要な材料で
ある。
【0007】一方、実用可能な液晶材料の多くは、通
常、室温付近にネマチック相を有する化合物と室温より
高い温度領域にネマチック相を有する化合物から成る数
種又はそれ以上の成分を混合することによって調製され
る。現在、実用的に使用される上記の如き混合液晶の多
くは、少なくとも−30℃〜+65℃の全温度範囲に亘
ってネマチック相を有することが要求されているが、液
晶表示セルの応用製品の多様化に伴ない、ネマチック相
の温度範囲を更に高温側に拡張した液晶材料が要望され
ており、このため、ネマチック相−等方性液体相(N−
I)転移温度(以下、N−I点という。)の高いネマチ
ック液晶化合物が必要とされている。
【0008】本発明者らはこのような要求に応える大き
な△nと高いN−I点を有するネマチック液晶化合物と
して、特開昭60−152427号において一般式
(A)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R及びR’はアルキル基を表わ
す。)で表わされる化合物を提供した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】しかしながら、この一般式(A)で表わさ
れる化合物は、現在、母体液晶として実用的に汎用され
ているネマチック混合液晶との相溶性に劣るという欠点
を有していた。
【0013】本発明が解決しようとする課題は、△nが
大きく、N−I点が高く、現在母体液晶として実用的に
汎用されているネマチック混合液晶との相溶性に優れる
液晶化合物を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】本発明は、上記課題を解決するために、一
般式(I)
【0016】
【化4】
【0017】(式中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖
状アルキル基又は炭素原子数2〜12の直鎖状アルコキ
シアルキル基を表わし、XはH又はFを表わす。)で表
わされる化合物を提供し、更に詳しくは、R1
【0018】
【化5】
【0019】(式中、nは1〜7の整数を表わし、mは
0又は1を表わし、m=0のとき、R2はH又は炭素原
子数1〜5の直鎖状アルキル基を表わし、m=1のと
き、R2は炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表わ
す。)で表わされる基である一般式(I)で表わされる
化合物を提供する。
【0020】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物は、例えば、次の製造方法に従って製造すること
ができる。
【0021】
【化6】
【0022】(上記反応式中、一般式(II)及び(I
II)におけるR1及びXは、それぞれ一般式(I)に
おけるR1及びXと同じ意味をもつ。)
【0023】反応式中、一般式(II)で表わされる化
合物を、ジエチルアミンの如き塩基の存在下、N,N−
ジメチルホルムアルデヒドの如き溶媒中で、ジクロロ−
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)と
ヨウ化第1銅を触媒として、一般式(III)で表わさ
れる化合物と反応させて、本発明に係わる一般式(I)
で表わされる化合物を製造する。
【0024】斯くして製造される一般式(I)で表わさ
れるの化合物の代表的なものとその転移温度を下記に示
す。
【0025】
【化7】
【0026】(上記中、Cは結晶相、Nはネマチック
相、Sはスメクチック相、Iは等方性液体相を夫々表わ
す。)
【0027】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物は、弱い正の誘電率異方性を有するネマチック液
晶化合物であり、従って、例えば、負の誘電率異方性を
有する他のネマチック液晶化合物との混合物の状態で動
的光散乱型表示セルの材料として使用することができ、
また、正又は負の誘電率異方性を有する他のネマチック
液晶化合物との混合物の状態で、電界効果型表示セルの
材料として使用することができる。
【0028】一般式(I)で表わされる化合物と混合し
て使用することのできる化合物の好ましい代表例として
は、例えば、4−置換安息香酸4′−置換フェニルエス
テル、4−置換シクロヘキサンカルボン酸4′−置換フ
ェニルエステル、4−置換シクロヘキサンカルボン酸
4′−置換ビフェニルエステル、4−(4−置換シクロ
ヘキサンカルボニルオキシ)安息香酸4′−置換フェニ
ルエステル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸
4′−置換フェニルエステル、4−(4−置換シクロヘ
キシル)安息香酸4′−置換シクロヘキシルエステル、
4−置換4′−置換ビフェニル、4−置換フェニル−
4′−置換シクロヘキサン、4−置換4″−置換ターフ
ェニル、4−置換ビフェニル4′−置換シクロヘキサ
ン、2−(4−置換フェニル)−5−置換ピリミジン等
を挙げることができる。
【0029】下記の第1表は、現在、母体液晶として汎
用されているネマチック混合液晶(A)(以下、母体液
晶(A)とする。)80重量%及び上記に示した本発明
に係わるNo.1の化合物20重量%から成る混合液晶に
ついて測定したN−I点、屈折率異方性(△n)及びし
きい値電圧(Vth)を掲示し、比較のために母体液晶
(A)自体について測定したN−I点、△n及びVth
掲示したものである。
【0030】尚、母体液晶(A)は
【0031】
【化8】
【0032】から成るものである。
【0033】
【表1】
【0034】
【0035】上記の第1表から、本発明の一般式(I)
で表わされる化合物は、母体液晶(A)のN−I点を実
用上充分なまでに上昇させ、Δn を大幅に上昇せしめ、
thを低下させることが理解できる。
【0036】本発明の化合物の効果は、下記の比較によ
っても明らかにされる。
【0037】即ち、本発明に係わる一般式(I)で表わ
される化合物の類似構造を有し、且つ母体液晶のN−I
点及び△nを高める目的で開発された式(a)
【0038】
【化9】
【0039】の公知化合物の母体液晶(A)に対する溶
解度は、−30℃において6%であり、また、この時の
混合液晶のN−I点は62.1℃であり、△nは0.1
01であった。
【0040】これに対し、本発明に係わるNo.1
【0041】
【化10】
【0042】の化合物の母体液晶(A)に対する溶解度
は、−30℃において12%であり、また、この時の混
合液晶のN−I点は63.0℃であり、△nは0.12
0であった。
【0043】このことから、本発明に係わる一般式
(I)で表わされる化合物は、類似構造を有する代表的
な公知の化合物に比べて、母体液晶に多量に添加し得る
ため、その結果、混合液晶のN−I点及び△nを大幅に
上昇させ、Vthをさほど上昇させないことが理解でき
る。
【0044】
【実施例】
【0045】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明の主旨及び適用範囲はこれらの実施例
によって制限されるものではない。
【0046】(実施例1)式
【0047】
【化11】
【0048】の化合物3.53g(0.0100モル)をジエチル
アミン4.1mlに溶解し、この溶液にジクロロ−ビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)7mg(0.01
0ミリモル)とヨウ化第1銅19mg(0.10ミリモル)を加
え、室温で攪拌しながら、3,4-ジフルオロフェニルアセ
チレン1.38g(0.0100モル)のN,N-ジメチルホルムアミ
ド5ml溶液を滴下した後、室温で24時間放置した。この
反応液を冷希塩酸水溶液中に攪拌しながら加えて酸性と
した後、反応生成物をトルエンで抽出した。この抽出液
を水洗し、乾燥した後、トルエンを留去して、反応生成
物を得た。得られた反応生成物を、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーを用いて分離精製した後、更にエタノ
ールから再結晶させて精製し、下記化合物2.9g(0.0086
モル)を得た。
【0049】
【化12】
【0050】
【発明の効果】
【0051】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、N−I点が高く、しかも△nが大きいものであり、
現在母体液晶として実用的に汎用されているネマチック
混合液晶に混合することによって、混合液晶のN−I点
及び△nを上昇させることができ、また、しきい値電圧
をさほど上昇させない。
【0052】更に、本発明の一般式(I)の化合物の類
似構造を有する公知の化合物と比べて、母体液晶に対す
る低温域での溶解度が大きいため、より高いN−I点及
び△nを有する混合液晶を調製することができる。
【0053】従って、本発明の一般式(I)で表わされ
る化合物は、広い温度範囲で、特に高温域で駆動可能
で、応答速度が速く、しかも干渉縞のない液晶表示素子
を作成するための材料として極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜12の直鎖状アルキル基
    又は炭素原子数2〜12の直鎖状アルコキシアルキル基
    を表わし、XはH又はFを表わす。)で表わされる化合
    物。
  2. 【請求項2】 R1が 【化2】 (式中、nは1〜7の整数を表わし、mは0又は1を表
    わし、m=0のとき、R2はH又は炭素原子数1〜5の
    直鎖状アルキル基を表わし、m=1のとき、R2は炭素
    原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表わす。)で表わさ
    れる基である請求項1記載の化合物。
JP23171891A 1991-09-11 1991-09-11 フルオロトラン系ピリジン化合物 Pending JPH0570430A (ja)

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