JPH0570338A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH0570338A JPH0570338A JP3262720A JP26272091A JPH0570338A JP H0570338 A JPH0570338 A JP H0570338A JP 3262720 A JP3262720 A JP 3262720A JP 26272091 A JP26272091 A JP 26272091A JP H0570338 A JPH0570338 A JP H0570338A
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- JP
- Japan
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- extract
- phalaenopsis
- cosmetic
- orchid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】抗炎症作用および整肌作用を有する化粧料を提
供する。 【構成】本発明は胡蝶蘭の溶媒抽出物を含有することを
特徴とする化粧料である。本発明の胡蝶蘭としてはファ
レノプシス属、ドリティス属、ドリティノプシス属およ
びそれらの種間または属間交配種などが挙げられ、水溶
性の溶媒などで抽出することができる。本発明の化粧料
としては基礎化粧料、メイクアップ化粧料、頭髪用化粧
料、浴用剤などが挙げられる。
供する。 【構成】本発明は胡蝶蘭の溶媒抽出物を含有することを
特徴とする化粧料である。本発明の胡蝶蘭としてはファ
レノプシス属、ドリティス属、ドリティノプシス属およ
びそれらの種間または属間交配種などが挙げられ、水溶
性の溶媒などで抽出することができる。本発明の化粧料
としては基礎化粧料、メイクアップ化粧料、頭髪用化粧
料、浴用剤などが挙げられる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、胡蝶蘭の溶媒抽出物を
含有することを特徴とする化粧料に関する。
含有することを特徴とする化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】胡蝶蘭は観賞用として栽培されている
が、化粧料に利用された例はない。一方、肌荒れの一因
として紫外線などによる炎症が考えられることから、そ
の炎症をしずめ肌荒れを改善する化粧料が望まれてい
る。
が、化粧料に利用された例はない。一方、肌荒れの一因
として紫外線などによる炎症が考えられることから、そ
の炎症をしずめ肌荒れを改善する化粧料が望まれてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、胡蝶蘭の溶媒
抽出物について、化粧料への応用を検討したところ、優
れた抗炎症作用（ヒスタミン遊離抑制作用）、収れん作
用（蛋白凝集作用）および整肌作用を示し、かつ、製剤
化も可能なことから本発明を完成した。
抽出物について、化粧料への応用を検討したところ、優
れた抗炎症作用（ヒスタミン遊離抑制作用）、収れん作
用（蛋白凝集作用）および整肌作用を示し、かつ、製剤
化も可能なことから本発明を完成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、胡蝶蘭の溶媒
抽出物を含有することを特徴とする化粧料である。本発
明でいう胡蝶蘭には、ファレノプシス属（Phalaenopsi
s）、ドリティス属（Doritis）、ドリティノプシス属
（Doritaenopsis）およびその種間雑種あるいは属間雑
種などが挙げられ、市販されている株を利用することが
できる。
抽出物を含有することを特徴とする化粧料である。本発
明でいう胡蝶蘭には、ファレノプシス属（Phalaenopsi
s）、ドリティス属（Doritis）、ドリティノプシス属
（Doritaenopsis）およびその種間雑種あるいは属間雑
種などが挙げられ、市販されている株を利用することが
できる。
【０００５】胡蝶蘭の溶媒抽出物の抽出方法としては、
例えば、胡蝶蘭の植物体を細かく切断し、溶媒を加えて
抽出する方法が挙げられる。胡蝶蘭の植物体としては
葉、茎、根、花、花茎等が挙げられ、溶媒としては水溶
性の溶媒である水、エタノール、ｎ−プロパノール、ｔ
−ブタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレング
リコールなどから選ばれる１種あるいは２種以上の混合
溶媒が挙げられる。抽出は、室温で行ってもよいし、加
熱してもよい。溶媒抽出物は以後の操作を容易にするた
めに、必要に応じて濃縮あるいは濃縮乾固することがで
きる。また、必要に応じて溶媒抽出物中に含まれるデン
プンなどの多糖類を冷蔵などにより沈澱除去することが
できる。
例えば、胡蝶蘭の植物体を細かく切断し、溶媒を加えて
抽出する方法が挙げられる。胡蝶蘭の植物体としては
葉、茎、根、花、花茎等が挙げられ、溶媒としては水溶
性の溶媒である水、エタノール、ｎ−プロパノール、ｔ
−ブタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレング
リコールなどから選ばれる１種あるいは２種以上の混合
溶媒が挙げられる。抽出は、室温で行ってもよいし、加
熱してもよい。溶媒抽出物は以後の操作を容易にするた
めに、必要に応じて濃縮あるいは濃縮乾固することがで
きる。また、必要に応じて溶媒抽出物中に含まれるデン
プンなどの多糖類を冷蔵などにより沈澱除去することが
できる。
【０００６】胡蝶蘭の溶媒抽出物は、乾固物として本発
明化粧料の全量中、0.001〜10重量％、好ましくは、0.0
1〜5.0重量％配合することができる。0.001％以下の濃
度では充分な効果が得られず、10重量％以上の濃度では
効果の増強が認められず不経済である。本発明の化粧料
には胡蝶蘭の溶媒抽出物の効果を損なわない範囲内で、
化粧料などに使用される油脂類、ロウ類、炭化水素類、
脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤など
の原料を配合することができる。本発明の化粧料は、ク
リーム、ローション、乳液、パックなどの基礎化粧料、
ファンデーション、リップスティックなどのメイクアッ
プ化粧料、ヘアークリーム、ヘアーローション、シャン
プー、リンスなどの頭髪用化粧料、浴用剤、石鹸などの
剤型を採用することができる。
明化粧料の全量中、0.001〜10重量％、好ましくは、0.0
1〜5.0重量％配合することができる。0.001％以下の濃
度では充分な効果が得られず、10重量％以上の濃度では
効果の増強が認められず不経済である。本発明の化粧料
には胡蝶蘭の溶媒抽出物の効果を損なわない範囲内で、
化粧料などに使用される油脂類、ロウ類、炭化水素類、
脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤など
の原料を配合することができる。本発明の化粧料は、ク
リーム、ローション、乳液、パックなどの基礎化粧料、
ファンデーション、リップスティックなどのメイクアッ
プ化粧料、ヘアークリーム、ヘアーローション、シャン
プー、リンスなどの頭髪用化粧料、浴用剤、石鹸などの
剤型を採用することができる。
【０００７】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため実施例を挙
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
実施例に示す配合量の部とは重量部を示す。 実施例−１ 胡蝶蘭全草の熱水抽出物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の根、茎、葉を細かく切断
し乾燥した。その100ｇに４Ｌの水をそれぞれ加えた後
に100℃で２時間抽出した。得られた抽出液を濾過した
後に凍結乾燥して胡蝶蘭の熱水抽出物を約30ｇ得た。
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
実施例に示す配合量の部とは重量部を示す。 実施例−１ 胡蝶蘭全草の熱水抽出物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の根、茎、葉を細かく切断
し乾燥した。その100ｇに４Ｌの水をそれぞれ加えた後
に100℃で２時間抽出した。得られた抽出液を濾過した
後に凍結乾燥して胡蝶蘭の熱水抽出物を約30ｇ得た。
【０００８】実施例−２ 胡蝶蘭全草のエタノール抽出
物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の根、茎、葉を細かく切断
し乾燥した。その20ｇを800mlの50％(V/V)エタノール水
溶液に室温で５日間浸漬した。得られた抽出液を濾過し
た後エバポレーターで濃縮乾固して胡蝶蘭のエタノール
抽出物を約6.3ｇ得た。
物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の根、茎、葉を細かく切断
し乾燥した。その20ｇを800mlの50％(V/V)エタノール水
溶液に室温で５日間浸漬した。得られた抽出液を濾過し
た後エバポレーターで濃縮乾固して胡蝶蘭のエタノール
抽出物を約6.3ｇ得た。
【０００９】実施例−３ 胡蝶蘭全草の1,3-BG抽出物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の根、茎、葉を細かく切断
し乾燥した。その20ｇを800mlの50％(V/V)・1,3-BG水溶
液に室温で５日間浸漬した。得られた抽出液を濾過して
胡蝶蘭の1,3-BG抽出物とした。（抽出物１ml当りの乾固
物は約89mg）
し乾燥した。その20ｇを800mlの50％(V/V)・1,3-BG水溶
液に室温で５日間浸漬した。得られた抽出液を濾過して
胡蝶蘭の1,3-BG抽出物とした。（抽出物１ml当りの乾固
物は約89mg）
【００１０】実施例−４ 胡蝶蘭の花の熱水抽出物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の新鮮な花と花茎の150ｇ
を1.5Ｌの精製水で、100℃で２時間抽出した。得られた
抽出液を濾過した後に凍結乾燥して胡蝶蘭の花の熱水抽
出物を約2.7ｇ得た。
を1.5Ｌの精製水で、100℃で２時間抽出した。得られた
抽出液を濾過した後に凍結乾燥して胡蝶蘭の花の熱水抽
出物を約2.7ｇ得た。
【００１１】実施例−５ 胡蝶蘭の花のエタノール抽出
物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の花と花茎の100ｇを１Ｌ
の50％(V/V)エタノール水溶液に室温で５日間浸漬し
た。得られた抽出液を濾過した後エバポレーターで濃縮
乾固して胡蝶蘭の花のエタノール抽出物を約2.4ｇ得
た。
物 胡蝶蘭（中部地方の栽培株）の花と花茎の100ｇを１Ｌ
の50％(V/V)エタノール水溶液に室温で５日間浸漬し
た。得られた抽出液を濾過した後エバポレーターで濃縮
乾固して胡蝶蘭の花のエタノール抽出物を約2.4ｇ得
た。
【００１２】実施例−６ 化粧水 処方 配合量 1.エタノール 5.0部 2.P-オキシ安息香酸メチル 0.1 3.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1 4.香料 適量 5.精製水 10.0 6.胡蝶蘭の1,3-BG抽出物（乾固物89mg/ml） 5.0 7.1,3-ブチレングリコール 3.0 8.グリセリン 2.0 9.キサンタンガム 0.02 10.精製水 74.5 製造方法：成分1〜5および成分6〜10をそれぞれ均一に
溶解し、混合し濾過して製品とする。
溶解し、混合し濾過して製品とする。
【００１３】比較例−１ 従来の化粧水 実施例−６において、胡蝶蘭の1,3-BG抽出物をヘチマ水
（乾固物1.4mg/ml）に置き換えたものを従来の化粧水と
した。
（乾固物1.4mg/ml）に置き換えたものを従来の化粧水と
した。
【００１４】実施例−７ クリーム 処方 配合量 1.ステアリン酸 4.0部 2.セチルアルコール 3.0 3.ステアリルアルコール 1.0 4.流動パラフィン 6.5 5.ワセリン 10.0 6.ソルビタンモノステアレート 2.5 7.ポリオキシエチレン(25)モノステアレート 3.0 8.1,3-ブチレングリコール 5.0 9.水酸化カリウム 0.1 10.胡蝶蘭の熱水抽出物 0.2 11.P-オキシ安息香酸メチル 0.2 12.精製水 64.5 13.香料 適量 製造方法：油相成分1〜7および水相成分8〜12をそれぞ
れ70〜75℃に加熱溶解した後、油相成分1〜7に水相成分
8〜12を加えて乳化し、冷却途上で成分13を加えて混合
し、30℃まで冷却して製品とする。
れ70〜75℃に加熱溶解した後、油相成分1〜7に水相成分
8〜12を加えて乳化し、冷却途上で成分13を加えて混合
し、30℃まで冷却して製品とする。
【００１５】実施例−８ 乳液 処方 配合量 1.ステアリン酸 2.0部 2.ステアリルアルコール 2.0 3.流動パラフィン 8.0 4.グリセリンモノステアレート 2.3 5.ソルビタンモノオレート 2.5 6.ポリオキシエチレン(10)ソルビタンモノオレート 0.8 7.グリセリン 6.0 8.胡蝶蘭の熱水抽出物 0.5 9.P-オキシ安息香酸メチル 0.2 10.精製水 77.0 11.香料 適量 製造方法：実施例−７と同様にして製品とする。
【００１６】比較例−２ 従来の乳液 実施例−８において、胡蝶蘭の熱水抽出物をヘチマ水乾
燥物に置き換えたものを従来の乳液とした。
燥物に置き換えたものを従来の乳液とした。
【００１７】実施例−９ パック 処方 配合量 1.ポリビニルアルコール 12.0部 2.エチルアルコール 5.0 3.1,3-ブチレングリコール 8.0 4.P-オキシ安息香酸メチル 0.2 5.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5 6.胡蝶蘭のエタノール抽出物 1.0 7.クエン酸 0.1 8.クエン酸ナトリウム 0.3 9.香料 適量 10.精製水 73.8 製造方法：各成分を均一に溶解し製品とする。
【００１８】実施例−１０ ヘアークリーム 処方 配合量 1.ステアリン酸 2.0部 2.ステアリルアルコール 2.0 3.流動パラフィン 8.0 4.グリセリンモノステアレート 2.3 5.ソルビタンモノオレート 2.5 6.ポリオキシエチレン(10)ソルビタンモノオレート 0.8 7.胡蝶蘭の熱水抽出物 0.4 8.グリセリン 6.0 9.P-オキシ安息香酸メチル 0.1 10.精製水 75.9 11.香料 適量 製造方法：油相成分1〜6および水相成分7〜10をそれぞ
れ70〜75℃で溶解し、油相成分1〜6に水相成分7〜10を
加えて乳化し、冷却途上で成分11を加えて混合し、30℃
まで冷却して製品とする。
れ70〜75℃で溶解し、油相成分1〜6に水相成分7〜10を
加えて乳化し、冷却途上で成分11を加えて混合し、30℃
まで冷却して製品とする。
【００１９】実施例−１１ 浴剤 処方 配合量 1.硫酸ナトリウム 43.0部 2.炭酸水素ナトリウム 50.0 3.胡蝶蘭の1,3-BG抽出物 5.0 4.黄色202号の(1) 適量 5.香料 適量 製造方法：各成分をよく混合し製品とする。
【００２０】
【発明の効果】本発明の胡蝶蘭の溶媒抽出物は優れた抗
炎症作用（ヒスタミン遊離抑制作用）および収れん作用
（タンパク凝集作用）を有し、また、胡蝶蘭の溶媒抽出
物を含有することを特徴とする化粧料は優れた整肌作用
を示した。次に、本発明の効果を詳細に説明するため、
実験例を挙げる。
炎症作用（ヒスタミン遊離抑制作用）および収れん作用
（タンパク凝集作用）を有し、また、胡蝶蘭の溶媒抽出
物を含有することを特徴とする化粧料は優れた整肌作用
を示した。次に、本発明の効果を詳細に説明するため、
実験例を挙げる。
【００２１】実験例−１ ヒスタミン遊離抑制作用 雄性Spraque-Dawley系ラットの腹腔内から採取した肥満
細胞を用いてヒスタミン遊離抑制作用を測定した。すな
わち、1μg/mlのコンパウンド48/80による肥満細胞から
のヒスタミン遊離を抑制する作用を遊離抑制率として求
めた。肥満細胞はSULLIVANらの方法（J. Immunology,11
4(5),1473-1479,1975）で採取し、ヒスタミンの定量はM
AYらの方法（J. Allergy,46,12-20,1970）で行った。試
料は実施例１、２、３、５の胡蝶蘭の各溶媒抽出物を用
いた。また比較例としてヘチマ水乾燥物、他の蘭類であ
るデンドロビュームの全草およびシラン根茎の各熱水抽
出物を用いた。実験の結果を表１に示した。その結果、
胡蝶蘭の溶媒抽出物は優れたヒスタミン遊離抑制作用を
示した。 以下余白
細胞を用いてヒスタミン遊離抑制作用を測定した。すな
わち、1μg/mlのコンパウンド48/80による肥満細胞から
のヒスタミン遊離を抑制する作用を遊離抑制率として求
めた。肥満細胞はSULLIVANらの方法（J. Immunology,11
4(5),1473-1479,1975）で採取し、ヒスタミンの定量はM
AYらの方法（J. Allergy,46,12-20,1970）で行った。試
料は実施例１、２、３、５の胡蝶蘭の各溶媒抽出物を用
いた。また比較例としてヘチマ水乾燥物、他の蘭類であ
るデンドロビュームの全草およびシラン根茎の各熱水抽
出物を用いた。実験の結果を表１に示した。その結果、
胡蝶蘭の溶媒抽出物は優れたヒスタミン遊離抑制作用を
示した。 以下余白
【００２２】
【表１】 表１ ヒスタミン遊離抑制作用 ───────────────────────────────── 試料 作用濃度 ヒスタミン遊離 （mg/ml） 抑制率（％） ───────────────────────────────── ファレノプシス全草の熱水抽出物 1.0 50 （実施例−１） ファレノプシス全草のエタノール 0.1 14 抽出物（実施例−２） 1.0 76 ファレノプシス全草の 1.0 18 1,3-BG抽出物（実施例−３） ファレノプシスの花および花茎の 0.1 13 エタノール抽出物（実施例−３） 1.0 38 （以下は比較例） デンドロビューム全草の熱水抽出物 1.0 0 シラン根茎の熱水抽出物 1.0 1 ヘチマ水乾燥物 0.1 0 1.0 10 ───────────────────────────────── 作用濃度は試料乾固物量を表示
【００２３】実験例−２ タンパク凝集作用 蒸留水0.5mlに試料溶液0.5mlを加え、650nmにて測定し
た吸光度をH1とし、１％牛血清アルブミン水溶液0.5ml
を加えた。37℃で２時間インキュベート後に650nmにて
測定した吸光度をH2とし、以下の式にて濁度を求めた。 濁度（Ｏ．Ｄ）＝Ｈ２−Ｈ１ 試料は実施例１、３の胡蝶蘭の各溶媒抽出物を用いた。
また比較例としてヘチマ水乾燥物、他の蘭類であるレリ
オカトレア、シンビジューム、デンドロビューム、デン
ファレの全草の各熱水抽出物を用いた。実験の結果を表
２に示した。その結果、胡蝶蘭全草の溶媒抽出物は優れ
た収れん作用を示した。
た吸光度をH1とし、１％牛血清アルブミン水溶液0.5ml
を加えた。37℃で２時間インキュベート後に650nmにて
測定した吸光度をH2とし、以下の式にて濁度を求めた。 濁度（Ｏ．Ｄ）＝Ｈ２−Ｈ１ 試料は実施例１、３の胡蝶蘭の各溶媒抽出物を用いた。
また比較例としてヘチマ水乾燥物、他の蘭類であるレリ
オカトレア、シンビジューム、デンドロビューム、デン
ファレの全草の各熱水抽出物を用いた。実験の結果を表
２に示した。その結果、胡蝶蘭全草の溶媒抽出物は優れ
た収れん作用を示した。
【００２４】
【表２】 表２ タンパク凝集作用 ─────────────────────────────── 試料 作用濃度 濁度 （mg/ml） 650nmO.D ─────────────────────────────── ファレノプシス全草の熱水抽出物 1.0 0.11 （実施例−１） ファレノプシス全草の 1.0 0.04 1,3-BG抽出物（実施例−３） 4.0 0.13 （以下は比較例） レリオカトレア全草の熱水抽出物 1.0 0.02 シンビジューム全草の熱水抽出物 1.0 0.00 デンドロビューム全草の熱水抽出物 1.0 0.02 デンファレ全草の熱水抽出物 1.0 0.03 ヘチマ水乾燥物 1.0 0.01 ─────────────────────────────── 作用濃度は試料乾固物量を表示
【００２５】実験例−２ 整肌作用 実施例−６の化粧水、実施例−８の乳液、比較例−１の
従来の化粧水および比較例−２の従来の乳液を用いて、
肌荒れに悩む女性１５人（２０〜３５才）を対象に１ヶ
月間の使用試験を行った。使用後、肌荒れの改善効果を
判定した。その結果を表３に示した。その結果、胡蝶蘭
の溶媒抽出物を含有することを特徴とする化粧料は優れ
た整肌作用を示した。
従来の化粧水および比較例−２の従来の乳液を用いて、
肌荒れに悩む女性１５人（２０〜３５才）を対象に１ヶ
月間の使用試験を行った。使用後、肌荒れの改善効果を
判定した。その結果を表３に示した。その結果、胡蝶蘭
の溶媒抽出物を含有することを特徴とする化粧料は優れ
た整肌作用を示した。
【００２６】
【表３】 表３ 整肌作用 ──────────────────────────────── 人数 判定 ──────────────────────── 実施例−６ 比較例−１ 実施例−８ 比較例−２ の化粧水 の化粧水 の乳液 の乳液 ──────────────────────────────── 非常に改善された ８ ３ ９ ２ 改善された ４ ４ ３ ３ あまり改善されな かった ３ ４ ３ ６ 改善されなかった ０ ４ ０ ４ ────────────────────────────────
【００２７】実施例−７のクリーム、実施例−９のパッ
クおよび実施例−１１の浴用剤についても同様に使用試
験を行ったところ、優れた整肌作用を示した。また、実
施例−１０のヘアークリームについても、フケや頭皮の
かゆみに悩む女性を対象に同様に使用試験を行ったとこ
ろ、頭皮の炎症を抑制し優れた改善作用を示した。以上
示したように、本発明の胡蝶蘭の溶媒抽出物は優れたヒ
スタミン遊離抑制作用およびタンパク凝集作用を有し、
さらに、その溶媒抽出物を含有することを特徴とする化
粧料は優れた整肌作用を示した。
クおよび実施例−１１の浴用剤についても同様に使用試
験を行ったところ、優れた整肌作用を示した。また、実
施例−１０のヘアークリームについても、フケや頭皮の
かゆみに悩む女性を対象に同様に使用試験を行ったとこ
ろ、頭皮の炎症を抑制し優れた改善作用を示した。以上
示したように、本発明の胡蝶蘭の溶媒抽出物は優れたヒ
スタミン遊離抑制作用およびタンパク凝集作用を有し、
さらに、その溶媒抽出物を含有することを特徴とする化
粧料は優れた整肌作用を示した。
Claims (1)
- 【請求項１】 胡蝶蘭の溶媒抽出物を含有することを
特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03262720A JP3090156B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03262720A JP3090156B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0570338A true JPH0570338A (ja) | 1993-03-23 |
| JP3090156B2 JP3090156B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17379660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03262720A Expired - Fee Related JP3090156B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3090156B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002114646A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-16 | Kawano Merikuron:Kk | 発毛・育毛剤 |
| WO2009139231A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 株式会社ニチレイバイオサイエンス | ラン科植物から得られる抽出物およびその製造方法、ならびにラン科植物から得られる抽出物を含有する皮膚外用剤 |
| JP2015199691A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 日本メナード化粧品株式会社 | Ｗｎｔ発現抑制剤 |
| JP2016196414A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | 株式会社エヌ・ティー・エイチ | β−アルブチンの製造方法 |
| JP6034921B1 (ja) * | 2015-06-02 | 2016-11-30 | 青山▲蘭▼花生物科技有限公司 | 胡蝶蘭抽出エキス、その調製方法及びその応用（ｔｈｅａｃｔｉｖｅｅｘｔｒａｃｔｏｆｐｈａｌａｅｎｏｐｓｉｓ，ｐｒｅｐａｒａｔｉｏｎｍｅｔｈｏｄａｎｄｕｓｅｔｈｅｒｅｏｆ） |
| CN106266587A (zh) * | 2015-06-02 | 2017-01-04 | 青山兰花生物科技有限公司 | 兰花萃取物及其制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP03262720A patent/JP3090156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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