JPH0570218A - ムライトセラミツクスの製造方法 - Google Patents

ムライトセラミツクスの製造方法

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Publication number
JPH0570218A
JPH0570218A JP3259922A JP25992291A JPH0570218A JP H0570218 A JPH0570218 A JP H0570218A JP 3259922 A JP3259922 A JP 3259922A JP 25992291 A JP25992291 A JP 25992291A JP H0570218 A JPH0570218 A JP H0570218A
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JP
Japan
Prior art keywords
ceramics
hip
mullite
cordierite
atmosphere
Prior art date
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Pending
Application number
JP3259922A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Uchiumi
良和 内海
Kiyoshi Saito
清 斉藤
Masatomi Okumura
正富 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH0570218A publication Critical patent/JPH0570218A/ja
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緻密で気孔のない薄膜配線用基板をムライト
質材料で作成する。 【構成】 アルカリ土類金属酸化物またはコージェライ
トを添加して焼結したムライトセラミックスを、熱間等
方圧プレス(HIP)を行ない、さらにその後熱処理を
行なった。その際、添加物の量および熱処理条件を規定
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄膜で配線したハイブ
リッドICに適用する基板材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜ハイブリッドIC用基板とし
ては、99%のアルミナ基板、またはガラスグレーズをか
けた92%〜94%のアルミナ基板が使われてきた。
【0003】99%のアルミナ基板は通常のハイブリッド
ICのために使われる94%あるいは96%のアルミナ基板
に比較して表面粗さが小さく、0.2 μm程度となってい
る。このため、数十μmの配線幅のハイブリッドICに
対しても断線等の問題はない。しかし、これにより細い
配線幅を要求される場合には、ガラスグレズ基板が使わ
れることになる。アルミナ基板の特徴は、他の酸化物セ
ラミックスに比較して、熱伝導率が高いこと、機械的強
度が高いことであるが、Siの大型LSIを搭載する場
合、熱膨張係数のマッチングと言う点では、適している
とは言えない。Siとの熱膨張係数のマッチングに関し
ては、ムライトセラミックスのほうが適しているという
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ムライトセラミックス
は添加物なしで、通常の炭化珪素発熱体の電気炉 (1600
℃以下) では緻密に焼結することが難しいため、アルカ
リ土類金属酸化物 (特願平2-94841号 )、コジェライト
(特願平2-133015号)等種々の焼結助剤を検討してきた。
しかし、これら焼結助剤を用いても、焼結密度を100 %
にすることは難しい。焼結密度が理論密度にたいして10
0 %でない場合には、気孔が表面に現れるため、配線が
切断されるかまたは配線が狭くなることにより負荷がか
かるなどの問題点が出てくる。また、気孔中にエッチン
グ液が残留し、後程配線を腐食するという問題もあっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の問題点
を解決するために行ったもので、セラミックが理論密度
に対してほぼ100 %で、無気孔となるようにするため、
高温の気体でもって、熱間等方圧プレス (以後HIPと
記す)を行うものである。一般にHIPを行うとセラミ
ックは緻密化することが知られているが、この発明は焼
結助剤を添加してHIPを行うようにしたので、低温で
HIPが行なえる。さらに、大気中で熱処理を行なうこ
とにより、材料中に残留する歪みを排除すると同時に、
変色したセラミックスを白色に戻すものである。
【0006】
【作用】特願平2-94841 号において、我々はムライトセ
ラミックスの焼結方法としてアルカリ土類金属酸化物を
1%〜7%添加して焼結する方法について示したが、内
部をSEMで観測すると、気孔が残っていることがわか
った。そこで、この気孔を無くすためにHIP処理を行
ったところ、添加物の量によってHIPされる場合とさ
れない場合があることがわかった。また、HIPするこ
とにより灰色になるが、熱処理を行うことにより白色に
もどることがわかった。HIPされるアルカリ土類金属
酸化物の添加量は、MgOの場合が1〜4%、CaOの
場合が1〜5%、SrOの場合が1〜7%、BaOの場
合が3〜7%であった。なお、7%以上の添加は液相を
ふやすことになるので、範囲から外した。また、ムライ
トセラミックスの焼結温度は約1400℃から始まるので、
HIPはこの温度より高いことが望ましい。
【0007】また、われわれは特願平2-133015号におい
て、ムライトにコージェライトを添加した場合について
示したが、この場合についてもHIP後の熱処理によっ
てセラミックが破壊する組成と破壊しない組成があるこ
とがわかった。破壊しないコジェライトの添加量は、5
〜13%であった。コージェライトの添加はムライトの特
性改善が目的であるので、或程度多く添加するほうが良
い。
【0008】この発明はHIPによって気孔が消失する
ムライトの添加物組成を規定するとともに、熱処理条件
を規定するものである。
【0009】以下実施例によって説明する。
【0010】
【実施例】
実施例1.ムライト粉末にたいして炭酸マグネシウム粉
末を酸化マグネシウムに直して2%となるように添加
し、混合した。次ぎに、この粉末100gに対してポリビー
ルアルコール3%の水溶液を15ccを添加し、良く混合し
た後、直径約0.2mm の粒子にこれを造粒した。この造粒
粉末を直径20mm、厚み約5mmのペレットに成形し、炉に
入れて1時間100 ℃の速度で1550℃まで昇温し、4時間
保持した後、冷却して炉から出した。このセラミックス
の破断面の走査型電子顕微鏡(以後SEMと記す)観察
を行ったところ、図1に示したように、気孔が残ってい
ることがわかる。
【0011】次にこのセラミックスをジルコニアの容器
に入れ1500℃のアルゴン雰囲気中、2000気圧で1時間H
IPした。その結果、セラミックスは幾分灰色となった
が、破断面のSEM観察結果は図2に示したように、気
孔がほとんどなく、緻密になっていた。
【0012】さらに、HIPされたセラミックスを種々
の温度で熱処理したところ、破壊されずに1500℃まで加
熱が可能であった。しかし、灰色は1400℃以下の温度に
よる熱処理では消えず、1500℃の加熱を必要とした。
【0013】実施例2.実施例1と同様の方法で作られ
た酸化カルシウムとして5%を含有するムライトセラミ
ックスを実施例1と同様の方法でHIPした。そのセラ
ミックスをSEM観察したところほとんど気孔が無くな
っていることが確認できた。しかし、大きい気孔がわず
かに残った。このセラミックスはやはり灰色となってい
たので、1300℃で熱処理したところ、破壊せず、灰色が
消えた。この組成はHIPできる限界であり、添加物の
混合を丁寧におこなうことにより、また、成形方法を工
夫することにより、大きな気孔がないセラミックスをつ
くることができ、このようなセラミックスはHIPによ
り無気孔にすることができる。
【0014】比較例.実施例1と同様の方法で作られた
酸化バリウムとして2%を含有するムライトセラミック
スを実施例1と同様の方法でHIPした。そのセラミッ
クスをSEM観察したところ気孔は無くなっていなかっ
た。そして、このセラミックスはやはり灰色となってい
たので、1200℃で熱処理したところ、ばらばらになって
破壊した。
【0015】実施例3.ムライト粉末にコージェライト
粉末10%を添加した1550℃で焼結したセラミックスを、
実施例1と同様の方法によって1500℃でHIPをおこな
った。このセラミックスは灰色であったが、1300℃で熱
処理することにより、破壊せずに白色となった。焼結の
みのセラミックスとHIP処理ならびに熱処理後のセラ
ミックスをSEM観察したところ、後者のセラミックス
では、気孔がなくなっていることが、確認できた。
【0016】比較例.ムライト粉末にコージェライト粉
末20%を添加して1550℃で焼結したセラミックスを、実
施例1と同様の方法によって1500℃でHIPをおこなっ
た。このセラミックスを1200℃で熱処理したところ、破
壊した。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、HI
Pする際のムライトに添加する添加物の量を規定したの
で、無気孔のセラミックを得ることができる効果があ
る。また、熱処理により、白色で歪みのないセラミック
を得る効果がある。
【0018】なお、実施例ではアルゴン雰囲気中でHI
Pしており、このためセラミックスが灰色となったが、
酸素を含む気体中でHIPすることにより、灰色となる
ことはない。しかし、HIPによって気孔が無くなる
際、歪みが残るので、熱処理を行なったほうが良いこと
には変わりはない。また、窒素ガス中でHIPを行なっ
ても、効果はアルゴン中で行なった場合と同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化マグネシウムを2%添加して焼結したセラ
ミックスの破断面のSEM写真。
【図2】酸化マグネシウムを2%添加して焼結したセラ
ミックスのHIP処理後の破断面のSEM写真。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化マグネシウムとして1〜4%、酸化
    カルシウム1〜5%、酸化ストロンチウムとして1〜7
    %、または、酸化バリウムとして3〜7%のいずれか1
    種類以上を含有する焼結したムライトセラミックスを、
    1400℃以上の温度でアルゴン、窒素または酸素を含むこ
    れらガスのいずれかの雰囲気中で熱間等方圧プレスする
    ことを特徴とするムライトセラミックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 コージェライトを5〜13%含有する焼結
    したムライトセラミックスを、1400℃以上の温度でアル
    ゴン、窒素または酸素を含むこれらガスのいずれかの雰
    囲気中で熱間等方圧プレスすることを特徴とするムライ
    トセラミックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ土類金属酸化物またはコージェ
    ライトを含有する焼結ムライトをアルゴン、窒素または
    酸素を含むこれらガスのいずれかの雰囲気中で熱間等方
    圧プレスしたのち、1300℃〜1600℃の温度で熱処理する
    ことを特徴とするムライトセラミックスの製造方法。
JP3259922A 1991-09-10 1991-09-10 ムライトセラミツクスの製造方法 Pending JPH0570218A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001519969A (ja) * 1998-02-11 2001-10-23 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ サファイアcmhランプのモノリシックシール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001519969A (ja) * 1998-02-11 2001-10-23 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ サファイアcmhランプのモノリシックシール

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