JPH0570026B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0570026B2 JPH0570026B2 JP63019625A JP1962588A JPH0570026B2 JP H0570026 B2 JPH0570026 B2 JP H0570026B2 JP 63019625 A JP63019625 A JP 63019625A JP 1962588 A JP1962588 A JP 1962588A JP H0570026 B2 JPH0570026 B2 JP H0570026B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- timing
- shift
- pressure
- hydraulic pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本発明は、自動変速機の変速制御装置に関する
ものである。
ものである。
(ロ) 従来の技術
従来の自動変速機の変速制御装置として、特開
昭57−101152号公報に示されるものがある。これ
に示される自動変速機の変速制御装置は、1つの
ソレノイドバルブによつて4つのシフトバルブを
切換えて前進4速の変速を制御するように構成さ
れている。すなわち、ソレノイドバルブは4段階
の油圧を出力可能であり、この油圧の段階的変化
ごとにそれぞれ1つのシフトバルブが切換わるよ
うにシフトバルブの切換わり特性を設定してあ
る。これにより1つのソレノイドバルブによつて
4本のシフトバルブの切換えが可能となる。
昭57−101152号公報に示されるものがある。これ
に示される自動変速機の変速制御装置は、1つの
ソレノイドバルブによつて4つのシフトバルブを
切換えて前進4速の変速を制御するように構成さ
れている。すなわち、ソレノイドバルブは4段階
の油圧を出力可能であり、この油圧の段階的変化
ごとにそれぞれ1つのシフトバルブが切換わるよ
うにシフトバルブの切換わり特性を設定してあ
る。これにより1つのソレノイドバルブによつて
4本のシフトバルブの切換えが可能となる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記のような従来の自動変速機
の変速制御装置は、1つのソレノイドバルブによ
つて変速段間の切換制御は可能であるが、変速時
における摩擦要素(クラツチ、ブレーキなど)へ
の油圧供給又は摩擦要素からの油圧排出のタイミ
ング(以下、変速のタイミング」という)を調整
して変速シヨツクを低減するためには別のソレノ
イドバルブを必要とする。すなわち、シフト用の
ソレノイドバルブの他に変速タイミング調整用の
ソレノイドバルブを必要とする。このため、変速
制御装置が大型化するのに加えて価格も上昇し、
また油圧回路も複雑化する。
の変速制御装置は、1つのソレノイドバルブによ
つて変速段間の切換制御は可能であるが、変速時
における摩擦要素(クラツチ、ブレーキなど)へ
の油圧供給又は摩擦要素からの油圧排出のタイミ
ング(以下、変速のタイミング」という)を調整
して変速シヨツクを低減するためには別のソレノ
イドバルブを必要とする。すなわち、シフト用の
ソレノイドバルブの他に変速タイミング調整用の
ソレノイドバルブを必要とする。このため、変速
制御装置が大型化するのに加えて価格も上昇し、
また油圧回路も複雑化する。
なお、シフトバルブを切換えるためのソレノイ
ドバルブをタイミングバルブ切換用に兼用するこ
とも考えられるが、この場合には次のような問題
がある。すなわち、タイミングバルブの切換タイ
ミングのばらつきが大きくなる可能性があるとい
うことである。タイミングバルブは、ソレノイド
バルブによる切換信号圧による力によつてスプー
ルをスプリングの力に抗して移動させることによ
り切換えられる。スプリングの荷重にはある程度
のばらつきがあるが、同じ比率のばらつきがあつ
たとしても設定荷重が大きいほどばらつきの荷重
の値は増大する。したがつて、タイミングバルブ
が実際に切換わる時点は大きくばらつくことにな
る。多数のバルブを1つのソレノイドバルブから
の切換信号圧によつて切換える場合には、この精
度をいかに確保するかが問題となる。本発明は、
このような課題を解決することを目的としてい
る。
ドバルブをタイミングバルブ切換用に兼用するこ
とも考えられるが、この場合には次のような問題
がある。すなわち、タイミングバルブの切換タイ
ミングのばらつきが大きくなる可能性があるとい
うことである。タイミングバルブは、ソレノイド
バルブによる切換信号圧による力によつてスプー
ルをスプリングの力に抗して移動させることによ
り切換えられる。スプリングの荷重にはある程度
のばらつきがあるが、同じ比率のばらつきがあつ
たとしても設定荷重が大きいほどばらつきの荷重
の値は増大する。したがつて、タイミングバルブ
が実際に切換わる時点は大きくばらつくことにな
る。多数のバルブを1つのソレノイドバルブから
の切換信号圧によつて切換える場合には、この精
度をいかに確保するかが問題となる。本発明は、
このような課題を解決することを目的としてい
る。
(ニ) 課題を解決するための手段
本発明は、タイミングバルブが切換わる切換信
号圧をシフトバルブと比較して小さい値に設定す
ることにより、上記課題を解決する。すなわち、
本発明による自動変速機の変速制御装置は、シフ
トスプリング30による力が、これに対抗する切
換信号圧による力よりも大きい場合に所定の変速
段に対応する第1位置となり、上記2つの力の大
小関係が逆の場合に別の変速段に対応する第2位
置となるシフトバルブ26と、 タイミングスプリング44による力が、これに
対抗する切換信号圧による力よりも大きい場合に
第1位置となり、上記2つの力の大小関係が逆の
場合に第2位置となり、これによつて変速時にお
ける摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素からの油
圧排出のタイミングを調整するタイミングバルブ
40と、 与えられる電気信号に応じて切換信号圧を出力
するソレノイドバルブ56と、 ソレノイドバルブ56に電気信号を与える電子
制御装置58と、 を有しており、 電子制御装置58は、切換信号圧として第1油
圧P1、これよりも高い第2油圧P2、更にこれ
によりも高い第3油圧P3の少なくとも3段階の
油圧を調整させる電気信号を出力可能であり、 シフトスプリング30、タイミングスプリング
44及び切換信号圧の関係は、第1油圧P1が出
力されたときシフトバルブ26が第1位置になる
とともにタイミングバルブ40が第1位置にな
り、第2油圧P2が出力されたときシフトバルブ
26が第1位置になるとともにタイミングバルブ
40が第2位置になり、第3油圧P3が出力され
たときシフトバルブ26が第2位置になるととも
にタイミングバルブ40が第2位置になるように
設定されている。
号圧をシフトバルブと比較して小さい値に設定す
ることにより、上記課題を解決する。すなわち、
本発明による自動変速機の変速制御装置は、シフ
トスプリング30による力が、これに対抗する切
換信号圧による力よりも大きい場合に所定の変速
段に対応する第1位置となり、上記2つの力の大
小関係が逆の場合に別の変速段に対応する第2位
置となるシフトバルブ26と、 タイミングスプリング44による力が、これに
対抗する切換信号圧による力よりも大きい場合に
第1位置となり、上記2つの力の大小関係が逆の
場合に第2位置となり、これによつて変速時にお
ける摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素からの油
圧排出のタイミングを調整するタイミングバルブ
40と、 与えられる電気信号に応じて切換信号圧を出力
するソレノイドバルブ56と、 ソレノイドバルブ56に電気信号を与える電子
制御装置58と、 を有しており、 電子制御装置58は、切換信号圧として第1油
圧P1、これよりも高い第2油圧P2、更にこれ
によりも高い第3油圧P3の少なくとも3段階の
油圧を調整させる電気信号を出力可能であり、 シフトスプリング30、タイミングスプリング
44及び切換信号圧の関係は、第1油圧P1が出
力されたときシフトバルブ26が第1位置になる
とともにタイミングバルブ40が第1位置にな
り、第2油圧P2が出力されたときシフトバルブ
26が第1位置になるとともにタイミングバルブ
40が第2位置になり、第3油圧P3が出力され
たときシフトバルブ26が第2位置になるととも
にタイミングバルブ40が第2位置になるように
設定されている。
シフトバルブは、第2速と第3速との間の変速
を制御する2−3シフトバルブ26とし、第1位
置で第2速となり、第2位置で第3速となるよう
にすることができる。
を制御する2−3シフトバルブ26とし、第1位
置で第2速となり、第2位置で第3速となるよう
にすることができる。
タイミングバルブ40は、シフトバルブ26の
第1位置の変速段と第2位置の変速段とのうちの
少なくともいずれか一方の変速段を含む変速時に
おける摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素からの
油圧排出のタイミングを調整するものとすること
ができる。
第1位置の変速段と第2位置の変速段とのうちの
少なくともいずれか一方の変速段を含む変速時に
おける摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素からの
油圧排出のタイミングを調整するものとすること
ができる。
(ホ) 作 用
電子制御装置からの電気信号によつてソレノイ
ドバルブが作動し、第1油圧を出力する状態から
第2油圧を出力する状態に切換わると、シフトバ
ルブは第1位置に保持され、一方、タイミングバ
ルブは第1位置から第2位置に切換わる。次に、
第3油圧が出力されると、シフトバルブも第2位
置に切換わる。すなわち、タイミングバルブは切
換信号圧の最も低い領域において切換えられる。
切換信号圧が低いということは、タイミングスプ
リングの設定力が小さいということであり、この
設定力が小さいとばらつきの値も小さくなつてお
り、結局、タイミングバルブを切換える信号圧の
変動が小さくなる。また、タイミングスプリング
の設定力が小さいということは、スプールがスト
ロークして実際に切換わるまでの時間も短いとい
うことであり、上記のばらつきの減少に加えてタ
イミングは精度よく切換えられることになる。な
お、シフトバルブはタイミングバルブよりも比較
的ばらつきが大きいことになるが、変速の開始が
短時間変動しても運転者には特に分からないが、
タイミングバルブが変動すると大きいシヨツクが
発生する可能性があり、タイミングバルブの方が
高精度の切換えが要求されている。したがつて、
タイミングバルブをより精度の高い側に設定して
いる。
ドバルブが作動し、第1油圧を出力する状態から
第2油圧を出力する状態に切換わると、シフトバ
ルブは第1位置に保持され、一方、タイミングバ
ルブは第1位置から第2位置に切換わる。次に、
第3油圧が出力されると、シフトバルブも第2位
置に切換わる。すなわち、タイミングバルブは切
換信号圧の最も低い領域において切換えられる。
切換信号圧が低いということは、タイミングスプ
リングの設定力が小さいということであり、この
設定力が小さいとばらつきの値も小さくなつてお
り、結局、タイミングバルブを切換える信号圧の
変動が小さくなる。また、タイミングスプリング
の設定力が小さいということは、スプールがスト
ロークして実際に切換わるまでの時間も短いとい
うことであり、上記のばらつきの減少に加えてタ
イミングは精度よく切換えられることになる。な
お、シフトバルブはタイミングバルブよりも比較
的ばらつきが大きいことになるが、変速の開始が
短時間変動しても運転者には特に分からないが、
タイミングバルブが変動すると大きいシヨツクが
発生する可能性があり、タイミングバルブの方が
高精度の切換えが要求されている。したがつて、
タイミングバルブをより精度の高い側に設定して
いる。
(ヘ) 実施例
以下、本発明の実施例を添付図面の第1〜4図
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
第2図は、前進3速後退1速の自動変速機の動
力伝達機構を骨組図として示す。この動力伝達機
構は、トルクコンバータT/Cを介してエンジン
出力軸Eからの回転力が伝えられる入力軸I、フ
アイナルドライブ装置へ駆動力を伝える出力軸
O、第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2、ハ
イアンドリバースクラツチH&R/C、フオワー
ドクラツチF/C、バンドブレーキB、ローアン
ドリバースブレーキL&R/B、及びワンウエイ
クラツチOWCを有している。第1遊星歯車組G1
は、サンギアS1と、インターナルギアS1と、両ギ
アS1及びR1と同時にかみ合うピニオンギアP1を
支持するキヤリアPC1とから構成されており、ま
た遊星歯車組G2は、サンギアS2と、インターナ
ルギアR2と、両ギアS2及びR2と同時にかみ合う
ピニオンギアP2を支持するキヤリアPC2とから構
成されている。各構成部材は図示のように連結さ
れている。上記動力伝達機構は、ハイアンドリバ
ースクラツチH&R/C、フオワードクラツチ
F/C、バンドブレーキB及びローアンドリバー
スブレーキL&RB(ワンウエイクラツチOWC)
を種々の組み合わせで作動させることによつて遊
星歯車組G1及びG2の各要素S1,S2,R1,R2,
PC1及びPC2の回転状態を変えることができ、こ
れによつて入力軸Iの回転速度に対する出力軸O
の回転速度を種々変えて前進3速後退1速を得る
ことができる。
力伝達機構を骨組図として示す。この動力伝達機
構は、トルクコンバータT/Cを介してエンジン
出力軸Eからの回転力が伝えられる入力軸I、フ
アイナルドライブ装置へ駆動力を伝える出力軸
O、第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2、ハ
イアンドリバースクラツチH&R/C、フオワー
ドクラツチF/C、バンドブレーキB、ローアン
ドリバースブレーキL&R/B、及びワンウエイ
クラツチOWCを有している。第1遊星歯車組G1
は、サンギアS1と、インターナルギアS1と、両ギ
アS1及びR1と同時にかみ合うピニオンギアP1を
支持するキヤリアPC1とから構成されており、ま
た遊星歯車組G2は、サンギアS2と、インターナ
ルギアR2と、両ギアS2及びR2と同時にかみ合う
ピニオンギアP2を支持するキヤリアPC2とから構
成されている。各構成部材は図示のように連結さ
れている。上記動力伝達機構は、ハイアンドリバ
ースクラツチH&R/C、フオワードクラツチ
F/C、バンドブレーキB及びローアンドリバー
スブレーキL&RB(ワンウエイクラツチOWC)
を種々の組み合わせで作動させることによつて遊
星歯車組G1及びG2の各要素S1,S2,R1,R2,
PC1及びPC2の回転状態を変えることができ、こ
れによつて入力軸Iの回転速度に対する出力軸O
の回転速度を種々変えて前進3速後退1速を得る
ことができる。
第1図に油圧回路のうち本発明と直接関連する
部分のみを取り出して示す。1−2シフトバルブ
10はスプール12及びスプリング14から構成
されており、スプール12が図中下半部位置では
油路16と油路18とを連通させ、図中上半部位
置では油路18をドレーンする。スプール12の
位置は油路20からポート22に作用する油圧に
よる力とスプリング14による力とのつり合いに
よつて決定される。油路16にはマニアルバルブ
24から前進時には常にライン圧が供給されてい
る。なお、油路16はフオワードクラツチF/C
とも接続されている。
部分のみを取り出して示す。1−2シフトバルブ
10はスプール12及びスプリング14から構成
されており、スプール12が図中下半部位置では
油路16と油路18とを連通させ、図中上半部位
置では油路18をドレーンする。スプール12の
位置は油路20からポート22に作用する油圧に
よる力とスプリング14による力とのつり合いに
よつて決定される。油路16にはマニアルバルブ
24から前進時には常にライン圧が供給されてい
る。なお、油路16はフオワードクラツチF/C
とも接続されている。
2−3シフトバルブ26はスプール28及びス
プリング30により構成されており、スプール2
8が図中上半部位置では油路18と油路32とを
連通させ、図中下半部位置では油路32をドレー
ンする。スプール28の状態は油路20からポー
ト34に作用する油圧によつて決定される。油路
18はバンドブレーキBを締結させるためのサー
ボアプライ室S/Aに接続されている。オリフイ
ス31が設けられている油路32はハイアンドリ
バースクラツチH&R/Cと接続されている。ま
た油路32は逆止弁36によつて油路38と接続
されている。逆止弁36は油路32側から油路3
8側への油の流れは許容するが、逆向きの油の流
れは許容しない向きに配置されている。
プリング30により構成されており、スプール2
8が図中上半部位置では油路18と油路32とを
連通させ、図中下半部位置では油路32をドレー
ンする。スプール28の状態は油路20からポー
ト34に作用する油圧によつて決定される。油路
18はバンドブレーキBを締結させるためのサー
ボアプライ室S/Aに接続されている。オリフイ
ス31が設けられている油路32はハイアンドリ
バースクラツチH&R/Cと接続されている。ま
た油路32は逆止弁36によつて油路38と接続
されている。逆止弁36は油路32側から油路3
8側への油の流れは許容するが、逆向きの油の流
れは許容しない向きに配置されている。
3−2タイミングバルブ40は、スプール42
及びスプリング44により構成されており、スプ
ール42が図中下半部位置では油路32と油路3
8とが連通し、また図中上半部位置では油路38
と油路32とが遮断される。スプール42の位置
は油路20からポート46に作用する油圧によつ
て決定される。油路38はバンドブレーキBを解
放するためのサーボレリーズ室S/Rと接続され
ている。なお、サーボレリーズ室S/Rの受圧面
積はサーボアプライ室S/Aの受圧面積より大き
くしてあるので、サーボレリーズ室S/Rに油圧
が作用するとバンドブレーキBは必ず解放され
る。
及びスプリング44により構成されており、スプ
ール42が図中下半部位置では油路32と油路3
8とが連通し、また図中上半部位置では油路38
と油路32とが遮断される。スプール42の位置
は油路20からポート46に作用する油圧によつ
て決定される。油路38はバンドブレーキBを解
放するためのサーボレリーズ室S/Rと接続され
ている。なお、サーボレリーズ室S/Rの受圧面
積はサーボアプライ室S/Aの受圧面積より大き
くしてあるので、サーボレリーズ室S/Rに油圧
が作用するとバンドブレーキBは必ず解放され
る。
前述の油路20はパイロツト圧バルブ48から
常に一定圧が供給されている油路50とオリフイ
ス52を介して接続されている。油路20には開
口54が設けられており、この開口54を開閉可
能なソレノイドバルブ56が設けられている。ソ
レノイドバルブ56は電子制御装置58からの信
号によつてデユーテイ比制御される。これにより
油路20の油圧を電子制御装置58から指令され
た所定の油圧に調整することができる。
常に一定圧が供給されている油路50とオリフイ
ス52を介して接続されている。油路20には開
口54が設けられており、この開口54を開閉可
能なソレノイドバルブ56が設けられている。ソ
レノイドバルブ56は電子制御装置58からの信
号によつてデユーテイ比制御される。これにより
油路20の油圧を電子制御装置58から指令され
た所定の油圧に調整することができる。
電子制御装置58には車速センサー60、スロ
ツトル開度センサー62などからの電気信号が入
力されており、電子制御装置58はこれらに基づ
いて油路20の油圧をP1,P2,P3及びP4の4段
階に調整する信号を出力する。なお、油圧の大き
さはP4>P3>P2>P1としてある。一方、1−2
シフトバルブ10はポート22の油圧がPA以下
のとき図中下半部の状態となり、PAより大きく
なつたとき図中上半部の状態となるように設定し
てある。同様に2−3シフトバルブ26もポート
34の油圧がPB以下の場合には図中下半部の状
態となり、PBより大きくなつたとき図中上半部
の状態となるように設定してある。また、2−3
タイミングバルブ40についてもポート46に作
用する油圧がPC以下の場合に図中下半部の状態
となり、PCより大きくなつた場合に図中上半部
の状態となるようにしてある。これらの油圧の大
きさはPA>PB>PCとなるようにしてある。また、
P1,P2,P3及びP4と、PA,PB及びPCとの油圧の
大きさの関係は、P4>PA>P3>PB>P2>PC>P1
となるようにしてある。この関係を図示すると第
3図のようになる。
ツトル開度センサー62などからの電気信号が入
力されており、電子制御装置58はこれらに基づ
いて油路20の油圧をP1,P2,P3及びP4の4段
階に調整する信号を出力する。なお、油圧の大き
さはP4>P3>P2>P1としてある。一方、1−2
シフトバルブ10はポート22の油圧がPA以下
のとき図中下半部の状態となり、PAより大きく
なつたとき図中上半部の状態となるように設定し
てある。同様に2−3シフトバルブ26もポート
34の油圧がPB以下の場合には図中下半部の状
態となり、PBより大きくなつたとき図中上半部
の状態となるように設定してある。また、2−3
タイミングバルブ40についてもポート46に作
用する油圧がPC以下の場合に図中下半部の状態
となり、PCより大きくなつた場合に図中上半部
の状態となるようにしてある。これらの油圧の大
きさはPA>PB>PCとなるようにしてある。また、
P1,P2,P3及びP4と、PA,PB及びPCとの油圧の
大きさの関係は、P4>PA>P3>PB>P2>PC>P1
となるようにしてある。この関係を図示すると第
3図のようになる。
上述のように油圧特性を設定することにより、
変速制御及び3−2変速タイミングの調整を行う
ことができる。
変速制御及び3−2変速タイミングの調整を行う
ことができる。
まず、変速については油路20の油圧がP4に
なると、1−2シフトバルブ10及び2−3シフ
トバルブ26は共に図中上半部の状態となり、フ
オワードクラツチF/Cのみが締結されて第1速
の状態となる。次に油路20の油圧をP2又はP1
にすると、1−2シフトバルブ10は図中下半部
の状態となり、一方2−3シフトバルブ26は下
半部の状態となる。このため、フオワードクラツ
チF/Cに加えてサーボアプライ室S/Aにも油
圧が供給されてバンドブレーキBが締結され、自
動変速機は2速状態となる。次に油路20の油圧
をP3にすると、1−2シフトバルブ10は図中
下半部の状態となり、また2−3シフトバルブ2
6は図中上半部の状態となる。これにより、ハイ
アンドリバースクラツチH&R/C及びサーボレ
リーズ室S/Rに油圧が供給され第3速の状態と
なる。なお、逆止弁36が設けてあるので、油路
32の油圧は3−2タイミングバルブ40の状態
にかかわらずサーボレリーズ室S/Rに供給され
る。
なると、1−2シフトバルブ10及び2−3シフ
トバルブ26は共に図中上半部の状態となり、フ
オワードクラツチF/Cのみが締結されて第1速
の状態となる。次に油路20の油圧をP2又はP1
にすると、1−2シフトバルブ10は図中下半部
の状態となり、一方2−3シフトバルブ26は下
半部の状態となる。このため、フオワードクラツ
チF/Cに加えてサーボアプライ室S/Aにも油
圧が供給されてバンドブレーキBが締結され、自
動変速機は2速状態となる。次に油路20の油圧
をP3にすると、1−2シフトバルブ10は図中
下半部の状態となり、また2−3シフトバルブ2
6は図中上半部の状態となる。これにより、ハイ
アンドリバースクラツチH&R/C及びサーボレ
リーズ室S/Rに油圧が供給され第3速の状態と
なる。なお、逆止弁36が設けてあるので、油路
32の油圧は3−2タイミングバルブ40の状態
にかかわらずサーボレリーズ室S/Rに供給され
る。
また、3−2タイミングバルブ40は次のよう
に作動する。すなわち、油路20の油圧がP2と
P1とでは、3−2タイミングバルブ40の位置
が切換わる。すなわち、油圧P2では3−2タイ
ミングバルブ40は上半部の状態となり、油路3
8は遮断状態となり、逆に油圧P1では油路32
と油路38とが連通する。これを利用して例えば
次のように3−2変速のタイミングを調整するこ
とができる。すなわち、油路20の油圧をP3の
状態(すなわち、第3速)からP2に切換えると、
2−3シフトバルブ26は第2速状態に切換わり
(すなわち、上半部状態から下半部状態に切換わ
り)、一方3−2タイミングバルブ40は上半部
位置のまま維持されている。従つて、ハイアンド
リバースクラツチH&R/Cの油圧は排出され始
めるものの、サーボレリーズ室S/Rの油圧は排
出されない。この状態を所定時間保持した後、油
路20の油圧をP2からP1に切換える。これによ
り、2−3シフトバルブ26は下半部状態のまま
切換わらず、3−2タイミングバルブ40が上半
部状態から下半部状態に切換わり、油路38と油
路32とが連通する。これによりサーボレリーズ
室S/Rの油圧も排出され始める。このようにし
てサーボレリーズ室S/Rの油圧の排出をハイア
ンドリバースクラツチH&R/Cの油圧の排出よ
りも所定時間遅らせることにより、自動変速機を
一時的にニユートラル状態とすることができ、こ
の間エンジン回転速度を上昇させ、次いで第2速
状態とする。これにより、3−2変速の間にニユ
ートラル状態が挿入され、エンジン側と自動変速
機側との回転速度差を減少させて変速させること
ができるので、変速シヨツクが軽減される。上記
のように3−2変速時に挿入されるニユートラル
時間は運転条件に応じて電子制御装置58によつ
て制御され、車速及びスロツトル開度の条件に応
じて常に適切に制御される。なお、電子制御装置
58、ソレノイドバルブ56などが故障して油路
20の油圧が0になつたとしても、第2速の状態
となり、安全な車両の走行を可能にする。
に作動する。すなわち、油路20の油圧がP2と
P1とでは、3−2タイミングバルブ40の位置
が切換わる。すなわち、油圧P2では3−2タイ
ミングバルブ40は上半部の状態となり、油路3
8は遮断状態となり、逆に油圧P1では油路32
と油路38とが連通する。これを利用して例えば
次のように3−2変速のタイミングを調整するこ
とができる。すなわち、油路20の油圧をP3の
状態(すなわち、第3速)からP2に切換えると、
2−3シフトバルブ26は第2速状態に切換わり
(すなわち、上半部状態から下半部状態に切換わ
り)、一方3−2タイミングバルブ40は上半部
位置のまま維持されている。従つて、ハイアンド
リバースクラツチH&R/Cの油圧は排出され始
めるものの、サーボレリーズ室S/Rの油圧は排
出されない。この状態を所定時間保持した後、油
路20の油圧をP2からP1に切換える。これによ
り、2−3シフトバルブ26は下半部状態のまま
切換わらず、3−2タイミングバルブ40が上半
部状態から下半部状態に切換わり、油路38と油
路32とが連通する。これによりサーボレリーズ
室S/Rの油圧も排出され始める。このようにし
てサーボレリーズ室S/Rの油圧の排出をハイア
ンドリバースクラツチH&R/Cの油圧の排出よ
りも所定時間遅らせることにより、自動変速機を
一時的にニユートラル状態とすることができ、こ
の間エンジン回転速度を上昇させ、次いで第2速
状態とする。これにより、3−2変速の間にニユ
ートラル状態が挿入され、エンジン側と自動変速
機側との回転速度差を減少させて変速させること
ができるので、変速シヨツクが軽減される。上記
のように3−2変速時に挿入されるニユートラル
時間は運転条件に応じて電子制御装置58によつ
て制御され、車速及びスロツトル開度の条件に応
じて常に適切に制御される。なお、電子制御装置
58、ソレノイドバルブ56などが故障して油路
20の油圧が0になつたとしても、第2速の状態
となり、安全な車両の走行を可能にする。
なお、上述の実施例ではタイミングバルブとし
ては3−2タイミングバルブ40を用いたが、ダ
ウンシフト変速に限らずアツプシフト変速につい
ても本発明を用いて同様にタイミングの調整を行
うことができる。また、オリフイスを通過する油
路とオリフイスを通過しない油路とを切換える形
式のタイミングバルブなどにも本発明を適用する
ことができる。
ては3−2タイミングバルブ40を用いたが、ダ
ウンシフト変速に限らずアツプシフト変速につい
ても本発明を用いて同様にタイミングの調整を行
うことができる。また、オリフイスを通過する油
路とオリフイスを通過しない油路とを切換える形
式のタイミングバルブなどにも本発明を適用する
ことができる。
(ト) 発明の効果
以上説明してきたように、本発明によると、タ
イミングバルブを切換信号圧の最も低い部分にお
いて切換わるようにしたので、タイミングバルブ
を高精度で切換えることができ、良好な変速性能
を確保することができる。
イミングバルブを切換信号圧の最も低い部分にお
いて切換わるようにしたので、タイミングバルブ
を高精度で切換えることができ、良好な変速性能
を確保することができる。
第1図は本発明の第1実施例を示す図、第2図
は自動変速機の骨組図、第3図は第1実施例の油
圧特性を示す図である。 10…1−2シフトバルブ、26…2−3シフ
トバルブ、40…3−2タイミングバルブ、56
…ソレノイドバルブ、58…電子制御装置。
は自動変速機の骨組図、第3図は第1実施例の油
圧特性を示す図である。 10…1−2シフトバルブ、26…2−3シフ
トバルブ、40…3−2タイミングバルブ、56
…ソレノイドバルブ、58…電子制御装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シフトスプリング30による力が、これに対
抗する切換信号圧による力よりも大きい場合に所
定の変速段に対応する第1位置となり、上記2つ
の力の大小関係が逆の場合に別の変速段に対応す
る第2位置となるシフトバルブ26と、 タイミングスプリング44による力が、これに
対抗する切換信号圧による力よりも大きい場合に
第1位置となり、上記2つの力の大小関係が逆の
場合に第2位置となり、これによつて変速時にお
ける摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素からの油
圧排出のタイミングを調整するタイミングバルブ
40と、 与えられる電気信号に応じて切換信号圧を出力
するソレノイドバルブ56と、 ソレノイドバルブ56に電気信号を与える電子
制御装置58と、 を有しており、 電子制御装置58は、切換信号圧として第1油
圧P1、これよりも高い第2油圧P2、更にこれ
よりも高い第3油圧P3の少なくとも3段階の油
圧を調整させる電気信号を出力可能であり、 シフトスプリング30、タイミングスプリング
44及び切換信号圧の関係は、第1油圧P1が出
力されたときシフトバルブ26が第1位置になる
とともにタイミングバルブ40が第1位置にな
り、 第2油圧P2が出力されたときシフトバルブ2
6が第1位置になるとともにタイミングバルブ4
0が第2位置になり、 第3油圧P3が出力されたときシフトバルブ2
6が第2位置になるとともにタイミングバルブ4
0が第2位置になるように設定されている自動変
速機の変速制御装置。 2 シフトバルブは、第2速と第3速との間の変
速を制御する2−3シフトバルブ26であり、第
1位置で第2速となり、第2位置で第3速となる
ように設定されている請求項1記載の自動変速機
の変速制御装置。 3 タイミングバルブ40は、シフトバルブ26
の第1位置の変速段と第2位置の変速段とのうち
の少なくともいずれか一方の変速段を含む変速時
における摩擦要素への油圧供給又は摩擦要素から
の油圧排出のタイミングを調整することを特徴と
する請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019625A JPH01199041A (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 自動変速機の変速制御装置 |
US07/730,391 US5154100A (en) | 1988-02-01 | 1991-07-15 | System for controlling automatic power transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019625A JPH01199041A (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01199041A JPH01199041A (ja) | 1989-08-10 |
JPH0570026B2 true JPH0570026B2 (ja) | 1993-10-04 |
Family
ID=12004378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63019625A Granted JPH01199041A (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01199041A (ja) |
-
1988
- 1988-02-01 JP JP63019625A patent/JPH01199041A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01199041A (ja) | 1989-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0474575B2 (ja) | ||
JPH0346699B2 (ja) | ||
JPS59164443A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2001012592A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPS59159452A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH0361068B2 (ja) | ||
JPH0792142B2 (ja) | 自動変速機の変速液圧制御装置 | |
JP3454523B2 (ja) | 自動変速機のクラッチ制御装置 | |
JP3190447B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP3620999B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US6224507B1 (en) | Hydraulic control systems for automatic transmissions | |
JPH0570026B2 (ja) | ||
JP2003106432A (ja) | 自動変速機の油圧制御回路 | |
JPH0570027B2 (ja) | ||
JPH0538285Y2 (ja) | ||
JPH0570029B2 (ja) | ||
JPH0538286Y2 (ja) | ||
JPH07113408B2 (ja) | 自動変速機の液圧制御装置 | |
JPH0570030B2 (ja) | ||
JP3593260B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2797299B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH01116349A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP3439567B2 (ja) | 自動変速機のロックアップ制御装置 | |
JP2664179B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2623966B2 (ja) | 自動変速機のライン圧制御装置 |