JPH0569516U - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JPH0569516U
JPH0569516U JP1892592U JP1892592U JPH0569516U JP H0569516 U JPH0569516 U JP H0569516U JP 1892592 U JP1892592 U JP 1892592U JP 1892592 U JP1892592 U JP 1892592U JP H0569516 U JPH0569516 U JP H0569516U
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鐵衛 内田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用者の好みに応じて2種類の暖房制御を選択
出来、極めて使用勝手が良く、しかも室温の上がり過ぎ
を確実に防止出来る床暖房機能を内蔵したスト−ブ等の
暖房装置を提供する。 【構成】室温センサ−19からの検知室温Taと設定室
温Tとを入力し、この偏差に応じて室温を設定室温Tに
保持するように制御信号を出力する室温制御回路25
と、床温センサ−20からの検知床温Tyと設定床温T
uとを入力し、この偏差に応じて床暖房温度を設定床温
Tuに保持するように制御信号を出力する床温制御回路
27とを優先切替手段29に接続し、床暖優先スイッチ
21の操作によって優先切替手段28を作動させ、通常
の室温制御状態を床温制御状態とするものであり、又こ
の時常に検知室温Taと一定温度Toとを比較監視して
いる室温監視回路30から、検知室温Taが一定温度T
o以上となったことを検知した信号が、優先切替手段2
9に入力した時には、床温制御状態への切替を禁止させ
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は床暖房機能を内蔵したスト−ブ等の暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のものに於いては、床暖房と室内のスト−ブ暖房とを同時に行う ものでありながら、燃焼バ−ナの燃焼量制御は室温センサ−により検知される検 知室温と室温設定手段で設定された設定室温との偏差を見ながら、室温を設定室 温に保持するように制御されるものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、燃焼量制御に床暖温度は何等考慮されていない 為に、床暖配管の配管長さや床暖パネルの敷設枚数等の設置条件によっては、室 温はすぐに上昇して燃焼量が抑えられる為、床暖温度がいつまでたっても何等上 がらなかったり、或は逆に床暖温度が上がり過ぎているにも拘らず、燃焼量が最 大の状態で燃焼しているなどの不具合を有するものであった。
【0004】 又上記問題点を解決する為には、燃焼量を床暖温度によっても制御出来るよう に切替スイッチを備えれば良いのであるが、単に床暖温度制御したのでは、今度 は逆に室温が上がり過ぎて不快となる新たな問題が発生するものであった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
この考案はこの点に着目し上記問題点を解決する為、特にその構成を、燃焼バ −ナの燃焼熱を利用したスト−ブによる室内暖房と床暖房との併用運転が可能な 暖房装置に於いて、室温を優先する燃焼制御と床温を優先する燃焼制御とを切替 える床暖優先スイッチを備えると共に、室温センサ−によって検知される検知室 温を予め記憶された一定温度と比較して、室温が一定温度以下の時のみ前記床暖 優先スイッチによる床暖優先の燃焼制御を行わせる室温監視回路を備えたもので ある。
【0006】
【作用】
床暖房とスト−ブ暖房併用の運転状態に於いて、通常は室温センサ−19によ って検知された検知室温Taと室温設定手段26で設定された設定室温Tとを室 温制御回路25で比較演算し、この偏差に応じて燃焼制御回路23を制御し燃焼 バ−ナ1の燃焼量を制御することで、室温Taを設定温度Tに保持するものであ り、一方この時床暖房装置は、燃焼バ−ナ1の燃焼熱で床暖用熱交換器8が加熱 されることで内方の熱媒体が、床暖用熱交換器8→貯溜タンク11→循環ポンプ 15→床暖パネル16→床暖用熱交換器8と循環し、床暖房を行うものであり、 この床暖房は上記の通り通常制御状態では、燃焼量が室温に応じて制御される室 温優先制御であって床温制御は行われず、室温を優先して制御し良好な室温状態 を得るものである。
【0007】 次に床暖優先スイッチ21を押圧することで、優先切替手段29に信号が入り 室温制御回路25からの制御信号がキャンセルされ、床暖優先制御に切替えられ 床温制御回路27によって床温センサ−20による検知床温Tyと床温設定手段 28の設定床温Tuとを比較演算し、この制御信号で燃焼制御回路23が制御さ れ、燃焼バ−ナ1の燃焼量が床温に応じて制御されることとなり、床暖優先の制 御で床温が低過ぎたり高過ぎたりすることなく、常に希望する床温を得ることが 出来るものである。
【0008】 又この床暖優先の制御に移行する前には、室温センサ−19により検知される 検知室温Taが、予め記憶された一定温度Toに達しているかどうか室温監視回 路30で判断し、一定温度To以下の場合に初めて床暖優先スイッチ21による 上記の床暖優先制御を行わせ、逆に一定温度Toより上の場合には、燃焼バ−ナ 1の燃焼をすぐ停止させるような作動に入るものである。
【0009】 従って使用者の好みに応じて室温を優先させるか床温を優先させるかの選択制 御が可能で、極めて使用勝手が良いものであり、又室温を室温監視回路で監視し 、一定温度以上では床暖優先制御への移行を禁止して燃焼バ−ナ自体の燃焼を停 止させるので、床暖優先スイッチを設けたとしても室温が異常に上昇して不快感 を得ることがなく、常に快適な暖房を行うことが出来るものである。
【0010】
【実施例】
次にこの考案に係る暖房装置を図面に示された好適な一実施例で説明する。 1は気化式の燃焼バ−ナで、油受皿2から電磁ポンプ3を介して供給される燃 油と、燃焼ファン4から供給される燃焼用空気とを予混合して燃焼するものであ る。 5は上記燃焼バ−ナ1を内方底部に備えた外筒で、上部には後方の対流ファン 6によって供給される室内空気と燃焼熱とを熱交換させて温風を室内に放出する スト−ブ用熱交換器7が備えられている。
【0011】 8はスト−ブ用熱交換器7にアクチュエ−タ(図示せず)により作動する床暖 ダンパ−9を介して連通した補助熱交換器10内に備えられた床暖用熱交換器で 、床暖ダンパ−9の開で燃焼熱と内方を流通する不凍液等の熱媒体を加熱するも のである。 11は床暖用熱交換器8と連通した貯溜タンクで、熱媒体補給する補給口12 を暖房器具本体13外方に吐出可能に備えており、春先や秋口等に電熱で単独使 用されるサポ−トヒ−タ部14と連通している。
【0012】 15は暖房器具本体13内に上記の各部品と共に内蔵された循環ポンプで、熱 媒体を床暖用熱交換器8→貯溜タンク11→サポ−トヒ−タ部14→循環ポンプ →床暖パネル16→床暖用熱交換器8と循環させることによって、床面に敷設さ れた床暖パネル16で放熱させて床暖房を行わせるものである。 17は油受皿2上に立設された着脱自在のカ−トリッジタンク。
【0013】 18は各部品を電気的に制御する制御回路で、器具本体13外に備えられた室 温を検知する室温センサ−19及び、床暖の循環回路途中の循環ポンプ15吐出 口側に備えられ熱媒体温度を検知することで床暖房温度を検知する床温センサ− 20及び、燃焼バ−ナ1の燃焼量制御を室温と床温のどちらによって制御するか を選択する床暖優先スイッチ21等が接続されている。 又、次に上記制御回路18を図2のブロック図で説明すると、プログラム回路 から成るマイクロコンピュ−タ22(以下マイコンと称す)と、これによって制 御されるスト−ブ側の燃焼制御回路23と床暖房側の床暖制御回路24とで構成 されている。
【0014】 25はマイコン22内の室温制御回路で、室温センサ−19によって検知され た検知室温Taと、室温設定手段26によって自由に設定される設定室温Tとを 入力し両者を比較演算して、この偏差値を制御信号として燃焼制御回路23に出 力することで、室温に応じた燃焼制御を行うものである。
【0015】 27は同じくマイコン22内に備えられた床温制御回路で、床温センサ−20 によって検知された検知床温Tyと、床温設定手段28によって自由に設定され る設定床温Tuとを入力し両者を比較演算して、この偏差値を制御信号として燃 焼制御回路23に出力することで、床温に応じた燃焼制御を行うものである。
【0016】 29は室温制御回路25と床温制御回路27からの信号が入力する優先切替手 段で、通常時は室温制御回路25からの信号を燃焼制御回路23に送るものであ り、床暖優先スイッチ21の押圧による信号を入力することで室温制御回路25 の信号に替えて床温制御回路27の信号を燃焼制御回路23に送るものである。
【0017】 30はマイコン22内の室温監視回路で、室温制御回路25を介して室温セン サ−19が検知する検知室温Taと、予め記憶された28℃の一定温度Toとを 比較し、この比較結果で検知室温Taが一定温度Toより上の場合には、優先切 替手段29へ制御信号を出力して床暖優先スイッチ21の押圧による床暖優先制 御への移行を禁止させるものである。
【0018】 31は室温制御回路25からの信号で検知室温Taと設定室温Tとを切替えて デジタル表示する室温表示部である。 32は床温制御回路27からの信号で検知床温Tyと設定床温Tuとを同時に ランプ表示する床温表示部である。
【0019】 次にこの一実施例の作動を図3のフロ−チャ−トに従って説明する。 今運転スイッチ(図示せず)をONし、スト−ブによる室内暖房運転と床暖房 運転との併用運転を開始させれば、先ず燃焼バ−ナ1が燃焼を開始し、この燃焼 は室温センサ−19によって検知された検知室温Taと室温設定手段26の設定 温度Tとを室温制御回路25で比較演算し、この偏差値を制御信号として優先切 替手段29に入力することで、優先切替手段29では床暖優先スイッチ21が押 圧されないので、上記制御信号をそのまま燃焼制御回路23に出力し、電磁ポン プ3及び燃焼ファン4の駆動を開始して、室温Taを設定室温Tに近ずけるべく 燃焼量を6段階制御する(ステップ33)。
【0020】 そしてこの燃焼で発生した燃焼熱と対流ファン6による室内空気とを熱交換器 7で熱交換して、室内をスト−ブによる温風暖房で良好に暖房するものであり、 更にこの時床暖房運転も併用され、床暖ダンパ−9が開口されているので、床暖 用熱交換器8で加熱された熱媒体は、床暖用の循環回路を循環し床暖パネル16 で放熱することで、床暖房を行うものであるが、この時の床暖温度は上記ステッ プ32による制御であるので、燃焼バ−ナ1の燃焼量には何等考慮されておらず 、スト−ブによる室内暖房が優先されているものである。
【0021】 次にステップ34で床暖優先スイッチ21が押圧されたかを判断し、NOであ ればステップ33に戻り、YESでステップ35に進みここで室温監視回路30 による室温監視結果が検知室温Taの方が一定温度Toより上であった場合には 、優先切替手段29による床暖優先制御への移行を禁止し、ステップ36へ進ん でスト−ブセ−ブ消火、即ち燃焼バ−ナ1の燃焼を一旦消火させてスト−ブ及び 床暖房共に停止させ室温のこれ以上の上昇を抑えるものであり、そして室温が下 がり低温の設定温度Tsここでは26℃以下となったことを室温制御回路25で 判断し(ステップ37)、YESでステップ38に進んで燃焼バ−ナ1を再着火 させてスト−ブと床暖併用運転を再開させ、NOではステップ36に戻るもので ある。
【0022】 又ステップ35でNOである時には、ステップ39に進み床温センサ−20に よる燃焼制御運転を開始し、即ち床暖優先スイッチ21の押圧で優先切替手段2 9が室温制御回路25からの制御信号でなく、床温センサ−20によって検知さ れた検知床温Tyと床温設定手段28で設定された設定床温Tuとの偏差値を演 算する床温制御回路27からの制御信号を、燃焼制御回路23に出力して、燃焼 バ−ナ1の燃焼量を床温Tyが設定床温Tuに保持されるように制御するもので あり、この時室温制御は行われず、又床暖優先スイッチ21の押圧解除で再び室 温制御運転に戻るものである。
【0023】 次にステップ40に進み検知床温Tyが設定床温Tuにより3.5℃以上となっ たかを判断し、NOでステップ33に戻り、YESではステップ41に進んで、 今度は検知室温Taが設定温度Tを越えたかを判断し、YESではステップ36 に戻りスト−ブセ−ブ消火を行い室温のこれ以上の室温上昇を防止するものであ り、又NOであればステップ42に進んで温度上昇した床暖房のみを停止してス ト−ブ単独運転に自動的に切替える為に、床暖制御回路24を制御して床暖ダン パ−9を閉口させるものであり、ただこの時循環ポンプ15は床温検知があるの で継続して駆動しており、床温Tyが低下すれば再び床暖ダンパ−9は開口し床 暖房が再開即ちステップ33に戻るものである。
【0024】 従って床暖優先スイッチ21を設けたことにより、室温Ta及び床温Tyのど ちらを優先して燃焼制御するかを、使用者の好み或は設置条件等によって自由に 選択して使用出来るので、床暖房機能を内蔵したこの種の暖房装置の使用勝手を 向上させることが出来、極めて便利である。
【0025】 更に床暖優先スイッチ21による床暖優先への切替時には、一旦室温Taを検 知しこれが一定温度To以上かを見て、一定温度To以上の時には床暖優先への 移行を禁止し、且つ強制的に燃焼をセ−ブ消火させて、これ以上の室温Ta上昇 を抑えて快適性を維持することが出来るものである。
【0026】
【考案の効果】
要するにこの考案は、燃焼バ−ナ1の燃焼熱を利用したスト−ブによる室内暖 房と床暖房との併用運転が可能な暖房装置に於いて、室温を優先する燃焼制御と 床温を優先する燃焼制御とを切替える床暖優先スイッチ21を備えると共に、室 温センサ−19によって検知される検知室温を予め記憶された一定温度と比較し て、室温が一定温度以下の時のみ前記床暖優先スイッチ21による床暖優先の燃 焼制御を行わせる室温監視回路30を備えたものであるから、室温優先の制御と 床温優先の制御とを使用者の好み或は設置条件等に応じて選択切替が出来、その 使用勝手を大幅に向上させることが出来るものであり、又室温がある程度高い状 態では、室温制御が出来ない床温優先の制御への切替を禁止するので、従来のよ うに室温が上がり過ぎて不快感を得るような不具合がなく、常に安心して使用出 来、頭寒足熱の理想暖房を容易に実現出来る等、その実用的効果は大なるもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案一実施例を付した暖房装置の構成図。
【図2】同制御回路のブロック図。
【図3】同フロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1 燃焼バ−ナ 19 室温センサ− 21 床暖優先スイッチ 30 室温監視回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼バ−ナ1の燃焼熱を利用したスト−
    ブによる室内暖房と床暖房との併用運転が可能な暖房装
    置に於いて、室温を優先する燃焼制御と床温を優先する
    燃焼制御とを切替える床暖優先スイッチ21を備えると
    共に、室温センサ−19によって検知される検知室温を
    予め記憶された一定温度と比較して、室温が一定温度以
    下の時のみ前記床暖優先スイッチ21による床暖優先の
    燃焼制御を行わせる室温監視回路30を備えた事を特徴
    とする暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033309A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Corona Corp 電気ストーブ

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