JPH0569486B2 - - Google Patents
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- JPH0569486B2 JPH0569486B2 JP1298934A JP29893489A JPH0569486B2 JP H0569486 B2 JPH0569486 B2 JP H0569486B2 JP 1298934 A JP1298934 A JP 1298934A JP 29893489 A JP29893489 A JP 29893489A JP H0569486 B2 JPH0569486 B2 JP H0569486B2
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Landscapes
- Confectionery (AREA)
Description
A 産業上の利用分野
本発明は、絵文字入り煎餅とその製造方法に関
する。 B 従来の技術 従来、煎餅としては、例えば米粉や小麦粉等の
穀粉を主原料とした材料を蒸し上げ、搗き・練り
出し、硬化・成型し、乾燥させて煎餅生地を製造
し、この煎餅生地を焼き上げる際に調味料と醤油
で味加工した「たれ」で味付けをしたものがあ
る。また、砂糖、海苔、胡麻等の副原料を上記煎
餅生地に加工粉飾して食味、風味、色彩を加えた
ものがある。さらに、上記煎餅生地に食物、粉粒
固形物顆粒等を混入し又は組み込んだものもあ
る。 このように従来から種々の煎餅が提供されてい
るが、これら煎餅のうち煎餅表面に絵文字や模様
等の絵柄を施し、購買力の向上を図らんとする試
みがなされている。 ここで、絵柄入り煎餅としては、米粉を主原料
としたものではないが、例えば、小麦粉等の殻粉
を原料として所謂鉄板焼きによつてその表面に模
様を焼き付けた所謂かわら煎餅等は存在する。こ
れは平面状鉄板の表面にたとえば亀の子模様等が
刻設された鉄板枠内に水で練つた小麦粉を入れ蓋
をして焼いて取り出したり、煎餅を焼き上げた後
に焼き印をあてる等して模様を付けるようにした
ものである。 C 発明が解決しようとする課題 しかし、このような絵柄の焼付け手段は、上記
小麦粉等の穀粉を用いた生地を機械焼きする等の
際に用いられる手段であつて、米粉による所謂う
るち焼煎餅等には用いることができない。なぜな
ら、米粉による所謂うるち焼き煎餅等において
は、乾燥した生地及び焼き上げた煎餅の表面が均
一となりにくい。そのため、生地の機械印刷或い
は焼き上がり後の焼き印を行う等の手段によつて
は、煎餅表面の凹凸により図柄を描けなかつた
り、又印刷や押印時に煎餅自体を破損してしまつ
たりして、充分な模様付けを行うことができない
からである。 さらに、絵柄を印刷する手段では、構成が複雑
で高価な印刷機械が必要となる。 そこで、本発明は、煎餅生地を焼き上げる前
に、予め煎餅生地に所定の材料で絵柄を描き、こ
の絵柄が描かれた部分とそれ以外の部分との上記
煎餅生地の燃焼変化率の相違を利用して絵柄を煎
餅表面に表すという簡易な製造方法によつて絵柄
入り煎餅を提供することを目的とする。 D 課題を解決するための手段 上述の課題を達成する本発明に係る絵柄入り煎
餅は、米粉を主原料とする煎餅生地に糖度15度以
上のブドウ糖溶液及び醸造醤油で絵文字、模様等
を描いて上記煎餅生地を焼き上げ、煎餅表面に上
記絵文字等を表してなるものである。 また、本発明に係る絵柄入り煎餅の製造方法
は、常法を用いて蒸し上げ、搗き・練り出し、硬
化・成型し、乾燥させてなる米粉を主原料とする
煎餅生地に、糖度15度以上のブドウ糖溶液及び醸
造醤油又は果汁で絵文字、模様等を描いたのち、
この絵文字等が描かれた煎餅生地の焼き上げを行
い、上記煎餅生地の上記絵文字等が描かれた部分
とそれ以外部分との燃焼変化率の相違により、焼
き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮かび上が
らせるようにしてなるものである。 E 作用 本発明によれば、上記煎餅生地の上記絵文字等
が描かれた部分とそれ以外部分との燃焼変化率の
相違により、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字
等を浮かび上がらせることができる。 F 実施例 以下、本発明の好適な実施例を実験の結果に基
づき説明する。 先ず、本発明に用いられる煎餅生地は、従来の
常法を用いて製造されるものであつて、上新粉と
して清粉された原料米に加水し、蒸し上げ、搗
き・練り出し、硬化・成型し、乾燥させてなるも
のである。 そして、本発明に係る煎餅は、上述のように常
法を用いて製造された煎餅生地にブドウ糖溶液と
醸造醤油を混合した溶液で絵文字、模様等を描い
たのち、この絵文字等が描かれた煎餅生地の焼き
上げを行い、上記煎餅生地の上記絵文字等が描か
れた部分とそれ以外部分との燃焼変化率の相違に
より、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮
かび上がらせるようにしてなるものである。 ここで、上記常法を用いて製造された煎餅生地
表面に次の材料により絵文字、模様を描いたのち
オーブン内温度200°、燃焼時間3分で焼き上げ、
絵文字等の表出の具合をみた。 なお、上記煎餅生地はいわゆる草加煎餅風に円
板状に薄く成形したものを用いた。 第1の実施例 糖度14度のブドウ糖溶液の場合と、このブドウ
糖溶液に醸造醤油を加えたものの場合について、
煎餅生地に上記材料を塗布した部分とそれ以外の
部分の燃焼効率の相違を観察する実験を行つた。
そして、醸造醤油を加える量は以下の表の通り3
つの場合に分けて測定した。この第1の実験例の
結果を第1表に表す。
する。 B 従来の技術 従来、煎餅としては、例えば米粉や小麦粉等の
穀粉を主原料とした材料を蒸し上げ、搗き・練り
出し、硬化・成型し、乾燥させて煎餅生地を製造
し、この煎餅生地を焼き上げる際に調味料と醤油
で味加工した「たれ」で味付けをしたものがあ
る。また、砂糖、海苔、胡麻等の副原料を上記煎
餅生地に加工粉飾して食味、風味、色彩を加えた
ものがある。さらに、上記煎餅生地に食物、粉粒
固形物顆粒等を混入し又は組み込んだものもあ
る。 このように従来から種々の煎餅が提供されてい
るが、これら煎餅のうち煎餅表面に絵文字や模様
等の絵柄を施し、購買力の向上を図らんとする試
みがなされている。 ここで、絵柄入り煎餅としては、米粉を主原料
としたものではないが、例えば、小麦粉等の殻粉
を原料として所謂鉄板焼きによつてその表面に模
様を焼き付けた所謂かわら煎餅等は存在する。こ
れは平面状鉄板の表面にたとえば亀の子模様等が
刻設された鉄板枠内に水で練つた小麦粉を入れ蓋
をして焼いて取り出したり、煎餅を焼き上げた後
に焼き印をあてる等して模様を付けるようにした
ものである。 C 発明が解決しようとする課題 しかし、このような絵柄の焼付け手段は、上記
小麦粉等の穀粉を用いた生地を機械焼きする等の
際に用いられる手段であつて、米粉による所謂う
るち焼煎餅等には用いることができない。なぜな
ら、米粉による所謂うるち焼き煎餅等において
は、乾燥した生地及び焼き上げた煎餅の表面が均
一となりにくい。そのため、生地の機械印刷或い
は焼き上がり後の焼き印を行う等の手段によつて
は、煎餅表面の凹凸により図柄を描けなかつた
り、又印刷や押印時に煎餅自体を破損してしまつ
たりして、充分な模様付けを行うことができない
からである。 さらに、絵柄を印刷する手段では、構成が複雑
で高価な印刷機械が必要となる。 そこで、本発明は、煎餅生地を焼き上げる前
に、予め煎餅生地に所定の材料で絵柄を描き、こ
の絵柄が描かれた部分とそれ以外の部分との上記
煎餅生地の燃焼変化率の相違を利用して絵柄を煎
餅表面に表すという簡易な製造方法によつて絵柄
入り煎餅を提供することを目的とする。 D 課題を解決するための手段 上述の課題を達成する本発明に係る絵柄入り煎
餅は、米粉を主原料とする煎餅生地に糖度15度以
上のブドウ糖溶液及び醸造醤油で絵文字、模様等
を描いて上記煎餅生地を焼き上げ、煎餅表面に上
記絵文字等を表してなるものである。 また、本発明に係る絵柄入り煎餅の製造方法
は、常法を用いて蒸し上げ、搗き・練り出し、硬
化・成型し、乾燥させてなる米粉を主原料とする
煎餅生地に、糖度15度以上のブドウ糖溶液及び醸
造醤油又は果汁で絵文字、模様等を描いたのち、
この絵文字等が描かれた煎餅生地の焼き上げを行
い、上記煎餅生地の上記絵文字等が描かれた部分
とそれ以外部分との燃焼変化率の相違により、焼
き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮かび上が
らせるようにしてなるものである。 E 作用 本発明によれば、上記煎餅生地の上記絵文字等
が描かれた部分とそれ以外部分との燃焼変化率の
相違により、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字
等を浮かび上がらせることができる。 F 実施例 以下、本発明の好適な実施例を実験の結果に基
づき説明する。 先ず、本発明に用いられる煎餅生地は、従来の
常法を用いて製造されるものであつて、上新粉と
して清粉された原料米に加水し、蒸し上げ、搗
き・練り出し、硬化・成型し、乾燥させてなるも
のである。 そして、本発明に係る煎餅は、上述のように常
法を用いて製造された煎餅生地にブドウ糖溶液と
醸造醤油を混合した溶液で絵文字、模様等を描い
たのち、この絵文字等が描かれた煎餅生地の焼き
上げを行い、上記煎餅生地の上記絵文字等が描か
れた部分とそれ以外部分との燃焼変化率の相違に
より、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮
かび上がらせるようにしてなるものである。 ここで、上記常法を用いて製造された煎餅生地
表面に次の材料により絵文字、模様を描いたのち
オーブン内温度200°、燃焼時間3分で焼き上げ、
絵文字等の表出の具合をみた。 なお、上記煎餅生地はいわゆる草加煎餅風に円
板状に薄く成形したものを用いた。 第1の実施例 糖度14度のブドウ糖溶液の場合と、このブドウ
糖溶液に醸造醤油を加えたものの場合について、
煎餅生地に上記材料を塗布した部分とそれ以外の
部分の燃焼効率の相違を観察する実験を行つた。
そして、醸造醤油を加える量は以下の表の通り3
つの場合に分けて測定した。この第1の実験例の
結果を第1表に表す。
【表】
第2の実験例
糖度34度のブドウ糖溶液の場合と、このブドウ
糖溶液に醸造醤油を加えたものの場合について、
煎餅生地の上記材料を塗布した部分とそれ以外の
部分の燃焼効率の相違を観察する実験を行つた。
そして、醸造醤油を加える量は以下の表の通り3
つの場合に分けて測定した。この第2の実験例の
結果を第2表に表す。
糖溶液に醸造醤油を加えたものの場合について、
煎餅生地の上記材料を塗布した部分とそれ以外の
部分の燃焼効率の相違を観察する実験を行つた。
そして、醸造醤油を加える量は以下の表の通り3
つの場合に分けて測定した。この第2の実験例の
結果を第2表に表す。
【表】
以上の実験結果により、煎餅生地に糖度の高い
ブドウ糖溶液を塗布した状態で煎餅を焼き上げる
と、その塗布部分とそれ以外の部分との燃焼効率
の相違により、塗布部分が焼き上げていく過程で
あぶり出しの絵のように燃焼変化して焼付けられ
て出現することが確認された。 特に、上記材料を塗布した部分は燃焼具合によ
りキツネ色から茶、黒色の色として焼き上げた煎
餅に焼付けられた。 また、塗布する材料としてブドウ糖溶液に醸造
醤油を加えると絵柄の出現具合が良好なことが確
認された。 しかし、醸造醤油を加えすぎると、上記実験例
のブドウ糖溶液と醸造醤油が10:10の場合の実験
結果が示すように、絵柄が薄くなり且つ滲んだ
り、色づきが荒くなる等の弊害が生じた。 さらに、塗布するブドウ糖溶液は、上記第1及
の実験例からも明らかなように、糖度15度以下の
ブドウ糖溶液のものでは、塗布部分の生地が塗布
部分以外の生地の燃焼膨張に比し異常に膨らんで
しまうことが確認された。これでは焼き上がりを
美しくすることができない。 一方、上記第2の実験例から明らかなように、
糖度15度以上の34度のものでは、塗布部分の生地
が塗布部分以外の生地の燃焼膨張とほぼ同様に膨
らみ異常な膨らみを防止することができた。特
に、ブドウ糖溶液と醸造醤油の比率が10:4のも
のにあつては塗布部分特有の膨らみを充分抑える
ことができた。 なお、上記実験において、比較例として砂糖と
醸造醤油を上記実験と同様の比率で混合したもの
をそれぞれ上記煎餅生地に塗布して焼付け、その
塗布部分における絵柄の発色状況をみたが、砂糖
を混合した場合には上記いずれの混合比において
もブドウ糖の場合の如く明瞭に絵柄を描きだすこ
とができなかつた。 従つて、上記第1及び第2の実験例から塗布す
るブドウ糖溶液は糖度15度以上のものとすること
が良好であることを得た。また、ブドウ糖溶液に
適度に醸造醤油を混合させると絵柄が明瞭に浮か
び上がらせることができることを得た。 上述のように本発明は、糖度15度以上のブドウ
糖溶液に醸造醤油を混合させた材料で上記煎餅生
地に絵文字等を描いたのち、焼き上げ加工を行う
ことによつて、上記煎餅生地の絵文字等が描かれ
た部分とそれ以外の部分との燃焼変化率の相違に
より、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮
かび上がらせることができた。 このように本発明においては、簡単な手段によ
り煎餅表面に絵柄を表出することができる。 すなわち、本発明によれば、上記材料を煎餅生
地に塗布し、焼き上げることにより絵柄入り煎餅
を提供することができるので、煎餅生産業者のみ
ならず、一般の多くの人が簡単に煎餅へ絵柄の書
き込みを行うことができる。従つて、多くの人が
集まる会場やイベントで参加者自身に遊び感覚や
創作感覚で自由に絵柄を描かせたものを、焼き上
げることにより簡単に絵柄入り煎餅を提供するこ
とができる。 そして、さらに、上述のようにして絵柄を表出
させた煎餅に絵文字や模様にそつて味加工したタ
レや砂糖、海苔又は胡麻等の味付け粉飾加工を施
して種々の味覚的変化を付けるようにすれば、本
発明により描いた絵柄をなお一層引き立てるよう
になすことができる。 なお、本実施例においては煎餅生地を焼き上げ
た場合について説明したが、本発明は燃焼効率の
相違により絵柄を浮かび上がらせるものであるた
め、煎餅生地を揚げることにより揚げ煎餅を作成
する場合においても上記絵柄を浮かび上がらせる
ことができる。 上記実験の後、最適な結果を示した上記34度の
ブドウ糖溶液に醸造醤油を加えた材料を上記煎餅
生地に塗布した後、これを揚げた結果、その塗布
部分の絵柄を同様に浮かび上がらせることができ
た。なお、この揚げ煎餅の場合には、煎餅自体の
膨張効率が大きいため塗布部分とそれ以外の部分
の膨張効率の差は問題とならなかつた。 さらに、本実施例において、ブドウ糖溶液に醸
造醤油を加えた場合について実験したが、この醸
造醤油の他、可食性の天然色素を有する果汁等を
適宜用いても同様の結果が得られることはいうま
でもない。 G 発明の効果 上述の説明から明らかなように本発明によれ
ば、糖度15度以上のブドウ糖溶液及び醸造醤油を
混合させた材料で上記煎餅生地に絵文字等を描い
たのち、焼き上げ加工を行うことによつて、上記
煎餅生地の絵文字等が描かれた部分とそれ以外部
分との燃焼変化率の相違により、焼き上がる煎餅
の表面に上記絵文字等を浮かび上がらせることが
できるので、簡単な方法により種々の絵柄が確実
に描かれた絵柄入り煎餅を提供することができ
る。 そして、この本発明の絵柄入り煎餅の製造方法
によれば、所謂米粉によるうるち焼き煎餅等の焼
き上がり表面が均一な表面になりにくい煎餅であ
つても、確実に煎餅表面に絵柄を表現することが
できる。 また、本発明の絵柄入り煎餅の製造方法によれ
ば、絵柄を焼き付けるため特別複雑な機械も必要
としない。
ブドウ糖溶液を塗布した状態で煎餅を焼き上げる
と、その塗布部分とそれ以外の部分との燃焼効率
の相違により、塗布部分が焼き上げていく過程で
あぶり出しの絵のように燃焼変化して焼付けられ
て出現することが確認された。 特に、上記材料を塗布した部分は燃焼具合によ
りキツネ色から茶、黒色の色として焼き上げた煎
餅に焼付けられた。 また、塗布する材料としてブドウ糖溶液に醸造
醤油を加えると絵柄の出現具合が良好なことが確
認された。 しかし、醸造醤油を加えすぎると、上記実験例
のブドウ糖溶液と醸造醤油が10:10の場合の実験
結果が示すように、絵柄が薄くなり且つ滲んだ
り、色づきが荒くなる等の弊害が生じた。 さらに、塗布するブドウ糖溶液は、上記第1及
の実験例からも明らかなように、糖度15度以下の
ブドウ糖溶液のものでは、塗布部分の生地が塗布
部分以外の生地の燃焼膨張に比し異常に膨らんで
しまうことが確認された。これでは焼き上がりを
美しくすることができない。 一方、上記第2の実験例から明らかなように、
糖度15度以上の34度のものでは、塗布部分の生地
が塗布部分以外の生地の燃焼膨張とほぼ同様に膨
らみ異常な膨らみを防止することができた。特
に、ブドウ糖溶液と醸造醤油の比率が10:4のも
のにあつては塗布部分特有の膨らみを充分抑える
ことができた。 なお、上記実験において、比較例として砂糖と
醸造醤油を上記実験と同様の比率で混合したもの
をそれぞれ上記煎餅生地に塗布して焼付け、その
塗布部分における絵柄の発色状況をみたが、砂糖
を混合した場合には上記いずれの混合比において
もブドウ糖の場合の如く明瞭に絵柄を描きだすこ
とができなかつた。 従つて、上記第1及び第2の実験例から塗布す
るブドウ糖溶液は糖度15度以上のものとすること
が良好であることを得た。また、ブドウ糖溶液に
適度に醸造醤油を混合させると絵柄が明瞭に浮か
び上がらせることができることを得た。 上述のように本発明は、糖度15度以上のブドウ
糖溶液に醸造醤油を混合させた材料で上記煎餅生
地に絵文字等を描いたのち、焼き上げ加工を行う
ことによつて、上記煎餅生地の絵文字等が描かれ
た部分とそれ以外の部分との燃焼変化率の相違に
より、焼き上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮
かび上がらせることができた。 このように本発明においては、簡単な手段によ
り煎餅表面に絵柄を表出することができる。 すなわち、本発明によれば、上記材料を煎餅生
地に塗布し、焼き上げることにより絵柄入り煎餅
を提供することができるので、煎餅生産業者のみ
ならず、一般の多くの人が簡単に煎餅へ絵柄の書
き込みを行うことができる。従つて、多くの人が
集まる会場やイベントで参加者自身に遊び感覚や
創作感覚で自由に絵柄を描かせたものを、焼き上
げることにより簡単に絵柄入り煎餅を提供するこ
とができる。 そして、さらに、上述のようにして絵柄を表出
させた煎餅に絵文字や模様にそつて味加工したタ
レや砂糖、海苔又は胡麻等の味付け粉飾加工を施
して種々の味覚的変化を付けるようにすれば、本
発明により描いた絵柄をなお一層引き立てるよう
になすことができる。 なお、本実施例においては煎餅生地を焼き上げ
た場合について説明したが、本発明は燃焼効率の
相違により絵柄を浮かび上がらせるものであるた
め、煎餅生地を揚げることにより揚げ煎餅を作成
する場合においても上記絵柄を浮かび上がらせる
ことができる。 上記実験の後、最適な結果を示した上記34度の
ブドウ糖溶液に醸造醤油を加えた材料を上記煎餅
生地に塗布した後、これを揚げた結果、その塗布
部分の絵柄を同様に浮かび上がらせることができ
た。なお、この揚げ煎餅の場合には、煎餅自体の
膨張効率が大きいため塗布部分とそれ以外の部分
の膨張効率の差は問題とならなかつた。 さらに、本実施例において、ブドウ糖溶液に醸
造醤油を加えた場合について実験したが、この醸
造醤油の他、可食性の天然色素を有する果汁等を
適宜用いても同様の結果が得られることはいうま
でもない。 G 発明の効果 上述の説明から明らかなように本発明によれ
ば、糖度15度以上のブドウ糖溶液及び醸造醤油を
混合させた材料で上記煎餅生地に絵文字等を描い
たのち、焼き上げ加工を行うことによつて、上記
煎餅生地の絵文字等が描かれた部分とそれ以外部
分との燃焼変化率の相違により、焼き上がる煎餅
の表面に上記絵文字等を浮かび上がらせることが
できるので、簡単な方法により種々の絵柄が確実
に描かれた絵柄入り煎餅を提供することができ
る。 そして、この本発明の絵柄入り煎餅の製造方法
によれば、所謂米粉によるうるち焼き煎餅等の焼
き上がり表面が均一な表面になりにくい煎餅であ
つても、確実に煎餅表面に絵柄を表現することが
できる。 また、本発明の絵柄入り煎餅の製造方法によれ
ば、絵柄を焼き付けるため特別複雑な機械も必要
としない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 常法を用いて蒸し上げ、搗き・練り出し、硬
化・成型し、乾燥させてなる米粉を主原料とする
煎餅生地に、 糖度15度以上のブドウ糖溶液及び醸造醤油で絵
文字、模様を描いたのち、 この絵文字が描かれた煎餅生地の焼き上げを行
い、 上記煎餅生地の上記絵文字等が描かれた部分と
それ以外部分との燃焼変化率の相違により、焼き
上がる煎餅の表面に上記絵文字等を浮かび上がら
せてなる絵柄入り煎餅の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1298934A JPH03160952A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 絵柄入り煎餅の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1298934A JPH03160952A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 絵柄入り煎餅の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH03160952A JPH03160952A (ja) | 1991-07-10 |
JPH0569486B2 true JPH0569486B2 (ja) | 1993-10-01 |
Family
ID=17866079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1298934A Granted JPH03160952A (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 絵柄入り煎餅の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH03160952A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54143552A (en) * | 1978-04-27 | 1979-11-08 | Oyama Tetsukoushiyo Kk | Production of rice confectionery with pattern |
JPS62104548A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | Mikomaya:Kk | 菓子製造方法 |
-
1989
- 1989-11-17 JP JP1298934A patent/JPH03160952A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54143552A (en) * | 1978-04-27 | 1979-11-08 | Oyama Tetsukoushiyo Kk | Production of rice confectionery with pattern |
JPS62104548A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | Mikomaya:Kk | 菓子製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03160952A (ja) | 1991-07-10 |
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