JPH056930A - 半導体ウエハの割れ検知装置 - Google Patents

半導体ウエハの割れ検知装置

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JPH056930A
JPH056930A JP25010591A JP25010591A JPH056930A JP H056930 A JPH056930 A JP H056930A JP 25010591 A JP25010591 A JP 25010591A JP 25010591 A JP25010591 A JP 25010591A JP H056930 A JPH056930 A JP H056930A
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wafer
semiconductor wafer
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JP25010591A
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Masaru Asano
勝 浅野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 LSI製造工程中の監視や管理の困難な状態
にある半導体ウエハの破損を容易に発見し、適切な処置
をするための警報を出力する。 【構成】 超音波マイクロホン6と、破片粒子4が衝突
すると超音波を発する発音体5を匡体内に組み込み、風
車3付きモータ2で周辺空気を吸引し、半導体ウエハの
破損音と衝突音から警報が出力されるように電気回路を
そなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI製作工程に於い
て発生する半導体ウエハの破損を容易に検知する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI製作のためのウエハの加工工程で
は、各種の処理(イオン注入、パターン加工、金属と絶
縁膜の堆積、熱処理、洗浄等)がクリーンルーム内の各
種の機械装置により連続しておこなわれる。この間ウエ
ハはそれぞれの装置において、加工のための装置へ挿填
や、取り出しが自動や手動によって行われる。また、装
置内では各種の必要に応じた加工のためのウエハ移動が
行われる。このような状況下に於ける半導体ウエハは常
に樹脂、金属、ガラス等の材料と接触状態にあり、物理
的に脆く傷つき易い性質のシリコンやガリウムヒ素など
の半導体ウエハの表面は僅かの力で傷や破損が生じ易
い。また、加工のための移動や保持中にも割れることが
ある。
【0003】このような状況が一度でも起ると、生じた
粒子や破片(以下粒子と云う)は自己のウエハや付近の
ウエハに付着する。保管ケース内で起ればそのケースに
も、加工途中であれば運転中の装置にも付く。さらに、
これらの粒子は加工中のウエハにより、別の場所にも移
動し、落下する。この場合に生じる粒子の大きさはまち
まちであるが、加工途中のLSIパターンの上に付く
と、その部分に形成されるLSIの電気的特性は目標値
からはずれ、全工程を経て完成させても不良品となる可
能性は極めて大きい。さらに粒子が半導体ウエハの表面
に焼き付くと、そのウエハの結晶性に歪をあたえ、その
後の工程で大きく砕けることが起こる。
【0004】プロセスライン内でこのような事態が起こ
ると、LSI製作のためのプロセスはもはや続行困難と
なり、装置を緊急停止し、被害を最小に食い止める処置
が必用になる。そしてこのトラブルに遭遇した半導体ウ
エハや装置の後始末は簡単な作業でなく、完全に元の状
態に復元するためにはかなりの時間と労力が無駄にな
る。
【0005】現在のLSIプロセスでは、その殆どの工
程が自動化により運転されている。このため、ウエハー
の割れが起ってもすぐに発見するのは困難で、とくにウ
エハの一部が僅かに破損した場合には、処理枚数で管理
する現状のプロセスでは見落す可能性が極めて大であ
る。しかも破損は一瞬の現象であるため、そのままプロ
セスが進行してしまうことも多い。現在のLSIプロセ
スでは、この被害を最小に食い止めるため、監視のため
の要員を随所に配置したり、インスペクター装置(表面
検査装置)で加工中のウエハ表面の観察を行い、異常の
検出に務めている。また適宜の工程でロットごとに洗浄
処理をおこなったりもする。
【0006】現在実施される半導体ウエハ加工中の発生
粒子検知手段にダストカウンターを利用する方法があ
る。この方法は加工中のウエハ付近の空気をチューブに
よりサンプリングし、この中に混ざる粒子に光のビーム
を当て、生じた散乱光を発塵として計測する方法であ
る。図5はダストカウンター法の問題点を説明するため
のもので、11は排風管、12は排風管11の内部に挿
入し,粒子4を吸引するためのサンプリングチューであ
り、ここから採取した空気をダスト計測部13に送り込
む。サンプリングチューブ12からの吸引空気量は光学
系の構造から原理的に多くすることができない。(1−
28L/分程度)。このため、チューブ12の先端での
吸引流速が排風管11の中を流れる空気流速に勝てない
と、粒子4が少ない場合には計数を見落とすことが起こ
る。また、流れる粒子が少なかったり、その分布にムラ
があると短時間では粒子が検出できないこともおこる。
さらにまた、計数可能な粒子径も数ミクロン以下であ
り、原理的に大きいものは数えられない。また、装置も
大きく高価であるから随所に設置することはむずかしい
問題である。
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、半導体ウエハの加工工程に於て、その予知と監視
が極めて困難な環境下にある半導体ウエハの破損と、そ
れに伴う粒子の発生を如何に早く発見し、ウエハ、装
置、周囲環境に与える汚染被害を最小に食い止めるかの
点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は加工、保管、移
送等の各状態にある半導体ウエハの周辺空気を吸引する
機構と吸引した空気中の粒子の衝突により超音波を出す
発音体、および超音波マイクロホンを合体した装置によ
り、半導体ウエハの破損時と、その破損によって生じた
粒子が超音波発音体と衝突して出す音の情報から、半導
体ウエハの破損を検知、これより警報、装置停止など摘
切な処置ができるようにしている。
【0008】超音波発音体の構造は吸引した空気が通
り、空気中に混ざる粒子が衝突し易い形状とした。 ま
た、空気を吸い込むためのモータに取り付ける風車を超
音波音の発生しやすいよう(薄板状)に作れば、衝突の
際に撃力が加わるので音響出力の増大が図れる。超音波
マイクロホンの信号は増幅器に接続し、受信した超音波
音を増幅、検波、弁別する機能を組み込み、異常の情報
は出力端子から出し、警報(ランプ点灯、ブザー鳴動
等)と装置の処置(制動、停止等)が出来るようにして
いる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の半導体ウエハの割れ検知装置
の構成を示すブロック図であり、半導体ウエハの粒子4
を集めるサンプリングヘッド部Sと、超音波マイクロホ
ンの信号を増幅、検波、弁別の回路機能を持つ信号処理
部Mと、ここで処理した信号を出す出力部0からなって
いる。
【0010】図2はサンプリングヘッド部Sの構造を説
明するための断面図である。匡体1は両端が開放された
筒状のもので、この中にモータ2が組み込まれ、その回
転軸には薄板で構成した風車3を取り付け、その回転に
より匡体1の吸引部Aより排出部Bに向けて空気が通過
するようになっている。5は超音波発音体で、これは吸
引部Aより入った空気に混ざる粒子4が衝突すると超音
波を発音するように作られたものであり、ここから出た
音は超音波マイクロホン6で受信される。7は粒子除去
フィルターで、匡体1の空気の排出部Bに設け、匡体1
の中の粒子4が外部に排出されないようにしたものであ
る。8は匡体1の中を機械的に保護するための目の荒い
上流側網、同じく9は排出部Bに設けた匡体1の中を保
護するための目の荒い下流側網である。10は匡体1の
表面につけた防音膜で、内部に雑音が入らないようにし
たものである。
【0011】つぎに本発明の効果を確かめるため、つぎ
の実験をおこなった。超音波マイクロホン6は中心周波
数40KHZのものを用意し、これをIC回路(LM3
900 Current mirror Quad A
mp )に接続し、その出力を第一増幅器の検波前でシ
ンクロスコープにより観測した。供試用の半導体ウエハ
は短冊状シリコン(5×5×0.2m/m111面)を
使った。用いた匡体は直径10cmで長さが2mの筒を
水平に置き、匡体1の一方から空気が入るように他方に
風車のついたモータ2を取り付け、この近くに超音波マ
イクロホン6をおき、匡体1の中の中間位置にシリコン
板(60m/m)の超音波発音体5を取り付けた。匡体
1の中には風速が零と10m/秒になるようにモータ2
を回転し、空気を通した。半導体ウエハの模擬破壊は超
音波発音体の風上1mの位置(空気取入れ口)で、2等
分にへき開した。
【0012】図3は本試験によって得られた超音波信号
の一例を示すものである。風速が零の場合にはT時間
にV電圧の波形が半導体ウエハのへき開と殆ど同時に
強いレベルの超音波信号となってでた。これに対し風速
が10m/秒の場合にはT、T、Tにおいてそれ
ぞれV、V、Vの電圧波形が現れた。この信号は
回路のバックグランド雑音レベルに対して十分な感度で
得られた。また、風車3の回転音や流れる空気、さらに
クリーンルーム内の騒音に対してもその出力は影響を受
けなかった。
【0013】上記の結果は半導体ウエハの破損時におい
て、破損による信号と、破損によって出来た粒子4が超
音波発音体5に衝突した際の信号と、さらに奥で回転す
る風車3に衝突して出る信号であることは風速と時間の
妥当な関係から正しいものといえる。この実験は短冊状
シリコンのへき開寸法をに小さくしても成功した。(1
m/mまで確認)しかし、どこで出なくなるかは試料が
得られず確認できなかった。またこの実験からT,T
,Tに現れる波形に特徴があることがわかった。と
くに、半導体ウエハの一部が飛んで回転する風車3に当
ると、この場合の風車3は薄い鋼板製のシロツコ型の羽
構造のものなので複数回の衝突による信号が出た。これ
から超音波を発音し易い材料で作った風車3であれば、
超音波発音体5は省略しても差し支えないことが分かっ
た。
【0014】図4は本発明装置を半導体ウエハのクリー
ン保管箱に応用した一実施例を示すものである。図4に
於て、21は保管する半導体ウエハであり、22はウエ
ハ21が互いに接触しないように保持するためのホルダ
ーである。 23は清浄面を持ったウエハを塵埃から保
護するためのケースで、蓋24を閉じるとケース23の
中は密閉状態となる。25はウエハの割れ検知装置で、
この中には図1で示したサンプリングヘッド部S、信号
処理部M、出力部Oが収容され、ケース23の内部の空
気を吸引するための吸引チューブ26と、破損粒子のチ
ェックの済んだ空気を送り込むための排出チューブ2が
取りつけてある。このようにしたケース23の中で、加
工のための装置に運ぶ過程での震動、その他の影響でウ
エハ21から粒子が発生すれば、直ちに警報を発し自動
搬送するロボットや装置などに停止や注意の信号が出せ
る。
【0015】その他の応用例では、カセットに収容され
る半導体ウエハを一枚ごとに加工装置に掛けるためのロ
ーダ・アンローダ中の割れ監視、半導体ウエハのベルト
搬送時の落下監視、ウエハの真空チヤック時の割れ監
視、スピンドライ中の風圧破損等、LSIプロセスにお
ける各所への適用が計れる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法によれば
従来の半導体ウエハプロセスにおいて、その発見が極め
て困難であった半導体ウエハの微量、微細な破損が瞬時
に検出来る。この結果、プロセスの異常検出に神経を集
中する要員の配置をなくすこともでき、しかも、見る事
のできないケース内や装置内の状況も監視できるのでL
SIの歩留り向上に多大の寄与が図れる。また、製品の
低価格化も可能となる。また、本発明方法は液晶表示装
置などの割れやすいガラス板加工工程への応用も可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウエハの割れ検知装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明のサンプリングヘッド部の断面構造を示
す図である。
【図3】本発明の検知した超音波信号を説明するための
図である。
【図4】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図5】本発明を使用しない従来のウエハ破損粒子の検
知法の説明図である。
【符号の説明】
S サンプリングヘッド部 M 信号処理部 O 出力部 A 吸引部 B 排出部 1 匡体 2 モータ 3 風車 4 粒子(破片) 5 超音波発音体 6 超音波マイクロホン 7 粒子除去フィルター 8 上流側網 9 下流側網 10 防音膜 11 排風管 12 サンプリングチューブ 13 ダスト計測部 21 半導体ウエハー 22 ホルダー 23 ケース 24 蓋 25 割れ検知装置 26 吸引チューブ 27 排出チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSI製造のための加工用ウエハの近傍
    に、周辺空気を吸引と排出する機構を備えた匡体をお
    き、該ウエハの破損時に発生した第1次の超音波音と、
    吸引空気で運ばれた粒子破片を超音波発音体に当て、そ
    こで発生した第2次の超音波音の受信状態から加工中の
    ウエハの破損が分かるようにしたことを特徴とする半導
    体ウエハの割れ検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の超音波発音体を省略、周辺空
    気を吸引するための風車により第2次の超音波音を出す
    ようにしたことを特徴とする請求項1の半導体ウエハの
    割れ検知装置
JP25010591A 1991-06-26 1991-06-26 半導体ウエハの割れ検知装置 Pending JPH056930A (ja)

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JP (1) JPH056930A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669836U (ja) * 1993-03-03 1994-09-30 勝 浅野 薄板材料の破損検知装置
JP2010153513A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nikon Corp 基板処理装置、基板貼り合わせ装置、基板処理方法、基板貼り合わせ方法、及び、半導体装置の製造方法

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