JP3154682B2 - 遠心乾燥装置 - Google Patents

遠心乾燥装置

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JP3154682B2
JP3154682B2 JP29938497A JP29938497A JP3154682B2 JP 3154682 B2 JP3154682 B2 JP 3154682B2 JP 29938497 A JP29938497 A JP 29938497A JP 29938497 A JP29938497 A JP 29938497A JP 3154682 B2 JP3154682 B2 JP 3154682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄後のシリコン
ウェハー等の基板に付着している液体を遠心力によって
飛散させて乾燥を行う遠心乾燥装置に関し、特に装置作
動中に基板が破壊した場合に直ちに装置を停止させるな
どの対処が可能な遠心乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体部品の製造工程においては、基板
となるシリコンウェハーがイオン注入等の各種工程によ
る処理が施され、また洗浄及び乾燥等の工程が連続して
行われる。
【0003】従来の乾燥工程においては回転体内に基板
を装填し、この回転体を回転駆動することによって前記
基板を乾燥させるスピンドライヤーと称する遠心乾燥装
置が用いられている。
【0004】図4は従来の遠心乾燥装置の構成を示した
ものである。この従来の遠心乾燥装置は、基板の破壊に
伴う粉体や破片等の検出を行う破壊検出装置31を備え
ているが、まず、遠心乾燥装置の構成について以下に説
明する。
【0005】図4に示すように、この遠心乾燥装置は、
水平面に沿って回転自在な回転体としてのターンテーブ
ル1を備えている。このターンテーブル1上の回転中心
1aから偏倚した外周位置には、基板保持部材としての
クレードル2が2以上装着されている。このクレードル
2は、ターンテーブル1の回転中心1aに関して対称に
配置されている。
【0006】前記ターンテーブル1は、スピンドル7の
上端部に取り付けられ、略円筒状のチャンバー6内に配
設されている。このスピンドル7は、その上下両端部近
傍にて軸受9及び10によって支持されており、またス
ピンドル7の下端部にはプーリ11が嵌着されている。
スピンドル7は、プーリ11に掛けられたベルト(図示
せず)を介してモータ(図示せず)の駆動力により回転
する。
【0007】なお、回転停止時の位置決めのため、スピ
ンドル7の軸方向略中央には円板状の回転止めプレート
13が嵌着されており、この回転止めプレート13の外
周面には、その側方に配置されたシリンダー14の出力
軸端に取り付けられた回転自在なローラ15が圧接して
スピンドル7の回転を防止する。
【0008】また、前記チャンバー6の上部には開放口
を開閉する蓋体17が設けられている。この蓋体17は
ヒンジ18を介して回動自在(矢印Eにて示している)
に支持されており、図示しないシリンダーによって開動
作を行う。
【0009】前記チャンバー6の上縁部には、全周にわ
たってパッキン19が配設されている。
【0010】前記クレードル2は、複数のシリコンウェ
ハー等の基板20をその主面同士が大略平行となるよう
に等ピッチに整列保持する。そして前記クレードル2
は、実線と二点鎖線で示すように、その保持した基板2
0の主面がターンテーブル1の回転中心1aに対して略
直交する状態、すなわち略水平状態になる位置と略平行
となる他の位置との間で回動可能(図において矢印Fに
て示している)となっている。
【0011】また、前記クレードル2はその一端部にて
シャフト22に嵌着され、このシャフト22がターンテ
ーブル1に対して回転自在に取り付けられている。そし
て、クレードル2の他端には突起2aが設けられ、ター
ンテーブル1上に固着されたストッパ23に該突起2a
が係合しクレードル2が下方回動位置に位置決めされ
る。シャフト22は図示しないシリンダーによって回転
駆動されてクレードル2が位置決めされる。
【0012】前記チャンバー6内への大気の取込みは、
前記蓋体17の中央部に設けられた吸気口17aを通じ
て行われる。これに対して、チャンバー6内の基板20
の乾燥に供せられた大気、すなわち雰囲気は、チャンバ
ー6の側部に形成された開口部(図示せず)を通じて外
方に導かれて排気筒25の排気口25aから排出され
る。
【0013】なお、この排気筒25内には、複数の遮蔽
プレート26が設けられている。
【0014】また、排気筒25内には、前記遮蔽プレー
ト26間を縫うように吸込パイプ30が設けられてい
る。この吸込パイプ30は、この遠心乾燥装置の作動中
に或る基板20が破壊した場合に発生した粉体の一部を
吸い込むためのものであり、一端がチャンバー6側に向
き他端が後述する破壊検出装置31と接続されている。
【0015】次に、破壊検出装置31の第1の従来例に
ついて説明する。
【0016】この破壊検出装置31は、内部構造は図示
しないが吸引ポンプや、吸い込む粉体や破片の数を一定
時間毎に計数する光学系等を備えており、一定時間内に
吸い込んだ粉体や破片の数が規定数を超えたとき、基板
20の破壊が発生したものと判断する。
【0017】次に、前記遠心乾燥装置の動作について説
明する。
【0018】図4に示す蓋体17をシリンダー(図示せ
ず)により二点鎖線で示すように開かせる。またシリン
ダー14で振止めプレート13を定位置で圧接し、スピ
ンドル7を固定する。そして、他のシリンダー(図示せ
ず)の作動によりクレードル2を上方に回動させて待機
させる。
【0019】この状態で乾燥すべき基板20が各クレー
ドル2内に収納される。
【0020】基板20の収納が完了したら、前記各シリ
ンダーが作動してクレードル2が下方に回動し、シリン
ダー14が振止めプレート13から離れてスピンドル7
の固定を解除して蓋体17が閉じる。このようにクレー
ドル2が下方に回動することによって、クレードル2に
保持されている各基板20はその主面がターンテーブル
1の回転中心1aに対して略直角となる。この状態でタ
ーンテーブル1が回転駆動される。これにより遠心力が
作用して各基板20に付着している洗浄用液体が飛散す
ると共に各基板20の表面に空気が流れて乾燥する。
【0021】各基板20が十分に乾燥した時点でターン
テーブル1を停止させる。そして、蓋体17を開き、シ
リンダー14で振止めプレート13を圧接してスピンド
ル7を固定する。その後、クレードル2を上方に回動さ
せてクレードル2内の基板を回収する。
【0022】上記遠心乾燥装置において、ターンテーブ
ル1の回転中に、ある基板20が破壊された場合には、
比較的大きな破片と共に微細な粉体が発生する。この粉
体や破片は排気に混ざってチャンバー6の側部に形成さ
れた開口部(図示せず)を通じて排気筒25に向かって
流れる。そして、この粉体や破片は吸込パイプ30より
吸い込まれて破壊検出装置31に至り計数される。そし
て、マイクロプロセッサ等からなる制御部は、この計数
値が規定数を上回っていれば基板20の破壊が発生した
ものと判断してターンテーブル1を直ちに停止させると
共に図示しない警報ブザーや警報ランプによって作業者
に対処を促す。
【0023】次に図5は、破壊検出装置31の第2の従
来例を示す。
【0024】図5に示すように、排気筒25の排気口2
5aに筒状体41を接続し、この筒状体41内に破壊検
出装置31が配置されている。
【0025】図5に示す筒状体41の側壁には、基板の
破片粒子20aが衝突すると超音波を発生する金属等の
薄板で形成された発音体31aが配置され、この発音体
31aに近接してマイクロホン31bが配置されてい
る。
【0026】この破壊検出装置31は、破壊された基板
20の破片粒子が発音体31aに衝突した場合に発生す
る音波をマイクロホン31bによりピックアップして電
気的に破壊を検出する構成としたものである。
【0027】また、図6は、破壊検出装置31の第3の
従来例を示す。
【0028】図6に示すように、排気筒25の排気口2
5aに筒状体41が接続され、この筒状体41内に破壊
検出装置31が配置されている。
【0029】筒状体41のほぼ中央部には、椀状の発音
体31aが配置されている。この椀状の発音体31a
は、基板の破片粒子20aが衝突すると超音波を発生す
る金属等の薄板で形成され、この椀状の発音体31aの
焦点位置にマイクロホン31bが配置されている。
【0030】この椀状の発音体31aのほぼ焦点位置に
マイクロホン31bを配置したことにより、図5に示す
装置と比較して基板の破片粒子等の衝突音の集音効果が
高められ、破壊検出装置31の検出感度を向上させてい
る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す第1の破壊
検出装置31は、基板の破壊によって生じた破片や粉体
数を計数して基板の破壊を検出するものであり、また図
5及び図6に示す第2及び第3の破壊検出装置31は、
基板の破壊によって生じた破片が例えば薄板状の発音体
に衝突することで発生する音をマイクロホンによりピッ
クアップして基板の破壊を検出するものである。
【0032】しかしながら、第1の破壊検出装置31で
は、基板に破壊が発生しても必ずしも所要の数の粉体や
破片が吸込パイプ30に吸引されるとは限らず、また発
生する粉体の数や破片の数並びに大きさにバラつきがあ
ることから、その基板破壊の検出精度は信頼性が乏しい
という課題がある。
【0033】また、基板の破壊が遅れて検出された場合
には、他の基板に対してもその破片等で傷を付けるか又
は最早破壊が誘導されており、場合によってはこれが連
鎖的に拡大して全ての基板を不良にするといった課題も
有している。
【0034】また、第2及び第3の破壊検出装置31で
は、発音体31aに基板が破壊された破片や粉体が衝突
して十分な音が発生した後に初めて基板の破壊が検出さ
れるものであるから、破片や粉体がほとんど発生しない
クラック等の基板の破壊に対しては検出することが難し
いという課題がある。
【0035】また、乾燥後に次の洗浄された基板が乾燥
工程に入ってくる場合には、基板の破壊によって生じた
破片等により基板が汚染されてしまうという課題があ
る。
【0036】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、基板の破壊によって破片や粉体が発生する以前
に基板にクラック等が発生した状態であっても基板の破
壊を検出することを可能とするものである。従って、基
板の連鎖的な破壊等に発展する以前の障害に対処するこ
とのできる遠心乾燥装置を提供することを目的とするも
のである。
【0037】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による遠心乾燥装置は、回転体の回転中心か
ら偏倚した位置に複数枚の基板を装填し、前記回転体を
回転駆動して前記基板を乾燥させる遠心乾燥装置におい
て、前記回転体の回転中に回転体内に装填された前記基
板にクラック等の破壊現象発生により生ずる音響信号を
集音するための椀状の集音体と、前記集音体のほぼ焦点
位置に配置され前記音響信号から主に超音波帯域の信号
を抽出して電気信号を生成するマイクロホンと、前記マ
イクロホンにより得られた電気信号のうち、高域信号を
通過させるハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタ
の出力を入力とし、該ハイパスフィルタを通過する周波
数成分を検出して一定時間連続した超音波信号が入力さ
れると同期検波出力を発生する周波数弁別部と、前記周
波数弁別部からの出力電圧とリファレンス電圧とを比較
する電圧比較部からなる異常検知手段とを備え、前記異
常検知手段は、前記周波数弁別部からの前記同期検波出
力の出力レベルが前記リファレンス電圧よりも大である
場合に異常状態と判断するものである。
【0038】また、前記マイクロホンとハイパスフィル
タとの総合特性により、30KHz以上の超音波帯域の
信号を抽出するように構成したものである。
【0039】
【0040】
【0041】また、前記異常検知手段が異常状態と判定
した場合には、前記回転体を停止させるように構成した
ものである。
【0042】また、前記回転体の回転に基づく遠心力に
よって飛散する飛散物から前記集音体とマイクロホンと
を保護する保護手段を備えたものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る遠心乾燥装置の実施例を説明する。但し、従来の遠心
乾燥装置と同一の構造及び機能を有する部分は説明が重
複するため省略し要部のみの説明とする。以下の図面に
おいて、図4に示した従来の遠心乾燥装置と同一の構造
及び機能を有する部品には同一の符号を付している。
【0044】図1に示す遠心乾燥装置は、破壊検出装置
として、筒状体41と、ステー42と、集音体43と、
マイクロホン44を有している。
【0045】図1に示すように、排気筒25の排気口2
5aには、筒状体41が連結されている。この筒状体4
1内には筒状体41の軸方向に直交してステー42が配
置されている。このステー42には前記基板20にクラ
ック等が発生する時に生ずる音響信号を集音するための
椀状の集音体43が取付固定されている。この集音体4
3は、その開口部が排気筒25側に向けて取り付けられ
ている。
【0046】また、前記ステー42には前記集音体43
のほぼ焦点に位置するようにマイクロホン44が取り付
けられている。このマイクロホン44は、集音体43に
より集音された音響信号を電気信号として生成する。
【0047】基板20が割れたときは、通常数10Hz
乃至100KHz位までの幅の広い周波数の音がある一
定の時間(20mSecくらい)発生する。そして、例
えば20KHz程度までの低周波の音の方がそれ以上の
周波数の音よりも大きいという特徴がある。一方、定常
状態のクリーンルーム内では、20KHz以上の周波数
のものはほとんど音が存在しない。そこで、前記マイク
ロホン44には、約30KHz以上の超音波帯域の微少
な音を検出する感度特性を持ったものが使用されてい
る。
【0048】図1に示す前記集音体43及びマイクロホ
ン44は、保護手段としての複数の遮蔽プレート26に
よって前記回転体1の回転による遠心力によって飛散す
る飛散物から保護される構成となっている。
【0049】図2は、前記マイクロホン44により得ら
れる電気信号を処理し、アラーム信号を生成する回路を
示したものである。
【0050】図2に示すように、センサ部としてのマイ
クロホン44による出力は、増幅部51に供給され、こ
の増幅部51により増幅された後、ハイパスフィルタ部
52に供給される。
【0051】前記マイクロホン44とこのハイパスフィ
ルタ部52との総合特性、すなわち、マイクロホン44
は約30KHz以上の超音波帯域の微少な音を検出した
後ハイパスフィルタ部52の出力特性により約30KH
z以上の超音波帯域の周波数を抽出する構成となってい
る。基板が割れるときは、20mSec程度連続した音
を発生し続ける。
【0052】このハイパスフィルタ部52の出力は、P
LL回路でなる周波数弁別部53によってウェハ割れ信
号のみに含まれる周波数成分のみを検出し電圧比較部5
4に供給しリファレンス電圧と比較される。この電圧比
較部54によって発生する出力はアラーム出力部55に
供給される。このアラーム出力部55は図示せぬリレー
等を付勢して外部の警報ブザーや警報ランプ等の告知手
段を駆動して作業者に対処を促すと共にターンテーブル
1の回転を直ちに停止させる。
【0053】図3は、周波数弁別部53及び電圧比較部
54の構成の詳細を示す図である。
【0054】図3に示すように、図2に示すハイパスフ
ィルタ部52からの信号は、PLL回路でなる周波数弁
別部53のカップリングコンデンサC1を介して前置増
幅器53aに供給される。この前置増幅器53aの出力
は、ロック検出回路53bに供給されVCO53cの信
号と比較され、コンデンサC2及び抵抗器R1より成る
ループフィルタ(ローパスフィルタ)に対してエラー出
力を発生する。
【0055】このエラー出力はコンデンサC2及び抵抗
器R1によるループフィルタにより平滑されて制御電圧
となり、電圧制御発振器(以下VCOと称する)53c
に供給される。そして、VCO53cは前記制御電圧に
応じて発振周波数が可変され、その発振出力はロック検
出回路53bにフィードバックされ、ロック検出回路5
3bに供給される前置増幅器53aからの信号と位相比
較され、再びエラー出力をコンデンサC2及び抵抗器R
1によるループフィルタに供給する。この作用が循環す
ることにより、PLL(Phase Locked L
oop)を構成する。
【0056】なおVCO53cに接続されたコンデンサ
C3は、VCO53cのフリーランニング周波数を決定
するためのものである。また、VCO53cの入力端と
基準電位点(アース)との間に接続された抵抗器R2
は、VCO53cに入力される制御電圧を分圧するため
の分圧抵抗である。
【0057】一方、前置増幅器53aによる出力は、ク
ォードラチャディテクタ53dに供給される。このクォ
ードラチャディテクタ53dには、前記VCO53cか
らPLLのロック状態における発振出力が供給されてお
り、前置増幅器53aの出力は、VCO53cからの発
振出力によって同期検波がなされる。
【0058】同期検波出力は前記PLLのループフィル
タの時定数よりも長い時間にわたってPLLのロック周
波数とほぼ同一の周波数の信号が継続して到来した場合
にのみ発生する。そのため、電源ラインノイズのような
単発的なインパルス性ノイズ(2〜3mSec)により
クォードラチャディテクタ53dより同期検波出力が発
生することはなく、基板にクラック等の破壊現象が生じ
た場合のようなある一定時間連続した超音波信号が入っ
たときのみ同期検波出力が発生する。従って、この周波
数弁別部53によってS/Nを大幅に向上させて異常検
出の信頼性を向上させる。
【0059】前記クォードラチャディテクタ53dによ
る同期検波出力は、抵抗器R3及びコンデンサC4から
なるハイカットフィルタを経て電圧比較部54に供給さ
れる。
【0060】この電圧比較部54には、前置増幅器54
aと2つのダイオードD1,D2から成るピーク検波回
路が配置されている。
【0061】このピーク検波回路による検波出力は、コ
ンパレータ(電圧比較器)54bの一方の入力端に供給
されている。コンパレータ54bの他方の入力端には、
リファレンス電圧が印加されている。すなわち、動作電
源+Vccより抵抗器R4を介して定電圧素子であるゼ
ナーダイオードZDに対して電圧が印加され、このゼナ
ーダイオードZDにより生成される両端電圧は可変抵抗
器VRに印加されている。そして、この可変抵抗器VR
の分圧によって得られるリファレンス電圧が抵抗器R5
を介してコンパレータ54bの他方の入力端に印加され
る。なお、可変抵抗器VRの分圧端とアース間に接続さ
れたコンデンサC5は、高周波をカットするためのもの
である。
【0062】従って、コンパレータ54bにおいては、
ピーク検波回路による検波出力が可変抵抗器VRによっ
て調節されたリファレンス電圧と比較され、リファレン
ス電圧よりもピーク検波出力のレベルが大の時に電圧比
較部54としての出力が発生する。
【0063】前記ピーク検波回路による検波出力とリフ
ァレンス電圧とを比較する電圧比較器によって異常検知
手段が構成される。
【0064】前記電圧比較部54からの出力は、前記し
たアラーム出力部55に供給され、図示しない警報ブザ
ーや警報ランプ等の告知手段を駆動すると共にターンテ
ーブル1の回転を直ちに停止させる。
【0065】以上はターンテーブル1の回転中において
基板20にクラック等が生じた場合の作用について説明
したが、基板20に異常が発生しない定常状態において
は、前記センサ部44による超音波帯域の信号の検出は
ないのでアラーム出力部55に対して制御信号が供給さ
れることはない。
【0066】またターンテーブル1の回転中において
は、前記センサ部44に対して各種のノイズが入力され
ることになるが、ハイパスフィルタ部52及び位相比較
部53により誤動作の発生を未然に防止することができ
る。
【0067】なお、本発明による遠心乾燥装置は、ター
ンテーブル1の回転中心1aが重力方向と略一致する状
態にて設置されるが、この他、回転中心が水平となる遠
心乾燥装置に関しても本発明を適用することが可能であ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明による遠心乾
燥装置は、基板のクラック等の発生時に生ずる音響信号
を集音するための椀状の集音体と、この集音体のほぼ焦
点位置に配置されたマイクロホンと、このマイクロホン
により得られた電気信号のうち、高域信号を通過させる
ハイパスフィルタとでウェハ割れやクラックが発生した
時、その音を直接的にとらえて異常検知動作を成すよう
に構成したので、基板の連鎖的な破壊等に発展する以前
に障害に対処することができる。従って、半導体装置の
製造工程における歩留りの向上に寄与することが可能と
なる。
【0069】また、本発明による遠心乾燥装置は、周波
数弁別部と電圧比較部を備えることにより基板にクラッ
クが発生したことによって生ずる異常信号成分を誤動作
なく検出することが可能となり、その信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による遠心乾燥装置の縦断面図
である。
【図2】図2は、図1に示す遠心乾燥装置の動作制御系
を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2に示す動作制御系の一部の詳細な
構成を示す図である。
【図4】図4は、遠心乾燥装置及び破壊検出装置の第1
の従来例を示す縦断面図である。
【図5】図5は、破壊検出装置の第2の従来例を示す断
面図である。
【図6】図6は、破壊検出装置の第3の従来例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル(回転体) 1a 回転中心 20 基板 25 排気筒 25a 排気口 26 遮蔽プレート(保護手段) 41 筒状体 43 集音体 44 マイクロホン(センサ部) 52 ハイパスフィルタ部 53 周波数弁別部 54 電圧比較部 55 アラーム出力部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転中心から偏倚した位置に複
    数枚の基板を装填し、前記回転体を回転駆動して前記基
    板を乾燥させる遠心乾燥装置において、 前記回転体の回転中に回転体内に装填された前記基板に
    クラック等の破壊現象発生により生ずる音響信号を集音
    するための椀状の集音体と、 前記集音体のほぼ焦点位置に配置され前記音響信号から
    主に超音波帯域の信号を抽出して電気信号を生成するマ
    イクロホンと、 前記マイクロホンにより得られた電気信号のうち、高域
    信号を通過させるハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタの出力を入力とし、該ハイパスフ
    ィルタを通過する周波数成分を検出して一定時間連続し
    た超音波信号が入力されると同期検波出力を発生する周
    波数弁別部と、 前記周波数弁別部からの出力電圧とリファレンス電圧と
    を比較する電圧比較部からなる異常検知手段とを備え、 前記異常検知手段は、前記周波数弁別部からの前記同期
    検波出力の出力レベルが前記リファレンス電圧よりも大
    である場合に異常状態と判断すること を特徴とする遠心
    乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロホンとハイパスフィルタと
    の総合特性により、30KHz以上の超音波帯域の信号
    を抽出するように構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の遠心乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検知手段が異常状態と判定した
    場合には、前記回転体を停止させることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の遠心乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体の回転に基づく遠心力によっ
    て飛散する飛散物から前記集音体とマイクロホンとを保
    護する保護手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか1に記載の遠心乾燥装置。
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