JPH0569170B2 - - Google Patents
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- JPH0569170B2 JPH0569170B2 JP474386A JP474386A JPH0569170B2 JP H0569170 B2 JPH0569170 B2 JP H0569170B2 JP 474386 A JP474386 A JP 474386A JP 474386 A JP474386 A JP 474386A JP H0569170 B2 JPH0569170 B2 JP H0569170B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、カルマン渦を利用して測定流体の質
量流量を測定する質量流量計に関するものであ
る。
量流量を測定する質量流量計に関するものであ
る。
(従来の技術)
流体中に物体を置くと、物体の両後側面から交
互にかつ規則的に渦が発生し、下流に渦列となつ
て流れることが古くから知られている。この渦列
はカルマン渦列といわれ、単位時間当りの渦の生
成数(生成周波数)が流体の流速に比例してい
る。そこで、測定流体を導く管路内に渦発生体を
配置し、渦発生体によつて流速に比例した渦を発
生させ、渦の生成による揚力変化を圧電素子、ス
トレンゲージ、容量やインダクタンス等のセンサ
で検出し、検出信号の周波数のみを取り出して流
体の流速や流量を測定する渦流量計が実用化され
ている。ところで、一般に知りたい流量は化学変
化を行わせるプロセスではもちろんのこと、取引
においても質量流量であることが多い。また測定
流体が気体やスチームの場合には温度や圧力でそ
の密度が大きく変わり、液体の場合でも温度によ
りその密度がかなり変化してしまう。このため渦
流量計と並設して温度や圧力を測定するか、密度
計にて密度を測定し、質量流量を測定している。
しかし密度計と渦流量計とを用いると繁雑高価で
あり、温度や圧力計と渦流量計との組合せでは、
繁雑高価であるばかりでなく、流体の温度の測定
が難しいことから精度や応答性も悪い。
互にかつ規則的に渦が発生し、下流に渦列となつ
て流れることが古くから知られている。この渦列
はカルマン渦列といわれ、単位時間当りの渦の生
成数(生成周波数)が流体の流速に比例してい
る。そこで、測定流体を導く管路内に渦発生体を
配置し、渦発生体によつて流速に比例した渦を発
生させ、渦の生成による揚力変化を圧電素子、ス
トレンゲージ、容量やインダクタンス等のセンサ
で検出し、検出信号の周波数のみを取り出して流
体の流速や流量を測定する渦流量計が実用化され
ている。ところで、一般に知りたい流量は化学変
化を行わせるプロセスではもちろんのこと、取引
においても質量流量であることが多い。また測定
流体が気体やスチームの場合には温度や圧力でそ
の密度が大きく変わり、液体の場合でも温度によ
りその密度がかなり変化してしまう。このため渦
流量計と並設して温度や圧力を測定するか、密度
計にて密度を測定し、質量流量を測定している。
しかし密度計と渦流量計とを用いると繁雑高価で
あり、温度や圧力計と渦流量計との組合せでは、
繁雑高価であるばかりでなく、流体の温度の測定
が難しいことから精度や応答性も悪い。
ところで、第11図に示す如く、管路1に渦発
生体2が配置され、測定流体が管路1に流された
場合に、渦発生体2に作用する平均抗力F、変動
揚力Fや圧力損失ΔPは一般に次式で示される関
係にある。
生体2が配置され、測定流体が管路1に流された
場合に、渦発生体2に作用する平均抗力F、変動
揚力Fや圧力損失ΔPは一般に次式で示される関
係にある。
FD∝CD1/2ρV2 ……(1)
FL∝±CL1/2ρV2 ……(2)
ΔP∝CP1/2ρV2 ……(3)
但し
CD;抗力係数
CL;変動揚力係数
CP;圧力損失係数
ρ ;密度
V ;流速
平均抗力FD、変動揚力FL、圧力損失ΔPは、抗
力係数CD、変動揚力係数CL、圧力損失係数CPが
定数であれば、ρV2に比例するので、渦周波数f
=StV/d=KV(但し、St:ストロハル数、d:渦 発生体2の直径、K=St/dで定数)で(1),(2),(3) 式を割算すれば、ρVが得られる。
力係数CD、変動揚力係数CL、圧力損失係数CPが
定数であれば、ρV2に比例するので、渦周波数f
=StV/d=KV(但し、St:ストロハル数、d:渦 発生体2の直径、K=St/dで定数)で(1),(2),(3) 式を割算すれば、ρVが得られる。
このようなものとして、特開昭57−61916号
「カルマン渦を利用した測定装置」に変動揚力を
検出し、渦周波数で割算する例が示されている。
「カルマン渦を利用した測定装置」に変動揚力を
検出し、渦周波数で割算する例が示されている。
以下、特開昭57−61916号について説明する。
第12図はこの特開昭57−61916号の構成説明
図である。図において、1aは測定流体が流れる
管路、2aは管路1aに垂直に挿入された柱状の
渦発生体で、その両端は管路1aに固定されてい
る。渦発生体2aの本体21aはステンレス等か
らなり、測定流体にカルマン渦列を生ぜしめかつ
揚力変化を安定強化するような例えば台形等の断
面形状を有している。渦発生体2aの頂部22a
はステンレス等からなり、凹部23aを有し本体
21aとは溶接等により一体に形成されている。
231aは凹部23aによつて渦発生体2aに形
成された外筒部である。41aは圧電素子からな
る素子本体で、渦発生体2aの凹部23aにガラ
ス等の絶縁材3aによつて封着され、渦発生体と
一体に形成されている。また素子本体41aは円
板状をなし、その中心が渦発生体2aの中立軸と
一致するように配置されている。さらに素子本体
41aには、第13図に示すようにその表と裏に
それぞれ左右に分割して対称的に電極42a,4
3a,44a,45aが設けられ、電極42aと
43aで挾まれた部分で第1の圧電センサ46a
を形成し、電極44aと45aで挾まれた部分で
第2の圧電センサ47aを形成する。そして第
1、第2の圧電センサ46a,47aに生ずる電
荷が差動的になるように、電極42aと45aお
よび電極43aと44aが各々結線され、かつ電
極42aと44aからそれぞれリード線48a,
49aが絶縁材3aを貫通して外部に取り出され
ている。8aは検出信号処理回路で、圧電センサ
46a,47aで検出した交流電荷qを交流電圧
eに変換する。9aは比較器で、交流電圧eを一
定レベルのパルス信号Pに変換するためのもので
ある。10aはF/Vコンバータで、比較器出力
のパルス信号Pをその周波数に比例した直流電圧
E1に変換する。11aは整流平滑回路で、交流
電圧eを整流平滑し、その振幅に比例した直流電
圧E2に変換する。12aは演算回路で、F/V
コンバータ10aと整流平滑回路11aの出力
E1,E2に所望の演算を施し、その出力に流体の
密度または質量流量に関連した信号を取出すため
のものである。
図である。図において、1aは測定流体が流れる
管路、2aは管路1aに垂直に挿入された柱状の
渦発生体で、その両端は管路1aに固定されてい
る。渦発生体2aの本体21aはステンレス等か
らなり、測定流体にカルマン渦列を生ぜしめかつ
揚力変化を安定強化するような例えば台形等の断
面形状を有している。渦発生体2aの頂部22a
はステンレス等からなり、凹部23aを有し本体
21aとは溶接等により一体に形成されている。
231aは凹部23aによつて渦発生体2aに形
成された外筒部である。41aは圧電素子からな
る素子本体で、渦発生体2aの凹部23aにガラ
ス等の絶縁材3aによつて封着され、渦発生体と
一体に形成されている。また素子本体41aは円
板状をなし、その中心が渦発生体2aの中立軸と
一致するように配置されている。さらに素子本体
41aには、第13図に示すようにその表と裏に
それぞれ左右に分割して対称的に電極42a,4
3a,44a,45aが設けられ、電極42aと
43aで挾まれた部分で第1の圧電センサ46a
を形成し、電極44aと45aで挾まれた部分で
第2の圧電センサ47aを形成する。そして第
1、第2の圧電センサ46a,47aに生ずる電
荷が差動的になるように、電極42aと45aお
よび電極43aと44aが各々結線され、かつ電
極42aと44aからそれぞれリード線48a,
49aが絶縁材3aを貫通して外部に取り出され
ている。8aは検出信号処理回路で、圧電センサ
46a,47aで検出した交流電荷qを交流電圧
eに変換する。9aは比較器で、交流電圧eを一
定レベルのパルス信号Pに変換するためのもので
ある。10aはF/Vコンバータで、比較器出力
のパルス信号Pをその周波数に比例した直流電圧
E1に変換する。11aは整流平滑回路で、交流
電圧eを整流平滑し、その振幅に比例した直流電
圧E2に変換する。12aは演算回路で、F/V
コンバータ10aと整流平滑回路11aの出力
E1,E2に所望の演算を施し、その出力に流体の
密度または質量流量に関連した信号を取出すため
のものである。
このように構成した第12図従来例において、
管路1a内に測定流体が流れると、渦発生体2a
はカルマン渦を発生させるとともに、渦の生成に
基づく揚力変化を受ける。渦発生体2aは揚力変
化を受けるとその内部に図示の如く中立軸を挾ん
で逆方向の応力変化が発生する。この渦発生体2
aに生ずる応力変化は絶縁材3aで渦発生体2a
に一体に取付られた素子本体41aに伝達され
る。したがつて第1、第2の圧電センサ46a,
47aにはそれぞれ揚力変化に対応して互いに逆
位相の電荷量の変化が生ずる。そして圧電センサ
46a,47aに生ずる電荷量は差動的に取り出
され、リード線48a,49a間には交番電荷q
が生ずる。交番電荷qは検出信号処理回路8aで
交流電圧eに変換される。交流電圧eの周波数を
比較器9aおよびF/Vコンバータ10aを介し
て取り出せば、(4)式の如く一般の渦流量計と同様
渦周波数fすなわち流速Vに比例した電圧E1が
得られる。
管路1a内に測定流体が流れると、渦発生体2a
はカルマン渦を発生させるとともに、渦の生成に
基づく揚力変化を受ける。渦発生体2aは揚力変
化を受けるとその内部に図示の如く中立軸を挾ん
で逆方向の応力変化が発生する。この渦発生体2
aに生ずる応力変化は絶縁材3aで渦発生体2a
に一体に取付られた素子本体41aに伝達され
る。したがつて第1、第2の圧電センサ46a,
47aにはそれぞれ揚力変化に対応して互いに逆
位相の電荷量の変化が生ずる。そして圧電センサ
46a,47aに生ずる電荷量は差動的に取り出
され、リード線48a,49a間には交番電荷q
が生ずる。交番電荷qは検出信号処理回路8aで
交流電圧eに変換される。交流電圧eの周波数を
比較器9aおよびF/Vコンバータ10aを介し
て取り出せば、(4)式の如く一般の渦流量計と同様
渦周波数fすなわち流速Vに比例した電圧E1が
得られる。
E1=K1V ……(4)
ただし、K1は比例定数
一方交流電圧eの振幅を整流平滑回路11aを
介して取り出せば、整流平滑回路11aの出力
E2は流体の密度をρとすると次式で与えられる。
介して取り出せば、整流平滑回路11aの出力
E2は流体の密度をρとすると次式で与えられる。
E2=K2ρV2 ……(5)
ただし、K2は比例定数
よつて、演算回路12aでE2/E1なる演算を
行えば、その出力E0は、 E0=E2/E1=K2/K1ρV=K3ρV ……(6) となる。管路1aの断面積をSとすれば、質量流
量Qmは、 Qm=ρVS ……(7) で与えられるので、E0は、 E0=K3/SQm ……(8) となり、質量流量に比例した信号となる。
行えば、その出力E0は、 E0=E2/E1=K2/K1ρV=K3ρV ……(6) となる。管路1aの断面積をSとすれば、質量流
量Qmは、 Qm=ρVS ……(7) で与えられるので、E0は、 E0=K3/SQm ……(8) となり、質量流量に比例した信号となる。
また演算回路12aで、E1を2乗した後E2を
割るようにすれば、出力E0は、 E0=E2/E1 2=K2/K1 2ρ=K3/K1ρ ……(9) となり、流体の密度に比例した信号を得ることが
できる。
割るようにすれば、出力E0は、 E0=E2/E1 2=K2/K1 2ρ=K3/K1ρ ……(9) となり、流体の密度に比例した信号を得ることが
できる。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、今、カルマン渦による変動揚力
FL、抗力FD及び渦周波数出力(体積流量)FVは FL=±1/2CLρV2dD ……(10) FD=1/2CDρV2dD ……(11) FV=K1V ……(12) 但し FL;変動揚力 FD;抗力 FV;渦周波数出力(体積流量) CL;変動揚力係数 CD;抗力係数 ρ ;密度 V ;流速 d ;渦発生体の流れに対向する直径 D ;管内直径 K1;定数 したがつて、 FL/FV=(1/2・CLd・D/K1)ρV ……(13) (6)式におけるK3は K3=1/2 CLdD/K1 ……(14) となる。
FL、抗力FD及び渦周波数出力(体積流量)FVは FL=±1/2CLρV2dD ……(10) FD=1/2CDρV2dD ……(11) FV=K1V ……(12) 但し FL;変動揚力 FD;抗力 FV;渦周波数出力(体積流量) CL;変動揚力係数 CD;抗力係数 ρ ;密度 V ;流速 d ;渦発生体の流れに対向する直径 D ;管内直径 K1;定数 したがつて、 FL/FV=(1/2・CLd・D/K1)ρV ……(13) (6)式におけるK3は K3=1/2 CLdD/K1 ……(14) となる。
ここにおいて、変動揚力Fを検出する第1、第
2の圧電センサ46a,47aは、絶縁材3aで
渦発生体2aに一体に取付けられている。したが
つて、周囲温度の変化に伴つて、管路1aと渦
発生体2aの熱膨張(ステンレス材の場合、−0.5
%/100℃)、第12図のように圧電素子がガラ
ス等の絶縁材で封着されている場合、ガラスのヤ
ング率の温度変化が、ステンレスのヤング率の温
度変化と大幅に異なるため、温度により圧電素子
に加わる応力σは大幅に変化する。
2の圧電センサ46a,47aは、絶縁材3aで
渦発生体2aに一体に取付けられている。したが
つて、周囲温度の変化に伴つて、管路1aと渦
発生体2aの熱膨張(ステンレス材の場合、−0.5
%/100℃)、第12図のように圧電素子がガラ
ス等の絶縁材で封着されている場合、ガラスのヤ
ング率の温度変化が、ステンレスのヤング率の温
度変化と大幅に異なるため、温度により圧電素子
に加わる応力σは大幅に変化する。
即ち、素子本体41aで検出される渦信号応力
σは、近似的に、 σ∝E3I3/E3I3+E23I23・FL と表わされる。但し、ここに、 E23;外筒部23aのヤング率 I23; 〃 〃 の断面二次モーメント E3 ;絶縁材3aのヤング率 I3 ; 〃 〃の断面二次モーメント FL ;揚力 圧電素子の温度によるd定数の変化による誤
差が生ずる。渦流量計においては、出力周波数
を対象とするので、圧電センサ46a,47a
の温度に対する感度変化は問題とされないが、
質量流量計の場合は、揚力の絶対値が必要とな
るので、圧電センサ46a,47aの温度変化
による感度変化は測定値に大きな影響を及ぼし
大きな測定誤差が生ずることになる。
σは、近似的に、 σ∝E3I3/E3I3+E23I23・FL と表わされる。但し、ここに、 E23;外筒部23aのヤング率 I23; 〃 〃 の断面二次モーメント E3 ;絶縁材3aのヤング率 I3 ; 〃 〃の断面二次モーメント FL ;揚力 圧電素子の温度によるd定数の変化による誤
差が生ずる。渦流量計においては、出力周波数
を対象とするので、圧電センサ46a,47a
の温度に対する感度変化は問題とされないが、
質量流量計の場合は、揚力の絶対値が必要とな
るので、圧電センサ46a,47aの温度変化
による感度変化は測定値に大きな影響を及ぼし
大きな測定誤差が生ずることになる。
本発明は、この問題点を解決するものである。
本発明の目的は、温度補償を行うことにより、
温度特性の良好な精度の高い質量流量計を提供す
るにある。
温度特性の良好な精度の高い質量流量計を提供す
るにある。
(問題点を解決するための手段)
この目的を達成するために、本発明は、交番力
として作用するカルマン渦信号を利用して測定流
体の質量流量を測定する質量流量計において、測
定流体の管路に直角に挿入された柱状の受力体
と、該受力体の軸方向に設けられ該受力体に外筒
部を形成する凹部と、該凹部に配置された圧電素
子よりなる応力検出部と前記凹部に側面が接触し
ない隙間を保つて挿入され一端が前記応力検出セ
ンサを該凹部に押圧固定し他端が前記凹部の開口
部において固定された柱状の固定棒と前記応力検
出部を絶縁する絶縁体とからなるセンサ部とを具
備し、温度変化に起因する管路と渦発生体の熱膨
張、及び前記外筒部と前記センサ部のヤング率の
変化、圧電素子よりなる応力検出部の温度変化に
よるd定数の変化を温度補償するように圧電素子
の固定面圧が温度上昇と共に増大するように前記
外筒部と前記センサ部の材料が選択されて構成さ
れたことを特徴とする質量流量計を構成したもの
である。
として作用するカルマン渦信号を利用して測定流
体の質量流量を測定する質量流量計において、測
定流体の管路に直角に挿入された柱状の受力体
と、該受力体の軸方向に設けられ該受力体に外筒
部を形成する凹部と、該凹部に配置された圧電素
子よりなる応力検出部と前記凹部に側面が接触し
ない隙間を保つて挿入され一端が前記応力検出セ
ンサを該凹部に押圧固定し他端が前記凹部の開口
部において固定された柱状の固定棒と前記応力検
出部を絶縁する絶縁体とからなるセンサ部とを具
備し、温度変化に起因する管路と渦発生体の熱膨
張、及び前記外筒部と前記センサ部のヤング率の
変化、圧電素子よりなる応力検出部の温度変化に
よるd定数の変化を温度補償するように圧電素子
の固定面圧が温度上昇と共に増大するように前記
外筒部と前記センサ部の材料が選択されて構成さ
れたことを特徴とする質量流量計を構成したもの
である。
(作用)
以上の構成において、測定流体が管路に流れる
と、渦発生体により測定流体の流速に比例した渦
が発生する。この渦により、受力体には交番力が
作用する。この交番力は、受力体に設けられた応
力検出部により応力として検出され、渦周波数
と、変動揚力信号の絶対値とが検出され質量流量
が検出される。
と、渦発生体により測定流体の流速に比例した渦
が発生する。この渦により、受力体には交番力が
作用する。この交番力は、受力体に設けられた応
力検出部により応力として検出され、渦周波数
と、変動揚力信号の絶対値とが検出され質量流量
が検出される。
この場合、高温の測定流体等により、受力体に
温度変化が生ずる。
温度変化が生ずる。
以下、実施例について説明する。
(実施例)
第1図A,Bは、本発明の一実施例の構成説明
図でAは正面図、Bは側面図、第2図は第1図の
検出器部を断面で示す構成説明図である。
図でAは正面図、Bは側面図、第2図は第1図の
検出器部を断面で示す構成説明図である。
図において、10は渦流量計検出器、20は渦
流量計変換器である。
流量計変換器である。
渦流量計検出器10において、11は測定流体
が流れる管路、12は管路11に直角に設けられ
た円筒状のノズル、13はノズル12を通して管
路11に直角に挿入された柱状の渦発生体で、ス
テンレス等からなりその上端131はノズル12
にネジまたは溶接により固定され、下端132は
プラグにより管路11に支持されている。渦発生
体13の測定流体と接する接流体部分133は測
定流体にカルマン渦列を生ぜしめ、かつ揚力変化
を安定強化するように例えば台形等の断面形状を
有し、また上端131側には凹部134を有して
いる。135は凹部134によつて渦発生体13
に形成される外筒部である。14はセンサ部で、
渦発生体13の凹部134内に第1の応力検出セ
ンサ142と第2の応力検出センサ141とが一
定間隔おいて押圧固定されている。而して、第
1、第2の応力検出センサ142,141は、第
3図に示す如く、外乱力Nによつて渦発生体13
に生ずる応力が零となる位置Aの同一側又は両側
に配置されている。以下では、同一側に配置され
た場合について説明する。センサ部14におい
て、ステンレス等の下敷143は第1の応力検出
センサ142と凹部134の底面とのバツフアの
役目をし、凹部134の底面の加工上のあらさ管
理の困難さを補うものである。ステンレス等の第
1のスペーサ144とセラミツク等の絶縁板14
5およびステンレス等の第2のスペーサ146は
第1の応力検出センサ142と第2の応力検出セ
ンサ141との間隔を決めるとともに、両者の絶
縁を行うためのものである。ステンレス等の押し
棒147はセンサ141,142を押圧した状態
で渦発生体13の上端131に溶接され、センサ
141,142を押圧固定するものである。なお
センサ部14は渦発生体13に下敷143と押し
棒147の上部のみで接触するようになつてい
る。而して、応力検出センサ141,142、下
敷143、スペーサ144,146、絶縁板14
5および押し棒147とでセンサ部14が形成さ
れる。応力検出センサ141,142は円板状の
圧電素子140からなり、その中心が渦発生体1
3の中立軸と一致するように配置されている。さ
らに圧電素子140には第4図A斜視図に示すよ
うにその表と裏にそれぞれ測定流体の流れ方向
(図の矢印方向)に対して左右に分割して対称的
に電極1401,1402,1403,1404
が設けられ、かつ第4図Bに示す如く矢印方向
(渦の揚力方向)の力による曲げモーメントによ
つて中立軸を挾んで互いに逆方向に発生する応力
(圧縮応力と引張応力)に対応して電極1401,
1402間に生ずる電荷と、電極1403,14
04間に生ずる電荷とが同極性になるように反転
分極されている。このため第4図Cに示すように
同方向に発生する応力に対しては両電極間に互い
に逆極性の電荷が発生する。また測定流体の流れ
方向の応力によつて発生する電荷量は電極間でキ
ヤンセルされて出てこず、また流れ方向の配管振
動によつて発生する電荷量も電極間で互いにキヤ
ンセルされて出てこない。第2の応力検出センサ
141は電極1401,1402間および電極1
403,1404間にそれぞれ生ずる同極性の電
荷の和を出力電荷q1とし逆極性の電荷をキヤンセ
ルするために、電極1401と1403とが押し
棒147を介して共通に渦発生体13すなわち基
準点に接続され、電極1402と1404とがス
ペーサ146を介して共通にリード線1481に
接続されている。第1の応力検出センサ142は
電極1401,1402間および1403,14
04間にそれぞれ生ずる同極性の電荷の和を出力
電荷q2とし逆極性の電荷をキヤンセルして、かつ
q1とは極性を反転させるために、電極1401、
と1403がスペーサ144を介して共通にリー
ド線1482に接続され、電極1402と140
4とが下敷143を介して共通に渦発生体13す
なわち基準点に接続されている。リード線148
1,1482はセンサ部14の各部品に設けられ
た貫通孔およびハーメチツクシール148を介し
て外部に取り出され、渦流量計変換器20に接続
される。なお渦発生体13の凹部134とセンサ
部14で囲まれた部分には結露防止のために、露
点の低いガスが封入されており、押し棒147に
は封入ガス用の連通孔149が設けられている。
15は渦発生体13と管路11との交差部分に設
けられたラビリンス流路である。ラビリンス流路
15は、第5図に示す如く、渦発生体13に取付
けられ管路11とわずかな隙間を形成するフイン
151と、それに続く拡大室152が対となり少
くとも一対以上で構成されている。
が流れる管路、12は管路11に直角に設けられ
た円筒状のノズル、13はノズル12を通して管
路11に直角に挿入された柱状の渦発生体で、ス
テンレス等からなりその上端131はノズル12
にネジまたは溶接により固定され、下端132は
プラグにより管路11に支持されている。渦発生
体13の測定流体と接する接流体部分133は測
定流体にカルマン渦列を生ぜしめ、かつ揚力変化
を安定強化するように例えば台形等の断面形状を
有し、また上端131側には凹部134を有して
いる。135は凹部134によつて渦発生体13
に形成される外筒部である。14はセンサ部で、
渦発生体13の凹部134内に第1の応力検出セ
ンサ142と第2の応力検出センサ141とが一
定間隔おいて押圧固定されている。而して、第
1、第2の応力検出センサ142,141は、第
3図に示す如く、外乱力Nによつて渦発生体13
に生ずる応力が零となる位置Aの同一側又は両側
に配置されている。以下では、同一側に配置され
た場合について説明する。センサ部14におい
て、ステンレス等の下敷143は第1の応力検出
センサ142と凹部134の底面とのバツフアの
役目をし、凹部134の底面の加工上のあらさ管
理の困難さを補うものである。ステンレス等の第
1のスペーサ144とセラミツク等の絶縁板14
5およびステンレス等の第2のスペーサ146は
第1の応力検出センサ142と第2の応力検出セ
ンサ141との間隔を決めるとともに、両者の絶
縁を行うためのものである。ステンレス等の押し
棒147はセンサ141,142を押圧した状態
で渦発生体13の上端131に溶接され、センサ
141,142を押圧固定するものである。なお
センサ部14は渦発生体13に下敷143と押し
棒147の上部のみで接触するようになつてい
る。而して、応力検出センサ141,142、下
敷143、スペーサ144,146、絶縁板14
5および押し棒147とでセンサ部14が形成さ
れる。応力検出センサ141,142は円板状の
圧電素子140からなり、その中心が渦発生体1
3の中立軸と一致するように配置されている。さ
らに圧電素子140には第4図A斜視図に示すよ
うにその表と裏にそれぞれ測定流体の流れ方向
(図の矢印方向)に対して左右に分割して対称的
に電極1401,1402,1403,1404
が設けられ、かつ第4図Bに示す如く矢印方向
(渦の揚力方向)の力による曲げモーメントによ
つて中立軸を挾んで互いに逆方向に発生する応力
(圧縮応力と引張応力)に対応して電極1401,
1402間に生ずる電荷と、電極1403,14
04間に生ずる電荷とが同極性になるように反転
分極されている。このため第4図Cに示すように
同方向に発生する応力に対しては両電極間に互い
に逆極性の電荷が発生する。また測定流体の流れ
方向の応力によつて発生する電荷量は電極間でキ
ヤンセルされて出てこず、また流れ方向の配管振
動によつて発生する電荷量も電極間で互いにキヤ
ンセルされて出てこない。第2の応力検出センサ
141は電極1401,1402間および電極1
403,1404間にそれぞれ生ずる同極性の電
荷の和を出力電荷q1とし逆極性の電荷をキヤンセ
ルするために、電極1401と1403とが押し
棒147を介して共通に渦発生体13すなわち基
準点に接続され、電極1402と1404とがス
ペーサ146を介して共通にリード線1481に
接続されている。第1の応力検出センサ142は
電極1401,1402間および1403,14
04間にそれぞれ生ずる同極性の電荷の和を出力
電荷q2とし逆極性の電荷をキヤンセルして、かつ
q1とは極性を反転させるために、電極1401、
と1403がスペーサ144を介して共通にリー
ド線1482に接続され、電極1402と140
4とが下敷143を介して共通に渦発生体13す
なわち基準点に接続されている。リード線148
1,1482はセンサ部14の各部品に設けられ
た貫通孔およびハーメチツクシール148を介し
て外部に取り出され、渦流量計変換器20に接続
される。なお渦発生体13の凹部134とセンサ
部14で囲まれた部分には結露防止のために、露
点の低いガスが封入されており、押し棒147に
は封入ガス用の連通孔149が設けられている。
15は渦発生体13と管路11との交差部分に設
けられたラビリンス流路である。ラビリンス流路
15は、第5図に示す如く、渦発生体13に取付
けられ管路11とわずかな隙間を形成するフイン
151と、それに続く拡大室152が対となり少
くとも一対以上で構成されている。
而して、温度変化に起因する管路11と渦発生
体13の熱膨張及び外筒部135とセンサ部14
のヤング率の変化、圧電素子よりなる応力検出部
の温度変化によるd定数の変化を温度補償するよ
うに圧電素子の固定面圧が温度上昇と共に増大す
るように外筒部とセンサ部の材料が選択されて構
成されている。
体13の熱膨張及び外筒部135とセンサ部14
のヤング率の変化、圧電素子よりなる応力検出部
の温度変化によるd定数の変化を温度補償するよ
うに圧電素子の固定面圧が温度上昇と共に増大す
るように外筒部とセンサ部の材料が選択されて構
成されている。
第6図は第2図の電気回路30(第2図に図示
せず)のブロツク図である。
せず)のブロツク図である。
31,32はチヤージコンバータで、応力検出
センサ141,142で検出した交流電荷q1,q2
を交流電圧E31,E32に変換する。33は加減算回
路で、チヤージコンバータ31,32から出力を
加算して交流電圧E33とする。34は第2増幅回
路で、交流電圧E33を増幅し交流電圧E34とする。
35は検波回路で、交流電圧E34を検波しE35とす
る。36は整流回路で、交流電圧E35のリツプル
分を除去する。37はフイルタ回路で、交流電圧
E33に含まれる低周波あるいは高周波のノイズを
除去し、交流電圧E37とする。38は第1増幅回
路で、交流電圧E37を増幅し、交流電圧E38とす
る。39はシユミツトトリガー回路で、交流電圧
E38を一定レベルのパルス信号P39に変換する。4
1はF/Vコンバータで、パルス信号P39をその
周波数に比例した直流電圧E41に変換する。42
は割算回路で、F/Vコンバータ41と整流回路
36の出力E41,E36に所望の演算を施し、その出
力に流体の密度または質量流量に関連した信号
E42を取り出す。43はゲート回路で、第1増幅
回路38からの交流電圧E38がシユミツト回路3
9の設定トリガレベルにまで達しなくなつた場合
に、割算回路42の出力を0とする。而して、整
流回路36の時定数とF/Vコンバータ41の時
定数をほぼ同じにし、かつ、渦信号のビート周波
数より大なるように構成されている。
センサ141,142で検出した交流電荷q1,q2
を交流電圧E31,E32に変換する。33は加減算回
路で、チヤージコンバータ31,32から出力を
加算して交流電圧E33とする。34は第2増幅回
路で、交流電圧E33を増幅し交流電圧E34とする。
35は検波回路で、交流電圧E34を検波しE35とす
る。36は整流回路で、交流電圧E35のリツプル
分を除去する。37はフイルタ回路で、交流電圧
E33に含まれる低周波あるいは高周波のノイズを
除去し、交流電圧E37とする。38は第1増幅回
路で、交流電圧E37を増幅し、交流電圧E38とす
る。39はシユミツトトリガー回路で、交流電圧
E38を一定レベルのパルス信号P39に変換する。4
1はF/Vコンバータで、パルス信号P39をその
周波数に比例した直流電圧E41に変換する。42
は割算回路で、F/Vコンバータ41と整流回路
36の出力E41,E36に所望の演算を施し、その出
力に流体の密度または質量流量に関連した信号
E42を取り出す。43はゲート回路で、第1増幅
回路38からの交流電圧E38がシユミツト回路3
9の設定トリガレベルにまで達しなくなつた場合
に、割算回路42の出力を0とする。而して、整
流回路36の時定数とF/Vコンバータ41の時
定数をほぼ同じにし、かつ、渦信号のビート周波
数より大なるように構成されている。
以上の構成において、変動揚力信号の絶対値を
正確に検出するため渦周波数の帯域内でフラツト
なf特性の信号変換回路(チヤージコンバータ3
1,32と加減算回路33)で物理量を電気量に
変換した後、同様に渦周波数の帯域内でフラツト
なf特性を有する第2増幅回路34で増幅し、そ
のまま検波回路35の入力とした。
正確に検出するため渦周波数の帯域内でフラツト
なf特性の信号変換回路(チヤージコンバータ3
1,32と加減算回路33)で物理量を電気量に
変換した後、同様に渦周波数の帯域内でフラツト
なf特性を有する第2増幅回路34で増幅し、そ
のまま検波回路35の入力とした。
一方、渦周波数検出は信号変換回路(チヤージ
コンバータ31,32と加減算回路33)を通つ
た後、渦信号に含まれている高周波及び低周波ノ
イズを低減させるため、フイルタ回路37と第1
増幅回路38を通した後、シユミツト回路(コン
パレータ)39の入力とした。
コンバータ31,32と加減算回路33)を通つ
た後、渦信号に含まれている高周波及び低周波ノ
イズを低減させるため、フイルタ回路37と第1
増幅回路38を通した後、シユミツト回路(コン
パレータ)39の入力とした。
以上の結果、変動揚力信号検出回路と渦周波数
検出回路とを信号変換回路の直後から別々に分け
ることにより、変動揚力信号の絶対値を正確に測
定することと、確実に渦周波数を検出することと
を両立させることができた。
検出回路とを信号変換回路の直後から別々に分け
ることにより、変動揚力信号の絶対値を正確に測
定することと、確実に渦周波数を検出することと
を両立させることができた。
而して、質量流量計の温度に起因する誤差は、
管路11および渦発生体13の熱膨張、材
料のヤング率の温度変化、圧電素子の温度によ
るd定数の変化、によるものがある。
管路11および渦発生体13の熱膨張、材
料のヤング率の温度変化、圧電素子の温度によ
るd定数の変化、によるものがある。
このうち、管路11および渦発生体13の熱
膨張係数によるものは、 装置の流体温度tのときのKフアクターKtは、 Kt=Ko〔1−3α(t−to)〕 ここに、 Ko;常温toでのKフアクター α ;管路11、渦発生体13の線膨張係
数 となり、温度上昇と共にKフアクターKtは小さ
くなる(マイナス方向の誤差が出る。)。
膨張係数によるものは、 装置の流体温度tのときのKフアクターKtは、 Kt=Ko〔1−3α(t−to)〕 ここに、 Ko;常温toでのKフアクター α ;管路11、渦発生体13の線膨張係
数 となり、温度上昇と共にKフアクターKtは小さ
くなる(マイナス方向の誤差が出る。)。
材料のヤング率の温度変化βによるものは、
第7図に示す如く、金属材料のヤング率が温度
上昇と共に減少することにより、誤差はマイナ
ス方向に出る。
第7図に示す如く、金属材料のヤング率が温度
上昇と共に減少することにより、誤差はマイナ
ス方向に出る。
圧電素子の温度によるd定数の変化γによる
ものは、第8図のように、圧電素子(例えば、
水晶Xカツト方向)のd定数は温度上昇と共に
減少し、誤差はマイナス方向に出る。
ものは、第8図のように、圧電素子(例えば、
水晶Xカツト方向)のd定数は温度上昇と共に
減少し、誤差はマイナス方向に出る。
一方、測定流体の流体温度tのとき、圧電素子
に作用する面圧Pは P=Loαo−ΣLiαi/Lo/EeAo+ΣLi/EiAi・t≡kt…
…(15) k=Loαo−ΣLiαi/Lo/EeAo+ΣLi/EiAi となる。但し、ここに、 αo;外筒部135の線膨張係数 αi;センサ部14の線膨張係数 Lo;外筒部135の長さ Li;センサ部14の長さ Eo;外筒部135のヤング率 Ei;センサ部14のヤング率 Ao;外筒部13の断面積 Ai;センサ部14の断面積 一方、圧電素子の出力感度Qは、第9図に示す
如く、面圧Po内であれば、面圧Pに比例する。
に作用する面圧Pは P=Loαo−ΣLiαi/Lo/EeAo+ΣLi/EiAi・t≡kt…
…(15) k=Loαo−ΣLiαi/Lo/EeAo+ΣLi/EiAi となる。但し、ここに、 αo;外筒部135の線膨張係数 αi;センサ部14の線膨張係数 Lo;外筒部135の長さ Li;センサ部14の長さ Eo;外筒部135のヤング率 Ei;センサ部14のヤング率 Ao;外筒部13の断面積 Ai;センサ部14の断面積 一方、圧電素子の出力感度Qは、第9図に示す
如く、面圧Po内であれば、面圧Pに比例する。
そこで、(15)式のkの値を適当に選ぶことに
より、使用流体温度内で面圧を比例領域内に設定
する。
より、使用流体温度内で面圧を比例領域内に設定
する。
今、使用範囲を第9図に示す如く、P1<P<
P2とすれば、 ΔQ=Q2−Q1 となり、ここにQ2は、kの値を適当に選んで Q2=Q1〔1+(3α+β+γ)t〕 ……(16) とする。
P2とすれば、 ΔQ=Q2−Q1 となり、ここにQ2は、kの値を適当に選んで Q2=Q1〔1+(3α+β+γ)t〕 ……(16) とする。
以上の如く、質量流量計の温度に起因する誤差
は、温度上昇と共にマイナス側に出る。そこで、
圧電素子の面圧Pと第(15)式のように、O<P
<Po内で適当な値kを設定することにより、温
度上昇と共に、面圧Pを増大するように、センサ
部14と外筒部135との材料を設定すれば、温
度誤差をゼロにすることができる。
は、温度上昇と共にマイナス側に出る。そこで、
圧電素子の面圧Pと第(15)式のように、O<P
<Po内で適当な値kを設定することにより、温
度上昇と共に、面圧Pを増大するように、センサ
部14と外筒部135との材料を設定すれば、温
度誤差をゼロにすることができる。
温度補正の機構を第10図に示す。
なお、渦信号を処理する電気回路部分の構成は
前述の実施例に限ることはないことは勿論であ
る。
前述の実施例に限ることはないことは勿論であ
る。
(発明の効果)
以上説明したように、本願は、交番力として作
用するカルマン渦信号を利用して測定流体の質量
流量を測定する質量流量計において、測定流体の
管路に直角に挿入された柱状の受力体と、該受力
体の軸方向に設けられ該受力体に外筒部を形成す
る凹部と、該凹部に配置された圧電素子よりなる
応力検出部と前記凹部に側面が接触しない隙間を
保つて挿入され一端が前記応力検出センサを該凹
部に押圧固定し他端が前記凹部の開口部において
固定された柱状の固定棒と前記応力検出部を絶縁
する絶縁体とからなるセンサ部とを具備し、温度
変化に起因する管路と渦発生体の熱膨張、及び前
記外筒部と前記センサ部のヤング率の変化、圧電
素子よりなる応力検出部の温度変化によるd定数
の変化を温度補償するように圧電素子の固定面圧
が温度上昇と共に増大するように前記外筒部と前
記センサ部の材料が選択されて構成されたことを
特徴とする質量流量計を構成したので、温度誤差
の発生を防止することができる。
用するカルマン渦信号を利用して測定流体の質量
流量を測定する質量流量計において、測定流体の
管路に直角に挿入された柱状の受力体と、該受力
体の軸方向に設けられ該受力体に外筒部を形成す
る凹部と、該凹部に配置された圧電素子よりなる
応力検出部と前記凹部に側面が接触しない隙間を
保つて挿入され一端が前記応力検出センサを該凹
部に押圧固定し他端が前記凹部の開口部において
固定された柱状の固定棒と前記応力検出部を絶縁
する絶縁体とからなるセンサ部とを具備し、温度
変化に起因する管路と渦発生体の熱膨張、及び前
記外筒部と前記センサ部のヤング率の変化、圧電
素子よりなる応力検出部の温度変化によるd定数
の変化を温度補償するように圧電素子の固定面圧
が温度上昇と共に増大するように前記外筒部と前
記センサ部の材料が選択されて構成されたことを
特徴とする質量流量計を構成したので、温度誤差
の発生を防止することができる。
したがつて、本発明によれば、温度特性の良好
な精度の高い質量流量計を実現することができ
る。
な精度の高い質量流量計を実現することができ
る。
第1図は本発明の一実施例の構成説明図でAは
正面図、Bは側面図、第2図は第1図の検出器部
を断面で示す構成説明図、第3図は第2図の動作
説明図、第4図、第5図はそれぞれ第2図の要部
説明図、第6図は第1図の電気回路図、第7図〜
第10図は第2図の動作説明図、第11図は管路
に渦発生体が配置された場合の揚力等の説明図、
第12図は従来より一般に使用されている従来例
の構成説明図、第13図は第12図の部品説明
図。 10……渦流量計検出器、11……管路、12
……ノズル、13……渦発生体、131……上
端、132……下端、133……接流体部分、1
34……凹部、135……外筒部、14……セン
サ部、140……圧電素子、141……第2の応
力検出センサ、142……第1の応力検出セン
サ、143……下敷、144……第1のスペー
サ、145……絶縁板、146……第2のスペー
サ、147……押し棒、148……ハーメチツク
シール、1481,1482……リード線、14
9……連通孔、1401,1402,1403,
1404……電極、15……ラビリエンス流路、
151……フイン、152……拡大室、20……
渦流量計変換器、30……電気回路、31,32
……チヤージコンバータ、33……加減算回路、
34……第2増幅回路、35……検波回路、36
……整流回路、37……フイルタ回路、38……
第1増幅回路、39……シユミツトトリガ回路、
41……F/Vコンバータ、42……割算回路、
43……ゲート回路。
正面図、Bは側面図、第2図は第1図の検出器部
を断面で示す構成説明図、第3図は第2図の動作
説明図、第4図、第5図はそれぞれ第2図の要部
説明図、第6図は第1図の電気回路図、第7図〜
第10図は第2図の動作説明図、第11図は管路
に渦発生体が配置された場合の揚力等の説明図、
第12図は従来より一般に使用されている従来例
の構成説明図、第13図は第12図の部品説明
図。 10……渦流量計検出器、11……管路、12
……ノズル、13……渦発生体、131……上
端、132……下端、133……接流体部分、1
34……凹部、135……外筒部、14……セン
サ部、140……圧電素子、141……第2の応
力検出センサ、142……第1の応力検出セン
サ、143……下敷、144……第1のスペー
サ、145……絶縁板、146……第2のスペー
サ、147……押し棒、148……ハーメチツク
シール、1481,1482……リード線、14
9……連通孔、1401,1402,1403,
1404……電極、15……ラビリエンス流路、
151……フイン、152……拡大室、20……
渦流量計変換器、30……電気回路、31,32
……チヤージコンバータ、33……加減算回路、
34……第2増幅回路、35……検波回路、36
……整流回路、37……フイルタ回路、38……
第1増幅回路、39……シユミツトトリガ回路、
41……F/Vコンバータ、42……割算回路、
43……ゲート回路。
Claims (1)
- 1 交番力として作用するカルマン渦信号を利用
して測定流体の質量流量を測定する質量流量計に
おいて、測定流体の管路に直角に挿入された柱状
の受力体と、該受力体の軸方向に設けられ該受力
体に外筒部を形成する凹部と、該凹部に配置され
た圧電素子よりなる応力検出部と前記凹部に側面
が接触しない隙間を保つて挿入され一端が前記応
力検出センサを該凹部に押圧固定し他端が前記凹
部の開口部において固定された柱状の固定棒と前
記応力検出部を絶縁する絶縁体とからなるセンサ
部とを具備し、温度変化に起因する管路と渦発生
体の熱膨張、及び前記外筒部と前記センサ部のヤ
ング率の変化、圧電素子よりなる応力検出部の温
度変化によるd定数の変化を温度補償するように
圧電素子の固定面圧が温度上昇と共に増大するよ
うに前記外筒部と前記センサ部の材料が選択され
て構成されたことを特徴とする質量流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP474386A JPS62162921A (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 質量流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP474386A JPS62162921A (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 質量流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62162921A JPS62162921A (ja) | 1987-07-18 |
JPH0569170B2 true JPH0569170B2 (ja) | 1993-09-30 |
Family
ID=11592392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP474386A Granted JPS62162921A (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 質量流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62162921A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110296739B (zh) * | 2019-06-18 | 2021-08-03 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种湿气流量测量装置及方法 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP474386A patent/JPS62162921A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62162921A (ja) | 1987-07-18 |
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