JPH0568861U - 封印付き合成樹脂製キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壜の口部に簡単に取り付けることが出来、し
かも容易に切断してキャップを容易に取り外すことがで
きる封印付きの合成樹脂製キャップを提案する。 【構成】 キャップ本体周壁４下端面に破断部７を介し
て連結させた環状の基部８より、内方へ下るテーパ板状
をなし且つ放射線状の薄肉部11を周方向複数設けてなる
折り返し板部９を延設し、壜の口頚部14に装着した際、
折り返し板部９が口頚部外周の突条15に、薄肉部11の一
部または全部を破断して折り返し状の係合が可能として
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は封印付き合成樹脂製キャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

封印付きキャップとして、実公昭５７−９２４０号公報に記載されたものがあ る。このキャップは、主体の下縁に肉薄結合部を介して環状体を一体に連設し、 環状体よりその内側に向け複数の舌片を突設して、主体を壜の口部に装着した際 複数の舌片が壜の頸部に周設された突条に折り返し状に係合可能に構成したもの である。

【０００３】 このキャップは、壜の口部に簡単に取り付けることが出来、しかも容易に切断 してキャップを容易に取り外すことが出来る優れたものである。

【０００４】 本考案は上記したキャップを更に改良したもので、壜口への装着をより行い易 くし、また、壜口への装着の際のキャッパー整列機への良好な適応を可能成らし めるキャップを提案することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案キャップは上記課題を解決する為、周壁４上端縁より頂壁５を延設して なる下端面開口の筒状をなすキャップ本体２と該本体２の下端縁に切り取り可能 に連結させた係合部３とからなり、上記係合部３は、キャップ本体周壁４下端面 に破断部７を介して上端面を連結させた環状の基部８と、該基部８下端縁より延 設させるとともに、内方へ下るテーパ板状をなし、且つ、放射線状の薄肉部11を 周方向複数設けてなる折り返し板部９と、上記基部８下端外面に上端部を連結し て折り返し板部９下端下方位置まで垂下させた支持筒部10とからなり、壜の口頸 部14に装着した際、上記折り返し板部９が壜の口頸部14に周設された突条15に、 その薄肉部11の一部または全部を破断して折り返し状に係合可能として構成した 。

【０００６】

【作用】

図２(a) の状態からキャップ１を螺動させつつ下降させると、折り返し板部９ が反転して壜口頚部14の突条15下面に係合してキャップ１を壜口頚部14に固定す る。この際、折り返し板部９は薄肉部11の一部或いは前部が切断され容易に反転 するとともに、反転後は充分な係合強度を備え確りと口頚部に固定される。

【０００７】 又、開封する場合には、キャップ本体２を回動させると係合部３は壜口に確り 固定されているため、破断部７の部分でキャップ本体３が切断されて壜口が開口 する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１〜図４は本考案の一実施例を示し、図中１は封印キャップを示す。該キャ ップ１は合成樹脂の一体成形品で、キャップ本体２及び該本体２に切り取り可能 に連設した係合部３とから構成している。

【００１０】 キャップ本体２は、周壁４上端縁より頂壁５を延設してなる下端面開口の円筒 状をなし、周壁４内周には螺条６を周設させている。

【００１１】 又、係合部３は、上端縁を破断部７を介してキャップ本体周壁４下端縁に連結 させた円筒状の基部８と、該基部８下端縁より延設させるとともに、内方へ下る テーパ板状をなす折り返し板部９と、基部８下端縁より垂設するとともに、基部 ８より大径の支持筒部10とから構成している。

【００１２】 上記破断部７は、図２(a) に示す如く、キャップ本体周壁４下端面と係合部３ の上記基部８上端面とを結ぶ細短棒を周方向所定間隔をもって複数設けたもので 、キャップ１を壜口に装着後キャップ本体２を回動させることにより破断してキ ャップ本体２を係合部３より離別させる如く構成したものである。尚、この破断 部は本実施例のものに限らず、例えばキャップ本体周壁下端部と係合部上端とを 破断可能な薄肉部で一体に連結したものであっても良い。

【００１３】 又、折り返し板部９は全体を若干薄肉に形成して柔軟性を付与させるとともに 、放射線状に走る複数の薄肉部11を周方向所定間隔をもって形成している。この 薄肉部11は、例えば図３に示す如く、折り返し板部９裏面の所定位置に放射線状 に走る細溝12を形成することにより構成する。

【００１４】 この折り返し板部９は、図２に示す如く、壜13上方からキャップ１を回動下降 させた際に、上方へ反転して壜口頚部14外周の突条15下面に係合する如く構成し ている。この際、本実施例では、上記薄肉部11を設けたことにより反転時に折り 返し板部９に掛かる負荷を適宜箇所の薄肉部11の破断により放散し、キャップ装 着時の破断部９の切断を防止するとともに、充分な係合強度を備えたものとして 構成している。

【００１５】 尚、本実施例では各薄肉部11の上部に透孔13を穿設すことにより適宜箇所の薄 肉部11の破断をより行い易くしている。

【００１６】 又、上記支持筒部10は、図３に示す如く、基部８より大径の円筒状をなし、そ の上端内面を基部８外面下端縁に連結させて、その下端を上記折り返し板部９の 下端より下方位置まで垂下させている。この支持筒部10の存在によりキャップ１ を安定的に載置させることができ、キャッパー整列機に使用する場合に途中でキ ャップが倒れる等の不都合を生じることはない。

【００１７】 尚、図中16は壜口に装着させる内キャップを示す。

【００１８】

【考案の効果】 以上説明した如く本考案キャップは、折り返し板部を内方へ下るテーパ板状に 形成し且つ放射線状の複数の薄肉部を周方向所定間隔をもって設けて構成したの で、折り返し板部の反転に当たり薄肉部が破断して容易に反転し、キャップの装 着を容易に行えるとともに、折り返し板部は全周にわたって存在するため反転後 の係合がより強固なものとなる。

【００１９】 又、折り返し板部を薄肉に構成して充分なる柔軟性を付与させても、折り返し 板部は全周にわたって存在するため、従来の離間して設けた舌片と比較して係合 強度を低下させることはない。

【００２０】 また、折り返し板部下端下方位置まで垂下させた支持筒部を設けているので、 キャップを安定的に載置させる事が出来、キャッパー整列機等への適応を良好に 行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案容器の一実施例を示す一部切欠き要部斜
視図である。

【図２】同実施例の使用を説明する要部縦断面図であ
る。

【図３】同実施例の折り返し板部の部分を示す要部縦断
面図である。

【図４】同実施例の係合部の部分を示す要部縦断面図で
ある。

【符号の説明】

２ キャップ本体 ３ 係合部 ４ キャップ本体周壁 ５ キャップ本体頂壁 ７ 破断部 ８ 基部 ９ 折り返し板部 10 支持筒部 11 薄肉部 14 口頚部 15 突条

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周壁４上端縁より頂壁５を延設してなる下
   端面開口の筒状をなすキャップ本体２と該本体２の下端
   縁に切り取り可能に連結させた係合部３とからなり、上
   記係合部３は、キャップ本体周壁４下端面に破断部７を
   介して上端面を連結させた環状の基部８と、該基部８下
   端縁より延設させるとともに、内方へ下るテーパ板状を
   なし、且つ、放射線状の薄肉部11を周方向複数設けてな
   る折り返し板部９と、上記基部８下端外面に上端部を連
   結して折り返し板部９下端下方位置まで垂下させた支持
   筒部10とからなり、壜の口頸部14に装着した際、上記折
   り返し板部９が壜の口頸部14に周設された突条15に、そ
   の薄肉部11の一部または全部を破断して折り返し状に係
   合可能としたことを特徴とする封印付き合成樹脂製キャ
   ップ。