JPH08282712A - 炭酸飲料用壜の壜口封止装置 - Google Patents
炭酸飲料用壜の壜口封止装置Info
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- JPH08282712A JPH08282712A JP7118523A JP11852395A JPH08282712A JP H08282712 A JPH08282712 A JP H08282712A JP 7118523 A JP7118523 A JP 7118523A JP 11852395 A JP11852395 A JP 11852395A JP H08282712 A JPH08282712 A JP H08282712A
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Abstract
音を生じる炭酸飲料用壜の壜口封止装置を提供するこ
と。 【構成】 常圧では壜口部内に嵌挿保持されているが炭
酸飲料を充填した壜内の圧力により浮き上がることが可
能な挿込筒部2aを備えた耐熱性のある弾性プラスチッ
クスよりなる中栓2と、壜口に被嵌されて前記中栓2の
前記浮き上がりを阻止するキャップ1とよりなるもの。
Description
性に優れており、しかも、開栓時に発音を生じる炭酸飲
料用壜の壜口封止装置に関するものである。
市販されているシャンパン風炭酸飲料用壜の壜口封止は
伝統的に開栓時に発音を生じるものが使用されており、
その代表的なものとしては硬質の合成樹脂製栓体を壜口
部に密栓して針金で固定したりアルミ製のオーバーキャ
ップで覆ったものがある。
栓体を使用しているため、打栓時および開栓時に大きな
力が必要で取扱いが極めて難しく組み立て作業性および
開栓作業性に劣るという問題点があった。また、開栓時
においては栓体が発音とともに激しく飛ぶ場合があって
非常に危険であり、特に、この種炭酸飲料の需要者であ
る女性や子供では容易に開栓することができないという
問題点があった。更には、栓体の素材として用いられて
いる硬質の合成樹脂としてはポリエチレン樹脂が普通で
あってその耐熱温度は約60℃と低いため、果汁入り飲
料を充填した場合に義務付けられている85℃以上の殺
菌処理を施すことができず、内容物が無果汁のものに限
定されるという問題点もあった。
するところは、上記のような従来の問題点を解決して、
打栓時および開栓時に大きな力を必要とせず取扱いが容
易で優れた組み立て作業性および開栓作業性を発揮する
ことができ、また、開栓時においても発音は生ずるもの
の栓体が飛ぶことはなく極めて安全であり、更には耐熱
性にも優れて85℃以上の殺菌処理を施すことができ果
汁入りの内容物も充填することができる開栓時に発音を
生じる炭酸飲料用壜の壜口封止装置を提供することにあ
る。
めになされた本発明に係る炭酸飲料用壜の壜口封止装置
は、常圧では壜口部内に嵌挿保持されているが炭酸飲料
を充填した壜内の圧力により浮き上がることが可能な挿
込筒部を備えた耐熱性のある弾性プラスチックスよりな
る中栓と、壜口に被嵌されて前記中栓の前記浮き上がり
を阻止するキャップとよりなることを特徴とするもので
ある。
ているキャップのみが外部に露呈されているので、外観
上は従来のピルファープルーフ機能を有するキャップを
用いた壜入り炭酸飲料と変わることがなく極めて体裁が
よいものであるが、壜口部はこれに嵌挿されている挿込
筒部を栓主体とした耐熱性のある弾性プラスチックスよ
りなる中栓により封止されたうえこの中栓が壜内の圧力
により浮き上がることを前記キャップにより阻止すると
いう二重の封止構造をとっているため液漏れやガス漏れ
のない的確な封止が行われることとなる。しかして、開
封したいときには前記したキャップを外せば、壜口部に
嵌挿されている中栓の挿込筒部は炭酸飲料を充填した壜
内の圧力により浮き上がることが可能な程度の適度の弾
性と外径のものとしてあるため、キャップを外せば中栓
を回動させなくても上昇して開栓され、これと同時に
「ポン」という音を発することとなる。
説明する。図中1はピルファープルーフ機能を有するア
ルミニュウム合金薄板よりなるキャップであり、その下
方部には切り裂き用の破線状連結部1bを介して残留用
のリング部1cが連設されている点は従来のピルファー
プルーフキャップと同様であるが、このキャップ1の内
部上端には後記する中栓2の鍔部2eを受け入れる拡径
された鍔保持部1aが形成されている。2はポリエチレ
ン樹脂系その他のポリオレフィン系のエラストマーのよ
うな適度の弾力性がある耐熱性の弾性プラスチックスよ
りなる中栓であって、この中栓2は常圧では壜口部内に
嵌挿保持されているが炭酸飲料を充填した壜内の圧力に
より浮き上がることが可能な程度の弾性と外径を有する
挿込筒部2aの上端を天蓋部2dで封止したもので、こ
の挿込筒部2aの下端部には周面に圧力放出用の突条2
cが複数個配設されている短筒状の縮径ガイド部2bが
配設されており、また、挿込筒部2aの上端部には同材
よりなるシール用の鍔部2eが張出されている。
壜口部に打栓されたうえ壜口にキャップ1が被嵌固定さ
れると、挿込筒部2aの内部に壜内部の圧力がかかって
も、挿込筒部2aの内部にかかるガス圧で壜10の口部
内面に密着するよう弾性変形して気密性を保持し、液漏
れやガス漏れを的確に阻止することとなる。また、開栓
時においてはキャップ1を外せば中栓2は回動させなく
てもそのまま或いは軽く引くだけで壜内部の圧力により
上方へ浮き上がり「ポン」というシャンパン壜特有の音
を発して開栓される。
の下端部に圧力放出用の突条2cが周面に複数個配設さ
れている短筒状の縮径ガイド部2bを連設しておけば、
打栓時において縮径ガイド部2bを壜10の口部内に容
易に挿入しておくことができるうえ、このようにキャッ
プ2を壜10の口部内に仮保持した状態のまま打栓機へ
移送しても壜内部の圧力は圧力放出用の突条2cにより
壜口内面と縮径ガイド部2bとの間に形成される隙間よ
り外部へ放出されるのでキャップ1が落下することがな
くなり、打栓作業を効率よく行えることとなる。
称されて弾性のあるパッキン部材を食い込ませて気密性
を増加させるための段部11を設ける場合があるが、こ
のような場合にも実施例のように挿込筒部2aの上端部
にシール用の鍔部2eを張出させておけば、この鍔部2
eが壜口部の天面に添って変形密着してキャップの密封
性をより向上させることとなる。
1の装着工程につき説明すると、図3に示されるよう
に、キャップ1の内側に中栓2を挿し込んでその鍔部2
eをキャップ1の鍔保持部1aに係止させて組み込んだ
うえ壜10の口部に縮径ガイド部2bをもって仮保持さ
せておき、常法のキャッピングマシンにより中栓2の打
栓およびキャップ1のネジ切りを施す。この場合、中栓
2は弾力性のある材質で形成されているとともに中栓2
の挿込筒部2aも常圧では壜口部内に嵌挿保持されてい
るが炭酸飲料を充填した壜内の圧力により浮き上がるこ
とが可能な程度の弾性と外径寸法に調整されているの
で、打栓に要する力は小さくてすみ効率的に装着が行え
ることとなる。
の装着が行われた後は、中栓2がキャップ1でしっかり
と壜10に固定されることとなるうえ、弾力性のある中
栓2の挿込筒部2aが内圧によって膨出して壜口部の内
面に密着し、また、中栓2の上端より張設されている鍔
部2eが壜口天面に密着するので優れた気密性を確保す
ることができることとなる。また、中栓2は耐熱性を有
する材質で形成されているので、内容物として果汁入り
炭酸飲料を充填しても85℃以上の殺菌処理にも十分に
耐えることができる。
に示されるように、キャップ1を開栓方向に回動すれば
破線状の連結部1bより切り裂かれてリング部1cが壜
10のスカート部12に残留する点は従来のピルファー
プルーフ機能を有するキャップと同様であるが、この時
キャップ1が外されると同時に壜内部の圧力で中栓2は
上昇して開放されて「ポン」という音を発することとな
る。しかも、中栓2の挿込筒部2aは弾力性を有する材
質で形成されたうえ壜口部内に嵌挿された状態で自然に
浮き上がる程度の外径寸法に調整されているので、従来
の硬質合成樹脂からなる栓に比べて開栓に要する力は極
めて小さくてすみ、また、実施例では中栓2の鍔部2e
を拡径された鍔保持部1aに仮保持させてあるのでキャ
ップ1を回動させて除去すると中栓2は浮き上がって開
栓されるので飛び出すこともなく極めて安全である。
のアルミ合金製のピルファープルーフキャップに比べて
縦寸法を約2/3に短縮することができるのでアルミ原
料板材の使用量が少なく、しかもキャッピングも浅絞り
のため肉薄化が可能でアルミ原料コストを大幅に低減で
きることとなる。更には、従来の場合は深絞りのため絞
り工程を2回行っていたのに対し1回絞りでよくなり、
またその後の工程も従来のものが横切断のための額抜き
工程、巻き込み工程、横切用切線の加工工程など数工程
を必要としていたのに対し、本発明では浅絞りのため1
回ですませることが可能となる。一方、中栓も従来のも
のに比べて肉薄であるため原料費が約1/3程度とな
り、本発明のものは全体のトータルコストが極めて低廉
で経済性に優れたものとなる。
がアルミニュウム合金薄板よりなるものについて説明し
たが、図5に示されるように、例えばポリプロピレンの
ような合成樹脂よりなるキャップを使用することもで
き、この場合にもアルミ合金製のキャップと同様の作用
効果が得られることは勿論である。なお、合成樹脂製の
キャップを使用した場合には残留用のリング部を有する
ピルファープルーフ機能付きのものの他、ピルファープ
ルーフ機能がない通常のキャップでキャッピング後に更
に上からシュリンクフィルム等で被覆してピルファープ
ルーフ機能を持たせたものとすることもできる。
明は打栓時および開栓時に大きな力を必要とせず取扱い
が容易で優れた組み立て作業性および開栓作業性を発揮
することができ、また、開栓時においても発音は確実に
生ずるものの栓体が飛ぶことはなく極めて安全であり、
更には耐熱性にも優れて85℃以上の殺菌処理を施すこ
とができ果汁入りの内容物も充填することができるもの
である。よって本発明は従来の問題点を一掃した炭酸飲
料用壜の壜口封止装置として、中栓およびキャップは共
に構造が簡単で量産容易なうえに栓体の打栓とキャップ
の装着も従来のキャッピングマシンを使用できるので設
備費の負担もない利点と相俟ち、産業の発展に寄与する
ところは極めて大である。
切欠正面図である。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 常圧では壜口部内に嵌挿保持されている
が炭酸飲料を充填した壜内の圧力により浮き上がること
が可能な挿込筒部(2a)を備えた耐熱性のある弾性プラス
チックスよりなる中栓(2) と、壜口に被嵌されて前記中
栓(2) の前記浮き上がりを阻止するキャップ(1) とより
なることを特徴とする炭酸飲料用壜の壜口封止装置。 - 【請求項2】 キャップ(1) がピルファープルーフ機能
を有するものである請求項1に記載の炭酸飲料用壜の壜
口封止装置。 - 【請求項3】 キャップ(1) がアルミニウム合金よりな
るものである請求項1または2に記載の炭酸飲料用壜の
壜口封止装置。 - 【請求項4】 キャップ(1) が合成樹脂よりなるもので
ある請求項1または2に記載の炭酸飲料用壜の壜口封止
装置。 - 【請求項5】 中栓(2) が弾力性と耐熱性を有するポリ
オレフィン系エラストマーよりなるものである請求項1
または2または3または4に記載の炭酸飲料用壜の壜口
封止装置。 - 【請求項6】 挿込筒部(2a)の下端に圧力放出用の突条
(2c)が周面に複数個配設された縮径ガイド部(2b)が連設
されている請求項1または2または3または4または5
に記載の炭酸飲料用壜の壜口封止装置。 - 【請求項7】 挿込筒部(2a)の上端にシール用の鍔部(2
e)が張出されている請求項1または2または3または4
または5または6に記載の炭酸飲料用壜の壜口封止装
置。 - 【請求項8】 キャップ(1) の内部上端にキャップ(1)
の鍔部(2e)を受け入れる拡径された鍔保持部(1a)が形成
されている請求項7に記載の炭酸飲料用壜の壜口封止装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7118523A JP2916097B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-05-17 | 炭酸飲料用壜の壜口封止装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP7-24277 | 1995-02-13 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282712A true JPH08282712A (ja) | 1996-10-29 |
JP2916097B2 JP2916097B2 (ja) | 1999-07-05 |
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ID=26361775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7118523A Expired - Fee Related JP2916097B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-05-17 | 炭酸飲料用壜の壜口封止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2916097B2 (ja) |
Cited By (2)
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JP2008509852A (ja) * | 2004-08-11 | 2008-04-03 | アラーガン、インコーポレイテッド | 容器装置 |
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-
1995
- 1995-05-17 JP JP7118523A patent/JP2916097B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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JP2916097B2 (ja) | 1999-07-05 |
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