JPS581021B2 - 容器蓋体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 必要な強度及び蓋体効率を維持したままでパッケージコ
ストを下げるために普通のスチール製蓋体プッシュをプ
ラスチックの代替物で作る試みが数多くなされて来た。

商業的に受け入れられるこれら試みの内、雌ねじのきら
れたプラスチック・プッシュを容器の壁開口を取囲む直
立した頚部上へひだつけするための金属の取付リンクの
使用に信頼性がおかれていた。

しかしこのような機構はコスト軽減の点では完全には成
功していなかった。

他の完全なプラスチックの蓋体構造も提案されたが、こ
れも又コストの点で十分でなく、その上トルク抵抗及び
封止効率の点で必要な構造上の要件を欠く。

本発明は簡単に形成された容器壁開口内へ容易に押し込
められる全プラスチックの蓋体プッシュを提供すること
によって従来の蓋体構造を改良するものである。

低コストの本発明のプッシュは基本的な強度要件を満た
し、且つ高度の封止効率を達成する。

これは、プッシュ壁の雌ねじのピッチ径を大きすぎる寸
法に成形し、プッシュを容器壁開口内へ挿入する時にこ
のピッチの径を小さい寸法に減少させることにより達成
される。

このように形成されたねじ溝付き開口は正確なピッチ径
にぴったり合うような寸法にされ、標準の雄ねじつき蓋
体を正しく受取ることができる。

従って本発明の目的は新規なプラスチック蓋体プッシュ
と容器壁とを組合せた容器蓋体を提供するにある。

図面を参照して説明するに、第１図乃至第３図は本発明
の容器蓋体を形成する段階を示し、第１図において容器
壁１は下端が自由縁４で終っている下向きに且つ半径方
向に内向きに延びている円錐形の頚部３により取囲まれ
た円形開口２を有する。

顆部３は顆部３に接合された且つ容器壁１から下方に延
びる略垂直な八角形の側壁６により取囲まれた水平方向
の環状壁５を有する凹み部から下向きに延びている。

又第１図には上端が円周方向の八角形状フランジ１２で
終っている円筒壁１１よりなる合成プラスチック材で成
形された蓋体プッシュ１０が示されている。

プッシュ１０の下端は一体に形成された封止隔壁１３で
閉ざされている。

断面厚を減らされた円形の刻み目線１４が隔壁１３の下
面を取囲み、プッシュ１０からの隔壁の分離を容易にし
ている。

円周方向に拡がった肩部１５がプッシュ壁１１の外面に
形成され、この外面には上向きに且つ半径方向に外向き
に傾斜した下側円錐面１６、外向きに面した垂直面１７
及び環状の上側水平面１８を有する。

プッシュ壁１１の内部は所定の寸法より大きいピッチ径
Ａのパイプねじ溝１９が設けられている。

ねじ溝のピッチ径Ａは標準の蓋体を正しく螺合して受取
るために必要な寸法より大きい。

成形されたプッシュ１０は次いで容器壁円形開口２内に
挿入され、第２図に示される如く、肩部１５の下側円錐
面１６が円錐形顆部３を過ぎて移動するにつれ円筒プッ
シュ壁１１は半径方向に収縮される。

この中間の挿入位置で、頚部の自由縁４はノズル肩部の
垂直面１７を取囲み、自由縁４の水平面内にあるプッシ
ュのねじ溝１９は最初に成形された大きい寸法のピッチ
径Ａよりかなり小さい寸法のピッチ径Ｂに減らされる。

プッシュ壁１１の固有の可撓性のためプッシュの内径に
必要な収縮が生じ、封止隔壁を上向きにそらせて隔壁１
３の下面に凹面状の形状を与える。

プッシュ１０を円形開口２内へ挿入するに必要な下向き
の移動の最終歩進は、フランジ１２が容器の環状壁５と
接触すると同時にプッシュ肩部の垂直面１７を開口顆部
３を通って移動させる。

第３図に示されるように、プッシュ壁１１は半径方向に
外側にふくらみ、頚部の自由縁４はプッシュ肩部１５の
上側水平面１８上におかれ堅固な洩れ防止接合部を形成
する。

上述の容器壁の円形開口内にブツンユが完全に配置され
た位置では、プッシュ壁１１がもとの成形された寸法に
部分的に戻り、頚部の自由縁４０面内に雌ねじピッチ径
Ｃを形成する。

これは収縮されたピッチ径Ｂより僅かに大きく、又最初
に成形されたピッチ径Ａより僅かに小さい。

この構成によれば、プッシュ壁は常に張力下に保たれプ
ッシュ容器壁接合部の封止効率を高める。

しかし最も重要なことは、容器開口頚部と封止係合する
領域において生じるピッチ径Ｃは標準の蓋体を螺合して
受取るに必要な寸法に丁度なっていることである。

第４図には取出栓２０がプッシュ１０内に螺合して示さ
れ、この螺合は隔壁１３を弱められた刻み目線１４に沿
ってプッシュ壁１１から分離する。

プッシュの完全に配置された位置における隔壁１３の比
較的小さな上向きのそりは刻み目線１４に或る程度の剛
性を与え、栓２０のつき通し作用を助ける。

しかしパッケージの要件がねじ溝付き蓋栓の使用を必要
とする場合には隔壁に孔があけられ又は切欠されてもよ
い。

上述の本発明の容器蓋体の変型例が第５図に示され、こ
こでは容器壁３０’内の開口は前述の実施例におけるの
と丁度反対に形成されている。

この例では容器壁開口は八角形の側壁３６により取囲ま
れた平担な上壁３５を有する隆起した浮彫部から延びる
上向きに引出された顆部３３により取囲まれる。

封止隔壁がない以外はプッシュ１０と同じである成形さ
れたプラスチックプッシュ４０は八角形の底面４２及び
外部保持肩部４５により取囲まれた雌ねじつき円筒プッ
シュ壁４１を有する。

雌ねじ付きプッシュ壁４１は容器壁３０′の下面からプ
ッシュ４０を挿入する際上述と同じピッチ径変化をうけ
る。

標準のねじ溝寸法の栓５０がプッシュ内で封止係合され
て蓋組立体を完成し、又雄ねじ付き側壁５１が設けられ
、その上端は円周方向に拡がった頭部５２で終っており
、内部レンチが凹み５３と係合する。

第６図には本発明の更に他の容器蓋体の変型例が示され
、そこではプッシュ６０が第１図に示されたのと同様な
容器壁開口内に挿入される。

プッシュ６０は保持肩部６５により取囲まれた且つ上端
が八角形のフランジ６２で終っている雌ねじ付き円筒プ
ッシュ壁６１を有する。

下向きに突出する封止環６３がフランジ６２の下面に形
成され、プッシュと容器壁の間の漏洩路の形成を防止す
る働きをする。

第７図は第６図と同様な容器蓋体の変型例であり、プッ
シュは保持肩部７５により取囲まれた且つ上端が八角形
のフランジ７２で終っている雌ねじ付き円筒プッシュ壁
７１を形成されている。

この例ではフランジの下面は環状の凹み７３を有し、こ
の中に弾性の封止用ガスケット７４が保持される。

本発明の実施の態様は下記の通りである。

（１）容器壁開口２は雌ねじを含む面内の円周領域でプ
ッシュ１０と封止係合する特許請求の範囲１記載の容器
蓋体。

（２）プッシュ１０と容器壁開口２の間の相対回転防止
千段５，１２を有する特許請求の範囲１又は第（１）項
記載の容器蓋体。

（３）プッシュ１０を容器壁開口２内に保持するための
機械的固定手段を有する特許請求の範囲１及び第（１）
、（２）項記載の容器蓋体。

（４）プッシュ１０は容器壁１と接触してガスケット千
段６３，７３を含む特許請求の範囲１及び第（１）乃至
（３）項記載の容器蓋体。

（５）円筒プッシュ１０を閉ざす一体に形成された封止
隔壁１３を有する特許請求の範囲１及び第（１）乃至（
４）項記載の容器蓋体。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蓋プッシュと容器壁の組合せの分解的
断面図、第２図は容器壁開口内に部分的に挿入されたプ
ッシュを示す第１図と同様な図、第３図は容器壁開口内
に完全に挿入されたプッシュを示す第２図と同様な図、
第４図は蓋体の取出栓を取付けた本発明の斜視図、第５
図は蓋体栓を取付けた本発明の変型例の部分的側面一断
面図、第６図は他の変型例の部分的断面図、第７図は更
に他の変型例の部分的断面図である。 １０・・・・・・円筒プッシュ、１９・・・・・・ねじ
溝、２・・・・・・容器壁開口、５０・・・・・・雄ね
じ付き蓋体。 １・・・・・・容器壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端が多角形フランジで終端し且つ外周に肩部を有
   する円筒壁及びその内側に、標準の蓋体を螺合して受取
   る寸法より大きい寸法のピッチ径の直線状パイプ雌ねじ
   溝とを有するように成形された合成プラスチック製の中
   空円筒プッシュと、上記多角形フランジを受取る多角形
   の側壁及び内向きに且つ半径方向に延び且つその自由縁
   が円筒壁の肩部の水平面と係合する円錐形の頚部とを含
   む円形開口を有する金属製容器壁とよりなり、上記円錐
   形頚部は上記プッシュの円筒壁の外径より小さい内径を
   有することを特徴とする容器蓋体。