JPH0568728A - スキーストツク用シヤフト - Google Patents

スキーストツク用シヤフト

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Publication number
JPH0568728A
JPH0568728A JP25980991A JP25980991A JPH0568728A JP H0568728 A JPH0568728 A JP H0568728A JP 25980991 A JP25980991 A JP 25980991A JP 25980991 A JP25980991 A JP 25980991A JP H0568728 A JPH0568728 A JP H0568728A
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JP
Japan
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fiber
fibers
layer
ski pole
metal
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Withdrawn
Application number
JP25980991A
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English (en)
Inventor
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Hiroshi Inoue
寛 井上
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靭性が大幅に向上し、折れ難く、例え折れた
場合にも折損部分が分離することなく繋がっており、安
全であり、更には、美観的にも優れたスキーストック用
シャフトを提供する。 【構成】 スキーストック用シャフトは、ストレート層
101S1 ’、アングル層101A’、繊維強化プリプ
レグ層1’及びストレート層101S2 ’にて構成され
る。繊維強化プリプレグ層1’は、強化繊維として金属
繊維及び金属繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プリ
プレグにて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の繊維強化樹脂層
からなるスキーストック用シャフトに関するものであ
り、特に、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間又は最外
層に、強化繊維として金属繊維及び金属繊維以外の異種
繊維を有した繊維強化プリプレグ層を設けたことを特徴
とするスキーストック用シャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スキーストック用シャフトとし
て、軽量で且つ機械的強度が高いという理由から、例え
ば強化繊維として炭素繊維或はガラス繊維を使用した繊
維強化複合樹脂製品にて作製されたものが多く利用され
ており、良好な成果を収めている。
【0003】斯る従来のスキーストック用シャフトは、
複数層の繊維強化複合樹脂層などから構成されるが、図
5に図示されるように、所定の形状寸法に裁断した繊維
強化プリプレグ101を所定枚数だけマンドレル100
に巻き付け、硬化することによって形成される。このと
き、捩り及び曲げ性能を向上せしめるために、繊維強化
プリプレグとしては、図3をも参照すると理解されるよ
うに、強化繊維がスキーストック用シャフトの軸線に対
して平行(θ=0°)に配列されたプリプレグ101S
1 (ストレート層101S1 ’)と、強化繊維がスキー
ストック用シャフトの軸線に対して互に反対方向に角度
(θ)(通常、θ=25°〜90°)だけ傾斜するよう
に配列されたプリプレグ101A(101A1 、101
2 )(アングル層101A’)と、更に、強化繊維が
スキーストック用シャフトの軸線に対して平行(θ=0
°)に配列されたプリプレグ101S2 (ストレート層
101S2 ’)とが使用され、基本的には、図3に図示
されるように、プリプレグ101A(アングル層101
A’)を、プリプレグ101S1 、101S2 (ストレ
ート層101S1 、101S2 ’)にて挟持した構成と
されるが、場合によってはアングル層101A’は省略
されることもある。
【0004】又、スキーストック用シャフトは、図4に
図示されるように、断面形状寸法を一様に円筒状に作製
する場合(図4(A))及び漸次細くなるようにテーパ
状に作製する場合(図4(B))とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のスキ
ーストック用シャフトにおいても、更に、折損防止のた
めに、又、例え折れた場合であっても折損部分が分離す
ることなく繋がっているようにするために、靭性の向上
が望まれている。更には、外観的にもファッション性が
要求され、美観的観点からも改良が望まれている。
【0006】本発明者らは多くの研究実験を行なった結
果、強化繊維としてチタン繊維、ステンレス繊維、タン
グステン繊維などの金属繊維と、金属繊維以外の炭素繊
維などの異種繊維とを有した繊維強化プリプレグにて形
成される繊維強化プリプレグ層を、従来の上記構成とさ
れるスキーストック用シャフトの繊維強化樹脂層の間又
は最外層に、設けることにより、上記要望に応え得るこ
とが分かった。
【0007】本発明は斯る新規な知見に基づきなされた
ものである。
【0008】従って、本発明の目的は、靭性が大幅に向
上し、折れ難く、例え折れた場合にも折損部分が分離す
ることなく繋がっており、安全であり、更には、美観的
にも優れたスキーストック用シャフトを提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
スキーストック用シャフトにて達成される。要約すれ
ば、本発明は、複数の繊維強化樹脂層からなるスキース
トック用シャフトにおいて、強化繊維として金属繊維
と、金属繊維以外の異種繊維とを有した繊維強化プリプ
レグ層を、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間又は最外
層に、1層或は複数層設けたことを特徴とするスキース
トック用シャフトである。好ましくは、金属繊維の表面
は、リン酸塩処理又はクロメート処理が施される。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係るスキーストック用シャフ
トを図面に則して更に詳しく説明する。
【0011】本発明に係るスキーストック用シャフト
は、図1に図示されるように、好ましくは、強化繊維が
スキーストック用シャフトの軸線に対して平行(θ=0
°)に配列されたプリプレグ101S1 と、後で詳しく
説明する繊維強化プリプレグ1と、強化繊維がスキース
トック用シャフトの軸線に対して互に反対方向に角度
(θ)(通常、θ=25°〜90°、好ましくは30°
〜60°)だけ傾斜するように配列されたプリプレグ1
01A(101A1 、101A2 )と、更に、強化繊維
がスキーストック用シャフトの軸線に対して平行(θ=
0°)に配列されたプリプレグ101S2 とが、上述し
たようにマンドレルを使用して積層され、硬化すること
によって製造される。
【0012】つまり、本発明によると、ストレート層1
01S1 ’、繊維強化プリプレグ層1’、アングル層1
01A’及びストレート層101S2 ’を備えたスキー
ストック用シャフトが形成される。又、繊維強化プリプ
レグ層1’は、図2に図示されるように、最外層に設け
ることもでき、又、図示してはいないが、アングル層1
01A’とストレート層101S2 ’との間など、任意
の箇所に設けることができる。又、ストレート層101
1 ’、101S2 ’、及びアングル層101A’、更
には繊維強化プリプレグ層1’は1層である必要はな
く、必要に応じて複数層とすることも可能である。
【0013】図1及び図2では、アングル層101A’
が設けられているが、このアングル層101A’は省略
することも可能である。
【0014】ストレート層101S1 ’、101S
2 ’、及びアングル層101A’などからなる繊維強化
樹脂層の強化繊維は、通常、炭素繊維(黒鉛繊維をも含
む)或はガラス繊維が好適に使用されるが、その他当業
者には周知の種々の強化繊維を使用することができる。
又、これら各繊維強化樹脂層の強化繊維は同じとするこ
ともでき、又異なる繊維を使用することもできる。
【0015】更に、これら各繊維強化樹脂層を形成する
プリプレグのマトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マトリ
クス樹脂が使用可能である。又、更に、プリプレグの硬
化温度が50〜200℃となるように硬化剤その他の付
与剤、例えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0016】次に、本発明の特徴とする繊維強化プリプ
レグ層1’について更に詳しく説明する。図6及び図7
に、本発明に係る繊維強化プリプレグ層1’を形成する
ために使用される繊維強化プリプレグ1の実施態様が示
される。
【0017】図6は、本発明の特徴をなす繊維強化プリ
プレグ1の一実施例を示す断面図である。本実施例にて
繊維強化プリプレグ1は、マトリクス樹脂2が含浸され
た強化繊維を有して構成される。本発明によれば、強化
繊維としては、金属繊維4及び金属繊維以外の異種繊維
6が使用される。
【0018】金属繊維4としては、チタン繊維、アモル
ファス繊維、スチール繊維、ステンレス繊維、タングス
テン繊維、アルミニウム繊維などから選択される1種又
は複数種が使用される。又、金属繊維4は、5〜150
μmの種々の繊維径のものを使用し得る。
【0019】又、異種繊維6としては、炭素繊維、ガラ
ス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維な
どの無機繊維、及びアラミド繊維、ポリアリレ−ト繊
維、ポリエチレン繊維などの有機繊維から選択される1
種又は複数種とされる。異種繊維6は、5〜30μmの
種々の繊維径のものを使用し得る。
【0020】マトリクス樹脂2としては、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マ
トリクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が
50〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例
えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0021】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
2としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキ
シ樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエーテル系
エポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹
脂、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;
(3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリ
シジルアミン系エポキシ樹脂;(5)複素環式エポキシ
樹脂;その他種々のエポキシ樹脂から選択される1種又
は複数種が使用され、特に、ビスフェノールA、F、S
グリシジルアミン系エポキシ樹脂が好適に使用される。
又、硬化剤としてはアミン系硬化剤、例えばジシアンジ
アミド(DICY)、ジアミノジフェニルスルフォン
(DDS)、ジアミノジフェニルメタン(DDM);酸
無水物系、例えばヘキサヒドロ無水フタル酸(HHP
A)、メチルへキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA)
などが使用されるが、特にアミン系硬化剤が好適に使用
される。
【0022】繊維強化プリプレグ1における強化繊維と
マトリクス樹脂2との配合割合は任意に調製し得るが、
一般に、重量%で金属繊維:異種繊維:マトリクス樹脂
=1〜30:30〜80:20〜70の範囲が良く、好
ましくは5〜20:40〜75:25〜60である。
又、繊維強化プリプレグ1の厚さTは通常20〜300
μmとされる。
【0023】図7に本発明の特徴をなす繊維強化プリプ
レグ1の他の実施例を示す。この実施例によると、プリ
プレグの一側に第1の異種繊維6Aが配列され、プリプ
レグの他側には第1の異種繊維6Aとは異なる第2の異
種繊維6Bが配列された構成とされる点にて、図6に示
す先の実施例のプリプレグとは異なる。
【0024】本実施例にて、金属繊維4は、図示される
ように、繊維強化プリプレグ1の中央部に位置するのが
好ましいが、いずれかの側へと僅かに中心部より偏って
配置されたとしても同等の作用効果を発揮し得る。
【0025】第1及び第2の異種繊維6A、6Bは、先
の実施例と同様に、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維、及び
アラミド繊維、ポリアリレ−ト繊維、ポリエチレン繊維
などの有機繊維から選択される1種又は複数種とされ
る。例えば一例として、第1の異種繊維6Aは炭素繊維
とし、第2の異種繊維6Bはガラス繊維とされる。
【0026】このような構成のプリプレグ1は、種々の
方法にて製造し得るが、一例を示せば、強化繊維とし
て、例えば、第1の異種繊維6Aは炭素繊維とし、第2
の異種繊維6Bはガラス繊維とされる2枚の一方向繊維
強化プリプレグの間に、金属繊維4をこれら異種繊維6
A、6Bと同一方向に所定の間隔にて配列し、押圧及び
/又は加熱することにより一体とすることによって極め
て好適に製造される。
【0027】更に説明すると、図8に図示するように、
離型紙10に保持された、例えば第1の異種繊維6Aと
して炭素繊維を有した第1の炭素繊維強化プリプレグ1
Aの上に、該第1の炭素繊維強化プリプレグ1Aの炭素
繊維6Aの配列方向と同方向に配列された金属繊維4を
配置し、更に、該金属繊維4を挟持する態様で、離型紙
10に保持された、例えば第2の異種繊維6Bとしてガ
ラス繊維を有した第2のガラス繊維強化プリプレグ1B
を重ね合せ、前記両プリプレグ1A、1Bを互の方へと
押圧及び/又は加熱する。これにより第1の炭素繊維強
化プリプレグ1A、金属繊維4及び第2のガラス繊維強
化プリプレグ1Bは一体に接合されて、図7に図示する
ような本発明に従った繊維強化プリプレグ1が形成され
る。
【0028】又、本発明のプリプレグにおける金属繊維
4、第1及び第2の異種繊維6A、6B:マトリクス樹
脂2の配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重量%
で、金属繊維:第1の異種繊維:第2の異種繊維:マト
リクス樹脂=(1〜30):(10〜70):(10〜
70):(20〜70)とされるであろう。又、本発明
に従えば、プリプレグの厚さ(T)は、使用される金属
繊維4の繊維径程度のものを作製し得るが、通常80〜
200μm程度とされるであろう。
【0029】更に又、上記各実施例において、好ましく
は、繊維強化プリプレグ1に使用される金属繊維4は予
め、化成処理としてリン酸塩処理又はクロメート処理が
施される。
【0030】金属繊維4を予めリン酸塩処理又はクロメ
ート処理することにより、金属繊維表面上に金属塩被膜
が形成され、この金属塩被膜が金属繊維4のマトリクス
樹脂2との接着性を高め、それによって、金属繊維4を
使用した繊維強化プリプレグ1にて作製されたスキース
トック用シャフトの捩り破壊強度及び耐衝撃性等の機械
的強度の向上効果を十分に発揮させ、同時に靭性をも改
善できる。
【0031】リン酸塩処理としては、リン酸亜鉛系、リ
ン酸マンガン系のいずれのリン酸塩処理を使用すること
ができる。特に、金属繊維4がスチール繊維、ステンレ
ス繊維の場合は、上記のリン酸亜鉛系、リン酸マンガン
系の処理に加えて、更にリン酸鉄系のリン酸塩処理を使
用することができる。
【0032】これらリン酸塩処理の液組成、PH、処理
温度、処理時間等の処理条件は、通常の条件で行なうこ
とができるが、金属繊維4のマトリクス樹脂2との接着
性の向上という観点から、使用する金属繊維4の種類等
に応じて適宜決定すれば良い。
【0033】具体的には、リン酸塩処理は、金属繊維4
表面上に被膜量0.2〜10g/m2 の金属塩被膜が形
成されるように、行なうことが好ましい。又、クロメー
ト処理は、金属繊維4の表面上に、リン酸塩処理のとき
と同様、被膜量0.01〜0.15g/m2 の金属塩被
膜(クロメート被膜)が形成されるように、行なうこと
が好ましい。
【0034】本発明の繊維強化プリプレグ1にて、金属
繊維4は一方向に配列して構成することもできるが、ク
ロス(織物)の状態で使用することも可能である。
【0035】次に、本発明を実施例についてより具体的
に説明する。
【0036】実施例1 図2に示す構成のスキーストック用シャフトを作製し
た。但し、アングル層101A’は省略した。
【0037】ストレート層101S1 ’及び101S
2 ’を形成するためのプリプレグ101S1 及び101
2 は、同じものとされ、この実施例では、強化繊維と
しては、繊維径が7.0μmとされるPAN系炭素繊維
(東レ株式会社製:商品名「T300」)を使用し、マ
トリクス樹脂はエポキシ樹脂を使用した。又、マトリク
ス樹脂の含有量は35重量%であった。
【0038】一方、ストレート層101S2 ’の外側に
設けられた繊維強化プリプレグ層1’は、図7に示す構
成の繊維強化プリプレグ1にて作製した。つまり、この
プリプレグ1は、金属繊維4としては繊維径が100μ
mとされるチタン繊維を0.7mmピッチで配置して使
用し、第1の異種繊維6Aとしては繊維径が7.0μm
とされるPAN系炭素繊維(東レ株式会社製:商品名
「T300」)を使用し、又、第2の異種繊維6Bとし
ては繊維径が13μmのガラス繊維(旭ファイバーグラ
ス株式会社製、規格名Eガラス)を使用し、マトリクス
樹脂2としてはエポキシ樹脂を使用した。又、重量%
で、金属繊維:第1異種繊維:第2異種繊維:マトリク
ス樹脂=16:23:31:30であった。
【0039】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0040】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0041】比較例1 実施例1にて繊維強化プリプレグ層1’を設けることな
く、他は実施例1と同様にしてスキーストック用シャフ
トを作製した。
【0042】表1に、この比較例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0043】実施例2 図2に示す構成のスキーストック用シャフトを作製し
た。ストレート層101S1 ’及び101S2 ’並びに
繊維強化プリプレグ層1’は実施例1と同様のプリプレ
グ101S1 及び101S2 並びに繊維強化プリプレグ
1を使用して形成した。
【0044】アングル層101A’を形成するためのプ
リプレグ101A1 及び101A2は、強化繊維として
繊維径が7.0μmとされるPAN系炭素繊維(東レ株
式会社製:商品名「T300」)を使用し、互にθ=6
0°にて配列されたものであった。又、マトリクス樹脂
はエポキシ樹脂を使用した。又、マトリクス樹脂の含有
量は35重量%であった。
【0045】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0046】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0047】比較例2 実施例2にて繊維強化プリプレグ層1’を設けることな
く、他は実施例2と同様にしてスキーストック用シャフ
トを作製した。
【0048】表1に、この比較例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0049】実施例3、4、5 繊維強化プリプレグ層1’の金属繊維4を代え、他は実
施例2と同様にして、図2に示す構成のスキーストック
用シャフトを作製した。
【0050】金属繊維4は、実施例3では繊維径が10
0μmとされるステンレス繊維を使用し、実施例4では
繊維径が100μmとされるタングステン繊維を使用
し、実施例5では繊維径が100μmとされるアモルフ
ァス繊維を使用した。
【0051】表1に示すように、この実施例のスキース
トック用シャフトも又、上記実施例1、2と同様に、靭
性及び美観ともに優れていた。
【0052】実施例6 実施例1と同様に、図2に示す構成の、但し、アングル
層101A’を有さないストレート層101S1 ’及び
101S2 ’からなるスキーストック用シャフトを作製
した。
【0053】ストレート層101S1 ’及び101S
2 ’を形成するためのプリプレグ101S1 及び101
2 は、同じものとされ、この実施例では、強化繊維と
しては、繊維径が10.0μmとされるピッチ系炭素繊
維(東燃株式会社製:商品名「FORCA FT50
0」)を使用し、マトリクス樹脂はエポキシ樹脂を使用
した。又、マトリクス樹脂の含有量は35重量%であっ
た。
【0054】一方、ストレート層101S2 ’の外側に
設けられた繊維強化プリプレグ層1’は、図7に示す構
成の繊維強化プリプレグ1にて作製した。つまり、この
プリプレグ1は、金属繊維4としては繊維径が100μ
mとされるチタン繊維を0.7mmピッチで配置して使
用し、第1の異種繊維6Aとしては繊維径が7.0μm
とされるPAN系炭素繊維(東レ株式会社製:商品名
「T300」)を使用し、又、第2の異種繊維6Bとし
ては繊維径が13μmのガラス繊維(旭ファイバーグラ
ス株式会社製、規格名Eガラス)を使用し、マトリクス
樹脂2としてはエポキシ樹脂を使用した。又、重量%
で、金属繊維:第1異種繊維:第2異種繊維:マトリク
ス樹脂=16:23:31:30であった。
【0055】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0056】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0057】実施例7 ストレート層101S1 ’及び101S2 ’を形成する
プリプレグ101S1及び101S2 の強化繊維とし
て、繊維径が10.0μmとされるピッチ系炭素繊維
(東燃株式会社製:商品名「FORCA FT70
0」)を使用した以外は、実施例6と同じ材料及び構成
のスキーストック用シャフトを製造した。
【0058】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0059】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0060】実施例8 実施例2において、金属繊維4としてクロメート処理し
たチタン繊維を使用した以外は、実施例2と同じ材料及
び構成のスキーストック用シャフトを製造した。クロメ
ート処理は、日本パーカーライジング(株)製のジンク
ロムR−1415Aを使用して行ない、被膜量は0.0
3g/m2 であった。
【0061】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0062】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0063】実施例9 実施例3において、金属繊維4としてリン酸亜鉛処理し
たステンレス繊維を使用した以外は、実施例3と同じ材
料及び構成のスキーストック用シャフトを製造した。リ
ン酸亜鉛処理は、日本パーカーライジング(株)製のパ
ルポンドL−3080を使用して行ない、被膜量は1.
0g/m2 であった。
【0064】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0065】表1に、この実施例のスキーストック用シ
ャフトの性能評価を示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスキース
トック用シャフトは、複数層からなる繊維強化樹脂層の
間又は最外層などに、強化繊維として金属繊維及び金属
繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プリプレグ層を有
しているために、靭性が大幅に向上し、折れ難く、例え
折れた場合にも折損部分が分離することなく繋がってお
り、安全であり、更には、美観的にも優れているという
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキーストック用シャフトの横断
面図である。
【図2】本発明に係るスキーストック用シャフトの他の
実施例の横断面図である。
【図3】従来のスキーストック用シャフトの横断面図で
ある。
【図4】スキーストック用シャフトの斜視図である。
【図5】スキーストック用シャフトの製造方法を説明す
る図である。
【図6】本発明に従った繊維強化プリプレグの一実施例
の断面構成図である。
【図7】本発明に従った繊維強化プリプレグの他の実施
例の断面構成図である。
【図8】図7に示す繊維強化プリプレグを作製するため
の一つの製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 繊維強化プリプレグ 2 マトリクス樹脂 4 金属繊維 6(6A、6B) 異種繊維 1’ 繊維強化プリプレグ層 101A’ アングル層 101S1 ’ ストレート層 101S2 ’ ストレート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の繊維強化樹脂層からなるスキース
    トック用シャフトにおいて、強化繊維として金属繊維及
    び金属繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プリプレグ
    層を、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間又は最外層
    に、1層或は複数層設けたことを特徴とするスキースト
    ック用シャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009022641A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 繊維強化樹脂部材とその製造方法、および繊維織物の製造装置

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WO2009022641A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 繊維強化樹脂部材とその製造方法、および繊維織物の製造装置
US8006601B2 (en) 2007-08-10 2011-08-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fiber reinforced resin member and method of manufacturing the same, and apparatus manufacturing fiber fabric

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