JPH05149695A - アーチエリー - Google Patents

アーチエリー

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Publication number
JPH05149695A
JPH05149695A JP34024891A JP34024891A JPH05149695A JP H05149695 A JPH05149695 A JP H05149695A JP 34024891 A JP34024891 A JP 34024891A JP 34024891 A JP34024891 A JP 34024891A JP H05149695 A JPH05149695 A JP H05149695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
fibers
fiber reinforced
layer
archery
Prior art date
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Pending
Application number
JP34024891A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Hiroshi Inoue
寛 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP34024891A priority Critical patent/JPH05149695A/ja
Publication of JPH05149695A publication Critical patent/JPH05149695A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靭性、弾性率が大幅に向上し、折れ難く、耐
久性、耐疲労性が向上し、更には、美観的にも優れたア
ーチェリーを提供する。 【構成】 ボウ本体のリム部102は、芯材110のフ
ェイス側及びバック側の両面に複数の繊維強化樹脂層1
20’を積層して構成される。少なくとも前記繊維強化
樹脂層120’の間又は最外層には、強化繊維として金
属繊維及び金属繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プ
リプレグ層1’が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボウ本体のリム部に、
積層された複数の繊維強化樹脂層が設けられたアーチェ
リーに関するものであり、特に、少なくとも前記繊維強
化樹脂層の間又は最外層に、強化繊維として金属繊維及
び金属繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プリプレグ
層を設けたことを特徴とするアーチェリーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、アーチェリーとして、軽量で且つ
機械的強度が高いという理由から、例えば強化繊維とし
て炭素繊維或はガラス繊維を使用した繊維強化複合樹脂
製品にて作製されたものが多く利用されており、良好な
成果を収めている。
【0003】斯る従来のアーチェリーのボウ本体100
は、図3に示すように、ハンドル部101とリム部10
2とからなり、リム部102は、芯材110のフェイス
側及びバック側の両面に複数の繊維強化樹脂層120’
が積層されて形成される。繊維強化樹脂層120’は、
リム全体の強度、剛性を向上せしめる点で優れた炭素繊
維強化樹脂層120c’と、繰り返し曲げに対する特性
に優れ、リムの耐久性、耐疲労性を向上せしめ得るガラ
ス繊維強化樹脂層120g’とが積層して使用されてい
る。このとき一般には、炭素繊維強化樹脂層120c’
は、リム曲げ時の最大破断歪みがガラス繊維強化樹脂層
120g’に比較して極めて小さいために、リム曲げ時
の歪みがより小さくなる中心により近接して、即ち、芯
材110側に配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のアー
チェリーにおいても、更に、使用時における折損防止の
ために、即ち、耐久性、耐疲労性の向上のために、靭
性、弾性率の増大が望まれている。更には、このような
繊維強化複合樹脂製品にて作製されたアーチェリーであ
っても、外観的にもファッション性が要求され、美的観
点からも改良が望まれている。
【0005】本発明者らは多くの研究実験を行なった結
果、強化繊維としてチタン繊維、ステンレス繊維、タン
グステン繊維などの金属繊維と、金属繊維以外の炭素繊
維などの異種繊維とを有した繊維強化プリプレグにて形
成される繊維強化プリプレグ層を、従来の上記構成とさ
れるアーチェリーの繊維強化樹脂層の間又は最外層に、
設けることにより、上記要望に応え得ることが分かっ
た。
【0006】本発明は斯る新規な知見に基づきなされた
ものである。
【0007】従って、本発明の目的は、靭性、弾性率が
大幅に向上し、折れ難く、耐久性、耐疲労性が向上し、
更には、美観的にも優れたアーチェリーを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
アーチェリーにて達成される。要約すれば、本発明は、
ボウ本体のリム部に、積層された複数の繊維強化樹脂層
が設けられたアーチェリーにおいて、強化繊維として金
属繊維及び金属繊維以外の異種繊維を有した繊維強化プ
リプレグ層を、少なくとも前記繊維強化樹脂層の間又は
最外層に、1層或は複数層設けたことを特徴とするアー
チェリーである。好ましくは、金属繊維の表面は、リン
酸塩処理又はクロメート処理が施される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係るアーチェリーを図面に則
して更に詳しく説明する。
【0010】本発明に係るアーチェリーの一実施例が図
1(A)に、又その変形例が図1(B)に示される。本
実施例にて、アーチェリーのボウ本体100を構成する
リム部102は、通常木材などからなる芯材110を有
し、この芯材110のフェイス側及びバック側の両面に
は複数の繊維強化樹脂層120’が積層される。
【0011】本実施例にて、複数の繊維強化樹脂層12
0’は、リム全体の強度、剛性を向上せしめための、強
化繊維として炭素繊維或は黒鉛繊維を使用した炭素繊維
強化樹脂層120c’と、繰り返し曲げに対する特性に
優れ、リムの耐久性、耐疲労性を向上せしめるための、
強化繊維としてガラス繊維を使用したガラス繊維強化樹
脂層120g’とにて構成されている。上述したよう
に、炭素繊維強化樹脂層120c’は、一般には、リム
曲げ時の最大破断歪みがガラス繊維強化樹脂層120
g’に比較して極めて小さいために、本実施例では、リ
ム曲げ時の歪みがより小さくなる中心により近接して、
即ち、芯材110側に配置される。勿論、場合によって
は、ガラス繊維強化樹脂層120g’を芯材110側に
位置するように構成することも可能である。
【0012】更に、本発明に従えば、少なくとも、前記
繊維強化樹脂層120’の最外層(図1(A))或は前
記繊維強化樹脂層120’の各層間(図1(B))に、
1層或は複数層の繊維強化プリプレグ層1’が設けられ
る。図1(B)に示す実施例では、繊維強化プリプレグ
層1’は、炭素繊維強化樹脂層120c’とガラス繊維
強化樹脂層120g’との間に配置されたが、これら炭
素繊維強化樹脂層120c’及びガラス繊維強化樹脂層
120g’が複数層にて形成される場合には、各炭素繊
維強化樹脂層120c’及び/又は各ガラス繊維強化樹
脂層120g’の間に配置することもできる。本発明の
特徴をなす繊維強化プリプレグ層1’については後で詳
しく説明する。
【0013】上記繊維強化樹脂層120’及び繊維強化
プリプレグ層1’にて構成されるボウ本体100のリム
部102は、所定形状に形成された芯材110のフェイ
ス側及びバック側の両面に1層或は複数層からなる炭素
繊維強化プリプレグ120c、繊維強化プリプレグ1及
びガラス繊維強化プリプレグ120gを積層し、硬化す
ることによって製造される。
【0014】繊維強化樹脂層120’としては、上記炭
素繊維強化樹脂層120c’及びガラス繊維強化樹脂層
120g’に限定されるものではなく、その他種々の当
業者には周知の種々の強化繊維を使用した繊維強化樹脂
層を使用することができる。又、これら各繊維強化樹脂
層120’の強化繊維は、上述のように互に異なるもの
とすることができるが、全て同じ強化繊維を使用するこ
ともできる。
【0015】更に、これら各繊維強化樹脂層120’を
形成するプリプレグ120c、120gのマトリクス樹
脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、フェノー
ル樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が使用可能であ
る。又、更に、プリプレグの硬化温度が50〜200℃
となるように硬化剤その他の付与剤、例えば可撓性付与
剤などが適当に添加される。
【0016】上記図1(A)、(B)に示す実施例で
は、ボウ本体100を構成するリム部102には、木材
などからなる芯材110が配置されるものとして説明し
たが、図2に示すように、場合によっては、このような
芯材110は省略される。
【0017】つまり、図2に示す本発明に係るアーチェ
リーの他の実施例においては、リム部102は、好まし
くは、中心部に配置された、強化繊維として炭素繊維或
は黒鉛繊維を使用した炭素繊維強化樹脂層120c’
と、その外側に配置された、強化繊維としてガラス繊維
を使用したガラス繊維強化樹脂層120g’とにて構成
される繊維強化樹脂層120’にて形成される。
【0018】又、この図2に示す実施例においても、繊
維強化樹脂層120’の最外層に、1層或は複数層の繊
維強化プリプレグ層1’が設けられる。更に、図1
(B)に示す実施例と同様に、この実施例においても、
繊維強化プリプレグ層1’は、繊維強化樹脂層120’
の各層間に、或は繊維強化樹脂層120’の最外層及び
繊維強化樹脂層120’の各層間に1層或は複数層設け
ることもできる。
【0019】次に、本発明の特徴とする繊維強化プリプ
レグ層1’について更に詳しく説明する。図4及び図5
に、本発明に係る繊維強化プリプレグ層1’を形成する
ために使用される繊維強化プリプレグ1の実施例が示さ
れる。
【0020】図4は、本発明の特徴をなす繊維強化プリ
プレグ1の一実施例を示す断面図である。本実施例にて
繊維強化プリプレグ1は、マトリクス樹脂2が含浸され
た強化繊維を有して構成される。本発明によれば、強化
繊維としては、金属繊維4及び金属繊維以外の異種繊維
6が使用される。
【0021】金属繊維4としては、チタン繊維、アモル
ファス繊維、スチール繊維、ステンレス繊維、タングス
テン繊維、アルミニウム繊維などから選択される1種又
は複数種が使用される。又、金属繊維4は、5〜150
μmの種々の繊維径のものを使用し得る。
【0022】又、異種繊維6としては、炭素繊維、ガラ
ス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維な
どの無機繊維、及びアラミド繊維、ポリアリレ−ト繊
維、ポリエチレン繊維などの有機繊維から選択される1
種又は複数種とされる。異種繊維6は、5〜30μmの
種々の繊維径のものを使用し得る。
【0023】マトリクス樹脂2としては、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マ
トリクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が
50〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例
えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0024】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
2としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキ
シ樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエーテル系
エポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹
脂、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;
(3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリ
シジルアミン系エポキシ樹脂;(5)複素環式エポキシ
樹脂;その他種々のエポキシ樹脂から選択される1種又
は複数種が使用され、特に、ビスフェノールA、F、S
グリシジルアミン系エポキシ樹脂が好適に使用される。
又、硬化剤としてはアミン系硬化剤、例えばジシアンジ
アミド(DICY)、ジアミノジフェニルスルフォン
(DDS)、ジアミノジフェニルメタン(DDM);酸
無水物系、例えばヘキサヒドロ無水フタル酸(HHP
A)、メチルへキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA)
などが使用されるが、特にアミン系硬化剤が好適に使用
される。
【0025】繊維強化プリプレグ1における強化繊維と
マトリクス樹脂2との配合割合は任意に調製し得るが、
一般に、重量%で金属繊維:異種繊維:マトリクス樹脂
=1〜30:30〜80:20〜70の範囲が良く、好
ましくは5〜20:40〜75:25〜60である。
又、繊維強化プリプレグ1の厚さTは通常20〜300
μmとされる。
【0026】図5に本発明の特徴をなす繊維強化プリプ
レグ1の他の実施例を示す。この実施例によると、プリ
プレグの一側に第1の異種繊維6Aが配列され、プリプ
レグの他側には第1の異種繊維6Aとは異なる第2の異
種繊維6Bが配列された構成とされる点にて、図4に示
す先の実施例のプリプレグとは異なる。
【0027】本実施例にて、金属繊維4は、図示される
ように、繊維強化プリプレグ1の中央部に位置するのが
好ましいが、いずれかの側へと僅かに中心部より偏って
配置されたとしても同等の作用効果を発揮し得る。
【0028】第1及び第2の異種繊維6A、6Bは、先
の実施例と同様に、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維、及び
アラミド繊維、ポリアリレ−ト繊維、ポリエチレン繊維
などの有機繊維から選択される1種又は複数種とされ
る。例えば一例として、第1の異種繊維6Aは炭素繊維
とし、第2の異種繊維6Bはガラス繊維とされる。
【0029】このような構成のプリプレグ1は、種々の
方法にて製造し得るが、一例を示せば、強化繊維とし
て、例えば、第1の異種繊維6Aは炭素繊維とし、第2
の異種繊維6Bはガラス繊維とされる2枚の一方向繊維
強化プリプレグの間に、金属繊維4をこれら異種繊維6
A、6Bと同一方向に所定の間隔にて配列し、押圧及び
/又は加熱することにより一体とすることによって極め
て好適に製造される。
【0030】更に説明すると、図6に図示するように、
離型紙10に保持された、例えば第1の異種繊維6Aと
して炭素繊維を有した第1の炭素繊維強化プリプレグ1
Aの上に、該第1の炭素繊維強化プリプレグ1Aの炭素
繊維6Aの配列方向と同方向に配列された金属繊維4を
配置し、更に、該金属繊維4を挟持する態様で、離型紙
10に保持された、例えば第2の異種繊維6Bとしてガ
ラス繊維を有した第2のガラス繊維強化プリプレグ1B
を重ね合せ、前記両プリプレグ1A、1Bを互の方へと
押圧及び/又は加熱する。これにより第1の炭素繊維強
化プリプレグ1A、金属繊維4及び第2のガラス繊維強
化プリプレグ1Bは一体に接合されて、図5に図示する
ような本発明に従った繊維強化プリプレグ1が形成され
る。
【0031】又、本発明のプリプレグにおける金属繊維
4、第1及び第2の異種繊維6A、6B:マトリクス樹
脂2の配合割合は任意に調整し得るが、一般に、重量%
で、金属繊維:第1の異種繊維:第2の異種繊維:マト
リクス樹脂=(1〜30):(10〜70):(10〜
70):(20〜70)とされるであろう。又、本発明
に従えば、プリプレグの厚さ(T)は、使用される金属
繊維4の繊維径程度のものを作製し得るが、通常80〜
200μm程度とされるであろう。
【0032】更に又、上記各実施例において、好ましく
は、繊維強化プリプレグ1に使用される金属繊維4は予
め、化成処理としてリン酸塩処理又はクロメート処理が
施される。
【0033】金属繊維4を予めリン酸塩処理又はクロメ
ート処理することにより、金属繊維表面上に金属塩被膜
が形成され、この金属塩被膜が金属繊維4のマトリクス
樹脂2との接着性を高め、それによって、金属繊維4を
使用した繊維強化プリプレグ1にて作製されたアーチェ
リーの捩り破壊強度及び耐衝撃性、更には曲げ強度等の
機械的強度の向上効果を十分に発揮させ、同時に靭性を
も改善できる。
【0034】リン酸塩処理としては、リン酸亜鉛系、リ
ン酸マンガン系のいずれのリン酸塩処理を使用すること
ができる。特に、金属繊維4がスチール繊維、ステンレ
ス繊維の場合は、上記のリン酸亜鉛系、リン酸マンガン
系の処理に加えて、更にリン酸鉄系のリン酸塩処理を使
用することができる。
【0035】これらリン酸塩処理の液組成、PH、処理
温度、処理時間等の処理条件は、通常の条件で行なうこ
とができるが、金属繊維4のマトリクス樹脂2との接着
性の向上という観点から、使用する金属繊維4の種類等
に応じて適宜決定すれば良い。
【0036】具体的には、リン酸塩処理は、金属繊維4
表面上に被膜量0.2〜10g/m2 の金属塩被膜が形
成されるように、行なうことが好ましい。又、クロメー
ト処理は、金属繊維4の表面上に、リン酸塩処理のとき
と同様、被膜量0.01〜0.15g/m2 の金属塩被
膜(クロメート被膜)が形成されるように、行なうこと
が好ましい。
【0037】本発明の繊維強化プリプレグ1にて、金属
繊維4は一方向に配列して構成することもできるが、ク
ロス(織物)の状態で使用することも可能である。
【0038】次に、本発明を実施例についてより具体的
に説明する。
【0039】実施例1 図1(A)に示す構成のリム部102を有するアーチェ
リーを作製した。本実施例にてリム部102は、芯材1
10としては木材を使用し、この芯材110のフェイス
側及びバック側両面に炭素繊維強化樹脂層120c’及
びガラス繊維強化樹脂層120g’を積層し、その外層
に、繊維強化プリプレグ層1’を積層した。
【0040】炭素繊維強化樹脂層120c’を形成する
ためのプリプレグ120cは、強化繊維として、繊維径
が7.0μmとされるPAN系炭素繊維(東レ株式会社
製:商品名「T300」)を使用し、マトリクス樹脂は
エポキシ樹脂を使用した。又、マトリクス樹脂の含有量
は35重量%であった。又、プリプレグ120cの厚み
は150μmであり、各炭素繊維強化樹脂層120c’
は2枚重ねて形成した。
【0041】ガラス繊維強化樹脂層120g’を形成す
るためのプリプレグ120gは、強化繊維として、繊維
径が13μmのガラス繊維(旭ファイバーグラス株式会
社製、規格名Eガラス)を使用し、マトリクス樹脂はエ
ポキシ樹脂を使用した。又、マトリクス樹脂の含有量は
35重量%であった。又、プリプレグ120gの厚みは
130μmであり、各ガラス繊維強化樹脂層120g’
は2枚重ねて形成した。
【0042】一方、繊維強化樹脂層120’の外側に設
けられた繊維強化プリプレグ層1’は、図4に示す構成
の繊維強化プリプレグ1にて作製した。つまり、このプ
リプレグ1は、金属繊維4としては繊維径が100μm
とされるチタン繊維を0.7mmピッチで配置して使用
し、第1の異種繊維6Aとしては繊維径が7.0μmと
されるPAN系炭素繊維(東レ株式会社製:商品名「T
300」)を使用し、又、第2の異種繊維6Bとしては
繊維径が13μmのガラス繊維(旭ファイバーグラス株
式会社製、規格名Eガラス)を使用し、マトリクス樹脂
2としてはエポキシ樹脂を使用した。又、重量%で、金
属繊維:第1異種繊維:第2異種繊維:マトリクス樹脂
=16:23:31:30であった。又、プリプレグ1
の厚みは165μmであり、各繊維強化プリプレグ層
1’は1枚重ねて形成した。
【0043】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0044】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0045】比較例1 実施例1にて繊維強化プリプレグ層1’を設けることな
く、他は実施例1と同様にしてアーチェリーを作製し
た。
【0046】表1に、この比較例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0047】実施例2、3、4 繊維強化プリプレグ層1’の金属繊維4を代え、他は実
施例1と同様にして、図1(A)に示す構成のリム部1
02を有するアーチェリーを作製した。
【0048】金属繊維4は、実施例2では繊維径が10
0μmとされるステンレス繊維を使用し、実施例3では
繊維径が100μmとされるタングステン繊維を使用
し、実施例4では繊維径が100μmとされるアモルフ
ァス繊維を使用した。
【0049】表1に示すように、この実施例のアーチェ
リーも又、上記実施例1と同様に、靭性及び美観ともに
優れていた。
【0050】実施例5 図1(B)に示す構成のリム部102を有するアーチェ
リーを作製した。芯材110のフェイス側及びバック側
両面に、炭素繊維強化樹脂層120c’、繊維強化プリ
プレグ層1’及びガラス繊維強化樹脂層120g’を積
層したが、使用した材料及び製造方法は実施例1と同じ
であった。
【0051】この実施例によれば、ガラス繊維強化樹脂
層120g’を通して繊維強化プリプレグ層1’の金属
繊維4が外側より目視でき、美観的にも優れたものであ
った。
【0052】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0053】実施例6、7、8 実施例5において、繊維強化プリプレグ層1’の金属繊
維4を代え、他は実施例5と同様にして、図1(B)に
示す構成のリム部102を有するアーチェリーを作製し
た。
【0054】金属繊維4は、実施例6では繊維径が10
0μmとされるステンレス繊維を使用し、実施例7では
繊維径が100μmとされるタングステン繊維を使用
し、実施例8では繊維径が100μmとされるアモルフ
ァス繊維を使用した。
【0055】表1に示すように、この実施例のアーチェ
リーも又、上記実施例5と同様に、靭性及び美観ともに
優れていた。
【0056】実施例9 実施例1において、炭素繊維強化樹脂層120c’を形
成するプリプレグ120cの強化繊維として、繊維径が
10.0μmとされるピッチ系炭素繊維(東燃株式会社
製:商品名「FORCA FT700」)を使用した以
外は、実施例1と同じ材料及び構成の図1(A)に示す
リム部102を有するアーチェリーを製造した。
【0057】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0058】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0059】実施例10 実施例1において、金属繊維4としてクロメート処理し
たチタン繊維を使用した以外は、実施例1と同じ材料及
び構成のリム部102を有するアーチェリーを製造し
た。クロメート処理は、日本パーカーライジング(株)
製のジンクロムR−1415Aを使用して行ない、被膜
量は0.03g/m2 であった。
【0060】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。特
に、実施例1に比較し曲げ強度が増大した。
【0061】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0062】実施例11 実施例2において、金属繊維4としてリン酸亜鉛処理し
たステンレス繊維を使用した以外は、実施例2と同じ材
料及び構成のリム部102を備えたアーチェリーを製造
した。リン酸亜鉛処理は、日本パーカーライジング
(株)製のパルポンドL−3080を使用して行ない、
被膜量は1.0g/m2 であった。
【0063】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。特
に、実施例2に比較し曲げ強度が増大した。
【0064】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0065】実施例12 実施例1において、芯材110を使用しなかった以外
は、実施例1と同様にして、即ち、図2に示す構成のリ
ム部102を備えたアーチェリーを製造した。
【0066】この実施例によれば、繊維強化プリプレグ
層1’が最外層とされ、しかもガラス繊維6Bが配列さ
れた側を外側となるように配置し、且つマトリクス樹脂
2としてエポキシ樹脂を使用したので、金属繊維4が外
側より目視でき、美観的にも優れたものであった。
【0067】表1に、この実施例のアーチェリーの性能
評価を示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアーチェ
リーは、複数層からなる繊維強化樹脂層の間又は最外層
などに、強化繊維として金属繊維及び金属繊維以外の異
種繊維を有した繊維強化プリプレグ層を有しているため
に、靭性、弾性率が大幅に向上し、折れ難く、耐久性、
耐疲労性が向上し、更には、美観的にも優れているとい
う特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアーチェリーの一実施例のリム部
の一部拡大縦断面図である。
【図2】本発明に係るアーチェリーの他の実施例のリム
部の一部拡大縦断面図である。
【図3】アーチェリーの一例を示す正面図及び一部拡大
断面図である。
【図4】本発明に従った繊維強化プリプレグの一実施例
の断面構成図である。
【図5】本発明に従った繊維強化プリプレグの他の実施
例の断面構成図である。
【図6】図5に示す繊維強化プリプレグを作製するため
の一つの製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 繊維強化プリプレグ 2 マトリクス樹脂 4 金属繊維 6(6A、6B) 異種繊維 1’ 繊維強化プリプレグ層 110 芯材 120’ 繊維強化樹脂層 120c’ 炭素繊維強化樹脂層 120g’ ガラス繊維強化樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウ本体のリム部に、積層された複数の
    繊維強化樹脂層が設けられたアーチェリーにおいて、強
    化繊維として金属繊維及び金属繊維以外の異種繊維を有
    した繊維強化プリプレグ層を、少なくとも前記繊維強化
    樹脂層の間又は最外層に、1層或は複数層設けたことを
    特徴とするアーチェリー。
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