JPH0568666A - 電子腹腔鏡 - Google Patents

電子腹腔鏡

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JPH0568666A
JPH0568666A JP4051749A JP5174992A JPH0568666A JP H0568666 A JPH0568666 A JP H0568666A JP 4051749 A JP4051749 A JP 4051749A JP 5174992 A JP5174992 A JP 5174992A JP H0568666 A JPH0568666 A JP H0568666A
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Tatsuya Yamaguchi
達也 山口
Toshiaki Ishimura
寿朗 石村
Takeshi Yokoi
武司 横井
Shinkichi Tanizawa
信吉 谷沢
Shirou Bitou
士郎 備藤
Takeshi Tsukagoshi
壯 塚越
Hiroaki Kagawa
裕昭 加川
Yoshinao Ooaki
義直 大明
Tadao Hagino
忠夫 萩野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの穿孔によって手術部位の観察及び処置
を行い、手技を行う際の穿孔を減少させる。 【構成】 手元側から処置具が挿通可能な内腔部4を有
する管状の本体3を設け、この本体3の先端側に、撮像
手段を有すると共に刺穿して腹腔内に挿入可能に先端方
向に向かって細径となる先端構成部2を変位可能に連設
する。先端部変位操作つまみ6を操作することにより、
前記先端構成部2を変位させて前記内腔部4の先端側を
開口させ、撮像手段により腹腔内の像を撮像すると共に
処置具を手元側から内腔部4に挿通可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腹腔内に挿入して腹腔
内の像を撮像する電子腹腔鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】医用分野において、内視鏡の内視鏡像を
観察しながら処置を行う手術が従来から行われている。
このような手術として、例えば腹腔鏡下に行う胆嚢摘出
手術があるが、この胆嚢摘出手術では、腹腔鏡と処置具
とを腹腔内に挿入し、腹腔鏡による内視鏡像を観察する
ことにより腹腔内の状態を術者が認識しながら胆嚢の摘
出が行われる。
【0003】前記腹腔鏡としては、従来はリレーレンズ
系を備えた硬性のものが通常用いられており、手元側の
接眼部にTVカメラを取り付け、腹腔内の像を撮像して
モニタに表示するようになっている。このような腹腔鏡
によって腹腔内を観察するために、トラカールを用いて
トラカールの内針によって患者の腹壁に孔を開け、内針
を抜去して腹腔鏡の光学視管を腹腔内に挿入している。
【0004】ところで、腹腔鏡下に行う手術の場合は、
前記のような観察用に刺穿する穿孔の他に少なくとも1
つ処置具用の穿孔が必要であり、この処置具用の穿孔か
ら鉗子等の処置具を挿入して各種の処置が行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腹腔鏡では観察用の穿孔が単独で必要であったため、多
くの穿孔を患者の腹壁に開けなければならなかった。こ
のため、トラカールの内針によって腹壁に穿孔を開ける
際の患者の苦痛が大きく、また、手術後の経過において
も回復に時間がかかったり、多くの傷跡が残るなどの問
題点があった。
【0006】また、細径の腹腔鏡で処置具用のチャンネ
ルが併設されたものがあるが、このような腹腔鏡では、
得られる腹腔内の像が暗くて不鮮明であり、腹腔内の状
態が良好に観察できなかった。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、1つの穿孔によって手術部位の良好な観察及び
処置を行うことができ、手技を行う際の穿孔を減少させ
ることが可能な電子腹腔鏡を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子腹腔鏡
は、手元側から処置具が挿通可能な内腔部を有する管状
の本体と、前記本体の先端側に変位可能に連設され、撮
像手段を有すると共に刺穿して腹腔内に挿入可能に先端
方向に向かって細径となる先端構成部と、前記先端構成
部を変位させ、前記内腔部を先端側で開口させる変位手
段とを備えたものである。
【0009】
【作用】先端構成部から刺穿して腹腔内に挿入し、変位
手段により前記先端構成部を変位させて本体の内腔部を
先端側で開口させる。そして、撮像手段により腹腔内の
像を撮像すると共に処置具を手元側から内腔部に挿通可
能にする。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は電子腹腔鏡の構成を示す斜視図、図2は先端構成部
が反転した状態を示す説明図、図3は先端部反転手段の
構成を示す構成説明図である。
【0011】図1に示すように、電子腹腔鏡1は、刺穿
して腹腔内に挿入可能なように先端方向に向かって細径
となっている先端構成部2と、この先端構成部2に連設
された管状の本体3とを備えて構成されている。前記本
体3には、手元側から処置具を挿入可能なように内腔部
4が設けられている。また、前記本体3の把持部には、
側方からユニバーサルコード5が延設され、このユニバ
ーサルコード5を介して、腹腔内に照射する照明光を生
成する光源装置と、撮像手段の制御及び画像信号の処理
を行うカメラコントロールユニット(CCU)とが接続
されるようになっている。さらに、前記本体3には、先
端構成部2を反転させる先端部変位操作つまみ6が設け
られ、この先端部変位操作つまみ6を操作することによ
り先端構成部2が反転するようになっている。
【0012】前記先端構成部2を反転させると図2に示
すようになる。前記先端構成部2は、撮像手段として、
被写体像を結像する対物光学系7と、この対物光学系7
の内側に図示しない固体撮像素子とが設けられており、
反転させた状態で腹腔内の像を撮像するようになってい
る。前記本体3の先端側には、照明光を出射する照明光
出射窓8が設けられており、この照明光出射窓8の内側
に図示しないライトガイドの端部が配設されている。そ
して、前記ライトガイドは本体3、ユニバーサルコード
5内を挿通して光源装置に接続され、照明光出射窓8へ
照明光を伝達するようになっている。また、前記先端構
成部2を反転させると本体3に設けられた内腔部4の先
端側が開口するようになっている。なお、図示しない
が、前記先端構成部2内の固体撮像素子からの信号線が
本体3、ユニバーサルコード5内を挿通し、CCUに接
続されるようになっている。
【0013】前記先端構成部2は、図3に示すような変
位手段としての先端部反転手段によって反転するように
なっている。先端構成部2は回転軸9で回動可能に本体
3に固定されている。前記本体3に設けられた先端部変
位操作つまみ6の軸にはプーリ10が連設され、前記回
転軸9に連設されたプーリ11との間に駆動力を伝達す
る伝達ワイヤ12が掛け渡されている。前記先端部変位
操作つまみ6を回転操作することにより、駆動力が伝達
されてプーリ11が回転し、先端構成部2が矢印の方向
に反転するようになっている。
【0014】次に、本実施例の作用について説明する。
電子腹腔鏡1を先端構成部2から患者の腹腔内に挿入す
る。このとき、前記先端構成部2は、トラカールの内針
と同様な形状をしているため、腹壁に穿孔が刺穿されて
腹腔内に挿入される。そして、先端構成部2が腹腔内ま
で挿入されると、先端部変位操作つまみ6を回転操作し
て先端構成部2を反転させる。これにより、対物光学系
7が腹腔内の手術部位に向き、照明光出射窓8から照明
光が照射されて腹腔内の撮像が行われる。また、内腔部
4が先端側で開口するため、この内腔部4の手元側から
処置具を腹腔内に挿入して各種処置を行う。
【0015】以上のように、腹壁に穿孔を刺穿して腹腔
内に挿入する先端構成部に撮像手段を設けることによ
り、1つの穿孔によって撮像手段による手術部位の観察
と、処置具による各種処置との両方を行うことができ
る。また、固体撮像素子を備えた電子撮像手段によって
腹腔内で撮像するため、鮮明な腹腔内の観察像を得るこ
とができる。これにより、少ない穿孔で各種の処置を行
うことができ、患者の苦痛を緩和したり、手術後の回復
を早くすることが可能となる。
【0016】図4及び図5は本発明の第2実施例に係
り、図4は電子腹腔鏡の先端側の構成を示す説明図、図
5は先端部回転手段の構成を示す構成説明図である。
【0017】図4(a)及び(b)に示すように、第2
実施例では、先端構成部21が本体3内に設けられた回
動軸を中心として回動し、内腔部4の先端側及び照明光
出射窓8が露出するようになっている。また、対物光学
系7は先端構成部21の先端側に設けられている。
【0018】前記先端構成部21の変位手段としての先
端部回転手段は図5に示すように構成されている。先端
構成部21の後端から回転軸22が延出され、この回転
軸22が本体3に設けられた回転軸受用孔23に挿通す
ることにより、先端構成部21が本体3に回動可能に固
定されている。前記回転軸22の端部には、カサ歯車2
4が設けられ、このカサ歯車24が先端部変位操作つま
み6に連設されたカサ歯車25と噛合している。
【0019】第1実施例と同様に先端構成部21を腹腔
内に挿入し、この状態で前記先端部変位操作つまみ6を
回転操作すると、カサ歯車24,25により回転軸22
が回転して、先端構成部21が回転軸22を中心として
回動し、図4(b)に示すように、照明光出射窓8が露
出して撮像手段により腹腔内の撮像が行われると共に、
本体3の内腔部4の先端側が開口する。そして、前記内
腔部4の手元側から処置具を腹腔内に挿通して各種処置
を行う。
【0020】その他の構成、作用及び効果は第1実施例
と同様である。
【0021】図6は本発明の第3実施例に係る電子腹腔
鏡の先端側の構成を示す説明図である。
【0022】図6(a)及び(b)に示すように、第3
実施例では、先端構成部31が平行支持部材32及び3
3を介して本体3に固定されている。前記平行支持部材
32及び33の両端部は、回転軸で回動可能に固定され
ている。なお、前記平行支持部材32及び33は、図3
に示した先端部反転手段と同様な図示しないプーリ、伝
達ワイヤ等により、回動するようになっている。また、
対物光学系7が第2実施例と同様に先端構成部31の先
端側に設けられている。
【0023】第1実施例と同様に、先端構成部31を腹
腔内に挿入した状態で先端部変位操作つまみ6を回転操
作すると、平行支持部材32及び33が回動し、図6
(b)に示すように、先端構成部31が上方向に変位し
て内腔部4の先端側及び照明光出射窓8が露出する。そ
して、撮像手段により腹腔内の撮像が行われると共に、
前記内腔部4の手元側から処置具を腹腔内に挿通して各
種処置を行う。
【0024】その他の構成、作用及び効果は第1実施例
と同様である。
【0025】図7ないし図10は本発明の第4実施例に
係り、図7は電子腹腔鏡の体腔内への挿入状態を示す説
明図、図8は先端構成部内の把持装置の構成を示す説明
図、図9は把持装置が腹壁を把持している状態を示す説
明図、図10は電子腹腔鏡を用いた腹腔内での処置の様
子を示す説明図である。
【0026】図7(a)に示すように、電子腹腔鏡1
は、刺穿して腹腔内に挿入可能なように先端方向に向か
って細径となっている先端構成部41と、この先端構成
部41に連設された管状の本体3とを備えて構成されて
いる。前記先端構成部41の側部には対物光学系7が設
けられ、側視型の撮像手段が構成されている。前記本体
3の把持部には、先端構成部41の分離操作を行う操作
ノブ42が設けられている。また、前記本体3の把持部
の側方からユニバーサルコード5が延設され、このユニ
バーサルコード5を介してカメラコントロールユニット
(CCU)が接続されるようになっている。電子腹腔鏡
1は、前記先端構成部41により腹壁43を刺穿して腹
腔内に挿入されるようになっている。
【0027】前記先端構成部41には、図8に示すよう
に、腹腔内で腹壁を把持する把持装置44が設けられて
いる。前記把持装置44は、腹壁を把持する2つの爪4
5,46を有し、これらの爪45,46の基端部がそれ
ぞれ固定軸47,48で回動可能に固定されている。ま
た、前記爪45,46は、それぞれ棒状の伝達部材49
a,49bを介して、回動軸50で回動可能に固定され
た回転部材51に接続されている。この回転部材51に
は、反時計回りに回転するような弾性力を有する図示し
ない弾性部材が設けられている。さらに、前記爪46に
は棒状の支持部材52が接続され、この支持部材52の
後端側が本体3まで挿通されている。本体3には、前記
支持部材52の後端部を牽引して保持する保持具53が
設けられ、この保持具53が前記操作ノブ42に接続さ
れており、前記支持部材52の後端部を保持することに
よって先端構成部41が本体3に連設された状態で支持
されるようになっている。また、前記操作ノブ42を操
作して保持具53が前記支持部材52を解放することに
より、先端構成部41が本体3から分離され、内腔部4
の先端側が開口するようになっている。さらに前記先端
構成部41には、被写体像を結像する対物光学系7と前
記被写体像を撮像する固体撮像素子等で構成された撮像
装置54とが設けられている。前記撮像装置54には図
示しない信号線が接続され、この信号線が本体3及びユ
ニバーサルコード5内を挿通してカメラコントロールユ
ニットに接続されるようになっている。なお、照明手段
は本体3の先端面にライトガイドで伝達された照明光を
照射する照射窓を設けるか、または、先端構成部41に
ランプ等を設けることにより構成される。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
図7(a)に示すように、先端構成部41により腹壁4
3を刺穿して電子腹腔鏡1の先端構成部41及び本体3
の先端側を腹腔内に挿入する。そして、図7(b)に示
すように、先端構成部41の側部を腹壁43に押し付け
た状態で操作ノブ42を操作して、先端構成部41を腹
壁43に固定すると共に先端構成部41を本体3から分
離させて内腔部4の先端側を開口させる。
【0029】前記先端構成部41に設けられた把持装置
44は、図9に示すように腹壁43を把持する。操作ノ
ブ42を操作して保持具53の先端の保持部を開き、前
記支持部材52を解放すると、回転部材51が弾性力に
よって反時計方向に回動し、爪45,46が起きあが
る。そして、前記爪45,46によって腹壁43を把持
して先端構成部41が固定されると共に、本体3から分
離されて内腔部4の先端側が開口する。このとき、図1
0に示すように、先端構成部41が腹腔内に固定され、
撮像装置54により腹腔内の像が撮像される。なお、前
記撮像装置54に接続された画像信号を伝送する信号線
55が本体3に接続されており、本体3及びユニバーサ
ルコード5を介して画像信号がカメラコントロールユニ
ットに伝送され、モニタ等に腹腔内の像が表示される。
また、内腔部4に手元側から生検鉗子等の処置具56を
挿通し、先端処置部56aによって腹腔内の処置を行
う。
【0030】以上のように、1つの穿孔によって撮像手
段による手術部位の観察と、処置具による各種処置との
両方を行うことができ、少ない穿孔で各種の処置を行う
ことができる。また、撮像手段と処置具の穿孔とが分離
されているため、観察像に影響を与えることなく処置を
行うことができる。
【0031】その他の構成、作用及び効果は第1実施例
と同様である。
【0032】図11及び図12は本発明の第5実施例に
係り、図11は先端構成部内の把持装置の構成を示す説
明図、図12は把持装置が腹壁を把持している状態を示
す説明図である。
【0033】第5実施例は、第4実施例の変形例であ
り、トラカールヘッドと同様の形状をした先端構成部に
設けた把持装置の構成を変更した例である。把持装置以
外の部分の構成は第4実施例と同様であり、説明を省略
する。
【0034】図11に示すように、第5実施例の電子内
視鏡の先端構成部71は、腹壁を把持する2つの爪7
3,74を有した把持装置72が設けられている。この
把持装置72の爪73,74は、それぞれの中央部が固
定軸75,76で回動可能に固定されており、基端部が
棒状の伝達部材77a,77bを介して、回動軸78で
回動可能に固定された回転部材79に接続されている。
回転部材79には、時計回りの方向に付勢するような弾
性力を有する図示しない弾性部材が設けられている。ま
た、爪74の基端部には、棒状の支持部材80が接続さ
れており、この支持部材80の途中の部分にはクリック
80aが設けられ、後端部が本体3まで挿通している。
本体3には、第4実施例と同様に支持部材80の後端部
を保持する保持具53が設けられており、この保持具5
3は本体3の挿通孔81内を挿通して後端部が把持部の
操作ノブ42に接続されている。保持具53によって支
持部材80の後端部を保持することにより、先端構成部
71が本体3に連設された状態で支持されるようになっ
ている。
【0035】そして、図12に示すように、操作ノブ4
2を操作して保持具53を後退させ、支持部材80を牽
引してクリック80aを先端構成部71の後端に引掛け
て固定することにより、爪73,74が起き上がるよう
になっている。このとき、保持具53が支持部材80を
解放することにより、先端構成部71が本体3から分離
され、内腔部4の先端部が開口するようになっている。
ここで、本体3の挿通孔81は、保持具53によって支
持部材80を保持した状態から支持部材80の後端部を
離したときに、挿通孔81内で保持具53の把持部が開
いた状態を十分に保つことができるような径を有してい
る。
【0036】先端構成部71内に設けられた支持部材8
0の後端部を保持具53で保持した状態で、第4実施例
と同様にして腹腔内へ挿入した後、図12に示すように
把持装置72で腹壁43を把持し、先端構成部71を固
定する。ここで、図11の状態から操作ノブ42を操作
して保持具53を手元側に引くと、支持部材80も共に
引かれ、支持部材80に設けられたクリック80aが先
端構成部71の後端に引掛かる。このとき、爪74が固
定軸76を中心として反時計方向に回動し、回転部材7
9も一方の伝達部材77bにより反時計方向に回動し
て、他方の伝達部材77aにより爪73が時計方向に回
動することによって、爪3と爪4が腹壁43に食い込
み、先端構成部71は固定される。そして、保持具53
の把持部を開いて支持部材80を解放することにより、
先端構成部71が本体3から分離され、内腔部4の先端
部が開口する。
【0037】このように、第4実施例と同様に、腹腔内
で撮像手段と処置具の穿孔とを分離した状態にして挿入
することができ、観察像に影響を与えることなく処置を
行うことができる。
【0038】ところで、腹腔鏡下において手術を行う際
に、光学視管とか処置具等を腹腔内に挿入するために、
一般には腹壁を刺穿して腹腔内に案内管とか気腹針を刺
入するトラカールが用いられるが、このようなトラカー
ルは、術者の手の感覚によって腹壁を突き抜けたか否か
を判断しており、確実に腹壁を突き抜けたか否かを検知
することができなかった。このため、場合によっては内
部臓器に損傷を与える虞があり、トラカールの使用に熟
練が必要とされた。そこで、安全に腹腔内に刺入するこ
とができるように、トラカールの先端が確実に腹壁を突
き抜けたか否かを検知する手段を設けることが考えられ
る。
【0039】前記のような先端が確実に腹壁を突き抜け
たか否かを検知する手段を設けた第1の例を図13に示
す。図13に示すように、トラカールの外筒管61の先
端部に超音波探触子62が設けられている。また、前記
外筒管61の把持部には、先端が腹壁を突き抜けたこと
を術者に告知するLED等からなる告知装置63が設け
られている。また、前記外筒管61の内部には、図示し
ない電源とか超音波送受波回路等が設けられている。
【0040】トラカールを腹腔内に刺入する際に、超音
波探触子62により側方に超音波を送受波することによ
って腹壁に接触しているか否かを検知し、腹壁に接触し
ていない場合は、告知装置63を点灯することにより術
者に腹腔内であることを告知する。これにより、術者は
トラカールの先端が確実に腹壁を突き抜けたか否かを認
識することができ、安全に腹腔内に刺入することが可能
となる。なお、告知装置としては発光するものだけでな
く、例えばブザー等の発音する手段などを用いても良
い。
【0041】腹壁を突き抜けたか否かを検知する手段を
設けた第2の例として、図14に示すように、トラカー
ルの内針の先端外周部に超音波探触子を設けた例が挙げ
られる。トラカールの内針64には、先端の外周部に超
音波探触子65が設けられ、手元部に告知装置66が設
けられている。第1の例と同様に、超音波探触子65に
よって腹壁に接触しているか否かを検知して、接触して
いない場合は告知装置66を点灯することにより、術者
はトラカールの先端が確実に腹壁を突き抜けたか否かを
認識することができ、安全に腹腔内に刺入することが可
能となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つの穿孔によって手術部位の良好な観察及び処置を行う
ことができ、手技を行う際の穿孔を減少させることが可
能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は電子腹腔鏡の構成を示す斜視図
【図2】先端構成部が反転した状態を示す説明図
【図3】先端部反転手段の構成を示す構成説明図
【図4】図4及び図5は本発明の第2実施例に係り、図
4は電子腹腔鏡の先端側の構成を示す説明図
【図5】先端部回転手段の構成を示す構成説明図
【図6】本発明の第3実施例に係る電子腹腔鏡の先端側
の構成を示す説明図
【図7】図7ないし図10は本発明の第4実施例に係
り、図7は電子腹腔鏡の体腔内への挿入状態を示す説明
【図8】先端構成部内の把持装置の構成を示す説明図
【図9】把持装置が腹壁を把持している状態を示す説明
【図10】電子腹腔鏡を用いた腹腔内での処置の様子を
示す説明図
【図11】図11及び図12は本発明の第5実施例に係
り、図11は先端構成部内の把持装置の構成を示す説明
【図12】把持装置が腹壁を把持している状態を示す説
明図
【図13】トラカール外筒先端部に超音波探触子を設け
た例を示す説明図
【図14】トラカール内針先端外周部に超音波探触子を
設けた例を示す説明図
【符号の説明】
1…電子腹腔鏡 2…先端構成部 3…本体 4…内腔部 6…先端部変位操作つまみ 7…対物光学系 8…照明光出射窓 10、11…プーリ 12…伝達ワイヤ
フロントページの続き (72)発明者 谷沢 信吉 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 備藤 士郎 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加川 裕昭 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萩野 忠夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手元側から処置具が挿通可能な内腔部を
    有する管状の本体と、 前記本体の先端側に変位可能に連設され、撮像手段を有
    すると共に刺穿して腹腔内に挿入可能に先端方向に向か
    って細径となる先端構成部と、 前記先端構成部を変位させ、前記内腔部を先端側で開口
    させる変位手段とを備えたことを特徴とする電子腹腔
    鏡。
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