JPH0568336A - 過電圧防止素子 - Google Patents

過電圧防止素子

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JPH0568336A
JPH0568336A JP25847191A JP25847191A JPH0568336A JP H0568336 A JPH0568336 A JP H0568336A JP 25847191 A JP25847191 A JP 25847191A JP 25847191 A JP25847191 A JP 25847191A JP H0568336 A JPH0568336 A JP H0568336A
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貴仁 小口
Akihiko Igasaki
明彦 伊ケ崎
Mitsuo Yaguchi
光男 矢口
Yoshito Kasai
良人 河西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電圧素子が線路から分離されると同時に線
路自体を開放し、負荷側に過電圧が印加されることを確
実に防止できると共に、構成簡易で、且つその交換が容
易な過電圧防止素子を実現する。 【構成】 第1の絶縁基板21上に第1の発熱抵抗膜23と
第1の導電膜25とを被着形成してなる第1の回路開放素
子6と、第1の発熱抵抗膜23と直列接続される定電圧素
子7とを有してなり、第1の発熱抵抗膜23及び定電圧素
子7は線路A,A’間に接続されると共に、第1の導電
膜25は線路Aに直列接続され、線路A,A’に定電圧素
子7の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合
に、該過電圧による過電流によって第1の発熱抵抗膜23
が発熱して第1の絶縁基板21を砕裂し、以て第1の発熱
抵抗膜23及び第1の導電膜25が切断されるよう構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は過電圧防止素子に係
り、特に電子機器の電子回路に通じる電源ライン或いは
通信ラインを構成する線路間に接続され、該線路に印加
されるサージなどの過電圧を吸収する定電圧素子と、上
記線路に該定電圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続し
て印加された場合に、上記定電圧素子を上記線路から分
離すると同時に、該線路自体を開放して負荷側に過電圧
が印加されることを防止する回路開放素子とを一体化し
た過電圧防止素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源ライン或いは通信ライン等を
構成する線路間にシリコンサージアブソーバ等の定電圧
素子を接続した、いわゆる保安回路を電子機器の電子回
路の前段に介在させ、サージなどの過電圧から電子機器
を保護することが行われている。図21はその一例を示
すものであり、電源ライン或いは通信ラインを構成する
線路A,A’間に定電圧素子aが並列に接続されると共
に、該定電圧素子aの次段には分離用ヒューズbが、該
定電圧素子aに対して直列に接続される。また、線路A
の入力側には遮断用ヒューズcが、該線路Aに対して直
列に接続される。
【0003】上記構成からなる保安回路dを備えた線路
A,A’に、入力側からサージなどの過電圧が瞬間的に
印加された場合には、上記定電圧素子aが作動して該過
電圧が吸収されるため、電子回路e側には一定範囲の電
圧が供給される。そして、電子機器をその定格電圧を上
回る電源に誤接続した場合や、通信ラインを電源に誤接
続した場合、或いはこれらの事態を想定した過電圧試験
の実施等により、線路A,A’間に上記定電圧素子aの
定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合には、
該定電圧素子aの短絡破壊や焼損を防ぐために、上記分
離用ヒューズbが溶断し、定電圧素子aが線路A’から
分離される。また、定電圧素子aの分離後は、連続過電
圧がそのまま負荷側に印加されて電子回路eが破壊され
るおそれがあるため、上記遮断用ヒューズcが溶断し、
線路A自体が開放される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、電子回路
eを過電圧から保護するためには、上記分離用ヒューズ
bの溶断と同時に、上記遮断用ヒューズcが確実に溶断
する必要がある。しかしながら、いかに分離用ヒューズ
bと遮断用ヒューズcの選定を厳密に行ったとしても、
一般にヒューズの溶断特性は電流値と印加時間等によっ
て大きく変化するため、分離用ヒューズbが溶断してか
ら遮断用ヒューズcが溶断するまでには、わずかな時間
差が生じるおそれがあった。そして、この間、過電圧が
負荷側に印加され、電子回路eを損傷させる危険性があ
った。
【0005】また、定電圧素子aと分離用ヒューズb及
び遮断用ヒューズcのそれぞれを別個に用いて保安回路
dを構成するため、配置作業が複雑化するのみならず、
一旦連続過電圧の印加によって上記分離用ヒューズb及
び遮断用ヒューズcが溶断した場合には、分離用ヒュー
ズb及び遮断用ヒューズcを接続し直す必要があり、そ
の復旧作業が煩雑となる点で問題であった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
せんとするものであり、その目的とするところは、定電
圧素子が線路から分離されると同時に線路自体を開放
し、負荷側に過電圧が印加されることを確実に防止でき
ると共に、構成簡易で、且つその交換が容易な過電圧防
止素子を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る過電圧防止素子は、電源ライン或いは
通信ラインを構成する線路間に接続される過電圧防止素
子であって、絶縁基板上に発熱抵抗体と導電体とを被着
形成してなる回路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接
続される定電圧素子とを有してなり、上記発熱抵抗体及
び定電圧素子は上記線路間に接続されると共に、上記導
電体は上記線路に直列接続され、上記線路に上記定電圧
素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合
に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体が発
熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び
導電体が切断されるよう構成した。
【0008】また、電源ライン或いは通信ラインを構成
する線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶縁
基板上に発熱抵抗体と複数の導電体とを被着形成してな
る回路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定
電圧素子とを有してなり、上記発熱抵抗体及び定電圧素
子は上記線路間に接続されると共に、上記導電体の少な
くとも1つが上記線路に直列接続され、他の導電体の少
なくとも1つが外部回路に接続され、上記線路に上記定
電圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された
場合に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体
が発熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体
及び導電体が切断されるよう構成してもよい。
【0009】あるいは、電源ライン或いは通信ラインを
構成する線路間に接続される過電圧防止素子であって、
絶縁基板上に発熱抵抗体と導電体とを被着形成してなる
回路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定電
圧素子と、接続プラグとを有する素子部と、上記接続プ
ラグに対応する差込口と、該差込口と電気的に接続され
る外部端子とを有するソケット部とからなり、上記素子
部とソケット部とは、上記接続プラグを上記差込口に挿
入することによって着脱自在に結合され、上記発熱抵抗
体及び定電圧素子は上記接続プラグ、差込口及び外部端
子を介して上記線路間に接続されると共に、上記導電体
は上記接続プラグ、差込口及び外部端子を介して上記線
路に直列接続され、上記線路に上記定電圧素子の定格電
圧以上の過電圧が連続して印加された場合に、該過電圧
による過電流によって上記発熱抵抗体が発熱して上記絶
縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び導電体が切断
されるよう構成してもよい。
【0010】さらに、電源ライン或いは通信ラインを構
成する線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶
縁基板上に発熱抵抗体と複数の導電体とを被着形成して
なる回路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される
定電圧素子と、接続プラグとを有する素子部と、上記接
続プラグに対応する差込口と、上記線路及び外部回路に
接続される外部端子とを有するソケット部とからなり、
上記素子部とソケット部とは、上記接続プラグを上記差
込口に挿入することによって着脱自在に結合され、上記
発熱抵抗体及び定電圧素子は上記接続プラグ、差込口及
び外部端子を介して上記線路間に接続されると共に、上
記導電体の少なくとも1つが上記接続プラグ、差込口及
び外部端子を介して上記線路に直列接続され、他の導電
体の少なくとも1つが上記接続プラグ、差込口及び外部
端子を介して外部回路に接続され、上記線路に上記定電
圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場
合に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体が
発熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及
び導電体が切断されるよう構成してもよい。
【0011】上記発熱抵抗体は上記絶縁基板の一方の面
に被着形成されると共に、上記導電体は上記絶縁基板の
他方の面に被着形成するよう構成するのが望ましい。
【0012】上記定電圧素子をチップ型定電圧素子で構
成すると共に、該チップ型定電圧素子を上記絶縁基板上
に固着するよう構成してもよい。
【0013】上記定電圧素子は、シリコンサージアブソ
ーバによって構成するのが望ましい。或いは、ツェナー
ダイオードやバリスタ、さらにはガスアレスタ等によっ
て構成してもよい。
【0014】なお、上記「定格電圧」とは、上記定電圧
素子の作動電圧のことであり、具体的には、シリコンサ
ージアブソーバ及びツェナーダイオードにあっては「ブ
レークダウン電圧」を、バリスタにあっては「バリスタ
電圧」を、ガスアレスタにあっては「直流放電開始電
圧」をそれぞれ意味する。
【0015】また、上記の「連続して印加され」という
表現は、「一定時間印加され」という意味であり、「瞬
間的に印加され」の対立概念である。したがって、連続
して印加される「過電圧」には、時間の経過とともに電
圧値が変化する交流電圧も当然に含まれるものである。
以下においても同様である。
【0016】
【作用】上記線路にサージ等の過電圧が瞬間的に印加さ
れた場合には、上記定電圧素子が動作して該サージを吸
収する。また、上記線路に上記定電圧素子の定格電圧以
上の過電圧が連続して印加された場合には、該過電圧に
よる過電流が上記定電圧素子を通じて流れ、この過電流
によって上記回路開放素子の発熱抵抗体が発熱する。そ
して、その温度が所定温度以上になると、上記絶縁基板
が熱歪みによって砕裂し、上記発熱抵抗体及び導電体が
切断される。その結果、発熱抵抗体と直列接続される定
電圧素子が上記線路から切り離されると同時に、導電体
が直列接続される上記線路が開放される。
【0017】なお、上記回路開放素子の絶縁基板上に複
数の導電体を被着形成し、そのうちの少なくとも1つを
上記線路に直列接続すると共に、他の導電体の少なくと
も1つを外部回路に接続した場合には、上記線路が開放
されると同時に、上記外部回路も開放される。
【0018】
【実施例】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る第1の実施例を示してお
り、本実施例に係る第1の過電圧防止素子1は、第1の
素子部2と第1のソケット部3とに大別される。
【0019】上記第1の素子部2は、第1の基台4を有
しており、該第1の基台4の上面5には第1の回路開放
素子6と定電圧素子7とが設置される。また、上記第1
の基台4の上面5は、透明なプラスチック等で形成され
るカバー8によって覆われている。さらに、図2に示す
ように、上記第1の基台4の底面9には第1のプラグ1
0、第2のプラグ11及び第3のプラグ12が突設されてい
る。
【0020】上記第1のソケット部3の上面13には、上
記第1のプラグ10、第2のプラグ11及び第3のプラグ12
に対応する寸法・形状を有する第1の差込口14、第2の
差込口15及び第3の差込口16が穿設されている。また、
図3に示すように、この第1のソケット部3の底面17に
は、第1の外部端子18、第2の外部端子19及び第3の外
部端子20がそれぞれ突設されている。
【0021】上記第1の素子部2の第1のプラグ10〜第
3のプラグ12を、上記第1のソケット部3の第1の差込
口14〜第3の差込口16に挿入することにより、第1の素
子部2は第1のソケット部3と着脱自在に結合される。
また、上記第1のプラグ10〜第3のプラグ12は、第1の
差込口14〜第3の差込口16を介して、それぞれ第1の外
部端子18〜第3の外部端子20と電気的に接続される。
【0022】上記第1の回路開放素子6は、図4及び図
5の要部拡大図に示すように、第1の絶縁基板21と、該
第1の絶縁基板21の前面22に被着形成された第1の発熱
抵抗膜23(図4)と、該第1の絶縁基板21の背面24に被
着形成された第1の導電膜25(図5)とを有してなる。
【0023】上記第1の絶縁基板21は、アルミナ、フォ
ルステライト、ステアタイト等のセラミックによって形
成され、その板厚は0.5〜1.5mm程度である。該
第1の絶縁基板21の下辺26の中央部には、三角形状の切
欠部27が形成されている。上記第1の発熱抵抗膜23は、
ルテニウム系ペースト等によって形成され、その膜厚は
10〜25μm程度である。上記第1の導電膜25は、銀
・パラジウム(Ag・Pd)系ペースト等の電気的良導
体によって形成され、その膜厚は10〜25μm程度で
ある。
【0024】上記第1の発熱抵抗膜23の左端辺には第1
の電極パターン28が被着形成されると共に、右端辺には
第2の電極パターン29が被着形成される(図4)。これ
ら第1の電極パターン28及び第2の電極パターン29の下
方には、それぞれ第1の端子接続部30及び第2の端子接
続部31が形成され、該第1の端子接続部30には第1の端
子32が、また第2の端子接続部31には第2の端子33がそ
れぞれハンダ付け等によって固着される(図4)。
【0025】上記第1の導電膜25の下辺左端部からは第
1の延長部35が導出されると共に、その下辺右端部から
は第2の延長部36が導出される。これら第1の延長部35
及び第2の延長部36には、それぞれ第3の端子39及び第
4の端子40がそれぞれハンダ付け等によって固着される
(図5)。
【0026】上記第1の端子32、第2の端子33、第3の
端子39及び第4の端子40は、それぞれ第1の基台4の上
面5に穿設された導入口34から第1の基台4に挿入接続
される。
【0027】上記定電圧素子7は、シリコンサージアブ
ソーバによって構成される。この定電圧素子7の第1の
接続端子41及び第2の接続端子42は、第1の基台4の上
面5に穿設された導入口34から第1の基台4に挿入接続
される。
【0028】上記第1の回路開放素子6の第1の端子32
〜第4の端子40と、定電圧素子7の第1の接続端子41及
び第2の接続端子42と、上記第1のプラグ10〜第3のプ
ラグ12とは、第1の基台4において、それぞれ以下のよ
うに接続される。すなわち、図示は省略するが、まず第
1のプラグ10と第1の回路開放素子6の第3の端子39と
が接続される。次に、第2のプラグ11と、第1の回路開
放素子6の第4の端子40及び第1の端子32とが接続され
る。また、第1の回路開放素子6の第2の端子33と、定
電圧素子7の第1の接続端子41とが接続される。最後
に、第3のプラグ12と、定電圧素子7の第2の接続端子
42とが接続される。
【0029】上記構成を有する第1の素子部2の第1の
プラグ10〜第3のプラグ12を、上記第1のソケット部3
の第1の差込口14〜第3の差込口16に挿入し、上記第1
の素子部2と第1のソケット部3とを結合することによ
り、本実施例に係る第1の過電圧防止素子1が完成す
る。該第1の過電圧防止素子1は、図6の回路図に示す
ように、電子機器の電子回路43に通じる電源ライン或い
は通信ライン等を構成する一対の線路A,A’間に接続
される。すなわち、上記第1のソケット部3の第1の外
部端子18及び第2の外部端子19を上記線路Aに接続する
と共に、上記第1のソケット部3の第3の外部端子20を
上記線路A’に接続する。この結果、上記第1の回路開
放素子6の導電膜25が上記線路Aに直列接続されると共
に、互いに直列接続された上記発熱抵抗膜23及び定電圧
素子7が線路A,A’間に並列接続される。この結果、
電子回路43の前段に第1の保安回路44が形成される。
【0030】しかして、上記のごとく線路A,A’にサ
ージ等の過電圧が瞬間的に印加された場合には、上記定
電圧素子7が動作してこの過電圧を吸収するので、電子
回路43側には常に一定範囲の電圧が供給される。
【0031】また、例えば定格電圧100Vの電子機器
を200Vの電源に誤接続した場合等、上記定電圧素子
の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合に
は、該過電圧による過電流が上記定電圧素子を通じて連
続して流れ、この過電流によって上記第1の回路開放素
子6の第1の発熱抵抗膜23が高熱を発する。このため、
第1の絶縁基板21の前面22が急激に加熱され、第1の絶
縁基板21に熱歪みが生じて切欠部27の頂点の延長線(ロ)
に沿って第1の絶縁基板21は左右に砕裂される(図
4)。
【0032】この結果、電流の通路である第1の発熱抵
抗膜23及び第1の導電膜25が切断されるため、定電圧素
子7が線路Aから切り離されると同時に、線路Aも切断
されて線路A,A’自体が開放される。したがって、電
子回路43に過電圧が印加されることはない。
【0033】なお、本実施例に係る第1の過電圧防止素
子1は、上記のようにその第1の素子部2と第1のソケ
ット部3が着脱自在に結合されているため、第1の回路
開放素子6が砕裂した後の復旧作業を行う場合に、単に
第1の素子部2のみを取り替えるだけで済む。
【0034】上記第1の回路開放素子6の代わりに、図
7及び図8に示す第2の回路開放素子45を用いてもよ
い。これは、上記第1の回路開放素子6における第3の
端子39を省略し、第2の端子33にその機能を兼任させた
ことを特徴としている。すなわち、第1の絶縁基板21の
前面22上に位置する第2の端子33の第1の分岐部46と第
2の端子接続部31とを接続すると共に(図7)、絶縁基
板21の背面24上に位置する第2の端子33の第2の分岐部
47と上記第1の導電膜25の第1の延長部35とを接続して
なる(図8)。
【0035】この結果、該第2の回路開放素子45は、第
1の端子接続部30に接続される第1の端子32と、第2の
端子接続部31及び第1の延長部35に接続される第2の端
子33と、第2の延長部36に接続される第4の端子40の、
計3本の端子のみを有することとなる。
【0036】上記構成よりなる第2の回路開放素子45
は、図示は省略するが、上記第1の回路開放素子6と同
様に、第1の素子部2の第1の基台4上に設置される。
すなわち、第2の回路開放素子45の第1の端子32、第2
の端子33及び第4の端子40は、それぞれ第1の基台4の
上面5に穿設された導入口34から第1の基台4に挿入接
続される。
【0037】これら第2の回路開放素子45の第1の端子
32、第2の端子33及び第4の端子40と、上記定電圧素子
7の第1の接続端子41及び第2の接続端子42と、さらに
上記第1の基台4の第1のプラグ10〜第3のプラグ12と
は、上記実施例と同様に、第1の基台4において電気的
に接続される。ただし、その接続の仕方が上記実施例と
は異なる。すなわち、上記第1のプラグ10と第4の端子
40とを接続すると共に、第2のプラグ11と第2の端子33
とを接続する。次に、第1の端子32と定電圧素子7の第
1の接続端子41とを接続し、第2の接続端子42を第3の
プラグ12に接続する。
【0038】上記のようにして得られた第1の素子部2
を、上記と同様その第1の外部端子18及び第2の外部端
子19が線路Aに接続されると共に、第3の外部端子20が
線路A’に接続された第1のソケット部3に接続するこ
とにより、上記実施例と同様、図6に示す第1の保安回
路44が形成される。
【0039】本実施例によれば、上記のように第2の回
路開放素子45の端子としては、第1の端子32、第2の端
子33及び第4の端子40の計3本で済むので、構成の簡素
化及び製造の容易化が図れる。
【0040】つぎに、図9〜図11に基づいて、本発明
にかかる他の実施例に付いて説明する。本実施例に係る
第2の過電圧防止素子51は、第2の素子部52と第2のソ
ケット部53とに大別される。
【0041】上記第2の素子部52は、第2の基台54を有
しており、該第2の基台54の上面55には第3の回路開放
素子56と定電圧素子7とが配置される。また、上記第2
の基台54の上面55は、透明なプラスチック等で形成され
た第2のカバー57によって覆われている。さらに、図1
0に示すように、上記第2の基台54の底面58には第4の
プラグ59、第5のプラグ60、第6のプラグ61、第7のプ
ラグ62、第8のプラグ63及び第9のプラグ64の、計6本
のプラグが突設されている。
【0042】上記第2のソケット部53の上面65には、上
記第4のプラグ59〜第9のプラグ64にそれぞれ対応する
寸法・形状を有する第4の差込口66、第5の差込口67、
第6の差込口68、第7の差込口69、第8の差込口70及び
第9の差込口71が穿設されている。また、図11に示す
ように、この第2のソケット部53の底面72には、第4の
外部端子73、第5の外部端子74、第6の外部端子75、第
7の外部端子76、第8の外部端子77及び第9の外部端子
78の、計6本の外部端子が突設されている。
【0043】上記第2の素子部52の第4のプラグ59〜第
9のプラグ64を、上記第2のソケット部53の第4の差込
口66〜第9の差込口71に挿入することにより、第2の素
子部52は第2のソケット部53と着脱自在に結合される。
また、上記第4のプラグ59〜第9のプラグ64は、第4の
差込口66〜第9の差込口71を介して、それぞれ第4の外
部端子73〜第9の外部端子78と電気的に接続される。
【0044】上記第3の回路開放素子56は、図12及び
図13の要部拡大図に示すように、第2の絶縁基板79
と、該第2の絶縁基板79の表面80に被着形成された略長
方形状の第2の発熱抵抗膜81(図12)と、該第2の絶
縁基板79の裏面82に被着形成された第1の導電帯83、第
2の導電帯84及び第3の導電帯85(図13)とを有して
なる。
【0045】上記第2の絶縁基板79は、アルミナ、フォ
ルステライト、ステアタイト等のセラミックによって形
成され、その板厚は0.5〜1.5mm程度である。ま
た、上記第2の発熱抵抗膜81は、ルテニウム系ペースト
等によって形成され、その膜厚は10〜25μm程度で
ある。さらに、上記第1の導電帯83、第2の導電帯84及
び第3の導電帯85は、銀・パラジウム(Ag・Pd)系
ペースト等の電気的良導体によって形成され、その膜厚
は10〜25μm程度である。
【0046】上記第2の発熱抵抗膜81の両長辺に沿っ
て、それぞれ第3の電極パターン86及び第4の電極パタ
ーン87が被着形成される。そして、該第3の電極パター
ン86の第3の端子接続部88には、第1のL字型端子89が
ハンダ等によって固着され、第4の電極パターン87の第
4の端子接続部90には、第2のL字型端子91がハンダ等
によって固着されている(図12)。
【0047】一方、上記第1の導電帯83の両端には第3
のL字型端子92及び第4のL字型端子93が、また第2の
導電帯84の両端には第5のL字型端子94及び第6のL字
型端子95が、さらに第3の導電帯85の両端には第7のL
字型端子96及び第8のL字型端子97が、それぞれハンダ
等によって固着されている(図13)。
【0048】上記第1のL字型端子89〜第8のL字型端
子97は、それぞれ第2の基台54の上面55に穿設された導
入口34から第2の基台54に挿入接続される。そして、導
入口34から第2の基台54に挿入接続された、第3の回路
開放素子56の第1のL字型端子89〜第8のL字型端子97
と、定電圧素子7の第1の接続端子41及び第2の接続端
子42と、上記第2の基台54の第4のプラグ59〜第9のプ
ラグ64とは、第2の基台54において電気的に接続され
る。
【0049】すなわち、図示は省略するが、まず第4の
プラグ59と第3のL字型端子92とが接続されると共に、
第5のプラグ60と第4のL字型端子93及び第1のL字型
端子89とが接続される。また、第2のL字型端子91と、
定電圧素子7の第1の接続端子41とが接続される。次
に、第6のプラグ61と第5のL字型端子94とが接続され
ると共に、第7のプラグ62と第6のL字型端子95及び定
電圧素子7の第2の接続端子42とが接続される。さら
に、第8のプラグ63と第7のL字型端子96とが接続され
ると共に、第9のプラグ64と第8のL字型端子97とが接
続される。
【0050】上記構成よりなる第2の素子部52の第4の
プラグ59〜第9のプラグ64を、上記第2のソケット部53
の第4の差込口66〜第9の差込口71に挿入し、上記第2
の素子部52と第2のソケット部53とを結合することによ
り、本実施例にかかる第2の過電圧防止素子51が完成す
る。
【0051】該第2の過電圧防止素子51は、図14の回
路図に示すように、まず電子機器の電子回路43に通じる
線路A,A’間に接続される。すなわち、上記第2のソ
ケット部53の第4の外部端子73及び第5の外部端子74を
上記線路Aに接続すると共に、上記第6の外部端子75及
び第7の外部端子76を線路A’に接続する。以上によ
り、第1の導電帯83及び第2の導電帯84がそれぞれ線路
A及び線路A’に直列接続されると共に、互いに直列接
続された第2の発熱抵抗膜81及び定電圧素子7が線路
A,A’間に並列接続される。この結果、電子回路43の
前段に第2の保安回路98が形成される。
【0052】なお、第2のソケット部53の第8の外部端
子77及び第9の外部端子78は、上記第2の保安回路98と
は別個の外部回路99に接続され、その結果、第3の導電
帯85が該外部回路99に直列接続される。該外部回路99
は、例えばモニター100を接続した異常監視用回路とす
る。
【0053】しかして、上記線路A,A’に定電圧素子
7の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合に
は、該過電圧による過電流が上記定電圧素子7を通じて
流れ、この過電流によって上記第2の発熱抵抗膜81が発
熱して上記第2の絶縁基板79を砕裂する。その結果、第
2の発熱抵抗膜81が切断され、これと直列接続された定
電圧素子7が線路Aから分離されるので、その短絡・焼
損を防止できる。また、これと同時に、上記第1の導電
帯83及び第2の導電帯84も切断されるので、上記線路A
及びA’も遮断され、線路A,A’自体が開放される。
さらに、上記第3の導電帯85も切断されるので、上記外
部回路99も同時に開放される。
【0054】以上のように、本実施例によれば、定電圧
素子7の分離と同時に、線路A,A’を2ヶ所で遮断で
きるので、より確実に電子回路43を過電圧から保護でき
る。また、線路A,A’の開放に連動させて外部回路99
を開放することができるので、当該異常事態をリアルタ
イムでモニター100に表示できる。
【0055】本実施例においては、上記のように導電帯
を3本被着形成した例を示したが、これに限られるもの
ではなく、さらに多くの導電帯を被着形成することによ
り、複数の外部回路を開放するように構成しても良い。
また、必ずしも線路A,A’を2箇所で遮断する必要は
なく、少なくとも1ヶ所で遮断すれば足りるので、残り
の導電帯を外部回路開放用に割り当てても良い。
【0056】なお、本実施例においては、上記のように
外部回路99をモニター100を接続した異常監視用回路と
して構成したが、これに限られるものではなく、上記第
2の保安回路98の開放に連動させて他の装置類を制御す
るよう構成してもよい。
【0057】図15及び図16に基づいて、本発明に係
る他の実施例を説明する。本実施例に係る第3の過電圧
防止素子101は、第3の絶縁基板102と、該第3の絶縁基
板102の前面103に被着形成された第3の発熱抵抗膜104
(図15)と、該第3の絶縁基板102の背面105に被着形
成された第2の導電膜106(図16)とを有してなる。
【0058】上記第3の絶縁基板102は、アルミナ、フ
ォルステライト、ステアタイト等のセラミックによって
形成され、その板厚は0.5〜1.5mm程度である。
該第3の絶縁基板102の下辺107の中央部には、三角形状
の切欠部108が形成されている。上記第3の発熱抵抗膜1
04は、ルテニウム系ペースト等によって形成され、その
膜厚は10〜25μm程度である。上記第2の導電膜10
6は、銀・パラジウム(Ag・Pd)系ペースト等の電
気的良導体によって形成され、その膜厚は10〜25μ
m程度である。
【0059】上記第3の発熱抵抗膜104の左端辺には第
5の電極パターン109が被着形成されると共に、右端辺
には第6の電極パターン110が被着形成される(図1
5)。上記第5の電極パターン109の下方には、第5の
端子接続部111が形成され、該第5の端子接続部111には
第5の端子112がハンダ付け等によって固着される(図
15)。また、上記第6の電極パターン110の下方の接
続部113には、チップ型定電圧素子114の上端が接続され
ると共に、該チップ型定電圧素子114の下端には導電パ
ターン115が接続される。該導電パターン115には、第6
の端子116がハンダ付け等によって固着される(図1
5)。
【0060】上記チップ型定電圧素子114は、シリコン
サージアブソーバによって構成されており、上記第3の
絶縁基板102の前面103に固着されている。
【0061】上記第2の導電膜106の下辺左端部からは
第3の延長部117 が導出されると共に、その下辺右端部
からは第4の延長部118 が導出される。これら第3の延
長部117 及び第4の延長部118 には、第7の端子121及
び第8の端子122がそれぞれハンダ付け等によって固着
される(図16)。
【0062】上記構成よりなる第3の過電圧防止素子10
1を用いて、図17に示すように、第3の保安回路123を
構成することができる。すなわち、上記第7の端子121
及び第8の端子122を線路Aに接続することによって、
上記第2の導電膜106が線路Aに直列接続される。ま
た、上記第6の端子116を上記線路Aに接続すると共
に、上記第5の端子112を上記線路A’に接続すること
により、互いに直列接続されたチップ型定電圧素子114
及び第3の発熱抵抗膜104が、線路A,A’間に並列接
続される。
【0063】しかして、サージ等の過電圧が、線路A,
A’に瞬間的に印加された場合には、上記チップ型定電
圧素子114が動作してこの過電圧を吸収するので、電子
回路43側には常に一定範囲の電圧が供給される。
【0064】また、上記チップ型定電圧素子114の定格
電圧以上の過電圧が連続して印加された場合には、該過
電圧による過電流が上記チップ型定電圧素子114を通じ
て連続して流れ、この過電流によって上記第3の発熱抵
抗膜104が高熱を発し、第3の絶縁基板102の前面103を
急激に加熱する。一方、上記第2の導電膜106は電気的
良導体によって形成されているので、過電流が連続して
流れてもほとんど熱を発せず、第3の絶縁基板102の背
面105の温度は変化しない。そのため、第3の絶縁基板1
02に熱歪みが生じ、切欠部108の頂点の延長線(ハ)に沿
って第3の絶縁基板102は左右に砕裂される(図1
6)。
【0065】この結果、電流の通路である第3の発熱抵
抗膜104及び第2の導電膜106が切断されるため、チップ
型定電圧素子114が線路A’から切り離されると同時
に、線路Aも切断されて線路A,A’自体が開放され
る。したがって、電子回路43に過電圧が印加されること
はない。
【0066】このように、チップ型定電圧素子114 を第
3の絶縁基板102 上に固着することにより、構成の簡素
化及び素子のコンパクト化が図れる。
【0067】上記第3の過電圧防止素子101の代わり
に、図18及び図19に示す第4の過電圧防止素子124
を用いてもよい。これは、上記第3の過電圧防止素子10
1における第7の端子121を省略し、第6の端子116にそ
の機能を兼任させたことを特徴としている。すなわち、
第3の絶縁基板102 の前面103 上に位置する第6の端子
116の第1の分岐部125と上記導電パターン115とを接続
すると共に(図18)、背面105上に位置する第2の分
岐部126と第3の延長部117 とを接続してなる(図1
9)。
【0068】この結果、該第4の過電圧防止素子124
は、第5の端子接続部111に接続される第5の端子112
と、導電パターン115及び第3の延長部117 に接続され
る第6の端子116と、第4の延長部118に接続される第8
の端子122の、計3本の端子のみを有することとなる。
【0069】上記構成よりなる第4の過電圧防止素子12
4を用いて、図20に示すように、第4の保安回路127を
構成することができる。すなわち、上記第6の端子116
及び第8の端子122を線路Aに接続することによって、
上記第2の導電膜106が線路Aに直列接続される。ま
た、上記第5の端子112を線路A’に接続することによ
り、互いに直列接続されたチップ型定電圧素子114及び
第3の発熱抵抗膜104が線路A,A’間に並列接続され
る。
【0070】本実施例に係る第4の過電圧防止素子124
も、過電圧の印加に対しては、上記実施例に係る第3の
過電圧防止素子101と同様の機能を発揮する。すなわ
ち、サージ等の過電圧が線路A,A’に瞬間的に印加さ
れた場合には、上記チップ型定電圧素子114が動作して
この過電圧を吸収する。
【0071】また、上記チップ型定電圧素子114の定格
電圧以上の過電圧が連続して印加された場合には、上記
第3の発熱抵抗膜104が第3の絶縁基板102の前面103を
急激に加熱するため、第3の絶縁基板102は左右に砕裂
される。この結果、電流の通路である第3の発熱抵抗膜
104及び第2の導電膜106が切断されるため、チップ型定
電圧素子114が線路A’から切り離されると同時に線路
Aも切断され、線路A,A’自体が開放される。したが
って、電子回路43側に過電圧が印加されることはない。
【0072】本実施例に係る第4の過電圧防止素子124
によれば、端子として、第5の端子112、第6の端子116
及び第8の端子122の計3本で済むので、構成の簡素化
及び製造の容易化が図れる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る過電圧防止素子にあって
は、定電圧素子を接続した線路に該定電圧素子の定格電
圧以上の過電圧が連続して印加された場合に、該過電圧
による過電流によって回路開放素子の発熱抵抗体が絶縁
基板を急激に加熱してこれを砕裂し、上記定電圧素子に
直列接続された発熱抵抗体及び上記線路に直列接続され
た導電体を切断するように構成したので、定電圧素子が
線路から分離されると同時に線路が開放される。したが
って、定電圧素子が線路から切り離された後に、負荷側
に過電圧が印加されることを確実に防止できる。
【0074】また、回路開放素子と定電圧素子とを一体
の素子として実現したので、その製造工程を単純化する
ことができる。
【0075】回路開放素子と定電圧素子及び接続プラグ
とを一体化した素子部と、差込口及び外部端子とを有す
るソケット部とを、上記接続プラグを上記差込口に挿入
することによって着脱自在に結合するよう構成すること
により、絶縁基板砕裂後の復旧作業を容易化することが
できる。
【0076】回路開放素子を構成する絶縁基板上に複数
の導電体を被着形成し、該導電体の少なくとも1つを上
記線路に直列接続すると共に、他の導電体の少なくとも
1つを外部回路に接続することにより、上記線路の開放
に連動して、外部回路を開放することができる。
【0077】上記定電圧素子をチップ型定電圧素子で構
成すると共に、該チップ型定電圧素子を回路開放素子を
構成する絶縁基板上に固着することにより、構成の簡素
化及び素子のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る第1の過電圧防止素子
を示す概略斜視図である。
【図2】上記実施例に係る第1の素子部を示す概略斜視
図である。
【図3】上記実施例に係る第1のソケット部を示す概略
斜視図である。
【図4】上記実施例に係る第1の回路開放素子を示す前
面概略斜視図である。
【図5】上記実施例に係る第1の回路開放素子を示す背
面概略斜視図である。
【図6】上記実施例に係る回路図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る第2の回路開放素子
を示す前面概略斜視図である。
【図8】上記実施例に係る第2の回路開放素子を示す背
面概略斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る第2の過電圧防止素
子を示す概略斜視図である。
【図10】上記実施例に係る第2の素子部を示す概略斜
視図である。
【図11】上記実施例に係る第2のソケット部を示す概
略斜視図である。
【図12】上記実施例に係る第3の回路開放素子を示す
表面概略斜視図である。
【図13】上記実施例に係る第3の回路開放素子を示す
裏面概略斜視図である。
【図14】上記実施例に係る回路図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る第3の過電圧防止
素子を示す前面概略斜視図である。
【図16】上記実施例に係る第3の過電圧防止素子を示
す背面概略斜視図である。
【図17】上記実施例に係る回路図である。
【図18】本発明の他の実施例に係る第4の過電圧防止
素子を示す前面概略斜視図である。
【図19】上記実施例に係る第4の過電圧防止素子を示
す背面概略斜視図である。
【図20】上記実施例に係る回路図である。
【図21】従来例に係る回路図である。
【符号の説明】
1 第1の過電圧防止素子 2 第1の素子部 3 第1のソケット部 6 第1の回路開放素子 7 定電圧素子 10 第1のプラグ 11 第2のプラグ 12 第3のプラグ 14 第1の差込口 15 第2の差込口 16 第3の差込口 18 第1の外部端子 19 第2の外部端子 20 第3の外部端子 21 第1の絶縁基板 23 第1の発熱抵抗膜 25 第1の導電膜 45 第2の回路開放素子 51 第2の過電圧防止素子 52 第2の素子部 53 第2のソケット部 56 第3の回路開放素子 59 第4のプラグ 60 第5のプラグ 61 第6のプラグ 62 第7のプラグ 63 第8のプラグ 64 第9のプラグ 66 第4の差込口 67 第5の差込口 68 第6の差込口 69 第7の差込口 70 第8の差込口 71 第9の差込口 73 第4の外部端子 74 第5の外部端子 75 第6の外部端子 76 第7の外部端子 77 第8の外部端子 78 第9の外部端子 79 第2の絶縁基板 81 第2の発熱抵抗膜 83 第1の導電帯 84 第2の導電帯 85 第3の導電帯 99 外部回路 101 第3の過電圧防止素子 102 第3の絶縁基板 104 第3の発熱抵抗膜 106 第2の導電膜 114 チップ型定電圧素子 124 第4の過電圧防止素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 良人 埼玉県行田市斉条字江川1003 岡谷電機産 業株式会社埼玉製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶縁基板
    上に発熱抵抗体と導電体とを被着形成してなる回路開放
    素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定電圧素子と
    を有してなり、上記発熱抵抗体及び定電圧素子は上記線
    路間に接続されると共に、上記導電体は上記線路に直列
    接続され、上記線路に上記定電圧素子の定格電圧以上の
    過電圧が連続して印加された場合に、該過電圧による過
    電流によって上記発熱抵抗体が発熱して上記絶縁基板を
    砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び導電体が切断されるよ
    う構成した過電圧防止素子。
  2. 【請求項2】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶縁基板
    上に発熱抵抗体と複数の導電体とを被着形成してなる回
    路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定電圧
    素子とを有してなり、上記発熱抵抗体及び定電圧素子は
    上記線路間に接続されると共に、上記導電体の少なくと
    も1つが上記線路に直列接続され、他の導電体の少なく
    とも1つが外部回路に接続され、上記線路に上記定電圧
    素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合
    に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体が発
    熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び
    導電体が切断されるよう構成した過電圧防止素子。
  3. 【請求項3】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶縁基板
    上に発熱抵抗体と導電体とを被着形成してなる回路開放
    素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定電圧素子
    と、接続プラグとを有する素子部と、上記接続プラグに
    対応する差込口と、該差込口と電気的に接続される外部
    端子とを有するソケット部とからなり、上記素子部とソ
    ケット部とは、上記接続プラグを上記差込口に挿入する
    ことによって着脱自在に結合され、上記発熱抵抗体及び
    定電圧素子は上記接続プラグ、差込口及び外部端子を介
    して上記線路間に接続されると共に、上記導電体は上記
    接続プラグ、差込口及び外部端子を介して上記線路に直
    列接続され、上記線路に上記定電圧素子の定格電圧以上
    の過電圧が連続して印加された場合に、該過電圧による
    過電流によって上記発熱抵抗体が発熱して上記絶縁基板
    を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び導電体が切断される
    よう構成した過電圧防止素子。
  4. 【請求項4】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に接続される過電圧防止素子であって、絶縁基板
    上に発熱抵抗体と複数の導電体とを被着形成してなる回
    路開放素子と、上記発熱抵抗体と直列接続される定電圧
    素子と、接続プラグとを有する素子部と、上記接続プラ
    グに対応する差込口と、上記線路及び外部回路に接続さ
    れる外部端子とを有するソケット部とからなり、上記素
    子部とソケット部とは、上記接続プラグを上記差込口に
    挿入することによって着脱自在に結合され、上記発熱抵
    抗体及び定電圧素子は上記接続プラグ、差込口及び外部
    端子を介して上記線路間に接続されると共に、上記導電
    体の少なくとも1つが上記接続プラグ、差込口及び外部
    端子を介して上記線路に直列接続され、他の導電体の少
    なくとも1つが上記接続プラグ、差込口及び外部端子を
    介して外部回路に接続され、上記線路に上記定電圧素子
    の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合に、
    該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体が発熱し
    て上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び導電
    体が切断されるよう構成した過電圧防止素子。
  5. 【請求項5】 上記発熱抵抗体は上記絶縁基板の一方の
    面に被着形成されると共に、上記導電体は上記絶縁基板
    の他方の面に被着形成されることを特徴とする、請求項
    1ないし4に記載の過電圧防止素子。
  6. 【請求項6】 上記定電圧素子をチップ型定電圧素子で
    構成すると共に、該チップ型定電圧素子を上記絶縁基板
    上に固着したことを特徴とする請求項1ないし5に記載
    の過電圧防止素子。
  7. 【請求項7】 上記定電圧素子をシリコンサージアブソ
    ーバによって構成したことを特徴とする、請求項1ない
    し6に記載の過電圧防止素子。
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