JP2528404B2 - 回路開放素子 - Google Patents

回路開放素子

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JP2528404B2
JP2528404B2 JP3258470A JP25847091A JP2528404B2 JP 2528404 B2 JP2528404 B2 JP 2528404B2 JP 3258470 A JP3258470 A JP 3258470A JP 25847091 A JP25847091 A JP 25847091A JP 2528404 B2 JP2528404 B2 JP 2528404B2
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貴仁 小口
明彦 伊ヶ崎
吉朗 鈴木
一臣 浜
光男 矢口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回路開放素子に係り、
特に線路間に定電圧素子を接続した保安回路に接続さ
れ、上記線路に該定電圧素子の定格電圧以上の過電圧が
連続して印加された場合に、上記定電圧素子を線路から
切り離すと同時に、該線路自体を開放して負荷側に過電
圧が印加されることを防止する回路開放素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源ライン或いは通信ライン等を
構成する線路間にシリコンサージアブソーバ等の定電圧
素子を接続した、いわゆる保安回路を電子機器の電子回
路の前段に介在させ、サージなどの過電圧から電子機器
を保護することが行われている。図10はその一例を示
すものであり、電源ライン或いは通信ラインを構成する
線路A,A’間に定電圧素子aが並列に接続されると共
に、該定電圧素子aの次段には分離用ヒューズbが、該
定電圧素子aに対して直列に接続される。また、線路A
の入力側には遮断用ヒューズcが、該線路Aに対して直
列に接続される。
【0003】上記構成からなる保安回路dを備えた線路
A,A’に、入力側からサージなどの過電圧が瞬間的に
印加された場合には、上記定電圧素子aが作動して該過
電圧が吸収されるため、電子回路e側には一定範囲の電
圧が供給される。そして、電子機器をその定格電圧を上
回る電源に誤接続した場合や、通信ラインを電源に誤接
続した場合、或いはこれらの事態を想定した過電圧試験
の実施等により、線路A,A’間に上記定電圧素子aの
定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合には、
該定電圧素子aの短絡破壊や焼損を防ぐために、上記分
離用ヒューズbが溶断し、定電圧素子aが線路A’から
分離される。また、定電圧素子aの分離後は、連続過電
圧がそのまま負荷側に印加されて電子回路eが破壊され
るおそれがあるため、上記遮断用ヒューズcが溶断し、
線路A自体が開放される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、電子回路
eを過電圧から保護するためには、上記分離用ヒューズ
bの溶断と同時に、上記遮断用ヒューズcが確実に溶断
する必要がある。しかしながら、いかに分離用ヒューズ
bと遮断用ヒューズcの選定を厳密に行ったとしても、
一般にヒューズの溶断特性は電流値と印加時間等によっ
て大きく変化するため、分離用ヒューズbが溶断してか
ら遮断用ヒューズcが溶断するまでには、わずかな時間
差が生じるおそれがあった。そして、この間、過電圧が
負荷側に印加され、電子回路eを損傷させる危険性があ
った。
【0005】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
せんとするものであり、その目的とするところは、定電
圧素子が線路から分離されると同時に線路自体を開放
し、負荷側に過電圧が印加されることを確実に防止でき
る回路開放素子を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る回路開放素子は、電源ライン或いは通
信ラインを構成する線路間に定電圧素子を接続した保安
回路に接続される回路開放素子であって、絶縁基板と、
該絶縁基板上に被着形成された発熱抵抗体と、上記絶縁
基板上に被着形成された導電体とを有してなり、上記発
熱抵抗体は上記定電圧素子と直列接続されると共に、上
記導電体は上記線路に直列接続され、上記線路に上記定
電圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加された
場合に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗体
が発熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体
及び導電体が切断されるよう構成した。
【0007】また、電源ライン或いは通信ラインを構成
する線路間に定電圧素子を接続した保安回路に接続され
る回路開放素子であって、絶縁基板と、該絶縁基板上に
被着形成された発熱抵抗体と、上記絶縁基板上に被着形
成された複数の導電体とを有してなり、上記発熱抵抗体
は上記定電圧素子と直列接続され、上記導電体の少なく
とも1つが上記線路に直列接続されると共に、他の導電
体の少なくとも1つが外部回路に接続され、上記線路に
上記定電圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加
された場合に、該過電圧による過電流によって上記発熱
抵抗体が発熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱
抵抗体及び導電体が切断されるよう構成した。
【0008】上記発熱抵抗体は、上記絶縁基板の一方の
面に被着形成されると共に、上記導電体は上記絶縁基板
の他方の面に被着形成されることが望ましい。
【0009】上記定電圧素子は、シリコンサージアブソ
ーバによって構成するのが望ましい。或いは、ツェナー
ダイオードやバリスタ、さらにはガスアレスタ等によっ
て構成してもよい。
【0010】なお、上記「定格電圧」とは、上記定電圧
素子の作動電圧のことであり、具体的には、シリコンサ
ージアブソーバ及びツェナーダイオードにあっては「ブ
レークダウン電圧」を、バリスタにあっては「バリスタ
電圧」を、ガスアレスタにあっては「直流放電開始電
圧」をそれぞれ意味する。
【0011】また、上記の「連続して印加され」という
表現は、「一定時間印加され」という意味であり、「瞬
間的に印加され」の対立概念である。したがって、連続
して印加される「過電圧」には、時間の経過とともに電
圧値が変化する交流電圧も当然に含まれるものである。
以下においても同様である。
【0012】
【作用】上記線路に上記定電圧素子の定格電圧以上の過
電圧が連続して印加された場合、該過電圧による過電流
が上記定電圧素子を通じて連続して流れ、この過電流に
よって上記発熱抵抗体が発熱する。そして、その温度が
所定温度以上になると、上記絶縁基板が熱歪みによって
砕裂し、該絶縁基板上に被着形成された発熱抵抗体及び
導電体が切断される。その結果、上記発熱抵抗体と直列
接続している定電圧素子が線路から分離され、同時に上
記導電体が直列接続している線路が開放される。
【0013】なお、上記絶縁基板上に複数の導電体を被
着形成し、そのうちの少なくとも1つを上記線路に直列
接続すると共に、他の導電体の少なくとも1つを外部回
路に接続した場合には、上記線路が開放されると同時
に、上記外部回路も開放される。
【実施例】
【0014】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて
説明する。図1及び図2は本発明に係る第1の回路開放
素子2の全体を示す概略斜視図であり、第1の回路開放
素子2は、第1の絶縁基板4と、該第1の絶縁基板4の
前面6に被着形成された第1の発熱抵抗膜8(図1)
と、該第1の絶縁基板4の背面10に被着形成された導電
膜12(図2)とを有している。
【0015】上記第1の絶縁基板4は、アルミナ、フォ
ルステライト、ステアタイト等のセラミックによって形
成され、その板厚は0.5〜1.5mm程度である。該
第1の絶縁基板4の下辺14の中央部には、三角形状の切
欠部16が形成されている。上記第1の発熱抵抗膜8は、
ルテニウム系ペースト等によって形成され、その膜厚は
10〜25μm程度である。上記導電膜12は、銀・パラ
ジウム(Ag・Pd)系ペースト等の電気的良導体によ
って形成され、その膜厚は10〜25μm程度である。
【0016】上記第1の発熱抵抗膜8の左端辺には第1
の電極パターン18が被着形成されると共に、右端辺には
第2の電極パターン20が被着形成される(図1)。これ
ら第1の電極パターン18及び第2の電極パターン20の下
方には、それぞれ第1の外部端子接続部22及び第2の外
部端子接続部24が形成され、該第1の外部端子接続部22
には第1の外部端子26が、また第2の外部端子接続部24
には第2の外部端子28が、それぞれハンダ付け等によっ
て固着される(図1)。
【0017】また、上記導電膜12の下辺左端部からは第
1の延長部30が導出されると共に、その下辺右端部から
は第2の延長部32が導出される。これら第1の延長部30
及び第2の延長部32には、それぞれ第3の外部端子38及
び第4の外部端子40がハンダ付け等によって固着される
(図2)。
【0018】上記構成よりなる第1の回路開放素子2
は、図2に示すように、電源ライン或いは通信ラインな
どを構成する線路A,A’間に定電圧素子としてのシリ
コンサージアブソーバ42を接続した第1の保安回路44に
接続される。すなわち、上記第3の外部端子38及び第4
の外部端子40が線路Aに接続されると共に、上記第1の
外部端子26が、線路Aにその上部46を接続されたシリコ
ンサージアブソーバ42の下部48に接続される。さらに、
上記第2の外部端子28が線路A’に接続される。
【0019】この結果、図3の回路図に示すように、上
記導電膜12が線路Aと直列接続される。また、上記第1
の発熱抵抗膜8がシリコンサージアブソーバ42の次段に
直列接続されると同時に、該定電圧素子42及び第1の発
熱抵抗膜8が、線路A,A’間に並列接続される。
【0020】しかして、サージ等の過電圧が、線路A,
A’に瞬間的に印加された場合には、上記シリコンサー
ジアブソーバ42が作動してこの過電圧を吸収するので、
電子回路50側には常に一定範囲の電圧が供給される。
【0021】また、例えば定格電圧100Vの電子機器
を200Vの電源に誤接続した場合等、上記シリコンサ
ージアブソーバ42の定格電圧以上の過電圧が連続して印
加された場合には、該過電圧による過電流が上記シリコ
ンサージアブソーバ42を通じて連続して流れ、この過電
流によって上記第1の発熱抵抗膜8が高熱を発し、第1
の絶縁基板4の前面6を急激に加熱する。一方、上記導
電膜12は電気的良導体によって形成されているので、過
電流が連続して流れてもほとんど熱を発せず、第1の絶
縁基板4の背面10の温度は変化しない。そのため、第1
の絶縁基板4に熱歪みが生じ、切欠部16の頂点52の延長
線(イ)に沿って第1の絶縁基板4は左右に砕裂される
(図1)。
【0022】この結果、電流の経路である第1の発熱抵
抗膜8及び導電膜12が切断されるため、シリコンサージ
アブソーバ42が線路A’から切り離されると同時に、線
路Aも切断されて線路A自体が開放される。したがっ
て、電子回路50に過電圧が印加されることはない。
【0023】以上のように、上記第1の発熱抵抗膜8は
シリコンサージアブソーバ42を第1の保安回路44から分
離するヒューズとして機能すると共に、上記導電膜12は
第1の保安回路44を開放するスイッチとして機能する。
【0024】なお、上記第1の発熱抵抗膜8の表面を脱
鉛ガラス(ホウケイ酸、ビスマスガラス等)により、1
0〜100μmの厚さで被覆すれば、サージ等が印加さ
れた場合の沿面放電を防止することができる。
【0025】図4及び図5は、本発明に係る他の実施例
を示している。本実施例に係る第2の回路開放素子54
は、上記実施例における第3の外部端子38を省略し、第
2の外部端子28にその機能を兼任させたことを特徴とし
ている。すなわち、第2の外部端子28の第1の分岐部56
と第2の外部端子接続部24とを接続すると共に(図
4)、背面10上に位置する第2の外部端子28の第2の分
岐部58と上記導電膜12の第1の延長部30とを接続してな
る(図5)。
【0026】この結果、本実施例に係る第2の回路開放
素子54は、第1の外部端子接続部22に接続される第1の
外部端子26と、第2の外部端子接続部24及び第1の延長
部30に接続される第2の外部端子28と、第2の延長部32
に接続される第4の外部端子40の、計3本の外部端子の
みを有することとなる。
【0027】上記構成よりなる第2の回路開放素子54
は、図5に示すように、線路A,A’間にシリコンサー
ジアブソーバ42を介装した第2の保安回路60に接続され
る。すなわち、上記第2の外部端子28及び第4の外部端
子40は線路Aに接続されると共に、上記第1の外部端子
26は、その下部48が線路A’に接続されたシリコンサー
ジアブソーバ42の上部46に接続される。
【0028】この結果、図6の回路図に示すように、導
電膜12が線路Aに対して直列接続されると共に、第1の
発熱抵抗膜8及びシリコンサージアブソーバ42が線路
A,A’間に並列接続される。同時に、シリコンサージ
アブソーバ42が第1の発熱抵抗膜8の次段に直列接続さ
れる。
【0029】本実施例に係る第2の回路開放素子54も、
過電圧の印加に対しては、上記実施例に係る第1の回路
開放素子2と同様の機能を発揮する。すなわち、サージ
等の過電圧が、線路A,A’に瞬間的に印加された場合
には、上記シリコンサージアブソーバ42が作動してこの
過電圧を吸収する。
【0030】また、上記シリコンサージアブソーバ42の
定格電圧以上の過電圧が連続して印加された場合には、
上記第1の発熱抵抗膜8が第1の絶縁基板4の前面6を
急激に加熱するため第1の絶縁基板4に熱歪みが生じ、
切欠部16の頂点52の延長線(イ)に沿って第1の絶縁基板
4は左右に砕裂される(図4)。この結果、電流の経路
である第1の発熱抵抗膜8及び導電膜12が切断されるた
め、シリコンサージアブソーバ42が線路Aから切り離さ
れると同時に、線路Aも切断され、線路A自体が開放さ
れる。したがって、電子回路50側に過電圧が印加される
ことはない。
【0031】本実施例によれば、上記のように外部端子
としては、第1の外部端子26、第2の外部端子28及び第
4の外部端子40の計3本で済むので、構成の簡素化及び
製造の容易化が図れる。
【0032】つぎに、図7及び図8に基づいて、本発明
にかかる他の実施例について説明する。本実施例に係る
第3の回路開放素子62は、第2の絶縁基板64と、該第2
の絶縁基板64の表面66上に被着形成された略長方形状の
第2の発熱抵抗膜68(図7)と、該第2の絶縁基板64の
裏面70上に被着形成された第1の導電帯72、第2の導電
帯74及び第3の導電帯76(図8)とを有してなる。
【0033】上記第2の絶縁基板64は、アルミナ、フォ
ルステライト、ステアタイト等のセラミックによって形
成され、その板厚は0.5〜1.5mm程度である。ま
た、上記第2の発熱抵抗膜68は、ルテニウム系ペースト
等によって形成され、その膜厚は10〜25μm程度で
ある。さらに、上記第1の導電帯72、第2の導電帯74及
び第3の導電帯76は、銀・パラジウム(Ag・Pd)系
ペースト等の電気的良導体によって形成され、その膜厚
は10〜25μm程度である。
【0034】上記第2の発熱抵抗膜68の両長辺に沿っ
て、それぞれ第3の電極パターン78及び第4の電極パタ
ーン80が被着形成されている。そして、該第3の電極パ
ターン78の第3の外部端子接続部82には、第5の外部端
子84がハンダ等によって固着され、第4の電極パターン
80の第4の外部端子接続部86には、第6の外部端子88が
ハンダ等によって固着されている(図7)。
【0035】一方、上記第1の導電帯72の両端には第7
の外部端子90及び第8の外部端子91が、また第2の導電
帯74の両端には第9の外部端子92及び第10の外部端子93
が、さらに第3の導電帯76の両端には第11の外部端子94
及び第12の外部端子95が、それぞれハンダ等によって固
着されている(図8)。
【0036】図9において、上記構成よりなる第3の回
路開放素子62の使用例を示す。まず、上記第5の外部端
子84を線路Aに接続すると共に、第6の外部端子88をシ
リコンサージアブソーバ42に接続することにより、上記
第2の発熱抵抗膜68が線路A,A’間に並列接続される
と共に、シリコンサージアブソーバ42に直列接続され
る。また、上記第9の外部端子92及び第10の外部端子93
を線路Aに接続することにより、上記第2の導電帯74が
線路Aに直列接続される。さらに、上記第11の外部端子
94及び第12の外部端子95を線路A’に接続することによ
り、上記第3の導電帯76が線路A’に直列接続される。
残った第7の外部端子90及び第8の外部端子91は、上記
第3の保安回路96とは別個の外部回路97に接続され、そ
の結果、第1の導電帯72が該外部回路97に直列接続され
る。該外部回路97は、例えばモニター98を接続した異常
監視用回路とする。
【0037】しかして、上記線路A,A’にシリコンサ
ージアブソーバ42の定格電圧以上の過電圧が連続して印
加された場合には、該過電圧による過電流がシリコンサ
ージアブソーバ42を通じて流れ、この過電流によって上
記第2の発熱抵抗膜68が発熱し、上記第2の絶縁基板64
を砕裂する。その結果、シリコンサージアブソーバ42が
線路Aから分離されるので、その短絡・焼損を防止でき
る。また、これと同時に、上記第2の導電帯74及び第3
の導電帯76も切断されるので、上記線路A及びA’も開
放される。さらに、上記第1の導電帯72も切断されるの
で、上記外部回路97も同時に開放される。
【0038】以上のように、本実施例によれば、シリコ
ンサージアブソーバ42の分離と同時に、線路A,A’を
2ヶ所で遮断できるので、より確実に電子回路50を過電
圧から保護できる。また、線路A,A’の開放に連動さ
せて外部回路97を開放することができるので、当該異常
事態をリアルタイムでモニター98に表示できる。
【0039】本実施例においては、上記のように導電帯
を3本被着形成した例を示したが、これに限られるもの
ではなく、さらに多くの導電帯を被着形成することによ
り、複数の外部回路を開放するように構成しても良い。
また、必ずしも線路A,A’を2ヶ所で遮断する必要は
なく、少なくとも1ヶ所で遮断すれば足りるので、残り
の導電帯を外部回路開放用に割り当てても良い。
【0040】なお、本実施例においては、上記のように
外部回路97をモニター98を接続した異常監視用回路とし
て構成したが、これに限られるものではなく、上記線路
A,A’の開放に連動させて他の装置類を制御するよう
構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る回路開放素子は、定電圧素
子を接続した線路に該定電圧素子の定格電圧以上の過電
圧が連続して印加された場合に、該過電圧による過電流
によって発熱抵抗体が絶縁基板を急激に加熱してこれを
砕裂し、上記定電圧素子に直列接続された発熱抵抗体及
び上記線路に直列接続された導電体を切断するように構
成したので、定電圧素子が線路から分離されると同時に
線路も開放される。したがって、定電圧素子が線路から
切り離された後に、負荷側に過電圧が印加されることを
確実に防止できる。
【0042】上記絶縁基板上に複数の導電体を被着形成
し、そのうちの少なくとも1つを上記線路に直列接続す
ると共に、他の導電体の少なくとも1つを外部回路に接
続することにより、上記線路の開放に連動して、外部回
路を開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面概略斜視図であ
る。
【図2】上記実施例の背面概略斜視図である。
【図3】上記実施例に係る回路図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す正面概略斜視図であ
る。
【図5】上記実施例の背面概略斜視図である。
【図6】上記実施例に係る回路図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す表面概略斜視図であ
る。
【図8】上記実施例の裏面概略斜視図である。
【図9】上記実施例に係る回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 第1の回路開放素子 4 第1の絶縁基板 8 第1の発熱抵抗膜 12 導伝膜 42 シリコンサージアブソーバ 44 第1の保安回路 54 第2の回路開放素子 60 第2の保安回路 62 第3の回路開放素子 64 第2の絶縁基板 68 第2の発熱抵抗膜 72 第1の導電帯 74 第2の導電帯 76 第3の導電帯 96 第3の保安回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 光男 長野県岡谷市天竜町3−20−32 岡谷電 機産業株式会社 長野製作所内 審査官 伊藤 寿郎 (56)参考文献 特開 昭55−83427(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に定電圧素子を接続した保安回路に接続される回
    路開放素子であって、絶縁基板と、該絶縁基板上に被着
    形成された発熱抵抗体と、上記絶縁基板上に被着形成さ
    れた導電体とを有してなり、上記発熱抵抗体は上記定電
    圧素子と直列接続されると共に、上記導電体は上記線路
    に直列接続され、上記線路に上記定電圧素子の定格電圧
    以上の過電圧が連続して印加された場合に、該過電圧に
    よる過電流によって上記発熱抵抗体が発熱して上記絶縁
    基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗体及び導電体が切断さ
    れるよう構成した回路開放素子。
  2. 【請求項2】 電源ライン或いは通信ラインを構成する
    線路間に定電圧素子を接続した保安回路に接続される回
    路開放素子であって、絶縁基板と、該絶縁基板上に被着
    形成された発熱抵抗体と、上記絶縁基板上に被着形成さ
    れた複数の導電体とを有してなり、上記発熱抵抗体は上
    記定電圧素子と直列接続され、上記導電体の少なくとも
    1つが上記線路に直列接続されると共に、他の導電体の
    少なくとも1つが外部回路に接続され、上記線路に上記
    定電圧素子の定格電圧以上の過電圧が連続して印加され
    た場合に、該過電圧による過電流によって上記発熱抵抗
    体が発熱して上記絶縁基板を砕裂し、以て上記発熱抵抗
    体及び導電体が切断されるよう構成した回路開放素子。
  3. 【請求項3】 上記発熱抵抗体は上記絶縁基板の一方の
    面に被着形成されると共に、上記導電体は上記絶縁基板
    の他方の面に被着形成されることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の回路開放素子。
  4. 【請求項4】 上記定電圧素子をシリコンサージアブソ
    ーバによって構成したことを特徴とする、請求項1ない
    し3に記載の回路開放素子。
JP3258470A 1991-09-09 1991-09-09 回路開放素子 Expired - Lifetime JP2528404B2 (ja)

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