JP2002223523A - 耐雷素子及び耐雷保護装置 - Google Patents

耐雷素子及び耐雷保護装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電路に独立した複数の耐雷素子を組合わ
使用する際に耐雷素子の占有空間容積が大きくなり、複
数の耐雷素子間の絶縁距離を確保するために全体が大形
となるのを解決する小形の耐雷素子の提供。 【解決手段】板状電圧依存性非線形電圧素子41の片面
に複数の例えば3つの電極42〜44を固着し、反対の
片面に共通電極45を固着して、共通電極45に電圧素
子41を介して各電極42〜44を対向させることで、
共通電極45と各電極42〜44の間の3領域に耐雷素
子部を形成して、3つの耐雷素子を一体化した多機能単
品の耐雷素子を得る。この一体化耐雷素子に必要に応じ
て電流ヒューズや劣化表示要素をプリント基板や絶縁シ
ート等を介して一体に取り付けて、耐雷保護装置を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路に接続さ
れた電気機器を雷害から保護する制限電圧で降伏点を有
する電圧依存性非線形耐雷素子と、この耐雷素子を使用
した耐雷保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図58は一線接地式の3相3線又は単相
3線交流電路のライン相L1、L2と接地相N,又は、接
地相Nとア−スE間に耐雷素子及び電流ヒュ−ズを設け
た一般的な耐雷保護回路で、同図には各耐雷素子に電流
ヒュ−ズを直列に挿入した回路例が示される。すなわ
ち、第1のライン相L1側の耐雷素子131と第2のラ
イン相L2側の耐雷素子132及びアースE側の耐雷素
子134の一端が接地相Nに接続され、各耐雷素子13
1,132,134の他端が各電流ヒュ−ズ141,1
42,143の一端に接続されて、各電流ヒューズ14
1,142,143の他端が交流電路のライン相L1,
L2及びアースE側に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図58の回路構成にお
いて、各構成部品は独立した部品であり、一般的には個
々の構成部品がプリント基板上に半田付けによって実装
されている。このような構成によれば多数枚のプリント
基板を必要としたり、又は、共通のプリント基板に各構
成部品を実装する場合であっても各構成部品の端子数が
多く、交流電路の電圧も数百Vと高いために、各端子間
の極間距離を大きくとる必要がある。そのため、プリン
ト基板実装時に実装面積を広く取る必要が生じて、他の
機器に内蔵する場合にあっては機器が大型化される問題
を有していた。
【0004】また、図59と図60は、電源ラインとア
ース間に耐雷素子135を挿入した基本構造例であり、
図59は耐雷素子135に放電ギャップ145を直列に
挿入して使用する例である。これは他の機器に内蔵する
場合に機器の耐電圧を確保するために耐雷素子135に
放電ギャップ145を直列に挿入したものであるが、雷
サージの制限電圧が高くなるという問題を有している。
また、図60は前記放電ギャップの代わりに短絡バー1
46付き端子を設けて、耐電圧試験時に短絡バー146
を開放して実施するものである。この図60の場合は、
機器の引き出し端子の近辺に短絡バー付き端子を設けた
り、耐電圧試験時に短絡バー146の開放及び短絡の各
作業が発生して耐電圧試験の作業性を悪くするという問
題を有していた。
【0005】本発明の目的は、小形で耐雷機能の安定し
た耐雷素子と、この耐雷素子を組み込んだ耐雷保護装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の耐雷素子は、一線接地式の3相3線又は単相3線交
流電路のライン相と接地相及び接地相とアース間に設置
される電圧依存性非線形耐雷素子であって、板状電圧依
存性非線形電圧素子の平行する表裏両面の一方に単数の
共通電極を固着し、他方に3つの電極を所望の絶縁距離
で離隔させて各々が前記共通電極に対向するように固着
して、前記3つの電極と共通電極間で形成される3つの
耐雷素子部を一体化したことを特徴とする。
【0007】この発明の場合、共通電極に交流電路の接
地相を接続し、3つの電極の内の2つに交流電路のライ
ン相を接続し、残り1つをアース側に接続することで3
つの耐雷素子部を一体化することが望ましい。さらに、
3つの電極を並列に形成して、両側2つの電極を交流電
路のライン相に接続し、中央の残り1つの電極をアース
側に接続することで3つの耐雷素子部を一体化すること
が望ましい。
【0008】ここで、板状電圧依存性非線形電圧素子は
その表裏面の電極とでもって電圧依存性非線形耐雷素子
を構成するもので、この電圧素子の表裏両面の一方に3
つの電極を形成し、他方に1つの共通電極を形成して他
の3つの電極と対向させることで、全体が1つの耐雷素
子の板状部品でありながら3つの耐雷素子としての機能
を備えることになり、これにより3つの耐雷素子相当の
耐雷素子の大幅な小形化を可能にする。
【0009】また、本発明は、一線接地式の単相3線交
流電路においてはライン相と接地相間に電圧依存性非線
形耐雷素子を設置し接地相とアース間に放電ギャップを
設置し、単相2線交流又は直流電路においてはライン相
とアース間に電圧依存性非線形耐雷素子と放電ギャップ
を設置した耐雷保護装置における前記電圧依存性非線形
耐雷素子であって、板状電圧依存性非線形電圧素子の平
行する表裏両面の一方に単数の共通電極を固着し、他方
に2つの電極を所望の絶縁距離で離隔させて各々が前記
共通電極に対向するよう固着して、前記2つの電極と共
通電極間で形成される2つの耐雷素子部を一体化したこ
とを特徴とする。
【0010】この場合、2つの電極をライン相に接続
し、共通電極を接地相と放電ギャップの接地相側に接続
して、1つの耐雷素子で2つの耐雷素子の機能を持たせ
る。また、2つの電極とライン相間に電流ヒューズを接
続し、共通電極と接地相間に温度ヒューズを接続するこ
とで2つの耐雷素子部を一体化することが、温度ヒュー
ズを必要最小限の1つで済むことから望ましい。さら
に、2つの電極とライン相間と共通電極とアース間の各
々に放電ギャップを接続して2つの耐雷素子部を一体化
することが、温度ヒューズを省略できることから望まし
い。
【0011】また、本発明の耐雷素子は、単相2線交流
電路のライン相間及びライン相とア−ス間に設置される
電圧依存性非線形耐雷素子であって、板状電圧依存性非
線形電圧素子の表裏両面の一方に2つの第1の電極と第
2の電極を固着し、他方に2つの第3の電極と第4の電
極を固着すると共に、第1の電極を第3の電極の一部と
第4の電極と対向する共通電極とし、第3の電極を第1
の電極の一部と第2の電極と対向する共通電極として、
第1と第3の電極間と第1と第4の電極間と第2と第3
の電極間で形成される3つの耐雷素子部を一体化したこ
とを特徴とする。この場合も1つの耐雷素子が3つの耐
雷素子としての機能を備える。
【0012】また、本発明は、板状電圧依存性非線形電
圧素子の表裏両面に固着された電極の外面を、各電極の
外面一部を外部端子との電気的圧接接続面として露呈さ
せて絶縁被膜で被覆したことを特徴とする。このように
各電極を絶縁被膜で被覆して、電極の外部端子との圧接
接続に必要な接触面積だけを剥き出し状態とすること
で、異極間絶縁距離と、耐雷素子を他の機器に内蔵した
ときの他の異極部品に対する異極間絶縁距離の確保が容
易になり、かつ、耐雷素子の電極と他の機器の外部端子
との電気的接続が圧接により簡単に行えるようになる。
【0013】また、本発明は、板状電圧依存性非線形電
圧素子の表裏両面の少なくとも一方を階段面にして、こ
の階段面の各段面における素子厚を複数段階に設定し、
この複数の素子厚の部所に耐雷素子部を形成したことを
特徴とする。つまり、電圧素子の素子厚で耐雷素子の制
限電圧が決まることから、電圧素子の素子厚を複数段階
に設けることで、制限電圧の相違する複数の耐雷素子が
一体となった単品の耐雷素子が得られる。
【0014】また、本発明は、板状電圧依存性非線形電
圧素子の表裏両面に電極を固着すると共に、表裏両面の
少なくとも一方に耐雷素子劣化時に劣化耐雷素子を交流
電路より切り離すための電流ヒュ−ズを一体に設けたこ
とを特徴とする。このような電流ヒューズは単品や印刷
パターンで形成され、特に印刷パターンで形成すれば電
流ヒューズの耐雷素子への一体化が容易となり、電流ヒ
ューズ付き耐雷素子が量産性良く製造できる。
【0015】また、本発明においては、電流ヒューズを
耐雷素子の電極の一部として形成することや、低融点金
属材料で形成して電流ヒューズを温度ヒューズとして使
用することも可能である。さらに、電流ヒューズを専用
のヒューズホルダーを介して耐雷素子に取り付けるよう
にすれば、電流ヒューズだけの交換が容易になって経済
的となる。また、電流ヒューズを絶縁シートを介して耐
雷素子に取り付けるようにすれば、電流ヒューズを絶縁
シートに他の回路パターンと同時にプリント印刷等して
形成することが容易になる。
【0016】また、本発明は、電流ヒューズに、この電
流ヒューズが熔断すると通電して点灯表示する表示要素
を並列接続したことを特徴とする。この表示要素は発光
ダイオードやネオンランプ等で、これを電流ヒューズが
熔断したときだけ点灯動作させることで、電流ヒューズ
が熔断する異常時の検知が容易、確実になり、正常時に
点灯させないから省電力の効果もある。このような表示
要素は耐雷素子に被着された薄膜状の回路パターンの一
部として形成して、小形軽量化を容易にすることが望ま
しい。また、電流ヒューズと表示要素毎に独立したプリ
ント基板に形成してユニット化すれば、ユニット部品と
して取り扱えて組み立てが容易になる。
【0017】また、本発明は、耐雷素子を絶縁性筐体に
収納すると共に、この筐体の内壁一部に耐雷素子に固定
された電流ヒュ−ズを収納する消弧室を形成したことを
特徴とする。このようにすれば電流ヒューズの遮断能力
が消弧室で高められる。消弧室に消弧剤を入れると、遮
断能力がさらに高められる。
【0018】また、本発明の耐雷保護装置は、耐雷素子
を開閉式の絶縁性筐体に収納すると共に、耐雷素子を位
置決め収納して筐体を閉じるときに、この筐体の内壁に
形成した回路パターンの一部を耐雷素子の電圧素子に被
覆された絶縁被膜から露呈する電極の圧接接続面に弾圧
接触させて、耐雷素子と筐体の回路パターンを電気的接
続することを特徴とする。このように筐体を端雷素子と
の電気的接続手段に使用することで耐雷保護装置の組立
性が向上する。
【0019】さらに、本発明は、電源線のラインとアー
ス間に設ける耐雷素子を筐体内に内蔵した耐雷保護装置
において、耐雷素子のアース側電極とアース間に挿入し
た手動操作接点を筐体に収納すると共に、筐体に耐雷素
子のライン側に接続するためのライン側端子と、手動操
作接点とアース間を接続するアース端子と、手動操作接
点を筐体外から操作するための操作レバーを設けたこと
を特徴とする。また、筐体の一部に、耐雷素子のアース
側電極と接続される第2のアース端子を追加設置したこ
とを特徴とする。ここでの操作レバーは常閉の手動操作
接点を絶縁耐電圧試験時だけに手動で開くためのもの
で、絶縁耐電圧試験を容易なものにする。
【0020】また、本発明は、電灯線搬送方式によって
宅内機器を制御又はモニタするシステムに設置される耐
雷保護装置において、電灯線の交流電路の入り口に耐雷
素子を配置し、この耐雷素子の宅内側ラインに、その耐
雷素子に隣接して宅内より注入された搬送信号が宅外に
漏れるレベルを制限するブロッキングフイルターを配置
して構成したことを特徴とする。この耐雷保護装置にお
いては、ブロッキングフィルターと耐雷素子を1つの筐
体に収納することが、各構成要素間の配線を安定させ、
耐雷性能とブロッキングフィルターとしての高周波特性
のバラツキを抑制する上で望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各種の実施の形態
について、図1乃至図57を参照して順に説明する。
【0022】(実施の形態1)図1乃至図4は実施の形
態1を説明するもので、図1は一線接地式の3相3線又
は単相3線交流電路に3つの耐雷素子1,2,3を設置
している。なお、3つの各耐雷素子1,2,3は制限電
圧で降伏点を有する電圧依存性非線形耐雷素子である。
図1の回路図において、L1,L2はライン相であり、
Nは接地相であり、Eはアースである。図2乃至図4は
3つの耐雷素子1,2,3を一体化した本発明に係る耐
雷素子が示され、この耐雷素子の平面図が図2、側面図
が図3、裏面図が図4である。
【0023】同図の耐雷素子は、板状電圧依存性非線形
電圧素子41の平行な表裏両面に計4つの電極42,4
3,44,45を薄膜状に形成して構成される。板状電
圧依存性非線形電圧素子41は3つの耐雷素子1,2,
3を一体化するもので、以下、単に一体形電圧素子41
と称する。一体形電圧素子41の表面側に3つの電極4
2,43,44が横一列に形成され、この各電極間は耐
雷素子の制限電圧に耐える絶縁距離を確保するように設
けられる。一体形電圧素子41の裏面には1つの共通電
極45が形成される。共通電極45は3つの電極42,
43,44の各々に一体形電圧素子41を介して対向す
る面積パターンで形成される。これら各電極42〜45
は導電性材料から成り、蒸着や塗布、印刷或いは貼付け
によって一体形電圧素子41上に形成される。
【0024】以上の構成において耐雷素子としての制限
電圧は一体形電圧素子41の厚みで決まり、耐雷電流容
量は電極42,43,44の面積で決まる。この耐雷素
子と一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路への接
続は、ライン相L1と電極42を接続し,ライン相L2
と電極44を接続し,接地相Nと共通電極45を接続
し、そして、アースEと電極43を接続して行われる。
従って、図1の第1の耐雷素子1が電極42と45の間
の耐雷素子部で構成され、第2の耐雷素子2が電極44
と45の間の耐雷素子部で構成され、第3の耐雷素子3
が電極43と45の間の耐雷素子部で構成される。以上
の構成によって1つの独立した耐雷素子でありながら、
3つの耐雷素子としての性能を有するため、1つの独立
した耐雷素子と比べその端子数は4個(従来品は6個)
と少なくなる。このことにより機器組み込み時に交流耐
電圧性能を確保するのに他の部品との絶縁離隔距離を確
保することが容易となり、また、空間容積が少なくなっ
て機器の小形化を可能にする。さらに、耐雷素子間の配
線を容易にし、耐雷素子の製作を容易とする共に、片側
電極の一体化又は共通電極による外部における電極間接
続を不要とする。
【0025】なお、以上の実施の形態1では耐雷素子の
形状を角形板状で説明してあるが、この形状は特に限定
するものでなく丸形板状等であってもよく、また、一体
形電圧素子41の平坦な表面に形成される3つの電極4
2,43,44の形状パターンも限定するものでない。
ただし、一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路に
使用される耐雷素子においては、前記したように3つの
電極42,43,44を並列に設けて、その中央の電極
43にアースE側を接続し、両側の電極42,44をラ
イン相L1,L2に接続を限定することが望ましい。すな
わち、万一に隣接する電極間で極間短絡に至った場合
に、ライン相間短絡に比べライン相とアース間の方が接
地抵抗を介するため短絡時の電流が小さく抑えられるこ
とになり、前記の接続方法とすることでアーク放電によ
る短絡波及を少なくしたり、また、耐雷素子に後述する
ように電流ヒューズを挿入する保護方式にあっては電流
ヒューズの遮断容量を小さくできる効果がある。
【0026】(実施の形態2)図5乃至図8に実施の形
態2を示すと、これは一線接地式の単相3線交流電路に
適用したもので、ライン相L1,L2と接地相N間に電圧
依存性非線形耐雷素子1,2を設置し、接地相Nとアー
スE間に放電ギャップGを設置して耐雷保護装置を構成
している。この場合は図6乃至図8に示すように、上記
の実施の形態1と同様な一体形電圧素子41の表面側に
2つの電極46,47が横一列に形成され、電圧素子4
1の裏面側に1つの共通電極48が形成される。表面側
の2つの電極46,47は耐雷素子の制限電圧に耐える
絶縁距離で離隔し、この2つに共通電極48の両端部が
対向するように形成される。2つの電極46,47をラ
イン相L1,L2に接続し、共通電極48を接地相Nと放
電ギャップGの接地相側に接続することで、1枚の電圧
素子41で2つの耐雷素子部が一体化されて、1つの耐
雷素子が2つの耐雷素子の機能を持つ。
【0027】したがって、実施の形態2の場合は、1つ
の耐雷素子が2つの耐雷素子としての性能を有するた
め、その端子数が3個(従来品は4個)と少なくなり、
機器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するのに他の部
品との絶縁離隔距離を確保することが容易となり、ま
た、空間容積が少なくなって機器の小形化を可能にす
る。さらに、耐雷素子間の配線を容易にし、耐雷素子の
製作を容易とする共に、片側電極の一体化又は共通電極
による外部における電極間接続を不要とする。
【0028】また、上記のように2つの耐雷素子1,2
を一体化することで、図7に示すように2つの電極4
6,47とライン相N1,N2間に電流ヒューズ14
1,142を接続して、共通電極48と接地相N間に1
つの温度ヒューズTだけを接続することが可能となり、
このようにすることが部品点数低減のため望ましい。つ
まり、従来品は2つの耐雷素子が独立して、この独立し
た2つの耐雷素子の各々に1つずつ温度ヒューズを設置
する必要があったが、図7のように2つの耐雷素子を一
体化することで温度ヒューズも1つに統一でき、この統
一された共通の温度ヒューズTを2つの耐雷素子の共通
電極48に接続すれば、温度ヒューズTが2つの耐雷素
子1,2の劣化時の発煙、発火を防止する。なお、電流
ヒューズは耐雷素子に保証耐量以上の過大な雷サージ電
流や続流があった場合に、耐雷素子の破壊、発煙、発火
が生じないように遮断し、温度ヒューズは耐雷素子が徐
々に劣化して制限電圧が低下して電路電圧より低くなっ
てくると、電流ヒューズで切れない連続的な微小電流が
流れ、耐雷素子が発熱して発煙、発火となるのを防止す
る。
【0029】また、図9に示すように、共通電極48と
アースE間に放電ギャップGを接続すると共に、2つの
電極46,47とライン相L1,L2の間にも放電ギャッ
プG,Gを接続するようにすれば、図5の上記温度ヒュ
ーズTが省略できる。
【0030】また、上記の一体形電圧素子41の表面側
に2つの電極46,47を横一列に形成し、電圧素子4
1の裏面側に1つの共通電極48を形成した耐雷素子を
単相2線交流又は直流電路に使用する場合にあっては、
図10(A)(B)(C)に示すように配線される。す
なわち、図10(A)に示すように電圧素子表面側の2
つの電極46,47をライン相L1,L2に接続し、共通
電極48をアース間に放電ギャップGを介して接続す
る。また、図10(B)に示すように2つの電極46,
47を放電ギャップG、Gを介してライン相L1,L2
接続し、共通電極48をアース間に放電ギャップGを介
して接続する。また、図10(B)の変形として図10
(C)に示すように、2つの電極46,47を放電ギャ
ップG、Gを介してライン相L1,L2に接続した場合は
共通電極48をアース間に直接接続する。このように接
続することで1枚の電圧素子41で2つの耐雷素子部が
一体化されて、1つの耐雷素子が2つの耐雷素子の機能
を持ち、上記実施の形態2で説明したのと同じ効果が期
待できる。さらに共通電極とアース間に放電ギャップを
設けることで、3つの耐雷素子数が2つに削減でき、か
つ素子厚を揃えることができ、従って素子の製造が容易
となる効果を有する。
【0031】(実施の形態3)図11乃至図14に実施
の形態3を示すと、図11は一線接地式または非接地式
の単相2線交流電路に3つの耐雷素子5,6,7を設置
している。図11でLは第1のライン相,Nは第2のラ
イン相、Eはアースである。図12乃至図14は本発明
に係る耐雷素子の平面図、側面図、裏面図であり、一体
形電圧素子41の平行な表裏両面に2つずつの計4つの
電極51,52,53,54を形成している。一体形電
圧素子41の表面に第1の電極51と第2の電極52が
形成され、一体形電圧素子41の裏面に第3の電極53
と第4の電極54が形成される。第1の電極51は第4
の電極54の略全面と第3の電極53の略半分と対向す
る面積パターンで形成された第1の共通電極であり、第
2の電極52は第3の電極53の残り略半分と対向する
面積パターンで形成される。この場合、第3の電極53
が第1の電極51の略半分と第2の電極52の略全面と
対向する第2の共通電極となる。
【0032】この場合、第1のライン相Lと第1の電極
(共通電極)51が接続され、第2のライン相Nと第2
の共通電極である第3の電極53が接続され、アースE
と第2及び第4の電極52,54が接続される。従っ
て、図13の第1の電極51と第3の電極53で図11
の耐雷素子6を構成し、図13の第2の電極52と第3
の電極53で図11の耐雷素子7を構成し、図13の第
1の電極51と第3の電極53で図11の耐雷素子5を
構成する。
【0033】図12乃至図14の耐雷素子の場合も、1
つの独立した耐雷素子でありながら3つの耐雷素子とし
ての性能を有するため、図2乃至図4の耐雷素子と同様
な機能、効果を有する。すなわち、1つの独立した耐雷
素子と比べその端子数は6個から4個と少なくなる、機
器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するのに他の部品
との絶縁離隔距離を確保することが容易となる、等の効
果を有する。
【0034】(実施の形態4)図15の平面図と図16
の裏面図に示される実施の形態4の耐雷素子は、図3の
耐雷素子に適用したもので、電圧素子41の全面と各電
極42〜45の表面を絶縁被膜8で被覆すると共に、各
電極42〜45の中央一部を絶縁被膜8から露呈させ
る。図15と図16の丸印で囲まれる部分が絶縁被膜8
から露呈した各電極42〜45の剥き出し電極421,
431,441、451である。これらの各剥き出し電
極421〜451は、図48等で後述するように他の外
部端子との圧接接続に必要な接触面積で形成される。
【0035】図15と図16の耐雷素子のように電極を
絶縁被膜で被覆し、電極の一部だけを露呈させること
で、異極間絶縁距離の確保が容易となり、更に耐雷素子
を他の機器に内蔵したとき他の異極部品に対する異極間
絶縁距離の確保をも容易となる。さらに、耐雷素子に引
き出し用リード線を不要として、耐雷素子の製造が容易
となり、製造コストが安くなる効果を有する。なお、上
記説明は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路用
であるが、図13のような一線接地式の単相2線交流電
路用耐雷素子や他の複数の一体形耐雷素子においても図
15と図16の形態の適用は可能である。
【0036】(実施の形態5,6)一体化される複数の
耐雷素子の制限電圧が異なる場合の実施の形態5が図1
7乃至図19の平面図、側面図、裏面図に示され、別の
実施の形態6が図20乃至図22の平面図、側面図、裏
面図に示される。
【0037】実施の形態5の耐雷素子の一体形電圧素子
91は、その平行な表裏両面の表面側に3つの電極9
2,93,94を図17のように並列に配置し、各電極
間は耐雷素子の制限電圧に耐える絶縁距離を確保するよ
うに設けられる。また、一体形電圧素子91の裏面には
図19の電極95ように一つの共通電極が設けられ、こ
の共通電極95に対して表面側の3つの電極92,9
3,94は図18の側面図のように一体形電圧素子91
を介して対向するように設けられる。この実施の形態5
の特徴は、一体形電圧素子91の表裏両面が階段面に成
形され、例えば一体形電圧素子91の中央部の板厚が左
右両端部の板厚より大きく設定されて、一体形電圧素子
91の中央部表面に電極93を形成し、両端部の表面に
電極92,94を形成したことである。
【0038】一体形電圧素子91の素子厚が耐雷素子の
制限電圧に比例するため、図18のように一体形電圧素
子91の素子厚を複数段階に変えることで複数(図18
では3つ)の耐雷素子の制限電圧が異なって、制限電圧
の異なる複数の耐雷素子の一体化が可能となる。また、
一体形電圧素子91の表面の隣接する電極92と93,
93と94の間に段差が生じて隣接電極間の延面絶縁距
離が大きく設計できることから、一体形電圧素子91の
全体の面積を小さくすることができ、一体形電圧素子9
1の尚一層の小形化が図れる。
【0039】なお、図18の形態5は、図1の一線接地
式の3相3線又は単相3線交流電路に適用する実施形態
であり、通常において接地相とアース間に挿入する耐雷
素子の制限電圧は、高低圧混触時に発生する大地電位6
00Vに耐えることを要することから、ライン相と接地
相間に挿入する耐雷素子の制限電圧より高くすることが
一般的に要求されており、これに応えるべく一体形電圧
素子91の表裏両面で接地相とア−ス間用となる対向す
る一部の面積について制限電圧に対応して素子厚を厚く
すると共に、接続する交流電路の方式に応じて搭載する
耐雷素子数に対応した電極を一体形電圧素子の両面に対
向して独立した電極又は共通電極として設けるように構
成することが可能である。
【0040】図20乃至図22の実施の形態6に示され
る耐雷素子は、一体形電圧素子101の裏面全体が平坦
面で、表面だけが階段面となっている。一体形電圧素子
101の表面の最も高い中央部に電極103が形成さ
れ、この中央部より低い表面両端部に電極102,10
4が形成され、裏面全体に共通電極105が形成され
る。共通電極105に対して表面側の3つの電極10
2,103,104は一体形電圧素子101を介して対
向して、中央の電極103と共通電極105の間に形成
される耐雷素子部が最も制限電圧の高い耐雷素子とな
る。この実施の形態5の耐雷素子の場合も図18の実施
の形態5と同一の効果を有し、さらに、同一平面の裏面
上に後述するような電流ヒューズや耐雷素子劣化表示の
ための回路パターンを設けることを容易とし、特に裏面
側では印刷パターンを形成する加工法に適する。なお、
一体形電圧素子101は表面側が平坦面であり、裏面側
が階段面であってもよい。
【0041】(実施の形態7)実施の形態7は、耐雷素
子劣化時に劣化耐雷素子を交流電路(電源回路)より切
り離すための電流ヒューズを耐雷素子と一体となるよう
設けたもので、その具体例を図23乃至図26に基づき
説明する。図23は交流電路の電源回路に一つの耐雷素
子11と電流ヒューズ12を直列に挿入した回路図で、
図24乃至図26は耐雷素子に直接に電流ヒューズを搭
載した具体例が示される。図24は平面図、図25は側
面図、図26は裏面図である。図23の回路図のように
耐雷素子11に耐雷素子の電流耐量を越えるサ−ジ電流
が流れた場合に耐雷素子11が劣化し、電源電路の電圧
によって続流が発生することから、この続流遮断の目的
で一般的には耐雷素子11の外部に電流ヒューズを外付
けしているが、本発明においては例えば図24に示すよ
うに一体形電圧素子111の表面の電極112と耐雷素
子上に搭載した個別の電流ヒューズ114の一端114
1を接続し、電流ヒューズ114の他端1142を端子
とすると共に、一体形電圧素子111の表面の電極11
2を外部接続電極とし、一体形電圧素子111の裏面の
電極113を表面の電極112と対向させる。
【0042】ここで、各電極112,113と電流ヒュ
ーズ114の導電性材質を同じとし、かつ、その形成方
法を印刷、塗布、蒸着又は貼付けによる一体化した同一
工法にすることで、量産可能な簡素化された耐雷素子が
製造できる。また、前記の導電性材質を低温溶融金属と
することにより、電流ヒューズ114を温度ヒューズと
して利用することも可能となり、耐雷素子の多機能化が
可能となる。また、以上の構成により、耐雷素子単体で
耐雷素子劣化保護を可能とし、外付け電流ヒューズを不
要とすると共に、他の機器に内蔵した場合においては同
機器を小形化できる。
【0043】(実施の形態8)図27乃至図29は上記
実施の形態7を応用した実施の形態8の耐雷素子が示さ
れ、これは一体形電圧素子111に電流ヒューズ114
11を薄膜の回路パターンで固着したもので、一体形電
圧素子111の表面側電極1121と同時成形されて、
先端に必要に応じて端子1142が形成される。この場
合、電流ヒューズ11411と対向する反対側の裏面側
電極1131を表面側電極1121と電流ヒュ−ズ11
411の両方に対向する面積パターンで設けるようにし
ている。つまり、図27の表面側の電流ヒューズ114
11に対向するように裏面側の電極1131を延長させ
ている。これにより、電流ヒューズパターン部の面積も
電極面積の一部として計算できるので、電流ヒューズを
設けたものであっても耐雷素子の小形化が可能となり、
また、電極と電流ヒューズの加工が一つの工程で可能と
なる。
【0044】(実施の形態9)図30乃至図33は図1
の回路図に適用した電流ヒューズ搭載の耐雷素子の実施
の形態9を示すもので、図30は図1の各耐雷素子13
1,132,134の各々に電流ヒューズ141,14
2,143を1個ずつ直列に挿入した回路図である。こ
の例ではライン相L1側耐雷素子131と,ライン相L
2側耐雷素子132とアースE側耐雷素子134の一方
が接地相Nに接続され、各耐雷素子の他方が各電流ヒュ
ーズ141,142,143に接続されて、各電流ヒュ
ーズ141,142,143の他端に電源電路のライン
相L1,L2及びアースEが接続される。そして、図3
1の平面図と図32の側面図で示すように一体形電圧素
子151の表面側に3つの電極1521,1522,1
523を並列に形成し、裏面側に図33の裏面図で示す
ように1つの共通電極153を形成して、共通電極15
3に対して3つの電極1521,1522,1523を
一体形電圧素子151を介して対向させている。さら
に、3つの各電極1521,1522,1523の各々
には電流ヒューズ1541,1542,1543の一端
が接続され、各電流ヒュ−ズの他端には引き出し端子1
551,1552,1553が設けられる。以上の構成
によって図30の回路図の各構成要素が単品の一体形耐
雷素子で構成される。
【0045】(実施の形態10)図34及び図35は図
23回路図の構成要素を搭載した実施の形態10の耐雷
素子の平面図及び裏面図であり、図36は図34に一部
電極を残して絶縁被膜16を介して電流ヒューズ114
を搭載した平面図である。なお、同図における111は
一体形電圧素子、112と113は表面側と裏面側の電
極である。以上の構成によれば電極面上に電流ヒューズ
114を間に絶縁被膜16を介在して設置できるので、
電極面積を大きくして電流ヒューズ114を設けるよう
にしても大形化せず、耐雷素子の小形化が可能になる。
【0046】(実施の形態11)図37(A)(B)
(C)に電流ヒューズ搭載形耐雷素子の他の実施の形態
を示すと、図37(A)においてL,Nは電源電路であ
り、171,175は端子であり、172はヒューズホ
ルダー、173はヒューズホルダー172に着脱可能に
装着される電流ヒューズであり、174は耐雷素子であ
る。図37(A)回路図の各種構成要素の具体例が図3
7(B)の組立時の分解斜視図と図37(C)の組立完
了時の側面図に示される。
【0047】図37(B)(C)に示すように、1個の
例えば円盤状耐雷素子174上に絶縁体のヒューズホル
ダー172を搭載し、ヒューズホルダー172に独立し
た電流ヒューズ173を装着する。耐雷素子174の電
極面にヒューズホルダー172の端子ピン176が半田
付けされ、ヒューズホルダー172に設置された端子1
71のピンが耐雷素子174のリード端子175と平行
に揃えられて、耐雷素子174にヒューズホルダー17
2が搭載される。このヒューズホルダー172はコネク
タ部品で、上面に一対のピン穴176,177を有し、
このピン穴176,177に電流ヒューズ173が挿脱
可能にピン接続されて電気的機械的結合される。
【0048】以上の構成により、耐雷素子174にサー
ジ電流が流れて電流ヒュ−ズ173が熔断した場合で耐
雷素子174が劣化していない場合に、電流ヒューズ1
73だけの交換で耐雷素子174が再使用可能となる。
実際、このようなサージ電流で電流ヒューズだけが溶断
して耐雷素子174が劣化しない場合が多くて、従来は
溶断した電流ヒューズだけの交換が困難となっていた
が、図37のように構成することで、電流ヒューズ17
3だけが簡単、迅速に交換でき、耐雷素子174の再使
用が容易となって経済的である。また、従来は電流ヒュ
ーズとヒューズホルダーは耐雷素子と別々に設けられて
いるため、これら構成部品の設置面積を大き目に設定す
る必要があったが、図37のようにすることで従来のも
のと比較して電流ヒューズとヒューズホルダーの設置面
積が不要となり、これにより他の機器に耐雷素子を内蔵
した機器の小形化が容易となる。なお、図37の実施の
形態は一般的な耐雷素子について図示しているが、当然
ながら本発明による複数の耐雷素子を一体化した単品の
耐雷素子に適用される。
【0049】(実施の形態12)図38及び図39は電
流ヒューズ搭載形耐雷素子をパッケージ形態としたもの
で、図38の分解斜視図における182は図36の電流
ヒューズ一体形耐雷素子であり、181と183は互い
に合致する一対の樹脂ケースで構成される筐体で、この
一対のケース181,183を閉じるように合致させる
と耐雷素子182を両側から挟み込むように収納する。
耐雷素子182は矩形の板状で、片面に電流ヒューズ1
821を一体に突設した状態で有し、一対の樹脂ケース
181,183の一方の内壁面には図39のように消弧
室1831が設置され、消弧室1831には小さいガス
抜き孔1832が形成される。一対の樹脂ケース18
1,183で耐雷素子182を挟み込むと、耐雷素子1
82の電流ヒューズ1821が消弧室1831に収納さ
れる。
【0050】電流ヒューズ1821を消弧室1831に
収納することで、電流ヒューズ1821の遮断能力を高
めることができ、また、消弧室1831のガス抜き穴1
832からヒューズ遮断時に発生する金属ガスが逃げて
遮断能力をより高めることができる。また、消弧室18
31に図示しない消弧剤を収納することで電流ヒューズ
1821の遮断能力が高まり、樹脂ケ−ス181,18
3の小形化が容易となる。
【0051】(実施の形態13)図40は、図34と同
様な一体形電圧素子111の電極112上に絶縁シート
19を介して電流ヒューズ192を固着するようにした
耐雷素子が示される。絶縁シート19の表面には、電流
ヒューズ192とヒューズ側引き出し端子191と電極
側端子193と電極側端子部孔194とが印刷、塗布又
は蒸着又は貼付けによる回路パターンで形成され、この
絶縁シート19の裏面を一体形電圧素子111の電極1
12上に貼付けて、電極112と電極側端子193とを
電気的に接続する。以上の構成により電流ヒューズ部を
構成する要素を耐雷素子とは別の工程で製作できて、量
産性に優れる。また、絶縁シート19にはスペース的余
裕があれば電流ヒューズ部以外の各種の回路パターンが
印刷等で容易に形成できる。
【0052】(実施の形態14)この実施の形態14か
ら後述の実施の形態16までは、単品の耐雷素子に搭載
させた電流ヒューズが熔断したときに点灯表示させる機
能を持たせた耐雷保護装置の具体例である。図41は一
般例を、図42は本発明の実施の形態14を説明するた
めの回路図で、図41と図42は本発明に係る耐雷素子
203と温度ヒューズ202の直列回路を有し、この直
列回路が端子201,207で電源電路L,Nに接続さ
れる。
【0053】図41は耐雷素子203と表示要素205
を並列に接続しており、回路動作が正常なときに表示要
素205が点灯し、耐雷素子203が劣化して電流ヒュ
ーズ202が熔断する異常発生時には消灯する回路構造
である。図42は電流ヒューズ202と表示要素205
を直列に接続することで、回路動作が正常なときには表
示要素205が消灯状態を維持し、異常発生時にだけ点
灯する回路構造である。表示要素205は電気的に表示
する発光素子例えば発光ダイオードであり、この発光ダ
イオード205に整流ダイオード204と抵抗206を
直列接続しているが、抵抗とネオンランプの組合せであ
っても同じである。
【0054】ここで、図42の回路構造は、耐雷素子2
03が劣化して電流ヒューズ202が熔断したときに耐
雷素子203の抵抗値が非常に低くなることで表示要素
205に電圧が印加されて、表示要素205が点灯す
る。この表示要素205は耐雷素子203が正常な時に
は通電されずに消灯状態に維持する。従って、表示要素
205を構成する各部品は平常時は電圧印加されないの
で、特に表示要素205の信頼性が高くなる。また、図
41の従来回路構造は図42と逆で平常時の長時間帯に
おいて表示要素205に通電が継続されて点灯が継続さ
れるため、表示要素構成部品の寿命が短くなると共に電
力無駄が多くなる。これに対して図42の回路構造は発
生が希な異常時だけ表示要素構成部品に通電がなされて
点灯表示するので、表示要素構成部品が長寿命となり、
大きな省電力効果が期待できる。
【0055】図42の実施の形態14においては、耐雷
素子203に図36や図40の要領で発光ダイオード2
05と整流ダイオード204、抵抗206を耐雷素子2
03の電極と共にプリント基板等に直接に印刷、塗布又
は蒸着又は貼付けで一体に形成する。このようにすれ
ば、耐雷素子を単独で使用する場合であっても、耐雷素
子の劣化を知らしめる劣化表示器付き耐雷素子を電気機
器に組み込んだ場合でも、耐雷素子劣化表示器を別途電
気機器のプリント基板上に設ける必要が無くなる。
【0056】(実施の形態15)耐雷素子と電流ヒュー
ズと耐雷素子劣化表示をする表示要素とで構成する耐雷
保護装置の別の実施の形態を図43乃至図48で説明す
ると、同図は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電
路に設けるようにしたもので、図43は全体の回路説明
図であり、図44と図47は樹脂製筐体21を二つに分
割した夫々の筐体内面に端子類を配置した図であり、図
45と図46は一体形耐雷素子の平面図と裏面図であ
り、図48は筐体組立後の断面図である。
【0057】筐体21は樹脂製で、図中の211,21
2,213は電源電路のライン相L1,L2及び接地相
Nに接続するための端子であり、218はアースEに接
続するための端子である。また、215は図15と図1
6の3つの耐雷素子を一体にした一体形耐雷素子であ
り、この耐雷素子215は2151,2152,215
3,2154の各接続端子を備えている。また、21
4,216は電流ヒューズと表示要素で構成したヒュー
ズ/表示部で、それぞれに2141,2142及び21
61,2162の各接続端子を備えている。217は、
アース間用ヒューズ部で2171,2172の各接続端
子を備えている。なお、2111,2121,2131
は、各接続金具又は接続線である。
【0058】以上の構成より成る耐雷保護装置におい
て、樹脂製筐体21を一体形耐雷素子215を挟み込む
ように形成し、樹脂製筐体21の図43に示す一方の内
壁面2101にヒューズ/表示部214,216とアー
ス間用ヒューズ部217を直接に組み付けるか、又は、
図40の要領で絶縁シートに印刷、塗布又は蒸着又は貼
付けによる回路パターンを形成したものを基板2103
として組み付け、表示要素の各部品を実装する。そし
て、一体形耐雷素子215の各接続端子位置に対向した
面に図44と図45に示される電極端子面2151と2
142と、電極端子面2153と2161と、さらには
電極端子面2154と2171とを配置して、この各電
極端子面同士を図48の筐体組立時に筐体側壁又は接続
金具の弾性力によって加圧接触させる。このような構成
にすれば、独立した各構成要素間の電気的な接続方式が
加圧による接触方式のため、各構成要素を筐体21に組
み込む作業が容易となり、筐体内の配線数が少なくなっ
て配線ミス等のトラブルが減少する。
【0059】(実施の形態16)図49は、図43にお
けるヒューズ/表示部214,216の各々を独立した
プリント基板23上に設ける場合の形態が示される。図
49は1枚のプリント基板23の表裏両面が示され、こ
のプリント基板23の片側面にパターンヒューズの電流
ヒューズ232と引き出し端子234,236を構成
し、他の片面に表示要素233を構成している。プリン
ト基板23の裏表の234と235、236と237は
スルーホール接続されて電流ヒューズ232と表示要素
233が並列に接続される。以上の構成により、プリン
ト基板23は細長の非常に小さなものとすることが可能
となり、また、表示要素233と電流ヒューズ232を
機能別に独立した最少の構成要素とすると共に、双方の
構成要素の分離によって回路要素間が異なったライン相
間交流電路電圧に対する絶縁確保が容易となり、さらに
は、各構成要素間の接続も容易となる効果を有する。
【0060】なお、図43のアース間用ヒューズ部21
7については、図49と同様にプリント基板に構成して
も、又は、独立したヒューズであってもよい。
【0061】また、図50に示すように1枚のフレキシ
ブルなプリント基板22上に表示要素222と電流ヒュ
ーズ223の直列回路を3つの引き出し端子224,2
25,226で構成し、プリント基板22を2つ折りし
て各端子224,226を接続することで表示要素22
2と電流ヒューズ223を並列接続するようにしてもよ
い。この場合もプリント基板22は細長の非常に小さな
ものとすることが可能となって、図49と同様な効果を
有する。
【0062】(実施の形態17)この実施の形態は、耐
雷素子を内蔵した機器に耐雷素子の制限電圧以上の絶縁
耐電圧試験をすることを可能とした耐雷保護装置であ
り、図51はその基本的構造例である。図51において
245は筐体、246は基本構造が図25や図28の耐
雷素子、242は手動操作接点、243はその操作レバ
ーである。また、241は第1のアース端子、247は
電源ライン側端子である。操作レバー243は、筐体2
45の外部から手動で開閉操作可能なように設けられて
いる。この操作レバー243に連動する手動操作接点2
42は平常時は閉じる常閉接点であり、絶縁耐電圧試験
の電圧印加時だけ手動で開放する。操作接点242は、
その開放時における絶縁耐電圧試験時の印加電圧に耐え
るようにしてある。
【0063】以上の構成の耐雷保護装置は電源ライン側
端子247が電源ラインに、アース端子241がアース
側に接続されて使用される。耐雷素子246を内蔵した
機器の絶縁耐電圧試験は手動操作接点242を開いた状
態で行われ、機器使用時には手動操作接点242を閉じ
た状態にされる。従って、耐雷素子246の素子電圧を
絶縁耐電圧試験時の印加電圧より低くできる。
【0064】(実施の形態18)図51の実施の形態1
7を応用したのが図52と図53に示される耐雷保護装
置である。図52は上記の耐雷素子246と手動操作接
点242との接続点から第2のアース端子248を引き
出している。この第2のアース端子248の目的は、図
53のように複数の耐雷素子2483,2484のアー
ス端子側を第2のアース端子248に接続し、電源ライ
ン側端子2481,2482は各電源ラインに接続して
使用するように構成することにある。以上の構成によれ
ば複数の耐雷素子を電気機器の電源線のラインとアース
間に組み込み、かつ、電気機器の絶縁耐電圧性能を確保
する場合にあっては、耐雷素子の第2のアース端子24
8に他の手動操作接点を有していない耐雷素子のアース
側端子を接続することによって、手動操作接点を内蔵し
た本発明の耐雷素子を1つ用意するだけで耐雷素子の素
子電圧を絶縁耐電圧試験時の印加電圧より低くできる。
【0065】また、図54の実施の形態は、図53で外
付けにした複数の耐雷素子2461,2462,246
3及び電源ライン側端子2471,2472,2473
を筐体245に内蔵し、一体としている。この図54装
置の場合は、図52装置の効果に併せ、さらに複数のラ
インとアース間耐雷素子及び一つの手動操作接点一体形
の独立した耐雷保護機器とすることができ、かつ、耐雷
素子や各充電部が筐体245で覆われるため安全性の確
保が容易であり、他の電気機器への組み込みが容易とな
る。
【0066】(実施の形態19)この実施の形態は、電
灯線搬送方式によって宅内機器を制御又はモニタする装
置を設ける管理システムを設置する場合に、電灯線の交
流電路の電力供給側、つまり宅外から侵入する雷サージ
を宅内に侵入しないよう食い止め、一方、宅内で注入さ
れる搬送信号を宅外に漏れるのを防ぐに有効な耐雷保護
装置の具体例で、図55がシステム構成ブロック図、図
56と図57が動作波形図である。ただし、図56は図
55のA,B,C点での宅内搬送信号に対するインピー
ダンス波形(耐雷素子の制限電圧以上のサージ電圧侵入
とした場合)であり、図57は宅外から侵入する雷サー
ジに対するインピーダンス波形である。
【0067】図55のシステム構成ブロック図におい
て、25は電灯線の交流電路の入り口で、26は引っ込
み口のブレーカー、27と30は電灯線の交流電路であ
る。また、28が本発明品としての一体形耐雷素子であ
り、29はブロッキングフイルターである。また、31
は宅内の搬送信号注入装置、32は家電製品等の宅内負
荷である。搬送信号注入装置31は、宅外からの負荷指
令信号等に基づいて宅内負荷32に制御信号等の搬送信
号を注入する。ブロッキングフイルター29は、宅内側
C点で搬送信号注入装置31から注入された数百kHz
の信号を宅外に漏れることを防ぐためのもので、少なく
ともインダクタから構成されている。
【0068】以上の構成において交流電路のB点に設け
た耐雷素子28は、サージ電圧の宅内側に対する減衰効
果を高めるため耐雷素子28の宅内側に設けたインダク
タと組み合わせることが一般的であるが、図55の実施
の形態においてはインダクタより構成されるブロッキン
グフイルター29の宅外側に耐雷素子28を設け、ブロ
ッキングフイルター29の宅内側に搬送信号注入装置3
2を設けることを特徴としている。これにより交流電路
のA点、B点、C点における宅外から侵入する雷サ−ジ
電圧によるインピーダンスは図57に示すようにB点の
耐雷素子28で低く、ブロッキングフイルター29で大
きくなるため、C点での雷サージ電圧及び雷サージ電流
が大きく減衰する。一方、宅内のC点で注入された搬送
信号に対するインピーダンスは図56に示すように、B
点において急激に高くなり、これにより搬送信号がB点
で宅外に漏れるのを防ぐ。
【0069】以上の構成とすることにより、耐雷素子側
を宅内より注入された搬送信号が宅外に漏れるレベルを
制限するためのブロッキングフイルターの構成要素の一
つであるインダクタも兼ねるように構成することができ
て、耐雷性能を高める機能と搬送信号を宅外に漏れるこ
とを防ぐ機能とを兼ね備えた、従って、インダクタの構
成要素を削減するという効果を有する。
【0070】また、図55の実施の形態において、図5
5の鎖線で示すように耐雷素子28とブロッキングフイ
ルター29を一つの筐体33の内部に設けるようにする
実施の形態も有効である。この筐体33を使用した場
合、耐雷素子28が持っている静電容量とインダクタの
組み合わせを考慮したブロッキングフイルター29の高
周波におけるブロッキング特性とすることが可能とな
る。また、筐体33で各構成要素間の配線が安定し、耐
雷性能及びブロッキングフイルターの高周波特性のバラ
ツキを抑制できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下の効
果を有する。
【0072】板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面
に形成した電極の配列パターンの選択でもって単品の耐
雷素子でありながら2素子或いは3素子の耐雷素子とし
ての性能を有すため、既存の独立した2つ或いは3つの
耐雷素子と比べその端子数が4個から3個、6個から4
個等と少なくなり、その分、機器組み込み時に交流耐電
圧性能を確保するために他の部品との絶縁離隔距離をと
ることが容易となり、空間容積が少なくなって機器の小
形化を可能とし、更には、耐雷素子間の配線を容易に
し、耐雷素子の製作を容易とするという効果と、共通電
極の一体化による外部における電極間接続を不要とする
効果を有する。
【0073】板状電圧依存性非線形電圧素子である一体
形電圧素子の表裏面を階段面にして素子厚を変えること
で、制限電圧の相違する複数の耐雷素子の一体化が可能
となり、かつ、電圧素子の階段面の段差で隣接電極間の
延面絶縁距離も大きくとれることから、一体形電圧素子
の全体の面積を小さくでき、一体形電圧素子と耐雷素子
の小形化が図れる。
【0074】板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏面上
に電流ヒューズや耐雷素子劣化表示のための回路パター
ン等を設けることが容易であり、特に印刷パターンを形
成する加工法に適することから、電流ヒューズや発光ダ
イオード等の表示要素の組み込み、一体化が容易とな
り、耐雷素子の持つ機能の多様化と多様な機能の選択が
容易となる。特に、電流ヒューズを電圧素子にパターン
印刷で形成して、電流ヒューズの一部を電極面積の一部
にすることも容易であり、このようにすることで電流ヒ
ューズを設けた耐雷素子が小形化され、また、電極と電
流ヒューズの加工が1工程で可能となって量産性に優れ
る。
【0075】また、電流ヒューズに表示要素を並列接続
することで、耐雷素子が劣化に至らない状態で電流ヒュ
ーズが熔断したときに、電流ヒューズだけを交換して耐
雷素子は継続使用することができて経済的となり、ま
た、電流ヒューズ熔断の異常時だけに表要素が点灯動作
するので省電力が図れる。この場合、電流ヒューズをヒ
ューズホルダーで耐雷素子に取り付けるようにすること
で、電流ヒューズだけの交換が容易になる。
【0076】耐雷素子に電流ヒューズと共に表示要素を
一体に取り付けることで、耐雷素子を使用する電気機器
に耐雷素子の劣化を知らしめる専用の劣化表示器を別途
電気機器のプリント基板上に設けることを不要とする効
果を有する。
【0077】耐雷素子の絶縁耐電圧試験を手動操作接点
を開いた状態で行い、機器使用時には手動操作接点を閉
じた状態にすることで、耐雷素子の素子電圧を絶縁耐電
圧試験時の印加電圧より低くできる。この場合、耐雷素
子に他の手動操作接点を有していない耐雷素子のアース
側端子を接続するようにすれば、手動操作接点を内蔵し
た耐雷素子を1つ用意するだけで耐雷素子の素子電圧を
絶縁耐電圧試験時の印加電圧より低く出来る。
【0078】また、請求項24の装置によれば、耐雷素
子側回路のインダクタが宅内より注入された搬送信号が
宅外に漏れるレベルを制限するためのブロッキングフイ
ルタ−の構成要素の一つであるインダクタをも兼ねるよ
うに構成されて、耐雷性能を高める機能と搬送信号を宅
外に漏れることを防ぐ機能とを兼ね備え、インダクタの
構成要素を削減するという効果を有する。また、この場
合、耐雷素子とブロッキングフイルターを構成する各要
素を共通の筐体内に収納することで、各構成要素間の配
線が安定し、耐雷性能及びブロッキングフイルターとし
ての高周波特性についてバラツキの少ないものにできる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を説明するための回路
図。
【図2】図1回路の耐雷素子の平面図。
【図3】図1回路の耐雷素子の側面図。
【図4】図1回路の耐雷素子の裏面図。
【図5】本発明の実施の形態2を説明するための回路
図。
【図6】図5回路の耐雷素子の平面図。
【図7】図5回路の耐雷素子の側面図。
【図8】図5回路の耐雷素子の裏面図。
【図9】図5回路の他の実施の形態を示す回路図。
【図10】(A)(B)(C)は図6の耐雷素子による
他の実施の形態を示す異なる3パターンの回路図。
【図11】実施の形態3を説明するための回路図。
【図12】図11回路の耐雷素子の平面図。
【図13】図11回路の耐雷素子の側面図。
【図14】図11回路の耐雷素子の裏面図。
【図15】実施の形態4の耐雷素子の平面図。
【図16】図15の耐雷素子の裏面図。
【図17】実施の形態5の耐雷素子の平面図。
【図18】図17の耐雷素子の側面図。
【図19】図17の耐雷素子の裏面図。
【図20】実施の形態6の耐雷素子の平面図。
【図21】図20の耐雷素子の側面図。
【図22】図20の耐雷素子の裏面図。
【図23】実施の形態7を説明するための回路図。
【図24】図23の耐雷素子の平面図。
【図25】図23の耐雷素子の側面図。
【図26】図23の耐雷素子の裏面図。
【図27】実施の形態8の耐雷素子の平面図。
【図28】図27の耐雷素子の側面図。
【図29】図27の耐雷素子の裏面図。
【図30】実施の形態9を説明するための回路図。
【図31】図30の耐雷素子の平面図。
【図32】図30の耐雷素子の側面図。
【図33】図30の耐雷素子の裏面図。
【図34】実施の形態10の耐雷素子の平面図。
【図35】図34の耐雷素子の裏面図。
【図36】図34の耐雷素子に固着された電流ヒューズ
の平面図。
【図37】(A)は実施の形態11を説明する回路図、
(B)は(A)の耐雷素子と組付部品の分解斜視図、
(C)は(A)の耐雷素子と組付部品の側面図。
【図38】実施の形態12の耐雷素子の分解斜視図。
【図39】図38の筐体の斜視図。
【図40】実施の形態13を説明するための耐雷素子と
絶縁シートの平面図。
【図41】実施の形態14を説明するための一般的な回
路図。
【図42】実施の形態14を説明するための回路図。
【図43】実施の形態15を説明するための回路図。
【図44】図43における筐体の裏面図。
【図45】図43における耐雷素子の平面図。
【図46】図45の耐雷素子の裏面図。
【図47】図43における筐体の裏面図。
【図48】図43における筐体の側断面図。
【図49】実施の形態16を説明するためのプリント基
板の平面図と裏面図。
【図50】図49の応用例を示すプリント基板の平面
図。
【図51】実施の形態17を説明するための回路図。
【図52】実施の形態18を説明するための回路図。
【図53】図52の応用例を示す回路図。
【図54】図52の応用例を示す回路図。
【図55】実施の形態19を説明するためのブロック
図。
【図56】図55の宅内搬送信号に対するインピーダン
ス波形図。
【図57】図55の雷サージに対するインピーダンス波
形図。
【図58】一般的な耐雷素子の使用例を示す回路図。
【図59】基本的な耐雷素子の使用例を示す回路図。
【図60】基本的な耐雷素子と短絡バー端子の直列回路
図。
【符号の説明】
1〜3 耐雷素子 41 板状電圧依存性非線形電圧素子、一体形電圧素
子 42〜44 電極 45 共通電極 46,47 電極 48 共通電極 5〜7 耐雷素子 G 放電ギャップ T 温度ヒューズ 51 第1の電極(共通電極) 52 第2の電極 53 第3の電極(共通電極) 54 第4の電極 8 絶縁被膜 91 電圧素子 92〜94 電極 95 共通電極 101 電圧素子 102〜104 電極 105 共通電極 111 電圧素子 112,113 電極 114 電流ヒューズ 151 電圧素子 1521〜1523 電極 153 共通電極 1541〜1543 電流ヒューズ 173 電流ヒューズ 174 耐雷素子 182 電圧素子 1821 電流ヒューズ 183 筐体 1831 消弧室 19 絶縁シート 192 電流ヒューズ 202 電流ヒューズ 203 耐雷素子 205 表示要素 21 筐体 215 耐雷素子 22,23 プリント基板 232 電流ヒューズ 233 表示要素 242 手動操作接点 243 操作レバー 245 筐体 246 耐雷素子 248 アース端子 28 耐雷素子 29 ブロッキングフィルター 33 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 85/32 H01H 85/44 85/44 H01T 1/16 J H01T 1/16 4/08 A 4/08 H01H 85/04 (72)発明者 下嶋 康弘 兵庫県尼崎市名神町3丁目7番18号 音羽 電機工業株式会社本社事業所内 (72)発明者 大槻 和司 兵庫県尼崎市名神町3丁目7番18号 音羽 電機工業株式会社本社事業所内 Fターム(参考) 5G013 AA01 AA04 BA02 CB26 DA03 DA10 DA12 5G052 AA17 AA36 5G502 AA01 AA02 BB13 BD02 DD06 DD08 EE08

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一線接地式の3相3線又は単相3線交流
    電路のライン相と接地相及び接地相とアース間に設置さ
    れる電圧依存性非線形耐雷素子であって、板状電圧依存
    性非線形電圧素子の平行する表裏両面の一方に単数の共
    通電極を固着し、他方に3つの電極を所望の絶縁距離で
    離隔させて各々が前記共通電極に対向するよう固着し
    て、前記3つの電極と共通電極間で形成される3つの耐
    雷素子部を一体化したことを特徴とする耐雷素子。
  2. 【請求項2】 共通電極に交流電路の接地相を接続し、
    3つの電極の内の2つに交流電路のライン相を接続し、
    残り1つをアース側に接続することで3つの耐雷素子部
    を一体化したことを特徴とする請求項1記載の耐雷素
    子。
  3. 【請求項3】 3つの電極を並列に形成して、両側2つ
    の電極を交流電路のライン相に接続し、中央の残り1つ
    の電極をアース側に接続することで3つの耐雷素子部を
    一体化したことを特徴とする請求項2記載の耐雷素子。
  4. 【請求項4】 一線接地式の単相3線交流電路において
    はライン相と接地相間に電圧依存性非線形耐雷素子を設
    置し接地相とアース間に放電ギャップを設置した、又
    は、単相2線交流又は直流電路においてはライン相とア
    ース間に電圧依存性非線形耐雷素子と放電ギャップを設
    置した耐雷保護装置における前記電圧依存性非線形耐雷
    素子であって、板状電圧依存性非線形電圧素子の平行す
    る表裏両面の一方に単数の共通電極を固着し、他方に2
    つの電極を所望の絶縁距離で離隔させて各々が前記共通
    電極に対向するよう固着して、前記2つの電極と共通電
    極間で形成される2つの耐雷素子部を一体化し、単相3
    線交流電路にあっては前記2つの電極をライン相に直接
    又は放電ギャップを介して接続して前記共通電極を接地
    相と放電ギャップの接地相側に接続し、単相2線交流又
    は直流電路にあっては前記2つの電極をライン相に直接
    又は放電ギャップを介して接続して前記共通電極をアー
    ス間に放電ギャップを介して接続、又は、前記2つの電
    極をライン相に放電ギャップを介して接続する場合は前
    記共通電極をアース間に直接接続することを特徴とする
    耐雷素子。
  5. 【請求項5】 2つの電極とライン相間に電流ヒューズ
    を接続し、共通電極と接地相間に温度ヒューズを接続す
    ることで2つの耐雷素子部を一体化したことを特徴とす
    る請求項4記載の耐雷素子。
  6. 【請求項6】 2つの電極とライン相間と共通電極とア
    ース間の各々に放電ギャップを接続して2つの耐雷素子
    部を一体化したことを特徴とする請求項4記載の耐雷素
    子。
  7. 【請求項7】 単相2線交流電路のライン相間及びライ
    ン相とアース間に設置される電圧依存性非線形耐雷素子
    であって、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面の
    一方に2つの第1の電極と第2の電極を固着し、他方に
    2つの第3の電極と第4の電極を固着すると共に、第1
    の電極を第3の電極の一部と第4の電極と対向する共通
    電極とし、第3の電極を第1の電極の一部と第2の電極
    と対向する共通電極として、第1と第3の電極間と第1
    と第4の電極間と第2と第3の電極間で形成される3つ
    耐雷素子部を一体化したことを特徴とする耐雷素子。
  8. 【請求項8】 板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両
    面に固着された電極の外面を、各電極の外面一部を外部
    端子との電気的圧接接続面として露呈させて絶縁被膜で
    被覆したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の耐雷素子。
  9. 【請求項9】 板状電圧依存性電圧素子の表裏両面の少
    なくとも一方を階段面にして、この階段面の各段面にお
    ける素子厚を複数段階に設定し、この複数の素子厚の部
    所に耐雷素子部を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の耐雷素子。
  10. 【請求項10】 板状電圧依存性電圧素子の表裏両面に
    電極を固着すると共に、表裏両面の少なくとも一方に耐
    雷素子劣化時に劣化耐雷素子を交流電路より切り離すた
    めの電流ヒューズを一体に固定したことを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれかに記載の耐雷素子。
  11. 【請求項11】 電流ヒューズの一部が電極と一体成形
    されて、この電極の一部を構成することを特徴とする請
    求項10記載の耐雷素子。
  12. 【請求項12】 電流ヒューズが電極より低温で溶融す
    る金属で形成されて温度ヒューズを兼ねることを特徴と
    する請求項10記載の耐雷素子。
  13. 【請求項13】 電流ヒューズを耐雷素子に被着された
    絶縁被膜上に固定したことを特徴とする請求項10乃至
    12のいずれかに記載の耐雷素子。
  14. 【請求項14】 電流ヒューズをヒューズホルダーを介
    して耐雷素子に固定したことを特徴とする請求項10又
    は12記載の耐雷素子。
  15. 【請求項15】 電流ヒューズを絶縁体シートを介して
    耐雷素子に固定したことを特徴とする請求項10又は1
    2記載の耐雷素子。
  16. 【請求項16】 電流ヒューズに、この電流ヒューズが
    熔断すると通電して点灯表示する表示要素を並列接続し
    たことを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記
    載の耐雷素子。
  17. 【請求項17】 電流ヒューズと表示要素を構成する回
    路部を耐雷素子に被着された薄膜状の回路パターンの一
    部として形成し、かつ、表示要素部品を実装したことを
    特徴とする請求項16記載の耐雷素子。
  18. 【請求項18】 請求項10の耐雷素子を絶縁性筐体に
    収納すると共に、前記筐体の内壁一部に耐雷素子に固定
    された電流ヒューズを収納する消弧室を形成したことを
    特徴とする耐雷保護装置。
  19. 【請求項19】 消弧室に消弧剤を収容したことを特徴
    とする請求項18記載の耐雷保護装置。
  20. 【請求項20】 請求項8の耐雷素子を開閉式の絶縁性
    筐体に収納すると共に、耐雷素子を位置決め収納して前
    記筐体を閉じるときに、この筐体の内壁に形成した回路
    パターンの一部を耐雷素子の電圧素子に被覆された絶縁
    被膜から露呈する電極の圧接接続面に弾圧接触させて、
    耐雷素子と筐体の回路パターンを電気的接続すること特
    徴とする耐雷保護装置。
  21. 【請求項21】 電流ヒューズと表示要素を並列接続し
    たものを独立した1つの構成部品としてプリント基板に
    よって形成したことを特徴とする請求項20記載の耐雷
    素子。
  22. 【請求項22】 電源線のライン相とアース間に設ける
    耐雷素子を絶縁性筐体内に内蔵した耐雷保護装置におい
    て、少なくとも1つの耐雷素子のアース側電極とアース
    間に挿入した手動操作接点を筐体に収納すると共に、筐
    体に耐雷素子のライン側に接続するためのライン側端子
    と、手動操作接点とアース間を接続するアース端子と、
    手動操作接点を筐体外から操作するための操作レバーを
    設けたことを特徴とする耐雷保護装置。
  23. 【請求項23】 請求項22の筐体の一部に、耐雷素子
    のアース側電極に接続される第2のアース端子を追加設
    置したことを特徴とする耐雷保護装置。
  24. 【請求項24】 電灯線搬送方式によって宅内機器を制
    御又はモニタするシステムに設置される耐雷保護装置で
    あって、電灯線の交流電路の入り口に耐雷素子を配置
    し、この耐雷素子の宅内側ラインに、その耐雷素子に隣
    接して宅内より注入された搬送信号が宅外に漏れるレベ
    ルを制限するブロッキングフイルターを配置したことを
    特徴とする耐雷保護装置。
  25. 【請求項25】 請求項24の耐雷素子とブロッキング
    フイルターを共通の絶縁性筐体内に収納したことを特徴
    とする耐雷保護装置。
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