JP4767432B2 - 耐雷素子及び耐雷保護装置 - Google Patents

耐雷素子及び耐雷保護装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源回路に接続された電気機器を雷害から保護する制限電圧で降伏点を有する電圧依存性非線形耐雷素子と、この耐雷素子を使用した耐雷保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図58は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路のライン相L1、L2と接地相N,又は、接地相Nとア−スE間に耐雷素子及び電流ヒュ−ズを設けた一般的な耐雷保護回路で、同図には各耐雷素子に電流ヒュ−ズを直列に挿入した回路例が示される。すなわち、第1のライン相L1側の耐雷素子131と第2のライン相L2側の耐雷素子132及びアースE側の耐雷素子134の一端が接地相Nに接続され、各耐雷素子131,132,134の他端が各電流ヒュ−ズ141,142,143の一端に接続されて、各電流ヒューズ141,142,143の他端が交流電路のライン相L1,L2及びアースE側に接続される。この種の耐雷保護回路としては、例えば、特開平10−326702号公報に開示されたサージ吸収器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図58の回路構成において、各構成部品は独立した部品であり、一般的には個々の構成部品がプリント基板上に半田付けによって実装されている。このような構成によれば多数枚のプリント基板を必要としたり、又は、共通のプリント基板に各構成部品を実装する場合であっても各構成部品の端子数が多く、交流電路の電圧も数百Vと高いために、各端子間の極間距離を大きくとる必要がある。そのため、プリント基板実装時に実装面積を広く取る必要が生じて、他の機器に内蔵する場合にあっては機器が大型化される問題を有していた。
【0004】
また、図59と図60は、電源ラインとアース間に耐雷素子135を挿入した基本構造例であり、図59は耐雷素子135に放電ギャップ145を直列に挿入して使用する例である。これは他の機器に内蔵する場合に機器の耐電圧を確保するために耐雷素子135に放電ギャップ145を直列に挿入したものであるが、雷サージの制限電圧が高くなるという問題を有している。また、図60は前記放電ギャップの代わりに短絡バー146付き端子を設けて、耐電圧試験時に短絡バー146を開放して実施するものである。この図60の場合は、機器の引き出し端子の近辺に短絡バー付き端子を設けたり、耐電圧試験時に短絡バー146の開放及び短絡の各作業が発生して耐電圧試験の作業性を悪くするという問題を有していた。
【0005】
本発明の目的は、小形で耐雷機能の安定した耐雷素子と、この耐雷素子を組み込んだ耐雷保護装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の耐雷素子は、流電路のライン相間及びライン相とア−ス間に設置される電圧依存性非線形耐雷素子であって、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面の一方に2つの第1の電極と第2の電極を固着し、他方に2つの第3の電極と第4の電極を固着すると共に、第1の電極を第3の電極の半分と第4の電極の全面と対向する第1の共通電極とし、第3の電極を第1の電極の半分と第2の電極の全面と対向する第2の共通電極として、第1と第3の電極間と第1と第4の電極間と第2と第3の電極間で形成される3つの耐雷素子部を一体化したことを特徴とする。この場合も1つの耐雷素子が3つの耐雷素子としての機能を備える。
【0012】
また、本発明は、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面に固着された電極の外面を、各電極の外面一部を外部端子との電気的圧接接続面として露呈させて絶縁被膜で被覆したことを特徴とする。このように各電極を絶縁被膜で被覆して、電極の外部端子との圧接接続に必要な接触面積だけを剥き出し状態とすることで、異極間絶縁距離と、耐雷素子を他の機器に内蔵したときの他の異極部品に対する異極間絶縁距離の確保が容易になり、かつ、耐雷素子の電極と他の機器の外部端子との電気的接続が圧接により簡単に行えるようになる。
【0013】
また、本発明は、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面の少なくとも一方を階段面にして、この階段面の各段面における素子厚を複数段階に設定し、この複数の素子厚の部所に耐雷素子部を形成したことを特徴とする。つまり、電圧素子の素子厚で耐雷素子の制限電圧が決まることから、電圧素子の素子厚を複数段階に設けることで、制限電圧の相違する複数の耐雷素子が一体となった単品の耐雷素子が得られる。
【0014】
また、本発明は、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面に電極を固着すると共に、表裏両面の少なくとも一方に耐雷素子劣化時に劣化耐雷素子を交流電路より切り離すための電流ヒュ−ズを一体に設けたことを特徴とする。このような電流ヒューズは単品や印刷パターンで形成され、特に印刷パターンで形成すれば電流ヒューズの耐雷素子への一体化が容易となり、電流ヒューズ付き耐雷素子が量産性良く製造できる。
【0015】
また、本発明においては、電流ヒューズを耐雷素子の電極の一部として形成することや、低融点金属材料で形成して電流ヒューズを温度ヒューズとして使用することも可能である。さらに、電流ヒューズを専用のヒューズホルダーを介して耐雷素子に取り付けるようにすれば、電流ヒューズだけの交換が容易になって経済的となる。また、電流ヒューズを絶縁シートを介して耐雷素子に取り付けるようにすれば、電流ヒューズを絶縁シートに他の回路パターンと同時にプリント印刷等して形成することが容易になる。
【0016】
また、本発明は、電流ヒューズに、この電流ヒューズが熔断すると通電して点灯表示する表示要素を並列接続したことを特徴とする。この表示要素は発光ダイオードやネオンランプ等で、これを電流ヒューズが熔断したときだけ点灯動作させることで、電流ヒューズが熔断する異常時の検知が容易、確実になり、正常時に点灯させないから省電力の効果もある。このような表示要素は耐雷素子に被着された薄膜状の回路パターンの一部として形成して、小形軽量化を容易にすることが望ましい。また、電流ヒューズと表示要素毎に独立したプリント基板に形成してユニット化すれば、ユニット部品として取り扱えて組み立てが容易になる。
【0017】
また、本発明は、耐雷素子を絶縁性筐体に収納すると共に、この筐体の内壁一部に耐雷素子に固定された電流ヒュ−ズを収納する消弧室を形成したことを特徴とする。このようにすれば電流ヒューズの遮断能力が消弧室で高められる。消弧室に消弧剤を入れると、遮断能力がさらに高められる。
【0018】
また、本発明の耐雷保護装置は、耐雷素子を開閉式の絶縁性筐体に収納すると共に、耐雷素子を位置決め収納して筐体を閉じるときに、この筐体の内壁に形成した回路パターンの一部を耐雷素子の電圧素子に被覆された絶縁被膜から露呈する電極の圧接接続面に弾圧接触させて、耐雷素子と筐体の回路パターンを電気的接続することを特徴とする。このように筐体を端雷素子との電気的接続手段に使用することで耐雷保護装置の組立性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各種の実施の形態について、図1乃至図57を参照して順に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1乃至図4は実施の形態1を説明するもので、図1は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路に3つの耐雷素子1,2,3を設置している。なお、3つの各耐雷素子1,2,3は制限電圧で降伏点を有する電圧依存性非線形耐雷素子である。図1の回路図において、L1,L2はライン相であり、Nは接地相であり、Eはアースである。図2乃至図4は3つの耐雷素子1,2,3を一体化した本発明に係る耐雷素子が示され、この耐雷素子の平面図が図2、側面図が図3、裏面図が図4である。
【0023】
同図の耐雷素子は、板状電圧依存性非線形電圧素子41の平行な表裏両面に計4つの電極42,43,44,45を薄膜状に形成して構成される。板状電圧依存性非線形電圧素子41は3つの耐雷素子1,2,3を一体化するもので、以下、単に一体形電圧素子41と称する。一体形電圧素子41の表面側に3つの電極42,43,44が横一列に形成され、この各電極間は耐雷素子の制限電圧に耐える絶縁距離を確保するように設けられる。一体形電圧素子41の裏面には1つの共通電極45が形成される。共通電極45は3つの電極42,43,44の各々に一体形電圧素子41を介して対向する面積パターンで形成される。これら各電極42〜45は導電性材料から成り、蒸着や塗布、印刷或いは貼付けによって一体形電圧素子41上に形成される。
【0024】
以上の構成において耐雷素子としての制限電圧は一体形電圧素子41の厚みで決まり、耐雷電流容量は電極42,43,44の面積で決まる。この耐雷素子と一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路への接続は、ライン相L1と電極42を接続し,ライン相L2と電極44を接続し,接地相Nと共通電極45を接続し、そして、アースEと電極43を接続して行われる。従って、図1の第1の耐雷素子1が電極42と45の間の耐雷素子部で構成され、第2の耐雷素子2が電極44と45の間の耐雷素子部で構成され、第3の耐雷素子3が電極43と45の間の耐雷素子部で構成される。以上の構成によって1つの独立した耐雷素子でありながら、3つの耐雷素子としての性能を有するため、1つの独立した耐雷素子と比べその端子数は4個(従来品は6個)と少なくなる。このことにより機器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するのに他の部品との絶縁離隔距離を確保することが容易となり、また、空間容積が少なくなって機器の小形化を可能にする。さらに、耐雷素子間の配線を容易にし、耐雷素子の製作を容易とする共に、片側電極の一体化又は共通電極による外部における電極間接続を不要とする。
【0025】
なお、以上の実施の形態1では耐雷素子の形状を角形板状で説明してあるが、この形状は特に限定するものでなく丸形板状等であってもよく、また、一体形電圧素子41の平坦な表面に形成される3つの電極42,43,44の形状パターンも限定するものでない。ただし、一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路に使用される耐雷素子においては、前記したように3つの電極42,43,44を並列に設けて、その中央の電極43にアースE側を接続し、両側の電極42,44をライン相L1,L2に接続を限定することが望ましい。すなわち、万一に隣接する電極間で極間短絡に至った場合に、ライン相間短絡に比べライン相とアース間の方が接地抵抗を介するため短絡時の電流が小さく抑えられることになり、前記の接続方法とすることでアーク放電による短絡波及を少なくしたり、また、耐雷素子に後述するように電流ヒューズを挿入する保護方式にあっては電流ヒューズの遮断容量を小さくできる効果がある。
【0026】
(実施の形態2)
図5乃至図8に実施の形態2を示すと、これは一線接地式の単相3線交流電路に適用したもので、ライン相L1,L2と接地相N間に電圧依存性非線形耐雷素子1,2を設置し、接地相NとアースE間に放電ギャップGを設置して耐雷保護装置を構成している。この場合は図6乃至図8に示すように、上記の実施の形態1と同様な一体形電圧素子41の表面側に2つの電極46,47が横一列に形成され、電圧素子41の裏面側に1つの共通電極48が形成される。表面側の2つの電極46,47は耐雷素子の制限電圧に耐える絶縁距離で離隔し、この2つに共通電極48の両端部が対向するように形成される。2つの電極46,47をライン相L1,L2に接続し、共通電極48を接地相Nと放電ギャップGの接地相側に接続することで、1枚の電圧素子41で2つの耐雷素子部が一体化されて、1つの耐雷素子が2つの耐雷素子の機能を持つ。
【0027】
したがって、実施の形態2の場合は、1つの耐雷素子が2つの耐雷素子としての性能を有するため、その端子数が3個(従来品は4個)と少なくなり、機器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するのに他の部品との絶縁離隔距離を確保することが容易となり、また、空間容積が少なくなって機器の小形化を可能にする。さらに、耐雷素子間の配線を容易にし、耐雷素子の製作を容易とする共に、片側電極の一体化又は共通電極による外部における電極間接続を不要とする。
【0028】
また、上記のように2つの耐雷素子1,2を一体化することで、図7に示すように2つの電極46,47とライン相N1,N2間に電流ヒューズ141,142を接続して、共通電極48と接地相N間に1つの温度ヒューズTだけを接続することが可能となり、このようにすることが部品点数低減のため望ましい。つまり、従来品は2つの耐雷素子が独立して、この独立した2つの耐雷素子の各々に1つずつ温度ヒューズを設置する必要があったが、図7のように2つの耐雷素子を一体化することで温度ヒューズも1つに統一でき、この統一された共通の温度ヒューズTを2つの耐雷素子の共通電極48に接続すれば、温度ヒューズTが2つの耐雷素子1,2の劣化時の発煙、発火を防止する。なお、電流ヒューズは耐雷素子に保証耐量以上の過大な雷サージ電流や続流があった場合に、耐雷素子の破壊、発煙、発火が生じないように遮断し、温度ヒューズは耐雷素子が徐々に劣化して制限電圧が低下して電路電圧より低くなってくると、電流ヒューズで切れない連続的な微小電流が流れ、耐雷素子が発熱して発煙、発火となるのを防止する。
【0029】
また、図9に示すように、共通電極48とアースE間に放電ギャップGを接続すると共に、2つの電極46,47とライン相L1,L2の間にも放電ギャップG,Gを接続するようにすれば、図5の上記温度ヒューズTが省略できる。
【0030】
また、上記の一体形電圧素子41の表面側に2つの電極46,47を横一列に形成し、電圧素子41の裏面側に1つの共通電極48を形成した耐雷素子を単相2線交流又は直流電路に使用する場合にあっては、図10(A)(B)(C)に示すように配線される。すなわち、図10(A)に示すように電圧素子表面側の2つの電極46,47をライン相L1,L2に接続し、共通電極48をアース間に放電ギャップGを介して接続する。また、図10(B)に示すように2つの電極46,47を放電ギャップG、Gを介してライン相L1,L2に接続し、共通電極48をアース間に放電ギャップGを介して接続する。また、図10(B)の変形として図10(C)に示すように、2つの電極46,47を放電ギャップG、Gを介してライン相L1,L2に接続した場合は共通電極48をアース間に直接接続する。このように接続することで1枚の電圧素子41で2つの耐雷素子部が一体化されて、1つの耐雷素子が2つの耐雷素子の機能を持ち、上記実施の形態2で説明したのと同じ効果が期待できる。さらに共通電極とアース間に放電ギャップを設けることで、3つの耐雷素子数が2つに削減でき、かつ素子厚を揃えることができ、従って素子の製造が容易となる効果を有する。
【0031】
(実施の形態3)
図11乃至図14に実施の形態3を示すと、図11は一線接地式または非接地式の単相2線交流電路に3つの耐雷素子5,6,7を設置している。図11でLは第1のライン相,Nは第2のライン相、Eはアースである。図12乃至図14は本発明に係る耐雷素子の平面図、側面図、裏面図であり、一体形電圧素子41の平行な表裏両面に2つずつの計4つの電極51,52,53,54を形成している。一体形電圧素子41の表面に第1の電極51と第2の電極52が形成され、一体形電圧素子41の裏面に第3の電極53と第4の電極54が形成される。第1の電極51は第4の電極54の略全面と第3の電極53の略半分と対向する面積パターンで形成された第1の共通電極であり、第2の電極52は第3の電極53の残り略半分と対向する面積パターンで形成される。この場合、第3の電極53が第1の電極51の略半分と第2の電極52の略全面と対向する第2の共通電極となる。
【0032】
この場合、第1のライン相Lと第1の電極(共通電極)51が接続され、第2のライン相Nと第2の共通電極である第3の電極53が接続され、アースEと第2及び第4の電極52,54が接続される。従って、図13の第1の電極51と第3の電極53で図11の耐雷素子6を構成し、図13の第2の電極52と第3の電極53で図11の耐雷素子7を構成し、図13の第1の電極51と第3の電極53で図11の耐雷素子5を構成する。
【0033】
図12乃至図14の耐雷素子の場合も、1つの独立した耐雷素子でありながら3つの耐雷素子としての性能を有するため、図2乃至図4の耐雷素子と同様な機能、効果を有する。すなわち、1つの独立した耐雷素子と比べその端子数は6個から4個と少なくなる、機器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するのに他の部品との絶縁離隔距離を確保することが容易となる、等の効果を有する。
【0034】
(実施の形態4)
図15の平面図と図16の裏面図に示される実施の形態4の耐雷素子は、図3の耐雷素子に適用したもので、電圧素子41の全面と各電極42〜45の表面を絶縁被膜8で被覆すると共に、各電極42〜45の中央一部を絶縁被膜8から露呈させる。図15と図16の丸印で囲まれる部分が絶縁被膜8から露呈した各電極42〜45の剥き出し電極421,431,441、451である。これらの各剥き出し電極421〜451は、図48等で後述するように他の外部端子との圧接接続に必要な接触面積で形成される。
【0035】
図15と図16の耐雷素子のように電極を絶縁被膜で被覆し、電極の一部だけを露呈させることで、異極間絶縁距離の確保が容易となり、更に耐雷素子を他の機器に内蔵したとき他の異極部品に対する異極間絶縁距離の確保をも容易となる。さらに、耐雷素子に引き出し用リード線を不要として、耐雷素子の製造が容易となり、製造コストが安くなる効果を有する。なお、上記説明は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路用であるが、図13のような一線接地式の単相2線交流電路用耐雷素子や他の複数の一体形耐雷素子においても図15と図16の形態の適用は可能である。
【0036】
(実施の形態5,6)
一体化される複数の耐雷素子の制限電圧が異なる場合の実施の形態5が図17乃至図19の平面図、側面図、裏面図に示され、別の実施の形態6が図20乃至図22の平面図、側面図、裏面図に示される。
【0037】
実施の形態5の耐雷素子の一体形電圧素子91は、その平行な表裏両面の表面側に3つの電極92,93,94を図17のように並列に配置し、各電極間は耐雷素子の制限電圧に耐える絶縁距離を確保するように設けられる。また、一体形電圧素子91の裏面には図19の電極95ように一つの共通電極が設けられ、この共通電極95に対して表面側の3つの電極92,93,94は図18の側面図のように一体形電圧素子91を介して対向するように設けられる。この実施の形態5の特徴は、一体形電圧素子91の表裏両面が階段面に成形され、例えば一体形電圧素子91の中央部の板厚が左右両端部の板厚より大きく設定されて、一体形電圧素子91の中央部表面に電極93を形成し、両端部の表面に電極92,94を形成したことである。
【0038】
一体形電圧素子91の素子厚が耐雷素子の制限電圧に比例するため、図18のように一体形電圧素子91の素子厚を複数段階に変えることで複数(図18では3つ)の耐雷素子の制限電圧が異なって、制限電圧の異なる複数の耐雷素子の一体化が可能となる。また、一体形電圧素子91の表面の隣接する電極92と93,93と94の間に段差が生じて隣接電極間の延面絶縁距離が大きく設計できることから、一体形電圧素子91の全体の面積を小さくすることができ、一体形電圧素子91の尚一層の小形化が図れる。
【0039】
なお、図18の形態5は、図1の一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路に適用する実施形態であり、通常において接地相とアース間に挿入する耐雷素子の制限電圧は、高低圧混触時に発生する大地電位600Vに耐えることを要することから、ライン相と接地相間に挿入する耐雷素子の制限電圧より高くすることが一般的に要求されており、これに応えるべく一体形電圧素子91の表裏両面で接地相とア−ス間用となる対向する一部の面積について制限電圧に対応して素子厚を厚くすると共に、接続する交流電路の方式に応じて搭載する耐雷素子数に対応した電極を一体形電圧素子の両面に対向して独立した電極又は共通電極として設けるように構成することが可能である。
【0040】
図20乃至図22の実施の形態6に示される耐雷素子は、一体形電圧素子101の裏面全体が平坦面で、表面だけが階段面となっている。一体形電圧素子101の表面の最も高い中央部に電極103が形成され、この中央部より低い表面両端部に電極102,104が形成され、裏面全体に共通電極105が形成される。共通電極105に対して表面側の3つの電極102,103,104は一体形電圧素子101を介して対向して、中央の電極103と共通電極105の間に形成される耐雷素子部が最も制限電圧の高い耐雷素子となる。この実施の形態5の耐雷素子の場合も図18の実施の形態5と同一の効果を有し、さらに、同一平面の裏面上に後述するような電流ヒューズや耐雷素子劣化表示のための回路パターンを設けることを容易とし、特に裏面側では印刷パターンを形成する加工法に適する。なお、一体形電圧素子101は表面側が平坦面であり、裏面側が階段面であってもよい。
【0041】
(実施の形態7)
実施の形態7は、耐雷素子劣化時に劣化耐雷素子を交流電路(電源回路)より切り離すための電流ヒューズを耐雷素子と一体となるよう設けたもので、その具体例を図23乃至図26に基づき説明する。図23は交流電路の電源回路に一つの耐雷素子11と電流ヒューズ12を直列に挿入した回路図で、図24乃至図26は耐雷素子に直接に電流ヒューズを搭載した具体例が示される。図24は平面図、図25は側面図、図26は裏面図である。図23の回路図のように耐雷素子11に耐雷素子の電流耐量を越えるサ−ジ電流が流れた場合に耐雷素子11が劣化し、電源電路の電圧によって続流が発生することから、この続流遮断の目的で一般的には耐雷素子11の外部に電流ヒューズを外付けしているが、本発明においては例えば図24に示すように一体形電圧素子111の表面の電極112と耐雷素子上に搭載した個別の電流ヒューズ114の一端1141を接続し、電流ヒューズ114の他端1142を端子とすると共に、一体形電圧素子111の表面の電極112を外部接続電極とし、一体形電圧素子111の裏面の電極113を表面の電極112と対向させる。
【0042】
ここで、各電極112,113と電流ヒューズ114の導電性材質を同じとし、かつ、その形成方法を印刷、塗布、蒸着又は貼付けによる一体化した同一工法にすることで、量産可能な簡素化された耐雷素子が製造できる。また、前記の導電性材質を低温溶融金属とすることにより、電流ヒューズ114を温度ヒューズとして利用することも可能となり、耐雷素子の多機能化が可能となる。また、以上の構成により、耐雷素子単体で耐雷素子劣化保護を可能とし、外付け電流ヒューズを不要とすると共に、他の機器に内蔵した場合においては同機器を小形化できる。
【0043】
(実施の形態8)
図27乃至図29は上記実施の形態7を応用した実施の形態8の耐雷素子が示され、これは一体形電圧素子111に電流ヒューズ11411を薄膜の回路パターンで固着したもので、一体形電圧素子111の表面側電極1121と同時成形されて、先端に必要に応じて端子1142が形成される。この場合、電流ヒューズ11411と対向する反対側の裏面側電極1131を表面側電極1121と電流ヒュ−ズ11411の両方に対向する面積パターンで設けるようにしている。つまり、図27の表面側の電流ヒューズ11411に対向するように裏面側の電極1131を延長させている。これにより、電流ヒューズパターン部の面積も電極面積の一部として計算できるので、電流ヒューズを設けたものであっても耐雷素子の小形化が可能となり、また、電極と電流ヒューズの加工が一つの工程で可能となる。
【0044】
(実施の形態9)
図30乃至図33は図1の回路図に適用した電流ヒューズ搭載の耐雷素子の実施の形態9を示すもので、図30は図1の各耐雷素子131,132,134の各々に電流ヒューズ141,142,143を1個ずつ直列に挿入した回路図である。この例ではライン相L1側耐雷素子131と,ライン相L2側耐雷素子132とアースE側耐雷素子134の一方が接地相Nに接続され、各耐雷素子の他方が各電流ヒューズ141,142,143に接続されて、各電流ヒューズ141,142,143の他端に電源電路のライン相L1,L2及びアースEが接続される。そして、図31の平面図と図32の側面図で示すように一体形電圧素子151の表面側に3つの電極1521,1522,1523を並列に形成し、裏面側に図33の裏面図で示すように1つの共通電極153を形成して、共通電極153に対して3つの電極1521,1522,1523を一体形電圧素子151を介して対向させている。さらに、3つの各電極1521,1522,1523の各々には電流ヒューズ1541,1542,1543の一端が接続され、各電流ヒュ−ズの他端には引き出し端子1551,1552,1553が設けられる。以上の構成によって図30の回路図の各構成要素が単品の一体形耐雷素子で構成される。
【0045】
(実施の形態10)
図34及び図35は図23回路図の構成要素を搭載した実施の形態10の耐雷素子の平面図及び裏面図であり、図36は図34に一部電極を残して絶縁被膜16を介して電流ヒューズ114を搭載した平面図である。なお、同図における111は一体形電圧素子、112と113は表面側と裏面側の電極である。以上の構成によれば電極面上に電流ヒューズ114を間に絶縁被膜16を介在して設置できるので、電極面積を大きくして電流ヒューズ114を設けるようにしても大形化せず、耐雷素子の小形化が可能になる。
【0046】
(実施の形態11)
図37(A)(B)(C)に電流ヒューズ搭載形耐雷素子の他の実施の形態を示すと、図37(A)においてL,Nは電源電路であり、171,175は端子であり、172はヒューズホルダー、173はヒューズホルダー172に着脱可能に装着される電流ヒューズであり、174は耐雷素子である。図37(A)回路図の各種構成要素の具体例が図37(B)の組立時の分解斜視図と図37(C)の組立完了時の側面図に示される。
【0047】
図37(B)(C)に示すように、1個の例えば円盤状耐雷素子174上に絶縁体のヒューズホルダー172を搭載し、ヒューズホルダー172に独立した電流ヒューズ173を装着する。耐雷素子174の電極面にヒューズホルダー172の端子ピン176が半田付けされ、ヒューズホルダー172に設置された端子171のピンが耐雷素子174のリード端子175と平行に揃えられて、耐雷素子174にヒューズホルダー172が搭載される。このヒューズホルダー172はコネクタ部品で、上面に一対のピン穴176,177を有し、このピン穴176,177に電流ヒューズ173が挿脱可能にピン接続されて電気的機械的結合される。
【0048】
以上の構成により、耐雷素子174にサージ電流が流れて電流ヒュ−ズ173が熔断した場合で耐雷素子174が劣化していない場合に、電流ヒューズ173だけの交換で耐雷素子174が再使用可能となる。実際、このようなサージ電流で電流ヒューズだけが溶断して耐雷素子174が劣化しない場合が多くて、従来は溶断した電流ヒューズだけの交換が困難となっていたが、図37のように構成することで、電流ヒューズ173だけが簡単、迅速に交換でき、耐雷素子174の再使用が容易となって経済的である。また、従来は電流ヒューズとヒューズホルダーは耐雷素子と別々に設けられているため、これら構成部品の設置面積を大き目に設定する必要があったが、図37のようにすることで従来のものと比較して電流ヒューズとヒューズホルダーの設置面積が不要となり、これにより他の機器に耐雷素子を内蔵した機器の小形化が容易となる。なお、図37の実施の形態は一般的な耐雷素子について図示しているが、当然ながら本発明による複数の耐雷素子を一体化した単品の耐雷素子に適用される。
【0049】
(実施の形態12)
図38及び図39は電流ヒューズ搭載形耐雷素子をパッケージ形態としたもので、図38の分解斜視図における182は図36の電流ヒューズ一体形耐雷素子であり、181と183は互いに合致する一対の樹脂ケースで構成される筐体で、この一対のケース181,183を閉じるように合致させると耐雷素子182を両側から挟み込むように収納する。耐雷素子182は矩形の板状で、片面に電流ヒューズ1821を一体に突設した状態で有し、一対の樹脂ケース181,183の一方の内壁面には図39のように消弧室1831が設置され、消弧室1831には小さいガス抜き孔1832が形成される。一対の樹脂ケース181,183で耐雷素子182を挟み込むと、耐雷素子182の電流ヒューズ1821が消弧室1831に収納される。
【0050】
電流ヒューズ1821を消弧室1831に収納することで、電流ヒューズ1821の遮断能力を高めることができ、また、消弧室1831のガス抜き穴1832からヒューズ遮断時に発生する金属ガスが逃げて遮断能力をより高めることができる。また、消弧室1831に図示しない消弧剤を収納することで電流ヒューズ1821の遮断能力が高まり、樹脂ケ−ス181,183の小形化が容易となる。
【0051】
(実施の形態13)
図40は、図34と同様な一体形電圧素子111の電極112上に絶縁シート19を介して電流ヒューズ192を固着するようにした耐雷素子が示される。絶縁シート19の表面には、電流ヒューズ192とヒューズ側引き出し端子191と電極側端子193と電極側端子部孔194とが印刷、塗布又は蒸着又は貼付けによる回路パターンで形成され、この絶縁シート19の裏面を一体形電圧素子111の電極112上に貼付けて、電極112と電極側端子193とを電気的に接続する。以上の構成により電流ヒューズ部を構成する要素を耐雷素子とは別の工程で製作できて、量産性に優れる。また、絶縁シート19にはスペース的余裕があれば電流ヒューズ部以外の各種の回路パターンが印刷等で容易に形成できる。
【0052】
(実施の形態14)
この実施の形態14から後述の実施の形態16までは、単品の耐雷素子に搭載させた電流ヒューズが熔断したときに点灯表示させる機能を持たせた耐雷保護装置の具体例である。図41は一般例を、図42は本発明の実施の形態14を説明するための回路図で、図41と図42は本発明に係る耐雷素子203と温度ヒューズ202の直列回路を有し、この直列回路が端子201,207で電源電路L,Nに接続される。
【0053】
図41は耐雷素子203と表示要素205を並列に接続しており、回路動作が正常なときに表示要素205が点灯し、耐雷素子203が劣化して電流ヒューズ202が熔断する異常発生時には消灯する回路構造である。図42は電流ヒューズ202と表示要素205を直列に接続することで、回路動作が正常なときには表示要素205が消灯状態を維持し、異常発生時にだけ点灯する回路構造である。表示要素205は電気的に表示する発光素子例えば発光ダイオードであり、この発光ダイオード205に整流ダイオード204と抵抗206を直列接続しているが、抵抗とネオンランプの組合せであっても同じである。
【0054】
ここで、図42の回路構造は、耐雷素子203が劣化して電流ヒューズ202が熔断したときに耐雷素子203の抵抗値が非常に低くなることで表示要素205に電圧が印加されて、表示要素205が点灯する。この表示要素205は耐雷素子203が正常な時には通電されずに消灯状態に維持する。従って、表示要素205を構成する各部品は平常時は電圧印加されないので、特に表示要素205の信頼性が高くなる。また、図41の従来回路構造は図42と逆で平常時の長時間帯において表示要素205に通電が継続されて点灯が継続されるため、表示要素構成部品の寿命が短くなると共に電力無駄が多くなる。これに対して図42の回路構造は発生が希な異常時だけ表示要素構成部品に通電がなされて点灯表示するので、表示要素構成部品が長寿命となり、大きな省電力効果が期待できる。
【0055】
図42の実施の形態14においては、耐雷素子203に図36や図40の要領で発光ダイオード205と整流ダイオード204、抵抗206を耐雷素子203の電極と共にプリント基板等に直接に印刷、塗布又は蒸着又は貼付けで一体に形成する。このようにすれば、耐雷素子を単独で使用する場合であっても、耐雷素子の劣化を知らしめる劣化表示器付き耐雷素子を電気機器に組み込んだ場合でも、耐雷素子劣化表示器を別途電気機器のプリント基板上に設ける必要が無くなる。
【0056】
(実施の形態15)
耐雷素子と電流ヒューズと耐雷素子劣化表示をする表示要素とで構成する耐雷保護装置の別の実施の形態を図43乃至図48で説明すると、同図は一線接地式の3相3線又は単相3線交流電路に設けるようにしたもので、図43は全体の回路説明図であり、図44と図47は樹脂製筐体21を二つに分割した夫々の筐体内面に端子類を配置した図であり、図45と図46は一体形耐雷素子の平面図と裏面図であり、図48は筐体組立後の断面図である。
【0057】
筐体21は樹脂製で、図中の211,212,213は電源電路のライン相L1,L2及び接地相Nに接続するための端子であり、218はアースEに接続するための端子である。また、215は図15と図16の3つの耐雷素子を一体にした一体形耐雷素子であり、この耐雷素子215は2151,2152,2153,2154の各接続端子を備えている。また、214,216は電流ヒューズと表示要素で構成したヒューズ/表示部で、それぞれに2141,2142及び2161,2162の各接続端子を備えている。217は、アース間用ヒューズ部で2171,2172の各接続端子を備えている。なお、2111,2121,2131は、各接続金具又は接続線である。
【0058】
以上の構成より成る耐雷保護装置において、樹脂製筐体21を一体形耐雷素子215を挟み込むように形成し、樹脂製筐体21の図43に示す一方の内壁面2101にヒューズ/表示部214,216とアース間用ヒューズ部217を直接に組み付けるか、又は、図40の要領で絶縁シートに印刷、塗布又は蒸着又は貼付けによる回路パターンを形成したものを基板2103として組み付け、表示要素の各部品を実装する。そして、一体形耐雷素子215の各接続端子位置に対向した面に図44と図45に示される電極端子面2151と2142と、電極端子面2153と2161と、さらには電極端子面2154と2171とを配置して、この各電極端子面同士を図48の筐体組立時に筐体側壁又は接続金具の弾性力によって加圧接触させる。このような構成にすれば、独立した各構成要素間の電気的な接続方式が加圧による接触方式のため、各構成要素を筐体21に組み込む作業が容易となり、筐体内の配線数が少なくなって配線ミス等のトラブルが減少する。
【0059】
(実施の形態16)
図49は、図43におけるヒューズ/表示部214,216の各々を独立したプリント基板23上に設ける場合の形態が示される。図49は1枚のプリント基板23の表裏両面が示され、このプリント基板23の片側面にパターンヒューズの電流ヒューズ232と引き出し端子234,236を構成し、他の片面に表示要素233を構成している。プリント基板23の裏表の234と235、236と237はスルーホール接続されて電流ヒューズ232と表示要素233が並列に接続される。以上の構成により、プリント基板23は細長の非常に小さなものとすることが可能となり、また、表示要素233と電流ヒューズ232を機能別に独立した最少の構成要素とすると共に、双方の構成要素の分離によって回路要素間が異なったライン相間交流電路電圧に対する絶縁確保が容易となり、さらには、各構成要素間の接続も容易となる効果を有する。
【0060】
なお、図43のアース間用ヒューズ部217については、図49と同様にプリント基板に構成しても、又は、独立したヒューズであってもよい。
【0061】
また、図50に示すように1枚のフレキシブルなプリント基板22上に表示要素222と電流ヒューズ223の直列回路を3つの引き出し端子224,225,226で構成し、プリント基板22を2つ折りして各端子224,226を接続することで表示要素222と電流ヒューズ223を並列接続するようにしてもよい。この場合もプリント基板22は細長の非常に小さなものとすることが可能となって、図49と同様な効果を有する。
【0062】
(実施の形態17)
この実施の形態は、耐雷素子を内蔵した機器に耐雷素子の制限電圧以上の絶縁耐電圧試験をすることを可能とした耐雷保護装置であり、図51はその基本的構造例である。図51において245は筐体、246は基本構造が図25や図28の耐雷素子、242は手動操作接点、243はその操作レバーである。また、241は第1のアース端子、247は電源ライン側端子である。操作レバー243は、筐体245の外部から手動で開閉操作可能なように設けられている。この操作レバー243に連動する手動操作接点242は平常時は閉じる常閉接点であり、絶縁耐電圧試験の電圧印加時だけ手動で開放する。操作接点242は、その開放時における絶縁耐電圧試験時の印加電圧に耐えるようにしてある。
【0063】
以上の構成の耐雷保護装置は電源ライン側端子247が電源ラインに、アース端子241がアース側に接続されて使用される。耐雷素子246を内蔵した機器の絶縁耐電圧試験は手動操作接点242を開いた状態で行われ、機器使用時には手動操作接点242を閉じた状態にされる。従って、耐雷素子246の素子電圧を絶縁耐電圧試験時の印加電圧より低くできる。
【0064】
(実施の形態18)
図51の実施の形態17を応用したのが図52と図53に示される耐雷保護装置である。図52は上記の耐雷素子246と手動操作接点242との接続点から第2のアース端子248を引き出している。この第2のアース端子248の目的は、図53のように複数の耐雷素子2483,2484のアース端子側を第2のアース端子248に接続し、電源ライン側端子2481,2482は各電源ラインに接続して使用するように構成することにある。以上の構成によれば複数の耐雷素子を電気機器の電源線のラインとアース間に組み込み、かつ、電気機器の絶縁耐電圧性能を確保する場合にあっては、耐雷素子の第2のアース端子248に他の手動操作接点を有していない耐雷素子のアース側端子を接続することによって、手動操作接点を内蔵した本発明の耐雷素子を1つ用意するだけで耐雷素子の素子電圧を絶縁耐電圧試験時の印加電圧より低くできる。
【0065】
また、図54の実施の形態は、図53で外付けにした複数の耐雷素子2461,2462,2463及び電源ライン側端子2471,2472,2473を筐体245に内蔵し、一体としている。この図54装置の場合は、図52装置の効果に併せ、さらに複数のラインとアース間耐雷素子及び一つの手動操作接点一体形の独立した耐雷保護機器とすることができ、かつ、耐雷素子や各充電部が筐体245で覆われるため安全性の確保が容易であり、他の電気機器への組み込みが容易となる。
【0066】
(実施の形態19)
この実施の形態は、電灯線搬送方式によって宅内機器を制御又はモニタする装置を設ける管理システムを設置する場合に、電灯線の交流電路の電力供給側、つまり宅外から侵入する雷サージを宅内に侵入しないよう食い止め、一方、宅内で注入される搬送信号を宅外に漏れるのを防ぐに有効な耐雷保護装置の具体例で、図55がシステム構成ブロック図、図56と図57が動作波形図である。ただし、図56は図55のA,B,C点での宅内搬送信号に対するインピーダンス波形(耐雷素子の制限電圧以上のサージ電圧侵入とした場合)であり、図57は宅外から侵入する雷サージに対するインピーダンス波形である。
【0067】
図55のシステム構成ブロック図において、25は電灯線の交流電路の入り口で、26は引っ込み口のブレーカー、27と30は電灯線の交流電路である。また、28が本発明品としての一体形耐雷素子であり、29はブロッキングフイルターである。また、31は宅内の搬送信号注入装置、32は家電製品等の宅内負荷である。搬送信号注入装置31は、宅外からの負荷指令信号等に基づいて宅内負荷32に制御信号等の搬送信号を注入する。ブロッキングフイルター29は、宅内側C点で搬送信号注入装置31から注入された数百kHzの信号を宅外に漏れることを防ぐためのもので、少なくともインダクタから構成されている。
【0068】
以上の構成において交流電路のB点に設けた耐雷素子28は、サージ電圧の宅内側に対する減衰効果を高めるため耐雷素子28の宅内側に設けたインダクタと組み合わせることが一般的であるが、図55の実施の形態においてはインダクタより構成されるブロッキングフイルター29の宅外側に耐雷素子28を設け、ブロッキングフイルター29の宅内側に搬送信号注入装置32を設けることを特徴としている。これにより交流電路のA点、B点、C点における宅外から侵入する雷サ−ジ電圧によるインピーダンスは図57に示すようにB点の耐雷素子28で低く、ブロッキングフイルター29で大きくなるため、C点での雷サージ電圧及び雷サージ電流が大きく減衰する。一方、宅内のC点で注入された搬送信号に対するインピーダンスは図56に示すように、B点において急激に高くなり、これにより搬送信号がB点で宅外に漏れるのを防ぐ。
【0069】
以上の構成とすることにより、耐雷素子側を宅内より注入された搬送信号が宅外に漏れるレベルを制限するためのブロッキングフイルターの構成要素の一つであるインダクタも兼ねるように構成することができて、耐雷性能を高める機能と搬送信号を宅外に漏れることを防ぐ機能とを兼ね備えた、従って、インダクタの構成要素を削減するという効果を有する。
【0070】
また、図55の実施の形態において、図55の鎖線で示すように耐雷素子28とブロッキングフイルター29を一つの筐体33の内部に設けるようにする実施の形態も有効である。この筐体33を使用した場合、耐雷素子28が持っている静電容量とインダクタの組み合わせを考慮したブロッキングフイルター29の高周波におけるブロッキング特性とすることが可能となる。また、筐体33で各構成要素間の配線が安定し、耐雷性能及びブロッキングフイルターの高周波特性のバラツキを抑制できる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下の効果を有する。
【0072】
板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面に形成した電極の配列パターンの選択でもって単品の耐雷素子でありながら2素子或いは3素子の耐雷素子としての性能を有すため、既存の独立した2つ或いは3つの耐雷素子と比べその端子数が4個から3個、6個から4個等と少なくなり、その分、機器組み込み時に交流耐電圧性能を確保するために他の部品との絶縁離隔距離をとることが容易となり、空間容積が少なくなって機器の小形化を可能とし、更には、耐雷素子間の配線を容易にし、耐雷素子の製作を容易とするという効果と、共通電極の一体化による外部における電極間接続を不要とする効果を有する。
【0073】
板状電圧依存性非線形電圧素子である一体形電圧素子の表裏面を階段面にして素子厚を変えることで、制限電圧の相違する複数の耐雷素子の一体化が可能となり、かつ、電圧素子の階段面の段差で隣接電極間の延面絶縁距離も大きくとれることから、一体形電圧素子の全体の面積を小さくでき、一体形電圧素子と耐雷素子の小形化が図れる。
【0074】
板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏面上に電流ヒューズや耐雷素子劣化表示のための回路パターン等を設けることが容易であり、特に印刷パターンを形成する加工法に適することから、電流ヒューズや発光ダイオード等の表示要素の組み込み、一体化が容易となり、耐雷素子の持つ機能の多様化と多様な機能の選択が容易となる。特に、電流ヒューズを電圧素子にパターン印刷で形成して、電流ヒューズの一部を電極面積の一部にすることも容易であり、このようにすることで電流ヒューズを設けた耐雷素子が小形化され、また、電極と電流ヒューズの加工が1工程で可能となって量産性に優れる。
【0075】
また、電流ヒューズに表示要素を並列接続することで、耐雷素子が劣化に至らない状態で電流ヒューズが熔断したときに、電流ヒューズだけを交換して耐雷素子は継続使用することができて経済的となり、また、電流ヒューズ熔断の異常時だけに表要素が点灯動作するので省電力が図れる。この場合、電流ヒューズをヒューズホルダーで耐雷素子に取り付けるようにすることで、電流ヒューズだけの交換が容易になる。
【0076】
耐雷素子に電流ヒューズと共に表示要素を一体に取り付けることで、耐雷素子を使用する電気機器に耐雷素子の劣化を知らしめる専用の劣化表示器を別途電気機器のプリント基板上に設けることを不要とする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を説明するための回路図。
【図2】図1回路の耐雷素子の平面図。
【図3】図1回路の耐雷素子の側面図。
【図4】図1回路の耐雷素子の裏面図。
【図5】本発明の実施の形態2を説明するための回路図。
【図6】図5回路の耐雷素子の平面図。
【図7】図5回路の耐雷素子の側面図。
【図8】図5回路の耐雷素子の裏面図。
【図9】図5回路の他の実施の形態を示す回路図。
【図10】(A)(B)(C)は図6の耐雷素子による他の実施の形態を示す異なる3パターンの回路図。
【図11】実施の形態3を説明するための回路図。
【図12】図11回路の耐雷素子の平面図。
【図13】図11回路の耐雷素子の側面図。
【図14】図11回路の耐雷素子の裏面図。
【図15】実施の形態4の耐雷素子の平面図。
【図16】図15の耐雷素子の裏面図。
【図17】実施の形態5の耐雷素子の平面図。
【図18】図17の耐雷素子の側面図。
【図19】図17の耐雷素子の裏面図。
【図20】実施の形態6の耐雷素子の平面図。
【図21】図20の耐雷素子の側面図。
【図22】図20の耐雷素子の裏面図。
【図23】実施の形態7を説明するための回路図。
【図24】図23の耐雷素子の平面図。
【図25】図23の耐雷素子の側面図。
【図26】図23の耐雷素子の裏面図。
【図27】実施の形態8の耐雷素子の平面図。
【図28】図27の耐雷素子の側面図。
【図29】図27の耐雷素子の裏面図。
【図30】実施の形態9を説明するための回路図。
【図31】図30の耐雷素子の平面図。
【図32】図30の耐雷素子の側面図。
【図33】図30の耐雷素子の裏面図。
【図34】実施の形態10の耐雷素子の平面図。
【図35】図34の耐雷素子の裏面図。
【図36】図34の耐雷素子に固着された電流ヒューズの平面図。
【図37】(A)は実施の形態11を説明する回路図、(B)は(A)の耐雷素子と組付部品の分解斜視図、(C)は(A)の耐雷素子と組付部品の側面図。
【図38】実施の形態12の耐雷素子の分解斜視図。
【図39】図38の筐体の斜視図。
【図40】実施の形態13を説明するための耐雷素子と絶縁シートの平面図。
【図41】実施の形態14を説明するための一般的な回路図。
【図42】実施の形態14を説明するための回路図。
【図43】実施の形態15を説明するための回路図。
【図44】図43における筐体の裏面図。
【図45】図43における耐雷素子の平面図。
【図46】図45の耐雷素子の裏面図。
【図47】図43における筐体の裏面図。
【図48】図43における筐体の側断面図。
【図49】実施の形態16を説明するためのプリント基板の平面図と裏面図。
【図50】図49の応用例を示すプリント基板の平面図。
【図51】実施の形態17を説明するための回路図。
【図52】実施の形態18を説明するための回路図。
【図53】図52の応用例を示す回路図。
【図54】図52の応用例を示す回路図。
【図55】実施の形態19を説明するためのブロック図。
【図56】図55の宅内搬送信号に対するインピーダンス波形図。
【図57】図55の雷サージに対するインピーダンス波形図。
【図58】一般的な耐雷素子の使用例を示す回路図。
【図59】基本的な耐雷素子の使用例を示す回路図。
【図60】基本的な耐雷素子と短絡バー端子の直列回路図。
【符号の説明】
1〜3 耐雷素子
41 板状電圧依存性非線形電圧素子、一体形電圧素子
42〜44 電極
45 共通電極
46,47 電極
48 共通電極
5〜7 耐雷素子
G 放電ギャップ
T 温度ヒューズ
51 第1の電極(共通電極)
52 第2の電極
53 第3の電極(共通電極)
54 第4の電極
8 絶縁被膜
91 電圧素子
92〜94 電極
95 共通電極
101 電圧素子
102〜104 電極
105 共通電極
111 電圧素子
112,113 電極
114 電流ヒューズ
151 電圧素子
1521〜1523 電極
153 共通電極
1541〜1543 電流ヒューズ
173 電流ヒューズ
174 耐雷素子
182 電圧素子
1821 電流ヒューズ
183 筐体
1831 消弧室
19 絶縁シート
192 電流ヒューズ
202 電流ヒューズ
203 耐雷素子
205 表示要素
21 筐体
215 耐雷素子
22,23 プリント基板
232 電流ヒューズ
233 表示要素
242 手動操作接点
243 操作レバー
245 筐体
246 耐雷素子
248 アース端子
28 耐雷素子
29 ブロッキングフィルター
33 筐体

Claims (15)

  1. 流電路のライン相間及びライン相とアース間に設置される電圧依存性非線形耐雷素子であって、板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面の一方に2つの第1の電極と第2の電極を固着し、他方に2つの第3の電極と第4の電極を固着すると共に、第1の電極を第3の電極の半分と第4の電極の全面と対向する第1の共通電極とし、第3の電極を第1の電極の半分と第2の電極の全面と対向する第2の共通電極として、第1と第3の電極間と第1と第4の電極間と第2と第3の電極間で形成される3つの耐雷素子部を一体化したことを特徴とする耐雷素子。
  2. 板状電圧依存性非線形電圧素子の表裏両面に固着された電極の外面を、各電極の外面一部を外部端子との電気的圧接接続面として露呈させて絶縁被膜で被覆したことを特徴とする請求項に記載の耐雷素子。
  3. 板状電圧依存性電圧素子の表裏両面の少なくとも一方を階段面にして、この階段面の各段面における素子厚を複数段階に設定し、この複数の素子厚の部所に耐雷素子部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の耐雷素子。
  4. 板状電圧依存性電圧素子の表裏両面に電極を固着すると共に、表裏両面の少なくとも一方に耐雷素子劣化時に劣化耐雷素子を交流電路より切り離すための電流ヒューズを一体に固定したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の耐雷素子。
  5. 電流ヒューズの一部が電極と一体成形されて、この電極の一部を構成することを特徴とする請求項記載の耐雷素子。
  6. 電流ヒューズが電極より低温で溶融する金属で形成されて温度ヒューズを兼ねることを特徴とする請求項記載の耐雷素子。
  7. 電流ヒューズを耐雷素子に被着された絶縁被膜上に固定したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の耐雷素子。
  8. 電流ヒューズをヒューズホルダーを介して耐雷素子に固定したことを特徴とする請求項又は記載の耐雷素子。
  9. 電流ヒューズを絶縁体シートを介して耐雷素子に固定したことを特徴とする請求項又は記載の耐雷素子。
  10. 電流ヒューズに、この電流ヒューズが熔断すると通電して点灯表示する表示要素を並列接続したことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の耐雷素子。
  11. 電流ヒューズと表示要素を構成する回路部を耐雷素子に被着された薄膜状の回路パターンの一部として形成し、かつ、表示要素部品を実装したことを特徴とする請求項10記載の耐雷素子。
  12. 請求項の耐雷素子を絶縁性筐体に収納すると共に、前記筐体の内壁一部に耐雷素子に固定された電流ヒューズを収納する消弧室を形成したことを特徴とする耐雷保護装置。
  13. 消弧室に消弧剤を収容したことを特徴とする請求項12記載の耐雷保護装置。
  14. 請求項の耐雷素子を開閉式の絶縁性筐体に収納すると共に、耐雷素子を位置決め収納して前記筐体を閉じるときに、この筐体の内壁に形成した回路パターンの一部を耐雷素子の電圧素子に被覆された絶縁被膜から露呈する電極の圧接接続面に弾圧接触させて、耐雷素子と筐体の回路パターンを電気的接続すること特徴とする耐雷保護装置。
  15. 電流ヒューズと表示要素を並列接続したものを独立した1つの構成部品としてプリント基板によって形成したことを特徴とする請求項14記載の耐雷素子。
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