JP3102126U - サージ保護装置 - Google Patents

サージ保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3102126U
JP3102126U JP2003272967U JP2003272967U JP3102126U JP 3102126 U JP3102126 U JP 3102126U JP 2003272967 U JP2003272967 U JP 2003272967U JP 2003272967 U JP2003272967 U JP 2003272967U JP 3102126 U JP3102126 U JP 3102126U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surge
display
turned
protection device
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003272967U
Other languages
English (en)
Inventor
安義 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noa KK
Original Assignee
Noa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noa KK filed Critical Noa KK
Priority to JP2003272967U priority Critical patent/JP3102126U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3102126U publication Critical patent/JP3102126U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuses (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】 サージ保護装置の雷などのサージに対する保護機能の有無及び故障の有無を容易に判別可能にする。
【解決手段】 サージ保護装置12の正常及び異常表示に単一の表示素子19を利用し、サージ電圧によるサージ吸収素子15a〜15fの短絡破壊で、これに対応する温度ヒューズ17a〜17cが溶断された時または定格以上の電流がサージ吸収素子15a〜15fのいずれかに流れて、これに対応する電流ヒューズ16a〜16cのいずれかが溶断された時に制御回路20で表示素子19を消灯制御してサージ保護装置12が異常であることを表示し、また、サージ吸収素子15a〜15f及び温度ヒューズや電流ヒューズの何れもが正常状態にある時は制御回路20で表示素子19を点灯制御してサージ保護装置12の正常を表示する構成にした。
【選択図】 図1

Description

本考案は、電源線、アース線を通して侵入する雷などのサージ電圧から電気機器を保護するサージ保護装置に関し、さらに詳しくは、雷などのサージ電圧に対する保護機能の有無を表示できるようにしたサージ保護装置に関するものである。
電源線、アース線を通して侵入する雷などのサージ電圧から、単相又は三相交流用の電気機器を保護するサージ保護装置は、配電盤や分電盤内または電気機器の制御盤内に設置されもので、単相又は三相交流の各相に対応する数のセラミックバリスタ及び電流ヒューズと、各相に共通の放電管とを備え、上記各セラミックバリスタは、配電盤や分電盤の各相電源線に対応する電源端子とアース間にそれぞれの電流ヒューズを介して直列に接続され、放電管は各セラミックバリスタのアース端側に直列に接続されている。
特開平10−326702号公報
このようなサージ保護装置において、配電盤や分電盤の電源線またはアース線を通して進入する雷などのサージ電圧はセラミックバリスタを含むサージ保護装置で吸収され、配電盤や分電盤に接続された電子・電気機器をサージ電圧から保護することができる。
また、セラミックバリスタがサージ電圧で損傷し短絡破壊されると、このセラミックバリスタに直列に接続された電流ヒューズが短絡電流により溶断され、サージ保護装置を電源線から切り離す。この場合、表示ランプを設けておき、点灯中の表示ランプが電流ヒューズの溶断により消灯されることでサージ保護装置の故障を表示するように構成されている。
しかし、このような従来のサージ保護装置は、配電盤や分電盤内または制御盤内に装着されるものであるため、このサージ保護装置がサージ電圧に対して正常に機能するものか否かは、分電盤等の蓋を開けて表示ランプが点灯または消灯しているか否かを確認しない限り判断することができない。その結果、サージ保護装置にサージ電圧に対する保護機能がなくなっているにもかかわらず、これを看過してしまうおそれがある。
このような場合、電源線、アース線を通してサージ電圧が侵入すると、このサージ電圧によって電子または電気機器が破壊されるおそれがある。また、電子または電気機器が破壊されないように落雷に備え、雷の発生時に前もって電子または電気機器への電路を開閉器等により遮断することも考えられる。
しかし、このような方式は電子または電気機器の稼動を停止させるものであるため、生産に多大な影響を与えてしまう不具合がある。
また、従来におけるサージ保護装置の正常及び故障を表示するためには、電源線の相数に対応した数の表示ランプが必要になり、その結果、1個の表示ランプのみでは各電源線またはアース線を通して侵入したサージ電圧によるサージ保護装置の異常を確認することができない。しかも、従来の表示ランプはその点灯または消灯でサージ保護装置の正常または異常を表示するものであるため、表示ランプが消灯している場合、この消灯状態がサージ保護装置の故障によるものか、表示ランプの断線または故障によるものか否かを判断できないという問題がある。
本考案は、上記のような従来の不具合を解決するためになされたもので、雷などのサージに対する保護機能の有無を単一の表示手段で容易に判別できるようにするとともに正常及び異常の有無を外部から容易に判断できるようにしたサージ保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案は、分電盤、配電盤もしくは制御盤(以下分電盤等という)に給電する複数の電源線及びアース線に侵入する雷などのサージ電圧から電気機器を保護するサージ保護装置であって、収納ケースと、前記収納ケース内に収納された配線基板を有し、前記配線基板には前記各電源線のそれぞれに導体を介して別々に接続される複数の電源線接続端子と前記アース線に導体を介して接続されるアース端子が設けられ、前記配線基板に実装され前記各電源線接続端子のそれぞれ接続される各ラインと前記アース端子との間にそれぞれ接続された複数の第1サージ素子と、前記配線基板に実装され前記各ラインの隣り合うライン間にそれぞれ接続された複数の第2サージ吸収素子と、前記各電源線接続端子と該電源線接続端子に対応する前記第1及び第2サージ吸収素子との間にそれぞれ直列に接続された電流ヒューズと温度ヒューズとの直列回路とを備え、前記各直列回路の電流ヒューズは前記配線基板に実装され、前記各直列回路の温度ヒューズは該温度ヒューズの後段に接続される第1及び第2サージ素子の短絡破壊時の熱で溶断されるように該第1及び第2サージ素子に接して配置され、前記第1及び第2サージ吸収素子の何れかが短絡破壊されて該サージ吸収素子に対応する温度ヒューズが溶断された時もしくは前記前記電流ヒューズの何れかに規定値以上の電流が流れることにより該電流ヒューズが溶断された時の異常状態と前記第1及び第2サージ吸収素子の正常状態を表示する表示手段を前記分電盤等の外面から目視できるように設け、前記第1及び第2サージ吸収素子の正常状態または異常状態に応じて前記表示手段を点灯状態及び消灯状態に制御する制御回路を設けたことを特徴とする。
本考案にかかるサージ保護装置においては、電源線とアース線間に雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージ電圧は第1サージ吸収素子により吸収され、分電盤等に接続された電気機器をサージ電圧から保護する。また、電源線間に雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージ電圧は第2サージ吸収素子により吸収され、分電盤等に接続された電気機器をサージ電圧から保護する。
そして、第1及び第2サージ吸収素子の何れかが短絡破壊されることにより該第1及び第2サージ吸収素子に対応する温度ヒューズが溶断された時もしくは電流ヒューズの何れかに規定値以上の電流が流れることにより該電流ヒューズの溶断された時に制御回路により表示手段が消灯もしくは点灯して、第1及び第2サージ吸収素子の何れかが短絡破壊による異常もしくは電流ヒューズの何れかに規定値以上の電流が流れて該電流ヒューズの溶断による異常が生じていることを分電盤等の外面から目視できるように表示する。また、第1及び第2サージ吸収素子の何れも正常状態である時は制御回路により表示手段が上記異常時と異なる色で点灯され、サージ保護装置が保護機能を発揮できる正常状態にあることを分電盤等の外面から目視できるように表示する。
これにより、サージ保護装置の雷などのサージに対する保護機能の有無を単一の表示手段で容易に判別できるようにするとともに正常及び異常の有無を外部から容易に判断できる。
本実施例における最良の形態では、サージ吸収素子が短絡破壊されることにより、これに対応する温度ヒューズが溶断された時に制御回路で表示素子を消灯制御して、サージ保護装置にサージ吸収素子の短絡破壊による異常が生じていることを分電盤等の外面から目視できるように表示し、そして、サージ吸収素子の何れもが短絡破壊のない正常状態にある時は制御回路で表示素子を点灯制御して、サージ保護装置が保護機能を発揮できる正常状態にあることを分電盤等の外面から目視できるように表示する。これにより、サージ保護装置の雷などのサージに対する保護機能の有無を単一の表示手段で容易に判別できるようにするとともに正常及び異常の有無を外部から容易に判断できる。
次に、本考案の実施例について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は本考案にかかるサージ保護装置を三相三線式配線路に適用した場合の一例を示す回路図、図2は本考案にかかるサージ保護装置の一部を分解して示す斜視図、図3は本考案にかかるサージ保護装置を分電盤の外面に装着した場合の一例を示す斜視図である。
図1〜図3において、10は三相三線式の分電盤であり、この分電盤10には三相用の電源線11a〜11cが引き込まれ、この電源線11a〜11cには、分電盤10の箱体101内に装着された主開閉器9及び図示省略の漏電ブレーカ、分岐ブレーカが接続されている。また、分電盤10にはアース線11dが接続されている。
また、図1〜図3において、12は電源線11a〜11cまたはアース線11dに侵入する雷などのサージ電圧から電気機器を保護するサージ保護装置であり、このサージ保護装置12は、図3に示すように、分電盤10の箱体101の外面に装着されている。
前記サージ保護装置12は、図2に示すように、厚さ方向に二分割可能な下カバー121aと上カバー121bからなる直方体形状の収納ケース121と、この収納ケース121内に収納された矩形状の配線基板122を有している。
前記配線基板122の一端縁部には、図2に示すように、各電源線11a〜11c及びアース線11dに四芯ケーブル13の各芯線導体13a〜13dを介して別々に接続される複数の電源線接続端子14a〜14cとアース端子14dがそれぞれ設けられている。
図1及び図2において、15a〜15fは配線基板122に実装されたサージ吸収素子であり、このサージ吸収素子15a〜15fのうち、サージ吸収素子15aと15dと15f、及びサージ吸収素子15bと15eはそれぞれ互いに接近する状態に配置され、そして、サージ吸収素子15c(請求項の第2サージ吸収素子に相当する)は単独で配置されている。
また、16a〜16cは電源線11a〜11cの数に対応して配線基板122に実装された電流ヒューズであり、この電流ヒューズ16a〜16cのうち、電流ヒューズ16aはサージ吸収素子15a、15dまたは15fの何れかに規定値以上の電流が流れた時に溶断されるものであり、電流ヒューズ16bはサージ吸収素子15bまたは15eの何れかに規定値以上の電流が流れた時に溶断されるものであり、電流ヒューズ16cはサージ吸収素子15cに規定値以上の電流が流れた時に溶断されるものである。
また、17a〜17cは電源線11a〜11cの数に対応して配線基板122に実装された温度ヒューズであり、この温度ヒューズ17a〜17cのうち、温度ヒューズ17aは前記サージ吸収素子15a、15dまたは15fの短絡破壊時の熱で溶断されるようにサージ吸収素子15a、15d及び15fと接触し、温度ヒューズ17bは前記サージ吸収素子15bまたは15eの短絡破壊時の熱で溶断されるようにサージ吸収素子15b及び15eと接触し、温度ヒューズ17cは前記サージ吸収素子15cの短絡破壊時の熱で溶断されるようにサージ吸収素子15cと接触している。
前記電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路は、電源線接続端子14aに接続された電源ライン18aに直列に接続され、さらに前記サージ吸収素子15aは、電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路の後段における電源ライン18aとアース端子14dとの間に接続されている。
また、前記電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路は、電源線接続端子14bに接続された電源ライン18bに直列に接続され、さらに前記サージ吸収素子15bは、電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路の後段における電源ライン18bとアース端子14dとの間に接続されている。
また、前記電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路は、電源線接続端子14cに接続された電源ライン18cに直列に接続され、さらに前記サージ吸収素子15cは、電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路の後段における電源ライン18cとアース端子14dとの間に接続されている。
前記サージ吸収素子15dは、電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路の後段における電源ライン18aと電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路の後段における電源ライン18bとの間に接続されている。
また、前記サージ吸収素子15eは、電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路の後段における電源ライン18bと電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路の後段における電源ライン18cとの間に接続されている。
また、前記サージ吸収素子15fは、電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路の後段における電源ライン18aと電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路の後段における電源ライン18cとの間に接続されている。
図1及び図2において、19は発光ダイオードやネオン管等からなる表示素子であり、この表示素子19は、前記サージ吸収素子15a〜15fの何れかが短絡破壊されることにより、このサージ吸収素子に対応する温度ヒューズ(17a〜17cのいずれか)が溶断された時、もしくは前記第1及び第2サージ吸収素子15a〜15fの何れかに規定値以上の電流が流れることにより、このサージ吸収素子に対応する電流ヒューズ(16a〜16cのいずれか)が溶断された時の異常状態と前記第1及び第2サージ吸収素子15a〜15fの正常状態を表示するものである。また、20は前記表示素子19を点灯及び消灯制御する制御回路である。
前記制御回路20は、図1に示すように、前記電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路の後段における電源ライン18aと電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路の後段における電源ライン18bとの間に異常電圧抑制用の抵抗R1とコンデンサC1との並列回路を介して接続された、電源ライン18aと18bとの間に加わる交流を所望レベルの直流に変換する第1整流回路201と、この第1整流回路201の出力端にバイアス抵抗R4を介して接続され第1整流回路201の直流出力でオンされる第1スイッチング素子202と、前記電流ヒューズ16bと温度ヒューズ17bとの直列回路の後段における電源ライン18bと電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路の後段における電源ライン18cとの間に異常電圧抑制用の抵抗R2とコンデンサC2との並列回路を介して接続された、電源ライン18bと18cとの間に加わる交流を所望レベルの直流に変換する第2整流回路203と、この第2整流回路203の出力端にバイアス抵抗R5を介して接続され第2整流回路203の直流出力でオンされる第2スイッチング素子204と、前記電流ヒューズ16aと温度ヒューズ17aとの直列回路の後段における電源ライン18aと電流ヒューズ16cと温度ヒューズ17cとの直列回路の後段における電源ライン18cとの間に異常電圧抑制用の抵抗R3とコンデンサ3との並列回路を介して接続された、電源ライン18aと18cとの間に加わる交流を所望レベルの直流に変換する第3整流回路205と、この第3整流回路205の出力端にバイアス抵抗R6を介して接続され第3整流回路205の直流出力でオンされる第3スイッチング素子206とから構成されている。
前記第1〜第3のスイッチング素子202,204,206は互いに直列に接続され、この直列回路は前記表示素子19の電源回路に直列に接続されている。また、R7は表示素子19の電源回路に直列に接続した電流制限抵抗である。
また、表示素子19と相対向する収納ケース121の上カバー121aの個所には、図2及び図3に示すように、表示素子19の点灯または消灯状態を目視できるようにした表示窓124が設けられている。
次に、上記のように構成された本実施例の動作について説明する。
図1に示す回路において、電源線11aに雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a、15dまたは15fのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護することができる。
ここで、サージ吸収素子15a、15dまたは15fに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、制御回路20の各整流回路201,203,205から、これに対応するそれぞれのスイッチング素子202,204,206のベースにはバイアス電圧が供給され、これらスイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
上記電源線11aへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a、15dまたは15f、例えばサージ吸収素子15aがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子15aは規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子15aが短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、このサージ吸収素子15aと接触状態にある温度ヒューズ17aが溶断され、電源ライン18aを開路する。これに伴い、整流回路201,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11aへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a、15dまたは15f、例えばサージ吸収素子15aの電極間に電流ヒューズ16aの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16aが溶断され、電源ライン18aを開路する。これに伴い、整流回路201,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、電源線11bに雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15b、15dまたは15eのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護することができる。
ここで、サージ吸収素子15b、15dまたは15eに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、制御回路20の各整流回路201,203,205から、これに対応するそれぞれのスイッチング素子202,204,206のベースにはバイアス電圧が供給され、これらスイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11bへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15b、15dまたは15e、例えばサージ吸収素子15bがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子15bは規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子15bが短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、このサージ吸収素子15bと接触状態にある温度ヒューズ17bが溶断され、電源ライン18bを開路する。これに伴い、整流回路201,203の出力がゼロになってスイッチング素子202,204がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11bへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15b、15dまたは15e、例えばサージ吸収素子15bの電極間に電流ヒューズ16bの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16bが溶断され、電源ライン18bを開路する。これに伴い、整流回路201,203の出力がゼロになってスイッチング素子202,204がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、電源線11cに雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15c、15eまたは15fのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護することができる。
ここで、サージ吸収素子15c、15eまたは15fに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、制御回路20の各整流回路201,203,205から、これに対応するそれぞれのスイッチング素子202,204,206のベースにはバイアス電圧が供給され、これらスイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15c、15eまたは15f、例えばサージ吸収素子15cがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子15cは規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子15cが短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、このサージ吸収素子15bと接触状態にある温度ヒューズ17cが溶断され、電源ライン18cを開路する。これに伴い、整流回路203,205の出力がゼロになってスイッチング素子204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15c、15eまたは15f、例えばサージ吸収素子15cの電極間に電流ヒューズ16cの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16cが溶断され、電源ライン18cを開路する。これに伴い、整流回路203,205の出力がゼロになってスイッチング素子204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、アース線11dに雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a、15bまたは15cのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護することができる。
ここで、サージ吸収素子15a、15bまたは15cに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、制御回路20の各整流回路201,203,205から、これに対応するそれぞれのスイッチング素子202,204,206のベースにはバイアス電圧が供給され、これらスイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記アース線11dへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a、15bまたは15c、例えばサージ吸収素子15cがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子15cは規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子15cが短絡破壊され高い熱を発生する。その結果、このサージ吸収素子15bと接触状態にある温度ヒューズ17cが溶断され、電源ライン18cを開路する。これに伴い、整流回路203,205の出力がゼロになってスイッチング素子204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記アース線11dへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a、15bまたは15c、例えばサージ吸収素子15cの電極間に電流ヒューズ16cの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16cが溶断され電源ライン18cを開路する。これに伴い、整流回路203,205の出力がゼロになってスイッチング素子204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
図1に示す回路において、電源線11aと11bに雷などのサージ電圧が同時に侵入した場合、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a,15b,15eまたは15fのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護できる。
ここで、サージ吸収素子15a,15b,15eまたは15fに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、各整流回路201,203,205からの出力によって各スイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11aと11bへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15b,15eまたは15fがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子は規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子が短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、高温状態にあるサージ吸収素子と接触する温度ヒューズ17a〜17cのいずれかが溶断され、電源ライン18aまたは18bを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11aと11bへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15b,15eまたは15fの電極間に電流ヒューズの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16aおよび16bの一方または両方が溶断され、電源ライン18aまたは18bを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、電源線11bと11cに雷などのサージ電圧が同時に侵入した場合、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15b,15c,15dまたは15fのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護できる。
ここで、サージ吸収素子15b,15c,15dまたは15fに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、各整流回路201,203,205から出力によって各スイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11bと11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15b,15c,15dまたは15fがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子は規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子が短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、高温状態にあるサージ吸収素子と接触する温度ヒューズ17a〜17cのいずれかが溶断され、電源ライン18bまたは18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11bと11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15b,15c,15dまたは15fの電極間に電流ヒューズの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16bおよび16cの一方または両方が溶断され、電源ライン18bまたは18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、電源線11aと11cに雷などのサージ電圧が同時に侵入した場合、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a,15b,15cまたは15dのいずれかにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護できる。
ここで、サージ吸収素子15a,15b,15cまたは15dに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、各整流回路201,203,205から出力によって各スイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11aと11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15b,15cまたは15dがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子は規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子が短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、高温状態にあるサージ吸収素子と接触する温度ヒューズ17a〜17cのいずれかが溶断され、電源ライン18aまたは18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11aと11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15b,15cまたは15dの電極間に電流ヒューズの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16aおよび16cの一方または両方が溶断され、電源ライン18aまたは18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、図1に示す回路において、電源線11a,11b及び11cに雷などのサージ電圧が同時に侵入した場合、このサージエネルギーは、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a,15bまたは15cにより吸収される。これにより、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護できる。
ここで、サージ吸収素子15a,15bまたは15cに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、各整流回路201,203,205から出力によって各スイッチング素子202,204,206はオン状態に保持される。このため、表示素子19への通電は継続され、表示素子19は点灯される。この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12が保護機能の発揮できる正常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11a,11bおよび11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15bまたは15cがそのエネルギー耐圧を越えるサージエネルギーを吸収すると、これを吸収したサージ吸収素子は規定値以上の温度に上昇されるため、このサージ吸収素子が短絡破壊され、高い熱を発生する。その結果、高温状態にあるサージ吸収素子と接触する温度ヒューズ17a〜17cが溶断され、電源ライン18a〜18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることで、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、上記電源線11a,11b及び11cへのサージ電圧の侵入時に動作するサージ吸収素子15a,15bまたは15cの電極間に電流ヒューズの定格値以上の電流が流れると、電流ヒューズ16a〜16cが溶断され、電源ライン18a〜18cを開路する。これに伴い、整流回路201,203,205の出力がゼロになってスイッチング素子202,204,206がオフされるため、表示素子19は消灯する。したがって、表示素子19が消灯していることを収納ケース121の表示窓124から見ることで、サージ保護装置12が保護機能の発揮できない異常状態にあることを確認できる。
このように本実施例によれば、単一の表示素子19でサージ保護装置の雷などのサージに対する保護機能の有無を容易に判別できるようにするとともに、サージ保護装置の正常及び異常の有無を外部から容易に判断することができる。
なお、分電盤や配電盤または制御盤に漏電ブレーカや配線用遮断器を使用している場合は、サージ吸収素子15a〜15f、電流ヒューズ16a〜16cまたは温度ヒューズ17a〜17cが動作する前に漏電ブレーカまたは配線用遮断器がブレークダウンすることにより保護機能を発揮させ得る。この場合、サージ保護装置12の表示素子19は消灯することになる。
次に、図4により本考案にかかるサージ保護装置の他の実施例について説明する。
この図4において、図3と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図3と異なる部分を重点に述べる。
この実施例において図3と異なる点は、分電盤10の箱体101内に設置されたサージ保護装置12の表示素子19を配線基板122から分離し、この表示素子19を所望長さのリード線22によってスイッチング素子202,204および206の直列回路に接続し、この表示素子19を分電盤10の箱体101に設けた表示窓102に箱体101の内側から臨ませて配置したところにある。なお、サージ保護装置12の回路構成は図1に示すものと同一である。
このような実施例に示すサージ保護装置においては、上記図1〜図3に示す場合と同様な作用効果が得られるほか、表示素子19を所望長さのリード線22によって配線基板122から引き出した構成にしたので、表示素子19の設置場所の自由度が向上する。
次に、図5により本考案にかかるサージ保護装置の他の実施例について説明する。
この図5において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図1と異なる部分を重点に述べる。
この図5において図1と異なる点は、サージ吸収素子15a〜15fと電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cが溶断されることなく正常に動作していることを表示する第1表示素子24と、サージ吸収素子15a〜15fの何れかが短絡破壊されることに伴う温度ヒューズ17a〜17cの溶断及び定格以上の電流がサージ吸収素子15a〜15fの何れかに流れることに伴う電流ヒューズ16a〜16cの溶断時にこれらを異常として表示する第2表示素子25とを備え、この第1及び第2表示素子24及び25を制御回路20により別々に点灯及び消灯制御できるようにしたところにある。
前記第1及び第2表示素子24,25は、別々の電流制限抵抗26,27を介して前記接続端子14aと14cとの間に並列に接続されている。また、第1及び第2表示素子24,25は発光ダイオードやネオン管等からなり、この第1及び第2表示素子24,25は互いに異なる表示色、例えば、第1表示素子24を緑色に、第2表示素子25を赤色に点灯できるように構成されている。
第1及び第2表示素子24及び25を別々に点灯及び消灯制御するために制御回路20は、図1に示す場合と同様に整流回路201,203,205からの出力によって別々にオン動作されるスイッチング素子202,204,206と、この直列回路に直列に接続された表示素子切替手段261を備え、この表示素子切替手段261は、例えばリレーから構成されている。
表示素子切替手段、すなわちリレー261の励磁コイル261cはスイッチング素子202〜206の直列回路に電流制限抵抗R7を介して直列に接続され、そして、リレー261の付勢時に閉成するメーク接点261aは第1表示素子24の回路に直列に接続され、リレー261の消勢時に閉成するブレーク接点261bは第2表示素子25の回路に直列に接続されている。
次に、上記のように構成された本実施例の動作について説明する。
図5に示す回路において、電源線またはアース線に雷などのサージ電圧が侵入すると、このサージ電圧は、サージ保護装置12を構成するサージ吸収素子15a〜15fにより吸収される。このため、分電盤10に接続された電子または電気機器をサージ電圧から保護することができる。
ここで、サージ保護装置12のサージ吸収素子15a〜15fに異常がなく正常に機能する場合は、これに対応する電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cは溶断されていないので、制御回路20のリレー261は付勢状態に保持されている。これにより、リレー261のメーク接点261aは閉成状態に保持され、かつブレーク接点261bは開成状態に保持される。この結果、第1表示素子24は青色に点灯され、第2表示素子25は消灯されている。このため、この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12は保護機能の発揮し得る正常状態にあることを確認できる。
また、電源線またはアース線に侵入したサージ電圧がサージ保護装置12の定格を上回と、このサージ電圧が侵入した電路のサージ吸収素子15a〜15fのいずれかが短絡破壊されされる。これに伴い、この短絡破壊したサージ吸収素子が発生する高い熱により、該サージ吸収素子と接触状態にある温度ヒューズ17a〜17cのいずれかが溶断される。これにより、制御回路20を構成するリレー261への電力供給が遮断されるため、このリレー261は消勢され、そのブレーク接点261bは閉成され、かつメーク接点261aは開成される。その結果、第1表示素子24が消灯され、第2表示素子25が点灯されるため、この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12は保護機能を発揮できない異常状態にあることを確認できる。
また、電源線またはアース線に侵入したサージ電圧により、電流ヒューズの定格値以上の電流がサージ吸収素子15a〜15fのいずれかに流れると、これに対応する電流ヒューズ16a〜16cのいずれかが溶断される。これにより、制御回路20を構成するリレー261への電力供給が遮断されるため、このリレー261は消勢され、そのブレーク接点261bは閉成され、かつメーク接点261aは開成される。その結果、第1表示素子24が消灯され、第2表示素子25が点灯されるため、この状態を収納ケース121の表示窓124から見ることにより、サージ保護装置12は保護機能を発揮できない異常状態にあることを確認できる。
このような本実施例によれば、サージ保護装置12の正常及び異常の表示に点灯色の異なる第1表示素子24及び第2表示素子25を利用し、サージ吸収素子15a〜15fと電流ヒューズ16a〜16c及び温度ヒューズ17a〜17cが溶断されることなく正常に動作している時に制御回路20で第1表示素子24を点灯制御して、サージ保護装置12が正常に機能していることを表示し、また、サージ吸収素子15a〜15fの何れかが短絡破壊されることに伴う温度ヒューズ17a〜17cの溶断及び定格以上の電流がサージ吸収素子15a〜15fの何れかに流れることに伴う電流ヒューズ16a〜16cの溶断時は制御回路20で第2表示素子25を点灯制御して、サージ保護装置12が異常であることを異なる点灯色で表示する構成にしたので、サージ保護装置12の雷などのサージに対する保護機能の有無及びサージ吸収素子の短絡破壊などによる故障の有無を目視により容易に判別することができる。
なお、上記実施例では、三相四線式配電路に本考案のサージ保護装置を適用した場合について説明したが、本考案はこれに限定されず、単相二線式配電路及び三相三線式配電路等の他の配電路方式にも適用できる。
また、上記実施例では、本考案のサージ保護装置を分電盤に適用した場合について説明したが、本考案はこれに限らず、配電盤や制御盤にも適用することができる。
また、本考案における制御回路20は、上記図1に示す構成のものに限定されず、トランジスタ等の半導体素子を利用して構成することも可能である。
本考案にかかるサージ保護装置を三相四線式の配線路に適用した場合の一例を示す回路図である。 本考案にかかるサージ保護装置の一部を分解して示す斜視図である。 本考案にかかるサージ保護装置を分電盤の外面に装着した場合の一例を示す斜視図である。 本考案にかかるサージ保護装置を分電盤の内部に装着した場合の他の例を示す斜視図である。 本考案にかかるサージ保護装置の他の実施例を示す一部の回路図である。
符号の説明
10 分電盤
101 箱体
102 表示窓
11a〜11c 電源線
11d アース線
12 サージ保護装置
121 収納ケース
122 配線基板
124 表示窓
13 四芯ケーブル
14a〜14c 電源線接続端子
14d アース端子
15a〜15f サージ吸収素子
16a〜16c 電流ヒューズ
17a〜17c 温度ヒューズ
18a〜18c 電源ライン
19 表示素子
20 制御回路
201,203,205 整流回路
202,204,206 スイッチング素子
24 第1表示素子
25 第2表示素子
261 表示素子切替手段(リレー)
261a メーク接点
211b ブレーク接点

Claims (9)

  1. 分電盤、配電盤もしくは制御盤(以下分電盤等という)に給電する複数の電源線及びアース線に侵入する雷などのサージ電圧から電気機器を保護するサージ保護装置であって、
    収納ケースと、前記収納ケース内に収納された配線基板を有し、
    前記配線基板には前記各電源線のそれぞれに導体を介して別々に接続される複数の電源線接続端子と前記アース線に導体を介して接続されるアース端子が設けられ、
    前記配線基板に実装され前記各電源線接続端子のそれぞれ接続される各ラインと前記アース端子との間にそれぞれ接続された複数の第1サージ素子と、前記配線基板に実装され前記各ラインの隣り合うライン間にそれぞれ接続された複数の第2サージ吸収素子と、前記各電源線接続端子と該電源線接続端子に対応する前記第1及び第2サージ吸収素子との間にそれぞれ直列に接続された電流ヒューズと温度ヒューズとの直列回路とを備え、
    前記各直列回路の電流ヒューズは前記配線基板に実装され、前記各直列回路の温度ヒューズは該温度ヒューズの後段に接続される第1及び第2サージ素子の短絡破壊時の熱で溶断されるように該第1及び第2サージ素子に接して配置され、
    前記第1及び第2サージ吸収素子の何れかが短絡破壊されて該サージ吸収素子に対応する温度ヒューズが溶断された時もしくは前記電流ヒューズの何れかに規定値以上の電流が流れることにより該電流ヒューズが溶断された時の異常状態と前記第1及び第2サージ吸収素子の正常状態を表示する表示手段を前記分電盤等の外面から目視できるように設け、
    前記第1及び第2サージ吸収素子の正常状態または異常状態に応じて前記表示手段を点灯状態及び消灯状態に制御する制御回路を設けたことを特徴とするサージ保護装置。
  2. 前記表示手段は1つの表示素子からなり、該表示素子を前記第1及び第2サージ吸収素子の正常時に前記制御回路により点灯し、前記第1及び第2サージ吸収素子の異常時に前記制御回路により消灯するように構成したことを特徴とする請求項1記載のサージ保護装置。
  3. 前記第1及び第2サージ吸収素子は、バリスタ、放電管、直列ギャップ形アレスタもしくはガス封入形アレスタの何れかであることを特徴とする請求項1記載のサージ保護装置。
  4. 前記制御回路は、前記各ラインの隣り合うライン間のそれぞれに前記電流ヒューズと温度ヒューズとの直列回路を介して接続され該ライン間に加わる交流を所望レベルの直流に変換する複数の整流回路と、前記各整流回路毎に設けられ該整流回路の直流出力でオンされる複数のスイッチング素子とを有し、前記各スイッチング素子は前記表示手段の回路に直列に接続され、この各スイッチング素子により前記表示手段を点灯または消灯制御するように構成したことを特徴とする請求項1または2記載のサージ保護装置。
  5. 前記収納ケースは前記分電盤等の外面に設置され、前記収納ケースに前記表示手段の表示状態を目視可能にする表示窓を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のサージ保護装置。
  6. 前記収納ケースは前記分電盤等の内部に設置され、前記表示手段は前記分電盤等の箱体に設けた表示窓に臨ませて配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のサージ保護装置。
  7. 前記表示手段は前記第1及び第2サージ吸収素子の何れも正常であることを表示する第1表示素子と前記第1及び第2サージ吸収素子の何れかが短絡破壊などで異常であることを表示する、前記第1表示素子と異なる表示色の第2表示素子とからなり、前記制御回路は、前記各ラインの隣り合うライン間のそれぞれに前記電流ヒューズと温度ヒューズとの直列回路を介して接続され該ライン間に加わる交流を所望レベルの直流に変換する複数の整流回路と、前記各整流回路からの直流出力によって別々にオンされ互いに直列接続された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子の直列回路に直列に接続され前記各スイッチング素子がオン状態にある時に前記第1表示素子を点灯状態に制御するとともに前記第2表示素子を消灯状態に制御し、かつ前記各スイッチング素子のいずれか1つがオフ状態にある時に前記第1表示素子を消灯状態に制御するとともに前記第2表示素子を点灯状態に制御する表示素子切替手段を備えることを特徴とする請求項1記載のサージ保護装置。
  8. 前記収納ケースは前記分電盤等の外面に設置され、前記収納ケースに前記第1及び第2表示素子の表示状態を目視可能にする表示窓を設けたことを特徴とする請求項1または7記載のサージ保護装置。
  9. 前記収納ケースは前記分電盤等の内部に設置され、前記第1及び第2表示素子は前記分電盤等の箱体に設けた表示窓に臨ませて配置されていることを特徴とする請求項1または7記載のサージ保護装置。
JP2003272967U 2003-12-08 2003-12-08 サージ保護装置 Expired - Fee Related JP3102126U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003272967U JP3102126U (ja) 2003-12-08 2003-12-08 サージ保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003272967U JP3102126U (ja) 2003-12-08 2003-12-08 サージ保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3102126U true JP3102126U (ja) 2004-07-02

Family

ID=43255680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003272967U Expired - Fee Related JP3102126U (ja) 2003-12-08 2003-12-08 サージ保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3102126U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5412526A (en) Surge arrester circuit and housing therefor
US11043344B2 (en) Arc flash reduction maintenance system with pyrotechnic circuit protection modules
KR102413545B1 (ko) 불꽃 회로 보호 시스템, 모듈 및 방법
JP5959447B2 (ja) サージ防護装置
JP2012104598A (ja) 劣化警報機能付きspd
US6034611A (en) Electrical isolation device
JP4931954B2 (ja) 信号機制御システム
JPH09233622A (ja) 避雷器内蔵分電盤
US20020054465A1 (en) Internally panel-mounted surge protector
JP2014155340A (ja) サージ防護装置
JP6183863B2 (ja) 劣化警報機能付きspd
KR20120087584A (ko) 서지 보호 장치
JPH10326702A (ja) サージ吸収器
JP3102126U (ja) サージ保護装置
KR101006580B1 (ko) 바리스터 교체형 서지보호기
JP2002238110A (ja) 盤用避雷器
JP6936547B1 (ja) 電流遮断装置
US7616424B2 (en) Surge suppression module with disconnect
KR100907943B1 (ko) 감시카메라용 통합형 서지 방지장치
JP2005341681A (ja) 避雷器
US10855075B2 (en) Surge protective circuit and surge protective device
JP2000013984A (ja) 通信機器用雷防護回路
JP4767432B2 (ja) 耐雷素子及び耐雷保護装置
KR0125670Y1 (ko) 과전압억제기
JP3013803B2 (ja) 分電盤

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees