JPH0566952U - 金属化フイルムコンデンサ用保護フイルム - Google Patents

金属化フイルムコンデンサ用保護フイルム

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JPH0566952U
JPH0566952U JP1716492U JP1716492U JPH0566952U JP H0566952 U JPH0566952 U JP H0566952U JP 1716492 U JP1716492 U JP 1716492U JP 1716492 U JP1716492 U JP 1716492U JP H0566952 U JPH0566952 U JP H0566952U
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JP
Japan
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film
protective film
metallized
metal
protective
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Pending
Application number
JP1716492U
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English (en)
Inventor
恵一 横山
Original Assignee
日通工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着性が良く、且つ溶射金属が付着してもこ
れを容易に除去できる金属化フイルムコンデンサ用保護
フイルムを提供すること。 【構成】 金属化フイルムコンデンサの外周に巻き回さ
れる金属化フイルムコンデンサ用保護フイルム10であ
る。ポリエステルフイルム15の一方の面の全体にのり
20を塗布する。他方の面の中央にはポリエステルフイ
ルム15の幅より狭い幅で帯状に離型剤25を塗布す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属化フイルムコンデンサ用保護フイルムに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、金属化フイルムコンデンサは、金属を蒸着した金属化フイルムを巻き回 した後、その最外周に金属化していない保護フイルムを数回巻き回して構成され ている。 この保護フイルムとしては、従来以下のような構造のものがあった。
【0003】 図5(a)に示すように、ポリエステルフイルム81だけで構成された保護 フイルム90。
【0004】 図5(b)に示すように、ポリエステルフイルム81の一方の面全体に、熱 可塑性材料からなるのり面83を形成した保護フイルム91。
【0005】 図5(c)に示すように、ポリエステルフイルム81の一方の面全体にのり 面83を形成するとともに、他方の面全体に離型剤85を塗布した保護フイルム 92。
【0006】 ここで図6はこれらの保護フイルム90(又は91,92)を用いて金属化フ イルムコンデンサを製造する工程を簡単に示す図である。即ちまず同図(a)に 示すように、金属化フイルムを巻き回した最外周に保護フイルム90(又は91 ,92)を巻き回す。なお保護フイルム91,92の場合は、のり面83を内側 にして巻き回す。次に同図(b)に示すように、熱成形を行ってその形状を扁平 とする。そして同図(c)に示すように両端に金属溶射を施して金属溶射部95 ,96を設ける。そして同図には示していないが、この金属溶射部95,96に 金属端子を取り付けてその全体をモールドすれば、金属化フイルムコンデンサが 完成する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記保護フイルム90,91,92にはそれぞれ以下のような問 題点があった。 (1) 保護フイルム90の場合は、のり面を設けていないので、その巻き終わり 部分を線状にシールするが、剥がれ易い。また離型剤を塗布していないので、そ の両端に金属溶射を施した際に保護フイルム90の表面(図6(c)の表面aの 部分)に金属が強固に付着し易く、且つこれを清掃しても付着した金属が取れに くい。なお該表面aに金属が付着すると、両金属溶射部95,96間が表面導通 してしまうおそれがある。
【0008】 (2) 保護フイルム91の場合は、のり面83を設けているので接着強度が強く 、剥がれにくい。しかしながら離型剤を塗布していないので、前記(1) の場合と 同様に、その表面aに金属溶射時の金属が強固に付着し易く、且つこれを清掃し ても付着した金属が取れにくい。
【0009】 (3) 保護フイルム92の場合は、その表面に離型剤85を塗布しているので、 金属溶射時の金属が付着しにくく、しかも付着した金属が清掃によって容易に除 去できる。しかしながら巻き回した保護フイルム92の間に離型剤85が介在し てしまうため、該保護フイルム92間の接着強度が弱くなり、剥がれ易くなって しまう。
【0010】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、接着性が良く、 且つ溶射金属が付着してもこれを容易に除去できる金属化フイルムコンデンサ用 保護フイルムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案は、図1に示すように、ポリエステルフイル ム15の一方の面の全体にのり20を塗布し、他方の面にポリエステルフイルム 15の幅より狭い幅で帯状に離型剤25を塗布して金属化フイルムコンデンサ用 保護フイルム10を構成した。
【0012】
【作用】
保護フイルム10を金属化フイルムコンデンサの外周に巻き回した場合、該保 護フイルム10の離型剤25を塗布していない部分同士の接着は、離型性がない ため、その接着強度が十分となり、剥がれにくくなる。
【0013】 一方保護フイルム10の離型剤25を塗布した部分には、溶射金属が付着しに くく、しかも付着した金属は清掃工程によって容易且つ確実に除去される。つま り離型剤25を塗布した帯の幅だけ溶射金属は円周方向に完全に付着しない。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案にかかる金属化フイルムコンデンサ用保護フイルムの1実施例を 示す斜視図である。同図に示すようにこの保護フイルム10は、ポリエステルフ イルム15の表裏面にそれぞれのり面20と離型剤25を塗布して構成されてい る。
【0015】 ここでのり面20はポリエステルフイルム15の裏面全面に設けられる。
【0016】 一方、離型剤25はポリエステルフイルム15の表面の中央部に該ポリエステ ルフイルム15の幅より狭い幅で帯状に塗布され、その両端は離型剤25なしと されている。つまりポリエステルフイルム15の表面に離型剤25を塗布した部 分と塗布しない部分を設けたのである。
【0017】 図2はこの保護フイルム10(14mm幅のもの)を製造する方法を示す平面図 である。同図に示すように保護フイルム10を製造するには、まず幅広のポリエ ステルフイルム1を用意する。
【0018】 そしてその裏面全体に熱可塑性ののりを塗布してのり面20(同図には図示せ ず)を形成する。一方該ポリエステルフイルム1の表面には離型剤25を帯状に 多数本塗布する。ここでこの離型剤25の塗布幅は6mm幅とし、各離型剤25間 の間隔は8mmとする。
【0019】 そしてこのポリエステルフイルム1に14mm間隔でスリット30を設け、その 後該スリット30の部分を切断すれば、14mm幅の保護フイルム10が完成する 。
【0020】 図3はこの保護フイルム10を用いて金属化フイルムコンデンサを製造する工 程を示す図である。
【0021】 即ちまず同図(a)に示すように、14mm幅の金属化プラスチックフイルムを ロール状に巻き上げた後にその最外周に14mm幅の保護フイルム10を複数回巻 き回す。
【0022】 次に同図(b)に示すように、巻き回した保護フイルム10に熱と圧力を加え てその形状を扁平に成形すると同時に積層した保護フイルム10間を熱で接着す る。このとき、保護フイルム10の両側は離型剤25が塗布されていない部分な ので、積層した保護フイルム10のポリエステルフイルム15間がのり面20に よって直接接着されることとなり、その接着強度が十分となり、剥がれにくくな る。
【0023】 次に同図(c)に示すように、この素子を粘着テープ35に連続して取り付け てロール状に巻き上げ、その両端面に金属溶射を施して各素子の両端に金属溶射 部40,45(同図(d)参照)を設ける。
【0024】 そして同図(d)に示すように、各素子を粘着テープ35から取り外し、その 外周をエアブラスター等によって清掃する。このとき保護フイルム10の離型剤 25を塗布した部分には、金属溶射時の金属が付着しにくく、しかも付着した金 属はこの清掃工程によって容易且つ確実に除去される。つまり離型剤25を塗布 した幅だけ溶射金属は円周方向に完全に付着せず、両金属溶射部40,45間の 導通は確実に防止できる。
【0025】 そして同図(e)に示すように、該素子の金属溶射部40,45にリード線5 0,55を接合し、最後に同図(f)に示すように外装60を施せば、金属化フ イルムコンデンサが完成する。
【0026】 図4は本考案にかかる保護フイルム10を用いて製造した金属化フイルムコン デンサと、図5(b),(c)に示す保護フイルム91,92を用いて製造した 金属化フイルムコンデンサにおいて、フイルム剥がれの発生数と、素子表面での 溶射金属導通の発生数を検査した検査結果を示す図である。
【0027】 同図に示すように、本考案にかかる保護フイルム10を用いた金属化フイルム コンデンサの場合は、フイルム剥がれ及び溶射金属の表面導通のいずれの項目に おいても、ほとんど不良が発生しないことがわかった。
【0028】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかる金属化フイルムコンデンサ用保護 フイルムによれば、巻き回した保護フイルム間の接着性が良くて剥離せず、且つ その表面に溶射金属が付着しにくいという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる金属化フイルムコン
デンサ用保護フイルム10を示す斜視図である。
【図2】保護フイルム10(14mm幅のもの)を製造す
る方法を示す平面図である。
【図3】保護フイルム10を用いて金属化フイルムコン
デンサを製造する工程を示す図である。
【図4】本考案にかかる保護フイルム10を用いて製造
した金属化フイルムコンデンサと、図5(b),(c)
に示す保護フイルム91,92を用いて製造した金属化
フイルムコンデンサにおいて、フイルム剥がれの発生数
と、素子表面での溶射金属導通の発生数を検査した検査
結果を示す図である。
【図5】従来の保護フイルム90,91,92を示す斜
視図である。
【図6】保護フイルム90(又は91,92)を用いて
金属化フイルムコンデンサを製造する工程を簡単に示す
図である。
【符号の説明】
10 金属化フイルムコンデンサ用保護フイルム 15 ポリエステルフイルム 20 のり面 25 離型剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化フイルムコンデンサの外周に巻き
    回される金属化フイルムコンデンサ用保護フイルムにお
    いて、 ポリエステルフイルムの表面と裏面にそれぞれのりと離
    型剤を塗布し、離型剤は該ポリエステルフイルムの幅よ
    り狭い幅で帯状に塗布されたことを特徴とする金属化フ
    イルムコンデンサ用保護フイルム。
JP1716492U 1992-02-21 1992-02-21 金属化フイルムコンデンサ用保護フイルム Pending JPH0566952U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020136518A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンデンサ及びコンデンサの製造方法

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