JPH0566650A - 2色画像記録用光走査装置 - Google Patents

2色画像記録用光走査装置

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JPH0566650A
JPH0566650A JP3262367A JP26236791A JPH0566650A JP H0566650 A JPH0566650 A JP H0566650A JP 3262367 A JP3262367 A JP 3262367A JP 26236791 A JP26236791 A JP 26236791A JP H0566650 A JPH0566650 A JP H0566650A
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laser light
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light
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Application number
JP3262367A
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English (en)
Inventor
Takayuki Osawa
孝之 大沢
Kenichi Takanashi
健一 高梨
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結像光学系の色収差の2色画像記録への影響を
有効に除去する。 【構成】光源装置1A,1Bからのレーザー光束の一方
を基準として、結像光学系5を設定し、他方のレーザー
光束のビームウエストを大きく設定することにより、こ
の他方のレーザー光束による光スポット6上の光スポッ
トのスポット径変動を小さくする。また、各レーザー光
束ごとに、別個の画素周波数を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は2色画像記録用光走査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに波長の異なる2つの光による光走
査を行って、互いに極性の異なる2種の静電潜像を同一
の感光体上に形成し、これら静電潜像を互いに逆極性に
帯電され異なった色に着色されたトナーで可視化して2
色画像を記録する2色画像記録方法が知られている(特
公昭60−32190号公報)。
【0003】このような2色画像記録方法を実行するた
めの光走査装置として、「波長の異なる2つのレーザー
光束を同時にあるいは別々に偏向させ、共通の結像光学
系により被走査面上に光スポットとして集光して光走査
を行う」方式のものが知られている(上記公報)。
【0004】このような光走査方式の場合、偏向光束を
被走査面上に光スポットとして集光する共通の結像光学
系が「色消し」機能を持っていないと、各レーザー光束
の形成する光スポットの位置が互いにずれたり、光スポ
ットのスポット径変動が大きくなったりする問題があ
る。
【0005】共通の結像光学系を「色消し」機能を持つ
ものとして構成しようとすると、結像光学系のコストが
高くつくという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
を解決するべくなされたものであって、結像光学系とし
て低コストで実現できる「色消し機能を持たない」もの
を用い、しかも結像光学系の色収差に基づく諸問題を有
効に解決できる新規な2色画像記録用光走査装置の提供
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の2色画像記録
用光走査装置は、「波長の異なる2つのレーザー光束を
同時にあるいは別々に偏向させ、共通の結像光学系によ
り被走査面上に光スポットとして集光して光走査を行う
装置」である。「被走査面」は、上記特公昭60−32
190号公報に記載されたような感光体の感光面であ
る。
【0008】請求項1の装置は、「上記波長の異なる2
つのレーザー光束のうちの一方のレーザー光束を基準と
して上記結像光学系を設定し、他方のレーザー光束のビ
ームウエストを大きく設定することにより、この他方の
レーザー光束による光スポットのスポット径変動を小さ
くするようにした」点を特徴とする。
【0009】この場合、被走査面上の光スポットのスポ
ット径を各光束で互いに略等しく設定することができる
(請求項2)。
【0010】請求項3の装置は、上記請求項1または2
の装置において、「一方のレーザー光束を光源装置から
主走査対応方向において平行光束として射出させ、他方
のレーザー光束を、主走査対応方向における結像位置が
上記一方のレーザー光束の主走査対応方向における結像
位置と合致するように、主走査対応方向において収束性
もしくは発散性にして射出させるようにした」点を特徴
とする。
【0011】ここで「主走査対応方向」とは、各光束に
就き、光源から被走査面に到る光路を光軸に沿って直線
的に展開した状態に於いて、主走査方向と平行になる方
向であり、同様の状態において副走査方向に平行になる
方向を「副走査対応方向」と称する。
【0012】各レーザー光束の光源装置から被走査面に
到る光路上に配置される各種光学装置、即ちレンズ系や
偏向装置等は光走査装置に関連して従来から知られた種
々のものを適宜利用できるが、請求項4の装置は「波長
の異なる2つのレーザー光束が光束合成光学素子により
単一の光束に合成されて回転多面鏡により偏向され、結
像光学系は基準のレーザー光束に対して、回転多面鏡の
偏向反射面位置と被走査面位置とを副走査対応方向に関
して幾何光学的に略共役な関係とし、各レーザー光束が
上記偏向反射面の近傍に主走査対応方向に長い線像とし
て結像される」ことを特徴とする。
【0013】請求項4の装置構成の場合、「波長の異な
るレーザー光束を放射する2つの光源装置と、これら光
源装置からのレーザー光束を合成する光束合成光学素子
との間に、それぞれ副走査対応方向に正のパワーを持つ
シリンダーレンズを配して各レーザー光束を偏向反射面
近傍に主走査対応方向に長い線像として結像せしめ、こ
れらシリンダーレンズの光軸方向の位置を調整して、各
レーザー光束の結像光学系による副走査対応方向の結像
位置が実質的に一致するように」構成することができる
(請求項5)。「光束合成光学素子」としては各種ハー
フミラーや偏光ビームスプリッターを用いることができ
る。
【0014】この発明のように、波長の異なる2つのレ
ーザー光束に共通して、色消し機能のない結像光学系を
用いる場合、主走査対応方向に関する色収差の影響は
「各レーザー光束の形成する光スポットの位置ずれ」と
いう形でもあらわれる。この位置ずれは、光走査におけ
る書き込みのタイミングを電気的に補正することによっ
ても補正できる。
【0015】この補正の方法としては、請求項6の装置
のように「波長の異なる2つのレーザー光束に対して書
き込み開始位置を揃えるとともに、角レーザー光束毎に
別個の画素周波数を設定し、各レーザー光束により書き
込まれる画像情報の位置ずれを補正する」ようにしても
良いし、「波長の異なる2つのレーザー光束の所定の一
方を基準として書き込み開始用の同期信号を検出し、こ
の同期信号を遅延回路により所定時間遅延させて、他方
のレーザー光束の書き込み開始用同期信号とし、書き込
みは各レーザー光束とも同一の画素周波数で行う」よう
にしても良い(請求項7)。
【0016】また請求項6または7の装置の場合におい
ては、「波長の異なるレーザー光束の一方を基準とし
て、この基準光束に対して書き込み開始用の同期信号検
知を行う」ことができるし(請求項8)、「波長の異な
るレーザー光束の双方に対して、書き込み開始用の同期
信号検知を行う」こともできる(請求項9)。
【0017】請求項8のように、基準光束に対して書き
込み開始用の同期信号検知を行なう場合、他方の光束の
書き込み開始位置を基準光束の書き込み開始位置に揃え
るには、両光束に対する結像光学系の色収差による結像
位置の差を予め測定してこれを時間に換算し、他方の光
束の書き込み開始のタイミングを定めれば良い。また基
準光束に対して同期信号検知を行なう間、他方のレーザ
ー光束は消灯しておけば、基準光束に対する同期信号検
知を、他方の光束がノイズとして妨げるとことがない。
【0018】波長の異なるレーザー光束の双方に対し
て、書き込み開始用の同期信号検知を行う場合、結像光
学系による色収差が比較的小さい場合や、あるいは検知
手段を結像光学系の比較的近傍に配するような場合、検
出手段位置で、各レーザー光束が十分に分離していない
と、各光束を別個に検出するのが難しい。 このような
場合、請求項10の装置のように、結像光学系と検出手
段との間にレーザー光束を分離するためのビーム分離手
段を設けて、検出手段に対して各レーザー光束が分離し
て入射するようにすることができる。
【0019】ビーム分離手段としては、凸面鏡(請求項
11)や、回折格子(請求項12)、あるいはダイクロ
イックミラー(請求項13)を用いることができる。さ
らに、この場合、結像光学系とビーム分離手段の間、も
しくはビーム分離手段と検出手段との間に、結像光学系
の色収差を補正する補正レンズを設けても良い(請求項
14)。
【0020】上記の場合とは逆に、書き込み開始用の同
期信号を検知する検知手段と結像光学系との間に、検知
ビーム用の結像レンズを設け、この結像レンズにより、
結像光学系による色分離を補正して、各レーザー光束を
検知手段上の同一位置に結像させるようにしても良い
(請求項15)。
【0021】また上記請求項6の装置のように「波長の
異なる2つのレーザー光束のそれぞれに別個の画素周波
数を設定する」場合、これらの画素周波数のクロック信
号を共に等間隔クロック信号としても良いし(請求項1
6)、一方のクロック信号を等間隔クロック信号とし、
他方のクロック信号は「結像光学系の色収差を考慮して
周波数を偏向角に応じて設定」するようにしても良い
(請求項17)。さらに、このように2つのレーザー光
束の各々に対して、異なる画素周波数を設定する場合、
「光走査領域の開始側と終了側とに光束検出手段を設け
て、少なくとも一方の光束を検出し、これら光束検出手
段による検出の時間差に基づき、波長の異なる2つのレ
ーザー光束の個々に対して画素周波数を設定する」よう
にすることができる。
【0022】
【作用】図1は、この発明を適用できる2色画像記録用
光走査装置の1例を示している。図中、符号1A,1B
は光源装置、符号2A,2Bはシリンダーレンズ、符号
3は光束合成光学素子としての偏向ビームスプリッタ
ー、符号4は偏向装置としての回転多面鏡、符号5は結
像光学系としてのfθレンズ、符号6は被走査面を示し
ている。この構成から明らかなように、この装置例は請
求項4の装置構成である。また前述したように、被走査
面6は具体的には感光体の感光面であり、図には平面と
して描かれているが円筒面の場合もある。
【0023】光源装置1は、波長780nmのレーザー
光を放射する半導体レーザーとコリメートレンズとを有
し、実質的な平行光束を放射する。光源装置2は、波長
680nmのレーザー光を放射する半導体レーザーとコ
リメートレンズとを有し、実質的な平行光束を放射す
る。これら光源装置1A,1Bからのレーザー光束はそ
れぞれ、シリンダーレンズ2A,1Bに入射し、これら
シリンダーレンズ2A,2Bによりそれぞれ副走査対応
方向へ集束させられる。このように集束傾向を与えられ
た各レーザー光束は偏光ビームスプリッター3により単
一の光束に合成され、回転多面鏡4の偏向反射面4Aに
入射し、反射される。各光源装置1A,1Bからのレー
ザー光束はそれぞれシリンダーレンズ2A,2Bにより
偏向反射面4Aの近傍に、主走査対応方向に長い線像に
結像される。
【0024】偏向反射面4Aによる反射光束は、fθレ
ンズ5により被走査面6上に光スポットとして集光す
る。回転多面鏡4が等速回転すると反射光束は、等角速
度的に偏向し、光スポットは被走査面6上を主走査方向
へ略等速的に移動して光走査を行う。光走査に応じて各
レーザー光束を画像信号で変調すれば、各レーザー光束
ごとに画像情報を書き込むことができる。
【0025】fθレンズ5は、副走査対応方向に関し
て、偏向反射面4Aの位置と被走査面6の位置とを幾何
光学的に略共役な関係としており、この光学的関係のた
めに回転多面鏡4の偏向反射面4Aの、所謂「面倒れ」
が補正される。
【0026】結像光学系としてのfθレンズ5は「色消
し」機能を持たないため、色収差が存在する。図1の例
では、波長780nmのレーザー光束を基準とし、この
光束に対して結像光学系が設定されている。即ち、図2
に示すように、波長780nmの光束(実線で示す)が
副走査対応方向(図2上下方向)において被走査面6上
に結像するように結像するようにfθレンズ5の位置を
定めるのである。すると、波長680nmのレーザー光
束(破線で示す)の副走査対応方向における結像位置
は、色収差により被走査面6に対してずれてしまう。こ
の「ずれ」は光スポットの副走査方向のスポット径変動
の原因となる。
【0027】一方、主走査対応方向に就いて見ると、波
長680nmのレーザー光束の結像位置は色収差により
被走査面位置からずれるが、それと同時に、図3に破線
で示すように光スポット位置が主走査方向(図3上下方
向)においてもずれる。この「ずれ」は、各光束により
書き込まれる画像情報の位置ずれの原因になる。
【0028】このような、主・副走査対応方向の「ず
れ」の問題を、この発明では、上述した構成により解決
するのである。
【0029】
【実施例】以下、具体的に説明する。2色画像記録用光
走査装置としては図1に示す如きものを想定する。結像
光学系であるfθレンズ5は、光源装置1からの波長7
80nmのレーザー光束を基準として設定されているも
のとする。
【0030】シリンダーレンズ2A,2Bはそれぞれ、
光源装置1A,1Bからのレーザー光束を偏向反射面4
Aの位置に主走査対応方向に長い線像として結像するよ
うに配備条件を定められている。このとき、波長780
nm,680nmの各レーザー光束に対するfθレンズ
5による、主走査対応方向および副走査対応方向におけ
る結像位置を示したのが図4である。
【0031】fθレンズ5は波長780nmのレーザー
光束を基準として設定されているので、結像位置は主・
副走査対応方向とも図に示すように被走査面に近い。こ
れに対して、波長680nmのレーザー光束の結像位置
はfθレンズ5の色収差のため主・副走査対応方向とも
被走査面からずれている。とくに副走査対応方向の結像
位置の「ずれ」は大きい。図4の結像位置は幾何光学的
な結像位置である。波動光学的にはレーザー光束は点に
集束することはなく、レーザー光束の光束径はビームウ
エストにおいて最小になる。ビームウエスト径を小さく
すると、ビームウエストの位置は幾何光学的な集光点に
近接した位置になる。
【0032】ここで先ず、副走査対応方向のスポット径
を問題としてみる。基準となる波長(以下、基準波長と
いう)780nmのレーザー光束の結像位置は、被走査
面に近接して変化している。このため、基準レーザー光
束に関してはビームウエストを小さく設定しても、光ス
ポットの副走査方向の径は副走査対応方向におけるビー
ムウエスト径の近傍で結像位置の変化に応じて小さく変
動するのみであり、副走査対応方向のスポット径変動は
実質的に問題とはならない。
【0033】これに対して、波長680nmのレーザー
光束の場合は、図4に示すように幾何光学的な結像位置
は副走査対応方向おいて被走査面から離れているため、
ビームウエスト径を小さく設定すると、光スポットの副
走査方向の径はビームスポット径よりもかなり大きくな
り、主走査に伴う光スポット径の変動も大きい。
【0034】そこで請求項1の発明では、波長680n
mのレーザー光束のビームウエスト、即ちこのレーザー
光束が被走査面近傍に形成するビームウエストの径を大
きく設定して、主走査に伴う光スポット径の変動を小さ
く抑えるのである。
【0035】即ち、ビームウエスト径をw0、ビームウ
エスト位置から光束に沿って計った距離をz、波長をλ
とすると、ビームウエスト位置から距離:zだけ離れた
位置における光束径W(z)は、 W(z)=w0√[{1+(zλ/πw0 22] (1) で与えられる。但し、この式の右辺で√[ ]は、
[ ]内の量に就き平方根を取ることを意味する。この
(1)式から明らかなように、W(z)はビームウエス
ト径w0が小さいほど、zの増加とともに急激に大きく
なる。換言すれば、ビームウエスト径w0を大きく設定
することにより、ビームウエスト近傍での光束径の変化
を小さくすることができる。従って、請求項1の装置で
は波長680nmのレーザー光束に対するビームウエス
トを、被走査面6上における同光束のスポット径変動が
実質上問題とならない程度に小さくなるように、ビーム
スポット径を大きく設定するのである。これを実現する
には、光源装置2と偏向ビームスプリッター3との間に
配備される光スポット形状整形用のアパーチュア板(図
示されず)におけるアパーチュア幅をしかるべく小さく
設定すれば良い。
【0036】図4を見ると明らかなように、説明中の例
においては、主走査対応方向に関する結像位置は、波長
680nmのレーザー光束においても被走査面6に比較
的近接しており、主走査対応方向における変動も少な
い。従って、ビームウエストを大きく設定するのは、説
明中の例においては副走査対応方向に就いてのみ実施し
ても十分な効果が得られる。勿論一般の場合には、主・
副走査対応方向のそれぞれに就いて適当なビームウエス
ト径を設定すれば良いのである。これは上記両方向にお
ける前記アパーチュア幅の調整で実現できる。
【0037】上述した請求項1の装置の場合、基準波長
780nmのレーザー光束についてはビームウエスト径
を小さく設定することができる。従ってこの場合、基準
のレーザー光束の光スポット径に対して、波長680n
mの波長のレーザー光束の光スポット径は大きくなり、
その分だけ記録画像の解像力も小さくなる。このような
場合、記録する2種の画像の色を黒・赤の2色とする
と、一般に高い解像力を必要とする黒色画像の書き込み
に対しては基準のレーザー光束を割当て、波長680n
mのレーザー光束は赤色画像の書き込みに利用すれば良
い。場合によっては、2種の記録画像ともさほどの高解
像力を必要としないが、解像力は互いに略等しいことが
望まれる場合もある。このような場合には、基準波長7
80nmのレーザー光束のビームウエスト径もしかるべ
く大きく設定し、各レーザー光束の光スポット径が互い
に略等しくなるようにすれば良いのである。このよう
に、光スポットのスポット径を両レーザー光束に対して
略等しく設定すると、形成された静電潜像に対する現像
・画像条件を安定したものとすることができる。
【0038】ところで、図1の光走査装置において、各
光源装置1A,1Bからのレーザー光束は実質的な平行
光束として射出し、主走査方向に関しては各レーザー光
束ともfθレンズ5によってのみ結像される。この状況
は図1の光走査装置のみならず他の方式の光走査装置に
おいても一般的である。このとき、光源装置から射出す
る光束を主走査対応方向において若干発散性とするとf
θレンズ5による主走査対応方向の結像位置はfθレン
ズ5から遠ざかる方向へずれ、若干収束性にすれば主走
査対応方向の結像位置はfθレンズ5に近づく側へずれ
る。
【0039】そこで請求項3の装置では、光源装置1
A,1Bからのレーザー光束のうちの一方を基準として
主走査対応方向に関して実質的に被走査面上に結像する
ように光学系設定を行い、他方のレーザー光束に関して
は、光源装置からの射出状態を主走査対応方向に関して
収束性もしくは発散性として、その結像位置を基準レー
ザー光束の結像位置と実質的に合致させるのである。こ
れを実際に行うには、光源装置におけるコリメートレン
ズの位置を光軸方向で調整すれば良い。
【0040】同様のことは副走査対応方向に就いても行
うことができる。即ち、光源装置1A,1Bからのレー
ザー光束は、シリンダーレンズ2A,2Bにより偏向反
射面4Aの近傍に主走査対応方向に長い潜像として結像
されるが、シリンダーレンズ2A,2Bが光軸上で偏光
ビームスプリッター3に近づく方向へ変位すると、上記
「線像」の結像位置は光路上で偏光ビームスプリッター
3から遠ざかる側へ変位し、シリンダーレンズ2A,2
Bが光源装置側へ変位すると、線像の結像位置は偏光ビ
ームスプリッター3に近づく方へ変位する。そしてこの
ようにな線像の変位は、fθレンズ5の縦倍率に従い、
各レーザー光束の結像位置を被走査面近傍で変位させ
る。
【0041】従って、レーザー光束の一方を基準とし
て、副走査対応方向において基準レーザー光束が実質的
に被走査面6上に結像するようにし、他方のレーザー光
束による線像の結像位置を、シリンダーレンズの光路上
での変位により調整することにより、fθレンズ5によ
る副走査対応方向の結像位置を基準レーザー光束の結像
位置と実質的に合致させるようにするこできる。これが
請求項5の装置である。シリンダーレンズ2A,2Bの
光路上の位置を調整する代わりに、各シリンダーレンズ
の屈折力を調整しても同様の効果を実現できる。
【0042】このように、請求項3、5の装置では、主
・副走査対応方向における各レーザー光束の結像位置を
互いに実質的に合致させられるので、各レーザー光束に
対するビームウエスト径はそれぞれ小さく設定して光ス
ポット径を略等しく設定でき、各色記録画像とも解像力
の高い記録を実現できる。
【0043】一方、請求項1や2の装置ではビームウエ
スト径の調整により光スポット径の変動を軽減するの
で、シリンダーレンズによる線像の結像位置は各レーザ
ー光束において同一位置でよく、従って図6に示す実施
例のように、シリンダーレンズ2を各レーザー光束に共
通化して偏光ビームスプリッター3と回転多面鏡4との
間に配備するようにしても良い。このようにして光学系
の部品点数を減らすことができる。
【0044】以上のように請求項1ないし5の装置で
は、結像光学系の色収差に起因して光スポット径が変動
するのを軽減させることができる。しかし、図3に示す
ような色収差に基づく光スポット位置の主走査方向にお
ける位置ずれを補正することはできない。このような
「位置ずれ」は、図5のように偏向レーザー光束のリニ
アリティ(同図左図)、fθ特性(同図右図)にずれを
生じる。請求項6ないし9の装置では、このような光ス
ポットの位置ずれに伴う記録画像相互のずれを補正す
る。
【0045】請求項6の装置では、各レーザー光束ごと
に画素周波数を別個に設定し、図5に示すようなリニア
リティやfθ特性のずれを電気的に補正するのである。
【0046】各レーザー光束を共通の画素周波数で書き
込み駆動すると、書き込まれる各記録画像の位置関係
は、本来の位置関係に対してずれたとなるが、このずれ
は光走査装置の特性として一義的に定まる。そこで請求
項7の装置では、このような記録画像の位置ずれ量を考
慮し、各レーザー光束の書き込み解しのタイミングを異
ならせることにより、上記「位置ずれ」を解消し、画素
周波数自体は各レーザー光束について共通化するのであ
る。
【0047】図7は請求項6の装置の1実施例を示して
いる。偏向光束を書き込み開始側において光センサー7
で検知して同期信号発生回路8により同期信号を発生
し、この同期信号を信号制御回路9,10に印加する。
信号制御回路9,10は光源装置1A,1Bに印加する
画像情報信号を印加され、それぞれ所定の画素周波数
(これらの画素周波数に対応するクロック信号が、信号
制御回路9,10で生成される)で各画像信号を光源装
置1A,1Bに印加される。
【0048】図8は請求項7の装置の1実施例を示して
いる。偏向光束を書き込み開始側において光センサー7
で検知して同期信号発生回路8により同期信号を発生
し、この同期信号をクロック発生回路11に印加する。
クロック発生回路11は、各レーザー光束に共通の画素
周波数を発生する。この例では光源装置1Aからのレー
ザー光束が基準のレーザー光束であり、クロック発生回
路11により発生された画素周波数により画像情報信号
が光源装置1Aに印加される。一方、クロック発生回路
11で発生するクロック信号は他方において遅延回路1
2に印加され、回路12により所定時間(記録画像の位
置ずれを補正するための時間)遅延されて出力され、光
源装置1Bに入力される画像情報信号に対する画素周波
数として使用される。
【0049】上記請求項6,7の装置では、2つのレー
ザー光束の書き込み開始位置を揃えるため、偏向レーザ
ー光束を書き込み開始側で検知して書き込み用の同期信
号を発生させる必要がある。請求項6の装置の場合に
は、各レーザー光束に対して別個に画素周波数を設定
し、各レーザー光束を別個に制御するので、各レーザー
光束に就いて、同期信号を発生させる必要がある。
【0050】この場合は、図9(a)のように光センサ
ー7を共通にして波長680nm,780nmの各レー
ザー光束を順次検知して、各レーザー光束ごとの検知信
号に基づき同期信号の発生を行えば良い。図中符号7A
はナイフエッジ板を示す。
【0051】また請求項7の装置の場合には、同期信号
は唯一種発生させ、これを直接に基準波長のレーザー光
束に対する書き込み開始に使用し、上記同期信号を遅延
回路で遅延させたものを他方のレーザー光束に対する書
き込み開始に使用する。従ってこの場合は、レーザー光
束の検知は基準波長のレーザー光束に就いてのみ行えば
良く、図9(b)に示すようにレーザー光束の検知の
際、基準波長のレーザー光束でないほうの波長680n
mのレーザー光束の光源1Bは点燈させずにおくのであ
る。
【0052】図9(c)において符号7cは遮光板を示
す。遮光板7cは光センサー7Bの受光面前に配備さ
れ、互いにlだけ離れた開口7c1,7c2を有してい
る。距離lは色収差により分離したレーザー光束間の距
離である。開口7c1,7c2の開口径は遮光板位置に
おける各レーザー光束径より大きく設定されている。
【0053】このようなセンサーでレーザー光束を検知
すると、先ず波長680nmのレーザー光束が開口7c
2の位置を通過するときに図9(d)の破線のような信
号が発生し、波長680nmのレーザー光束が開口7c
1の位置を通過するときは、波長780nmのレーザー
光束も開口7c2の位置を通過するので図9(d)の実
線のような信号が発生する。
【0054】従って、図9(d)の2種の信号(実線と
破線)をそれぞれ、各レーザー光束用の書き込み開始用
信号として用いて請求項6の装置のような記録画像位置
ずれ補正を行っても良いし、あるいは図9(d)の2種
の信号の一方を同期信号として用いて、請求項7の装置
のような記録画像位置ずれ補正を行っても良い。
【0055】図10は、書き込み開始用の同期信号を検
知する検知手段の別の例を示す。光センサー7Bの前面
には、ダイクロイックフィルター7D1,7D2,7D
3がビーム偏向方向(矢印で示す)に密接して配備され
ている。ダイクロイックフィルター7D1,7D3は、
波長680nmの光を透過させ、波長780nmの光を
反射し、ダイクロイックフィルター7D2は、波長78
0nmの光を透過させ、波長680nmの光を反射す
る。そしてダイクロイックフィルター7D2の幅lは、
レーザー光束の色収差による分離分に等しく設定されて
いる。このような検出手段によっても、図9(d)に示
すような2種の信号が得られることは容易に理解される
であろう。
【0056】図9に即して説明したような同期検知は、
結像光学系による色分離により、検出する各レーザー光
束が検出手段位置において互いに適度に分離している必
要があるが、結像光学系における色収差が比較的小さい
場合や、検出手段を結像光学系近傍に配置する場合に
は、上記光束の分離が十分でない場合もある。
【0057】請求項10以下の装置では、このような問
題が解決される。即ち、請求項10の装置においては、
波長の異なる2つのレーザー光束は、単一のビームに合
成されて偏向され、書き込み開始用の同期信号を検知す
る検知手段と結像光学系との間に、各レーザー光束を分
離するためのビーム分離手段を有するのである。
【0058】図11は、請求項10におけるビーム分離
手段として、凸面鏡20を用いた例であり、請求項11
の装置の実施例となっている。互いに波長の異なる2角
レーザー光束は、単一のビームに合成されて回転多面鏡
4により偏向されて、共通の結像光学系50に入射する
が、結像光学系50の色収差のため、各レーザー光束
は、その偏向する面内で僅かに分離する(実線と破
線)。この実施例では、このように僅かに分離した2つ
のレーザー光束は凸面鏡20により反射されて、検出手
段30に入射する。凸面鏡20は、その反射光を発散さ
せる機能を有するから、反射された2光束は互いの分離
傾向を助長され、十分に分離した状態で検出手段30に
検出されることになる。検出手段30は、図9,図10
に即して説明したようなものが用いられる。2つのレー
ザー光束は、その偏向する面内においてのみ分離すれば
良いから、凸面鏡20は、図11において、図面に直交
する方向には曲率の無い、凸シリンダー面を鏡面とする
ものであっても良い。
【0059】図12は、請求項12の装置の実施例であ
り、ビーム分離手段として回折格子21を用いている。
結像光学系50の色収差により実線と破線のように僅か
に分離した2つのレーザー光束は、回折格子21による
回折により、互いの分離傾向を助長され、十分に分離し
た状態で検出手段30に検出される。
【0060】図13は、請求項13の装置の実施例であ
り、ビーム分離手段としてダイクロイックミラー22を
用いている。ダイクロイックミラー22は、レーザー光
束の一方(実線で示す)を透過させ、他方(破線で示
す)を反射するように、分光反射率を設定される。そし
て、このように分離した各光束は別個の検出手段31,
32により検出される。
【0061】これら図11〜13に示した実施例におい
て、結像光学系50とビーム分離手段の間、もしくはビ
ーム分離手段と検出手段との間に、結像光学系50の色
収差を補正する補正レンズを配備することができる。光
源装置の光源として半導体レーザーを用いた場合、半導
体レーザーの波長が温度により変化することがあり、こ
のような波長変化がレーザー光束検出に影響を及ぼすこ
とが考えられるが、上記のように色収差を補正する補正
レンズを用いれば、波長変化による影響を除去できる。
なお、補正レンズは専らレーザー光束検出にのみ用いら
れるから、小さな物でよく、安価に実現できる。
【0062】図14は、請求項15の装置の実施例であ
る。波長の異なる2つのレーザー光束は単一のビームに
合成されて回転多面鏡4により偏向され、共通の結像光
学系51に入射し、同光学系51の色収差により、実線
と破線のように分離して、検知ビーム用の結像レンズ2
5に入射する。そして結像レンズ25の作用により、検
知手段30上の同一位置に結像する。このようにする
と、結像光学系51の色収差に拘らず、2つのレーザー
光束を単一のレーザー光束として検出できる。
【0063】以下に、請求項16〜18の発明の実施襟
を説明する。前述のように、請求項6の発明では、2つ
のレーザー光束のそれぞれに就き別個に画素周波数を設
定する。この画素周波数の決定は以下のように行なえば
よいのである。
【0064】図15(a)において、単一の光束に合成
され、回転多面鏡4により等角速度的に偏向された偏向
光束は、fθレンズ5を透過すると色収差による色分離
で互いに波長の異なる2角レーザー光束に分離する。基
準波長780nmのレーザー光束に対し、波長680n
mのレーザー光束に対してはfθレンズ5の正の屈折力
が強く作用するので、このように色分離した2光束を、
検出手段31により走査開始側で検出すると、先に波長
680nmのレーザー光束が検出され、続いて基準波長
のレーザー光束が検出される。
【0065】図15(a)で、被走査面6上の点Aが書
き込み開始位置であるとすると、2つのレーザー光束が
A点に到着する時間は互いに異なり、図15(b)に示
すように、波長680nmのレーザー光束は検出時点:
Qから時間:t2後に、基準波長のレーザー光束は検出
時点:Pから時間:t1後に、それぞれA点に到達す
る。そこで、基準波長のレーザー光束に関しては光束検
出後、時間:t1の経過を待って書き込みを開始し、波
長680nmのレーザー光束に関しては光束検出後、時
間:t2の経過を待って書き込みを開始すれば、各光束
ともA点を起点として書き込みを行なうことができる。
【0066】基準波長のレーザー光束が検出手段31に
検出されてから、波長680nmのレーザー光束がA点
に到達する時間:Tは光走査装置の固有値として実験的
に測定可能であるから、基準波長のレーザー光束のみを
検出手段31で検出し(このとき、波長680nmのレ
ーザー光束は消灯させておくのがよい)、基準波長のレ
ーザー光については検出後時間:t1の経過を待って、
また波長:680nmのレーザー光束に就いては検出後
時間:Tの経過を待って書き込みを開始するようにして
も良い。
【0067】さて、被走査面6上における主走査領域が
図15(a)に示す如くであるとすると、主走査領域を
光走査する速度は、色収差の影響により各レーザー光束
により異なる。主走査領域を光走査するのに要する時間
を、図15(b)に示すように、基準波長(780n
m)のレーザー光束に就いてa、波長:680nmのレ
ーザー光束に就いてb(≠a)とすると、主走査領域の
長さLは、基準波長のレーザー光束の光走査速度(厳密
には平均速度)V780、波長680nmのレーザー光束
の光走査速度V680を用いて、L=V780・a=V680
bと表せる。
【0068】図15(b)に示すように基準波長レーザ
ー光束に対するクロック信号の周期を:c+dとする
と、基準波長レーザー光束に対する画素周波数:Fs
は、Fs=a/(c+d)で与えられる。このとき波長
680nmのレーザー光束の画素周波数もFsとして設
定すると、光走査の終点は図15(a)のBfθレンズ
点からずれ、各レーザー光束による光走査の終点位置が
合致しなくなる。
【0069】この場合、波長680nmのレーザー光束
に対しては図15(b)に示すように、クロック信号の
周期:e+fに対して、画素周波数Fをb/(e+f)
に設定すれば、各レーザー光束による書き込みの開始位
置と終了位置とを実質的に合致させることができる。
【0070】結像光学系は基準波長に対して設計されて
いるから基準波長に対しては殆ど問題はないが、波長6
80nmのレーザー光束に関しては色収差の影響がある
ため、主走査領域を光走査する速度が偏向角に伴い幾分
変動し、画素周波数のクロック信号が図15(b)に示
すような等間隔クロック信号であると、主走査領域が大
きい場合に、基準波長レーザー光束の結像位置と、波長
680nmのレーザー光束の結像位置が像高により微妙
にずれることが起こる。
【0071】この問題を有効に解決するには、結像光学
系の色収差を考慮し、基準波長でない方のレーザー光束
(説明中の例では波長680nmのレーザー光束)の画
素周波数のクロック信号を、図15(c)に示すように
不等間隔クロック信号とし、その周期を例えば、書き込
み開始側でe+f、中央部でg+h、終端部でe+fと
いうように光スポットの像高により、色収差の影響を除
去するように設定すれば良いのである。
【0072】このように、各レーザー光束ごとに画素周
波数を設定する場合、図16に示すように、被走査面6
の書き込み開始側および終了側にそれぞれ、検出手段3
1,32を設けて、2つのレーザー光束の少なくとも一
方(基準波長レーザー光束)を検出し、検出器31,3
2の検出時間の差からレーザー光束の走査時間を割り出
して上記画素周波数の設定を行なえば、容易に適切な画
素周波数設定を実現できる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
2色画像記録用光走査装置を提供できる。この装置は上
述の如く構成されているので、色消し機能を持たない安
価な結像光学系を用いて尚且つ、色収差による種々の問
題を有効に解決して良好な光走査を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる2色画像記録用光走査装
置の1例を示す図である。
【図2】結像光学系の色収差が、副走査対応方向におよ
ぼす影響を説明するための図である。
【図3】結像光学系の色収差が、主走査対応方向におよ
ぼす影響を説明するための図である。
【図4】結像光学系の色収差による、主・副走査対応方
向の結像位置の変化を示す図である。
【図5】結像光学系の色収差がリニアリティ・fθ特性
におよぼす影響を説明するための図である。
【図6】請求項1,2の装置の変形実施例を示す図であ
る。
【図7】請求項6の装置の1実施例を示す図である。
【図8】請求項7の装置の1実施例を示す図である。
【図9】請求項8,9の装置の特徴部分を説明するため
の図である。
【図10】レーザー光束を検出する検出手段の他の例を
示す図である。
【図11】請求項11の装置の実施例の特徴部分を説明
するための図である。
【図12】請求項12の装置の実施例の特徴部分を説明
するための図である。
【図13】請求項13の装置の実施例の特徴部分を説明
するための図である。
【図14】請求項15の装置の実施例の特徴部分を説明
するための図である。
【図15】請求項16,17の装置の実施例の特徴部分
を説明するための図である。
【図16】請求項18の装置の実施例の特徴部分を説明
するための図である。
【符号の説明】
1A,1B 光源装置 2A,2B シリンダーレンズ 3 偏光ビームスプリッター 4 回転多面鏡 5 fθレンズ 6 被走査面 20 凸面鏡 30,31,32 レーザー光束を検出するための検
出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/04 104 A 7251−5C // G03G 15/04 116 9122−2H

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長の異なる2つのレーザー光束を同時に
    あるいは別々に偏向させ、共通の結像光学系により被走
    査面上に光スポットとして集光して光走査を行う装置で
    あって、 一方のレーザー光束を基準として上記結像光学系を設定
    し、他方のレーザー光束のビームウエストを大きく設定
    することにより、この他方のレーザー光束による光スポ
    ットのスポット径変動を小さくするようにしたことを特
    徴とする2色画像記録用光走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 2つのレーザー光束の光スポットのスポット径を略等し
    く設定したことを特徴とする2色画像記録用光走査装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 一方のレーザー光束を光源装置から主走査対応方向にお
    いて平行光束として射出させ、他方のレーザー光束を、
    主走査対応方向における結像位置が上記一方のレーザー
    光束の主走査対応方向における結像位置と合致するよう
    に主走査対応方向において収束性もしくは発散性にして
    射出させるようにしたことを特徴とする2色画像記録用
    光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3において、 波長の異なる2つのレーザー光束は、光束合成光学系合
    成光学素子により単一の光束に合成されて回転多面鏡に
    より偏向され、結像光学系は基準のレーザー光束に対し
    て、上記回転多面鏡の偏向反射面位置と被走査面位置と
    を副走査対応方向に関して幾何光学的に略共役な関係と
    し、各レーザー光束は上記偏向反射面の近傍に主走査対
    応方向に長い線像として結像されることを特徴とする2
    色画像記録用光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 波長の異なるレーザー光束を放射する2つの光源装置
    と、これら光源装置からのレーザー光束を合成する光束
    合成光学素子との間に、それぞれ副走査対応方向に正の
    パワーを持つシリンダーレンズを配して各レーザー光束
    を偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結
    像せしめ、これらシリンダーレンズの光軸方向の位置を
    調整して、結像光学系による各レーザー光束の副走査対
    応方向の結像位置が実質的に一致するようにしたことを
    特徴とする2色画像記録用光走査装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5において、 波長の異なる2つのレーザー光束に対して書き込み開始
    位置を揃えるとともに各レーザー光束に対して別個の画
    素周波数を設定し、各レーザー光束により書き込まれる
    画像情報の位置ずれを補正するようにしたことを特徴と
    する2色画像記録用光走査装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3または4または
    5において、 波長の異なる2つのレーザー光束の所定の一方を基準と
    して、書き込み開始用の同期信号を検出し、この同期信
    号を遅延回路により所定時間遅延させて、他方のレーザ
    ー光束の書き込み開始用同期信号とし、各レーザー光束
    とも同一の画素周波数で書き込みを行うことを特徴とす
    る2色画像記録用光走査装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、 波長の異なるレーザー光束の一方を基準として、この基
    準のレーザー光束に対して書き込み開始用の同期信号検
    知を行うことを特徴とする2色画像記録用光走査装置。
  9. 【請求項9】請求項6または7において、 波長の異なるレーザー光束の双方に対して、書き込み開
    始用の同期信号検知を行うことを特徴とする2色画像記
    録用光走査装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 波長の異なる2つのレーザー光束は、単一のビームに合
    成されて偏向され、書き込み開始用の同期信号を検知す
    る検知手段と結像光学系との間に、各レーザー光束を分
    離するためのビーム分離手段を有することを特徴とする
    2色画像記録用光走査装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 ビーム分離手段が凸面鏡であることを特徴とする2色画
    像記録用光走査装置。
  12. 【請求項12】請求項10において、 ビーム分離手段が、回折格子であることを特徴とする2
    色画像記録用光走査装置。
  13. 【請求項13】請求項10において、 ビーム分離手段が、一方のレーザー光束を透過させ、他
    方のレーザー光束を反射させるダイクロイックミラーで
    あり、 書き込み開始用の同期信号を検知する検知手段が、各レ
    ーザー光束ごとに分離していることを特徴とする2色画
    像記録用光走査装置。
  14. 【請求項14】請求項10または11または12または
    13において、 結像光学系とビーム分離手段の間、もしくはビーム分離
    手段と検出手段との間に、上記結像光学系の色収差を補
    正する補正レンズを有することを特徴とする2色画像記
    録用光走査装置。
  15. 【請求項15】請求項9において、 波長の異なる2つのレーザー光束は、単一のビームに合
    成されて偏向され、 書き込み開始用の同期信号を検知する検知手段と結像光
    学系との間に、検知ビーム用の結像レンズを有し、 この結像レンズは、上記結像光学系による色分離を補正
    して、各レーザー光束を上記検知手段上の同一位置に結
    像させることを特徴とする2色画像記録用光走査装置。
  16. 【請求項16】請求項6において、 波長の異なる2つのレーザー光束に対して設定される別
    個の画素周波数のクロック信号が共に等間隔クロック信
    号であることを特徴とする2色画像記録用光走査装置。
  17. 【請求項17】請求項6において、 波長の異なる2つのレーザー光束に対して設定される別
    個の画素周波数のクロック信号の一方が等間隔クロック
    信号であり、他方のクロック信号は、結像光学系の色収
    差を考慮して周波数が偏向角に応じて設定されているこ
    とを特徴とする2色画像記録用光走査装置。
  18. 【請求項18】請求項6または16または17におい
    て、 光走査領域の開始側と終了側とに光束検出手段を設け
    て、少なくとも一方の光束を検出し、これら光束検出手
    段による検出の時間差に基づき、波長の異なる2つのレ
    ーザー光束の個々に対して画素周波数を設定することを
    特徴とする2色画像記録用光走査装置。
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