JPH0566633B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像データを不揮発性メモリに記録
し、また不揮発性メモリに記録された画像データ
を再生する画像記録再生装置に関する。

従来の技術 この種の画像記録再生装置においては、不揮発
性メモリに記録すべき画像データまたは不揮発性
メモリから再生された画像データは１頁単位でバ
ツフアメモリに一旦記憶され、このバツフアメモ
リから逐次読み出されて不揮発性メモリまたはデ
ータ伸張部へ転送される。

バツフアメモリに画像データを書き込む際に、
バツフアメモリの初期化は行われない。すなわ
ち、前頁の画像データが残つている状態のまま、
次頁の画像データがバツフアメモリに書き込まれ
る。

また、不揮発性メモリに記録すべき画像データ
を前記バツフアメモリに書き込む際に、画像デー
タの最後に頁終了コードが付加される。この頁終
了コードは、画像データとともに不揮発性メモリ
に記録される。この頁終了コードは記憶画像デー
タと一緒に再生され、バツフアメモリに書き込ま
れる。そしてバツフアメモリの読み出し動作中に
頁終了コードの検出が行われ、頁終了コードが検
出されると１頁の画像データの読み出し動作は終
了する。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上述のような構成によれば、ある頁の
画像データの頁終了コードがバツフアメモリに正
しく記憶されない場合に、その頁の画像データに
前頁の画像データの一部が付加されて不揮発性メ
モリまたはデータ伸張部へ転送されるというエラ
ーが起きても、そのエラーを検出することができ
ないという問題があつた。

この問題について、第３図により説明する。第
３図は、バツフアメモリに画像データが正常に書
き込まれた様子を示しており、１はバツフアメモ
リの記憶域であり、その左側の数字はアドレスで
ある。２は現頁の画像データであり、３はこの画
像データ２に付加された頁終了コードある。４は
現頁のより前の頁の画像データであり、５はこの
画像データに付加された頁終了コードである。

上述のように、バツフアメモリの初期化をしな
いで画像データの書き込みが行われるから、現頁
より長い頁の画像データ４の一部とその頁終了コ
ードが、バツフアメモリに残ることになる。

現頁の画像データ２は先頭から順次読み出され
て行き、その頁終了コード３が読み出されると、
その読み出し動作は終了する。

しかし、何等かの原因により現頁の画像データ
２の頁終了コード３が正常に書き込まれなかつた
場合、バツフアメモリの読み出し動作はそのまま
続けられ、前の頁の画像データの頁終了コード５
（アドレスｍ）が読み出された時点で読み出し動
作は終了する。その結果、前の頁の画像データ４
の一部が現頁の画像データ２の後に付加されて不
揮発性メモリまたはデータ伸張部へ転送されてし
まうエラーが発生するが、このエラーは検出され
ず見過ごされてしまう。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもの
であり、上述のような画像データの終わりを示す
終了コードの書き込み不良によるエラーを確実に
検出し、適切なエラー処理を施すことができるよ
うにした画像記録再生装置を提供することを目的
とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解決するため、画像デ
ータを一時的に記憶するためのバツフアメモリの
読み出し動作を、画像データの最後に付加された
終了コードの出力を検出することによつて終了さ
せることは従来と同様であるが、バツフアメモリ
への画像データの書き込みに先立ち、終了コード
以外のコードを前記バツフアメモリの全記憶域に
書き込む手段と、バツフアメモリの読み出し動作
の開始からの経過時間または前記バツフアメモリ
の読み出しアドレスの超過を監視することによ
り、終了コードの書き込み不良による画像データ
の読み出しエラーを検出する手段とを設けるとい
う構成を備えたものである。

作 用 本発明は上述の構成によつて、バツフアメモリ
に書き込まれた画像データの終了コードが正常に
書き込まれなかつた場合、当該画像データが読み
出された後も終了コードが検出されないので読み
出し動作が続き、バツフアメモリの読み出し動作
時間をまたは読み出しアドレスが超過する結果、
終了コードの書き込み不良による画像データの読
み出しエラーを検出することができる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第１図は、本発明の一実施例による画像記録再
生装置の概略構成を示すブロツク図図である。図
において、６は書画原稿などの画像を読み取る画
像読取部、７は画像読取部６から入力される２値
画像データにデータ圧縮を施すデータ圧縮部であ
る。このデータ圧縮部７は、１頁の画像データの
後にその終了を示す頁終了コードを付加する機能
も有する。

８はデータ圧縮後の画像データを記録するため
の不揮発性メモリである。９は不揮発性メモリ８
に記録すべき画像データまたは不揮発性メモリ８
から再生された画像データを一時的に記憶するた
めのバツフアメモリである。このバツフアメモリ
９は、少なくとも最長の画像データ（圧縮デー
タ）およびその頁終了コードを１頁分記憶可能な
記憶容量を有するものである。

１０はバツフアメモリ９の書き込み動作および
読み出し動作を制御するメモリ制御部である。こ
のメモリ制御部９は、バツフアメモリ９の入出力
データから頁終了コードを検出するための頁終了
コード検出器１１と、頁終了コード以外の特定コ
ードを発生するコード発生器１２を備えている。

１３はデータ圧縮された画像データのデータ伸
張処理を行うデータ伸張部、１４はデータ伸張部
１３によりデータ伸張された画像データなどを表
示する画像表示部である。

１５は装置全体の制御を行う装置制御部であ
り、バツフアメモリ９の読み出し動作の時間監視
などのためのタイマ１６を有する。１７は装置制
御部１５に制御情報などを入力するための操作部
である。

以上のように構成された画像記録再生装置につ
いて、以下その動作を説明する。

操作部１７から画像データの記録指示が入力さ
れた場合、装置制御部１５はまず、バツフアメモ
リ９の初期化をメモリ制御部１０に指示する。こ
の指示に応答して、メモリ制御部１０は、コード
発生器１２を作動させ、発生したコードを書き込
みデータとしてバツフアメモリ９の全アドレスに
書き込む。すなわち、この段階においては、メモ
リ制御部１０はその書き込み制御機能を利用し、
頁終了コード以外の特定コードをバツフアメモリ
９に書き込み初期化する手段として作用する。

このような初期化が終了すると、メモリ制御部
１０から終了報告が装置制御部１５に通知され
る。装置制御部１５は、初期化終了報告を受ける
と、画像読取部６に１頁の画像読み取りを指示
し、データ圧縮部７に１頁のデータ圧縮処理を指
示し、またメモリ制御部１０にデータ書き込みを
指示する。

画像読取部６により読み取られた画像の２値デ
ータがデータ圧縮部７に順次入力され、冗長度削
減のためのデータ圧縮を施される。データ圧縮さ
れた画像データはデータ圧縮部７からメモリ制御
部１０に順次入力され、メモリ制御部１０の制御
によりバツフアメモリ９に先頭アドレスから順次
書き込まれる。

データ圧縮部７は、１頁の画像データのデータ
圧縮後の頁終了コードを発生し、それを画像デー
タの最後に付加してメモリ制御部１０へ送出す
る。メモリ制御部１０では、頁終了コードがバツ
フアメモリ９に書き込まれた時点で頁終了コード
検出器１１から検出信号が出るため、書き込み動
作を終了し、装置制御部１５に終了を通知する。

この終了通知を受けた装置制御部１５は、メモ
リ制御部１０に画像データを読み出して不揮発性
メモリ８へ転送するように指示し、また不揮発性
メモリ８に画像データの記憶を指示する。メモリ
制御部１０の制御により、バツフアメモリ３の記
憶データ先頭アドレスより順次読み出され、メモ
リ制御部１０を介して不揮発性メモリ８へ転送さ
れ記録される。

メモリ制御部１０は、画像データの頁終了コー
ドがバツフアメモリ９より出力された時に頁終了
コード検出器１１から検出信号が出るため、バツ
フアメモリ９の読み出し動作を停止し、終了通知
を装置制御部１５に送る。

このような画像データの読み出し動作の開始か
ら、装置制御部１５はタイマ１６により時間監視
を行つている。そして、その監視時間（読み出し
動作時間）が所定時間を越える前に、読み出し動
作の終了通知を受けた場合は、画像データの読み
出し動作および記録が正常に行われたと判断す
る。

しかし、タイマ１６による監視時間が所定時間
を超過した場合、画像データ読み出し動作および
記録動作のエラーが発生したと判断し、メモリ制
御部１０の読み出し動作を停止させ、不揮発性メ
モリ８に記録された当該画像データが異常である
ことを不揮発性メモリ８に記録したり、エラーメ
ツセージを画像表示部１４に表示するなどのエラ
ー処理を行う。

次に不揮発性メモリ８の記録画像データを再生
し、画像表示部１４に表示させる動作を説明す
る。

装置制御部１５は、操作部１７よりある頁の画
像データの再生を指示された場合、まずバツフア
メモリ９の初期化をメモリ制御部１０に指示す
る。メモリ制御部１０は上述のような初期化を行
つた後、終了通知を装置制御部１５に送る。

装置制御部１５は、初期化終了通知気を受ける
と、操作部１７により指定された頁の画像データ
の再生を不揮発性メモリに指示するとともに、メ
モリ制御部１０にバツフアメモリ９への書き込み
を指示する。

不揮発性メモリ８は指定された頁の画像データ
を再生し、メモリ制御部１０へ順次転送する。こ
の画像データは、メモリ制御部１０の制御により
バツフアメモリ９に先頭アドレスから順次書き込
まれる。そして、再生画像データの頁終了コード
がバツフアメモリに書き込まれた時点で頁終了コ
ード検出器１１から検出信号が出るため、メモリ
制御部１０は書き込み動作を終了し、終了通知を
装置制御部１５へ送る。

この終了通知に応答して、装置制御部１５は、
データ伸張部１３および画像表示部１４を作動さ
せるとともに、メモリ制御部１０に画像データを
読み出してデータ伸張部１３へ転送するように指
示する。

メモリ制御部１０の制御により、バツフアメモ
リ９の先頭アドレスから画像データが順次読み出
され、データ伸張部１３へ転送される。このデー
タ伸張部１３によりデータ圧縮処理前の画像デー
タに復元された画像データは、画像表示部１４へ
送られて表示される。

メモリ制御部１０は、バツフアメモリ９から頁
終了コードが出力されて頁終了コード検出器１１
から検出信号が出ると、バツフアメモリ９の読み
出し動作を停止し、終了通知を装置制御部１５へ
送る。

装置制御部１５は、このバツフアメモリ９の読
み出し動作中においても、上述のような時間監視
をタイマ１６により行つている。そして、その監
視時間が所定時間を越える前にメモリ制御部１０
から終了通知を受けた場合は、画像データの読み
出し動作および再生表示動作が正常に行われたと
判断する。しかし、終了通知を受ける前に監視時
間が所定時間を超過した場合、装置制御部１５は
画像データの読み出し動作および再生表示動作の
エラーが発生したと判断し、メモリ制御部１０の
動作を停止させるとともに、エラーメツセージを
画像表示部１４に表示させるようなエラー処理を
行う。

ここで、何等かの理由で、記録画像データまた
は再生画像データの頁終了コードがバツフアメモ
リ９に正常に書き込まれない場合について、説明
する。

第２図は、バツフアメモリ９に画像データおよ
び頁終了コードが正常に書き込まれた様子を示し
ている。この図において、１８はバツフアメモリ
９の記憶域であり、左側の数字はアドレスを示し
ている。１９は１頁分の画像データであり、２０
はその頁終了コードである。２１はバツフアメモ
リ９の初期化時に書き込まれた頁終了コード以外
のコードである。

頁終了コード２０が正常に書き込まれた場合に
おいては、頁終了コード２０がバツフアメモリ９
から出力された時点で、バツフアメモリ９の読み
出し動作は終了し、メモリ制御部１０より終了通
知が装置制御部１５に送られ、タイマ１６による
監視時間（バツフアメモリ９の読み出し時間）
は、所定時間を越えない。

何等かの理由により頁終了コード２０が正常に
書き込まれなかつた場合、アドレスｎ以降に頁終
了コードはないため、いつになつても頁終了コー
ド検出器１１から検出信号が出ず、読み出し動作
が終了しない。その結果、タイマ１６による監視
時間が所定時間を超過し、頁終了コードの書き込
み不良によるエラーが検出される。

このように、頁終了コードの書き込み不良が生
じた場合、そのエラーを確実に検出できるため、
適切なエラー処理を行うことができる。

なお本実施例では、タイマによりバツフアメモ
リの読み出し動作時間を監視することによつて、
頁終了コードの書き込み不良によるエラーを検出
した。しかし、エラーの検出方法はこれに限られ
るものではなく、図示しないが、タイマに代え
て、バツフアメモリの読み出しアドレスとバツフ
アメモリの最大アドレスとを比較する手段を設
け、読み出しアドレスが最大アドレスを越えた場
合にエラーとして検出するようにしてもよい。

また本実施例では画像データを１頁単位でバツ
フアメモリに読み書きしたが、その単位は複数頁
など適宜変更することができる。この場合、単位
となる画像データの最後に、上述の頁終了コード
に対応する終了コードを付加することにより、同
様のエラー検出を行うことができる。

さらに本実施例は画像データの圧縮データを記
録再生する構成であつたが、画像データを生デー
タのまま記録再生する装置にも、本発明を同様に
適用できる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、バ
ツフアメモリへの画像データの書き込みに先立
ち、終了コード以外のコードを前記バツフアメモ
リの全記録域に書き込む手段と、バツフアメモリ
の読み出し動作の開始からの経過時間または前記
バツフアメモリの読み出しアドレスの超過を監視
することによりバツフアメモリからの画像データ
の読み出しエラーを検出する手段とを設けること
により、バツフアメモリに画像データの終わりを
示す終了コードが正常に書き込まれなかつた場
合、エラーとして確実に検出して適切なエラー処
理を施すことができ、従来のように、ある頁の画
像データに前の頁の画像データが付加されて記録
または再生されるという事態を看過することがな
くなり、信頼性に優れた画像記録再生装置を提供
できるという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による画像記録再生
装置の概略ブロツク図、第２図は同装置における
エラー検出動作を説明するためのバツフアメモリ
の記憶状態図、第３図は従来技術の問題点を説明
するためのバツフアメモリの記憶状態図である。 ６……画像読取部、７……データ圧縮部、８…
…不揮発性メモリ、９……バツフアメモリ、１０
……メモリ制御部、１１……頁終了コード検出
器、１２……コード発生器、１３……データ伸張
部、１４……画像表示部、１５……装置制御部、
１６……タイマ、１７……操作部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 不揮発性メモリに記録すべき画像データまた
   は前記不揮発性メモリから再生された画像データ
   を一時的に記憶するためのバツフアメモリと、画
   像データの最後に付加された終了コードの前記バ
   ツフアメモリからの出力を検出するまで前記バツ
   フアメモリの読み出し動作を行う手段と、前記バ
   ツフアメモリへの画像データの書き込みに先立
   ち、前記終了コード以外のコードを前記バツフア
   メモリの全記憶域に書き込む手段と、前記バツフ
   アメモリの読み出し動作の開始からの経過時間ま
   たは前記バツフアメモリの読み出しアドレスの超
   過を監視することにより前記バツフアメモリから
   の画像データの読み出しエラーを検出する手段と
   を有することを特徴とする画像記録再生装置。