JPH0566527A - 写真用処理組成物及び処理方法 - Google Patents

写真用処理組成物及び処理方法

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JPH0566527A
JPH0566527A JP3252775A JP25277591A JPH0566527A JP H0566527 A JPH0566527 A JP H0566527A JP 3252775 A JP3252775 A JP 3252775A JP 25277591 A JP25277591 A JP 25277591A JP H0566527 A JPH0566527 A JP H0566527A
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acid
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正 稲葉
Hisashi Okada
久 岡田
Hiroyuki Seki
裕之 関
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/42Bleach-fixing or agents therefor ; Desilvering processes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属イオン混入による沈殿やスラッジを発生せ
ず、写真性に影響を与えない処理組成物又は、脱銀性に
優れ、漂白カブリや経時ステインの少ない漂白組成物を
提供する。 【構成】少なくとも1つのアリール基を有するジアミノ
ポリカルボン酸又はその金属キレート化合物を含有する
処理組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の処理組成物及びそれを用いた処理方法に関し、更
に詳しくは写真処理にとって有害な金属イオンを隠蔽す
るための新規なキレート剤を含有した処理組成物及びそ
れを用いた処理方法、並びに発色現像後の漂白工程にお
ける新規な漂白剤を含有する写真用処理組成物及びそれ
を用いた処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ハロゲン化銀黒白写真感光材
料は、露光後、黒白現像、定着、水洗等の処理工程によ
り処理され、ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、
カラー感光材料という。)は、露光後、発色現像、脱
銀、及び水洗、安定化等の処理工程により処理される。
ハロゲン化銀カラー反転感光材料は露光後、黒白現像、
反転処理後に発色現像、脱銀、水洗、安定化等の処理工
程により処理される。
【0003】カラー現像において発色現像工程では、感
光したハロゲン化銀粒子が発色現像主薬により還元され
て銀となるとともに、生成した発色現像主薬の酸化体
は、カプラーと反応して画像色素を形成する。引き続き
行われる脱銀工程では、現像工程で生じた現像銀が酸化
作用を有する漂白剤により銀塩に酸化され(漂白)、さ
らに可溶性銀を形成する定着剤によって未使用のハロゲ
ン化銀とともに、感光層より除去される(定着)。漂白
と定着は、それぞれ独立した漂白工程、定着工程として
行われる場合と、漂白定着工程として同時に行われる場
合とがある。これらの処理工程及びその組成の詳細は、
ジェームス著「ザ セオリー オブ フォトグラフィッ
ク プロセス」(第4版)(James ,“ The Theory of P
hotographic Process ”4’th edition)(1977)、
リサーチディスクロージャーNo. 17643の28〜2
9頁、同No. 18716の651左欄〜右欄、同No. 3
07105の880〜881頁等に記載されている。上
記の基本的な処理工程のほか、色素画像の写真的、物理
的品質を保つため、あるいは処理の安定性を保つため等
の目的で、種々の補助的な工程が付け加えられる。例え
ば、水洗工程、安定化工程、硬膜工程、停止工程等があ
げられる。
【0004】上記の処理工程は、自動現像機により行わ
れるのが一般的で、大型の自動現像機を設置した大規模
な現像所から、近年ではミニラボと呼ばれる小型の自動
現像機を店頭に設置する写真店まで、写真処理はさまざ
まな所で行われるようになり、これにともなって、処理
性能の低下が起きる場合が生じてきた。その大きい原因
のひとつに、金属イオンの処理液への混入が挙げられ
る。種々の金属イオンがさまざまな経路を通じて処理液
に混入する。例えば、処理液を調合する際に用いる水を
通じて、カルシウム、マグネシウム、またある場合には
鉄イオンが、また、感光材料のゼラチンにふくまれるカ
ルシウムが処理液に混入する。また、漂白定着液に用い
ている鉄キレートが、液がはねて前浴の現像液に混入し
たり、またフィルムに含浸した液が持ち込まれること
で、前浴に含まれるイオンが持ち込まれる事もある。混
入したイオンの影響は、イオンと処理液により異なる。
現像液に混入したカルシウム、マグネシウムイオンは、
緩衝剤として用いられる炭酸塩と反応し、沈澱やスラッ
ジを生じ、現像機の循環系のフィルターの目詰まりや、
フィルムの処理汚れなどの問題を引き起こす。また鉄イ
オン等の遷移金属塩の現像液への混入では、パラフェニ
レンジアミン系発色現像主薬やハイドロキノン、モノー
ルのような黒白現像主薬、又、さらにはヒドロキシルア
ミンや亜硫酸塩等の保恒剤の分解を通じて、著しい写真
性の低下が起こる。
【0005】また、過酸化水素、過硫酸塩を用いた漂白
液に鉄イオン等の遷移金属が混入すると、やはり液の安
定性が著しく低下し、漂白不良などの問題が起こる。定
着液においても、通常用いられるチオ硫酸塩の定着液で
は、遷移金属塩の混入で安定性の低下が起こり、液に濁
りや、スラッジが発生する。その結果として、自現機の
フィルターの目詰まりにより、循環流量が低下し、定着
不良が起こったり、フィルムに処理汚れを発生したりす
る。このような定着液における現象は、定着液に後続す
る水洗水においても発生し、特に水洗水量を削減すると
タンク内の液交換率が低下し、硫化と呼ばれるチオ硫酸
塩の分解、硫化銀の沈殿生成の問題が極端に発生しやす
くなる。このような状態を呈するとフィルム表面に致命
的な汚れを生じることが多い。多量のカルシウム、マグ
ネシウムを含む硬水を用いて調液した安定液では、これ
らを栄養源としてバクテリアが発生し、液に濁りを発生
し、フィルム汚れを引き起こす。また、鉄イオンをはじ
めとする遷移金属系のイオンの混入では、これらがフィ
ルムに残留することで処理後のフィルムの保存性が悪化
する。以上述べてきたように、処理液への金属イオンの
混入は、様々な弊害を引き起こすため、有効なイオンの
隠蔽剤が強く望まれてきた。
【0006】前述の問題を解決する方法として、金属イ
オンを隠蔽するキレート剤が用いられてきた。例えば、
特公昭48−30496号、同44−30232号記載
のアミノポリカルボン酸類、(例えばエチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、等)、あるい
は、特開昭56−97347号、特公昭56−3935
9号及び西独特許第2,227,639号記載の有機ホ
スホン酸類、或いは特開昭52−102726号、同5
3−42730号、同54−121127号、同55−
126241号、同55−65956号等に記載のホス
ホノカルボン酸類、その他、特開昭58−195845
号、同58−203440号及び特公昭53−4090
0号等に記載の化合物を挙げる事ができる。これらの化
合物のうちのいくつかは実用に供されているものの、そ
の性能は充分に満足すべきものではなかった。例えばエ
チレンジアミン四酢酸はカルシウムイオンに対する隠蔽
能は大きいものの、現像液に添加すると、鉄イオンの存
在下で現像薬や現像薬の保恒剤の分解を促進し、画像濃
度低下、かぶりの上昇などの写真性の悪化を招く。また
例えば、アルキリデンジホスホン酸は、鉄イオンの存在
下でも、このような悪作用を起こすことがないが、カル
シウムの多い硬水で調合された処理液で固形物を発生し
現像機の故障を起こすといったトラブルが発生してい
る。特に近年、環境保全の社会的要求の高まりに応じ
て、写真用処理液の補充量は益々低減する方向にあり、
これに伴って処理機中での処理液の滞留時間が長くな
り、従って従来にも増して前記保存性の悪化が大きな問
題となる。従って処理液中に蓄積する金属イオンを弊害
の発生なく、効果的に隠蔽する、優れた新規キレート剤
の開発が望まれていた。
【0007】また、カラー感光材料の処理はミニラボの
普及にともない顧客に対して、迅速な処理サービスが広
まっている。しかしながら、カラー感光材料の処理にお
ける漂白工程や漂白定着工程で漂白剤として従来使用さ
れてきたエチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩は酸化力が
弱いという根本的な欠陥があり、漂白促進剤の使用(例
えば、米国特許第1,138,842号記載のメルカプト化合物
の添加)等の改良が加えられてきたにもかかわらず、迅
速な漂白という目標を達成するには至っていない。迅速
な漂白を達成する漂白剤としては、赤血塩、塩化鉄、臭
素酸塩等が知られているものの、赤血塩においては、環
境保全上の問題から、塩化鉄においては金属腐食等の取
扱上の不便さ等から、また臭素酸塩においては、液の不
安定性上の問題から、広く使用することができない。
【0008】従って、取扱い性が良く、廃液の排出上の
問題のない迅速な漂白を達成する漂白剤が望まれてい
た。最近そうした条件を満たすものとして、1,3−ジ
アミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩の漂白剤が開示されて
いる。しかしながら、この漂白剤は漂白に伴う漂白カブ
リという性能上の問題を持っている。この漂白カブリを
軽減する方法として漂白液に緩衝剤を加えることが開示
されている(例えば、特開平1−213,657号)
が、その改良のレベルは充分満足するものではなく、特
に発色現像を3分以下の時間で行う迅速処理において
は、高活性な現像液が用いられるために、なお大きな漂
白カブリの発生を引き起こしてしまう。更にこの1,3
−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩からなる漂白能を
有する処理液を用いると処理後の保存中にステインの増
加する問題もあった。また更に1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸第二鉄錯塩からなる漂白能を有する処理液を用
いて連続処理をすると連続処理初期に比べ大きく脱銀性
が低下したり、沈澱物が生成したりするといった問題も
あり、これに代わりうる新規な漂白能を有する処理組成
物及び処理方法が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、金属イオンの混入によっても沈澱やスラッジ
の発生しない写真用処理組成物及びそれを用いた処理方
法を提供することにある。本発明の第二の目的は、金属
イオンの混入によっても、処理液中の有効成分の減少
や、写真的な悪作用を及ぼす成分の生成がない、安定な
処理組成物及びそれを用いた処理方法を提供することで
ある。本発明の第三の目的は、処理液成分中の金属イオ
ンが処理された感光材料に残存することで起きる画像の
保存性の低下を改良した処理組成物及びそれを用いた処
理方法を提供することにある。また、本発明の第四の目
的は、取扱の良い、また廃液の環境問題のない処理組成
物及びそれを用いた処理方法を提供することにある。本
発明の第五の目的は、脱銀性に優れた漂白能を有する処
理組成物及びそれを用いた処理方法を提供することにあ
る。本発明の第六の目的は、漂白カブリの少ない漂白能
を有する処理組成物及びそれを用いた処理方法を提供す
ることにある。本発明の第七の目的は、経時ステインの
少ない漂白能を有する処理組成物及びそれを用いた処理
方法を提供することにある。本発明の第八の目的は、連
続処理しても安定に上記の性能を維持できる処理組成物
及びそれを用いた処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の方
法によって達成された。即ち、 (1) 下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも一
種を含有する処理組成物及びそれを用いた処理方法。 (2) 下記一般式(I)で表される化合物のFe(III) 、
Mn(III) 、Co(III)、Rh(II)、Rh(III) 、Au
(II)、Au(III) 又はCe(IV)キレート化合物を含有す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料用の処理組成物及び
これを用いた処理方法。 下記一般式(I)
【0011】
【化13】
【0012】(式中、X1 、X2 及びX3 はそれぞれ水
素原子、−L−COOMまたは
【0013】
【化14】
【0014】を表す。但し、X1 、X2 及びX3 の少な
くとも1つは、
【0015】
【化15】
【0016】を表す。Zはアリール基を形成するのに必
要な炭素原子群を表し、R1 は水素原子又は置換基を表
し、R2 はアルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、ス
ルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、ス
ルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン
原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又
はヒドロキサム酸基を表す。nは0又は1〜7の整数を
表す。Lはアルキレン基を表し、Mは水素原子又はカチ
オンを表す。Wはアルキレン基及び/又はアリーレン基
を含む二価の連結基を表す。)
【0017】まず、一般式(I)で表わされる化合物に
ついて以下に詳細に説明する。Zはアリール基を形成す
るのに必要な炭素原子群を表す。アリール基としては単
環又は二環のものが好ましく、フェニル基又はナフチル
基が挙げられる。好ましくはフェニル基である。R1
水素原子又は置換基を表す。R1 の置換基としては、ア
ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシ基、アリール基、アミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、
アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイル
基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基等が
挙げられる。これらの基で同様の基で置換されていても
よい。R1 の置換基としては詳しくはアルキル基(例え
ばメチル、エチル)、アラルキル基(例えばフェニルメ
チル)、アルケニル基(例えばアリル)、アルキニル
基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ)、アリ
ール基(例えばフェニル基、p−メチルフェニル)、ア
ミノ基(アミノ、ジメチルアミノ、ジヒドロキシメチル
アミノ)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、
スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミ
ノ)、ウレイド基、ウレタン基、アリールオキシ基(例
えばフェニルオキシ)、スルファモイル基(例えばメチ
ルスルファモイル)、カルバモイル基(例えばカルバモ
イル、メチルカルバモイル)、メルカプト基、アルキル
チオ基(メチルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニ
ルチオ)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル)、
スルフィニル基(例えばメタンスルフィニル)、ヒドロ
キシ基、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、フッ素)、
シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アリ
ールオキシカルボニル基(例えばフェニルオキシカルボ
ニル)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル)、ア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、
アシルオキシ基(例えばアセトキシ)、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基
等が挙げられる。上記置換基で炭素原子を有する場合、
好ましくは炭素数1〜4のものである。R1 の置換基と
しては好ましくはアルコキシ基、アミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、スルファモイ
ル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、ヒドロキシ
基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
酸基であり、更に好ましくは、ヒドロキシ基、スルホ
基、カルボキシ基又はニトロ基であり、特に好ましくは
カルボキシ基である。
【0018】R2 は、アルキル基、アルコキシ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタ
ン基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチ
オ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホ
スホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシル
オキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニト
ロ基又はヒドロキサム酸基を表す。これらの基はR1
の置換基で置換されていてもよい。R2 は詳しくはアル
キル基(例えばメチル、エチル)、アルコキシ基(例え
ばメトキシ、エトキシ)、アシルアミノ基(例えばアセ
チルアミノ)、スルホニルアミノ基(例えばメタンスル
ホニルアミノ)、ウレイド基、ウレタン基、スルファモ
イル基(例えばメチルスルファモイル)、カルバモイル
基(例えばカルバモイル、メチルカルバモイル)、アル
キルチオ基(メチルチオ)、スルホニル基(例えばメタ
ンスルホニル)、スルフィニル基(例えばメタンスルフ
ィニル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば塩素、
臭素、フッ素)、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、
ホスホノ基、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイ
ル)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ)、カルボ
ンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキ
サム酸基を表す。上記置換基で炭素原子を有する場合、
好ましくは炭素数1〜4のものである。R2 としては好
ましくはアルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、スルホ基、カルボ
キシ基、ホスホノ基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基であり、更に好ま
しくは、ヒドロキシ基、スルホ基、カルボキシ基又はニ
トロ基である。
【0019】nは0又は1〜7の整数を表し、好ましく
は0又は1〜2の整数を表し、より好ましくは0又1を
表し、特に好ましくは0である。Lで表されるアルキレ
ン基は、直鎖又は分岐していてもよく、好ましくは炭素
数1〜6のものである。また一般式(I)においてLは
同一であっても異なっていてもよい。Lは置換基を有し
ていてもよく、例えばR1 の置換基が挙げられる。Lと
して好ましくは、メチレン基又はエチレン基である。M
で表されるカチオンとしては、アルカリ金属(リチウ
ム、ナトリウム、カリウムなど)、アンモニウム(アン
モニウム、テトラエチルアンモニウムなど)、ピリジニ
ウムなどを挙げることができる。
【0020】Wで表わされる二価の連結基は好ましくは
下記一般式(W)で表わすことができる。 一般式(W) −(W1 −D)m −W2 − 式中、W1 及びW2 は同じであっても異なっていてもよ
く、炭素数2〜8の直鎖又は分岐のアルキレン基(炭素
数5〜10のシクロアルキレン基を含む)、炭素数5〜
10のシクロアルキレン基、炭素数6〜10のアリーレ
ン基又は炭素数7〜10のアラルキレン基を表わす。D
は−O−、−S−、−N(Rw)−、二価の含窒素ヘテ
ロ環基を表わす。Rwは水素原子又は−COOM2 、−
PO3 3 4 、−OHもしくは−SO3 5 で置換さ
れてもよい炭素数1〜8のアルキル基もしくは炭素数6
〜10のアリール基を表わす。M2 、M3 、M4 及びM
5 はそれぞれ一般式(I)のMと同義である。これらW
で表わされる連結基は置換基を有していてもよく、置換
基としては例えばR1 の置換基を挙げることができる。
【0021】二価の含窒素ヘテロ環基としてはヘテロ原
子が窒素である5〜6員環のものが好ましく、イミダゾ
リル基の如き隣あった炭素原子にてW1 及びW2 と結合
しているものが更に好ましい。W1 及びW2 としては炭
素数2〜4のアルキレン基が好ましい。mは0〜3の整
数を表わし、mが2又は3の時にはW1 −Dは同じであ
っても異なっていてもよい。mは0〜2が好ましく、0
又は1が更に好ましく、0が特に好ましい。Wの具体例
としては例えば以下のものが挙げられる。
【0022】
【化16】
【0023】
【化17】
【0024】一般式(I)で表される化合物のうち、好
ましくは下記一般式(II)又は(III) で表される化合物
である。 一般式(II)
【0025】
【化18】
【0026】式中、X11は、水素原子、−L13−COO
13または
【0027】
【化19】
【0028】を表す。X11としては−L13COOM13
好ましい。Z11及びZ11' はそれぞれ一般式(I)にお
けるZと同義であり、R11及びR11' はそれぞれ一般式
(I)におけるR1 と同義であり、R12及びR12' はそ
れぞれ一般式(I)におけるR2 と同義である。n1
びn1'はそれぞれ一般式(I)におけるnと同義であ
る。W1 は一般式(I)におけるWと同義である。
11、L12及びL13はそれぞれ一般式(I)におけるL
と同義であり、M11、M12及びM13はそれぞれ一般式
(I)におけるMと同義である。 一般式(III)
【0029】
【化20】
【0030】式中、Z21及びZ21' はそれぞれ一般式
(I)におけるZと同義である。R21及びR21' はそれ
ぞれ一般式(I)におけるR1 と同義である。R22及び
22' はそれぞれ一般式(I)におけるR2 と同義であ
る。n2 及びn2'はそれぞれ一般式(I)におけるnと
同義である。W2 は一般式(I)におけるWと同義であ
る。L21及びL22はそれぞれ一般式(I)におけるLと
同義であり、M21及びM22は一般式(I)におけるMと
同義である。
【0031】本発明において特に好ましい化合物は、一
般式(II)におけるR11が−COOM33(M33及びM34
はそれぞれ一般式(I)におけるMと同義である。)で
ある化合物及び、一般式(III)におけるR21及びR22'
が−COOM43(M43一般式(I)におけるMと同義で
ある。)である化合物である。
【0032】以下に一般式(I)で表される化合物の具
体例を示すが、これらに限定されるものではない。
【0033】
【化21】
【0034】
【化22】
【0035】
【化23】
【0036】
【化24】
【0037】
【化25】
【0038】
【化26】
【0039】
【化27】
【0040】
【化28】
【0041】
【化29】
【0042】
【化30】
【0043】
【化31】
【0044】次に本発明の一般式(I)で表わされる化
合物の代表的合成例を以下に示す。
【0045】
【化32】
【0046】すなわち、ハロゲン置換芳香族誘導体のハ
ロゲン原子をジアミン誘導体で置換し、得られた化合物
をハロゲン置換アルキルカルボン酸と反応させることに
よって得ることが出来る。ハロゲン置換芳香族誘導体と
ジアミン誘導体の反応では、アルカリ及び触媒を用いる
ことが好ましい。アルカリとしては例えば炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。触媒としては例え
ば銅粉、CuCl、CuBr、CuI 、CuO 等が挙げられる。
【0047】この反応は溶媒を使用してもよく、しなく
てもよい。使用する場合には、反応に関与しない限り限
定されない。例えばアルコール(メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール
等)、ジオキサン、ジメチルホルムアミド等が挙げられ
る。また、ハロゲン置換アルキルカルボン酸との反応で
は溶媒を使用することが好ましい。使用する場合には反
応に関与しない限り限定されない。例えば水、アルコー
ル(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール
等)、ジオキサン等が挙げられる。この反応は塩基を用
いることが好ましく、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、三級アミン(例えばトリエチルアミン等)、
ピリジン等が挙げられる。
【0048】合成例1.例示化合物3の合成
【0049】
【化33】
【0050】化合物3aの合成 o−クロル安息香酸31.4g(2.01×10-1mo
l)、炭酸カリウム25.6g(1.85×10-1mol
)、エチレンジアミン32ml(4.79×10-1mol)
を1−ペンタノール68mlに懸濁させ、銅粉0.3g
(4.72×10-3) を加えて5時間加熱還流した。水
200mlを反応液に加え、溶媒を共沸させ取り除いた。
熱いうちに濾過し、冷却後に1(vol比)塩酸水溶液でpH
7.8 に調整した。生じた沈殿を濾取し、200mlのエタ
ノールで洗浄した。熱い1:1塩酸水溶液に溶解した
後、濾過し冷却した。生じた沈殿を濾取し、ビーカーに
あけ、水100ml、28%アンモニア水100ml及び活
性炭0.5gを加えて良く攪拌した。溶液を濾過した
後、濃塩酸でpH1.6に調整した。生じた沈殿を濾取
し、水で洗浄後、乾燥することにより灰色結晶1aを1
5.7g(5.99×10-2mol)を得た。収率30%。
【0051】例示化合物3の合成 上記で合成した化合物3a 4.9g(1.94×10-2mo
l)、クロル酢酸10.0g(1.06×10-1mol)を水
30mlに懸濁させ、5N水酸化ナトリウム55ml(0.
275mol)を徐々に加えpH9〜11に保った。内温60
℃で5時間、90℃で3時間攪拌した。冷却後、反応液
をビーカーに移し、濃塩酸でpH1に調整した。生じた沈
殿を濾取し、再びビーカーに入れ、水100mlを加え
た。5N水酸化ナトリウムを加えてpH4に調整後、濾過
し、濃塩酸でpH1.6に調製した。生じた沈殿を濾取
し、水で洗浄後減圧乾燥することにより、白色結晶3を
2.8g(7.90×10-3mol)得た。収率41%。融
点222〜224℃(分解)。
【0052】 元素分析値 C15182 8 H C N 計算値(%) 5.12 50.85 7.81 実測値(%) 5.13 50.79 7.88 1 HNMR (D2 O+NaOD) δppm δ2.67 (t 2H) δ3.12 (s 4H) δ3.23 (t 2H) δ3.68 (s 2H) δ6.93−7.01(m 2H) δ7.25−7.40(m 2H)
【0053】合成例2.例示化合物4の合成
【0054】
【化34】
【0055】化合物4aの合成 o−ヨード安息香酸25.3g(0.102mol)、炭酸
カリウム17.0g(0.123mol )を1,3−プロ
パンジアミン166g(2.24mol)に懸濁させ、15
時間加熱還流した。水30mlを加え、溶媒を減圧留去し
た後、水を150ml加えてビーカーに移した。濃塩酸で
pH1に調整した後、生じた結晶を濾取し、乾燥させるこ
とにより白色結晶4aを6.25g(2.34×10-2
mol)を得た。収率23%。
【0056】例示化合物4の合成 上記で合成した化合物4a 6.2g(2.34×10-2mo
l)、クロル酢酸15.0g(1.59×10-1mol)を水
50mlに加え、水酸化ナトリウム9.17g(2.29
×10-1mol)を水50mlに溶解した溶液を滴下してpH9
〜11に保った。内温60℃で3時間、90℃で3時間
攪拌した。冷却後、反応液をビーカーにあけpH1.6に
調整し、冷蔵庫に放置した。二週間後析出した結晶を濾
取し、乾燥することにより、白色結晶4を3.7g
(1.00×10-2mol)得た。収率43%。融点167
〜170℃。
【0057】 元素分析値 C16202 8 H C N 計算値(%) 5.47 52.17 7.61 実測値(%) 5.35 52.08 7.57 1 HNMR (D2 O+NaOD) δppm δ1.95 (m 2H) δ3.22 (t 2H) δ3.53 (t 2H) δ3.68 (s 4H) δ3.98 (s 2H) δ7.2−7.9 (m 4H)
【0058】合成例3.例示化合物9の合成 合成例1で合成した化合物3a 103g(4.07×10
-1mol)、クロル酢酸112g(9.62×10-1mol)を
水100mlに懸濁させ、水酸化ナトリウム82g(2.
05mol)を水100mlに溶解した水溶液を徐々に加えpH
9〜11に保った。内温55〜60℃で5時間攪拌し
た。冷却後、生じた沈殿を濾取し、水200mlに溶解さ
せた。氷浴で冷却しながら、濃塩酸を加えpH3.6に調
整した。30分程攪拌した後、生じた沈殿を濾取し、水
で洗浄後減圧乾燥することにより白色結晶を38g
(1.12×10-1mol)得た。収率27%融点185℃
より徐々に分解。
【0059】 元素分析値 C13142 Na2 6 H C N 計算値(%) 4.15 45.89 8.23 実測値(%) 4.32 45.54 8.28 1 H−NMR (D2 O+NaOD) δppm δ2.93 (t 2H) δ3.35 (s 4H) δ3.37 (t 2H) δ6.70 (t 1H) δ6.82 (d 1H) δ7.35 (t 1H) δ7.71 (d 1H)
【0060】合成例4.例示化合物11の合成 化合物3a 30g(1.19×10-1mol)を水50ml
に懸濁させ、水酸化ナトリウム28g(7.0×10-1
mol)を水100mlに溶解した水溶液を加えた。さらにア
クリル酸27ml(3.94×10-1mol)を添加し、60
℃で4時間攪拌した。冷却後、濃塩酸を加えてpH2〜3
に調整した。攪拌後静置し、二層に分離した液の上層部
を取り除き、残った下層部に水を200ml加えて良く攪
拌した。生じた沈殿を濾取し、水で洗浄後減圧乾燥する
ことにより白色結晶23g(7.09×10-2mol)を得
た。収率60% 融点183〜185℃。
【0061】 元素分析値 C15202 6 H C N 計算値(%) 6.21 55.55 8.64 実測値(%) 6.14 55.38 8.54 1 H NMR (D2 O+NaOD) δppm δ2.40 (t 4H) δ2.77 (t 2H) δ2.82 (t 4H) δ3.48 (t 2H) δ6.77 (t 1H) δ6.89 (d 1H) δ7.40 (t 1H) δ7.77 (d 1H)
【0062】合成例5 例示化合物12の合成
【0063】
【化35】
【0064】化合物12aの合成 2−クロロ−5−ニトロ安息香酸20.2g(0.10
mol)をメタノール50mlに懸濁させ、エチレンジアミン
60.1g(1.0mol)、炭酸カリウム40.0g
(0.29mol)、銅粉0.30g(4.7×10-3mol)
を加え6時間加熱還流した。水50mlを加え、濾過した
後、溶媒を減圧留去した。さらに水100mlを加え、濃
塩酸でpH1に調整した。氷浴で冷却後、生じた沈殿を濾
取し、水、メタノールで洗浄した。減圧乾燥し黄色結晶
を23.0g(7.71×10-2mol)得た。収率77
%。
【0065】例示化合物12の合成 化合物12a 16.4g(5.5×10-2mol)を水3
0mlに懸濁させ、水酸化ナトリウム6.6g(1.65
×10-1mol)と水30mlを加えて、内温を50℃に保っ
た。クロル酢酸14.1g(1.21×10-1mol)を水
30mlに溶解し、反応液に加えた。さらに水酸化ナトリ
ウム4.9g(1.22×10-1mol)と水25mlの溶液
を反応液がpH9〜11に保たれるように加えた。4時間
攪拌後、氷冷し、濃塩酸を加えpH1に調整した。生じた
沈殿を濾取し、ビーカーに移して、水50mlを加えた。
水酸化ナトリウム水溶液によりpH12に調整し、濾過し
た後、濃塩酸でpH1に調整した。1時間加熱還流し、室
温に冷却後、析出した結晶を濾取した。減圧乾燥し、例
示化合物18の 1/2 水和物を10.4g(2.97×
10-2mol)を得た。黄色結晶。収率54% 融点約 206
℃より徐々に分解。
【0066】 元素分析値 C13153 8 ・1/2 H2 O H C N 計算値(%) 4.60 44.58 12.00 実測値(%) 4.58 44.61 11.94 1 H NMR (D2 O+NaOD) δppm δ2.98 (t 2H) δ3.37 (s 4H) δ3.51 (t 2H) δ6.77 (d 1H) δ8.11 (dd 1H) δ8.60 (d 1H)
【0067】他の化合物も同様にして合成することがで
きる。
【0068】一般式(I)で表わされる化合物は、ハロ
ゲン化銀黒白感光材料又はハロゲン化銀カラー感光材料
を処理するためのあらゆる処理組成物に適用することが
出来る。例えば、黒白感光材料用の処理組成物としては
一般用黒白現像液、リス・フィルム用伝染現像液、定着
液及び水洗水等、カラー感光材料用の処理組成物として
は発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、調整液、
停止液、硬膜液、水洗水、安定液、リンス液、かぶらせ
液、及び調色液等が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。一般式(I)で表わされる化合物の添加量
は、添加する処理組成物によって異なるが、処理組成物
1リットル当たり10mg〜50gの範囲で用いられる。
さらに詳しく述べると、例えば、黒白用現像液または発
色現像液に添加する場合は、好ましい量としては該処理
液1リットル当り0.5〜10gであり、特に好ましく
は0.5〜5gである。又漂白液(例えば過酸化水素、
過硫酸、臭素酸、等からなる)に添加する場合は、該漂
白液1リットル当り0.1〜20gであり、特に好まし
くは0.1〜5gである。定着液もしくは漂白定着液に
添加する場合は該処理液1リットル当り1〜40gであ
り、特に好ましくは1〜20gである。安定液に添加す
るばあいは、該安定液1リットル当り50mg〜1gで特
に好ましくは50〜300mgである。一般式(I)で表
わされる化合物は単独で用いても、また2種以上を組み
合わせて使用してもよい。
【0069】一般式(I)で表わされる化合物は、Fe
(III) 、Mn(III) 、Co(III) 、Rh(II)、Rh(II
I) 、Au(II)、A(III) 及びCe(IV)から選ばれる金
属の塩とから形成される金属キレート化合物の態様にす
ることにより、ハロゲン化銀カラー写真感光材料用の漂
白剤としての効果を有する。本発明の金属キレート化合
物を含有する処理組成物の態様によれば、像様露光され
たハロゲン化銀カラー写真感光材料を、発色現像した
後、少なくとも、本発明の金属キレート化合物を含む処
理組成物で処理することで、現像銀の漂白が極めて迅速
に行われ、また従来の迅速な漂白を行える漂白剤にみら
れた著しい漂白カブリも無い。これは特に、処理時間が
3分以下の迅速な発色現像に続いて本発明の金属キレー
ト化合物を含有する処理組成物で処理が行われる場合
に、大きな効果として現れる。また、処理後の画像保存
性も良好で、かつ、取扱いの上でも好ましい。本発明の
金属キレート化合物を構成する金属塩は、Fe(III) 、
Mn(III) 、Co(III) 、Rh(II)、Rh(III) 、Au
(II)、Au(III) 及びCe(IV)から選ばれる。より好ま
しくはFe(III) 、Mn(III) 、Ce(IV)の塩であり、
特にFe(III) の塩が好ましい。本発明の金属キレート
化合物は、一般式(I)で表される化合物と前記金属の
塩(例えば、硫酸第二鉄塩、塩化第二鉄塩、硝酸第二鉄
塩、硫酸第二鉄アンモニウム、燐酸第二鉄塩など)と
を、溶液中で反応させて使用してもよい。一般式(I)
で表わされる化合物は金属イオンに対してモル比で1.
0以上で用いられる。この比は該金属キレート化合物の
安定度が低い場合には大きいほうが好ましく、通常1か
ら30の範囲で用いられる。また、本発明の金属キレー
ト化合物は、金属キレート化合物として単離したものを
用いてもよい。
【0070】以下、その具体例を列挙するが、本発明は
これらに限定されるものではなく、一般式(I)で表わ
される化合物と、金属塩の錯体があればよい。
【0071】
【化36】
【0072】
【化37】
【0073】
【化38】
【0074】本発明の金属キレート化合物塩の合成法に
ついて、以下に代表例を挙げて示す。 合成例6.例示化合物K−1の合成 硝酸第二鉄9水和物40.4g(0.100mol)および
例示化合物3 37.2g(0.105mol)を水200
mlに懸濁させ、29%アンモニア水を添加してpH5.0
に調整した。グラスフィルターで濾過後、濾液を減圧濃
縮し、内容量約50mlにした。析出した塩を濾別し、濾
液を再度減圧濃縮し、内容量約30mlにした。析出した
塩を濾別した後、エタノールを加えることにより、褐色
固体が析出した。得られた粗結晶を水/エタノールにて
再結晶し、室温で減圧乾燥することにより、目的物K−
1を16.3g(0.038mol)得た。収率38%
【0075】本発明の金属キレート化合物は定着液や、
発色現像と脱銀工程の間の中間浴に少量含有させてもよ
いが、処理液1リットル当り、0.01〜1モル含有す
ることで漂白液あるいは漂白定着液の漂白剤として有効
である。
【0076】以下、好ましい態様の漂白能を有する処理
液(漂白液あるいは漂白定着液のことを総称する)につ
いて説明する。本発明の金属キレート化合物は漂白能を
有する処理液に上述のように処理液1リットル当り、
0.01〜1モル含有することが漂白剤として有効であ
り0.05〜0.5モルが更に好ましく、0.1〜0.
5モルが特に好ましい。本発明の金属キレート化合物を
漂白能を有する処理液で漂白剤として使用する場合、本
発明の効果を奏する範囲においてその他の公知の漂白剤
と併用してもよい。そのような漂白剤としては、以下に
あげる化合物のFe(III) 、Co(III)あるいはMn(II
I)キレート系漂白剤、あるいは、過硫酸塩(例えばペル
オクソ二硫酸塩)、過酸化水素、臭素酸塩などがあげら
れる。上記キレート系漂白剤を形成する化合物として
は、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五
酢酸、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル)−
N,N′,N′−三酢酸、1,2−ジアミノプロパン四
酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、ニトリロ三酢
酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、ジ
ヒドロキシエチルグリシン、エチルエーテルジアミンテ
トラ酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレ
ンジアミン四プロピオン酸、フェニレンジアミン四酢
酸、1,3−ジアミノプロパノール−N,N,N′,
N′−四メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N′,N′−四メチレンホスホン酸、1,3−プロ
ピレンジアミン−N,N,N′,N′−四メチレンホス
ホン酸及びそれらのナトリウム塩やアンモニウム塩など
を挙げることができる。
【0077】本発明による金属キレート化合物を含有す
る漂白能を有する処理液は漂白剤として該金属キレート
化合物を含有する他、銀の酸化を促進する為の再ハロゲ
ン化剤として、塩化物、臭化物、ヨウ化物の如きハロゲ
ン化物を加えるのが好ましい。また、ハロゲン化物の代
わりに難溶性銀塩を形成する有機性配位子を加えてもよ
い。ハロゲン化物はアルカリ金属塩あるいはアンモニウ
ム塩、あるいはグアニジン、アミンなどの塩として加え
る。具体的には臭化ナトリウム、臭化アンモニウム、塩
化カリウム、塩酸グアニジンなどがあり、好ましくは臭
化アンモニウム又は臭化ナトリウムである。漂白液にお
いて再ハロゲン化剤の量は2モル/リットル以下が適当
であり、0.01〜2.0モル/リットルが好ましく、
更に好ましくは0.1〜1.7モル/リットルである。
本発明による金属キレート化合物を含有する漂白定着液
は漂白剤として該金属キレート化合物を含有する他、定
着剤(後述する)を含み、また必要に応じて前記再ハロ
ゲン化剤も含むことができる。漂白定着液において再ハ
ロゲン化剤を使用する場合の量は、0.001〜2.0
モル/リットル、好ましくは、0.001〜1.0モル
/リットルである。
【0078】本発明による漂白液あるいは漂白定着液に
は、そのほか漂白促進剤、処理浴槽の腐食を防ぐ腐食防
止剤、液のpHを保つための緩衝剤、蛍光増白剤、消泡
剤などが必要に応じて添加される。漂白促進剤として
は、例えば米国特許第3,893,858号、ドイツ特
許第1,290,812号、米国特許第1,138,8
42号、特開昭53−95630号、リサーチ・ディス
クロージャー第17129号(1978)に記載のメル
カプト基またはジスルフィド基を有する化合物、特開昭
50−140129号公報に記載のチアゾリジン誘導
体、米国特許第3,706,561号に記載のチオ尿素
誘導体、ドイツ特許第2,748,430号記載のポリ
エチレンオキサイド類、特公昭45−8836号に記載
のポリアミン化合物、特開昭49−40493号記載の
イミダゾール化合物などを用いることが出来る。なかで
も、米国特許第1,138,842号に記載のメルカプ
ト化合物が好ましい。また、腐食防止剤としては、硝酸
塩を用いるのが好ましく、硝酸アンモニウム、硝酸ナト
リウムや硝酸カリウムなどが用いられる。その添加量
は、0.01〜2.0モル/リットル、好ましくは0.
05〜0.5モル/リットルである。本発明による漂白
液あるいは漂白定着液においては、アンモニウムイオン
濃度を0.3モル/リットル以下にすることができる。
この態様は環境保全上の観点から好ましく、本発明では
0.1モル/リットル以下にすることもできる。
【0079】本発明による漂白液あるいは漂白定着液の
pHは2.0〜8.0、好ましくは3.0〜7.5であ
る。撮影用感材において発色現像後直ちに漂白あるいは
漂白定着を行う場合には、漂白カブリを抑えるために液
のpHを7.0以下、好ましくは6.4以下で用いるの
が良い。特に漂白液の場合には3.0〜5.0が好まし
い。pH2.0以下では、本発明になる金属キレートが
不安定となり、従ってpH2.0〜6.4が好ましい。
カラープリント材料ではpH3〜7の範囲が好ましいこ
のための、pH緩衝剤としては、漂白剤による酸化を受
け難く、上記pH範囲で緩衝作用のあるものであればど
のようなものでももちいることができる。例えば、酢
酸、グリコール酸、乳酸、プロピオン酸、酪酸、リンゴ
酸、クロル酢酸、レブリン酸、ウレイドプロピオン酸、
等の有機酸類、ピリジン、ジメチルピラゾール、2−メ
チル−o−オキサゾリン、アミノアセトニトリルなどの
有機塩基類等が挙げられる。これら緩衝剤は複数の物を
併用しても良い。本発明においてpKaが2.0〜5.
5の有機酸が好ましく、特に酢酸、グリコール酸又は酢
酸及びグリコール酸の併用が好ましい。これら緩衝剤の
使用量は漂白能を有する処理液1リットル当たり3.0
モル以下が適当であり、好ましくは0.5〜2.0モル
である。漂白能を有する処理液のpHを前記領域に調節
するには、前記の酸とアルカリ剤(例えば、アンモニア
水、KOH、NaOH、イミダゾール、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン)を併用してもよい。なか
でも、アンモニア水が好ましい。
【0080】処理に際し、漂白能を有する処理液にはエ
アレーションを施して、生成する鉄(II)錯塩を酸化する
ことが好ましい。これにより漂白剤が再生され、写真性
能はきわめて安定に保持される。漂白あるいは漂白定着
工程は、30℃〜60℃の温度範囲で行えるが、好まし
くは35℃〜50℃である。漂白及び/又は漂白定着処
理工程の時間は、撮影用感材においては、10秒から7
分の範囲で用いられるが、好ましくは10秒〜2分であ
る。またプリント感材においては5秒〜70秒、好まし
くは5秒〜60秒、更に好ましくは10秒〜45秒であ
る。これらの好ましい処理条件においては、迅速で且つ
ステインの増加のない良好な結果が得られた。
【0081】漂白定着液あるいは定着液には公知の定着
剤が用いられる。これらはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩、チオエーテル類、アミン類メルカプト類、チオン
類、チオ尿素類、ヨウ化物塩、メソイオン類などであ
り、例えば、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸グアニジン、チオシア
ン酸カリウム、ジヒドロキシエチル−チオエーテル、
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール、イミダゾ
ール等が挙げられる。なかでもチオ硫酸塩、特にチオ硫
酸アンモニウムが迅速な定着を行う上で好ましい。更に
は、二種類以上の定着剤を併用する事で、更に迅速な定
着を行うこともできる。例えば、チオ硫酸アンモニウム
に加えて、前記チオシアン酸アンモニウム、イミダゾー
ル、チオ尿素、チオエーテル等を併用するのも好まし
く、この場合、第二の定着剤はチオ硫酸アンモニウムに
対し0.01〜100モル%の範囲で添加するのが好ま
しい。定着剤の量は漂白定着液もしくは定着液1リット
ル当り0.1〜3.0モル、好ましくは0.5〜2.0
モルである。定着液のpHは定着剤の種類によるが、一
般的には3.0〜9.0であり、特にチオ硫酸塩を用い
る場合には、6.5〜8.0が安定な定着性能を得る上
で好ましい。
【0082】漂白定着液や定着液には、保恒剤を加え、
液の経時安定性を高めることも出来る。チオ硫酸塩を含
む漂白定着液あるいは定着液の場合には、保恒剤として
亜硫酸塩、および/またはヒドロキシルアミン、ヒドラ
ジン、アルデヒドの重亜硫酸塩付加物(例えば、アセト
アルデヒドの重亜硫酸付加物、特に好ましくは、特開平
1−298935号に記載の芳香族アルデヒドの重亜硫
酸付加物)が有効である。又、特開昭62−14304
8号記載のスルフィン酸化合物を用いるのも好ましい。
また、漂白定着液や定着液には液のpHを一定に保つた
めに、緩衝剤を添加するのも好ましい。例えば、リン酸
塩、あるいはイミダゾール、1−メチル−イミダゾー
ル、2−メチル−イミダゾール、1−エチル−イミダゾ
ールのようなイミダゾール類、トリエタノールアミン、
N−アリルモルホリン、N−ベンゾイルピペラジン等が
あげられる。更に定着液においては、各種キレート化剤
を添加する事で漂白液から持ち込まれる鉄イオンを隠蔽
し液の安定性の向上を図ることも出来る。この様な好ま
しいキレート剤としては1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,
N′,N′−テトラメチレンホスホン酸、ニトリロトリ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、1,2−プロパンジアミン四酢酸のほか、本発明の
一般式(I)で表わされる化合物などが挙げられる。定
着工程は、30℃〜60℃の範囲で行えるが、好ましく
は、35℃〜50℃である。定着処理工程の時間は、撮
影用感材においては、15秒〜2分、好ましくは25秒
〜1分40秒であり、プリント用感材においては、8秒
〜80秒、好ましくは10秒〜45秒である。
【0083】本発明の脱銀工程は漂白工程、定着工程、
漂白定着工程の組合せで行われ、その代表的な例は以下
に示される。 漂白−定着 漂白−漂白定着 漂白−漂白定着−定着 漂白−水洗−定着 漂白定着 定着−漂白定着 撮影用感材においては、、、、が好ましく更に
、又はが好ましい。プリント用感材においては
が好ましい。本発明は発色現像処理後に例えば停止浴、
水洗浴等を介した脱銀処理にも適用することができる。
本発明の漂白、漂白定着、定着処理等の脱銀処理工程に
おいては、攪拌ができるだけ強化されていることが、本
発明の効果をより有効に発揮する上で好ましい。攪拌強
化の具体的方法としては特開昭62−183460号、
同62−183461号に記載の感光材料の乳剤面に処
理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭62−1834
61号の回転手段を用いて攪拌効果を上げる方法、さら
には液中に設けたワイパーブレードと乳剤面を接触させ
ながら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化すること
により攪拌効果を向上させる方法、処理液全体の循環流
量を増加させる方法が挙げられる。またこの攪拌向上手
段は、漂白促進剤を使用した場合により有効である。上
記の強い攪拌は、発色現像液や水洗あるいは安定液など
にも用いることが好ましい。
【0084】本発明の処理方法は自動現像機を用いて実
施するのが好ましい。こうした自動現像機における搬送
方法については、特開昭60−191257号、同60
−191258号、同60−191259号に記載され
ている。また迅速処理を行う為、自動現像機において
は、処理槽間のクロスオーバーを短くするのが好まし
い。クロスオーバー時間を5秒以下とした自動現像機に
ついては特開平1−319038号に記載されている。
本発明の処理方法により自動現像機を用いて連続的な処
理を行う際には、感光材料の処理に伴う処理液成分の消
費を補い、また感光材料から溶出する望ましくない成分
の処理液への蓄積を抑える為に、処理された感光材料の
量に応じて補充液を添加するのが好ましい。又、各処理
工程には二つ以上の処理浴槽を設けてもよく、その場合
補充液を後浴槽から前浴槽に流し込む向流方式をとるの
が好ましい。特に水洗工程や安定化工程では2〜4段の
カスケードとするのが好ましい。補充液の量は、それぞ
れの処理液における組成変化が写真性能上あるいはその
他液の汚れの不都合が起きない限りにおいて、低減する
のが好ましい。
【0085】発色現像補充液の量は、カラー撮影材料の
場合は、感光材料1m2当たり100ml〜3000ml、好
ましくは、100ml〜2200mlであり、カラープリン
ト材料の場合は、感光材料1m2当たり20ml〜500m
l、好ましくは、30ml〜350mlである。漂白補充液
の量は、カラー撮影材料の場合、感光材料1m2当たり1
0ml〜1000ml、好ましくは50ml〜550mlであ
る。プリント材料の場合は、感光材料1m2当たり20ml
〜500ml、好ましくは50ml〜300mlである。漂白
定着補充液の量は、カラー撮影材料の場合感光材料1m2
当たり200ml〜3000ml、好ましくは250ml〜1
300mlであり、プリント材料の場合は、感光材料1m2
当たり20ml〜300ml、好ましくは50ml〜200ml
である。漂白定着液の補充は1液として補充しても良い
し、また漂白組成物と定着組成物とに分けて補充して
も、また漂白浴および/または定着浴からのオーバーフ
ロー液を混合することで漂白定着補充液としても良い。
定着補充液の量は、カラー撮影材料の場合、感光材料1
m2当たり300ml〜3000ml、好ましくは300ml〜
1200mlであり、プリント材料の場合は、感光材料1
m2当たり20ml〜300ml、好ましくは50ml〜200
mlである。水洗水あるいは安定化液の補充量は単位面積
当たり前浴からの持ち込み量の1〜50倍、好ましくは
2〜30倍、更に好ましくは2〜15倍である。
【0086】環境保全のために前記補充液の量を更に低
減するために、各種の再生方法を組み合わせて用いるの
も好ましい。再生は、処理液を自動現像機の中で循環し
つつ行っても良いし、又いったん処理槽から取り除いた
後、是に適当な再生処理を施した後、補充液として再び
処理槽に戻しても良い。漂白液および/または漂白定着
液中の金属キレート漂白剤は、漂白処理に伴って、還元
状態になるため、漂白液および/または漂白定着液は処
理と連携した連続的な再生方法をとるのが好ましい。具
体的には、エアー・ポンプにより、漂白液および/また
は漂白定着液に空気を吹き込み、酸素により還元状態の
金属キレートを再酸化いわゆるエアレーションをするの
が好ましい。その他、過酸化水素、過硫酸塩、臭素酸塩
等の酸化剤を加えることで再生することも出来る。定着
液、漂白定着液の再生は、蓄積する銀イオンを電解還元
することでおこなわれる。その他、蓄積するハロゲンイ
オンを陰イオン交換樹脂により除去することも、定着性
能を保つ上で好ましい。水洗水の使用量を低減するため
には、イオン交換、あるいは限外濾過が用いられるが、
とくに限外濾過を用いるのが好ましい。
【0087】本発明に使用されるカラー現像液中には、
公知の芳香族第一級アミンカラー現像主薬を含有する。
好ましい例はp−フェニレンジアミン誘導体であり、代
表例としては、4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒ
ドロキシエチル)−3−メチルアニリン、4−アミノ−
N−エチル−N−(β−ヒドロキシプロピル)−3−メ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(4−ヒ
ドロキシブチル)−3−メチルアニリン、4−アミノ−
N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)
−3−メチルアニリン、4−アミノ−N−(3−カルバ
モイルプロピル−N−n−プロピル−3−メチルアニリ
ン、4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)−3−メトキシアニリンなどを挙げることができ
る。また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体と硫
酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、ナフタレンジスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸などの塩であってもよい。該芳香
族第一級アミン現像主薬の使用量は現像液1リットル当
たり好ましくは0.0002モル〜0.2モル、さらに
好ましくは0.001モル〜0.1モルである。また、
発色現像液には保恒剤として、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、
メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カリウム等の亜硫酸
塩や、カルボニル亜硫酸付加物を必要に応じて添加する
ことができる。また、前記芳香族第一級アミンカラー現
像主薬を直接、保恒する化合物として、各種ヒドロキシ
ルアミン類、例えば特開昭63−5341号や同63−
106655号に記載の化合物、中でもスルホ基やカル
ボキシ基を有する化合物が好ましい。特開昭63−43
138号記載のヒドロキサム酸類、同63−14604
1号記載のヒドラジン類やヒドラジド類、同63−44
657および同63−58443号記載のフェノール
類、同63−44656号記載のα−ヒドロキシケトン
類やα−アミノケトン類および/または同63−362
44号記載の各種糖類を添加するのも好ましい。また、
上記化合物と併用して、特開昭63−4235号、同6
3−24254号、同63−21647号、同63−1
46040号、同63−27841号および同63−2
5654号等に記載のモノアミン類、同63−3084
5号、同63−14640号、同63−43139号等
に記載のジアミン類、同63−21647号、同63−
26655号および同63−44655号記載のポリア
ミン類、同63−53551号記載のニトロキシラジカ
ル類、同63−43140号および同63−53549
号記載のアルコール類、同63−56654号記載のオ
キシム類および同63−239447号記載の3級アミ
ン類を使用するのも好ましい。
【0088】その他保恒剤として、特開昭57−441
48号および同57−53749号に記載の各種金属
類、特開昭59−180588号記載のサリチル酸類、
特開昭54−3582号記載のアルカノールアミン類、
特開昭56−94349号記載のポリエチレンイミン
類、米国特許第3,746,544号記載の芳香族ポリ
ヒドロキシ化合物等を必要に応じて含有してもよい。特
に芳香族ポリヒドロキシ化合物の添加が好ましい。これ
らの保恒剤の添加量は、発色現像液1リットル当り0.
005〜0.2モル、好ましくは0.01モル〜0.0
5モルである。本発明に使用される発色現像液は、pH
9.0〜12.0の範囲で用いることができるが、好ま
しくは9.5〜11.5である。発色現像液にはその他
に既知の現像液成分の化合物を含ませることができる。
上記pHを保持するためには、各種緩衝剤を用いるのが
好ましい。緩衝剤の具体例としては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リ
ン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナトリ
ウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カ
リウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ酸カリ
ウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸
ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−
スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スル
ホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキ
シ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)
などを挙げることができる。しかしながら本発明は、こ
れらの化合物に限定されるものではない。緩衝剤の発色
現像液への添加量は、0.1モル/リットル以上である
ことが好ましく、特に0.1〜0.4モル/リットルで
あることが特に好ましい。
【0089】その他、発色現像液中にはカルシウムやマ
グネシウムの沈澱防止剤として、あるいは発色現像液の
安定性向上のために、本発明の一般式(I)で表わされ
る化合物の他各種キレート剤を用いることができる。そ
のようなキレート剤としては有機酸化合物が好ましく、
例えばアミノポリカルボン酸類、有機ホスホン酸類、ホ
スホノカルボン酸類をあげることができる。具体例とし
ては、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホ
スホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テ
トラメチレンホスホン酸、トランスシクロヘキサンジア
ミン四酢酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、ヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸、グリコールエーテルジアミン
四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢
酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン
酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレ
ンジアミン−N,N′−ジ酢酸などを挙げることができ
る。これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用し
てもよい。これらのキレート剤の添加量は発色現像液中
の金属イオンを封鎖するのに充分な量であればよく、例
えば1リットル当り0.001モルから0.05モル、
好ましくは0.003〜0.02モルである。
【0090】発色現像液には、必要により任意の現像促
進剤を添加することができる。現像促進剤としては、特
公昭37−16088号、同37−5987号、同38
−7826号、同44−12380号、同45−901
9号、米国特許第3,818,247号等に記載のチオ
エーテル系化合物、特開昭52−49829号および同
50−15554号に記載のp−フェニレンジアミン系
化合物、特開昭50−137726号、特公昭44−3
0074号、特開昭56−156826号、同52−4
3429号等に記載の4級アンモニウム塩類、米国特許
第2,494,903号、同第3,128,182号、
同第4,230,796号、同第3,253,919
号、特公昭41−11431号、米国特許第2,48
2,546号、同第2,596,926号、同第3,5
82,346号等に記載のアミン系化合物、特公昭37
−16088号、同42−25201号、米国特許第
3,128,183号、特公昭41−11431号、同
42−23883号、米国特許第3,532,501号
等に記載のポリアルキレンオキサイド、また2−メチル
イミダゾール、イミダゾールなどのイミダゾール類をあ
げることができる。また補助現像薬として特開昭56−
64339号、同57−144547号や同58−11
5438号記載の1−フェニル−3−ピラゾリドン類を
添加するのも迅速な現像を行なわしめるのに好ましい。
できる。
【0091】本発明に使用される発色現像液には、さら
に必要に応じて、任意のカブリ防止剤を添加できる。カ
ブリ防止剤としては、塩化ナトリウム、臭化カリウム、
沃化カリウムのようなアルカリ金属ハロゲン化物および
有機カブリ防止剤が使用できる。有機カブリ防止剤とし
ては、例えばベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイ
ミダゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチル
ベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、
5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベ
ンズイミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミ
ダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジ
ン、アデニンのような含窒素ヘテロ環化合物を代表例と
してあげることができる。本発明に使用される発色現像
液には、蛍光増白剤を含有してもよい。蛍光増白剤とし
ては、4,4′−ジアミノ−2,2′−ジスルホスチル
ベン系化合物が好ましい。添加量は0〜5g/リットル
好ましくは0.1g〜4g/リットルである。また、必
要に応じてアルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、
脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各種界面活性
剤を添加してもよい。本発明における発色現像液での処
理温度は20〜55℃、好ましくは30〜55℃であ
る。処理時間は撮影用感材においては20秒〜5分、好
ましくは30秒〜3分20秒である。更に好ましくは1
分〜2分30秒であり、プリント用材料においては10
秒〜1分20秒、好ましくは10秒〜60秒であり、更
に好ましくは10秒〜40秒である。
【0092】本発明の処理方法はカラー反転処理にも用
いうる。このときに用いる黒白現像液としては、通常知
られているカラー感光材料の反転処理に用いられる黒白
第1現像液と呼ばれるものである。黒白ハロゲン化銀感
光材料の処理液に用いられている黒白現像液に添加使用
されているよく知られた各種の添加剤をカラー反転感材
の黒白第1現像液に含有させることができる。代表的な
添加剤としては、1−フェニル−3−ピラゾリドン、メ
トールおよびハイドロキノンのような現像主薬、亜硫酸
塩のような保恒剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリからなる促進剤、臭化カ
リウムや2−メチルベンツイミダゾール、メチルベンツ
チアゾール等の無機性もしくは有機性の抑制剤、ポリリ
ン酸塩のような硬水軟化剤、微量のヨウ化物やメルカプ
ト化合物からなる現像抑制剤をあげることができる。
【0093】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
を水洗水や安定液に添加することでも本発明の効果を有
効に発揮する。水洗工程に用いられる水洗水及び/又は
安定液には処理後の感光材料の乾燥時の水滴ムラを防止
するため、種々の界面活性剤を含有させることができ
る。これらの界面活性剤としては、ポリエチレングリコ
ール型非イオン性界面活性剤、多価アルコール型非イオ
ン性界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩型アニ
オン性界面活性剤、高級アルコール硫酸エステル塩型ア
ニオン性界面活性剤、アルキルナフタレンスルホン酸塩
型アニオン性界面活性剤、4級アンモニウム塩型カチオ
ン性界面活性剤、アミン塩型カチオン性界面活性剤、ア
ミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が
あるが、イオン性界面活性剤は、処理に伴って混入して
くる種々のイオンと結合して不溶性物質を生成する場合
があるためノニオン性界面活性剤を用いるのが好まし
く、特にアルキルフェノールエチレンオキサイド付加物
が好ましい。アルキルフェノールとしては特にオクチ
ル、ノニル、ドデシル、ジノニルフェノールが好まし
く、又エチレンオキサイドの付加モル数としては特に8
〜14モルが好ましい。さらに消泡効果の高いシリコン
系界面活性剤を用いることも好ましい。
【0094】また水洗水及び/又は安定液には、水アカ
の発生や処理後の感光材料に発生するカビの防止のた
め、種々の防バクテリア剤、防カビ剤を含有させること
もできる。これらの防バクテリア剤、防カビ剤の例とし
ては特開昭57−157244号及び同58−1051
45号に示されるような、チアゾリルベンズイミダゾー
ル系化合物、あるいは特開昭54−27424号や特開
昭57−8542号に示されるようなイソチアゾロン系
化合物、あるいはトリクロロフェノールに代表されるよ
うなクロロフェノール系化合物、あるいはブロモフェノ
ール系化合物、あるいは、有機スズや有機亜鉛化合物、
あるいは、チオシアン酸やイソチオシアン酸系の化合
物、あるいは、酸アミド系化合物、あるいはダイアジン
やトリアジン系化合物、あるいは、チオ尿素系化合物、
ベンゾトリアゾールアルキルグアニジン化合物、あるい
は、ベンズアルコニウムクロライドに代表されるような
4級アンモニウム塩、あるいは、ペニシリンに代表され
るような抗生物質等、ジャーナル・アンティバクテリア
・アンド・アンティファンガス・エイジェント(A.Anti
bact.Antifung.Agents)Voll.No. 5、p.207〜22
3(1983)に記載の汎用の防バイ剤を1種以上併用
してもよい。又、特開昭48−83820に記載の種々
の殺菌剤も用いることができる。
【0095】また、本発明の一般式(I)で表わされる
化合物の効果を害しない範囲において水洗及び/又は安
定液には各種キレート剤を含有することができる。キレ
ート剤の好ましい化合物としては、エチレンジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸などのアミノポリカ
ルボン酸や1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テト
ラメチレンホスホン酸などの有機ホスホン酸、あるい
は、欧州特許345172A1に記載の無水マレイン酸
ポリマーの加水分解物などをあげることができる。ま
た、前記の定着液や漂白定着液に含有することができる
保恒剤を水洗水に含有させることが好ましい。安定化工
程に用いる安定液としては、色素画像を安定化させる処
理液が用いられる。例えば、有機酸やpH3〜6の緩衝
能を有する液、画像安定化剤としてアルデヒド(例え
ば、ホルマリンやグルタルアルデヒド)、ヘキサヒドロ
トリアジン、ヘキサメチレンテトラミン又はN−メチロ
ール化合物(例えば、ジメチロール尿素、N−メチロー
ルピラゾール、N−メチロール−1,2,4−トリアゾ
ール)を含有した液などを用いることができる。安定液
には必要に応じて、飽和の環状アミン(例えば、モルホ
リン、ピペラジン)、塩化アンモニウムや亜硫酸アンモ
ニウム等のアンモニウム化合物、Bi、Alなどの金属
化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4786583
号に記載のアルカノールアミンなどを用いることができ
る。
【0096】また、水洗工程や安定化工程は、多段向流
方式が好ましく、段数としては2〜4段が好ましい。補
充量としては単位面積当り前浴からの持込量の1〜50
倍、好ましくは2〜30倍、より好ましくは2〜15倍
である。これらの水洗工程もしくは安定化工程に用いら
れる水としては、水道水の他、イオン交換樹脂などによ
つてCa、Mg濃度を5mg/リットル以下に脱イオン処
理した水、ハロゲン、紫外線殺菌灯等より殺菌された水
を使用するのが好ましい。また、蒸発分を補正するため
の水は、水道水を用いてもよいが、上記の水洗工程もし
くは安定化工程に好ましく使用される脱イオン処理した
水、殺菌された水とするのがよい。本発明においては、
漂白液、漂白定着液のみならず、他の処理液でも蒸発に
よる濃縮を補正するために、適当量の水または補正液な
いし処理補充液を補充することが好ましい。また、水洗
工程または安定化工程のオーバーフロー液は、前浴であ
る定着能を有する浴に流入させる方法を用いることによ
り、廃液量を低減させることもできるので好ましい。
【0097】本発明の処理組成物で処理することのでき
る写真感光材料としては、通常の黒白ハロゲン化銀写真
感光材料(例えば、撮影用黒白感材、Xレイ用黒白感
材、印刷用黒白感材)、通常の多層ハロゲン化銀カラー
写真感光材料(例えば、カラーネガティブフィルム、カ
ラーリバーサルフィルム、カラーポジティブフィルム、
映画用カラーネガティブフィルム、カラー印画紙、反転
カラー印画紙、直接ポジカラー印画紙)、レーザースキ
ャナー用赤外光用感材、拡散転写感光材料(例えば、銀
拡散転写感光材料、カラー拡散転写感光材料)などを挙
げることができる。本発明に係わる写真感光材料は、そ
の感光材料の目的に応じて片面又は両面に種々の層構成
(例えば、赤緑青のそれぞれに感光性を有するハロゲン
化銀乳剤層、下塗り層、ハレーション防止層、フィルタ
ー層、中間層、表面保護層)や配列をとることができ
る。
【0098】本発明に係わる写真感光材料の支持体;塗
布方法;ハロゲン化銀乳剤層、表面保護層などに用いら
れるハロゲン化銀の種類(例えば、沃臭化銀、沃塩臭化
銀、臭化銀、塩臭化銀、塩化銀)、その粒子形(例え
ば、立方体、平板、球状)、その粒子サイズ、その変動
率、その結晶構造(例えば、コア/シェル構造、多相構
造、均一相構造)、その製法(例えば、シングルジェッ
ト法、ダブルジェット法)、バインダー(例えば、ゼラ
チン)、硬膜剤、カブリ防止剤、金属ドーピング剤、ハ
ロゲン化銀溶剤、増粘剤、乳剤沈降剤、寸度安定剤、接
着防止剤、安定剤、汚染防止剤、色素画像安定剤、ステ
イン防止剤、化学増感剤、分光増感剤、感度上昇剤、強
色増感剤、造核剤、カプラー(例えば、ピバロイルアセ
トアニリド型やベンゾイルアセトアニリド型のイエロー
カプラー、5−ピラゾロン型やピラゾロアゾール型のマ
ゼンタカプラー、フェノール型やナフトール型のシアン
カプラー、DIRカプラー、漂白促進剤放出型カプラ
ー、競争カプラー、カラードカプラー)、カプラー分散
法(例えば、高沸点溶媒を使用した水中油滴分散法)、
可塑剤、帯電防止剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤、
増白剤、ホルマリンスカベンジャー、光散乱剤、マット
剤、光吸収剤、紫外線吸収剤、フィルター染料、イラジ
ェーション染料、現像改良剤、艶消剤、防腐剤(例え
ば、2−フェノキシエタノール)、防バイ剤等について
は特に制限はなく、例えばプロダクトライセンシング誌
(Product Licensing )92巻107〜110頁(19
71年12月)及びリサーチ・ディスクロージャー誌
(Research Disclosure、以下RDと記す)No. 176
43(1978年12月)、RD誌No. 18716(1
979年11月)、RD誌No. 307105(1989
年11月)の記載を参考にすることが出来る。
【0099】本発明のカラー感光材料においてはどのよ
うなカラー感光材料にも使用できるが、本発明ではカラ
ー感光材料の支持体及び支持体の下塗り層及びバック層
を除く全構成層の乾燥膜厚が撮影用カラー感光材料の場
合には、20.0μ以下であることが本発明の目的を達
成する上で好ましく、より好ましくは18.0μ以下で
あり、プリント材料の場合には、16.0μ以下、より
好ましくは13.0μ以下である。上記好ましい膜厚の
範囲外においては、発色現像後に残存する現像主薬に起
因する漂白カブリや処理後のステインが増大しやすくな
る。これら漂白カブリやステインの発生は緑感性層に因
るもので結果としてマゼンタ色の増色が他のシアンやイ
エロー色の増色に比べて大きくなる。なお、膜厚規定に
おける下限値は、上記規定から感材の性能を著しく損ね
ることのない範囲で低減されることが望ましい。感材の
支持体及び支持体の下塗り層を除く構成層の全乾燥膜厚
の下限値は、撮影用カラー感光材料の場合には12.0
μであり、プリント材料の場合には、7.0μである。
撮影材料の場合では通常最も支持体に近い感光層と支持
体の下塗り層との間に層を設置するがこの層(複数層で
あってもよい。)の全乾燥膜厚の下限値は1.0μであ
る。また、膜厚の低減は感光層、非感光層のいづれの層
であってもよい。
【0100】本発明における多層カラー感光材料の膜厚
は以下の方法で測定する。測定するカラー感材は25
℃、50%RHの条件下に感材作製後7日間保存する。
まず初めに、このカラー感材の全厚みを測定し、次いで
支持体上の塗布層を除去したのち再度その厚みを測定
し、その差を以って上記感材の支持体を除いた全塗布層
の膜厚とする。この厚みの測定は、例えば接触型の圧電
変換素子による膜厚測定器(Anritus Electric Co.Lt
d., K−402B Stand.) を使用して測定することが
できる。なお、支持体上の塗膜層の除去は次亜鉛素酸ナ
トリウム水溶液を使用して行うことができる。続いて、
走査型電子顕微鏡を使用し、上記感材の断面写真を撮影
(倍率は3,000倍以上が好ましい)し、支持体上の
全厚み及び各層の厚みを実測し、先の膜厚測定器による
全厚みの測定値(実測の厚みの絶対値)と対比して各層
の厚みを算出することができる。本発明のカラー感光材
料における膨潤率〔(25℃、H2 O中での平衡膨潤膜
厚−25℃、55%RHでの乾燥全膜厚/25℃、55
%RHでの乾燥全膜厚)×100〕は50〜200%が
好ましく、70〜150%がより好ましい。膨潤率が上
記数値よりはずれるとカラー現像主薬の残存量が多くな
り、また写真性能、脱銀性などの画質、膜強度などの膜
物性に悪影響を与えることになる。さらに、本発明のカ
ラー感材における膨潤速度は、発色現像液中(30℃、
3分15秒)における最大膨潤膜厚の90%を飽和膨潤
膜厚とし、この1/2のに到達するまでの時間を膨潤速
度T1/2 と定義したときに、T1/2 が15秒以下である
のが好ましい。より好ましくはT1/2 は9秒以下であ
る。
【0101】本発明に用いられるカラー感光材料の写真
乳剤層に含有されるハロゲン化銀は如何なるハロゲン化
銀組成でもよい。例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、
沃臭化銀、沃塩化銀や沃塩臭化銀が挙げられる。撮影用
カラー感光材料やカラー反転感光材料(例えば、カラー
ネガフィルム、リバーサルフィルム、カラー反転ペーパ
ー)の場合には、沃化銀を0.1〜30モル%含有する
沃臭化銀、沃塩化銀、もしくは沃塩臭化銀が好ましい。
特に1〜25モル%の沃化銀を含む沃臭化銀が好まし
い。直接ポジカラー感光材料の場合には、臭化銀もしく
は塩臭化銀が好ましく、塩化銀も迅速な処理を行ううえ
で好ましい。ペーパー用感光材料の場合には、塩化銀も
しくは塩臭化銀が好ましく、特に塩化銀が80モル%以
上、更に好ましくは95モル%以上、最も好ましくは9
8モル%以上の塩臭化銀が好ましい。
【0102】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1978年12月 1979年11月 1989年11月 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868 頁 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄 868〜870 頁 安 定 剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄〜 872頁 右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875 頁 10 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874 頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 13 スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877 頁 14 マット剤 878〜879 頁
【0103】本発明のカラー感光材料には種々のカラー
カプラーを使用することができ、その具体例は前出のR
DNo. 17643 、VII −C〜G、同No. 307105、VII −C
〜Gに記載された特許や特開昭 62-215272号、特開平 3
-33847号、同 2-33144号等に記載されている。本発明に
使用できる適当な支持体は、例えば、前述のリサーチ・
ディスクロージャー(RD)No. 17643の28頁、
及び同No. 18716の647頁右欄から648頁左欄
に記載されている。本発明は種々のカラー感光材料に適
用することができる。一般用もしくは映画用のカラーネ
ガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転
フィルム、カラーペーパー、直接ポジカラーペーパー、
カラーポジフィルム及びカラー反転ペーパーを代表例と
して挙げることができる。カラー反転フィルムはいわゆ
る内型(カプラーを感光材料中に含有する)でもよい
し、外型(カプラーを現像液中に含有する)でもよい。
【0104】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらより限定されるものではな
い。 実施例1 (カラー現像液) 単位(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 キレート化合物(第1表記載) 0.01モル 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ)− 2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1000ml pH 10.05
【0105】 (漂白液) 単位(g) 1,3−プロパンジアミンテトラ酢酸鉄(III) アンモニウム 0.55モル 臭化アンモニウム 85 硝酸アンモニウム 20 グリコール酸 55 水を加えて 1000ml pH 4.0 (定着液) 単位(g) エチレンジアミン四酢酸第二アンモニウム塩 1.7 亜硫酸アンモニウム 14.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 260.0ml 水を加えて 1000ml pH 7.0
【0106】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIRA−400)を充填した混床式カラム
に通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3
mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌー
ル酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム15
0mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜
7.5の範囲にあった。 (安定液) 単位(g) ホルマリン(37%) 1.2ml 界面活性剤 0.4 〔C1021−O−(CH2 CH2 O)10−H〕 エチレングリコール 1.0 水を加えて 1000ml pH 5.0〜7.0
【0107】上記発色現像液に塩化第二鉄を第二鉄イオ
ンとして5ppm 、また硝酸カルシウムをカルシウムイオ
ンとして150ppm 添加し、試料101〜107とし
た。これらの各試料5リットルを縦10cm、横25cm、
深さ30cmの硬質塩化ビニール製容器に充填し、容器内
の液をポンプで毎分3リットルの割合で連続的に循環し
つつ、38℃に温度調整して30日間の経時試験をおこ
なった。なお、この容器には200cm2 の液表面を被覆
する浮き蓋を設け、空気に開放された液表面積は50cm
2 とした。次に特開平2−89045号実施例1記載の
多層カラー感光材料試料105を35mm幅に裁断し、色
温度4800Kで5CMSのウェッジ露光を与えた。こ
れを発色現像液として、試料101〜107の調液直後
(新液)及び経時試験後のものを用い、下記の処理工程
によって処理した。 〔処理工程〕 工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 37.8℃ 漂 白 50秒 38.0℃ 定 着 1分40秒 38.0℃ 水洗 (1) 30秒 38.0℃ 水洗 (2) 20秒 38.0℃ 安 定 20秒 38.0℃
【0108】新液で処理した場合に青色光(B光)で測
定したB濃度が2.5になる露光量において、経時試験
後の液で得られたB濃度をエックスライト310型フォ
トグラフィックデンシトメーターで測定し、新液との差
△DB を求めた。また、経時後の現像主薬及びヒドロキ
シルアミンの残存率を分析により求めた。更に、経時後
の発色現像液について、目視により沈澱の発生の有無を
調べた。以上の結果を第1表に示した。
【0109】
【表1】
【0110】第1表から明らかなように、従来のキレー
ト剤を添加した場合には、沈澱生成の防止と液安定性の
確保が不十分なレベルであるが、本発明の一般式(I)
で表される化合物の添加によって大きな効果が得られる
事がわかる。
【0111】実施例2 実施例1の定着液に本発明の例示化合物1、3、4、2
0をそれぞれ3g/リットル添加し、更に、同じく実施
例1に記載の漂白液を100ml/リットル添加した試料
を作製した。また、比較のために、本発明の例示化合物
を添加せず、漂白液だけを添加したものも作製した。こ
こで漂白液の添加量は、感材に付着して定着液に持ち込
まれ、平衡的に蓄積する一般的な量に相当している。以
上の試料各5リットルを実施例1に記載したと同様の試
験方法で30日間経時し、亜硫酸アンモニウムの残存率
の測定と液の状態観察を行った。この結果は以下のとお
りであった。
【0112】
【表2】
【0113】以上のように、本発明の例示化合物を添加
すると、定着液中の亜硫酸アンモニウムの酸化が抑制さ
れ、定着液の濁りも発生せず、その安定性が著しく向上
することが明らかである。
【0114】実施例3 実施例1の安定液について、そのままのものを比較用試
料301とし、これに対し例示化合物1、3、4をそれ
ぞれ100mg/リットルの割合で添加し試料302〜3
04を用意した。これらの安定液を用い、安定液の他
は、実施例1の試料101のカラー現像液等の新鮮液を
用いて、実施例1に記載の方法で実施例1と同じ多層カ
ラー感光材料を処理した。処理後の多層カラー感光材料
を80℃70%の湿熱条件下で1週間経時し、経時前後での
マゼンタのステイン増加(△Dmin)を求めた。得られ
た結果を第3表に示す。
【0115】
【表3】
【0116】本発明の一般式(I)で表される化合物を
添加した本発明になる安定液により、ステインの増加が
抑えられ、画像保存性が向上することがわかる。
【0117】実施例4 下記漂白液を調製した。 過酸化水素(30%) 50ml KBr 28g リン酸水素カリウム 10g 水を加えて 1リットル pH 3.5 これを比較用試料401として、これに比較化合物及び
本発明の化合物1、3、又は4をそれぞれ添加した試料
402〜405を調製した。漂白性能を調べるために実
施例1と同じ多層カラー感光材料を用い、発色現像液は
実施例1の試料101、定着液、安定液、水洗水も実施
例1と同じものを用いた。試料401〜405につい
て、調液直後の液及び40℃で3日間経時させた後の液
について以下の処理を行ない、最高濃度部における残留
銀量を蛍光X線により分析した。また同時に過酸化水素
の残留量を分析した。 〔処理工程〕 工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂 白 5分 40℃ 定 着 1分40秒 38℃ 水洗 (1) 30秒 38℃ 水洗 (2) 20秒 38℃ 安 定 20秒 38℃ 結果を第4表に示す。
【0118】
【表4】
【0119】このように過酸化水素を酸化剤として使っ
た漂白液においても本発明の一般式(I)で表される化
合物を使うことで液の安定性が改良されている。
【0120】実施例5 ハロゲン化銀カラー感光材料として特開平2−1395
44号の実施例2に記載の試料No. 214(多層カラー
ペーパー)のうち、ビスフェノール化合物として該公報
に記載のIII −23の替りにIII −10を、又、イエロ
ーカプラー(ExY)、シアンカプラー(ExC)、画
像安定化剤(Cpd−8)、溶媒(Solv−6)、オキソ
ノール染料として、それぞれ下記の化合物に変更し、更
に、防腐剤(防菌防黴剤)として下記の化合物を使用し
た。多層カラー印画紙Bを作成した。
【0121】
【化39】
【0122】
【化40】
【0123】
【化41】
【0124】
【化42】
【0125】
【化43】
【0126】次に以下の処理液を準備した。組成は以下
のとおりである。 〔カラー現像液〕 水 600ml 臭化カリウム 0.015g 塩化カリウム 3.1g トリエタノールアミン 10.0g 炭酸カリウム 27g 螢光増白剤(WHITEX・4B・住友化学製) 1.0g 保恒剤(ジナトリウム−N,N−ビス(スルフォナートエチル) ヒドリキシルアミン) 45mmol N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3 −メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.05 上記カラー現像液を試料501とし、これに本発明の一
般式(I)で表される化合物及び比較化合物を第5表に
示した量添加したものを試料502〜508とした。こ
れらのカラー現像液のそれぞれに第二鉄イオン5ppm と
カルシウムイオン150ppm を加え、開口率0.10cm
-1となるようにビーカーで、38℃にて20日経時させ
た。前記多層カラー印画紙Bに感光計(富士写真フイル
ム株式会社製FWH型)を使用し、センシトメトリー用
3色分解フィルターの階調露光を与えた。露光は0.1
秒の露光時間で250CMSの露光量となるように行っ
た。露光後、上記で準備した調液直後の(新鮮液)と経
時させたカラー現像液(経時液)を用いて各々下記の工
程に従って処理した。 〔処理工程〕 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 38℃ 45秒 漂白定着 35℃ 25秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 乾 燥 80℃ 60秒
【0127】 〔漂白定着液〕 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸ナトリウム 17g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5g 臭化アンモニウム 40g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 6.8 〔リンス液〕 イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm以下)
【0128】新鮮なカラー現像液(新鮮液)で処理した
時のイエローの最低濃度(Dmin )及びマゼンタの感度
(濃度0.5を与える露光量の対数log E)に対して経
時液で処理した時のイエロー最低濃度Dmin の増加量
(△Dmin)及びマゼンタの感度の変化量(△S)を計算
した。また経時液の主薬の残存量を高速液体クロマトグ
ラフィーにより定量した。また経時後の現像液の沈澱の
生成の有無を観察した。
【0129】
【表5】
【0130】第5表から明らかなように、本発明に従え
ば、△Dmin や△Sの値が小さく写真性の変動が抑制さ
れている。更には、沈澱の発生に関しても比較例に比べ
て大幅に改良されている。特に従来化合物では沈澱生成
防止効果の大きいものは主薬の保恒性が悪く、他方、主
薬の分解の少ないものは沈澱生成防止が不充分であっ
た。これに対して本発明の一般式(I)で表される化合
物は沈澱を生成することなく、且つ安定な現像液を提供
することがわかる。
【0131】実施例6 特開平2−90151号の実施例2の試料201及び特
開平2−93641号の実施例3の感光材料9を用いて
実施例1と同様の評価を行ったところ同様の効果が得ら
れた。
【0132】実施例7 特開平2−58041号の実施例1の試料−1を用い
て、その現像液(A)中のエチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウムを同量の例示化合物3と置き換えた現像液
(B)を作成し、それぞれの現像液を40℃で4日経時
させてからランニング処理を行ったところ沈殿性に改良
がみられた。
【0133】実施例8 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材
料Aを作成した。 (感光層の組成)塗布量は、ハロゲン化銀及びコロイド
銀についてはg/m2単位で表した銀の量を、カプラー、
添加剤およびゼラチンについてはg/m2単位で表した量
を、また増感色素については同一層内のハロゲン化銀1
モルあたりのモル数で示した。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 銀塗布量 0.20 ゼラチン 2.20 UV−1 0.11 UV−2 0.20 Cpd−1 4.0×10-2 Cpd−2 1.9×10-2 Solv−1 0.30 Solv−2 1.2×10-2 第2層:中間層 微粒子沃臭化銀(AgI 1.0モル% 球相当径0.07μm) 銀塗布量 0.15 ゼラチン 1.00 ExC−4 6.0×10-2 Cpd−3 2.0×10-2
【0134】 第3層:第1赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 5.0モル%、表面高AgI型、球相当径0.9μ m、球相当径の変動係数21%、平板状粒子、直径/厚み比7.5) 銀塗布量 0.42 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、内部高AgI型、球相当径0.4μ m、球相当径の変動係数18%、十四面体粒子) 銀塗布量 0.40 ゼラチン 1.90 ExS−1 4.5×10-4モル ExS−2 1.5×10-4モル ExS−3 4.0×10-5モル ExC−1 0.65 ExC−3 1.0×10-2 ExC−4 2.3×10-2 Solv−1 0.32 第4層:第2赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 8.5モル%、内部高AgI型、球相当径1.0μ m、球相当径の変動係数25%、板状粒子、直径/厚み比3.0) 銀塗布量 0.85 ゼラチン 0.91 ExS−1 3.0×10-4モル ExS−2 1.0×10-4モル ExS−3 3.0×10-5モル ExC−1 0.13 ExC−2 6.2×10-2 ExC−4 4.0×10-2 Solv−1 0.10
【0135】 第5層:第3赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 11.3モル%、内部高AgI型、球相当径1.4 μm、球相当径の変動係数28%、板状粒子、直径/厚み比6.0) 銀塗布量 1.50 ゼラチン 1.20 ExS−1 2.0×10-4モル ExS−2 6.0×10-5モル ExS−3 2.0×10-5モル ExC−2 8.5×10-2 ExC−5 7.3×10-2 Solv−1 0.12 Solv−2 0.12 第6層:中間層 ゼラチン 1.00 Cpd−4 8.0×10-2 Solv−1 8.0×10-2 第7層:第1緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 5.0モル%、表面高AgI型、球相当径0.9μ m、球相当径の変動係数21%、平板状粒子、直径/厚み比7.0) 銀塗布量 0.28 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、内部高AgI型、球相当径0.4μ m、球相当径の変動係数18%、十四面体粒子) 銀塗布量 0.16 ゼラチン 1.20 ExS−4 5.0×10-4モル ExS−5 2.0×10-4モル ExS−6 1.0×10-4モル ExM−1 0.50 ExM−2 0.10 ExM−5 3.5×10-2 Solv−1 0.20 Solv−3 3.0×10-2
【0136】 第8層:第2緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 8.5モル%、内部高AgI型、球相当径1.0μ m、球相当径の変動係数25%、板状粒子、直径/厚み比3.0) 銀塗布量 0.57 ゼラチン 0.45 ExS−4 3.5×10-4モル ExS−5 1.4×10-4モル ExS−6 7.0×10-5モル ExM−1 0.12 ExM−2 7.1×10-3 ExM−3 3.5×10-2 Solv−1 0.15 Solv−3 1.0×10-2 第9層:中間層 ゼラチン 0.50 Solv−1 2.0×10-2 第10層:第3緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 11.3モル%、内部高AgI型、球相当径1.4 μm、球相当径の変動係数28%、板状粒子、直径/厚み比6.0) 銀塗布量 1.30 ゼラチン 1.20 ExS−4 2.0×10-4モル ExS−5 8.0×10-5モル ExS−6 8.0×10-5モル ExM−4 4.5×10-2 ExM−6 1.0×10-2 ExC−2 4.5×10-3 Cpd−5 1.0×10-2 Solv−1 0.25
【0137】 第11層:イエローフィルター層 ゼラチン 0.50 Cpd−6 5.2×10-2 Solv−1 0.12 第12層:中間層 ゼラチン 0.45 Cpd−3 0.10 第13層:第1青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 2モル%、均一AgI型、球相当径0.55μm、 球相当径の変動係数25%、平板状粒子、直径/厚み比7.0) 銀塗布量 0.20 ゼラチン 1.00 ExS−7 3.0×10-4モル ExY−1 0.60 ExY−2 2.3×10-2 Solv−1 0.15 第14層:第2青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 19.0モル%、内部高AgI型、球相当径1.0 μm、球相当径の変動係数16%、八面体粒子) 銀塗布量 0.19 ゼラチン 0.35 ExS−7 2.0×10-4モル ExY−1 0.22 Solv−1 7.0×10-2 第15層:中間層 微粒子沃臭化銀(AgI 2モル%、均一AgI型、球相当径0.13μm) 銀塗布量 0.20 ゼラチン 0.36
【0138】 第16層:第3青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 14.0モル%、内部高AgI型、球相当径1.7 μm、球相当径の変動係数28%、板状粒子、直径/厚み5.0) 銀塗布量 1.55 ゼラチン 1.00 ExS−8 1.5×10-4モル ExY−1 0.21 Solv−1 7.0×10-2 第17層:第1保護層 ゼラチン 1.80 UV−1 0.13 UV−2 0.21 Solv−1 1.0×10-2 Solv−2 1.0×10-2 第18層:第2保護層 微粒子塩化銀(球相当径 0.07μm) 銀塗布量 0.36 ゼラチン 0.70 B−1(直径 1.5μm) 2.0×10-2 B−2(直径 1.5μm) 0.15 B−3 3.0×10-2 W−1 2.0×10-2 H−1 0.35 Cpd−7 1.00 この試料には、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン(ゼラチンに対して平均200ppm)、n−ブチル
−p−ヒドロキシベンゾエート(同約1,000pp
m)、および2−フェノキシエタノール(同約10,0
00ppm)が添加された。さらにB−4、B−5、W
−2、W−3、F−1、F−2、F−3、F−4、F−
5、F−6、F−7、F−8、F−9、F−10、F−
11、F−12、F−13および鉄塩、鉛塩、金塩、白
金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0139】
【化44】
【0140】
【化45】
【0141】
【化46】
【0142】
【化47】
【0143】
【化48】
【0144】
【化49】
【0145】
【化50】
【0146】
【化51】
【0147】
【化52】
【0148】
【化53】
【0149】
【化54】
【0150】
【化55】
【0151】
【化56】
【0152】
【化57】
【0153】
【化58】
【0154】作製した多層カラー感光材料Aを35mm巾
に裁断、加工し、白光(光源の色温度4800°K)の
ウェッジ露光を与え、下記に示す処理工程でシネ式自動
現像機を用いて処理を行った。但し、性能を評価する多
層カラー感光材料Aは発色現像液の累積補充量が母液タ
ンク容量の3倍量になるまで像様露光を与えた試料を処
理してから処理を実施した。 〔処 理 工 程〕 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分15秒 37.8 ℃ 23 ml 10リットル 漂 白 50秒 38.0 ℃ 5 ml 5リットル 定 着 1分40秒 38.0 ℃ 30 ml 10リットル 水洗 (1) 30秒 38.0 ℃ − 5リットル 水洗 (2) 20秒 38.0 ℃ 30 ml 5リットル 安 定 20秒 38.0 ℃ 20 ml 5リットル 乾 燥 1分 55 ℃ *補充量は35mm巾1m当たりの量 水洗は(2) から(1) への向流方式 尚、発色現像液の漂白工程への持ち込み量、及び定着液
の水洗工程への持ち込み量は35mm巾の感光材料1m長
さ当たりそれぞれ2.5ml、2.0mlであった。漂白液
のエアーションの条件は漂白液タンクの底部に設けた直
径0.2mmの細孔を多数有する配管部から毎分200ml
発泡しながら処理を行った。また、クロスオーバーの時
間はいづれも5秒であり、この時間は前工程の処理時間
に包含される。以下に処理液の組成を示す。
【0155】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン 酸 3.0 3.2 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.9 炭酸カリウム 30.0 30.0 臭化カリウム 1.4 − ヨウ化カリウム 1.5mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.6 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル アミノ)−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 6.4 水を加えて 1000ml 1000ml pH 10.05 10.10
【0156】 (漂白液) 母液 補充液 硝酸鉄・9水和物 0.35 モル 0.53 モル キレート化合物(第6表記載) 0.55 モル 0.83 モル 臭化アンモニウム 100g 150g 硝酸アンモニウム 20g 30g グリコール酸 55g 83g 水を加えて 1000ml 1000ml pH 5.0 5.0 ここでキレート化合物とは、硝酸鉄・9水和物と反応し
て漂白剤として作用する有機酸第二鉄アンモニウム塩を
構成する有機酸を表わす。(以下の実施例においても同
様。)
【0157】(定着液) 母液、補充液共通 実施例1の定着液と同じ (水洗水) 母液、補充液共通 実施例1の水洗水と同じ (安定液) 母液、補充液共通 実施例1の安定液と同じ 上記の処理を行った多層カラー感光材料Aについて、螢
光X線分析により、最高発色濃度部の残留銀量を測定し
た。また、処理して得られたこれらの多層カラー感光材
料Aは濃度測定を行い、特性曲線から緑色光(G光)で
測定したDmin 値をそれぞれ読み取った。次に漂白カブ
リのない基準の漂白液として、下記の処理液処方に換
え、漂白処理時間を390秒にし、処理温度38℃、補
充液量は25ml/35mm巾感光材料長1mにして他は変
更することなしに処理を行った。
【0158】 (基準漂白液) 母液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウム三水塩 100.0 120.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 11.0 臭化アンモニウム 100 120 硝酸アンモニウム 30.0 35.0 アンモニア水(27%) 6.5ml 4.0ml 水を加えて 1000ml 1000ml pH 6.0 5.7 上記基準漂白液を使用して得られた処理済みの各多層カ
ラー感光材料Aは同様に濃度測定を行い、その特性曲線
からDmin を読み取った。これら得られたDmin 値は基
準漂白液のDmin 値を基準にとり各多層カラー感光材料
A間の差、△Dmin を求めた。なお、このときの基準漂
白液を使用して得られたDmin 値は0.60であった。 漂白カブリ(△Dmin )=(各試料でのDmin )−(基
準漂白液でのDmin ) 次に、上記多層カラー感光材料Aを使用し、処理後の試
料保存時におけるステインの増加を下記条件下に保存し
て、未発色部分のDmin の保存する前及び後の濃度変化
から求めた。 暗・湿熱条件:60℃、70%RH、4週間 ステイン増加(△D)=(保存後のDmin )−(保存前
のDmin ) 結果を第6表に示す。
【0159】
【表6】
【0160】
【化59】
【0161】第6表の結果より本発明の金属キレート化
合物は比較化合物に比べ残留銀量を低減できると同時に
漂白カブリや処理後の色画像保存時のステインについて
も優れた効果を示すことがわかる。
【0162】実施例9 以下の処理液を準備した。組成は以下の通りである。 〔カラー現像液〕 水 600ml エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレン ホスホン酸 2.0g 臭化カリウム 0.015g 塩化カリウム 3.1g トリエタノールアミン 10.0g 炭酸カリウム 27g 螢光増白剤(WHITEX・4B・住友化学製) 1.0g ジエチルヒドロキシルアミン 4.2g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 10.05 〔漂白定着液〕 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸ナトリウム 17g 塩化鉄 0.50モル キレート化合物(第7表記載) 0.55モル 臭化アンモニウム 40g 水を加えて 1000ml pH(25℃) 6.8 〔リンス液〕 イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm 以下)
【0163】実施例5で作成した多層カラー印画紙Bを
下記により処理した。 〔処理工程〕 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 38℃ 45秒 漂白定着 35℃ 25秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 リンス 35℃ 20秒 乾 燥 80℃ 60秒 さらに、灰色濃度が1.5になるように均一露光を与え
た多層カラー印画紙Bを先と同様に処理を行い、これら
の試料の最高濃度部に残存する銀量を螢光X線法により
定量した。結果を第7表に示す。
【0164】
【表7】
【0165】比較化合物Aは実施例8の比較化合物Aと
同じ。上記結果より、本発明の金属キレート化合物を用
いた場合、比較化合物Aに比べ、残存銀量が少なくなる
ことがわかった。
【0166】実施例10 実施例8と同じ多層カラー感光材料Aを、4800°K
の色温度の白色光によりウェッジを通して露光を与え、
下記の処理工程により処理した。 〔処 理 方 法〕 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 1分 48℃ 10ml 2リットル 漂 白 20秒 48℃ 10ml 1リットル 定 着 40秒 48℃ 30ml 1リットル 水 洗 20秒 40℃ 30ml 1リットル 乾 燥 40秒 60℃ *補充量は35mm巾1m当たりの量
【0167】 (発色現像液) 母 液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸 2.2g 2.2g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0g 3.2g 亜硫酸ナトリウム 4.1g 4.9g 炭酸カリウム 40g 40g 臭化カリウム 1.4g 0.4g ヨウ化カリウム 1.3mg − 2−メトキシ−4−〔N−エチル−N−(β− ヒドロキシエチルアミノ〕アニリン硫酸塩 6.9g 9.2g 水を加えて 1000ml 1000ml pH(50% KOHで調節) 10.05 10.25
【0168】 (漂白液) (母 液) (補充液) キレート化合物(第8表記載) 0.47 モル 0.67 モル 硝酸鉄・9水和物 0.3 モル 0.43 モル 臭化アンモニウム 80g 114g 硝酸アンモニウム 15g 21.4 g 酢酸(90%) 42g 60g 水を加えて 1000ml 1000ml pH 4.3 3.8
【0169】 (定着液)母液、補充液とも チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ml 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 10g 亜硫酸アンモニウム 28g 水を加えて 1000ml pH 7.8 処理は累積補充量が、母液タンク容量の2倍になるまで
行ない、この時点で処理性の評価を行なった。処理性の
評価は実施例8と同じく、最高発色濃度部の残留銀量の
測定、漂白カブリの測定、暗・湿熱条件下でのステイン
増加の測定により行なった。得られた結果を第8表に示
した。
【0170】
【表8】
【0171】比較化合物は実施例8のものと同じ。第8
表から明らかなように本発明の金属キレート化合物を漂
白剤として含有した漂白液では比較の漂白液に比べて、
脱銀性、漂白カブリ防止、かつ処理後ステインに対して
優れていることがわかる。また、上記の漂白液の下記漂
白液におきかえた以外は、同様にして評価を行った。 (漂白液) (母 液) (補充液) 金属キレート化合物(第9表記載) 0.3 モル 0.43 モル 臭化アンモニウム 80g 114g 硝酸アンモニウム 15g 21.4 g 酢酸(90%) 42g 60g 水を加えて 1リットル 1リットル 得られた結果を第9表に示した。
【0172】
【表9】
【0173】
【化60】
【0174】第9表、第10表から明らかなように、本
発明の金属キレート化合物を単離した化合物として用い
た場合も、処理液中にて作成した場合も同様に脱銀性、
漂白カブリ、かつ処理後ステインに対して優れている。
【0175】実施例11 実施例8で作成した多層カラー感光材料Aを光学ウェッ
ジを通して、色温度4800°Kの白色光で露光し、次
いで下記に示す処理工程で処理を行った。漂白工程以降
の迅速化適性をみるために自動現像機のラックを短縮化
したものに交換し、時間短縮をした処理も行った。処理
が漂白、漂白定着、定着ともに50秒であり、処理
は漂白、漂白定着を20秒に、定着を30秒に短縮化し
た処理である。以下に処理工程を示す。
【0176】 〔処理工程〕 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分15秒 38.0℃ 23ml 15リットル 漂 白 50秒 38.0℃ 5ml 5リットル 又は20秒 漂白定着 50秒 38.0℃ − 5リットル 又は20秒 定 着 50秒 38.0℃ 16ml 5リットル 又は30秒 水洗 (1) 30秒 38.0℃ − 3リットル 水洗 (2) 20秒 38.0℃ 34ml 3リットル 安 定 20秒 38.0℃ 20ml 3リットル 乾 燥 1分 55 ℃
【0177】*補充量は35mm巾1m当たりの量 水洗水は(2) から(1) への向流方式であり、水洗水のオ
ーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着浴へ
の補充は、自動現像機の漂白槽の上部と漂白定着槽底部
並びに定着槽の上部と漂白定着槽底部とをパイプで接続
し、漂白槽、定着槽への補充液の供給により発生するオ
ーバーフロー液の全てが漂白定着浴に流入されるように
した。尚、発色現像液の漂白工程、漂白液の漂白定着工
程、漂白定着液の定着工程及び定着液の水洗工程への持
ち込み量は35mm巾の感光材料1m長さ当たりそれぞれ
2.5ml、2.0ml、2.0ml、2.0mlであった。ま
た、クロスオーバーの時間はいづれも5秒であり、この
時間は前工程の処理時間に包含される。各処理浴槽への
補充量の累積値がタンク容量の3倍になるまで処理を継
続した。以下に示す処理性能は、この時点で行った処理
の結果である。また漂白浴槽には漂白液のエアレーショ
ンのためのサブタンクを設け、毎分約200mlの空気を
通じながら処理を行った。以下に処理液の組成を示す。
【0178】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.2 1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン 3.3 3.3 酸 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.2 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 ヨウ化カリウム 1.3mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒ 4.5 6.1 ドロキシエチル)アミノ〕アニリン硫酸塩 水を加えて 1000ml 1000ml pH 10.05 10.15 (漂白液) 母液(g) 補充液(g) キレート化合物(第10表に記載) 0.47モル 0.67 モル 硝酸鉄・9水和物 0.3 モル 0.43 モル 臭化アンモニウム 84.0 120.0 硝酸アンモニウム 17.5 25.0 ヒドロキシ酢酸 63.0 90.0 酢酸 33.2 47.4 水を加えて 1000ml 1000ml pH〔アンモニア水で調製〕 3.60 2.80
【0179】(漂白定着液母液)上記漂白液母液と下記
定着液母液の15対85の混合液 (定着液) 母液(g) 補充液(g) 亜硫酸アンモニウム 19.0 57.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ml 840ml イミダゾール 28.5 85.5 エチレンジアミン四酢酸 12.5 37.5 水を加えて 1000ml 1000ml pH 7.40 7.45 〔アンモニア水、酢酸で調製〕 (水洗水) 母液、補充液共通 実施例1の水洗水と同じ (安定液) 母液、補充液共通 実施例9の安定液と同じ 上記の処理を行った多層カラー感光材料Aについて、蛍
光X線分析法により最高濃度部の残留銀量を測定し。ま
た漂白カブリについても実施例8と同様に評価した。次
に、上記試料を60℃、70%RHで4週間保存しDmi
n 部のG濃度増加を調べた。得られた結果は第10表に
併せて示した。
【0180】
【表10】
【0181】比較化合物は実施例8のものと同じ。第1
0表の結果より、本発明の金属キレート化合物を含む漂
白能を有する液は比較化合物を含むものに比べ残留銀量
を低減できるとともに漂白カブリや処理後のステイン増
加が殆ど無く、優れた性能を示すことがわかる。
【0182】実施例12 以下の処理液を用意した。 (カラー現像液) (タンク液) (補充液) 水 700ml 700ml ジエチレントリアミン五酢酸 0.4g 0.4g N,N,N−トリス(メチレンホスホン酸) 4.0g 4.0g 1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスル ホン酸2ナトリウム塩 0.5g 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 12.0g 塩化カリウム 6.5g − 臭化カリウム 0.03g − 炭酸カリウム 27.0g 27.0g 蛍光増白剤(WHITEX 4B 住友化学製) 1.0g 3.0g 亜硫酸ナトリウム 0.1g 0.1g N,N−ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミン 10.0g 13.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチ ル)−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 11.5g 水を加えて 1000ml 1000ml pH(25℃) 10.10 11.10
【0183】 (漂白定着液) (タンク液) (補充液) 水 600ml 600ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 250ml 亜硫酸アンモニウム 40g 100g キレート化合物(第11表記載) 0.166モル 0.407 モル 硝酸鉄・9水和物 0.138モル 0.339 モル エチレンジアミン四酢酸 5g 12.5g 臭化アンモニウム 40 g 75g 硝酸(67%) 30 g 65g 水を加えて 1000ml 1000ml pH(25℃)〔酢酸及びアンモニア水にて〕 5.8 5.6
【0184】処理後の残留銀量を調べるために、実施例
5で作成した多層カラー印画紙Bに灰色濃度が2.2に
なるように均一露光し、下記の処理工程にて処理した。
残留銀量は蛍光X線法により測定した。また処理後ステ
イン増加を調べるために、ウェッジを通して階調露光を
与え、同様に処理した。処理後のサンプルを80℃、7
0%で一週間経時させ、経時前後のステイン増加を調べ
た。処理は前述の処理液を用いて、以下の処理工程にて
タンク液を各処理タンクに入れて処理を始め、処理量に
応じて補充液を各タンクに加えつつ処理を継続した。処
理は累積補充量がタンク容量の3倍になるまで行い、こ
の時点で行った処理の結果を第11表に示した。
【0185】 〔処 理 工 程〕 〔工程〕 〔温度〕 〔時間〕 〔補充量* 〕〔タンク容量〕 カラー現像 39℃ 45秒 70 ml 20リットル 漂白定着 35℃ 45秒 60 ml** 20リットル 20秒 リンス 35℃ 20秒 − 10リットル リンス 35℃ 20秒 − 10リットル リンス 35℃ 20秒 360 ml 10リットル 乾 燥 80℃ 60秒 (*感光材料1m2当たりの補充量) (リンス→への3タンク向流方式とした) (**上記60mlに加えて、リンスより感光材料1m2
たり120mlを流し込んだ) (リンスは実施例1の水洗水を使用した)
【0186】
【表11】
【0187】比較化合物A、Bは実施例8と同じであ
る。第11表に示されるように、本発明の金属キレート
化合物は、脱銀性、処理後の経時ステインとも、比較化
合物に対して優れている。特に漂白定着時間を短縮した
処理において、この効果は大きい。即ち、漂白定着時間
を半分にしてもランニング前後とも残留銀量が少なく、
経時ステインも優れている。比較化合物では調液直後に
処理した場合には残留銀量は殆どなかったが、ランニン
グが進むにつれて上記のような脱銀性の著しい低下と更
には沈澱物の生成が起こった。
【0188】実施例13 フジカラーSUPER HG400(製造番号3111
30)及びフジカラーREALA(製造番号86101
6)を実施例8の処理801〜809で行ったところ実
施例8と同様の効果が確認された。
【0189】実施例14 実施例1と同じ多層カラー感光材料を35mm幅に裁断加
工し、色温度4800Kで5CMSの露光を与え、後に
記す処理工程と処理液でシネ式自動現像機により処理を
行った。なお、漂白液は比較例及び本発明を含め150
1〜1508まで調製し、順次交換して処理を行った。
【0190】 処理工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 37.8℃ 漂 白 3分 38.0℃ 水 洗 30秒 38.0℃ 定 着 3分00秒 38.0℃ 水 洗(1) 30秒 30.0℃ 水 洗(2) 30秒 30.0℃ 安 定 1分05秒 38.0℃ 乾 燥 2分00秒 55.0℃ 以上のように、本実施例における漂白工程以降乾燥前ま
での時間は8分35秒である。
【0191】上記処理工程において使用した処理液の処
方を以下に記す。 (発色現像液) 水 800ml 炭酸カリウム 32.0g 重炭酸ナトリウム 1.8g 亜硫酸ナトリウム 3.8g 水酸化カリウム 1.7g ジエチレントリアミン五酢酸 1.2g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 臭化カリウム 1.4g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.5g ヨウ化カリウム 0.0013g 2−メチル−4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル 4.7g アミノ)アニリン硫酸塩 水を加えて 1000ml pH 10.05 (漂白液 1501−1508) 水 700ml キレート化合物(第12表記載) 0.11モル 塩化第二鉄 0.10モル 臭化ナトリウム 0.86モル 硝酸ナトリウム 0.38モル 酢酸 0.30モル 水酸化ナトリウム 0.10モル 水酸化ナトリウムと硫酸を加えてpH調整 4.8 水を加えて 1000ml (定着液) 水 700ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.7g 亜硫酸ナトリウム 14.0g チオ硫酸アンモニウム 170.0g 臭化銀 15.0g ヨウ化アンモニウム 0.9g 水を加えて 1000ml
【0192】 (安定液) 水 900ml ピラゾール 4.0g ホルマリン(37%ホルムアルデヒド溶液) 1.5ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル 0.3g (平均重合度10) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.05g 水を加えて 1000ml pH 5.8 上記の方法で処理された感光材料について、残留銀量、
を以下の方法で測定した。 残留銀量:蛍光エックス線分析法により、感光材料中に
残存している銀量を測定した。 以上の結果を第12表に掲載した。
【0193】
【表12】
【0194】第12表に示したように、本発明の漂白液
1503〜1508は残留銀量において顕著な改善が見
られた。
【0195】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる化合
物を含有する処理液は、 (1) 金属イオンの作用による、処理液成分の酸化あるい
は分解が抑制され、長期に渡って処理液の性能が保たれ
る。 (2) 金属イオンの蓄積によっても液中に沈澱の発生がな
く、従ってフィルムの汚れや、自動現像機のフィルター
の目詰まり等のトラブルがない。 (3) 処理後の感光材料の画像保存性が向上する。 また、一般式(I)で表わされる化合物の金属キレート
化合物を含有する処理液は、 (1) 漂白カブリがなく、処理後のステイン発生も少なく
迅速に脱銀処理ができる。 (2) ランニング前後における処理性能の変動が少ない。
【化32 】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化2】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化3】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0又は1〜7の整
数を表す。Lはアルキレン基を表し、Mは水素原子又は
カチオンを表す。Wはアルキレン基及び/又はアリーレ
ン基を含む二価の連結基を表す。)
【化4】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化5】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化6】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0又は1〜7の整
数を表す。Lはアルキレン基を表し、Mは水素原子又は
カチオンを表す。Wはアルキレン基及び/又はアリーレ
ン基を含む二価の連結基を表す。)
【化7】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化8】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化9】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0又は1〜7の整
数を表す。Lはアルキレン基を表し、Mは水素原子又は
カチオンを表す。Wはアルキレン基及び/又はアリーレ
ン基を含む二価の連結基を表す。)
【化10】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化11】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化12】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0又は1〜7の整
数を表す。Lはアルキレン基を表し、Mは水素原子又は
カチオンを表す。Wはアルキレン基及び/又はアリーレ
ン基を含む二価の連結基を表す。)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】を表す。Zはアリール基を形成するのに必
要な炭素原子群を表し、Rは水素原子又は置換基を表
し、Rはアルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、
アルキルチオ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒド
ロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボ
キシ基、ホスホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アシルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0又
は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン基を表し、Mは
水素原子又はカチオンを表す。Wはアルキレン基及び/
又はアリーレン基を含む二価の連結基を表す。)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】まず、一般式(I)で表わされる化合物に
ついて以下に詳細に説明する。Zはアリール基を形成す
るのに必要な炭素原子群を表す。アリール基としては単
環又は二環のものが好ましく、フェニル基又はナフチル
基が挙げられる。好ましくはフェニル基である。R
水素原子又は置換基を表す。Rで表わされる置換基と
しては、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アルコキシ基、アリール基、アミノ基、ア
シルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アル
コキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、メルカプト基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルフィニル
基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ
基、カルボキシ基、ホスホノ基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基等が挙げられる。これらの基で
同様の基で置換されていてもよい。Rで表わされる置
換基としては詳しくはアルキル基(例えばメチル、エチ
ル)、アラルキル基(例えばフェニルメチル)、アルケ
ニル基(例えばアリル)、アルキニル基、アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ)、アリール基(例えばフ
ェニル基、p−メチルフェニル)、アミノ基(アミノ、
ジメチルアミノ、ジヒドロキシメチルアミノ)、アシル
アミノ基(例えばアセチルアミノ)、スルホニルアミノ
基(例えばメタンスルホニルアミノ)、ウレイド基、ア
ルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ基(例え
ばフェニルオキシ)、スルファモイル基(例えばメチル
スルファモイル)、カルバモイル基(例えばカルバモイ
ル、メチルカルバモイル)、メルカプト基、アルキルチ
オ基(メチルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニル
チオ)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル)、ス
ルフィニル基(例えばメタンスルフィニル)、ヒドロキ
シ基、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、フッ素)、シ
アノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アリー
ルオキシカルボニル基(例えばフェニルオキシカルボニ
ル)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル)、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、ア
シルオキシ基(例えばアセトキシ)、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基
等が挙げられる。上記置換基で炭素原子を有する場合、
好ましくは炭素数1〜4のものである。Rの置換基と
しては好ましくはアルコキシ基、アミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、スルファモイ
ル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、ヒドロキシ
基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
酸基であり、更に好ましくは、ヒドロキシ基、スルホ
基、カルボキシ基又はニトロ基であり、特に好ましくは
カルボキシ基である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】Rは、アルキル基、アルコキシ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、アルキルチオ基、スルホニル基、スルフィニル
基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ
基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、アシルオキシ基、カルボンアミド基、ス
ルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表
す。これらの基はRでの置換基で置換されていてもよ
い。Rは詳しくはアルキル基(例えばメチル、エチ
ル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ)、ア
シルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、スルホニルア
ミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ)、ウレイド
基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルファモイル基
(例えばメチルスルファモイル)、カルバモイル基(例
えばカルバモイル、メチルカルバモイル)、アルキルチ
オ基(メチルチオ)、スルホニル基(例えばメタンスル
ホニル)、スルフィニル基(例えばメタンスルフィニ
ル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば塩素、臭
素、フッ素)、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホ
スホノ基、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル)、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ)、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサ
ム酸基を表す。上記置換基で炭素原子を有する場合、好
ましくは炭素数1〜4のものである。Rとしては好ま
しくはアルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミ
ノ基、ウレイド基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、スルホ基、カルボ
キシ基、ホスホノ基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基であり、更に好ま
しくは、ヒドロキシ基、スルホ基、カルボキシ基又はニ
トロ基である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】Wで表わされる二価の連結基は好ましくは
下記一般式(W)で表わすことができる。 一般式(W) −(W−D)=−W− 式中、W及びWは同じであっても異なっていてもよ
く、炭素数1〜8の直鎖又は分岐のアルキレン基、炭素
数5〜10のシクロアルキレン基、炭素数6〜10のア
リーレン基又は炭素数7〜10のアラルキレン基を表わ
す。Dは−O−、−S−、−N(Rw)−、二価の含窒
素ヘテロ環基を表わす。Rwは水素原子又は−COOM
、−PO、−OHもしくは−SO
置換されてもよい炭素数1〜8のアルキル基もしくは炭
素数6〜10のアリール基を表わす。M、M、M
及びMはそれぞれ一般式(I)のMと同義である。こ
れらWで表わされる連結基は置換基を有していてもよ
く、置換基としては例えばRの置換基を挙げることが
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】二価の含窒素ヘテロ環基としてはヘテロ原
子が窒素である5〜6員環のものが好ましく、イミダゾ
リル基の如き環中の隣あった炭素原子にてW及びW
と結合しているものが更に好ましい。W及びWとし
ては炭素数2〜4のアルキレン基が好ましい。mは0〜
3の整数を表わし、mが2又は3の時にはW−Dは同
じであっても異なっていてもよい。mは0〜2が好まし
く、0又は1が更に好ましく、0が特に好ましい。Wの
具体例としては例えば以下のものが挙げられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明において特に好ましい化合物は、一
般式(II)におけるR11が−COOM33(M33
はそれぞれ一般式(I)におけるMと同義である。)で
ある化合物及び、一般式(III)におけるR21及び
22,が−COOM43(M43一般式(I)におけ
るMと同義である。)である化合物である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】すなわち、ハロゲン置換芳香族誘導体のハ
ロゲン原子をジアミン誘導体で置換し、得られた化合物
を無機酸(好ましくは塩酸)と反応させた後、ハロゲン
置換アルキルカルボン酸と反応させることによって得る
ことが出来る。ハロゲン置換芳香族誘導体とジアミン誘
導体の反応では、アルカリ及び触媒を用いることが好ま
しい。アルカリとしては例えば炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム等が挙げられる。触媒としては例えば銅粉、Cu
Cl、CuBr、CuI、CuO等が挙げられる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】化合物3aの合成 o−クロル安息香酸31.4g(2.01×10−1
ol)、炭酸カリウム25.6g(1.85×10−1
mol)、エチレンジアミン32ml(4.79×10
−1mol)を1−ペンタノール68mlに懸濁させ、
銅粉0.3g(4.72×10−3mol)を加えて5
時間加熱還流した。水200mlを反応液に加え、溶媒
を共沸させ取り除いた。熱いうちに濾過し、ろ液を冷却
後に1:1(vol比)塩酸水溶液でpH7.8に調整
した。生じた沈殿を濾取し、200mlのエタノールで
洗浄した。熱い1:1(vol比)塩酸水溶液に溶解し
た後、濾過し冷却した。生じた沈殿を濾取し、ビーカー
にあけ、水100ml、28%アンモニア水100ml
及び活性炭0.5gを加えて良く攪拌した。溶液を濾過
した後、濃塩酸でpH1.6に調整した。生じた沈殿を
濾取し、水で洗浄後、乾燥することにより灰色結晶3a
を15.7g(5.99×10−2mol)を得た。収
率30%。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】例示化合物3の合成 上記で合成した化合物3a4.9g(1.94×10
−2mol)、クロル酢酸10.0g(1.06×10
−1mol)を水30mlに懸濁させ、5N水酸化ナト
リウム55ml(0.275mol)を徐々に加えpH
9〜11に保った。内温60℃で5時間、90℃で3時
間攪拌した。冷却後、反応液をビーカーに移し、濃塩酸
でpH1に調整した。生じた沈殿を濾取し、再びビーカ
ーに入れ、水100mlを加えた。5N水酸化ナトリウ
ムを加えてpH4に調整後、濾過し、濃塩酸でpH1.
6に調整した。生じた沈殿を濾取し、水で洗浄後減圧乾
燥することにより、白色結晶3を2.8g(7.90×
10−3mol)得た。収率41%。融点222〜22
4℃(分解)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】例示化合物4の合成 上記で合成した化合物4a6.2g(2.34×10
−2mol)、クロル酢酸15.0g(1.59×10
−1mol)を水50mlに加え、水酸化ナトリウム
9.17g(2.29×10−1mol)を水50ml
に溶解した溶液を滴下してpH9〜11に保った。内温
60℃で3時間、90℃で3時間 攪拌した。冷却後、
反応液をビーカーにあけ濃塩酸でpH1.6に調整し、
冷蔵庫に放置した。二週間後析出した結晶を濾取し、乾
燥することにより、白色結晶4を3.7g(1.00×
10−2mol)得た。収率43%。融点167〜17
0℃。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】例示化合物12の合成 化合物12a 16.4g(5.5×10−2mol)
を水30mlに懸濁させ、水酸化ナトリウム6.6g
(1.65×10−1mol)と水30mlを加えて、
内温を50℃に保った。クロル酢酸14.1g(1.2
1×10−1mol)を水30mlに溶解し、反応液に
加えた。さらに水酸化ナトリウム4.9g(1.22×
10−1mol)と水25mlの溶液を反応液がpH9
〜11に保たれるように加えた。4時間攪拌後、氷冷
し、濃塩酸を加えpH1に調整した。生じた沈殿を濾取
し、ビーカーに移して、水50mlを加えた。水酸化ナ
トリウム(48.9%)水溶液によりpH12に調整
し、濾過した後、濃塩酸でpH1に調整した。1時間加
熱還流し、室温に冷却後、析出した結晶を濾取した。減
圧乾燥し、例示化合物18の1/2水和物を10.4g
(2.97×10−2mol)を得た。黄色結晶。収率
54% 融点約206℃より徐々に分解。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】以下、その具体例を列挙するが、本発明は
これらに限定されるものではなく、一般式(I)で表わ
される化合物と金属塩或いはこれらの錯体があればよ
い。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【化36】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】
【化37】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】本発明の金属キレート化合物塩の合成法に
ついて、以下に代表例を挙げて示す。 合成例6.例示化合物K−2の合成 硝酸第二鉄9水和物40.4g(0.100mol)お
よび例示化合物3 37.2g(0.105mol)を
水200mlに懸濁させ、29%アンモニア水を添加し
てpH5.0に調整した。グラスフィルターで濾過後、
濾液を減圧濃縮し、内容量約50mlにした。析出した
塩を濾別し、濾液を再度減圧濃縮し、内容量約30ml
にした。析出した塩を濾別した後、エタノールを加える
ことにより、褐色固体が析出した。得られた粗結晶を水
/エタノールにて再結晶し、室温で減圧乾燥することに
より、目的物K−2を16.3g(0.038mol)
得た。収率38%
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】本発明における多層カラー感光材料の膜厚
は以下の方法で測定する。測定するカラー感材は25
℃、50%RHの条件下に感材作製後7日間保存する。
まず初めに、このカラー感材の全厚みを測定し、次いで
支持体上の塗布層を除去したのち再度その厚みを測定
し、その差を以って上記感材の支持体を除いた全塗布層
の膜厚とする。この厚みの測定は、例えば接触型の圧電
変換素子による膜厚測定器(Anritsu Elec
tric Co.Ltd.,K−402B Stan
d.)を使用して測定することができる。なお、支持体
上の塗膜層の除去は次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用
して行うことができる。続いて、走査型電子顕微鏡を使
用し、上記感材の断面写真を撮影(倍率は3,000倍
以上が好ましい)し、支持体上の全厚み及び各層の厚み
を実測し、先の膜厚測定器による全厚みの測定値(実測
の厚みの絶対値)と対比して各層の厚みを算出すること
ができる。本発明のカラー感光材料における膨潤率
〔(25℃、HO中での平衡膨潤膜厚−25℃、55
%RHでの乾燥全膜厚/25℃、55%RHでの乾燥全
膜厚)×100〕は50〜200%が好ましく、70〜
150%がより好ましい。膨潤率が上記数値よりはずれ
るとカラー現像主薬の残存量が多くなり、また写真性
能、脱銀性などの画質、膜強度などの膜物性に悪影響を
与えることになる。さらに、本発明のカラー感材におけ
る膨潤速度は、発色現像液中(30℃、3分15抄)に
おける最大膨潤膜厚の90%を飽和膨潤膜厚とし、この
1/2のに到達するまでの時間を膨潤速度T1/2と定
義したときに、T1/2が15秒以下であるのが好まし
い。より好ましくはT1/2は9秒以下である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0134
【補正方法】変更
【補正内容】
【0134】 第3層:第1赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 5.0モル%、表面高AgI型、球相当径0.9μ m、球相当径の変動係数21%、平板状粒子、直径/厚み比7.5) 銀塗布量 0.42 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、内部高AgI型、球相当径0.4μ m、球相当径の変動係数18%、十四面体粒子) 銀塗布量 0.40 ゼラチン 1.90 ExS−1 4.5×10−4モル ExS−2 1.5×10−4モル ExS−3 4.0×10−5モル ExC−1 0.65 ExC−3 1.0×10−2 ExC−4 2.3×10−2 ExC−6 2.0×10−2 Solv−1 0.32 第4層:第2赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI 8.5モル%、内部高AgI型、球相当径1.0μ m、球相当径の変動係数25%、板伏粒子、直径/厚み比3.0) 銀塗布量 0.85 ゼラチン 0.91 ExS−1 3.0×10−4モル ExS−2 1.0×10−4モル ExS−3 3.0×10−5モル ExC−1 0.13 ExC−2 6.2×10−2 ExC−4 4.0×10−2 ExC−6 2.0×10■−2 Solv−1 0.10 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化2】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化3】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0
又は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン基を表し、M
は水素原子又はカチオンを表す。Wはアルキレン基及び
/又はアリーレン基を含む二価の連結基を表す。)
【化4】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化5】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化6】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0
又は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン基を表し、M
は水素原子又はカチオンを表す。Wはアルキレン基及び
/又はアリーレン基を含む二価の連結基を表す。)
【化7】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化8】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化9】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0
又は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン基を表し、M
は水素原子又はカチオンを表す。Wはアルキレン基及び
/又はアリーレン基を含む二価の連結基を表す。)
【化10】 (式中、X、X及びXはそれぞれ水素原子、−L
−COOMまたは
【化11】 を表す。但し、X、X及びXの少なくとも1つ
は、
【化12】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
群を表し、Rは水素原子又は置換基を表し、Rはア
ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ホス
ホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を表す。nは0
又は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン基を表し、M
は水素原子又はカチオンを表す。Wはアルキレン基及び
/又はアリーレン基を含む二価の連結基を表す。)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】を表す。Zはアリール基を形成するのに必
要な炭素原子群を表し、Rは水素原子又は置換基を表
し、Rはアルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、
アルキルチオ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒド
ロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボ
キシ基、ホスホノ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アシルオキシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基を
表す。nは0又は1〜7の整数を表す。Lはアルキレン
基を表し、Mは水素原子又はカチオンを表す。Wはアル
キレン基及び/又はアリーレン基を含む二価の連結基を
表す。)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】まず、一般式(I)で表わされる化合物に
ついて以下に詳細に説明する。Zはアリール基を形成す
るのに必要な炭素原子群を表す。アリール基としては単
環又は二環のものが好ましく、フェニル基又はナフチル
基が挙げられる。好ましくはフェニル基である。R
水素原子又は置換基を表す。Rで表わされる置換基と
しては、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アルコキシ基、アリール基、アミノ基、ア
シルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アル
コキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、メルカプト基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルフィニル
基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ
基、カルボキシ基、ホスホノ基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオ
キシ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基等が挙げられ
る。これらの基で同様の基で置換されていてもよい。R
で表わされる置換基としては詳しくはアルキル基(例
えばメチル、エチル)、アラルキル基(例えばフェニル
メチル)、アルケニル基(例えばアリル)、アルキニル
基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ)、アリ
ール基(例えばフェニル基、p−メチルフェニル)、ア
ミノ基(アミノ、ジメチルアミノ、ジヒドロキシメチル
アミノ)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、
スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミ
ノ)、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リールオキシ基(例えばフェニルオキシ)、スルファモ
イル基(例えばメチルスルファモイル)、カルバモイル
基(例えばカルバモイル、メチルカルバモイル)、メル
カプト基、アルキルチオ基(メチルチオ)、アリールチ
オ基(例えばフェニルチオ)、スルホニル基(例えばメ
タンスルホニル)、スルフィニル基(例えばメタンスル
フィニル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば塩
素、臭素、フッ素)、シアノ基、スルホ基、カルボキシ
基、ホスホノ基、アリールオキシカルボニル基(例えば
フェニルオキシカルボニル)、アシル基(例えばアセチ
ル、ベンゾイル)、アルコキシカルボニル基(例えばメ
トキシカルボニル)、アシルオキシ基(例えばアセトキ
シ)、ニトロ基又はヒドロキサム酸基等が挙げられる。
上記置換基で炭素原子を有する場合、好ましくは炭素数
1〜4のものである。Rの置換基としては好ましくは
アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、ウレイド基、スルファモイル基、カルバモイ
ル基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、スルホ基、カル
ボキシ基、ホスホノ基、ニトロ基又はヒドロキサム酸基
であり、更に好ましくは、ヒドロキシ基、スルホ基、カ
ルボキシ基又はニトロ基であり、特に好ましくはカルボ
キシ基である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】Rは、アルキル基、アルコキシ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、アルキルチオ基、スルホニル基、スルフィニル
基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ
基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、アシルオキシ基、ニトロ基又はヒドロキ
サム酸基を表す。これらの基はRでの置換基で置換さ
れていてもよい。Rは詳しくはアルキル基(例えばメ
チル、エチル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、ス
ルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ)、
ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルファ
モイル基(例えばメチルスルファモイル)、カルバモイ
ル基(例えばカルバモイル、メチルカルバモイル)、ア
ルキルチオ基(メチルチオ)、スルホニル基(例えばメ
タンスルホニル)、スルフィニル基(例えばメタンスル
フィニル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば塩
素、臭素、フッ素)、シアノ基、スルホ基、カルボキシ
基、ホスホノ基、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイ
ル)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ)、ニトロ
基又はヒドロキサム酸基を表す。上記置換基で炭素原子
を有する場合、好ましくは炭素数1〜4のものである。
としては好ましくはアルコキシ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、
スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、ニトロ基又はヒ
ドロキサム酸基であり、更に好ましくは、ヒドロキシ
基、スルホ基、カルボキシ基又はニトロ基である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】以下、好ましい態様の漂白能を有する処理
液(漂白液あるいは漂白定着液のことを総称する)につ
いて説明する。本発明の金属キレート化合物は漂白能を
有する処理液に上述のように処理液1リットル当り、
0.01〜1モル含有することが漂白剤として有効であ
り0.05〜0.5モルが更に好ましく、0.1〜0.
5モルが特に好ましい。本発明の金属キレート化合物を
漂白能を有する処理液で漂白剤として使用する場合、本
発明の効果を奏する範囲においてその他の公知の漂白剤
と併用してもよい。そのような漂白剤としては、以下に
あげる化合物のFe(III)、Co(III)あるい
はMn(III)キレート系漂白剤、あるいは、過硫酸
塩(例えばペルオクソ二硫酸塩)、過酸化水素、臭素酸
塩などがあげられる。上記キレート系漂白剤を形成する
化合物としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレン
トリアミン五酢酸、エチレンジアミン−N−(β−ヒド
ロキシエチル)−N,N′,N′−三酢酸、1,2−ジ
アミノプロパン四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢
酸、ニトリロ三酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、
イミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチルエ
ーテルジアミンテトラ酢酸、グリコールエーテルジアミ
ン四酢酸、エチレンジアミン四プロピオン酸、フェニレ
ンジアミン四酢酸、1,3−ジアミノプロパノール−
N,N,N′,N′−四メチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−N,N,N′,N′−四メチレンホスホン
酸、1,3−プロピレンジアミン−N,N,N′,N′
−四メチレンホスホン酸及びそれらのナトリウム塩やア
ンモニウム塩などを挙げることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】本発明の処理組成物はどのようなカラー感
光材料の処理にも使用できるが、本発明ではカラー感光
材料の支持体及び支持体の下塗り層及びバック層を除く
全構成層の乾燥膜厚が撮影用カラー感光材料の場合に
は、20.0μ以下であることが本発明の目的を達成す
る上で好ましく、より好ましくは18.0μ以下であ
り、プリント材料の場合には、16.0μ以下、より好
ましくは13.0μ以下である。上記好ましい膜厚の範
囲外においては、発色現像後に残存する現像主薬に起因
する漂白カブリや処理後のステインが増大しやすくな
る。これら漂白カブリやステインの発生は緑感性層に因
るもので結果としてマゼンタ色の増色が他のシアンやイ
エロー色の増色に比べて大きくなる。なお、膜厚規定に
おける下限値は、上記規定から感材の性能を著しく損ね
ることのない範囲で低減されることが望ましい。感材の
支持体及び支持体の下塗り層を除く構成層の全乾燥膜厚
の下限値は、撮影用カラー感光材料の場合には12.0
μであり、プリント材料の場合には、7.0μである。
撮影材料の場合では通常最も支持体に近い感光層と支持
体の下塗り層との間に層を設置するがこの層(複数層で
あってもよい。)の全乾燥膜厚の下限値は1.0μであ
る。また、膜厚の低減は感光層、非感光層のいづれの層
であってもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0174
【補正方法】変更
【補正内容】
【0174】第8表、第9表から明らかなように、本発
明の金属キレート化合物を単離した化合物として用いた
場合も、処理液中にて作成した場合も同様に脱銀性、漂
白カブリ、かつ処理後ステインに対して優れている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0189
【補正方法】変更
【補正内容】
【0189】実施例14 実施例1と同じ多層カラー感光材料を35mm幅に裁断
加工し、色温度4800Kで5CMSの露光を与え、後
に記す処理工程と処理液でシネ式自動現像機により処理
を行った。なお、漂白液は比較例及び本発明を含め14
01〜1408まで調製し、順次交換して処理を行っ
た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0191
【補正方法】変更
【補正内容】
【0191】上記処理工程において使用した処理液の処
方を以下に記す。 (発色現像液) 水 800ml 炭酸カリウム 32.0g 重炭酸ナトリウム 1.8g 亜硫酸ナトリウム 3.8g 水酸化カリウム 1.7g ジエチレントリアミン五酢酸 1.2g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 臭化カリウム 1.4g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.5g ヨウ化カリウム 0.0013g 2−メチル−4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル 4.7g アミノ)アニリン硫酸塩 水を加えて 1000ml pH 10.05 (漂白液 1401−1408) 水 700ml キレート化合物(第12表記載) 0.11モル 塩化第二鉄 0.10モル 臭化ナトリウム 0.86モル 硝酸ナトリウム 0.38モル 酢酸 0.30モル 水酸化ナトリウム 0.10モル 水酸化ナトリウムと硫酸を加えてpH調整 4.8 水を加えて 1000ml (定着液) 水 700ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.7g 亜硫酸ナトリウム 14.0g チオ硫酸アンモニウム 170.0g 臭化銀 15.0g ヨウ化アンモニウム 0.9g 水を加えて 1000ml

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物の少
    なくとも一種を含むことを特徴とする写真用処理組成
    物。 一般式(I) 【化1】 (式中、X1 、X2 及びX3 はそれぞれ水素原子、−L
    −COOMまたは 【化2】 を表す。但し、X1 、X2 及びX3 の少なくとも1つ
    は、 【化3】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
    群を表し、R1 は水素原子又は置換基を表し、R2 はア
    ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
    アミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
    基、カルバモイル基、アルキルチオ基、スルホニル基、
    スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ
    基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンア
    ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
    酸基を表す。nは1〜7の整数を表す。Lはアルキレン
    基を表し、Mは水素原子又はカチオンを表す。Wはアル
    キレン基及び/又はアリーレン基を含む二価の連結基を
    表す。)
  2. 【請求項2】 像様露光されたハロゲン化銀写真感光材
    料を下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも一
    種を含有する処理液で処理することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。 一般式(I) 【化4】 (式中、X1 、X2 及びX3 はそれぞれ水素原子、−L
    −COOMまたは 【化5】 を表す。但し、X1 、X2 及びX3 の少なくとも1つ
    は、 【化6】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
    群を表し、R1 は水素原子又は置換基を表し、R2 はア
    ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
    アミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
    基、カルバモイル基、アルキルチオ基、スルホニル基、
    スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ
    基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンア
    ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
    酸基を表す。nは1〜7の整数を表す。Lはアルキレン
    基を表し、Mは水素原子又はカチオンを表す。Wはアル
    キレン基及び/又はアリーレン基を含む二価の連結基を
    表す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(I)で表される化合物のF
    e(III) 、Mn(III) 、Co(III) 、Rh(II)、Rh(I
    II) 、Au(II)、Au(III) 又はCe(IV)キレート化合
    物を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料用の処理
    組成物。 一般式(I) 【化7】 (式中、X1 、X2 及びX3 はそれぞれ水素原子、−L
    −COOMまたは 【化8】 を表す。但し、X1 、X2 及びX3 の少なくとも1つ
    は、 【化9】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
    群を表し、R1 は水素原子又は置換基を表し、R2 はア
    ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
    アミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
    基、カルバモイル基、アルキルチオ基、スルホニル基、
    スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ
    基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンア
    ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
    酸基を表す。nは1〜7の整数を表す。Lはアルキレン
    基を表し、Mは水素原子又はカチオンを表す。Wはアル
    キレン基及び/又はアリーレン基を含む二価の連結基を
    表す。)
  4. 【請求項4】 像様露光されたハロゲン化銀カラー写真
    感光材料を下記一般式(I)で表される化合物のFe(I
    II) 、Mn(III) 、Co(III) 、Rh(II)、Rh(III)
    、Au(II)、Au(III) 又はCe(IV)キレート化合物
    を含有する処理液で処理することを特徴とするハロゲン
    化銀カラー写真感光材料の処理方法。 一般式(I) 【化10】 (式中、X1 、X2 及びX3 はそれぞれ水素原子、−L
    −COOMまたは 【化11】 を表す。但し、X1 、X2 及びX3 の少なくとも1つ
    は、 【化12】 を表す。Zはアリール基を形成するのに必要な炭素原子
    群を表し、R1 は水素原子又は置換基を表し、R2 はア
    ルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
    アミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルファモイル
    基、カルバモイル基、アルキルチオ基、スルホニル基、
    スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ
    基、スルホ基、カルボキシ基、ホスホノ基、アシル基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンア
    ミド基、スルホンアミド基、ニトロ基又はヒドロキサム
    酸基を表す。nは1〜7の整数を表す。Lはアルキレン
    基を表し、Mは水素原子又はカチオンを表す。Wはアル
    キレン基及び/又はアリーレン基を含む二価の連結基を
    表す。)
  5. 【請求項5】 該ハロゲン化銀カラー写真感光材料のハ
    ロゲン化銀乳剤が沃化銀を0.1〜30モル%含有し、
    かつ該処理液で10〜60秒で処理することを特徴とす
    る請求項4記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処
    理方法。
  6. 【請求項6】 該ハロゲン化銀カラー写真感光材料のハ
    ロゲン化銀乳剤が塩化銀または塩臭化銀乳剤であり、か
    つ該処理液で5〜30秒で処理することを特徴とする請
    求項4記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方
    法。
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