JPH0566096B2 - - Google Patents

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JPH0566096B2
JPH0566096B2 JP60163627A JP16362785A JPH0566096B2 JP H0566096 B2 JPH0566096 B2 JP H0566096B2 JP 60163627 A JP60163627 A JP 60163627A JP 16362785 A JP16362785 A JP 16362785A JP H0566096 B2 JPH0566096 B2 JP H0566096B2
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sugar alcohol
starch
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Zenichi Yoshino
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Sanwa Kousan Co Ltd
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Sanwa Kousan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉末状糖アルコールの製造法に関する
ものである。特に、本発明は各種糖類およびこれ
らの混合物を水素添加(接触還元)することによ
り得られる糖アルコールを特殊な操作条件のもと
に粉末化することにより粉末状糖アルコールを製
造する方法に関するものである。
糖アルコールは糖類分子を接触還元して得られ
る多価アルコールの総称である。糖アルコールは
一般に甘味を有しており、還元力がないことが特
徴で、ソルビトール、還元麦芽糖水飴、還元澱粉
加水分解物として種々の食品加工に使用されてい
る。
ソルビトール、マルチトール、キシリトール、
マンニトールなどは結晶化させるか、またはその
濃縮液を結晶晶出の後固結化させたものを切削粉
末化することにより粉末化することが可能である
が、澱粉の部分加水分解物を還元した還元澱粉加
水分解物、還元麦芽糖水飴などの糖アルコールは
粉末化が困難であるため一般には濃縮液状品とし
て商品化されているのが現状である。
しかしながら、食品用の用途の中には、例えば
魚のすり身に配合する場合の如く、かかる糖アル
コールを粉末状のまま直接食品に練りこんで使用
するのが好ましい場合や、水の存在が好ましくな
い場合が多々ある。また、重合度2および3のマ
ルトオリゴ糖を主体とする水飴の水素添加物など
は、その甘味特性、糖アルコールとしての特徴な
どから粉末化できれば用途が拡大されるであろう
という期待がかけられていながら粉末化には成功
していない。
したがつて、糖アルコールを効果的に粉末化し
るう技術の開発が強く望まれている。
本発明者らはさきに果糖、麦芽糖などの噴霧乾
燥を応用した粉末化に成功した(特許第1246891
号、特開昭60−92299号)。これらの技術開発の過
程において、各種還元マルトオリゴ糖の噴霧乾燥
化を種々試みたが、比較的低分解率の還元澱粉加
水分解物および高純度マルチトールを除いて実用
的に実施可能の粉末化方法を開発できなかつた。
本発明者は更に研究、実験を重ねた結果、これ
らの糖アルコール溶液に澱粉の特定の部分加水分
解物を所定量混合し、ある限定された条件下で噴
霧乾燥するときは該糖アルコールを直接粉末化し
得ることを見出し本発明に至つたのである。
即ち、本発明は、糖アルコール溶液に、加水分
解率5〜35%の澱粉部分加水分解物を全固形物中
のグルコース濃度が2%(重量)以上にならない
ように、かつ、糖アルコール固形物100重量部に
対して10〜100重量部の割合で混合し、次いでこ
の溶液を、熱風通風式噴霧乾燥法により、排気空
気の絶対湿度を15g水/1Kg乾燥空気以下になる
ように調整しながら、噴霧乾燥処理に付すること
を特徴とする粉末状糖アルコールの製造法を要旨
とするものである。
本発明は、概略的には、糖アルコール水溶液と
澱粉部分加水分解物とを混合する工程と、その混
合物を特定条件下に噴霧乾燥する工程とからなる
ものである。
本発明はどのような糖アルコールにも適用でき
るが、特に粉末化が困難な還元マルトオリゴ糖、
還元麦芽糖水飴および高分解率(例えば加水分解
率21%〜50%)の還元澱粉加水分解物などが主と
して対象になる。実用的には澱粉を細菌α−アミ
ラーゼで液化後、α−アミラーゼ、β−アミラー
ゼ、枝切り酵素等をそれぞれ単独でまたはこれら
を適当に組合わせて作用させることにより糖化し
て得たマルトース、マルチトリオースその他のマ
ルトオリゴ糖を主体として含有する糖液を常法に
より精製した後、公知の方法により水素添加して
得られた溶液が対象になる。なおかかる液化法、
糖化法、接触還元法(水素添加法)自体は何れも
よく知られたものであるのでこれ以上の詳細な説
明は不要であろう。
本発明はかかる糖アルコール溶液に澱粉部分加
水分解物を加えるのであるが、澱粉部分加水分解
物としては各種澱粉原料を酵素、酸処理またはこ
れらの併用により常法で加水分解したものが用い
られる。
なお、本発明において使用する澱粉部分加水分
解物はグルコースの生成率が少ないものが望まし
い。何故ならば、本発明方法の目的物である糖ア
ルコール(または混合物)粉末の重要な用途とし
て食品加工があげられるが、このような食品加工
中にメイラード反応による着色や香の変化が生じ
ないようにすることが重要である。この点から澱
粉部分加水分解物はメイラード反応を起しやすい
グルコースの含有量が4%以下であるものが好ま
しい。
このように還元力が強くメイラード反応を起し
やすいグルコース量をできるだけ少なくするなど
の条件を満足させる澱粉部分加水分解物の好まし
い製造方法としては、澱粉をα−アミラーゼを主
体とする酵素処理による液化、糖化方法、または
澱粉を酸により軽度に液化した後α−アミラー
ゼ、β−アミラーゼの単独またはこれらの混合物
を用いる加水分解法によるのが好ましい。これら
の液化、糖化、加水分解法自体はすでによく知ら
れているのでこれ以上の説明は不要である。
澱粉部分加水分解物における分解率は5〜35%
であればよいが、加水分解後、過、脱色、脱塩
等の精製工程を経る必要性のある場合が多いこと
から、加水分解率はそれら操作を容易ならしめる
ために10%以上とするのが好ましい。低分解率
(5%以下)の場合は粘性、老化性の面から混合
比が限定されて実用的でない。特に、本発明方法
で得た粉末製品を溶解液として用いる場合の粘度
の面を考慮すると分解率は15〜30%であるのが好
ましい。35%以上の分解率のものでは、グルコー
ス含量が多くなり、混合比が限定され、実質的に
供用できないし、粉末化も困難となる。
特、澱粉部分加水分解物としては、各種澱粉糖
の製造法として一般化している澱粉乳液を細菌α
−アミラーゼを用いて瞬間加熱液化法で液化した
後、その反応を進めて加水分解率を18〜28%とし
たものが適している。なお、この場合、澱粉枝切
り酵素による処理を適用すると、アミロペクチン
に由来する分岐分子の分岐点が切断されて直鎖オ
リゴ糖となり更に粘性の低いものにすることがで
きる。
次に、糖アルコールと澱粉部分加水分解物の混
合比であるが、これは最終粉末製品の用途により
また、澱粉部分加水分解率の程度、糖組成などに
対応して広範囲に変化し得る。一般的には、糖ア
ルコール固形物100重量部に対して澱粉部分加水
分解物固形物10〜100重量部の範囲であるが、更
に、全混合物(固形物)のグルコース含有量が2
%(重量)以下、好ましくは1%(重量)以下に
なるように、澱粉部分加水分解物の糖組成と混合
比を決定すべきである。
澱粉部分加水分解物の混合比がこれ以下の時は
実用上粉末化が困難であり、これ以上の場合は製
造された粉末製品の還元力などの点から商品とし
て適当でない。
なお両者を混合した後噴霧乾燥に付する水溶液
固形分濃度は重量基準で50〜60%、好ましくは約
55%である。
本発明ではこのように澱粉部分加水分解物を加
えた糖アルコール溶液を噴霧乾燥するのである
が、噴霧乾燥機としてはアトマイザー方式、圧力
噴霧方式、通気方式、流動層方式等の熱風通風式
のものを使用できる。
噴霧乾燥にあたり特に重要なのは乾燥条件であ
る。
乾燥に用いる吹込熱風の温度は80〜200℃、好
ましくは130〜150℃とする。
本発明においては湿度の調整が必須の用件とな
る。即ち、噴霧乾燥にあたり排気空気の絶対湿度
が15g水/1Kg乾燥空気以下になるように調整し
ないと満足すべき粉末製品は得られない。もし、
この排気空気の絶対湿度が15g水/1Kg乾燥空気
を超えると粉末化した糖アルコールが再び吸湿
し、固化、団塊化が生じ、所望の粉末化は達成さ
れない。
このような湿度調整のためには、乾燥室内へ導
入する空気量と、その時に蒸発する水分量とから
算出して、噴霧乾燥機の排気空気の絶対湿度が15
g水/1Kg乾燥空気以下になるように吹込熱風の
湿度を調節する。
以上のように、本発明は糖アルコール溶液に澱
粉の特定の部分加水分解物の所定量を混合し、次
いでこれをある限定された条件下に噴霧乾燥する
ものであり、かくすることにより、従来工業的に
は困難乃至は不可能とされていた糖アルコールの
粉末化が可能となつたものである。
なお、本発明方法によつて粉末化し得る各種の
糖アルコールの中で、その製品の甘味度、物理的
特性、化学反応性などの特性から最も実用的に利
用されやすい糖アルコールはマルトース、マルト
トリオースおよびマルトテトラオースを主成分と
して(これらの総量が65〜80%)、できるだけマ
ルトトリオース含量の多いものを常法により水素
添加することにより得られた液である。そしてこ
れに加えるべき澱粉部分加水分解物としては、澱
粉をα−アミラーゼで液化し、更に反応を進めて
加水分解率を22〜27%としたものが最も好まし
い。このような澱粉部分加水分解物を、固形分重
量基準として、上記糖アルコール100部に対して
20〜50部の割合で混合した後に前記の特定の条件
下に噴霧乾燥して粉末化したものが実相的には最
も好ましい製品である。
以下本発明を実施例について説明するが、本発
明の範囲はかかる特定の具体例のみに限定される
ものではない。
実施例 1 コーンスターチ100Kgを常法どおり、耐熱性α
−アミラーゼ(スピターゼHS ナガセ生化学製)
を用いて105〜110℃で7分間液化し、そのあと、
95〜98℃で1時間放置し、加水分解率が約15%に
達した時全量の約80部を糖化槽へ移し、PH5.5と
し、黄麹菌α−アミラーゼを主体とする糖化剤
(デナチームSA−7 ナガセ生化学製)を約4単
位(DUN)加えて、40時間、58℃で糖化したも
のを、常法どおり活性炭、イオン交換樹脂精製、
濃縮して固形分約60%の水飴とした。このものの
糖組成は、マルトース、マルトトリオースおよび
マルトテトラオースが約30%、30%、10%であつ
た。次いでこれを常法どおり水素添加して糖アル
コール溶液とした。
澱粉液化液の残部の20部は、一夜反応を続け
て、加水分解率25%に達したものを常法どおり活
性炭、イオン交換樹脂精製、濃縮して、水分約40
%の水飴とした。このものは、グルコース含有量
が約3%で、2〜4糖類が約24%で、他は、分岐
を有するデキストリンが主体である。
この両者を固形物で、糖アルコール80対澱粉部
分加水分解物20の割合に混合し、水分を55%と
し、回転円盤型垂直下降並流型の噴霧乾燥機を用
いて噴霧乾燥した。
乾燥室の高さは3m、円筒部の直径は1.6mで
ある。
上記混合溶液の供給量を10Kg/H、熱風の導入
温度は139℃、その絶対湿度は7.6g水/1Kg乾燥
空気とした。
排風の導出温度は65℃、その絶対湿度は14g
水/1Kg乾燥空気であつた。
乾燥された粉末は主にサイクロン補集器に集ま
り、一部は、乾燥室底部より連続的に取り出して
包装工程へ導いた。
かくして水分2%の粉末糖アルコール混合物約
9.0Kgを得た。この粉末糖アルコール混合物の組
成は、ソルビトール約1%、マルチトール26%、
マルチトリイトール24%、マルトテトラトール約
9%、グルコース0.6%、マルトース1.7%、マル
ロトリオース2.3%で、還元力はグルコースとし
て2%であつた。
実施例 2 糖アルコール製造原料として、発明人等の工場
で生産中の、マルトトリオース目的の糖化液を、
イオン交換樹脂クロマトグラフイで分離精製した
ものを用いた。このものの糖組成は、グルコース
約3%、マルトース約33%、マルトリオース約49
%でマルトテトラオースはほとんどなく、重合度
5以上のマルトオリゴ糖約15%を含んでいた。
これを水素添加して得られた、還元マルトオリ
ゴ糖75部と、実施例1と同様の操作で得られた、
澱粉部分加水分解物(加水分解率26.5%)25部
(固形物比として)とを混合して、固形分濃度57
%、温度80℃の噴霧乾燥用原液とした。
乾燥は、実施例1と同様の方法で行なつた。
得られた乾燥粉末の組成は、ソルビトール約2
%、マルチトール約25%、マルトトリイトール約
36%、マルトペンタトール以上の糖アルコール12
%を含み、還元力はグルコースとして6.6%で、
真のグルコース含有量は、0.8%、マルトース2.4
%、マルトトリオース約3%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 糖アルコール溶液に、加水分解率5〜35%の
    澱粉部分加水分解物を、全固形物中のグルコール
    濃度が2%(重量)以上にならないように、かつ
    糖アルコール固形物100重量部に対して10〜100重
    量部の割合で混合し、次いでこの溶液を熱風通風
    式噴霧乾燥法により、排気空気の絶対湿度を15g
    水/1Kg乾燥空気以下になるように調整しながら
    噴霧乾燥に付することを特徴とする粉末状糖アル
    コールの製造法。
JP60163627A 1985-07-24 1985-07-24 粉末状糖アルコ−ルの製造法 Granted JPS6222567A (ja)

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JP4482924B2 (ja) * 2002-02-18 2010-06-16 味の素株式会社 風味・香り成分を保持した乾燥粉末及びその製造方法
CN105380251A (zh) * 2015-11-20 2016-03-09 保龄宝生物股份有限公司 一种赤藓糖醇粉末及其制备方法

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