JPH0565875B2 - - Google Patents

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JPH0565875B2
JPH0565875B2 JP1015246A JP1524689A JPH0565875B2 JP H0565875 B2 JPH0565875 B2 JP H0565875B2 JP 1015246 A JP1015246 A JP 1015246A JP 1524689 A JP1524689 A JP 1524689A JP H0565875 B2 JPH0565875 B2 JP H0565875B2
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JP
Japan
Prior art keywords
paint
weight
conductive material
fibrous
fixing roller
Prior art date
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JP1015246A
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English (en)
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JPH0285A (ja
Inventor
Norimasa Honda
Masahiro Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0285A publication Critical patent/JPH0285A/ja
Publication of JPH0565875B2 publication Critical patent/JPH0565875B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は複写機の加熱定着ローラーに関するも
のである。 〔従来の技術〕 複写機の加熱定着ローラーには、融着トナーが
ローラーに付着するのを防止するため、ローラー
表面に非粘着性のフツ素樹脂塗料で被覆したもの
が知られている。 しかし、フツ素樹脂は電気絶縁性が大きいた
め、非常に帯電しやすく、フツ素樹脂塗料によつ
てできた塗膜も同様であり、加熱定着ローラーに
おいては帯電によるコピー用紙やトナーの反発や
付着による異常をまねくという欠点があつた。従
来この欠点を解消するためフツ素樹脂塗料中に導
電材を添加することが行われている。導電材とし
てはカーボンブラツクや金属粉末等が使用されて
いる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、導電材としてカーボンブラツクを使用
した場合、塗料が黒色を呈してしまい、加熱定着
ローラーにできた塗膜は摩擦によつてコピー用紙
を黒く汚してしまうという欠点を有する。またカ
ーボンブラツクは凝集しやすいため塗料中に均一
に分散せるためにはボールミル等で長時間粉砕し
なければならないという製造上の難点も有する。
一方、導電材として金属粉末を使用した場合、添
加量の割に導電性の効果が少なく、また多量に添
加すると塗料の安定性を損ない、塗膜の機械的強
度が低下するという欠点を有する。 本発明の目的は、前記のような欠点を生じない
加熱定着ローラーを提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の加熱定着ローラーは、ローラー本体の
外周表面を、(a)フツ素樹脂、(b)導電性酸化物で被
覆された繊維状物質、(c)アクリル酸樹脂及び(d)液
体媒体からなり、(a)と(b)との重量比が95:5〜
50:50であり、(a)と(c)との重量比が100:0〜
85:15でる塗料組成物で被覆して成るものであ
る。本発明において使用する塗料組成物の特徴
は、導電材に二酸化スズ及び三酸化アンチモン等
の導電性酸化物で被覆された繊維状物質を用いる
点にある。該誘導材はフツ素樹脂に添加して少な
い添加量で大きな導電効果が得られる。したがつ
て、添加量が少なくてすむのでフツ素樹脂の特性
を損なわずに帯電防止機能を付与することができ
る。また該導電材は白色なので組成物も白色のも
のが得られ、したがつて、ローラー表面に被覆し
た場合に、摩擦によつてコピー用紙を黒く汚して
しまうということがない。 前記の繊維状物質は、直径(d)が0.01〜10マイク
ロメートル、長さlが1〜100マイクロメートル
の範囲のものであり、アスベクト比((l)/(d))は
大きい程好ましい。繊維状物質を具体的に例示す
ると、繊維状チタン酸カリウム、繊維状炭化ケイ
素、繊維状窒化ケイ素、繊維状α−アルミナ、繊
維状炭化ホウ素等を挙げることができ、特に繊維
状チタン酸カリウムは白色度が高く耐熱性が優れ
ており好ましい。 本発明で使用する塗料組成物における導電材の
配合割合はフツ素樹脂と導電材の合計重量に対し
て5〜50重量%の範囲であり、好ましくは10〜30
重量%の範囲である。配合割合が50重量%以下の
場合は帯電防止効果が得られず、また50重量%を
超えると塗膜の平滑性、非粘着性及び耐蝕性が悪
くなる。 本発明で使用する塗料組成物は、前記の導電材
を配合することによつて、塗膜の体積固有抵抗を
低下させて充分帯電防止効果が得られるのである
が、本発明者らは組成物にアクリル酸樹脂を配合
することによつて、さらに塗膜の体積固有抵抗を
低下させてより高度の帯電防止効果が得られるこ
とを見出した。すなわち、アクリル酸樹脂をフツ
素樹脂に対して15重量%以下、好ましく5〜15重
量%配合することによつて、より高い帯電防止機
能を発揮する組成物が得られる。アクリル酸樹脂
は特に限定されることはなく、ポリメチルメタク
リレート、ポリメチルアクリレート、ポリエチル
アクリレート等を例示することができる。 本発明で使用する塗料組成物の主成分となるフ
ツ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等を
例示することができ、またこれらを混合して用い
てもよい。 本発明で使用する塗料組成物に用いる液体媒体
としては水または有機溶剤を挙げることができ
る。有機溶剤は特に限定されることはなく、トル
エン、ベンゼン、キシレン等を例示することがで
きる。 本発明で使用する塗料組成物は、これに顔料、
粘度調節剤、分散剤等の塗料配合剤を添加して塗
料に調整される。本塗料は、通常スプレーコーテ
イングによつて塗布されるが、刷毛塗り、含浸、
流延等によつても塗布することができる。 本発明で使用する塗料組成物はフツ素樹脂の特
性である非粘着性、耐熱性、耐薬品性等を有し、
かつ帯電防止効果を有する。さらに本塗料は厚塗
りが可能であるという特徴を有する。導電材にカ
ーボンを使用した塗料の場合、塗膜にクラツクが
生ずるため塗膜の厚さを約30〜40μm以下にしな
ければならないが、本塗料の場合は塗膜の厚さが
約100μmまでクラツクを生ずることなく厚塗り
することができる。 〔実施例〕 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明
する。 参考例 1 導電材として二酸化スズ及び三酸化アンチモン
で被覆した繊維状チタン酸カリウム(繊維直径:
0.3〜0.6μm、繊維長10〜20μm、体積固有抵抗
102Ωcm、住友化学株式会社製FF−202)40g、非
イオン界面活性剤4.8gを含む分散剤40gを撹拌
翼のついた混合槽で撹拌混合した。次にこの混合
物にポリテトリフルオロエチレン水性デイスパー
シヨン(固形60重量%)100gを加え同様に撹拌
混合した塗料を作成した。この場合導電剤材 配合割合=導電材重量/フツ素樹脂重量+導電材重量×
100 は40重量%となる。本塗料をガラス板上に塗布
し、380℃で10分間焼付を行い、厚さ約20μmの
塗膜を得た。得られた塗膜の体積固有抵抗を測定
した。 次に、繊維状チタン酸カリウムの重量のみを、
それぞれ6.7g(導電材配合割合10重量%)、15g
(20重量%)25.7g(30重量%)60g(50重量%)
にかえて、上記と同様にして塗料を作成し、塗膜
の体積固有抵抗を測定した。 以上の結果を第1図に示す。通常帯電防止の目
的において塗膜の体積固有抵抗が107Ωcm以下で
あればよいのに対して、本実施例の塗膜の体積固
有抵抗が106Ωcm以下であるこか本塗料組成物は
充分帯電防止効果があるといえる。 参考例 2 実施例1の組成物にさらにポリメチルアクリレ
ート6gを添加し撹拌混合した後、実施例1と同
様にして塗膜の体積固有抵抗を測定した。 測定結果を第1図に示す。この測定結果からア
クリル酸樹脂を加えることによつてさらに大きな
帯電防止効果が得られることがわかる。 比較参考例 1 導電材として繊維状チタン酸カリウムのかわり
に、平均粒径10μmの粒状マイカ微粉末の表面を
二酸化スズ及び三酸化アンチモンで被覆したもの
(帝国化工株式会社製MEC−300、体積固有抵抗
が103Ωcm)を使用し、実施例1と同様にして塗
料化し、塗膜の体積固有抵抗を測定した。 測定結果を第1図に示す。この結果から導電材
に粒状物質を使用すると繊維状物質をを使用した
場合に比べて塗膜の体積固有抵抗値が高く、本発
明のような顕著な帯電防止機能が得られないこと
がわかる。 実施例 1 外径40mm、長さ340mmのアルミニウム製ロール
一本体に、フツ素樹脂コーテイングするための通
常の下地処理(ブラスト処理、ブライマー塗際)
を行つた後、参考例1と同様にして製造した塗料
(導電材配合割合40重量%)を常法により塗布し
た。膜厚は約30μmであつた。 実施例 2 塗料を参考例2と同様にして製造した塗料に変
えて、実施例1と同様の手順でローラーを作製し
た。 比較例 1 参考例1の塗料において導電材を配合しない以
外は、実施例1と同様の手順でローラーを作製し
た。 試験例 実施例1、実施例2及び比較例1で作製したロ
ーラーを、ナイロンフエルトで摩擦することによ
り帯電させた後、表面電位計(トレツク社製)を
使用して表面滞電電位を測定した。結果を第1表
に示す。
〔発明の効果〕
本発明の加熱定着ローラーは、耐熱性、非粘着
性及び帯電防止効果が優れていおり、トナーの付
着による汚れが生じにくく、耐久性がよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1、参考例2及び比較参考例1
における導電材の配合割合と塗膜の体積固有抵抗
との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ローラー本体の外周表面を、(a)フツ素樹脂、
    (b)導電性酸化物で被覆された繊維状物質(c)アクリ
    ル酸樹脂及び(d)液体媒体からなり、(a)と(b)との重
    量比が95:5〜50:50であり、(a)と(c)との重量比
    が100:0〜85:15である塗料組成物で被覆して
    成る加熱定着ローラー。 2 繊維状物質が繊維状チタン酸カリウムである
    特許請求の範囲第1項記載の加熱定着ローラー。 3 導電性酸化物が二酸化スズ及び三酸化アンチ
    モンである特許請求の範囲第1項記載の加熱定着
    ローラー。
JP1524689A 1989-01-25 1989-01-25 加熱定着ローラー Granted JPH0285A (ja)

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JP62271261A Division JPS63225671A (ja) 1986-10-28 1987-10-27 帯電防止用塗料用組成物

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JPH0285A JPH0285A (ja) 1990-01-05
JPH0565875B2 true JPH0565875B2 (ja) 1993-09-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5454979A (en) * 1992-08-27 1995-10-03 Dow Corning Toray Silicon Co., Ltd. Fluorosilicone antifoam
JP3679422B2 (ja) * 1992-10-21 2005-08-03 キヤノン株式会社 定着装置

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JPS62180111A (ja) * 1986-01-31 1987-08-07 Minolta Camera Co Ltd 非粘着性弾性体ロ−ラ
JPS63192071A (ja) * 1987-02-04 1988-08-09 Canon Inc 定着装置

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