JPH0565249U - ベッド昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベッドを２本の支柱（ネジ軸）で支持できる
ようにして構造を簡素化し、コストダウンを図るととも
に、スッキリとした間取りでベッドを配置することが可
能なベッド昇降装置を得ること。 【構成】 下方部分を所定長さの小径ネジ軸部１１、そ
の上部に小径軸部１２、さらにその上部に大径ネジ軸部
１３を形成してなる一対のネジ軸１０を所定の間隔で回
転可能に設置し、上記小径ネジ軸部１１に第１ブロック
１４を螺合し、その上部に上記大径ネジ軸部１３に螺合
可能な第２ブロック１５を設け、上記第１ブロック１４
にベッド１８の一側をヒンジ１６を介して結合するとと
もに、上記第２ブロック１５にベッド１８の両端をワイ
ヤーを介して連結した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はベッドを収納するためのベッド昇降装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より部屋のスペースを有効活用するため、収納式のベッドが実用化されて いる。 このようなベッドの１つに、図５及び図６に示すように、不使用時ベッド１を 部屋の天井２付近へ上昇移動させるようにしたものがある。

【０００３】 この場合、ベッド１の各コーナー部相当位置に４本又は少なくとも３本の支柱 ３を立設し、この支柱３に対してベッド１を上下方向に昇降可能に設置し、支柱 ３に沿ってベッド１をそのままの姿勢で上下動させるようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の昇降式ベッドの場合、ベッドを４本又は少なくとも３本の支柱で支持し なければならず、このためベッドを天井付近へ上昇収納させても支柱が残る。従 って、できるだけ支柱がじゃまにならないようにしようとすると、ベッドの配置 位置が制約され、間取りに影響を与える問題があった。 又、４本の支柱及びベッドとの連結具等部品数も多く、コスト的にも高価にな る問題があった。

【０００５】 本考案は、上記した問題を解消するためになされたもので、２本の支柱で支持 でき、構造を簡素化し、間取りもスッキリさせることができるベッド昇降装置を 得ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決するため、本考案に係るベッド昇降装置は、下方部分に所 定長さの小径ネジ軸部、その上部に小径軸部、さらにその上部に所定長さの大径 ネジ軸部を形成してなる一対のネジ軸を所定の間隔で回転可能に設置し、上記小 径ネジ軸部に第１ブロックを螺合し、その上部に上記大径ネジ軸部に螺合可能な 第２ブロックを設け、上記第１ブロックにベッドの一側をヒンジ結合するととも に、上記第２ブロックにベッド両端の適所をワイヤを介して連結してなることを 特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案に係るベッド昇降装置は、上記のように構成されているので、ベッドを 上昇させる場合、ネジ軸を回転されることによって、まず、ネジ軸の小径ネジ軸 部に螺合している第１ブロックがネジ軸に沿って上昇し、これによりベッドはネ ジ軸側へ引き寄せられ、ヒンジ部で下方へ垂れ下った状態でネジ軸に沿って上昇 する。ネジ軸の小径軸部まで上昇すると、第２ブロックが大径ネジ軸部に螺合し 、第２ブロックがネジ軸に沿って上昇し、一方、第１ブロックは小径ネジ軸部か ら外れ、小径軸部で空回転することになるため、ベッドは第２ブロックに連結さ れたワイヤによって水平状態に引き起されて天井部分に収納される。以上のよう にしてベッドを天井部分へ上昇収納させることができ、逆にベッドを床面上に下 降させる場合は、ネジ軸を逆回転させることにより上記とは逆の動作によってベ ッドは床面上に下降され、使用状態に設置される。

【０００８】

【実施例】

図１乃至図４に本考案の一実施例が示されている。 部屋の一側の壁面２０に沿って、所定の間隔で一対のネジ軸１０が図示されて いないモータを介して回転可能に設置される。このネジ軸１０は、下方部分が所 定の長さの小径ネジ軸部１１となっており、その上部にネジを設けていない小径 軸部１２を設け、さらにその上部に所定の長さの大径ネジ部軸１３を設けた構成 となっている。

【０００９】 ネジ軸１０の小径ネジ軸部１１には、第１ブロック１４が螺合され、ネジ軸１ ０の回転により上下動されるようになっているとともに、同第１ブロック１４の 上部にネジ軸１０の大径ネジ軸部１３に螺合可能な大径ネジ軸部１３を有する第 ２ブロック１５が設けられ、この第２ブロック１５は、小径ネジ軸部１１に位置 するときは、第１ブロック１４の上面に接し、第１ブロック１４とともに上下動 し、大径ネジ軸部１３に螺合すると、第１ブロック１４とは別に大径ネジ軸部１ ３と螺合して上下動されるようになっている。

【００１０】 第１ブロック１４には、ヒンジ１６を介してベッド１８の一側が結合されてお り、又、第２ブロック１５には、夫々ベッド１８の両端中央に連結されたワイヤ ー１７が連結されている。 ベッド１８の他側には床面２１上を転動するキャスター１９が設けられている 。 又、２２は部屋の天井面を示し、ベッド１８は天井面２２と略同一高さに水平 に収納されるよう天井内に収納空間２３が形成され、ネジ軸１０の大径ネジ軸部 １３は収納空間２３上方に延在するよう設置されている。

【００１１】 しかして上記構成において、使用状態のベッド１８を天井内の収納空間２３に 収納するときは、ネジ軸１０を回転させ、ネジ軸１０の小径ネジ軸部１１に螺合 する第１ブロック１４をネジ軸１０に沿って上昇させると、第２ブロック１５は 第１ブロック１４の上面に接して第１ブロック１４とともに上昇し、これに従っ て、ベッド１８はキャスター１９が床面２１上を転動してネジ軸１０側へ引き寄 せられ、さらに第１ブロック１４が上昇することによりベッド１８は図１に示す ように下方へ垂直状態の姿勢となって上昇する。

【００１２】 第１ブロック１４がネジ軸１０の小径軸部１２位置まで上昇すると、螺合が外 れ、この位置で空回転し上昇が停止する。代って第２ブロック１５がネジ軸の大 径ネジ軸部１３に螺合し、上昇する。このため、第２ブロック１５によって、ワ イヤー１７が引っ張られ、ベッド１８は水平状態に起されて天井面２２と略水平 となり収納空間２３内に収納される。

【００１３】 ベッド１８を収納状態から使用位置へ下降させるには、ネジ軸１０を逆回転さ せればよく、これによってベッド１８は上記とは逆の動作で下降し、床面２１上 に設置される。

【００１４】 上記のように、ベッド１８を壁面２０に沿って設置された２本のネジ軸１０に 沿って昇降させることによって使用位置から天井面２２と略水平に収納空間２３ 内に収納することができるため、ネジ軸１０がじゃまにならないスッキリとした 間取りでベッドを配置することが可能となる。

【００１５】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案に係るベッド昇降装置によると、ベッドを昇降 させるためのネジ軸が２本でよく、ベッドとの連結具を含め部品数を少なくし、 構造を簡素化することができるため、コストダウンを図ることができるとともに 、２本のネジ軸を壁面に沿って設置することによってネジ軸がじゃまにならず、 スッキリとした間取りでベッドを配置することができ、しかも壁面に沿わせてベ ッドを昇降させるようにしているため、安全である等多大の効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図３】本考案の一実施例を示す一部破断拡大側面図で
ある。

【図４】本考案の一実施例に係る第１ブロック，第２ブ
ロックを示す側面図である。

【図５】従来のものを示す側面図である。

【図６】従来のものを示す平面図である。

【符号の説明】

１０ ネジ軸 １１ 小径ネジ軸部 １２ 小径軸部 １３ 大径ネジ軸部 １４ 第１ブロック １５ 第２ブロック １６ ヒンジ １７ ワイヤー １８ ベッド １９ キャスター ２０ 壁面 ２１ 床面 ２２ 天井面 ２３ 収納空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方部分に所定長さの小径ネジ軸部、そ
   の上部に小径軸部、さらにその上部に所定長さの大径ネ
   ジ軸部を形成してなる一対のネジ軸を所定の間隔で回転
   可能に設置し、上記小径ネジ軸部に第１ブロックを螺合
   し、その上部に上記大径ネジ軸部に螺合可能な第２ブロ
   ックを設け、上記第１ブロックにベッドの一側をヒンジ
   結合するとともに、上記第２ブロックにベッド両端の適
   所をワイヤを介して連結してなることを特徴とするベッ
   ド昇降装置。