JPH0565057U - バッテリパック固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、収容部内にて、バッテリパックが不
用意に外れるようなことのない、バッテリパック固定構
造を提供することを目的とする。 【構成】収容部５内にバッテリパック８を挿入したと
き、該バッテリパックの側面の係合溝８ａの入口に、該
収容部の内壁の係合部５ａが嵌入し、その後、該バッテ
リパックを該収容部内にて挿入位置から固定位置に摺動
させたとき、上記係合部が、該バッテリパックの係合溝
内に係合することにより、該バッテリパックが、該収容
部内にて固定保持される、バッテリパック固定構造にお
いて、バッテリパックが固定位置にあるとき、該バッテ
リパックの挿入位置側の端縁に係合するスライド式の固
定爪１１が設けられており、該固定爪が、バッテリパッ
クの固定位置から挿入位置へ移動しないように、該バッ
テリパックを保持していることを特徴とする、バッテリ
パック固定構造を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種機器等のケース等の内部にて、電源用のバッテリパックを固定 保持するための、バッテリパック固定構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、このようなバッテリパック固定構造は、例えば図４に示すように構成さ れている。即ち、図４において、電子機器用ケース、図示の場合には、ＣＤ−Ｒ ＯＭドライブ装置１は、例えばほぼ直方体の形状を有するケース本体２から形成 されており、該ケース本体２の上面には、ＣＤ−ＲＯＭをセットするためのＣＤ −ＲＯＭ挿入部３と、該ＣＤ−ＲＯＭ挿入部３を覆うように、開閉可能に支持さ れたカバー４とが備えられている。

【０００３】 該ＣＤ−ＲＯＭ挿入部３は、中央に、ＣＤ−ＲＯＭを回転駆動させるための駆 動部３ａと、ＣＤ−ＲＯＭに記録されたデータを読み出すための光学ヘッド部３ ｂとを有しており、また、該カバー４は、ケース本体２の側面に備えられた開放 キー２ａを操作することにより、バネ等によって図示の開放位置まで開放され得 ると共に、閉鎖する場合には、該カバー４を手で下方に押動せしめることにより 、閉鎖すると、図示しないロック機構により、閉鎖位置にロックされ得るように なっている。

【０００４】 さらに、該ケース本体２は、その上面にて、手前側の縁部に、動作状態を示す 液晶表示部２ｂと、動作モードを設定するための操作キー部２ｃを備えていると 共に、その側面にて、ライン出力端子２ｄ，ヘッドホン出力端子２ｅ及びヘッド ホンボリューム２ｆを有しており、さらに該ケース本体２の後部上面においては 、図５に示すように、内部電源用のバッテリパックが収容され得る収容部５が設 けられていると共に、ケース本体２の後端面には、電源スイッチ６及び外部電源 入力端子７とが備えられている。

【０００５】 上記収容部５は、その前後方向の長さが、収容すべきバッテリパックの長さよ り少し長く、またその横方向の幅が、該バッテリパックの幅にほぼ等しく形成さ れており、その両側の側壁に、図示のように後方に向かって延びるＬ字形の係合 部５ａと、その底面には、バッテリパックの接点部に接触し得る接点部５ｂとを 有している。

【０００６】 尚、図６に示すように、収容部５に収容され得るバッテリパック８は、その側 面に、上述した収容部５の係合部５ａに係合し得る係合溝８ａを備えており、先 づ上方から該収容部５内の後方よりの位置に挿入することにより、該係合溝８ａ の入口部分に収容部の係合部５ａを嵌入させた後、該バッテリパック８を該収容 部５内で前方に摺動させることにより（図７に示す）、該係合溝８ａの奥まで、 係合部５ａのＬ字形の先端が進入することとなり、これによって、該バッテリパ ック８は、該係合溝８ａ内への係合部５ａの係合により、該収容部５内にて固定 され得ることになると同時に、該バッテリパック８の底面に備えられた接点部８ ｂが、収容部５内の接点部５ｂに接触せしめられ、該バッテリパック８からケー ス本体２内の回路部に対して、給電がおこなわれ得るようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたバッテリパック固定構造においては、バ ッテリパック８は、収容部５内にて、上下方向及び横方向に関しては、固定保持 されているが、前後方向に関しては、特に固定されていないことから、使用状態 によっては、該収容部５内にて、バッテリパック８が後方に向かって移動して、 これによって係合部５ａの係合溝８ａに対する係合が外れてしまうことがあった 。

【０００８】 本考案は、以上の点に鑑み、収容部内にて、バッテリパックが不用意に外れる ようなことのない、バッテリパック固定構造を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、バッテリパック用の収容部内にバッテリパック を挿入したとき、該バッテリパックの側面に設けられた係合溝の入口部分に、該 収容部の内壁に備えられた係合部が嵌入し、その後、該バッテリパックを該収容 部内にて上記挿入位置から固定位置まで摺動させたとき、収容部の側壁の係合部 が、固定位置にて該バッテリパックの係合溝内に係合することにより、該バッテ リパックが、該収容部内にて固定保持されるようにした、バッテリパック固定構 造において、バッテリパックが固定位置にあるとき、該バッテリパックの挿入位 置側の端縁に係合するスライド式の固定爪設けたことを特徴とする、バッテリパ ック固定構造により、達成される。

【００１０】

【作用】

上記構成によれば、バッテリパックが、収容部内にて、挿入位置から固定位置 まで摺動せしめられた状態で、スライド式の固定爪を摺動させることによって、 該バッテリパックは、その端縁が、該固定爪によって係止されることになり、確 実に固定位置に固定保持され得るので、該バッテリパックが、不用意に固定位置 から挿入位置に外れてしまうようなことがない。

【００１１】 また、バッテリパックを取り外す場合には、先づ上記固定爪を摺動させること により、該バッテリパックの端縁から、該固定爪が外れて退避せしめられ、その 後該バッテリパックを固定位置から挿入位置まで摺動させることにより、該バッ テリパックは、その係合溝への収容部の係合部の係合が外れることにより解放さ れ、該収容部から取り外すことが可能になる。

【００１２】 従って、バッテリパックの固定保持が、固定爪の摺動のみの簡単な操作によっ て、行なわれ得ると共に、その解放も同様の簡単な操作によって行なわれ得るこ ととなる。

【００１３】

【実施例】 以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案によるバッテリパック固定構造を組み込んだＣＤ−ＲＯＭドラ イブ装置の一実施例を示している。

【００１４】 ＣＤ−ＲＯＭドライブ装置１０は、図４に示した従来のＣＤ−ＲＯＭドライブ 装置１とほぼ同様に構成されており、ケース本体２の後部のバッテリパックを収 容すべき収容部５内に、固定爪１１（図２参照）が備えられている点で、ＣＤ− ＲＯＭドライブ装置１とは異なる。

【００１５】 該固定爪１１は、図２に示すように、該収容部５に隣接してケース本体２の上 面に設けられ且つ該収容部５に対して開口した支持部２ｇ内に嵌合する本体部１ １ａと、上方に突出した操作部１１ｂとから構成されていると共に、該本体部１ １ａの一側、図示の場合上側にて、切欠部１１ｃにより弾性を付与されたレバー 部１１ｄを有しており、該レバー部１１ｄの先端は、外側に僅かに突出する突起 １１ｅを形成している。

【００１６】 これにより、該固定爪１１は、支持部２ｇ内にて、図１にて矢印で示す方向に 摺動可能に嵌合せしめられ、図１の手前側の退避位置においては、該固定爪１１ の端縁１１ｆが該支持部２ｇの側壁に当接することにより、位置決めされ得る。 この退避位置においては、該固定爪１１は、上記収容部５内には全く突出しない ようになっている。

【００１７】 また、該退避位置とは反対側のロック位置においては、該固定爪１１のレバー 部１１ｄの先端に形成された突起１１ｅが、該支持部２ｇの側壁から内側に向か って僅かに突出するように形成された突出部２ｇ’（図３に示す）の側面に当接 することにより、位置決めされ得るようになっている。このロック位置において は、該固定爪１１は、その先端１１ｇが、収容部５内に突出して、該収容部５内 にて固定位置に位置せしめられたバッテリパック８の後縁に係合し得るようにな っている。

【００１８】 本考案によるバッテリパック固定構造は、以上のように構成されており、バッ テリパック８を収容部５内に収容する場合、先づ固定爪１１を退避位置に退避さ せておき、バッテリパック８を、上方から該収容部５内の後方よりの位置に挿入 して、該係合溝８ａの入口部分に収容部の係合部５ａを嵌入させた後、該バッテ リパック８を該収容部５内で前方に摺動させると、該係合溝８ａの奥まで、係合 部５ａのＬ字形の先端が進入することによって、該バッテリパック８は、該係合 溝８ａ内への係合部５ａの係合により、該収容部５内にて固定され得、且つ該バ ッテリパック８の底面に備えられた接点部８ｂが、収容部５内の接点部５ｂに接 触せしめられる。

【００１９】 この状態から、固定爪１１を、支持部２ｇ内にて退避位置からロック位置まで 移動させると、該固定爪１１のレバー部１１ｄの突起１１ｅが、支持部２ｇ内の 突出部２ｇ’の側面に当接することにより、該固定爪１１は、ロック位置にて停 止せしめられると共に、その先端１１ｇが、収容部５内に突出し、該収容部５内 にて固定位置に位置するバッテリパック８の後縁に係合することになる。これに よって、該バッテリパック８は、その後縁が、該固定爪１１によって固定位置に て係止され、確実に固定位置に固定保持され得る。

【００２０】 尚、該固定爪１１は、支持部２ｇ内において、弾性を有するレバー部１１ｄの 突起１１ｅが、該支持部２ｇの側壁に弾性的に当接することによって、その位置 が保持され得るようになっており、かくして、該固定爪１１は、不用意にロック 位置から退避位置に移動し得ないようになっている。

【００２１】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、収容部内にて、バッテリパックが不用意 に外れるようなことのない、極めて優れたバッテリパック固定構造が提供され得 ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示し、ＣＤ−ＲＯＭドライ
ブ装置の固定爪の部分の部分拡大斜視図である。

【図２】図１の固定爪の拡大平面図である。

【図３】図２の固定爪を支持する支持部の部分拡大斜視
図である。

【図４】従来のバッテリパック固定構造を組み込んだＣ
Ｄ−ＲＯＭドライブ装置の一例を示す概略斜視図であ
る。

【図５】図５のＣＤ−ＲＯＭドライブ装置の後部を示す
バッテリパックのカバーを外した概略斜視図である。

【図６】図５のＣＤ−ＲＯＭドライブ装置の収容部に収
容されるべきバッテリパックの一例を示す概略斜視図で
ある。

【図７】収容部の係合部とバッテリパックの係合溝との
係合状態を示す概略図である。

【符号の説明】

１，１０ ＣＤ−ＲＯＭドライブ装置 ２ ケース本体 ２ｇ 支持部 ３ ＣＤ−ＲＯＭ挿入部 ４ カバー ５ 収容部 ５ａ 係合部 ６ 電源スイッチ ７ 外部電源入力端子 ８ バッテリパック ８ａ 係合溝 １１ 固定爪 １１ａ 本体部 １１ｂ 操作部 １１ｃ 切欠部 １１ｄ レバー部 １１ｅ 突起 １１ｆ 端縁 １１ｇ 先端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリパック用の収容部内にバッテリ
   パックを挿入したとき、該バッテリパックの側面に設け
   られた係合溝の入口部分に、該収容部の内壁に備えられ
   た係合部が嵌入し、その後、該バッテリパックを該収容
   部内にて上記挿入位置から固定位置まで摺動させたと
   き、収容部の側壁の係合部が、固定位置にて該バッテリ
   パックの係合溝内に係合することにより、該バッテリパ
   ックが、該収容部内にて固定保持されるようにした、バ
   ッテリパック固定構造において、 バッテリパックが固定位置にあるとき、該バッテリパッ
   クの挿入位置側の端縁に係合するスライド式の固定爪を
   設けたことを特徴とする、バッテリパック固定構造。