JPH0564857U - 複写機における複写紙整合装置 - Google Patents

複写機における複写紙整合装置

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JPH0564857U
JPH0564857U JP1065992U JP1065992U JPH0564857U JP H0564857 U JPH0564857 U JP H0564857U JP 1065992 U JP1065992 U JP 1065992U JP 1065992 U JP1065992 U JP 1065992U JP H0564857 U JPH0564857 U JP H0564857U
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JP1065992U
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Inventor
昌秀 植田
隆志 大西
一郎 村松
善彦 八田
Original Assignee
ミノルタカメラ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機において、複写紙収納トレイの複写紙
位置規制板を正確に所定位置に設定する。。 【構成】 中間トレイ52の下面にはステツピングモ−
タで駆動されるスライド部材73が配置されており、側
部規制板63の脚部は中間トレイ52の開口部52cか
ら下方に延び、スライド部材73に固定されている。ス
ライド部材73には中間トレイ52の後端部よりも低
く、先端部よりも高い案内部73bが設けてあり、案内
部73bには複写紙の整合動作で移動する方向に斜面7
3cが形成されている。この構成により、側部規制板6
3が中間トレイ52に向けて移動するとき、案内部73
bの斜面73cが複写紙CPの端部を掬い上げるので、
複写紙CPの端部が側部規制板63に引つ掛かることが
ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、特に両面複写のできる複写機に適した複写紙整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
両面複写のできる複写機では、まず第1の原稿を給紙トレイから給紙された複 写紙の第1面(表面)に複写した後、一旦これを中間トレイに収納し、ついで第 2の原稿を前記中間トレイから給紙された複写紙の第2面(裏面)に複写して、 両面複写を行うように構成されている。
【0003】 この場合、中間トレイに搬送されてくる複写紙は、複写工程、特に定着処理の 際に受ける熱のために変形(カ−ル)するから、搬送方向に対して左右にずれた り、傾いた状態で搬送されてくる。このため、中間トレイには、収納された複写 紙を所定の位置に整合させる規制板などを含む複写紙整合装置を設け、再給紙に 先立つて複写紙を所定の位置に整合させるよう構成されているものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、複写紙にジヤムが発生した場合は、複写機内に残留した全ての複写 紙を取り除く必要があるが、この複写紙を取り除く作業の際、誤つて規制板に触 れ、規制板が所定の設定位置からずれる場合がある。このため、ジヤム発生後の 再起動時には、中間トレイに設けた規制板を一旦ホ−ム位置に戻した後、所定の 位置に再設定するように構成することが望ましい。しかしながら、規制板の駆動 装置は中間トレイの底面裏側に設けられており、中間トレイの底面に形成された 開口部から上に延びた部材で規制板を移動させるよう構成されているから、規制 板を前記したように、一旦ホ−ム位置に戻した後、所定の位置に再設定するよう に移動させると、中間トレイに堆積している複写紙の端部が規制板に引つ掛かり 、所定の位置に再設定することができない場合があつた。この考案は上記課題を 解決することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記課題を解決するもので、複写画像の形成された複写紙の一時収 納、及び再給紙をする複写紙収納部を備えた複写機における複写紙整合装置であ つて、前記複写紙収納部は、その複写紙収納部床面裏側下方に設けられた駆動手 段と床面開口部を経て床面上方に延びた位置規制手段を含み、前記位置規制手段 は、前記複写紙収納部に収納された複写紙に向けて移動するとき、複写紙端部を 床面から掬い上げる方向に傾斜面を有する案内部材を備えていることを特徴とす るものである。
【0006】
【作用】
複写紙収納部の床面裏側下方に設けられた駆動手段から床面開口部を経て床面 上方に延びた位置規制手段は、複写紙収納部に収納された複写紙に向けて移動す るとき、位置規制手段に設けた案内部材の傾斜面が複写紙端部を床面から掬い上 げるので、複写紙端部が複写紙収納部の位置規制手段、又はその案内部材に引つ 掛かることなく、位置規制手段を正確に所定の位置に設定することができる。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の実施例について説明する。まず、この考案を実施するに適し た中間トレイを備えた複写機の構成を説明する。
【0008】 [A.構成の概略] 図1は中間トレイを備えた複写機の内部構成を示す側面図で、複写機は上段に 配置された露光走査部A、中段に配置された作像部B、下段に配置された中間ト レイユニツトTを含む給紙部Cから構成される。
【0009】 露光走査部Aは原稿ガラス16と、その下方に配置された光源10、可動ミラ −11a、11b、11c、投影レンズ12、固定ミラ−11dから構成される 走査光学系1を備えており、原稿ガラス16上に置かれた原稿の画像を、作像部 Bの感光体ドラム2上に結像させる。その構成は従来の複写機に使用されている 公知の構成であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0010】 作像部Bは、矢印aの方向に回転する感光体ドラム2を備え、その周囲には帯 電チヤ−ジヤ3、現像器4、転写チヤ−ジヤ5、分離チヤ−ジヤ6、クリ−ニン グ装置7、イレ−サランプ8が配置され、さらにその右方には搬送ベルト9、定 着ロ−ラ10が配置されている。定着ロ−ラ10の下流には搬送ロ−ラ14、排 紙ロ−ラ15が配置され、搬送ロ−ラ14と排紙ロ−ラ15との間には複写紙を 排紙トレ−36に向かう搬送路と、中間トレイユニツトTに向かう搬送路とに切 換える切換えレバ−41が配置されている。中間トレイユニツトTに向かう搬送 路には搬送ロ−ラ35、及び給紙部C内に搬送ロ−ラ37が配置されている。
【0011】 作像部Bは、露光走査部Aの走査光学系1により、感光体ドラム2上に結像さ れた静電潜像をトナ−で現像し、給紙部Cから供給された複写紙上に転写し、定 着処理をする。その構成は従来の複写機に使用されている公知の構成であるから 、ここでは詳しい説明は省略する。
【0012】 給紙部Cは、後で詳細に説明する中間トレイユニツトT、上下移動方式の複写 用紙収納部42、カセツト方式の複写用紙収納部43を備え、中間トレイユニツ トTはレ−ル44、45で支持されており、また、複写用紙収納部42、43は それぞれレ−ル46、47、及びレ−ル48、49で支持されており、いずれも 複写機本体から正面側(図1で手前)に引き出せるよう構成されており、保守管 理を容易に行なうことができる。図2は複写機本体から中間トレイユニツトTを 引き出した状態を示す。
【0013】 図1において、中間トレイユニツトT、複写用紙収納部42、43の左側には 搬送ロ−ラ24〜26、27、28、29〜31、32〜34を含む搬送路Dが 形成され、搬送路Dの先端部は作像部Bのタイミングロ−ラ13につながる。
【0014】 複写用紙収納部42内の複写紙は給紙ロ−ラ18により給紙され、捌きロ−ラ 20、21で1枚ずつに捌かれて搬送路Dに送り込まれ、複写用紙収納部43内 の複写紙は給紙ロ−ラ19により給紙され、捌きロ−ラ22、23で1枚ずつに 捌かれて搬送路Dに送り込まれ、作像部Bに給紙される。
【0015】 中間トレイユニツトTの詳細は後述するが、片面複写された複写紙は搬送ロ− ラ35、37により中間トレイユニツトTに搬送される。中間トレイユニツトT に搬送された複写紙は、さらに搬送ロ−ラ組立体50、51により中間トレイ5 2上に搬送され、後述する整合機構により複写面を下にして整合される。ついで 、再給紙ロ−ラ53、搬送ロ−ラ54の時計回り方向の回転により1枚づつ再給 紙される。再給紙された複写紙は反転搬送ロ−ラ55、反転案内板58により再 度反転され、搬送ロ−ラ60により搬送路Dに送り込まれ、作像部Bに再給紙さ れる。
【0016】 図3は中間トレイユニツトTの横断面図である。中間トレイユニツトTは、収 納部T1、中間トレイ部T2、再給紙部T3、反転部T4、搬送部T5から構成 される。
【0017】 収納部T1は搬送ロ−ラ組立体50、51、案内板171、172、押え板1 51、板ばね161、162その他から構成される。中間トレイユニツトTを複 写機から引き出した状態では、収納部T1は図3の右端に2点鎖線で示したよう に右上方に解放可能に構成され、紙詰まりが発生した場合の処理を容易にしてい る。収納部T1の構成と動作については、後で詳細に説明する。
【0018】 中間トレイ部T2は、中間トレイ52、スライドレ−ル72、77、スライド 部材73、78、上ガイド板207、側部規制板62、63、後端規制板64、 先端規制板65(図9参照)から構成され、中間トレイ52に搬送された複写紙 を整合させるものである。中間トレイユニツトTを引き出した状態では、上ガイ ド板207は2点鎖線で示すように左上方に解放可能に構成されている。中間ト レイ部T2の構成と動作については、後で詳細に説明する。
【0019】 再給紙部T3は、捌きガイド板88、再給紙ロ−ラ53、捌きロ−ラ54、前 捌き板40、捌きパツド67を備え、中間トレイ52上の複写紙を下側から1枚 づつ捌いて再給紙するものである。再給紙部T3の構成と動作については、後で 詳細に説明する。
【0020】 反転部T4は、反転搬送ロ−ラ55、搬送ロ−ラ56、57、反転案内板58 、その他から構成され、再給紙部T3から再給紙された複写紙を反転させて搬送 部T5に送り込むものである。反転部T4の構成と動作については、後で詳細に 説明する。
【0021】 搬送部T5は、上案内板59a、下案内板59b、搬送ロ−ラ60から構成さ れ、反転部T4から給紙された複写紙を搬送路Dに送り込むものである。中間ト レイユニツトTを引き出した状態では、下案内板59bは2点鎖線で示すように 下方に解放可能に構成され、紙詰まりが発生した場合の処理を容易にしている。
【0022】 [B.収納部の構成] a.収納部の構成の慨略 図4は収納部T1部分の構成の詳細を示す断面図である。図において、矢印f で示す方向から搬送された複写紙CPは、案内板171、172、搬送ロ−ラ組 立体50、51、により収納部T1に搬送される。173は案内板172を通過 する複写紙CPから電荷を除去する除電ブラシ、PS1はフインガ−PS1aと 検出素子PS1bから構成されるペ−パセンサで、収納部T1に搬送される複写 紙を検出する。PS2はフインガ−PS2aと検出素子PS2bから構成される ペ−パセンサで、中間トレイ52に収納された複写紙CPを検出する。151は 押え板、151aは押え板151に付設されたフオトセンサ作動用遮光板、15 1bは押え板151の位置を検出するフオトセンサである。フオトセンサ151 bは中間トレイに収納された複写紙のジヤム検出に使用される。これについては ジヤム検出機構において詳しく説明する。
【0023】 図4では図示を省略してあるが、図6を参照すると明らかなように、押え板1 51の上側には軸163に取り付けられた板ばね161、162が配置されてお り、後述するように押え板151を下方に押し下げる。
【0024】 また、図4において、再給紙ロ−ラ53、捌きロ−ラ54、前捌き板40、後 端規制板64、先端規制板65、捌きガイド板88、捌きパツド67などは再給 紙部の構成で、これらについては後で詳しく説明する。
【0025】 b.搬送ロ−ラ組立体50、51 図5は搬送ロ−ラ組立体50、51の構成を示す正面図で、搬送ロ−ラ組立体 50は、軸50cに直径d1 の搬送ロ−ラ50aと、直径D1 (直径d1 より大 )の搬送ロ−ラ50bとが交互に組み付けられており、搬送ロ−ラ組立体51は 、軸51bに直径d2 の搬送ロ−ラ51aが、搬送ロ−ラ組立体50の直径d1 の搬送ロ−ラ50aと対向する位置に組み付けられている。軸51b上の搬送ロ −ラ51aの直径d2 は任意の寸法でよい。搬送ロ−ラ50bにはそのロ−ラ表 面に横方向に多数の溝が形成されており、複写紙CPの後端がこの溝に係合して 押し出され、複写紙CPを中間トレイ52に押し込む動作を補助する。
【0026】 搬送ロ−ラ組立体50、51により複写紙CPが搬送されるときは、搬送ロ− ラ50aよりも搬送ロ−ラ50bのほうが直径が大きいため、図5に示すように 複写紙CPが波状に折り曲げられて搬送される。これにより、搬送方向に対する 複写紙の腰が強くなり、中間トレイ52に搬送される複写紙はサイズの大きい複 写紙でも搬送中に腰折れを生ずることがない。
【0027】 c.押え板151、板ばね120の揺動機構 図6は押え板151、板ばね161の揺動機構を説明する斜視図である。図に 示すように、押え板151は収納部T1内の図示しないフレ−ムに取り付けられ た支軸154を支点として揺動可能に構成され、戻しばね155により上方に回 動するように付勢されている。
【0028】 一方、板ばね161は板ばね162とともに、収納部T1内の図示しないフレ −ムに取り付けられた駆動軸163に取り付けられている。板ばね162はその 先端部分は押え板151の上面に当接するように構成され、板ばね161、板ば ね162が駆動軸163により下方に回動すると、押え板151は板ばね161 、板ばね162により下方に押され、支軸154の回りに下方に回動する。後で 詳しく説明するが、押え板151のうち、板ばね161が当接する部分には切欠 き151cが形成されており、再給紙時には板ばね161が直接複写紙を押さえ るように構成されている。
【0029】 収納部T1の手前側フレ−ムの外側に延長された駆動軸163の端部は、駆動 軸163を反時計方向に付勢する戻しばね165を介してレバ−171に結合さ れており、駆動軸163に取り付けられている板ばね161、板ばね162は押 え板151から離れる方向に付勢されている。
【0030】 ア−ムユニツト175は前記レバ−171を作動させるもので、支軸176を 支点として揺動可能に構成されたア−ム177と、ア−ム177を反時計方向に 付勢する戻しばね178、及びア−ム177の下方に延長された調整板180か ら構成されており、レバ−171はア−ム177の先端部177aに当接してい る。また、調整板180の先端には後述するカム板182に接するカム従動子1 81が設けられている。
【0031】 反転搬送ロ−ラ55(図3参照)の軸には、クラツチ機構CL1 を介してカム 板182が装着されている。図7はクラツチ機構CL1 の構成を示す断面図であ る。図において、反転搬送ロ−ラ55の駆動軸185にはスリ−ブ187が固定 され、カム板182のボス部とスリ−ブ187のボス部にまたがつてキツクスプ リング188が捲回され、その外側に段部190aを有する爪車190が装着さ れている。キツクスプリング188の一端は爪車190に係合し、他端はカム板 182に係合してクラツチ機構CL1を構成する。この構成により、キツクスプ リング188が自由な状態ではカム板182のボス部とスリ−ブ187のボス部 とはキツクスプリング188の巻締め力により結合され、軸185の回転がスリ −ブ187を経てカム板182、及び爪車190に伝達される。また、以下に説 明するレバ−193により爪車190の回転が阻止されると、キツクスプリング 188は巻き戻されて、反転搬送ロ−ラ55の回転はカム板182に伝達されな くなる。
【0032】 上記クラツチ機構CL1は、ソレノイド192、爪部193a、193bを有 するレバ−193からなる作動機構により作動する。その作動は、後述する板ば ね161、162、及び押え板151が採る上段位置、中段位置の説明の中で明 らかになる。
【0033】 d.板ばね、及び押え板が採る上段位置、中段位置 次に、上記クラツチ機構CL1とア−ム177の動作により、板ばね161、 162、及び押え板151が採る上段位置、中段位置について説明する。
【0034】 図8は、図6で示した押え板151、板ばね161、162の揺動機構のうち 、クラツチ機構CL1とア−ム177、及び板ばね161、162の動作を説明 する側面図である。
【0035】 図において、ソレノイド192が非励磁状態にあるときは、レバ−193は図 8で実線で示した位置にある。爪車190が矢印d方向に回転し、レバ−193 の爪部193aが爪車190の段部190aに係合すると爪車190の回転が阻 止され、反転搬送ロ−ラ55の回転はカム板182に伝達されない。そして、調 整板180の先端のカム従動子181、及びア−ム177は、図8で実線で示し た下段位置に保持される。レバ−171の先端部は戻しばね165によりア−ム 177に押し戻され、支軸163を支点として下方に揺動し、板ばね161、1 62は図8で実線で示した上段位置を占める。また、戻しばね155により上方 に付勢されている押え板151は、支軸154を支点として押え板151の上面 が板ばね162に当接するまで上方に揺動し、図8で実線で示した上段位置に保 持される。
【0036】 両面複写時に複写紙CPが収納部T1から中間トレイ52上に送り込まれる過 程で、複写紙CPが搬送ロ−ラ組立体50、51に保持されている期間は、板ば ね161、162、及び押え板151は図8で実線で示した上段位置をとる。図 4は収納ブロツクT1において、板ばね161、162、及び押え板151が上 段位置にある状態を示している。
【0037】 次に、ソレノイド192が励磁されると、レバ−193は図8で1点鎖線で示 す位置に移動し、レバ−193の爪部193aと爪車190の段部190aとの 係合が解除され、カム板182のボス部とスリ−ブ187のボス部とはキツクス プリング188の巻締め力により結合され、スリ−ブ187、カム板182、爪 車190は共に矢印d方向に回転する。そして、レバ−193の爪部193bが 爪車190の段部190aに当接すると、スリ−ブ187、カム板182の回転 が阻止される。
【0038】 即ち、爪車190、カム板182は、図8で実線で示した位置から1点鎖線で 示した位置まで矢印d方向に回転する。
【0039】 カム板182の回転により、調整板180は図8で左方に揺動し、ア−ム17 7もこれと共に移動し、図8の1点鎖線で示した位置に保持される。レバ−17 1はア−ム177の押し上げ部177aの上方向の移動により、支軸163を支 点として時計方向に回動し、板ばね161、162は図8で1点鎖線で示した中 段位置を占める。また、戻しばね155により上方に付勢されている押え板15 1は、支軸154を支点として押え板151の上面が板ばね162により下方に 押し下げられ、図8で1点鎖線で示した中段位置を占める。
【0040】 ソレノイド192を励磁しつづけると、板ばね161、162、押え板151 は中段位置をとり続けるが、上段位置にあるときソレノイド192に1パルス( この実施例では40ms)供給することで、レバ−193の爪部193aと爪車 190の段部190aとの係合が解除される。しかし、爪車190の段部190 aがレバ−193の爪部193bに達するまでにソレノイド192はOFFにさ れるので、板ばね161、162、及び押え板151は中段位置を通過した後、 再び上段位置をとる。即ち、爪車190の1回転する間に板ばね161、162 、及び押え板151は上段位置、中段位置、上段位置の順序で移動する。
【0041】 このように、板ばね161、162、及び押え板151を中段位置に移動させ るのは、複写紙CPが収納ブロツクT1から中間トレイ52に送り込まれる過程 で、複写紙の後端が搬送ロ−ラ組立体50、51のニツプ部を離れた後、複写紙 を中間トレイ52に確実に落とすためと、中間トレイ52上で整合された複写紙 を再給紙するとき、複写紙先端が上方にカ−ルしていたような場合に、その先端 が前捌き板40に直接当つてジャムが発生するのを防止するためである。
【0042】 この実施例では、中段位置の高さは中間トレイ52に最大50枚の複写紙を積 載するものとして、中間トレイ52の再給紙方向先端の捌きガイド板88と押え 板151との間隔を7mmに設定しているが、収納する複写紙の枚数がこれを越 えた場合や、厚手の複写紙の使用により設定間隔以上に複写紙が収納された場合 など、設定間隔に不足が生じた場合は、板ばね161、162の撓みにより不足 分を吸収することができる。
【0043】 [C.中間トレイ部の構成] a.先端規制板、後端規制板、側部規制板 図9は中間トレイ部T2の構成の要部を示す斜視図である。図において矢印fは 複写紙CPが中間トレイ52に送り込まれる方向を示し、矢印kは中間トレイ5 2から再給紙される方向を示す。中間トレイ52は複写紙CPの再給紙される方 向である前側位置を規制する先端規制板65、複写紙の後側位置を規制する後端 規制板64、複写紙の左右位置を規制する側部規制板62、及び側部規制板63 を備えている。
【0044】 先端規制板65は、支軸94を支点として揺動可能に構成されており、通常は 図示していないキ−プソレノイドが励磁されていて、図9の実線位置にセツトさ れる。図4を参照すると明らかであるが、この位置において、先端規制板65は 捌きガイド板88に対して垂直の位置をとり、また、前捌き板40のガイド部4 0b、及び搬送ロ−ラ50、51のニツプ部とほぼ同一の垂直面上にくるように 配置されている。再給紙時には、図示しないキ−プソレノイドの励磁を断ち、先 端規制板65を支軸94の回りに揺動させて通紙経路外の一点鎖線位置(図4、 図9参照)に退避させ、複写紙の再給紙を可能とする。
【0045】 後端規制板64はスライドレ−ル77を走行するスライド部材78上に設置さ れている。スライド部材78はステツピングモ−タ87で駆動されるプ−リ−9 0とベルト89により、矢印g1 、g2 で示す方向に移動可能に構成され、その 移動量はステツピングモ−タ87に供給されるパルス数を制御して行われる。後 端規制板64の位置制御は、スライドレ−ル77上を走行するスライド部材78 の突片78aをフオトセンサ118で検出することにより行われる。
【0046】 図10は中間トレイ52と側部規制板62、及び側部規制板63との関係を説 明する図で、図9において矢印g1 方向からみた断面図である。なお、この実施 例では、複写紙搬送方向に対して複写紙の一方の側部を基準位置とする片側基準 通紙を採用した複写機を前提として説明する。
【0047】 図9及び図10を参照して側部規制板62及び側部規制板63を説明する。側 部規制板62は支軸61を支点として揺動可能に構成されており、ソレノイド9 2が接続されているほか、規制板62外側に配置されたコイルばね91が配置さ れている。通常はソレノイド92は付勢されておらず、側部規制板62はコイル ばね91の付勢により、図示しない位置規制板に当接して図9、図10の実線位 置X1 にセツトされる。複写紙CPが中間トレイ58に収納されるときは、ソレ ノイド92が付勢され、側部規制板62はコイルばね91の付勢に抗して図9、 図10の1点鎖線位置に退避する。側部規制板62は、搬送されてきた複写紙の 側部が定着熱で上方にカ−ルしていても、これを押さえて正しく整合できるよう に、上部が複写紙側に折れた耳部62aを備えている。
【0048】 側部規制板63はスライドレ−ル72を走行するスライド部材73上に設置さ れている。スライド部材73はステツピングモ−タ86で駆動されるラツクピニ オン機構により矢印h1 、h2 で示す方向に移動可能に構成され、その移動量は ステツピングモ−タ86に供給されるパルス数を制御して行われる。複写紙CP が中間トレイに収納されるときは、図10に示すように、側部規制板63は基準 位置X2 よりL4 だけ外側の位置X3 に設定され、複写紙整合時、再給紙時は基 準位置X2 に移動される。また、側部規制板63も、搬送されてきた複写紙の側 部が定着熱で上方にカ−ルしていても、これを押さえて正しく整合できるように 、上部が複写紙側に折れた耳部63aを備えている。
【0049】 次に、中間トレイ52に対するスライド部材73と側部規制板63との取り付 け部分の構造について、図11から図14により説明する。
【0050】 図11は中間トレイ52の平面図、図12は中間トレイ52の開口部の拡大斜 視図、図13は図11のA−A線に沿った断面図、図14は図12のB−B線に 沿った断面図である。
【0051】 中間トレイ52には、その下面にスライド部材73が配置されており(図9参 照)、側部規制板63の脚部は、中間トレイ52の開口部52cから下方に延び 、スライド部材73に取り付けられている。中間トレイ52の開口部52cは、 複写紙CPが進入する方向fに対して後部となる後端部52aは垂直面に、また 、方向fに向かう先端部52bは斜面に形成されている。スライド部材73には 中間トレイ52の後端部52aよりも低く、先端部52bよりも高い案内部73 bが設けてあり、案内部73bは、その移動方向h1に向けて斜面73cが形成 されている。この構成により、中間トレイ52に複写紙CPが進入するとき複写 紙CPの端部を掬い上げ、開口部52cに引つ掛かるおそれがない。
【0052】 また、搬送された複写紙がジヤムした場合等の除去作業中に、誤つて側部規制 板63に触れるなどして正規の位置からずれることがあるので、側部規制板63 を位置X2 に設定するときは、図14で示すホ−ム位置X0 に一旦戻してから位 置X2 に設定する動作を行う。このとき、スライド部材73の案内部73bに設 けた斜面73cが複写紙の端部を掬い上げるので、スライド部材73に引つ掛か るおそれがない。
【0053】 なお、側部規制板63のホ−ム位置X0 に達したことの検出は、スライド部材 73に設けた突片73aをフオトセンサ119で検出することにより行われる。
【0054】 b.上ガイド板 中間トレイ52に搬送される複写紙CPは、搬送路における搬送ロ−ラの誤差 や、定着装置を通過して受ける熱による変形(カ−ル)のため、搬送方向fに対 して、左右にずれたり傾いたりする。このため、特に中間トレイ52内での幅方 向の整合性が悪くなるので、中間トレイ52上方に上ガイド板207を設置して 幅方向の位置の整合を改善している。
【0055】 図3に示すように、中間トレイ52にはトレイ上方に上ガイド板207が設置 されている。図10を参照すると明らかなように、上ガイド板207の下面には 下方に延びた複数のリブ207aが設けられており、中間トレイ52に積載され た複写紙CPを上方から押さえる。
【0056】 図15は上ガイド板207の側面を拡大して示した断面図で、上ガイド板20 7が備える複数の下方に延びた複数のリブ207aの寸法を示している。即ち、 リブ207aは、リブ下面と中間トレイ52との間隔wが最も狭い間隔w1 を持 つ領域A1 と、図15において右に隣接する領域A2 、及び左に隣接する領域A 3 から構成される。間隔w1 は中間トレイ52に収納される最大複写枚数に余裕 を見込んで設定される。この実施例では11mmに設定されている。
【0057】 間隔w1 の領域A1 では、リブ207aの一部が側部規制板62、63の設置 されている領域と重なり、複写紙CPの幅方向の整合動作に対して、複写紙CP を上方から確実に押さえ込む。また、領域A2 では、リブ207aは上ガイド板 207の先端が収納部T1のガイド板130の下面よりも高い位置になるよう構 成され、搬送される複写紙の先端が当たらないように構成されている。さらに領 域A3 では、リブ207aは複写紙の搬送方向の奥に向けて中間トレイ52との 間隔wが次第に広くなるように構成されている。
【0058】 以上の構成をとることにより、複写紙CPの先端が上方にカ−ルしている場合 でも、上ガイド板207との抵抗を減らし、複写紙が途中で腰折れしてジヤムす ることがない。
【0059】 [D.再給紙部の構成] 図16は再給紙部T3の構成の要部を示す斜視図、図17は図16でCL2と して示したクラツチ機構部分の断面図である。図において、再給紙ロ−ラ53、 捌きロ−ラ54は、それぞれ図示しない軸受で支持された駆動軸226、229 に取り付けられており、それぞれのロ−ラ内に設けられた公知の一方向クラツチ により、矢印で示した方向にのみ回転駆動される。
【0060】 210は主駆動軸、211は主駆動軸210に固定された歯車、219は駆動 軸220に回転自在に装着され、歯車211と噛合する歯車、196は駆動軸2 20に固定されたスリ−ブで、歯車219のボス部とスリ−ブ196との外周に またがつてキツクスプリング215が捲回され、その外側に段部195aを有す る爪車195が装着されている。キツクスプリング215の一端は爪車195に 係合し、他端はスリ−ブ196に係合し、クラツチ機構CL2を構成する。
【0061】 クラツチ機構CL2の動作を説明すると、まず、ソレノイド212が通電され ない状態では、プランジヤ213と、これに結合しているレバ−214は、図1 6に示した位置にあり、レバ−214の先端の爪214aがクラツチ機構CL2 の爪車195の爪部195aに係合しており、キツクスプリング215は巻戻さ れており、主駆動軸210と駆動軸220との結合が切り離されている。ソレノ イド212が励磁されると、プランジヤ213と、これに結合しているレバ−2 14は移動し、レバ−214の先端の爪214aと爪車195の爪部195aと の係合が外れ、キツクスプリング215が自由な状態となり、歯車212とスリ −ブ196とがキツクスプリング215の巻締力により結合し、主駆動軸210 の回転は歯車211、219を介して駆動軸220に伝達される。
【0062】 駆動軸220の回転はカム板169に伝達されるとともに、プ−リ221、ベ ルト222、プ−リ223、プ−リ223と同軸の歯車224、これと噛合する 歯車225、228、駆動軸226、229を経て再給紙ロ−ラ53、捌きロ− ラ54に伝達される。また、図6を参照すると明らかであるが、駆動軸220に 設けられているカム板169の回転は、カム板169に接触するカム従動子16 7を介してレバ−177を押し上げる。その動作については後述する。
【0063】 図18は再給紙部T3のうち、捌き部の構成を説明する図で、押え板151、 板ばね161、162が複写紙CPを押さえている状態を示す。
【0064】 捌き部は前捌き板40と、捌きロ−ラ54、及び捌きロ−ラ54に圧接する捌 きパツド67から構成される。前捌き板40は、その下部が、複写紙CPの下面 を支えるガイド板88に対してその垂直位置から角度αだけ再給紙方向に向けて 傾けて設定される。捌きパツド67はコイルバネ68により捌きロ−ラ54に圧 接されている。前捌き板40の裏面にはポリエステルフイルム等の合成樹脂フイ ルム40aが貼付されており、捌きロ−ラ54との間に2〜3枚の複写紙が通過 できる間隙が形成されている。この実施例では前記間隙は0.5mmに、また、 捌きパツド67の圧接力は770gfに設定されている。
【0065】 再給紙部T3では、複写紙を再給紙するとき、先に収納部T1の構成で説明し た押え板151、板ばね161、162により複写紙を押えながら再給紙する。 以下、図8、図18、図19を参照してその構成と動作を説明する。
【0066】 再給紙待機状態では、ソレノイド192は励磁されているから、ア−ム177 、板ばね161、板ばね162、押え板151は、図8で実線で示す中段位置に ある。ア−ム177が前記した中段位置にあるときは、ア−ム177に部材17 9で取り付けられているカム従動子167は、カム板169の係止部169aか ら脱出しているから、ソレノイド212が励磁されるとカム板169は自由に回 転することができる。カム板169に係止部169aを設けてあるのは、ソレノ イド192が励磁されない状態、あるいはクラツチCL1が作動しない状態のま ま、ソレノイド212が励磁されて再給紙されることを防止するためである。
【0067】 再給紙が指令されると、ソレノイド212に1パルスの信号が供給されて所定 の短時間励磁され、レバ−214先端の爪214aと爪車195の爪部195a との係合が外れてクラツチCL2が作動し、主駆動軸210と駆動軸220とが 結合してカム板169を駆動する。ソレノイド212は所定の時間後にOFFと なるから、レバ−214先端の爪214aと爪車195の爪部195aとは再び 係合し、クラツチ機構CL2が作動して駆動軸210と駆動軸220とが切り離 され、カム板169、再給紙ロ−ラ53、捌きロ−ラ54は1回転した後停止す る(図19参照)。
【0068】 カム板169の回転により、カム従動子167は押上げられ、ア−ム177は 支軸176の回りに時計方向に一定角度回動し、レバ−171を押上げる。レバ −171の軸163の回りの一定角度回動により、板ばね161は再給紙ロ−ラ 53上の複写紙CPを上から押え、板ばね161の撓みによる圧接力pを加える 。このとき、再給紙ロ−ラ53は回転しており、複写紙CPと再給紙ロ−ラ53 との間の圧接力pにより発生する摩擦力で、複写紙CPを裁きロ−ラ54に向け 搬送する。
【0069】 また、板ばね162は押え板151を上から押え、複写紙の先端がカ−ルして 浮き上つている場合でもこれを押え込むので、複写紙CPは前捌き板40を通過 し、捌きパツド67に進入することができる(図18参照)。
【0070】 圧接力pは中間トレイ52上に堆積される複写紙の枚数に応じて変化する。即 ち、板ばね161の撓みは複写紙の枚数に応じて変化し、枚数が少ないと撓みも 小さく圧接力pは小さくなり、枚数が多いと撓みも大きく、圧接力pは大きくな る。この実施例では、複写紙の枚数1のとき圧接力kを100gf、枚数50の とき圧接力kを700gfに設定している。また、板ばね124が押え板151 を押える押え力についても同様である。
【0071】 カム板169の回転によるカム従動子167の上方向の運動は、ア−ム177 を支軸176の回りに時計方向に一定角度回動させる結果、カム板182とカム 従動子181との接触は一時離れる(図19参照)。カム板169の回転が進み 、カム従動子167がカム板169の傾斜部169bにくると、ア−ム177は カム板182とカム従動子181とが再び接触するまで反時計方向に回動して中 段位置に戻る。これによりレバ−177も反時計方向に回動して板ばね161に よる複写紙CPの圧接、板ばね162による押え板151の押圧は解除される。
【0072】 上記したように、再給紙動作の後半で、板ばね161の圧接力pを解除するの は以下の理由による。即ち、中間トレイ52上の複写紙CPの枚数が少なくなる と、複写紙相互間の摩擦力により一番下の複写紙の搬送につれてその上方の複写 紙までが「つれ送り」されるが、上方の複写紙は前捌き板40や捌きパツド67 でその進行を阻止されるから、図18で示すように前捌き板40と捌きパツド6 7との間でル−プLPを形成する。この様なル−プLPは次回の再給紙のときジ ヤム発生の原因となるので、板ばね161による複写紙CPの圧接、板ばね16 2による押え板151の押圧を解除し、ル−プLPを解消するためである。
【0073】 板ばね162や押え板151が中段位置にあるときは、それ等が複写紙CPに 軽く当接している状態でも同様にル−プを解消することができる。
【0074】 [E.複写動作] 次に、中間トレイ52上における複写紙CPの整合動作を中心として、複写動 作について説明する。
【0075】 (a)まず、複写紙収納部42、43に収納されている複写紙から所望のサイ ズのものを選択し、複写モ−ドを両面複写モ−ドに設定する。切換えレバ−41 (図1参照)は実線位置に切換えられる。
【0076】 (b)側部規制板63、後端規制板64、及び先端規制板65は図4、図9で 示す待機位置に移動し、待機状態に入る。後端規制板64と先端規制板65との 間隔は、ほぼ選択された複写紙の長さ方向サイズL1 (図4参照)に設定される 。これは、中間トレイ52に複写紙CPを収納した場合、複写紙の収納、及び再 給紙時の複写紙の搬送方向kの端面を一致させ、再給紙時の捌き不具合を防止す るためである。
【0077】 側部規制板63は、図10で一点鎖線で示すように、選択された複写紙の幅方 向サイズL2 に等しい複写紙の搬送基準位置X2 よりも、若干外側の位置X3 に 設定される。これは、複写紙の搬送経路が長い場合に、左右の搬送ロ−ラの外径 のわずかな相違などにより複写紙が僅かながら斜行して搬送される場合があるが 、この様な斜行して搬送される複写紙を収納するするためである。また、側部規 制板63に対向する位置にある側部規制板62は、ソレノイド92の励磁により 図9、図10で実線で示す位置に設定されて待機する。一方、押さえ板151は 、搬送ロ−ラ組立体50、51による複写紙の搬送を妨げないように、図4で示 す上段位置に設定される。
【0078】 (c)図示しない操作盤から複写枚数を入力し、プリントキ−をONにする。 複写紙収納部42又は43から給紙された複写紙は、その片面に原稿画像が複写 された後、複写面を下にして矢印f方向から収納ブロツクT1に搬送され、中間 トレイ52に収納される(図4参照)。このとき、収納ブロツクT1の入口付近 に配置されているペ−パセンサPS1は、複写紙の通過によりONとなる。
【0079】 ペ−パセンサPS1のON信号に基づいて作動する遅延タイマにより、複写紙 の先端が中間トレイ52に達する直前にソレノイド92(図9参照)はONとさ れ、側部規制板62は図10で基準位置X1 よりも外側に揺動し、一点鎖線で示 す位置をとる。これは、さきに説明した斜行して搬送される複写紙に対処する為 である。
【0080】 (d)複写紙CPの後端が搬送ロ−ラ組立体50、51のニツプ部を通過する と、直ちにソレノイド192に1パルスの信号が入力され、カム板182の1回 転に対応して押え板151は上段位置から中段位置を経て上段位置に復帰する( 図6参照)。
【0081】 一方、図5に示すように、搬送ロ−ラ50bはその外周に沿って多数の溝が設 けられており、また、搬送ロ−ラ組立体50、51のニツプ部と後端規制板64 との間隔は、複写紙CPの搬送方向のサイズL1 と同じに設定されているので、 複写紙CPの搬送方向後端が搬送ロ−ラ組立体50、51のニツプ部を通過する と、複写紙CPの搬送方向先端は後端規制板64に突き当たり停止する。そして 、複写紙CPの後端は搬送ロ−ラ50bの外周の溝に引き掛り、中間トレイ52 方向に押し出されると共に下方に送り込まれ、複写紙CPの先端は確実に後端規 制板64に当接する。図4はこの状態を示す。
【0082】 これと同時に複写紙CPは押え板151により下方に押し下げられ、複写紙C Pは中間トレイ52上に整合して積み重ねられる。複写紙CPの後端が搬送ロ− ラ50bの外周の溝に引き掛り、中間トレイ52方向に押し出されるとき、複写 紙CPは座屈することがあるが、押さえ板151により下方に押し下げられるの で、複写紙CPの前後端は先端規制板65、後端規制板64により規制され、整 合される。
【0083】 (e)側部規制板63はステツピングモ−タ86の作動により図10で実線で 示す搬送基準位置X2 に移動し、側部規制板62もソレノイド92がOFFとさ れて図10で実線で示す搬送基準位置X1 に移動する。側部規制板62と側部規 制板63との間隔は複写紙CPの幅方向サイズL2 に設定されているから、上記 規制板の移動により中間トレイ52上の複写紙は、その幅方向についても整合さ れる。
【0084】 (f)上記した側部規制板62、63、先端規制板65、後端規制板64によ る中間トレイ52上の複写紙の整合動作は、複写紙CPがl枚搬送される毎に実 行され、設定された枚数の複写紙の搬送終了まで繰り返される。
【0085】 (g)次にソレノイド192をONとし続けて押え板151を中段位置に設定 し、さらに、複写紙の再給紙の際の搬送路を確保するため、図示しないキ−プソ レノイドをONとして先端規制板65を支軸94の回りに下方に回動させ、先端 規制板65を捌きガイド板88の下側に退避させる。図18はこの状態を示すも のである。
【0086】 図20に示すように、後端規制板64を距離L3 だけ前捌き板40の方向(図 9では矢印g1 方向)に移動させて、中間トレイ52上の複写紙CPを前捌き板 40に当接させる。なお、距離L3 は図4に示すように先端規制板65と前捌き 板40の先端部分との間隔に相当する。このとき、図20に示すように、前捌き 板40は捌きガイド板88に対して垂直位置から角度αだけ傾斜しているので、 中間トレイ52上の複写紙は上に積み重ねられた紙ほど、図20で左方向にずれ て前捌き板40に当接する。これにより、複写紙の再給紙の際、最下部の複写紙 から捌き部に給送され、「つれ送り」されることがない。
【0087】 後端規制板64は前捌き板40の方向(図9で矢印g1 方向)に距離L3 だけ 移動した後、矢印g1 と反対のg2 方向(図9参照)に移動し、スライド部材7 8の突片78aがフオトセンサ118をONとするホ−ム位置に一旦戻り、再び 矢印g1 方向に移動して複写紙CPのサイズL1 に対応する位置(図20参照) に設定される。
【0088】 このように、後端規制板64を一旦ホ−ム位置に戻すのは、後端規制板64を 矢印g1 方向に距離L3 だけ移動するとき、積載された複写紙の重量が重すぎた り、複写紙の腰が強くてル−プが発生しなかつたなどの理由から、後端規制板6 4を駆動するステツピングモ−タ87が乱調を起し、後端規制板64を所定の位 置に設定できないことを防ぐ為である。
【0089】 以上の動作が終了すると両面複写が可能となり、操作部パネルに両面複写可能 の表示がなされるとともに、作像部Bで画像形成された複写紙CPを排紙トレイ 36に搬送する搬送路を形成するため、切換えレバ−41が図1で一点鎖線で示 す位置に切換えられる。
【0090】 (h)プリントスイツチをONとする。ソレノイド212(図16参照)がO Nとなり、クラツチ機構CL2を介して駆動軸220が駆動され、プ−リ221 、ベルト222、プ−リ223、歯車224、225、228を介して再給紙ロ −ラ53、捌きロ−ラ54が回転駆動される。再給紙ロ−ラ53と複写紙CPと の摩擦係数の方が複写紙相互の摩擦係数よりも高いため最下層の1枚の複写紙の みが再給紙され、捌きロ−ラ54、捌きパツド67で1枚づつ捌かれる。複写紙 CPは、反転ブロツクT4、搬送ブロツクT5、搬送路Dを通つてタイミングロ −ラ13に搬送される。そして、次の原稿画像が複写紙CPの裏面(画像の形成 されていない面)に複写され、定着ロ−ラ9により定着処理されたあと、切換え レバ−41で排紙方向に搬送され、排紙トレイ36に排出される。
【0091】
【考案の効果】
以上詳細に説明したとおり、この考案によれば、複写紙収納部に収納された複 写紙は、複写紙収納部の床面開口部を経て床面上方に延びた位置規制手段により 整合されるが、このとき、位置規制手段が複写紙収納部上に収納された複写紙に 向けて移動するとき、位置規制手段に設けた案内部材の傾斜面が複写紙端部を開 口部から掬い上げるように作用するので、複写紙端部が複写紙収納部の位置規制 手段又はその案内部材に引つ掛かることなく、位置規制手段を正確に所定の位置 に設定することができる。また、複写紙の収納時においては、複写紙の進行方向 先端部のコ−ナ−が複写紙収納部の床面開口部に引つ掛かることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施するに適した複写機の構成を示す
側面断面図。
【図2】複写機本体から中間トレイユニツトを引き出し
た状態の斜視図。
【図3】中間トレイユニツトの側面断面図。
【図4】収納部の構成を示す側面断面図。
【図5】搬送ロ−ラ組立体の正面図。
【図6】押え板、板ばね揺動機構の構成を示す斜視図。
【図7】クラツチ機構CL1の断面図。
【図8】押え板、板ばね揺動機構の動作を説明する側面
図。
【図9】中間トレイ部の構成を示す1部を切欠いた斜視
図。
【図10】中間トレイ部の側部規制板の動作を説明する
側面図。
【図11】中間トレイの平面図。
【図12】中間トレイの開口部の1部を拡大した斜視
図。
【図13】図11に示す中間トレイのA−A線に沿った
断面図。
【図14】図12に示す中間トレイのB−B線に沿った
断面図。
【図15】上ガイド板の側面断面図。
【図16】再給紙部の構成を示す1部を切欠いた斜視
図。
【図17】クラツチ機構CL2の断面図。
【図18】再給紙部の捌き部の構成を示す側面図。
【図19】再給紙部の動作を説明する側面図。
【図20】再給紙時の捌き部における複写紙の状態を説
明する側面図。
【符号の説明】
50、51:搬送ロ−ラ組立体 52:中間トレイ 52c:開口部 53:再給紙ロ−ラ 54:捌きロ−ラ 55:反転ロ−ラ 62:側部規制板 63:側部規制板 64:後端規制板 65:先端規制板 67:捌きパツド 73:スライド部材 73b:案内部 73c:斜面 151:押え板 CP:複写紙 T:中間トレイユニツト T1:収納部 T2:中間トレイ部 T3:再給紙部 T4:反転部 T5:搬送部 PS1、PS2:ペ−パセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村松 一郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (72)考案者 八田 善彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビルミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写画像の形成された複写紙の一時収
    納、及び再給紙をする複写紙収納部を備えた複写機にお
    ける複写紙整合装置であつて、 前記複写紙収納部は、その複写紙収納部床面裏側下方に
    設けられた駆動手段と床面開口部を経て床面上方に延び
    た位置規制手段を含み、 前記位置規制手段は、前記複写紙収納部に収納された複
    写紙に向けて移動するとき、複写紙端部を床面から掬い
    上げる方向に傾斜面を有する案内部材を備えていること
    を特徴とする複写機における複写紙整合装置。
JP1065992U 1992-02-03 1992-02-03 複写機における複写紙整合装置 Pending JPH0564857U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS643730B2 (ja) * 1984-05-22 1989-01-23 Nippon Tobacco Sangyo

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