JPH0564751A - フエライトの製造方法 - Google Patents

フエライトの製造方法

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Publication number
JPH0564751A
JPH0564751A JP3333056A JP33305691A JPH0564751A JP H0564751 A JPH0564751 A JP H0564751A JP 3333056 A JP3333056 A JP 3333056A JP 33305691 A JP33305691 A JP 33305691A JP H0564751 A JPH0564751 A JP H0564751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
medium
crushing
ferrite
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3333056A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiko Okazaki
由紀子 岡崎
Hideaki Inaba
秀明 稲場
Satoru Narutani
哲 成谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Publication of JPH0564751A publication Critical patent/JPH0564751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料を所定の比率で混合した後、仮焼,粉
砕,造粒,成形,焼成するフェライトの製造方法のう
ち、特に粉砕工程を改良することにより、粉砕による組
成変動を低く抑えるとともに最終焼結時の製品の収縮率
を小さく制御することを可能とする。 【構成】 媒体攪拌式粉砕機あるいはボール媒体ミルを
用いる粉砕工程において、粉砕媒体として直径の異なる
複数の種類の球状媒体を配合して粉砕処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライト製品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフェライト製品は、原料粉末を混
合,仮焼した後、粉砕して粉体特性を調整し、ソフトフ
ェライトの場合必要に応じて顆粒化したり、潤滑剤を加
える等の処理を行った後、所定の金型に充填し圧力を加
えて成形し、最終的に高温まで加熱して焼結させる工程
によって最終形状を得ている。ハードフェライトの場合
は、スラリー濃度を調整して湿式磁場中成形したり、乾
式磁場中成形をした後に焼結させる。焼成に際し、ソフ
トフェライト成形体は線収縮率で16〜20%程度異方性ハ
ードフェライトでは二軸方向で20〜25%、二面内で12〜
15%程度の著しい収縮を示す。
【0003】フェライトに限らず、一般の焼結体の製造
においても、収縮率を一定範囲に制御することは、製品
の寸法精度を安定して確保する上で、また成形用金型の
寸法を決定する上で非常に重要である。更に、寸法精度
の優れた製品を得るためには、収縮率をできるだけ小さ
く抑えることが重要である。収縮率は同一原料を使用す
る場合、一定の焼成条件のもとでは、成形密度に強く依
存しており、一般に成形密度が高くなる程小さくなる。
そのため、従来収縮率の制御は、主として仮焼や粉砕工
程の条件の調整および成形時の圧力調整による成形密度
の制御によって行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】収縮率は前述のように
成形体密度が高い程低下するが、優れた寸法精度,磁気
特性,生産性の点からも小さいことが望ましい。一般
に、仮焼温度を高くし粒成長を促進させることで成形密
度は増大するが、ソフトフェライトの場合 950℃を越え
る高温では次工程で長時間の粉砕が必要となり、生産性
の低下、及び組成変動を引き起こすため好ましくない。
一方ハードフェライトでは、粒成長を進めすぎると保持
力(iHc) の劣化が生じ、また、粉砕による組成変動も著
しくなるために好ましくない。フェライトの磁気特性や
その温度特性は組成のわずかな変動に大きく影響される
ため、粉砕時の鉄分や不純物の混入を極力低く抑えるこ
とが品質管理上重要である。
【0005】粉砕工程では、粉砕機,粉砕時間,回転
数,粉砕媒体のビーズ径,原料投入量などを組み合わせ
ることで、高い成形密度が得られるように原料粉砕粉の
粉体特性を調整する。粉砕機としては、実験室的にはボ
ールミルなどのボール媒体ミル、生産ラインではアトラ
イターなどの媒体攪拌式粉砕機が一般的である。粉砕粉
の粉体特性としては、平均粒径が約 0.9〜1.3 μm の範
囲で成形密度が高まる傾向にあり、このためには粉砕時
間を長く、或は粉砕用ビーズ径を小さく、或はスラリー
濃度を低くするなどの方法があるが、いずれも生産性お
よび組成変動の観点から限界がある。
【0006】また、成形時に成形圧力を高めることも成
形密度を高める上で有効であるが、この方法では金型の
摩耗を早め、成形体にラミネーション等の欠陥を生じる
等の問題がある。以上の現状に鑑み、本発明は、優れた
生産性および磁気特性の観点から実用的な粉砕条件を適
用した上で、粉体特性を調整し、成形密度を上げ、収縮
率を低く抑えることのできるフェライトの製造方法を提
案することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
を解決するために、高い成形密度と安定した磁気特性を
有する量産製品を製造し得る種々の粉砕条件を検討した
結果、粉砕媒体として直径の異なる複数の種類の球状媒
体を配合して行うことにより、最終焼結時の製品の収縮
率を小さく制御し、且つ、粉砕による組成変動を低く抑
えられることを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、原料を所定の比率で
混合した後、仮焼, 粉砕, 造粒, 成形, 焼成するフェラ
イトの製造方法のうち特に粉砕工程において、直径の異
なる複数の種類の球状粉砕媒体を用いて粉砕することに
より、焼成時の収縮率を制御することを特徴とするフェ
ライトの製造方法である。また、粉砕機としては、ボー
ルミルなどのボール媒体ミルあるいは、アトライターな
どの媒体攪拌式粉砕機が有利に用いられる。
【0009】
【作用】一般に、粉砕粒径は使用するビーズ径が小さい
程小さくなり、また、粉砕時の粉体に与える衝撃力はビ
ーズ径が大きい程強くなる。本発明によれば、原料粉の
粉砕において大小の直径を有する球状粉砕媒体を同時に
使用するため、粉砕初期においては衝撃力の大きい大球
の衝突により効率良くある程度の粒度まで粉砕される。
更に粉砕を進めると、ビーズ間の接触点が多く、且つ密
に充填される小球の効果で効率良く微粉が生成される。
その結果、効率良く適正な粒度分布を得ることができ、
単一球径のビーズで粉砕するのに比べ、組成変動を低く
抑えると同時に、高い成形密度を得ることが可能となっ
た。
【0010】以下実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 モル比でFe2O3:MnO:ZnO=53:35:12となるように原料酸化
物を混合した後、 950℃で仮焼を行った。仮焼粉の粉砕
に際しアトライターを用い、粉砕媒体として表1の No.
1および2に示す比率で配合した3/8, 1/4, 3/16インチ
径の鋼球を使用して、 200gの仮焼粉と 200ccの純水を
投入し、平均粒径で 1.0〜1.2 μm になるまで粉砕し
た。更に、粉砕粉に造粒,成形, 焼成処理を施し焼成コ
アを得た。この時の成形密度, 焼成時の線収縮率、およ
び100kHz, 200mT で測定した時の最小鉄損値を表1に併
せて示す。焼結密度は4.89〜4.93g/cm3の範囲であり、
また粉砕に伴う鉄分の混入値は約 0.4モル%であった。
【0012】比較例1 表1の No.3および4は、粉砕時に使用鋼球として 1/4
および3/16インチの単一径のものを用いたこと以外、実
施例と同一の処理を行った場合の結果である。焼結密度
は実施例と同様な範囲にあったが、鉄分の混入量は約
0.7モル%と多かった。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 原料酸化物である Fe2O3、SrCO3 をモル比で Fe2O3:SrO
= 5.9:1 となるように混合した後、1250℃で仮焼を行っ
た。仮焼粉を粗粉砕した後の、微粉砕に際し、アトライ
ターを用い、粉砕媒体として表2の No.1および2に示
す比率で配合した1/4、3/16、1/8インチ径の鋼
球を使用して、140gの仮焼粉と200cc の純水を投入し、
平均粒径で 0.9μm 程度になるまで粉砕した。粉砕粉
は、スラリー濃度を調整した後に、湿式磁場中成形、焼
成処理を施し、焼成コアを得た。この時の成形密度、焼
成時の磁場方向および磁場を垂直方向の線収縮率および
磁気特性を表2に併せて示す。焼結密度は、4.90〜4.96
g/cm3 の範囲であり、また粉砕に伴う鉄分の混入値は、
約 0.1モル%であった。
【0015】比較例2 表2の No.3および4は、粉砕時に使用鋼球として3/
16、1/8インチの単一径のものを用いたこと以外、実
施例と同一の処理を行った場合の結果である。焼結密度
は実施例と同様な範囲にあったが、鉄分の混入量は約
0.2モル%と多かった。
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】このように本発明は、直径の異なる複数
の種類の球状粉砕媒体を用いて粉砕することにより、実
用的な方法で焼成時の収縮率を低く抑えることを可能と
した。また、従来、収縮を小さくするためには、比較例
に示すように径の小さいビーズを用いたり、あるいは、
粉砕時間を長くするなど、組成変動を余儀なくされる条
件下で粉砕する必要があったが、本発明では、効率良く
適正な粒度分布が得られるため、粉砕による組成変動を
低く抑える効果もある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 1/34 B 7371−5E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトの成形工程に先立つ粉砕工程
    において、媒体攪拌式粉砕機あるいはボール媒体ミルを
    用いて粉砕処理するにあたり、粉砕媒体として直径の異
    なる複数の種類の球状媒体を配合することを特徴とする
    フェライトの製造方法。
JP3333056A 1991-03-11 1991-12-17 フエライトの製造方法 Pending JPH0564751A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-44614 1991-03-11
JP4461491 1991-03-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0564751A true JPH0564751A (ja) 1993-03-19

Family

ID=12696323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3333056A Pending JPH0564751A (ja) 1991-03-11 1991-12-17 フエライトの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0564751A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109524229A (zh) * 2018-09-18 2019-03-26 横店集团东磁股份有限公司 一种细胞磨批量制备永磁铁氧体二次成型料浆的方法

Cited By (1)

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