JPH05646A - 自動車のエアバツグ装置 - Google Patents

自動車のエアバツグ装置

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JPH05646A
JPH05646A JP3060378A JP6037891A JPH05646A JP H05646 A JPH05646 A JP H05646A JP 3060378 A JP3060378 A JP 3060378A JP 6037891 A JP6037891 A JP 6037891A JP H05646 A JPH05646 A JP H05646A
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Shigeki Inai
茂樹 稲井
Seiji Takasugi
政二 高杉
Hiroyuki Kawai
浩幸 河合
Hiroaki Tamagawa
浩章 玉川
Katsumi Shiraishi
克巳 白石
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ本体の取付け位置に誤差が生じて
いる場合であっても、エアバッグリッドをインストルメ
ントパネルの所定位置に配設可能とする。 【構成】 エアバッグ本体3とエアバッグリッド4とを
板状の連結部材9によって連結する。連結部材9の前後
方向の略中間部に、幅方向の全域に亘って延びる湾曲部
9bを形成する。エアバッグ本体3の配設位置に誤差が
生じている場合でも、この湾曲部9bが変形することに
よって前記誤差の影響がエアバッグリッド4に及ぶこと
がないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエアバッグ装
置に係り、特に、エアバッグ本体とエアバッグリッドと
の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエアバッグ装置として、
インストルメントパネルにおける助手席前方位置に配設
されたものが知られている。詳しくは、前記インストル
メントパネルにおいて助手席に対向する前面に開口を形
成し、この開口によって開放されるインストルメントパ
ネルの内部にエアバッグ本体を収容すると共に、前記開
口に、前記エアバッグ本体を車室内側より覆うエアバッ
グリッドをインストルメントパネルに対して回動自在と
なるように配設して成っている。また、前記エアバッグ
本体は、車体側に支持されたケ−シング内に起爆剤及び
エアバッグが収容されており、起爆剤の爆発によりエア
バッグが助手席に向って膨張するようになっている。従
って、車両の前突時には、エアバッグが車室内に向って
膨張し、その膨張力によってエアバッグリッドが回動し
て前記開口を開放し、この開口から助手席側の乗員に向
ってエアバッグが膨出して、この乗員の前方移動を拘束
するようになっている。
【0003】また、この種のエアバッグ装置の一例とし
て、例えば、実開昭63−100353号公報に示され
ているように、エアバッグリッドの上端部がヒンジによ
ってエアバッグ本体のケ−シング上面に支持され、一
方、エアバッグリッドの下端部が連結部材を介して前記
ケ−シング下面に連結されているものがある。そして、
このような構成のエアバッグ装置にあっては、前記連結
部材が前記エアバッグの膨張力によって切断可能とされ
ており、エアバッグ装置の作動時には、この連結部材の
切断によって、エアバッグリッドが前記ヒンジを回動中
心として回動してインストルメントパネルの開口を開放
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うにエアバッグリッドをエアバッグ本体のケ−シングに
支持するようにしたエアバッグ装置にあっては、エアバ
ッグ本体とエアバッグリッドとが一体的に連結されてい
るために、該エアバッグ装置を車体側へ組付ける際、エ
アバッグ本体の車体に対する取付け位置に誤差が生じて
いると、それに伴なって、エアバッグリッドの配設位置
にズレが生じる。つまり、この場合、エアバッグリッド
がインストルメントパネルの所定位置に配設されなくな
り、このような場合、インストルメントパネル周辺の見
映えが悪化するといった不具合があった。また、エアバ
ッグ本体の取付け位置誤差を無くそうとすると、各部材
に高い加工精度が要求され、その加工作業が煩雑となる
ものであった。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、エアバッグ本体の取付け位置に誤差が生じてい
る場合であっても、エアバッグリッドをインストルメン
トパネルの所定位置に配設可能とする構成を得ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、エアバッグ本体とエアバッグリッドと
を連結する部材によってその取付位置の誤差を吸収する
ようにした。具体的に、請求項1記載の発明は、インス
トルメントパネルの内部空間において前記インストルメ
ントパネルの開口に対応した位置で車体側部材に取付け
られ、内部に起爆剤及びエアバッグが収容されて成るエ
アバッグ本体と、前記インストルメントパネルの開口に
配置され、前記インストルメントパネルに対して面一と
なるように複数の位置決めピンによって位置決めされた
エアバッグリッドとを備えて成る自動車のエアバッグ装
置を前提としている。そして、前記エアバッグ本体とエ
アバッグリッドとを板状の連結部材によって連結し、こ
の連結部材の前後方向の中間部に該中間部を部分的に湾
曲して成る湾曲部を幅方向の全域に亘って形成するよう
な構成とした。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車のエアバッグ装置において、インストルメントパネ
ルの開口の縁部に、エアバッグリッドの縁部を外側から
当接し、連結部材の一部を前記開口の縁部に内側から当
接するような構成とした。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の自動車のエアバッグ装置において、位置決めピン
をインストルメントパネルの開口の左右両側縁部に突設
し、エアバッグリッドに前記位置決めピンが挿入可能な
ピン挿入孔を設け、前記位置決めピンの先端部に、ピン
挿入孔に係止されて、エアバッグの膨出時に位置決めピ
ンを前記エアバッグリッドから離脱不能とする係止部を
形成するような構成とした。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の自動車のエアバッグ装置において、ピン挿入孔と
位置決めピンとの間に間隙を形成し、このピン挿入孔の
周縁部にピン挿入部を有する弾性部材を前記間隙を充填
するように配設とした。
【0010】
【作用】上記の構成により本発明では、以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、車両の
前突時等に、起爆剤が爆発してエアバッグが車室内に向
って膨張し、この膨張力によってエアバッグリッドが回
動してインストルメントパネルの開口を開放する。これ
によって、前記エアバッグは乗員に向って膨出して乗員
の前方移動を拘束して安全性を確保する。そして、この
エアバッグ装置を車体側に取付ける際には、予めエアバ
ッグ本体に連結部材を介してエアバッグリッドを取付け
ておき、その後、エアバッグ装置をインストルメントパ
ネルの内部空間において車体側部材に取付ける。この取
付状態においてエアバッグリッドは複数の位置決めピン
によってインストルメントパネルの所定位置に取付けら
れ、エアバッグ本体の取付け位置に誤差が生じているよ
うな場合には、連結部材の湾曲部が変形することによ
り、前記誤差の影響をエアバッグリッドにまで及ぼすこ
とがない。従って、エアバッグリッドを所定位置に保持
したままでエアバッグ本体を車体側へ取付けることがで
きる。
【0011】請求項2記載の発明では、インストルメン
トパネルの開口の縁部に、エアバッグリッドの縁部を外
側から当接し、連結部材の一部を前記開口の縁部に内側
から当接するようにしているため、エアバッグリッドの
縁部の支持剛性が向上される。
【0012】請求項3記載の発明では、エアバッグリッ
ドの回動動作の際、位置決めピンが折れたとしても、こ
の折れた位置決めピンはエアバッグリッドのピン挿入孔
から抜脱することなく、エアバッグリッドに係止され
る。従って、折れた位置決めピンが乗員に向って飛散す
るようなことはなくなる。
【0013】請求項4記載の発明では、エアバッグリッ
ドの回動動作の際、位置決めピンの周囲には弾性部材が
配設されているために、この弾性部材が位置決めピンの
形状に沿って変形しながら、エアバッグリッドが回動す
る。従って、位置決めピンが折れることはなくなる。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)次に、本発明の第1実施例を図面に基づ
いて説明する。図3は本発明の実施例に係るエアバッグ
装置1が配設された自動車のインストルメントパネル2
周辺を示している。そして、本例のエアバッグ装置1
は、このインストルメントパネル2において助手席に対
向する位置に配設されている。つまり、図4に示すよう
に、このインストルメントパネル2の助手席に対向する
部分の内部はエアバッグ装置1の収容空間2a(本発明
でいうインストルメントパネルの内部空間)に形成され
ており、この収容空間2aに対応したインストルメント
パネル2の前面には、車幅方向に長い矩形状の開口2b
が形成されており、前記収容空間2a内にエアバッグ装
置1が収容されるようになっている。そして、図1に示
すように、このエアバッグ装置1はエアバッグ本体3と
エアバッグリッド4とから成っている。エアバッグ本体
3は、上記収容空間2aを開放する開口2bに向う開口
部5aを有する金属製のケ−シング5と、該ケ−シング
5内の前端部分に収容された起爆剤6と、該起爆剤6よ
りも開口部5a側に位置して折り畳み状態でケ−シング
5内に収容されたエアバッグ7とを備えている。そし
て、自動車の前突時には、起爆剤6の爆発により、エア
バッグ7を助手席に向って膨出させて助手席に着座して
いる乗員の前方への移動を拘束するようになっている。
【0015】また、前記インストルメントパネル2内に
は、本発明でいう車体側部材として車幅方向に延びるス
テアリング支持シャフト8が配設されており、このステ
アリング支持シャフト8は、その左右両端が図示しない
カウルサイドパネルに連結され、車体側に高い支持剛性
でもって支持されている。また、このステアリング支持
シャフト8には、前記収容空間2a内において所定位置
の2箇所に支持ブラケット8a,8a(図4参照)が配
設されており、前記ケ−シング5が、この支持ブラケッ
ト8a,8aの上面に載置されるようになっている。つ
まり、この支持ブラケット8aの夫々の上面の中央部に
は下方に凹陥するように折曲形成されて前後方向に延び
るガイド溝8bが形成されており、一方、ケ−シング5
の下面には、図5に示すように、このガイド溝8b内に
嵌入可能なガイドブラケット5b,5bが各ガイド溝8
b,8bに対して前後2箇所に配設されている。また、
前記支持ブラケット8aのガイド溝8bにはボルト孔8
c,8c,…が穿設され、一方、ガイドブラケット5b
にも同様のボルト孔(図示省略)が穿設されており、ケ
−シング5が所定の取付け位置に設置された状態では、
ガイドブラケット5bのボルト孔がガイド溝8bのボル
ト孔8cに連通するようになっている。
【0016】一方、前記エアバッグリッド4は、図1及
び図6の如く、前記インストルメントパネル2の開口2
bに略合致した形状で成り、板金の折曲成形によって形
成された心材4aの表面に発泡ウレタンでなるクッショ
ン材4bが配設され、更に、このクッション材4bの表
面に表皮材4cが貼着されて成っている。また、前記心
材4aの上部には、収容空間2a側に膨出する上側膨出
部4dが形成され、一方、該心材4aの下部の左右2箇
所には同じく収容空間2a側に膨出する下側膨出部4
e,4eが形成されている。また、図2及び図6の如
く、前記インストルメントパネル2の開口2bの左右両
側に位置する縁部には、位置決めピン2c及びクリップ
2dが突設されている。位置決めピン2cは前記開口2
bの左右両縁部の上下方向略中央部にビス止め等によっ
て取付けられた交換可能な部材である。また、クリップ
2dは、この位置決めピン2cの上下両側に所定寸法を
存した位置に突設されている。そして、図6に示すよう
にエアバッグリッド4の裏面側の左右両縁には、前記位
置決めピン2c及びクリップ2dの突設位置に対応して
ピン挿入孔4f及びクリップ係合部4gが夫々形成され
ている。つまり、エアバッグリッド4がインストルメン
トパネル2に組付けられた状態では、ピン挿入孔4fに
位置決めピン2cが挿入され、クリップ係合部4gにク
リップ2dが係合されることになり、エアバッグリッド
4は所定位置でもってインストルメントパネル2に取付
られることになる。また、このエアバッグリッド4の取
付状態においては、その後端縁部が前記インストルメン
トパネル2の開口2bの上端縁部2eの外側に当接され
ている。
【0017】そして、本例の特徴とする構成は、前記エ
アバッグリッド4の支持構造にある。図1及び図5に示
すように、ケ−シング5の上面には連結部材9が配設さ
れている。この連結部材9は、その前端部に前記ケ−シ
ング5の上面に接合される前側フランジ部9aを有し、
この前側フランジ部9aから所定寸法を存した後側に
は、この連結部材9の特徴とする形状として上方に湾曲
されて成る湾曲部9bが形成されている。更に、この湾
曲部9bより所定寸法を存した後側には上方へ折曲され
た後、水平後方に延びる水平部9cが形成され、この水
平部9cの後端には前記エアバッグリッド4を取付ける
ための後側フランジ部9dが折曲形成されている。そし
て、前記エアバッグリッド4は、前記上側膨出部4dが
この後側フランジ部9dにビス止め等によって取付けら
れていることによって、ケ−シング5に支持されるよう
になっている。また、この取付状態では、前記水平部9
cが前記インストルメントパネル2の開口2aの上端縁
部2eの内側に当接されている。これによって、前記エ
アバッグリッド4の上端縁部の下側にはインストルメン
トパネル2の開口2bの上端縁部2e及び連結部材9の
水平部9cが重合わされていることになり、エアバッグ
リッド4の上端部の支持強度の向上が図れ、この上端部
が容易に変形することが抑制されている。
【0018】一方、ケ−シング5の下面の後端位置に
は、上方に開放した側面視略コ字状のブラケット10が
取付けられており、このブラケット10とエアバッグリ
ッド4の下側膨出部4e,4eとの間には、樹脂製の下
側連結部材11が架設されている。この下側連結部材1
1は、その前後方向の略中央部下面にV字状の切込み1
1aが設けられており、エアバッグ装置1の作動時に
は、エアバッグ7の膨張力によって、下側連結部材11
が切込み11aの成形位置で切断されて、このエアバッ
グリッド4が上端部を回動中心として回動自在となるよ
うになっている。
【0019】このような構成により、車両の前突時等に
おけるエアバッグ装置1の作動時には、起爆剤6が爆発
してエアバッグ7が車室内に向って膨張し、この膨張力
がエアバッグリッド4に作用すると、下側連結部材11
が切込み11aにおいて切断される。これよってエアバ
ッグリッド4は、上端部周辺を回動中心として、連結部
材9を折り曲げながら上方へ回動してインストルメント
パネル2の開口2bを開放する。これによって、エアバ
ッグ7は助手席に着座している乗員に向って膨出して乗
員の前方への移動を拘束して安全性を確保する。
【0020】次に、このエアバッグ装置1の組付け作業
について説明する。先ず、ケ−シング5内に起爆剤6及
びエアバッグ7を順に収容してエアバッグ本体3を形成
する。そして、ケ−シング5の上面に前側フランジ部9
aによって取付けられた連結部材9の後側フランジ部9
dに、エアバッグリッド4の上側膨出部4dをビス止め
によって取付ける。一方、エアバッグリッド4の裏面下
端部を、前記下側連結部材11を介してケ−シング5の
下面に接続する。これによって、エアバッグリッド4は
ケ−シング5に一体的に取付けられてエアバッグ装置1
が構成される。その後、このエアバッグ装置1を車体側
に取付ける際には、先ず、エアバッグ本体3をインスト
ルメントパネル2の開口2aから収容空間2bに挿入
し、ケ−シング5の下面に配設されているガイドブラケ
ット5bを支持ブラケット8aのガイド溝8bに載置す
る。その後、このガイドブラケット5bをガイド溝8b
に沿ってスライドさせるようにエアバッグ装置1を所定
位置まで押込む。この押込み動作に伴ない、エアバッグ
リッド4のピン挿入孔4dには位置決めピン2cが挿入
され、クリップ係合部4eにはクリップ2dが係合され
て、このエアバッグリッド4はインストルメントパネル
2の所定位置に設置され、この状態でエアバッグ装置1
が所定位置に設置されたことになる。このようにして、
エアバッグ装置1を所定位置に設置した後、前記支持ブ
ラケット8aのボルト孔8c及びガイドブラケット5b
のボルト孔にボルトBを挿通し、このボルトBを、予め
ガイドブラケット5bの上面に溶着しておいたナットN
に螺入することにより、エアバッグ本体3を支持ブラケ
ット8aを介してステリング支持シャフト8に締結す
る。そして、本例の特徴として、この締結動作の際、エ
アバッグ本体3の配設位置に誤差が生じていると前記連
結部材9の湾曲部9bが変形することによって、この誤
差を吸収し、この誤差の影響をエアバッグリッド4に及
ぼさないようにしている。つまり、支持ブラケット8a
の配設位置やボルト孔8cの穿設位置やガイドブラケッ
ト5bの取付け位置等に誤差が生じているような場合で
あっても、エアバッグリッド4のインストルメントパネ
ル2に対する配設位置を所定位置に保持した状態で、エ
アバッグ本体3を車体側へ取付けることができる。従っ
て、エアバッグリッド4は、所定位置に保持されたまま
であるために、インストルメントパネル2周辺の見映え
が確保されるばかりでなく、エアバッグ装置1の作動時
における開放動作を円滑に行わせることもできる。
【0021】(第2実施例)次に、本発明の請求項3に
係る第2実施例について説明する。本例では、上述した
第1実施例と同部材については同符号を付し、特に、異
なる部分について述べるに止める。本例のエアバッグ装
置1は、位置決めピン2cに特徴がある。図7及び図8
に示すように、この位置決めピン2cは、インストルメ
ントパネル2の左右両側縁部の上下方向中央部にビス止
めされており、その先端部分に係止部2fが形成されて
いる。この係止部2fは、位置決めピン2cの基端部よ
りも大径に形成された後、この大径部分から先端に向っ
て先細り状に形成されている。更に、この係止部2fの
上下方向及び左右方向の夫々の中央部には、その長手方
向に延びるスリット2gが形成されている。また、この
位置決めピン2cにおける係止部2fの前側位置は、僅
かに小径に形成された小径部2hが形成されている。一
方、エアバッグリッド4には、前記位置決めピン2cの
配設位置に対応した部分に、エアバッグリッド4の心材
4aによってピン挿入空間Aが形成されている。そし
て、本例におけるエアバッグ装置1の車体側への組付け
作業について説明すると、エアバッグリッド4のピン挿
入孔4dに位置決めピン2cが挿入される際には、この
係止部2fのスリット2gの開口寸法が狭くなることで
係止部2fが小径となるように変形し、この係止部2f
がピン挿入孔4dに完全に挿入されると再びスリット2
gの開口寸法が拡がって係止部2fがピン挿入孔4dの
縁部に係止される。そして、このようにして構成された
エアバッグ装置1の作動時においては、エアバッグ7の
膨張力によってエアバッグリッド4が回動する際、位置
決めピン2cが直線状に延設されているのに対し、エア
バッグリッド4の回動に伴なってピン挿入孔4dは円弧
を描くように移動するため、位置決めピン2cにピン挿
入孔4dの縁部によって荷重が与えられ、図8に示すよ
うに、位置決めピン2cが小径部2hで折れることがあ
る。ところが、このような場合、上述したように前記係
止部2fがピン挿入孔4dに係止されているために、折
れた位置決めピン2cは、前記ピン挿入空間A内に残る
ことになる。従って、折れた位置決めピン2cが助手席
の乗員に向って飛散するようなことはなくなり、安全性
の向上が図られている。
【0022】(第3実施例)次に、本発明の請求項4に
係る第3実施例について説明する。本例も、上述した各
実施例と異なる部分について述べるに止める。図9に示
すように、本例のエアバッグ装置1は、エアバッグリッ
ド4に形成されているピン挿入孔4d周辺の構造にあ
る。ピン挿入孔4dは位置決めピン2cの径よりも僅か
に大径に形成されている。そして、このピン挿入孔4d
の周囲にはゴム製のラバ−部材12が嵌着されている。
このラバ−部材12には、前記位置決めピン2cの径に
略合致した径で成るピン挿入部12aが形成されてお
り、エアバッグリッド4がインストルメントパネル2に
取付けられた状態では、位置決めピン2cがラバ−部材
12を介してピン挿入孔4dに挿入されるようになって
いる。そして、エアバッグ装置1の作動時において、エ
アバッグ7の膨張力によってエアバッグリッド4が回動
される際には、図10に示すように、ラバ−部材12が
変形するために、位置決めピン2cが折れることがなく
なり、位置決めピン2cが乗員側へ飛散することもな
い。
【0023】尚、本例のエアバッグ装置1は、エアバッ
グリッド4を一枚で構成するようにしたが、2枚で構成
されたものに適用してもよい。また、連結部材9の形状
も上述したものに限らず、湾曲部9bが複数箇所に形成
されたものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明に
よれば、エアバッグ本体の取付け位置に誤差が生じてい
るような場合であっても、連結部材の湾曲部が変形する
ことにより、前記誤差の影響をエアバッグリッドにまで
及ぼすことがないようにしているために、エアバッグリ
ッドをインストルメントパネルの所定位置に保持したま
までエアバッグ本体を車体側へ取付けることができる。
従って、インストルメントパネルの見映えの向上と、エ
アバッグ本体の取付け作業性の向上との両立を図ること
ができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、インストル
メントパネルの開口の縁部に、エアバッグリッドの縁部
を外側から当接し、連結部材の一部を前記開口の縁部に
内側から当接するようにしているため、エアバッグリッ
ドの縁部の支持剛性が高くなって、エアバッグリッドの
配設位置を安定させることができ、インストルメントパ
ネルの見映えをいっそう向上することができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、エアバッグ
リッドの回動動作の際、位置決めピンが折れたとして
も、この折れた位置決めピンはエアバッグリッドのピン
挿入孔から抜脱することなく、エアバッグリッドに係止
されるようにしているために、折れた位置決めピンが乗
員に向って飛散するようなことはなくなり、乗員の安全
性を確実に確保することができる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、エアバッグ
リッドの回動動作の際、弾性部材が位置決めピンの形状
に沿って変形しながら、エアバッグリッドが回動するよ
うにしているために、位置決めピンが折れることはなく
なり、これによっても乗員の安全性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるエアバッグ装置周辺の縦断
側面図である。
【図2】エアバッグ装置の側縁部周辺における縦断側面
図である。
【図3】エアバッグ装置が配設されたインストルメント
パネル周辺の斜視図である。
【図4】インストルメントパネルの開口周辺の斜視図で
ある。
【図5】ケ−シングの斜視図である。
【図6】エアバッグリッドの斜視図である。
【図7】第2実施例における図2に対応した位置での一
部を拡大した縦断側面図である。
【図8】第2実施例における位置決めピンの折れ動作を
説明するための図である。
【図9】第3実施例における位置決めピン周辺の縦断側
面図である。
【図10】第3実施例におけるエアバッグリッドの回動
動作を示す図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 2 インストルメントパネル 2a 収容空間(内部空間) 2b 開口 2c 位置決めピン 2e 上端縁部 2f 係止部 3 エアバッグ本体 4 エアバッグリッド 4f ピン挿入孔 6 起爆剤 7 エアバッグ 8 ステアリング支持シャフト(車体側部材) 9 連結部材 9b 湾曲部 12 ラバ−部材(弾性部材)
フロントページの続き (72)発明者 玉川 浩章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 白石 克巳 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルの内部空間にお
    いて前記インストルメントパネルの開口に対応した位置
    で車体側部材に取付けられ、内部に起爆剤及びエアバッ
    グが収容されて成るエアバッグ本体と、前記インストル
    メントパネルの開口に配置され、前記インストルメント
    パネルに対して面一となるように複数の位置決めピンに
    よって位置決めされたエアバッグリッドとを備えて成る
    自動車のエアバッグ装置において、前記エアバッグ本体
    とエアバッグリッドとは板状の連結部材によって連結さ
    れており、この連結部材の前後方向の中間部には該中間
    部を部分的に湾曲して成る湾曲部が幅方向の全域に亘っ
    て形成されていることを特徴とする自動車のエアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のエアバッグ装置
    において、インストルメントパネルの開口の縁部には、
    エアバッグリッドの縁部が外側から当接されており、連
    結部材は一部が前記開口の縁部に内側から当接されてい
    ることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自動車のエアバ
    ッグ装置において、位置決めピンはインストルメントパ
    ネルの開口の左右両側縁部に突設されており、エアバッ
    グリッドには前記位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔
    が設けられており、前記位置決めピンの先端部には、ピ
    ン挿入孔に係止されて、エアバッグの膨出時に位置決め
    ピンを前記エアバッグリッドから離脱不能とする係止部
    が形成されていることを特徴とする自動車のエアバッグ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の自動車のエアバ
    ッグ装置において、ピン挿入孔は位置決めピンとの間に
    間隙が形成されており、このピン挿入孔の周縁部にはピ
    ン挿入部を有する弾性部材が前記間隙を充填するように
    配設されていることを特徴とする自動車のエアバッグ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5437469A (en) * 1993-03-25 1995-08-01 Mazda Motor Corporation Reinforced foldable airbag lid
US5472228A (en) * 1994-08-05 1995-12-05 Morton International, Inc. Break-away fastening system for air bag deployment doors
US5709403A (en) * 1994-05-18 1998-01-20 Nippondenso Co., Ltd. Airbag device provided with airbags located on driver's seat side and passenger's seat side
US9212079B2 (en) 2006-06-30 2015-12-15 Corning Incorporated Methods and apparatus for reducing stress variations in glass sheets produced from a glass ribbon

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