JPH0564626B2 - - Google Patents

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JPH0564626B2
JPH0564626B2 JP2672885A JP2672885A JPH0564626B2 JP H0564626 B2 JPH0564626 B2 JP H0564626B2 JP 2672885 A JP2672885 A JP 2672885A JP 2672885 A JP2672885 A JP 2672885A JP H0564626 B2 JPH0564626 B2 JP H0564626B2
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JP
Japan
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hydrogen
naphthalene
water
tetrahydro
compound
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Application number
JP2672885A
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JPS61186348A (ja
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Soji Kanao
Yoichi Kimura
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2672885A priority Critical patent/JPS61186348A/ja
Publication of JPS61186348A publication Critical patent/JPS61186348A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式() (式中、Rは低級アルキル基を、nは1〜6の
整数を示す。)で表わされる化合物に関する。 〈産業上の利用分野〉 本発明の式()の化合物は、優れたトロンボ
キサンA2(以下、TXA2)合成抑制作用を有する
一般式(a)及び(b) (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を
示し、nは前記に同じ。)で表わされる化合物の
合成中間体として有用なものである。 〈発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は式(a)及び(b)の化合物
の中間体について鋭意検討した結果、式()の
化合物を見い出し本発明を完成した。 〈発明の構成〉 式()の化合物は以下のようにして製造する
ことができる。 (式中、R及びnは前記に同じであり、R2
低級アルキル基を示す。) 即ち、式()の化合物をテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン又は1,2−ジメトキシエタン等
の溶媒中水素化ホウ素ナトリウム及びトリフルオ
ロ酢酸を室温より溶媒の沸点までの温度範囲で反
応させることにより式()の化合物を製造する
ことができる。 又、式()の化合物は以下のようにして製造
することも可能である。 (式中、nは前記に同じ。) 即ち、式()の化合物をエーテル又はテトラ
ヒドロフラン等の溶媒中ハロゲン化アルキルの存
在下または非存在下に金属マグネシウムと反応さ
せてグリニヤール試薬とする。これを炭酸ガス又
はドライアイスと処理し、得られた生成物を希塩
酸又は希硫酸で処理した後、アルコール及び硫酸
と反応させることにより式()の化合物を製造
することができる。 なお、得られた本願発明の式()の化合物を
以下の(a)又は(b)に示す方法で反応させることによ
り最終化合物である式(a)又は(b)の化
合物を製造することができる。 (a) 式(a)の化合物の製造法。 (式中、Tsはトシル基を示し、R及びnは前
記に同じ。) 即ち、式()の化合物をピリジン中パラトル
エンスルホニルクロリドと反応させると式()
の化合物が生成する。これをジメチルホルムアミ
ド中水素化ナトリウム及びイミダゾールと反応さ
せ、次いで所望により通常の方法で加水分解させ
ることにより目的とする式(a)の化合物を製
造することができる。 (b) 式(b)の化合物の製造法 (式中、R及びnは前記に同じ。) 即ち、式()の化合物を通常の方法で酸化さ
せると式()の化合物が生成する。これをジク
ロロメタン中臭素及びジオキサンの複合体と処理
して式()の化合物を製した後、これをアルコ
ール中チオ尿素と処理すると式()の化合物が
生成する。これを通常の脱アミノ反応、例えばジ
メチルホルムアミド等の溶媒中亜硝酸第三級ブチ
ルの如き亜硝酸エステルと反応させ、次いで所望
により通常の方法で加水分解させることにより目
的とする式(b)の化合物を製造することがで
きる。 〈発明の効果〉 本発明の式()の化合物は、優れたTXA2
成抑制作用を有する式(a)及び(b)の化
合物の合成中間体として極めて重要な化合物であ
る。 〈実施例〉 以下、本発明を更に実施例、参考例及び試験例
により説明するが、本発明はこれらにより限定さ
れるものではない。 実施例1 6−(ヒドロキシメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸エチル (1) 6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−ナフタレンカルボン酸エチルエステル臭
化水素酸塩 6−ニトロ−4−オキソ−1,2,3、4−テ
トラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチルエ
ステル24.5gをエタノール450ml中10%パラジウ
ム炭0.5gを触媒に接触還元する。7.0の水素吸
収したところで触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮す
る。残渣を酢酸1に溶かし濃硫酸5.2gを加え
る。10%パラジウム炭7gを加え赤外線ランプ照
射して加温しつつ水素下に接触還元する。水素吸
収の終了したところで触媒を濾去し濾液を減圧濃
縮する。残渣を水300mlに溶かし、炭酸水素ナト
リウムで中和した後クロロホルムにて抽出する。
抽出液は水洗、硫酸ナトリウムにて乾燥後減圧濃
縮する。残渣をエタノール100mlに溶かし氷冷し、
48%臭化水素酸30mlを加え減圧乾固する。得られ
た結晶をエタノール、エーテル混液より再結晶
し、標記化合物の無色粉末19.3gを得る。融点
163〜166℃(分解)。 (2) 6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−ナフタレンカルボン酸エチルエステル (1)で製した化合物7.5gを水50mlと48%臭化水
素酸4mlにけん濁する。氷冷し亜硝酸ナトリウム
1.73gを水5mlに溶かした溶液を滴下し、氷冷下
に20分攪拌してジアゾニウム塩の溶液とする。 硝酸銅・五水和物15.6gと臭化ナトリウム7.5
gを水50mlに溶かして60〜80℃に加温攪拌し、亜
硝酸水素ナトリウム3.38gと水酸化ナトリウム
2.23gを水25mlに溶かした溶液を加え、60〜80℃
にて10分間攪拌後氷冷して析出する結晶を傾斜法
でとり、更に水洗する。これに48%臭化水素酸50
mlを加え氷冷し、この中に先のジアゾニウム塩の
溶液を滴下する。30分間氷冷下に攪拌した後、室
温にて30分間攪拌し、ついで60℃に加温して30分
間攪拌する。反応液を氷冷し水200mlを加えクロ
ロホルムにて抽出する。抽出液を水洗、硝酸ナト
リウム上乾燥した後、減圧濃縮する。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトにて精製してクロロホルム
溶出液より標記化合物の淡黄色油状物4.6gを得
る。 (3) 6−ブロモ−2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン (2)で製した化合物5.4gをテトラヒドロフラン
20mlに溶かした溶液を水素化リチウムアルミニウ
ム0.72gとテトラヒドロフラン40mlのけん濁液中
に滴下する。室温にて1時間攪拌した後、反応液
を氷冷し水1ml、15%水酸化ナトリウム水溶液1
ml、水3mlを順次滴下し、不溶物を濾去する。濾
液を減圧濃縮し、残渣をクロロホルムにて抽出す
る。抽出液を水洗し、硝酸ナトリウム上乾燥後、
減圧濃縮して標記化合物の無色油状物4.28gを得
る。 (4) 6−ブロモ−2−(テトラヒドロプラン−2
−イルオキシメル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン (3)で製した化合物4.28gを2,3−ジヒドロピ
ラン1.6gと混合し、これに濃塩酸2滴加えて15
時間室温にて攪拌する。反応液をエーテルで抽出
する。抽出液を1N水酸化ナトリウム、水で洗浄
し、硝酸ナトリウムにて乾燥後、減圧濃縮すれば
標記化合物の淡黄色油状物5.48gを得る。 (5) 2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ
メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6
−ナフタレンカルボン酸 マグネシウム1gとテトラヒドロフラン10mlを
窒素気流下に60〜70℃に加熱する。この中に(4)で
製した化合物2.44gと臭化エチル1.65gとテトラ
ヒドロフラン20mlの混液を滴下する。滴下した後
更に窒素気流下に2時間加熱還流した後、氷冷し
ドライアイス15gを加える。反応液に水7ml、
6N塩酸7mlを加え攪拌後、減圧濃縮する。残渣
を酢酸エチルにて抽出し、抽出液は水洗、硝酸ナ
トリウム上乾燥後、減圧濃縮し石油エーテルにて
結晶とし、標記化合物の無色粉末1.5gを得る。
このものは粗製のまま次の反応に使用した。 (6) 6−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチ
ルエステル 粗製の(5)で製した化合物0.9gを濃硫酸0.5ml及
びエタノール60mlと混合し18時間加熱還流する。
反応液に水40mlを加え減圧濃縮し、残渣をクロロ
ホルムにて抽出する。抽出液は1N水酸化ナトリ
ウム、水にて順次洗浄し硝酸ナトリウムにて乾燥
後、減圧濃縮して標記化合物の淡黄色油状物0.73
gを得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.36(3H,t) 1.21〜3.1(8H,m) 3.61(2H,d) 4.32(2H,q) 7.08(1H,d) 7.63〜7.8(2H,m) 実施例2 6−(ヒドロキシメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナタレンカルボン
酸メチル トリフルオロ酢酸57gを水素化ホウ素ナトリウ
ム18.9gとテトラヒドロフラン200mlのけん濁液
に滴下し室温にて、30分攪拌する。次に1,2,
3,4−テトラヒドロ−2,6−ナフタレンジカ
カルボン酸ジメチル12gを加え、48時間加熱還流
する。冷後、希塩酸を加えクロロホルムで抽出す
る。抽出液を水洗、乾燥後、減圧乾固し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトにて精製し、標記化合
物の無色結晶11gを得る。融点74〜76℃。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.20〜3.12(8H,m) 3.63(2H,d,−C 2OH) 3.89(3H,s,−CO2CH3) 7.14(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.60〜7.84(2H,m,ナフタレン1位,3位
水素) 実施例3 6−(3−ヒドロキシプロピル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸エチル (1) 6−ブロモ−2−(p−トルエンスルホニル
オキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロフタレン 6−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン24.1gをピ
リジン300mlに溶かし、氷冷下にp−トルエンス
ルホニルクロリド38.1gを加え、室温にて16時間
攪拌する。反応液を氷水2中に注加し、析出す
る結晶を濾集、水洗し標記化合物の無色粉末36.5
gを得る。融点87〜89℃。 (2) 2−(6−ブロモ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イルメチル)マロン酸 ナトリウム2.1gとエタノール100mlより製した
アルコラートの溶液にマロン酸エチル20.4gを加
える。続いて、(1)で得られた化合物36gを加え、
室温にて20時間攪拌した後、24時間加熱還流す
る。減圧濃縮し、残渣をクロロホルムにて抽出
し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して赤色油
状物44.5gを得る。これを水酸化ナトリウム10
g、水100mlと混合し4時間加熱還流する。冷後
50%硫酸にて酸性とし、析出する粉末を凝集し水
洗して標記化合物の粉末18gを得る。 (3) 3−(6−ブロモ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−2−イル)プロピオン酸エ
チル (2)で得られた化合物18gを180℃にて20分加熱
後、エタノール250ml、濃硝酸5mlを加え4時間
加熱還流する。減圧濃縮し、氷水を加えクロロホ
ルムにて抽出する。抽出液を水、2N水酸化ナト
リウム水溶液及び水で順次洗浄する。乾燥後、減
圧濃縮して標記化合物の油状物17.4gを得る。 (4) 6−(3−ヒドロキシプロピル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸エチル (3)で製した化合物を実施例1(3),(4),(5)及び(6)
と同様に反応させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,J=7Hz−CO2CH2 3) 1.4〜3.5(11H,m,メチレン及びメチン水
素) 3.67(2H,t,J=6Hz,−C 2−OH) 4.34(2H,q,J=7Hz,−CO2 2CH3) 7.10(1H,d,J=9Hz,ナフタレン4位水
素) 7.66〜7.80(2H,m,ナフタレン1位,3位
水素) 実施例4 5−(4−ヒドロキシブチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレンカ
ルボン酸エチル 5−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンを実施
例3と同様に反応させて標記化合物の油状物を得
る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,−CO2CH2 3) 1.4〜2.0(10H,m,メチレン水素) 2.6〜2.9(2H,m,ナフタレン8位水素) 2.9〜3.2(1H,m,ナフタレン5位水素) 3.66(2H,t,−C 2−OH) 4.33(2H,q,−CO2 2CH3) 7.0〜7.4(2H,m,ナフタレン3,4位水素) 7.61(1H,dd,ナフタレン2位水素) 実施例5 5−(2−ヒドロキシエチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸エチル (1) 2−(6−ブロモ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1−ナフチリデン)酢酸エチル 50%水素化ナトリウム3.2gを無水テトラヒド
ロフラン90mlにけん濁し、トルエチルホスホノア
セテート16gを加える。30分間室温にて攪拌後、
6−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン14.8gを加え室温にて2日間
攪拌した後、40〜50℃にて20時間攪拌した後、減
圧濃縮する。残渣をベンゼンに溶かし水洗、乾燥
後、減圧濃縮して得られる残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにて精製すると、少量の2−(6−ブ
ロモ−3,4−ジヒドロ−1−ナフチル)酢酸エ
チルを含む標記化合物の油状物15.5gを得る。こ
れはそのまま次の反応に使用する。 (2) 6−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン (1)で製した化合物15.5gを実施例1(3)と同様に
反応させると油状物11.7gを得る。これは標記化
合物の他に原料として少量含まれている化合物よ
り生成した6−ブロモ−1−(2−ヒドロキシエ
チル)−3,4−ジヒドロナフタレンを少量混在
しており、このまま次の反応に使用する。 (3) 6−ブロモ−1−〔2−(テトラヒドロピラン
−2−イル)オキシエチル〕−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン (2)で製した化合物11.7gを実施例1(4)と同様に
反応させて6−ブロモ−1−〔2−(テトラヒドロ
ピラン−2−イル)オキシエチル〕−3,4−ジ
ヒドロナフタレンを少量含有した標記化合物の油
状物14.3gを得た。これはそのまま次の反応に使
用する。 (4) 5−(2−ヒドロキシエチル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸
エチル(3)で製した化合物14.3gを、臭化エチル
の代りにヨウ化メチルを用いる以外は実施例1
(5)及び(6)と同様に反応させて5−(2−ヒドロ
キシエチル)−7,8−ジヒドロ−2−ナフタ
レンカルボン酸エチルを少量含んだ標記化合物
の油状物を得る。これをエタノール10mlに溶か
し10%パラジウム炭0.5gを用いて接触還元す
る。水素の吸収が終了した後、濾過し濾液を濃
縮し、標記化合物の油状物1.4gを得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 3.60(1H,m,ナフタレン5位水素) 3.63(2H,t,−C 2OH) 7.16(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.68(1H,s,ナフタレン1位水素) 7.7(1H,d,ナフタレン3位水素) 実施例6 5−(2−ヒドロキシエチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレンカ
ルボン酸エチル 5−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレンを実施例5と同様に反応さ
せて標記化合物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,−CO2CH2 3) 1.60〜2.10(6H,m,ナフタレン6,7位水
素,−C 2CH2OH) 2.70〜3.20(3H,m,ナフタレン,5,8位
水素) 3.76(2H,t,−C 2OH) 4.31(2H,q,−CO2 2CH3) 7.04〜7.48(2H,m,ナフタレン3,4位水
素) 7.63(1H,dd,ナフタレン2位水素) 実施例7 7−(ヒドロキシメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸エチル (1) 7−ブロモ−2−〔ビス(メチルチオ)メチ
レン〕−1−オキソ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン カリウム第三級ブトキシド11.8gをN,N−ジ
メチルホルムアミド30mlに加え氷冷する。この溶
液中に7−ブロモ−1−オキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン11.3g、二硫化炭素5
gと無水ベンゼン30mlの混液を窒素ガス気流下に
滴下する。4時間室温にて攪拌した後、ヨウ化メ
チル15gを滴下し、室温にて4時間攪拌する。次
に3時間加熱還流する。冷後反応液を氷水300ml
中に加え攪拌する。反応液をベンゼンにて抽出す
る。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮する。残渣
をシリカゲル300gを用いてカラムクロマトにて
精製して標記化合物の油状物10.5gを得る。 (2) 2−〔ビス(メチルチオ)メチレン〕−7−ブ
ロモ−1−ヒドロキシ1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン (1)で製した化合物10.5gをクロロホルム40mlと
エタノール80mlの混液に溶かす。この溶液中に水
素化ホウ素ナトリウム6gを加え1時間加熱還流
する。更に水素化ホウ素ナトリウム4gを加え1
時間加熱還流する。冷後、減圧濃縮し、残渣に水
を加えクロロホルムにて抽出する。抽出液を水
洗、乾燥後減圧濃縮して標記化合物の油状物10.3
gを得る。 (3) 7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2−ナフタ
レンカルボン酸メチル (2)で製した化合物10.3gを三フツ化ホウ素エー
テラート22mlと混合し、室温にて5分間攪拌す
る。次にメタノール70mlを加え、18時間加熱還流
する。冷後、減圧濃縮し、残渣に水を加えクロロ
ホルムにて抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、減
圧濃縮して標記化合物の油状物8gを得る。 (4) 7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチ
ル (3)で製した化合物を実施例1(3),(4),(5)及び(6)
と同様に反応させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.38(3H,t,−CO2CH2 3) 1.80〜2.70(3H,m,ナフタレン6,7位水
素) 2.76〜2.96(4H,m,ナフタレン5,8位水
素) 3.63(2H,d,−C 2OH) 4.35(2H,q,−CO2 2CH3) 7.12(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.68〜7.88(2H,m,ナフタレン1,3位水
素) 参考例 1 (1) 6−(p−トルエンスルホニルオキシメチル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタ
レンカルボン酸エチルエステル 実施例1で製した6−(ヒドロキシメチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレン
カルボン酸エチル0.97gをピリジン15mlに溶かし
氷冷下にp−トルエンスルホニルクロリド1.58g
を加えて6時間室温にて攪拌する。反応液を氷水
70mlに注加し20分間攪拌する。析出する粉末を凝
集し、標記化合物の無色粉末1.45gを得る。融点
76〜78℃。 (2) 6−(1−イミダゾリルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸エチルエステル 50%水素化ナトリウム0.56gを無水ジメチルホ
ルムアミド60mlにけん濁し、これにイミダゾール
0.79gを加え室温にて20分間攪拌後、(1)で製した
化合物4.5gを少量づつ加えた後、室温で3日間
攪拌する。反応液を減圧濃縮し残渣をクロロホル
ムにて抽出する。抽出液を水洗、硫酸ナトリウム
上乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにて精製し、クロロホルムとメタノー
ルの98:2の混合溶液にて溶出し、標記化合物の
無色油状物2.31gを得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,−CO2CH2 3) 3.94(2H,d,
【式】) 4.35(2H,q,−CO2CH2 3) 6.93(1H,s,イミダゾール2位水素) 7.08(1H,s,イミダゾール4位水素) 7.48(1H,s,イミダゾール5位水素) 7.7〜7.8(2H,m,ナフタレン5,7位水素) (3) 2−(1−イミダゾリルメチル)−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6−ナフタレンカルボ
ン酸塩酸塩 (2)で製造した化合物2.31gを水酸化ナトリウム
0.49g、メタノール60ml、水20mlと共に4時間加
熱還流する。メタノールを減圧留去し、水50mlを
加えクロロホルムにて抽出する。水層を分取し
2N塩酸にてPH6とする。析出する結晶を濾集、
水洗して6−(1−イミダゾリルメチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカル
ボン酸の無色粉末1.14gを得る。融点224〜226
℃。 ここで得られた遊離体1.14gを少量のエタノー
ルにけん濁し濃塩酸を加え、減圧乾固する。残渣
をエタノール、エーテル混液より再結晶して標記
化合物の無色粉末1.05gを得る。融点240〜252
℃。 元素分析値 C15H16N2O2・HClとして 計算値 C 61.54, H 5.85, N 9.57 実験値 C 61.30, H 5.84, N 9.50 参考例 2 (1) 6−(1−イミダゾリルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸メチル 実施例2で製した6−(ヒドロキシメチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレン
カルボン酸メチルを参考例1(1)及び(2)と同様に反
応させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.1〜3.05(7H,m) 3.89(3H,s,−CO2CH3) 3.95(2H,d,−CH2−) 6.95(1H,s) 7.08(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.09(1H,s) 7.50(1H,s,イミダゾール2位水素) 7.65〜7.9(2H,m,ナフタレン1,3位水
素) (2) 6−(1−イミダゾリルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸塩酸塩 (1)で製した化合物9.9gをエタノール30mlに溶
かし、水酸化ナトリウム2.4gを水30mlに溶かし
た溶液を加え、4時間加熱還流する。冷後、減圧
濃縮し、濃塩酸にて中和する。析出する粉末を濾
集し標記化合物の遊離塩基の粉末を得る。これを
エタノール300mlにけん濁し濃塩酸4mlを加え減
圧乾固する。残渣をエタノール、エーテル混液よ
り再結晶し標記化合物の無色結晶7.3gを得る。 参考例 3 (1) 6−(2−ホルミルエチル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エ
チル 実施例3で得た6−(3−ヒドロキシプロピル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレ
ンカルボン酸エチル11.6g及びジクロロメタン20
mlの溶液を氷冷下にピリジニウムクロロメート
14.3gとジクロロメタン90mlのけん濁液中に滴下
した後、室温にて1.5時間攪拌する。エーテル100
mlを加え上澄液を分取し、水洗、乾燥後、減圧濃
縮する。残渣をシリカゲルのカラムクロマトにて
精製し、クロロホルム溶出液より標記化合物の淡
黄色油状物10.5gを得る。 (2) 6−(2−アミノチアゾール−5−イルメチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フタレンカルボン酸エチル 臭素2mlをジオキサン6mlに滴下する。10分間
攪拌した後、これをジクロロメタン25mlに溶か
す。この溶液を、(1)で得た化合物10.5gをジクロ
ロメタン20mlに溶かした溶液中に−10〜−5℃に
て窒素ガス気流下に滴下する。滴下後−5℃にて
1時間攪拌した後、炭酸ナトリウム3.1g及び水
13mlよりなる溶液を滴下する。クロロホルムにて
抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮する。
残渣をエタノール180mlに溶かし、チオ尿素3g
を加え10時間加熱還流する。飽和炭酸水素ナトリ
ウム水にて中和し、減圧濃縮する。残渣をクロロ
ホルムにて抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧
濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトにて
精製し、クロロホルム溶出液より標記化合物の無
色粉末5.73gを得る。融点150〜153℃。 (3) 6−(チアゾール−5−イルメチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸エチル (2)で得た化合物2.1gをリン酸23mlに溶かし、
濃硝酸12mlを加え−10〜−5℃にて亜硝酸ナトリ
ウム0.46g及び水4mlの溶液を滴下する。更に−
8℃で20分間攪拌後、反応液を塩化第一銅5.28g
及び濃塩酸7mlの溶液中に−5℃にて加える。−
8〜0℃にて1.5時間攪拌後、氷水100mlを加え、
炭酸ナトリウムで中和し、クロロホルムで抽出す
る。抽出液は水洗、乾燥後、減圧濃縮し、残渣を
酢酸15mlに溶かし、亜鉛末1.44gを加熱下に少量
づつ加える。2時間加熱還流した後、冷却し不溶
物を濾去する。濾液を減圧濃縮し、残渣をクロロ
ホルムに溶かし、水洗、乾燥後、減圧濃縮する。
残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製する。
2%メタノール含有クロロホルム溶出液より標記
化合物の油状物1.27gを得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,−CO2CH2 3) 4.34(2H,q,−CO2CH2 3) 7.05(1H,d,ナフタレン環4位水素) 7.60(1H,s,チアゾール環4位水素) 7.60〜7.70(2H,m,ナフタレン環1位,3
位水素) 8.68(1H,s,チアゾール環2位水素) この他に2〜4ppmにナフタレン環5位,6位,
7位,8位及びナフタレン環6位に置換したメチ
レン基水素のシグナルが認められる。 (4) 6−(チアゾール−5−イルメチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸ナトリウム (3)で得た化合物3.92gを10%水酸化ナトリウム
水溶液10ml及びメタノール30mlの混液に加え、こ
れを1時間加熱還流した後、反応液を減圧乾固す
る。残渣を水に溶かし、少量の不溶物を濾去し、
濾液を塩酸でPH約6とする。析出する粉末を濾集
し、標記化合物の遊離カルボン酸の粉末2.71gを
得る。この粉末を水20mlにけん濁し、水酸化ナト
リウム0.42gを加え濾過し、濾液を減圧濃縮す
る。得られた残渣をエタノール及びエーテルの混
液より再結晶し、標記化合物の無色粉末1.92gを
得る。融点280℃以上。 元素分析値 C15H14NO2SNaとして 計算値 C 61.00, H 4.77, N 4.74 実験値 C 60.95, H 4.91, N 4.73 1H−NMR(D2O)δ: 6.99(1H,d,J=8Hz,ナフタレン4位水
素) 8.4〜8.7(3H,m,ナフタレン1,3位水素,
チアゾール4位水素) 8.73(1H,s,チアゾール2位水素) この他に1.5〜4ppmにナフタレン5,6,7,
8位水素とナフタレン6位に置換したメチレン基
水素のシグナルが認められる。 参考例 4 (1) 5−〔2−(2−アミノチアゾール−5−イ
ル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1−ナフタレンカルボン酸エチル 実施例4で得られた5−(4−ヒドロキシブチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフ
タレンカルボン酸エチルを参考例3(1)及び(2)と同
様に反応させて標記化合物の油状物を得る。 (2) 5−〔2−(チアゾール−5−イル)エチル〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタ
レンカルボン酸エチル 塩化第二銅0.87gをアセトニトリル20mlにけん
濁し、亜硝酸第三級ブチル0.82gを加え、次に60
℃にて(1)で製した化合物1.8g、アセトニトリル
5mlの溶液を滴下する。ガスの発生が鎮まつた
後、15%塩酸を加えクロロホロムにて抽出する。
抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトにて精製する。クロロホ
ルム溶出液より油状物を得る。これを酢酸30mlに
溶かし、亜鉛末0.4gを4回に分け1時間毎に加
熱還流下に加える。不溶物を濾去し、濾液を減圧
濃縮し、残渣をクロロホルムに溶かし水洗、乾燥
後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トにて精製し標記化合物の油状物1.3gを得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.36(3H,t,−CO2CH2 3) 1.6〜2.2(6H,m,メチレン水素) 2.8(1H,m,ナフタレン5位水素) 2.95(4H,t,メチレン水素,ナフタレン8
位水素) 4.34(2H,q,−CO2 2CH3) 7.0〜7.4(2H,m,ナフタレン3位,4位水
素) 7.62(2H,m,チアゾール4位、ナフタレン
2位水素) 8.66(1H,s,チアゾール2位水素) (3) 5−〔2−(チアゾール−5−イル)エチル〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタ
レンカルボン酸ナトリウム (2)で製した化合物1.3gを参考例3(4)と同様に
反応させて標記化合物の無色粉末0.39gを得る。
融点104〜115℃。 元素分析値 C16H16NO2SNaとして 計算値 C 62.12, H 5.21, N 4.53 実験値 C 61.48, H 5.33, N 4.57 1H−NMR(D2O)δ: 1.5〜2.1(6H,m,メチレン水素) 2.5〜3.1(5H,m,ナフタレン5,8位水素,
【式】 7.0〜7.3(3H,m,ナフタレン2,3,4位
水素) 7.53(1H,s,チアゾール4位水素) 8.70(1H,s,チアゾール2位水素) 参考例 5 (1) 5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸エチル 実施例5で製した5−(2−ヒドロキシエチル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレ
ンカルボン酸エチルを参考例1(1)及び(2)と同様に
反応させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.36(3H,t,−CO2CH2 3) 2.6〜3.0(3H,m,ナフタレン5,8位水素) 3.99(2H,t,メチレン水素) 4.32(2H,q,−CO2 2CH3) 6.90(1H,s,イミダゾール5位水素) 7.02(1H,s,イミダゾール4位水素) 7.04(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.70(1H,s,ナフタレン1位水素) 7.72(1H,d,ナフタレン3位水素) (2) 5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカ
ルボン酸塩酸塩 (1)で製した化合物1.2gをエタノール10ml、水
10ml及び水素化ナトリウム0.48gと混和し1時間
加熱還流する。エタノールを減圧留去し、希塩酸
にてPH5とする。析出する粉末を濾集、水洗す
る。これを水10mlにけん濁し、濃塩酸0.4mlを加
え、減圧濃縮する。析出する結晶を濾集し、標記
化合物の無色結晶0.7gを得る。融点242〜244℃。 1H−NMR(ジメチルスルホキシド−d6)δ: 1.4〜2.2(4H,m,ナフタレン6,7位水素) 2.6(2H,m,ナフタレン8位水素) 2.8(1H,m,ナフタレン5位水素) 4.8(2H,m,メチレン水素) 7.10(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.42(1H,m,イミダゾール5位水素) 7.48(1H,m,イミダゾール4位水素) 7.56(1H,m,ナフタレン1位水素) 7.62(1H,m,ナフタレン3位水素) 8.65(1H,m,イミダゾール2位水素) 元素分析値 C16H18N2O2・HClとして 計算値 C 62.64, H 6.24, N 9.13 実験値 C 62.81, H 6.24, N 9.07 参考例 6 (1) 5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレンカ
ルボン酸エチル 実施例6で製した5−(2−ヒドロキシエチル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレ
ンカルボン酸エチルを参考例1(1)及び(2)と同様に
反応させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.37(3H,t,−CO2CH2 3) 1.56〜1.96(4H,m,ナフタレン6,7位水
素) 1.96〜2.32(2H,m,
【式】) 2.70〜3.20(3H,m,ナフタレン5,8位水
素) 4.02(2H,t,
【式】) 4.34(2H,q,−CO2 2CH3) 6.92〜7.80(6H,m,芳香環水素) (2) 5−〔2−(1−イミダゾリル)エチル〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレンカ
ルボン酸塩酸塩 (1)で製した化合物1.7gを用いて参考例5(2)で
示した方法と同様にして標記化合物の無色結晶
1.2gを得る。融点219.5〜220.5℃。 1H−NMR(ジメチルスルホキシド−d6)δ: 1.50〜2.00(4H,m,ナフタレン6,7位水
素) 2.00〜2.40(2H,m,
【式】) 2.64〜3.12(3H,m,ナフタレン5,8位水
素) 4.36(2H,t,
【式】) 7.22(1H,t,ナフタレン3位水素) 7.42(1H,dd,ナフタレン4位水素) 7.49(1H,dd,ナフタレン2位水素) 7.63(2H,m,イミダゾール4,5位水素) 9.36(1H,m,イミダゾール2位水素) 元素分析値 C16H18N2O2・HClとして 計算値 C 62.64, H 6.24, N 9.13 実験値 C 62.30, H 6.41, N 9.09 参考例 7 (1) 7−(1−イミダゾリルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸エチル 実施例7で製した7−(ヒドロキシメチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレン
カルボン酸エチルを参考例(1)及び(2)と同様に反応
させて標記化合物の油状物を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 1.38(3H,t,−CO2CH2 3) 1.50〜3.10(7H,m,ナフタレン5,6,7,
8位水素) 3.95(2H,m,
【式】) 4.35(2H,q,−CO2 2CH3) 6.90〜7.88(6H,m,ナフタレン1,3,4
位水素,イミダゾール2,4,5位水素) (2) 7−(1−イミダゾリルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボ
ン酸塩酸塩 (1)で製した化合物を参考例1(3)と同様に反応さ
せて標記化合物の1/2水和物として無色結晶1.2g
を得る。融点269〜271℃。 1H−NMR(ジメチルスルホキシド−d6)δ: 1.20〜2.20(3H,m,ナフタレン6,7位水
素) 2.64〜3.04(4H,m,ナフタレン5,8位水
素) 4.26(2H,d,
【式】) 7.22(1H,d,ナフタレン4位水素) 7.60〜7.96(4H,m,ナフタレン1,3位水
素,イミダゾール4,5位水素) 9.28(1H,s,イミダゾール2位水素) 元素分析値 C15H16N202・HCl・1/2H2Oとして 計算値 C 59.70, H 6.01, N 9.28 実験値 C 60.02, H 5.82, N 9.20 試験例 in vitro血小板TXA2生成抑制試験 PRP(多血小板血漿)の調製 体重280〜320gの雄性ウイスター今道系ラツト
よりペントバルビタール麻酔下に心臓穿刺にてク
エン酸加血(血液9容に対して3.13%クエン酸ナ
トリウム1容を添加)を採取し、室温、230×g
で7分間遠心した。得られた上清(PRP)を
PPP(乏血小板血漿)で希釈して、血小板数を5
×108/mlに調整し、以下の試験に用いた。PPP
としてはPRP分離後の残渣を1500×gで10分間
遠心してその上清を用いた。 TXA2及びPGE2生成反応とその測定 検体溶液10μに上記のPRP90μを加え1分
間振とうしたのち、この混合液の90μをとつて
5mMのアラキドン酸ナトリウム溶液10μと合一
し、室温で振とうした。5分間振とうしたのち、
この混液の10μをとつて100μMのフルルビプロ
フエン溶液90μ中に加え反応を停止した。反応
液を1000×gで5分間遠心し、得られた上清中の
TXB2(TXA2の安定分解物)とPGE2濃度を
Morrisらのラジオイムノアツセイ法
(Prostaglandins 21,771,1981)に従つて測定
した。各検体及び試薬は生食液又はメタノールに
濃厚溶液となるように溶解し、生食液で適当な濃
度まで希釈して用いた。 TXA2合成抑制率を下記式にて算出し、TXA2
合成抑制活性を、50%の抑制率を示す検体の濃度
(IC50)で表わした。 抑制率=100−(検体添加時のTXB2濃度
/対照のTXB2濃度×100) 血小板では、シクロオキシゲナーゼの抑制によ
り、TXB2のみならず、PGE2及びPGF2aの生成
が抑制されること(Hambergら、Proc.Nat.
Acad.USA,71,3824,1974)、逆に、TXA2
成酵素の欠乏又は抑制によりPGF2、PGF2a及び
PGD2の生成が増加すること(Defreynら、Brot.
J.Haematol.49,29,1981)が知られている。そ
こで、下記式にて、TXA2合成抑制の選択性指標
を算出し、TXA2合成酵素とシクロオキシゲナー
ゼの両酵素に対する作用の関係を示した。 TXA2合成抑制の選択性指標=検体添加時のPGE2生成量
−対照のPGE2生成量/対照のTXB2生成量−検体添加時の
TXB2生成量 この数値が大きいほど、TXA2合成抑制作用へ
の選択性に優れていることを意味する。 試験例にて得られた本発明化合物の活性を下表
に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rは低級アルキル基を、nは1〜6の
    整数を示す。)で表わされる化合物。
JP2672885A 1985-02-14 1985-02-14 ナフタレン誘導体 Granted JPS61186348A (ja)

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