JPH0564543U - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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Publication number
JPH0564543U
JPH0564543U JP472192U JP472192U JPH0564543U JP H0564543 U JPH0564543 U JP H0564543U JP 472192 U JP472192 U JP 472192U JP 472192 U JP472192 U JP 472192U JP H0564543 U JPH0564543 U JP H0564543U
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JP
Japan
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seal member
caliper
hole
piston
disc brake
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Pending
Application number
JP472192U
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English (en)
Inventor
金蔵 小林
愼一 泉
Original Assignee
トキコ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シリンダ部11が、キャリパ4の一部を貫通
する貫通孔12を設けかつ貫通孔12の反ディスク5側
を閉塞すべく該キャリパ4に蓋体13を接合して構成さ
れ、シリンダ部11とピストン9との摺動面17aに第
一シール部材25が、蓋体13とキャリパ4との接合面
32に第二シール部材36が設けられているものにおい
て、第一シール部材25および第二シール部材36とし
て同一のものを用いる。 【効果】 シール部材25,36に誤組付けを生じるこ
とがないため信頼性が向上し、またコストを低減するこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等の制動用に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレーキは、そのキャリパにピストンを摺動自在に嵌入するためのシ リンダ部が設けられているが、このシリンダ部を加工するために、シリンダ部に 対向して設けられた爪部(反作用部)に半円弧状の切り欠き(リセス)を設けて いるのが一般的である。 一方、ディスクブレーキの別形式として、製造を容易にする目的から、ピスト ンが摺動自在に嵌入されるシリンダ部を、キャリパを貫通する貫通孔を設けかつ 該貫通孔の反ディスク側を閉塞すべく該キャリパに蓋体を接合して構成するもの が開示されている(特公昭61−52331号)。そして、このディスクブレー キにおいては、シリンダ部からのブレーキ液の漏れを防ぐために、シリンダ部と ピストンとの摺動面に第一シール部材を、蓋体とキャリパとの接合面に第二シー ル部材を設けており、これら第一シール部材および第二シール部材としては、そ れぞれ異なるものが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記キャリパの爪部に切り欠きを設けた構成の一般的なディスクブレーキでは 、該切り欠きの存在によってキャリパの剛性が不足しまたパッドの押圧方法が限 られてしまうため、いわゆるディスクブレーキの鳴き防止の性能が最善のものと はいえなかった。 また、上記別形式のディスクブレーキにおいては、第一シール部材および第二 シール部材としてそれぞれ異なるものが用いられているため、組み付けの際に、 これらを取り違えて組み付けてしまうという問題があり、またシール部材が二種 類となってコストが高いという問題があった。
【0004】 したがって、本考案の目的は、爪部の形状を任意に設定できるようにするため キャリパに蓋体を設けた構成を採用し、かつシール部材の誤組付けがなく信頼性 を向上させることができ、しかもコストを低減することができるディスクブレー キを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の請求項1記載のディスクブレーキは、キ ャリパに設けられたシリンダ部内に摺動自在に嵌入されるピストンと、該ピスト ンの摺動により押圧されディスクに接触するパッドとを有し、前記シリンダ部は 、前記キャリパの一部を貫通する貫通孔を設けかつ該貫通孔の反ディスク側を閉 塞すべく該キャリパに蓋体を接合して構成され、該シリンダ部と前記ピストンと の摺動面に設けられた第一シール部材と、前記蓋体と前記キャリパとの接合面に 設けられた第二シール部材とを具備するものであって、前記第一シール部材およ び第二シール部材として同一のものを用いてなることを特徴としている。
【0006】 また、本考案の請求項2記載のディスクブレーキは、上記に加えて、前記貫通 孔が、その反ディスク側の端部に、反ディスク側の端面に向けて拡径するテーパ 穴部を有しており、該テーパ穴部と前記蓋体との間に前記第二シール部材を設け てなることを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案の請求項1記載のディスクブレーキによれば、シリンダ部とピストンと の摺動面に設けられた第一シール部材および蓋体とキャリパとの接合面に設けら れた第二シール部材として同一のものを用いることにより、これらシール部材に 誤組付けを生じることがなく、またコストを低減することができる。
【0008】 また、本考案の請求項2記載のディスクブレーキによれば、上記作用に加えて 、第二シール部材を収納する貫通孔のテーパ穴部が、反ディスク側の端面に向け て拡径しているため、蓋体に第二シール部材を取り付けた状態で、該蓋体をキャ リパに接合させると、第二シール部材は、テーパ穴部によって案内されながら該 テーパ穴部に良好に入り込むことになる。しかも、テーパ穴部の傾斜によって第 二シール部材に締め代が与えられることになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例によるディスクブレーキを図1〜図3を参照して以下 に説明する。
【0010】 図において、符号1は本実施例のディスクブレーキである。このディスクブレ ーキ1は車両の非回転部に固定されるキャリア2と、このキャリア2にディスク 5を挾むよう設けられた一対のパッド6と、キャリア2の二ケ所の摺動案内部3 によってディスク5の軸線方向に摺動自在となるよう支持されたキャリパ4とか ら主に構成されている。また、両パッド6はキャリア2の摺動案内部3の内側位 置に相互に対向するように設けられた一対のパッドガイド7によりディスク5の 軸線に沿う方向へ摺動自在となるよう支持されている。そして、このディスクブ レーキ1は、ブレーキペダルが踏み込まれると、キャリパ4のブリッジ部8を介 して一方側に設けられたピストン9と該ピストン9と対向するよう他方側に設け られた爪部10とがディスク5を介して両パッド6を両側から挾持してこれらを ディスク5方向に押圧し、これにより、両パッド6とディスク5とを接触させこ れらの間に摩擦を発生させて車輪の回転を弱め車両を制動するようになっている 。
【0011】 上記キャリパ4には、上記作動を行なわせるためにピストン9を摺動自在に嵌 入させるシリンダ部11が爪部10と対向して設けられており、このシリンダ部 11は、ディスク5の軸線方向に平行にキャリパ4の反爪部10側の部分を貫通 して設けられた貫通孔12の一部(後述する)と、該貫通孔12の反ディスク5 側を閉塞すべくキャリパ4に接合される蓋体13のディスク5側の端面14とに より構成されている。ここで、キャリパ4の反爪部10側の端面15はディスク 5の軸線に直交して形成されている。
【0012】 上記貫通孔12は、その中間部分に設けられた、ピストン9の外径より若干大 径のピストン摺動穴部17と、該ピストン摺動穴部17の反ディスク5側に設け られた該ピストン摺動穴部17より所定量大径のネジ形成下穴部18と、該ネジ 形成下穴部18の反ディスク5側の所定部分に形成されたメネジ部19と、該メ ネジ部19の反ディスク5側からキャリパ4の端面15にかけて拡径するように 形成されたテーパ穴部20とを有しており、またピストン摺動穴部17のディス ク5側には、一端がピストン9のディスク5側の外周面に弾性力により嵌着され るブーツ21の他端が弾性力により嵌着する、ピストン摺動穴部17より所定量 大径の嵌着溝22が全周に形成されており、そのさらにディスク5側の端部には 該ブーツ21の伸縮部23を収納する、ピストン摺動穴部17より所定量大径の 収納穴部24が設けられている。
【0013】 ここで、ピストン摺動穴部17には、該ピストン摺動穴部17とピストン9の 外周面との隙間を介してブレーキ液が漏れるのを防ぐ弾性材料からなる第一シー ル部材25を嵌入させる所定の幅のシール溝26が、ピストン9の摺動によらず 常にピストン9とピストン摺動穴部17とが接触している摺動面17aの所定位 置に全周に形成されている。このシール溝26は、その溝底部27がディスク5 側に向うにしたがって拡径する所定角度のテーパ状をなしている。なお、第一シ ール部材25は、シール溝26のピストン移動方向前後に設けられた図示せぬ溝 ・切欠等とピストン9のロールバック作用(制動後のピストン9の戻り)を行な っている。
【0014】 そして、上記した貫通孔12およびこれに形成されたシール溝26は、キャリ パ4の爪部10に反する側から工具が挿入されて加工されることになるため、該 工具と爪部10との干渉を考慮する必要がなくその製造が非常に容易となり、し かも爪部10に該工具を通過させるリセスが不要となるため、該爪部10のパッ ド6を押える面積が増大しディスクブレーキの鳴きを抑制することができる。
【0015】 上記蓋体13は、キャリパ4のメネジ部19に螺合するオネジ部28と、該オ ネジ部28の反ディスク5側に設けられた、該オネジ部28のネジ溝径より小径 の軸部29と、該軸部29の反ディスク5側に設けられた該軸部29より所定径 大径のフランジ部30とを有しており、該蓋体13の中央にはブレーキ液供給孔 31がディスク5の軸線方向に平行に貫通している。この蓋体13は、キャリパ 4のメネジ部19に該蓋体13のオネジ部28を螺合させ該蓋体13のフランジ 部30をキャリパ4の端面15に当接させることによって、キャリパ4に接合さ れるようになっている。なお、上記接合状態のとき、ピストン摺動穴部17、ネ ジ形成下穴部18のメネジ部19が形成されていない部分、メネジ部19のオネ ジ部28に螺合していない部分および蓋体13のディスク5側の端面14がシリ ンダ部11を構成している。
【0016】 そして、蓋体13とキャリパ4との接合面32の外周部34にはこの外周部3 4を被覆するシール性を有する弾性材料からなるダストブーツ35が設けられて いる。
【0017】 また、接合状態にあるキャリパ4のテーパ穴部20と蓋体13の軸部29との 間には、これらの接合面32をシールしシリンダ部11側からブレーキ液が漏れ るのを防ぐ弾性材料からなる第二シール部材36が嵌入されている。
【0018】 ここで、本実施例においては、ピストン9の外径と蓋体13の軸部29の外径 とがほぼ等しく形成されており、かつ貫通孔12に設けられたシール溝26の幅 と、貫通孔12のテーパ穴部20の幅とがほぼ等しく形成されていて、しかも、 シール溝26の溝底部27とピストン9の外周面との間の空間部分の容積と、蓋 体13の軸部29と貫通孔12のテーパ穴部20との間の空間部分の容積とがほ ぼ同じとなるように構成されている。すなわち、これらの空間部分には、それぞ れ第一シール部材25および第二シール部材36が設けられることになるが、上 記のように構成することにより、これら第一シール部材25および第二シール部 材36に材質,形状,寸法が全く同一のシール部材を用いるのである。これによ って、これら第一シール部材25と第二シール部材36との間に誤組付けを生じ ることがないため、信頼性が向上し、またコストを低減することができるととも に在庫管理が容易となる。ここで、上記第一シール部材25および第二シール部 材36は、断面が矩形状をなすリング状をなしている。なお、第一シール部材2 5および第二シール部材36は、弾性変形可能であるので、これらが設けられる 上記した空間部分同士は同一の形状をなす必要はなく、それぞれのシール部材2 5,36が良好にシール機能を果たしかつ良好に組み付けられれば、若干の相違 は許容することができる。
【0019】 また、本実施例においては、貫通孔12が、その反ディスク5側の端部に、端 面15に向けて拡径するテーパ穴部20を有しているため、蓋体13の軸部29 に第二シール部材36を取り付けておき、この状態で、蓋体13をキャリパ4に 、該キャリパ4のメネジ部19に該蓋体13のオネジ部28を螺合させて接合さ せると、この接合の進行にしたがって、第二シール部材36は、テーパ穴部20 によって案内されながら該テーパ穴部20に良好に入り込むことになり、該第二 シール部材36にかじり等を生じることがなく信頼性が向上する。しかも、テー パ穴部20の傾斜によって第二シール部材36に適正な締め代を与えることがで きるのである。
【0020】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の請求項1記載のディスクブレーキによれば、シ リンダ部とピストンとの摺動面に設けられた第一シール部材および蓋体とキャリ パとの接合面に設けられた第二シール部材として同一のものを用いることにより 、これらシール部材に誤組付けを生じることがないため、信頼性が向上し、また コストを低減することができる。
【0021】 また、本考案の請求項2記載のディスクブレーキによれば、上記効果に加えて 、第二シール部材を収納する貫通孔のテーパ穴部が、反ディスク側の端面に向け て拡径しているため、蓋体に第二シール部材を取り付けた状態で、該蓋体をキャ リパに接合させると、第二シール部材は、テーパ穴部によって案内されながら該 テーパ穴部に良好に入り込むことになり、該第二シール部材にかじり等を生じる ことがなく信頼性が向上する。しかも、テーパ穴部の傾斜によって第二シール部 材に締め代が与えられることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるディスクブレーキを示
す側断面図である。
【図2】本考案の一実施例によるディスクブレーキを示
す平面図である。
【図3】本考案の一実施例によるディスクブレーキを示
す正面図であって、右側部分を断面としたものである。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 4 キャリパ 5 ディスク 6 パッド 9 ピストン 11 シリンダ部 12 貫通孔 13 蓋体 17a 摺動面 20 テーパ穴部 25 第一シール部材 32 接合面 36 第二シール部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパに設けられたシリンダ部内に摺
    動自在に嵌入されるピストンと、該ピストンの摺動によ
    り押圧されディスクに接触するパッドとを有し、 前記シリンダ部は、前記キャリパの一部を貫通する貫通
    孔を設けかつ該貫通孔の反ディスク側を閉塞すべく該キ
    ャリパに蓋体を接合して構成され、 該シリンダ部と前記ピストンとの摺動面に設けられた第
    一シール部材と、前記蓋体と前記キャリパとの接合面に
    設けられた第二シール部材とを具備するディスクブレー
    キにおいて、 前記第一シール部材および第二シール部材として同一の
    ものを用いてなることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔は、その反ディスク側の端部
    に、反ディスク側の端面に向けて拡径するテーパ穴部を
    有しており、該テーパ穴部と前記蓋体との間に前記第二
    シール部材を設けてなることを特徴とする請求項1記載
    のディスクブレーキ。
JP472192U 1992-02-07 1992-02-07 ディスクブレーキ Pending JPH0564543U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5751034A (en) * 1980-07-16 1982-03-25 Teves Gmbh Alfred Disc brake

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5751034A (en) * 1980-07-16 1982-03-25 Teves Gmbh Alfred Disc brake

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