JPH0564256A

JPH0564256A - 給湯器リモコンシステム

Info

Publication number: JPH0564256A
Application number: JP3218831A
Authority: JP
Inventors: Ryutaro Miwa; 竜太郎三輪
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 1991-08-29
Filing date: 1991-08-29
Publication date: 1993-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】他の給湯器用のコントローラでも、給湯運転
開始・停止、温度設定等、最低限の運転が可能な給湯器
リモコンシステムの提供。【構成】コード信号合致手段２４でコード信号Ｓｃが
給湯器２の専用のコントローラ１のものでないと判定し
た場合、制御器２２は、運転開始・停止、設定湯温のア
ップ・ダウンの制御のみ風呂アクチュエータ２１に対し
て行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、給湯器とコントローラ
とを接続線で繋いで遠隔操作する、給湯器リモコンシス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、給湯器には、給湯器本体から
離れた浴室内やキッチン等において、給湯温度を設定し
たり、浴槽への湯張り運転を指示するためにコントロー
ラが接続されている。こうした給湯器リモコンシステム
では、マイクロコンピュータを備えたコントローラで設
定した運転信号が給湯器側へ送られ、給湯器の制御に伴
う運転状態や設定温度を表示するための表示信号が給湯
器側からコントローラへ送られる。また、給湯器は、機
能・用途・設置場所などに応じて様々な形式のものが製
造されている。このため、給湯器とコントローラとの各
動作シーケンスを最良の状態でマッチングさせ、給湯器
に応じた表示をコントローラが行う必要があるので、給
湯器リモコンシステムでは、その給湯器専用のコントロ
ーラ以外のものを接続しても使用できないようになって
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、物が当たっ
たり落雷等で専用コントローラのみ壊れ、しかも同機能
を有する代替品がサービスセンターにない場合、ユーザ
ーは、代替品が来るか、修理が完了するまでの間、給湯
器が使用できず、不便を強いられる。本発明の目的は、
他の給湯器用のコントローラでも、給湯運転開始・停
止、温度設定等、最低限の運転が可能な給湯器リモコン
システムの提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、運転指令を電気信号に変換するコントロ
ーラと給湯器とを電気接続し、前記運転指令に基づいて
前記給湯器を運転する、給湯器リモコンシステムにおい
て、給湯運転開始・停止、温度設定等、最低限の運転を
行う運転指令に対応する電気信号を、専用コントローラ
と他の給湯器用のコントローラとの間で共通のものに
し、前記コントローラ側に、固有のコード信号を発生す
るコード信号発生手段を設け、送られて来たコード信号
が前記専用コントローラのものと合致しているか否かを
判定するコード信号合致手段と、上記最低限の運転を行
う運転指令以外の運転指令を無効にする抑止手段とを前
記給湯器側に設け、前記コード信号合致手段が合致して
いないと判定した場合に前記抑止手段を動作させる構成
を採用した。

【０００５】

【作用】（専用コントローラを接続した場合）専用コン
トローラを接続した場合、専用コントローラは専用コン
トローラのコード信号を発生し、このコード信号は給湯
器側に送られる。コード信号合致手段は、送られて来た
コード信号が専用コントローラのものと合致していると
判定し、抑止手段の動作を停止する。（他の給湯器用のコントローラを接続した場合）専用コ
ントローラが壊れ、代わりに、他の給湯器用のコントロ
ーラを給湯器に電気接続した場合、このコントローラは
他の給湯器用のコントローラのコード信号を発生し、こ
のコード信号は給湯器側に送られる。コード信号合致手
段は、送られて来たコード信号が専用コントローラのも
のと合致していないと判定し、抑止手段を動作させる。
抑止手段は、給湯運転開始・停止、温度設定等、最低限
の運転を行う運転指令以外の運転指令を無効にする。

【０００６】

【発明の効果】専用コントローラが壊れ、不幸にして代
替品がサービスセンター等にない場合、代替品が来る
か、修理が完了するまでの間、他の給湯器用のコントロ
ーラを給湯器に接続する事により、運転開始・停止、温
度設定等、最低限の運転が行える。この場合、代用する
他の給湯器用のコントローラを操作して、最低限の運転
以外の運転指令を行っても抑止手段により、最低限の運
転指令以外の運転指令が無効にされるので給湯器が誤作
動せず安全である。

【０００７】

【実施例】本発明の一実施例を図１に基づいて説明す
る。給湯器リモコンシステムＡは、浴室入口等に設置さ
れる専用コントローラ１と、ガス給湯器２とを、無極性
の二芯ケーブル３で接続してなる。

【０００８】専用コントローラ１は、運転指令部１１
と、コード信号発生回路１２と、通信回路１３と、表示
器１４とを有する。運転指令部１１は、運転開始・停
止、設定湯温のアップ・ダウン、湯張り量の設定、差し
湯、追い焚き、シャワー切替、沸き止め- 保温などを手
動入力するスイッチ群を有し、スイッチ操作が行われる
と、各種運転指令に対応した、それぞれ異なる運転指令
信号Ｓｕが通信回路１３に送出される。コード信号発生
回路１２は、機種毎に設定されたコード信号Ｓｃを発生
し、このコード信号Ｓｃを通信回路１３に送出する。通
信回路１３は、変調回路１３１および復調回路１３２を
有する。変調回路１３１は一定の約束のもとに、４００
ｋＨｚの搬送波を上記コード信号Ｓｃおよび運転指令信
号Ｓｕでデジタル変調し、パケット化して二芯ケーブル
３へ送出（送信割当期間中）する。また、復調回路１３
２は、ガス給湯器２から送られて来る、パケット化され
たデジタル信号Ｓ２から、運転情報信号Ｓｊやコントロ
ーラの適合判定信号Ｓｔを復調（受信割当期間中）す
る。表示器１４は、ＬＥＤや液晶パネルを有し、復調さ
れた、検出湯温や風呂アクチュエータ２１の動作状態等
を把握するための運転情報信号Ｓｊ、およびコントロー
ラの適合判定信号Ｓｔに基づいて、図形、文字、点滅等
により表示する。なお、本実施例では、コントローラが
専用のものでない場合、液晶パネルに“Ｌ１”の点滅表
示が成される。

【０００９】ガス給湯器２は、風呂アクチュエータ２１
と、制御器２２、抑止手段２３と、コード信号合致手段
２４と、通信回路２５とを有する。風呂アクチュエータ
２１は、浴槽２１１内の水を加熱する、燃焼器や浴槽２
１１内に水を導入する水電磁弁などで構成される。制御
器２２は、電気回路で構成され、運転開始・停止、設定
湯温のアップ・ダウン、湯張り量の設定、差し湯、追い
焚き、シャワー切替、沸き止め- 保温などの各種の運転
指令信号Ｓｕに基づいて風呂アクチュエータ２１を制御
する。抑止手段２３は、コントローラが専用のものでな
い場合、制御器２２による風呂アクチュエータ２１の制
御の内、運転開始・停止、設定湯温のアップ・ダウン以
外の制御を行えないようにしている。コード信号合致手
段２４は、コード信号Ｓｃがガス給湯器２の専用コント
ローラ１のものであるか否かを判定するとともに合致し
た場合、抑止手段２３の機能を停止する。通信回路２５
は、復調回路２５１および変調回路２５２を有する。復
調回路２５１は、専用コントローラ１から送られて来る
パケット化したデジタル信号Ｓ１から、運転開始・停
止、設定湯温のアップ・ダウン、湯張り量の設定、差し
湯、追い焚き、シャワー切替、沸き止め- 保温などの各
種の運転指令信号Ｓｕ、およびコード信号Ｓｃを復調
（受信割当期間中）する。また、変調回路２５２は一定
の約束のもとに、４００ｋＨｚの搬送波を、検出湯温や
風呂アクチュエータ２１の動作状態等を把握するための
運転情報信号Ｓｊ、およびコントローラの適合判定信号
Ｓｔでデジタル変調し、パケット化して二芯ケーブル３
へ送出（送信割当期間中）する。

【００１０】二芯ケーブル３は、コントローラ１と給湯
器２とを繋ぐ接続線である。

【００１１】つぎに、本実施例の給湯器リモコンシステ
ムＡの利点を述べる。（ア）専用コントローラ１が壊れ、不幸にして代替品が
サービスセンター等にない場合、代替品が来るか、修理
が完了するまでの間、他の給湯器用のコントローラを二
芯ケーブル３を介して給湯器２に接続する事により、最
低限の運転（運転開始・停止、温度設定）が行える。（イ）他の給湯器用のコントローラで代用する場合にお
いて、抑止手段２３により、運転開始・停止、設定湯温
のアップ・ダウン以外の制御器２２による制御を行えな
いようにしているので、運転開始・停止、設定湯温のア
ップ・ダウン以外を行うスイッチを操作しても風呂アク
チュエータ２１が誤作動せず安全である。（ウ）コード信号Ｓｃ、適合判定信号Ｓｔは、デジタル
変調されているので、外来ノイズの影響を受け難く、コ
ード信号Ｓｃが専用コントローラ１のものと合致してい
るか否かを判定するコード信号合致手段２４の判定に誤
りが極めて発生し難い。（エ）コントローラが専用のものでない場合、液晶パネ
ルに“Ｌ１”の点滅表示が成されるので、他の給湯器用
のコントローラを接続しているとの注意をユーザーに与
えることができる。（オ）給湯器リモコンシステムＡは、運転指令信号Ｓｕ
の内、運転開始・停止、設定湯温のアップ・ダウン以外
のものを制御器２２に入力させないようにする構成では
なく、運転開始・停止、設定湯温のアップ・ダウン以外
の制御器２２による制御を行えない（コントローラが専
用のものでない場合）ようにする構成を採用している。
このため、抑止手段２３の機構が簡単なもので済むとと
もに、専用コントローラ１より多機能を有する他の給湯
器用のコントローラから、専用コントローラ１にはない
運転指令信号Ｓｕを復調回路２５１が復調しても制御器
２２による風呂アクチュエータ２１を誤作動を確実に防
止することができる。

【００１２】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。ａ．コントローラと給湯器とを電気接続する接続線は、
二芯ケーブル３以外に三芯以上の多芯ケーブルでも良
い。ｂ．コントローラ自体に作動用電源を備えていても良い
し、給湯器からコントローラに接続線を介して作動用電
力を供給する構成でも良い。ｃ．コード信号Ｓｃに、デジタル変調を施さず、直接、
二芯ケーブル３を介して給湯器２側に送っても良い。ｄ．コントローラが専用のものでない場合、抑止手段２
３が制御器２２の機能を抑止するという構成でなく、抑
止手段２３を何らかのフィルタで構成して制御器２２の
入力側に入れ、運転指令信号Ｓｕの内、運転開始・停
止、設定湯温のアップ・ダウン以外のものを制御器２２
に入力させないようにして実質的に制御器２２の機能を
抑止する構成にしても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る給湯器リモコンシステ
ムの原理説明図である。

【符号の説明】

１専用コントローラ２給湯器１２コード信号発生回路（コード信号発生手段）２３抑止手段２４コード信号合致手段Ａ給湯器リモコンシステムＳｃコード信号Ｓ１デジタル信号（電気信号）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】運転指令を電気信号に変換するコントロ
ーラと給湯器とを電気接続し、前記運転指令に基づいて
前記給湯器を運転する、給湯器リモコンシステムにおい
て、給湯運転開始・停止、温度設定等、最低限の運転を行う
運転指令に対応する電気信号を、専用コントローラと他
の給湯器用のコントローラとの間で共通のものにし、前記コントローラ側に、固有のコード信号を発生するコ
ード信号発生手段を設け、送られて来たコード信号が前記専用コントローラのもの
と合致しているか否かを判定するコード信号合致手段
と、上記最低限の運転を行う運転指令以外の運転指令を
無効にする抑止手段とを前記給湯器側に設け、前記コード信号合致手段が合致していないと判定した場
合に前記抑止手段を動作させることを特徴とする給湯器
リモコンシステム。