JPH0563528A - 波形歪補正装置 - Google Patents
波形歪補正装置Info
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- JPH0563528A JPH0563528A JP3250488A JP25048891A JPH0563528A JP H0563528 A JPH0563528 A JP H0563528A JP 3250488 A JP3250488 A JP 3250488A JP 25048891 A JP25048891 A JP 25048891A JP H0563528 A JPH0563528 A JP H0563528A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/38—Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
- H04L25/40—Transmitting circuits; Receiving circuits
- H04L25/49—Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
- H04L25/4904—Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using self-synchronising codes, e.g. split-phase codes
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- Signal Processing (AREA)
- Pulse Circuits (AREA)
- Dc Digital Transmission (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 受信データの“1”、“0”の波形歪を、デ
ジタル的にほぼ正確に補正する。 【構成】 遅延手段23から、入力信号が所定の短い時
間ずつ遅延された複数の遅延信号を得る。その複数の遅
延信号のうちの複数個の遅延信号を選択手段24により
選択する。選択された複数個の遅延信号を合成手段25
で合成し、入力信号の補正信号を得る。この合成手段2
5からの補正信号の“1”の状態の時間間隔の長さの累
積値と“0”の状態の時間間隔の長さの累積値との差異
を検出手段30で検出し、この検出手段30の検出出力
に基づいて、選択手段及び合成手段を制御し、補正信号
が“1”の状態の時間間隔の長さの累積値と、“0”の
状態の時間間隔の長さの累積値とが等しくなるように補
正する。
ジタル的にほぼ正確に補正する。 【構成】 遅延手段23から、入力信号が所定の短い時
間ずつ遅延された複数の遅延信号を得る。その複数の遅
延信号のうちの複数個の遅延信号を選択手段24により
選択する。選択された複数個の遅延信号を合成手段25
で合成し、入力信号の補正信号を得る。この合成手段2
5からの補正信号の“1”の状態の時間間隔の長さの累
積値と“0”の状態の時間間隔の長さの累積値との差異
を検出手段30で検出し、この検出手段30の検出出力
に基づいて、選択手段及び合成手段を制御し、補正信号
が“1”の状態の時間間隔の長さの累積値と、“0”の
状態の時間間隔の長さの累積値とが等しくなるように補
正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばバイフェイズ
マーク方式で変調されて伝送された信号の受信信号の時
間歪の補正を行う場合に適用して好適な波形歪補正装置
に関する。
マーク方式で変調されて伝送された信号の受信信号の時
間歪の補正を行う場合に適用して好適な波形歪補正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルオーディオ機器間の相互接続に
用いるものであって、シリアルデータ伝送方式、自己同
期伝送方式のインターフェイスとして、EIAJCP−
340が知られている。
用いるものであって、シリアルデータ伝送方式、自己同
期伝送方式のインターフェイスとして、EIAJCP−
340が知られている。
【0003】このデジタルオーディオインターフェイス
の規格においては、変調方式としてのチャンネルコーデ
ィング方式には、バイフェイズマーク方式が用いられて
いる。図5は、このバイフェイズマーク符号を説明する
ためのもので、図5Aは変調クロック(2倍ビットレー
ト)、図5BはNRZ符号表現のソースデータ、図5C
はそのバイフェイズマーク符号である。
の規格においては、変調方式としてのチャンネルコーデ
ィング方式には、バイフェイズマーク方式が用いられて
いる。図5は、このバイフェイズマーク符号を説明する
ためのもので、図5Aは変調クロック(2倍ビットレー
ト)、図5BはNRZ符号表現のソースデータ、図5C
はそのバイフェイズマーク符号である。
【0004】同図から明らかなように、バイフェイズマ
ーク符号は、変調クロックの一周期をT(1/2ビット
クロック周期)としたとき、ソースデータの「1」,
「0」を、信号の“1”,“0”の反転時間が1T周期
か、2T周期かにより表わす変調方式である。図5Cで
は、ソースデータの「1」は、信号の“1”,“0”の
反転時間が1T周期として表わされ、ソースデータの
「0」は、信号の“1”,“0”の反転時間が2T周期
として表わされている。
ーク符号は、変調クロックの一周期をT(1/2ビット
クロック周期)としたとき、ソースデータの「1」,
「0」を、信号の“1”,“0”の反転時間が1T周期
か、2T周期かにより表わす変調方式である。図5Cで
は、ソースデータの「1」は、信号の“1”,“0”の
反転時間が1T周期として表わされ、ソースデータの
「0」は、信号の“1”,“0”の反転時間が2T周期
として表わされている。
【0005】このバイフェイズマーク方式は、信号の
“1”の時間間隔の長さの累積値と,“0”の時間間隔
の累積値とが等しくなり、伝送ラインのDC(直流)成
分を最小にできる変調方式である。また、伝送データ信
号からのクロック再生が容易な変調方式である。
“1”の時間間隔の長さの累積値と,“0”の時間間隔
の累積値とが等しくなり、伝送ラインのDC(直流)成
分を最小にできる変調方式である。また、伝送データ信
号からのクロック再生が容易な変調方式である。
【0006】また、このデジタルオーディオインターフ
ェイスの規格の信号フォーマットは、図7のようになっ
ている。すなわち、図7の例はデジタルオーディオデー
タが2チャンネルステレオの場合の例で、フレーム0か
らフレーム191までの192個のフレームで1ブロッ
クが構成されている。
ェイスの規格の信号フォーマットは、図7のようになっ
ている。すなわち、図7の例はデジタルオーディオデー
タが2チャンネルステレオの場合の例で、フレーム0か
らフレーム191までの192個のフレームで1ブロッ
クが構成されている。
【0007】そして、1フレームは2つのサブフレーム
から構成されており、この2チャンネルステレオの場
合、1フレームの前半のサブフレームにチャンネル1
(例えば左チャンネル)が、後半のサブフレームにチャ
ンネル2(例えば右チャンネル)が割り当てられる。サ
ブフレームは32ビット(変調クロックの64個分)か
らなる。
から構成されており、この2チャンネルステレオの場
合、1フレームの前半のサブフレームにチャンネル1
(例えば左チャンネル)が、後半のサブフレームにチャ
ンネル2(例えば右チャンネル)が割り当てられる。サ
ブフレームは32ビット(変調クロックの64個分)か
らなる。
【0008】そして、各サブフレームの先頭の4ビット
として付加データとしてのプリアンブルが挿入される。
このプリアンブルは、サブフレーム及びブロックの同期
化と識別のために用いられるもので、このプリアンブル
としては、前述したデータのバイフェイズマーク符号と
して現れない特殊なパターンが用いられる。
として付加データとしてのプリアンブルが挿入される。
このプリアンブルは、サブフレーム及びブロックの同期
化と識別のために用いられるもので、このプリアンブル
としては、前述したデータのバイフェイズマーク符号と
して現れない特殊なパターンが用いられる。
【0009】この場合、1フレームの前半のサブフレー
ムと後半のサブフレームを識別するため、両サブフレー
ムのプリアンブルは異なるパターンとされる。また、1
ブロックの先頭のサブフレームのプリアンブルも、他の
サブフレームと識別するため、他とは異なるパターンが
用いられる。このためプリアンブルとしては、3種類の
同期パターンB,M,Wが用意される。
ムと後半のサブフレームを識別するため、両サブフレー
ムのプリアンブルは異なるパターンとされる。また、1
ブロックの先頭のサブフレームのプリアンブルも、他の
サブフレームと識別するため、他とは異なるパターンが
用いられる。このためプリアンブルとしては、3種類の
同期パターンB,M,Wが用意される。
【0010】図6は、この3種類のパターンのプリアン
ブルB,M,Wを示すものである。同図に示すように、
先行するバイフェイズマーク符号としてのシンボルデー
タが「0」か「1」かで、2種類のパターンがそれぞれ
のプリアンブルB,M,Wについて設定されているが、
信号の極性が異なるだけで基本的にはそれぞれ同じパタ
ーンである。
ブルB,M,Wを示すものである。同図に示すように、
先行するバイフェイズマーク符号としてのシンボルデー
タが「0」か「1」かで、2種類のパターンがそれぞれ
のプリアンブルB,M,Wについて設定されているが、
信号の極性が異なるだけで基本的にはそれぞれ同じパタ
ーンである。
【0011】プリアンブルBは、図6に示すように、ブ
ロックの先頭のサブフレームに挿入され、ブロックの同
期化及び識別用に用いられる。プリアンブルMは、各フ
レームの前半のサブフレームであって、ブロックの先頭
以外のものに挿入される。また、プリアンブルWは、各
フレームの後半のサブフレームに挿入されるものであ
る。これらプリアンブルM及びWは、サブフレームの同
期化及び識別用に用いられる。
ロックの先頭のサブフレームに挿入され、ブロックの同
期化及び識別用に用いられる。プリアンブルMは、各フ
レームの前半のサブフレームであって、ブロックの先頭
以外のものに挿入される。また、プリアンブルWは、各
フレームの後半のサブフレームに挿入されるものであ
る。これらプリアンブルM及びWは、サブフレームの同
期化及び識別用に用いられる。
【0012】これらプリアンブルB,M,Wは、図6か
ら明らかなように、極性反転間隔で見ると、始めの極性
反転間隔がバイフェイズマーク符号データとして現れな
いパターンである3Tとなっている。
ら明らかなように、極性反転間隔で見ると、始めの極性
反転間隔がバイフェイズマーク符号データとして現れな
いパターンである3Tとなっている。
【0013】従来、上記のようなバイフェイズマーク変
調された信号の受信に際しては、受信した変調信号に含
まれる変調クロック成分やデータのワード同期成分(プ
リアンブルの3Tの成分)を取り出し、これらの成分を
基準にして例えばPLL回路を用いてデータの変調クロ
ックやデータのビットクロックなどを生成し、これらの
クロックにより変調信号の抽出やデータの復調を行って
いる。
調された信号の受信に際しては、受信した変調信号に含
まれる変調クロック成分やデータのワード同期成分(プ
リアンブルの3Tの成分)を取り出し、これらの成分を
基準にして例えばPLL回路を用いてデータの変調クロ
ックやデータのビットクロックなどを生成し、これらの
クロックにより変調信号の抽出やデータの復調を行って
いる。
【0014】図8は、従来のデータ受信回路の一例のブ
ロック図で、送信部1からのバイフェイズマーク変調信
号は、光ケーブル2などの伝送系を介して受信部3で受
信される。この受信部3では、受信データは伝送系を通
ることにより波形が正弦波状になまっているので、矩形
状に波形整形を行う。この波形整形の方法は、再生信号
の直流レベルをスレッショールド値としてこのスレッシ
ョールド値と受信データとを比較することにより行う。
ロック図で、送信部1からのバイフェイズマーク変調信
号は、光ケーブル2などの伝送系を介して受信部3で受
信される。この受信部3では、受信データは伝送系を通
ることにより波形が正弦波状になまっているので、矩形
状に波形整形を行う。この波形整形の方法は、再生信号
の直流レベルをスレッショールド値としてこのスレッシ
ョールド値と受信データとを比較することにより行う。
【0015】この受信部3からの出力信号は、クロック
成分抽出回路6に供給されて、クロック成分が信号中か
ら抽出される。抽出されたクロック成分は、PLL回路
10の位相比較回路13に供給される。
成分抽出回路6に供給されて、クロック成分が信号中か
ら抽出される。抽出されたクロック成分は、PLL回路
10の位相比較回路13に供給される。
【0016】PLL回路10は、可変周波数発振器(以
下VCOという)11を有し、このVCO11の出力信
号は可変分周回路を構成するカウンタ回路12に供給さ
れる。このカウンタ回路12からは複数通りの周波数の
信号が得られ、そのうちの変調クロック周波数の信号が
位相比較回路13に供給され、クロック成分抽出回路6
からのクロック成分と比較される。そして、この位相比
較回路13からの比較誤差出力がローパスフィルタ14
を介してVCO11に供給され、このVCO11の発振
出力信号がクロック成分抽出回路6の出力信号に同期す
るように制御される。したがって、カウンタ回路12か
らは、受信信号中のクロック成分に同期した各種周波数
の信号が得られることになる。
下VCOという)11を有し、このVCO11の出力信
号は可変分周回路を構成するカウンタ回路12に供給さ
れる。このカウンタ回路12からは複数通りの周波数の
信号が得られ、そのうちの変調クロック周波数の信号が
位相比較回路13に供給され、クロック成分抽出回路6
からのクロック成分と比較される。そして、この位相比
較回路13からの比較誤差出力がローパスフィルタ14
を介してVCO11に供給され、このVCO11の発振
出力信号がクロック成分抽出回路6の出力信号に同期す
るように制御される。したがって、カウンタ回路12か
らは、受信信号中のクロック成分に同期した各種周波数
の信号が得られることになる。
【0017】そして、受信部3からの信号は、また、信
号抽出回路4に供給される。この信号抽出回路4には、
PLL回路10のカウンタ回路12からのクロック信号
が供給され、このクロックに同期して、信号の“1”,
“0”の抽出が行われる。
号抽出回路4に供給される。この信号抽出回路4には、
PLL回路10のカウンタ回路12からのクロック信号
が供給され、このクロックに同期して、信号の“1”,
“0”の抽出が行われる。
【0018】この信号抽出回路4の出力信号はデコード
回路5に供給される。そして、カウンタ回路12からの
デコードのためのクロックがこのクロック回路5に供給
され、バイフェイズマーク符号から元の例えばNRZデ
ータが復号化される。
回路5に供給される。そして、カウンタ回路12からの
デコードのためのクロックがこのクロック回路5に供給
され、バイフェイズマーク符号から元の例えばNRZデ
ータが復号化される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信部3の
出力信号には時間歪が生じることがある。例えばバイフ
ェイズマーク符号の直流レベルは0であるので、受信部
3における波形整形のスレッショールド値は0とされる
が、伝送系や受信素子において直流的なオフセットが生
じたり、スレッショールド値に直流オフセットがある
と、スレッショールド値と受信信号との相対的なレベル
関係が変動するため、信号の“1”となる期間と“0”
となる期間を、正しく復元できずに時間歪を発生してし
まう。
出力信号には時間歪が生じることがある。例えばバイフ
ェイズマーク符号の直流レベルは0であるので、受信部
3における波形整形のスレッショールド値は0とされる
が、伝送系や受信素子において直流的なオフセットが生
じたり、スレッショールド値に直流オフセットがある
と、スレッショールド値と受信信号との相対的なレベル
関係が変動するため、信号の“1”となる期間と“0”
となる期間を、正しく復元できずに時間歪を発生してし
まう。
【0020】例えば図9Aにおいて、スレッショールド
値がth1 のときには信号の“1”または“0”の間隔
(極性反転間隔)は、図9Bに示すように正しく再現さ
れるが、スレッショールド値がth2 のようにずれたとき
には、図9Cに示すように信号の“1”,“0”の間隔
に時間歪を生じてしまう。
値がth1 のときには信号の“1”または“0”の間隔
(極性反転間隔)は、図9Bに示すように正しく再現さ
れるが、スレッショールド値がth2 のようにずれたとき
には、図9Cに示すように信号の“1”,“0”の間隔
に時間歪を生じてしまう。
【0021】このように、時間歪が発生すると、図8に
おいて、PLL回路10からのビットクロックにより信
号抽出回路4で信号の“1”,“0”を抽出したので
は、クロックと信号の“1”,“0”とのタイミングが
異なり、信号の抽出誤りを生じる恐れがあった。
おいて、PLL回路10からのビットクロックにより信
号抽出回路4で信号の“1”,“0”を抽出したので
は、クロックと信号の“1”,“0”とのタイミングが
異なり、信号の抽出誤りを生じる恐れがあった。
【0022】これを防止するためには、受信部3からの
信号の時間歪を除去してから信号抽出回路4に受信出力
信号を供給するようにすれば良い。このため、従来、波
形整形して得た矩形波を三角波に変換し、これをローパ
スフィルタに供給することにより、その直流レベルを検
出し、これにより波形整形のスレッショールド値を制御
する方法が用いられることもあった。
信号の時間歪を除去してから信号抽出回路4に受信出力
信号を供給するようにすれば良い。このため、従来、波
形整形して得た矩形波を三角波に変換し、これをローパ
スフィルタに供給することにより、その直流レベルを検
出し、これにより波形整形のスレッショールド値を制御
する方法が用いられることもあった。
【0023】しかし、この方法は、アナログ制御である
ので、調整が厄介であると共に、S/Nが悪くなるの
で、補正に限界があった。その上、受信部3からの信号
波形のすべてが変化するので、プリアンブル中の同期パ
ターン位相もずれてしまう欠点がある。
ので、調整が厄介であると共に、S/Nが悪くなるの
で、補正に限界があった。その上、受信部3からの信号
波形のすべてが変化するので、プリアンブル中の同期パ
ターン位相もずれてしまう欠点がある。
【0024】この発明は、上記の問題点を解決できるよ
うにした波形歪補正装置を提供することを目的とする。
うにした波形歪補正装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による波形歪補正装置は、後述の実施例の
参照符号を対応させると、信号の立ち上がりから立ち下
がりまで(信号が“1”の状態)の時間間隔の長さの累
積値と、前記信号の立ち下がりから立ち上がりまで(信
号が“0”の状態)の時間間隔の長さの累積値とが等し
くなるように変調された入力信号が供給され、前記時間
間隔より短い所定時間ずつ遅延された複数の遅延信号を
得る遅延手段23と、この遅延手段23からの複数の遅
延信号の内の複数個の遅延信号を選択する選択手段24
と、この選択手段24からの選択された複数個の遅延信
号を合成することにより、前記入力信号が“1”の状態
の時間間隔の長さ及び/または前記入力信号が“0”の
状態の時間間隔の長さを前記所定時間単位で補正した補
正信号を得る合成手段25と、この合成手段25からの
補正信号が“1”の状態の時間間隔の長さと“0”の状
態の時間間隔の長さとの差異を検出する検出手段31
と、この検出手段30の検出出力に基づいて、補正信号
が“1”の状態の時間間隔の長さの累積値と、“0”の
状態の時間間隔の長さの累積値とが等しくなるように、
選択手段24における前記複数個の遅延信号の選択動作
及び合成手段25における合成動作を制御する制御信号
発生手段32,33とを備える。
め、この発明による波形歪補正装置は、後述の実施例の
参照符号を対応させると、信号の立ち上がりから立ち下
がりまで(信号が“1”の状態)の時間間隔の長さの累
積値と、前記信号の立ち下がりから立ち上がりまで(信
号が“0”の状態)の時間間隔の長さの累積値とが等し
くなるように変調された入力信号が供給され、前記時間
間隔より短い所定時間ずつ遅延された複数の遅延信号を
得る遅延手段23と、この遅延手段23からの複数の遅
延信号の内の複数個の遅延信号を選択する選択手段24
と、この選択手段24からの選択された複数個の遅延信
号を合成することにより、前記入力信号が“1”の状態
の時間間隔の長さ及び/または前記入力信号が“0”の
状態の時間間隔の長さを前記所定時間単位で補正した補
正信号を得る合成手段25と、この合成手段25からの
補正信号が“1”の状態の時間間隔の長さと“0”の状
態の時間間隔の長さとの差異を検出する検出手段31
と、この検出手段30の検出出力に基づいて、補正信号
が“1”の状態の時間間隔の長さの累積値と、“0”の
状態の時間間隔の長さの累積値とが等しくなるように、
選択手段24における前記複数個の遅延信号の選択動作
及び合成手段25における合成動作を制御する制御信号
発生手段32,33とを備える。
【0026】
【作用】信号の“1”の状態の時間間隔の長さの累積値
と、“0”の状態の時間間隔の長さの累積値とが等しく
なるように複数個の遅延信号が合成される。この結果、
補正信号としては、入力信号の“1”の状態の時間間隔
の長さと、“0”の状態の時間間隔の長さとがそれぞれ
正しく補正された信号が得られる。
と、“0”の状態の時間間隔の長さの累積値とが等しく
なるように複数個の遅延信号が合成される。この結果、
補正信号としては、入力信号の“1”の状態の時間間隔
の長さと、“0”の状態の時間間隔の長さとがそれぞれ
正しく補正された信号が得られる。
【0027】この場合、遅延手段からの所定時間ずつ遅
延された複数個の遅延信号が合成されて、波形歪が補正
されるものであり、前記所定時間の範囲の精度でデジタ
ル的に補正が行われるものである。
延された複数個の遅延信号が合成されて、波形歪が補正
されるものであり、前記所定時間の範囲の精度でデジタ
ル的に補正が行われるものである。
【0028】
【実施例】以下、この発明による波形歪補正装置の一実
施例を、前述したバイフェイズマーク変調されて伝送さ
れたデジタルオーディオデータの受信信号に適用した場
合を例にとって、図を参照しながら説明する。
施例を、前述したバイフェイズマーク変調されて伝送さ
れたデジタルオーディオデータの受信信号に適用した場
合を例にとって、図を参照しながら説明する。
【0029】図1は、この例の波形歪補正装置を含むデ
ータ受信装置の一実施例のブロック図、図2及び図3は
その動作説明のためのタイムチャートである。図2は信
号の“1”の間隔が短く、“0”の間隔が長くなった場
合、図3は信号の“1”の間隔が長く、“1”の間隔が
短くなった場合である。
ータ受信装置の一実施例のブロック図、図2及び図3は
その動作説明のためのタイムチャートである。図2は信
号の“1”の間隔が短く、“0”の間隔が長くなった場
合、図3は信号の“1”の間隔が長く、“1”の間隔が
短くなった場合である。
【0030】図1において、受信されたバイフェイズマ
ーク符号データIBは、入力端子21を通じて遅延回路2
3に供給される。波形歪修整回路20に供給される。こ
の波形歪修整回路20派、遅延回路23と、選択回路2
4と、合成回路25とからなり、入力データIBは遅延回
路23に供給される。
ーク符号データIBは、入力端子21を通じて遅延回路2
3に供給される。波形歪修整回路20に供給される。こ
の波形歪修整回路20派、遅延回路23と、選択回路2
4と、合成回路25とからなり、入力データIBは遅延回
路23に供給される。
【0031】遅延回路23は、この例の場合、2個のシ
フトレジスタ231と232とで構成され、入力バイフ
ェイズマーク符号データIBは、シフトレジスタ231の
入力端に供給され、このシフトレジスタ231の出力Q
7がシフトレジスタ232の入力端に供給される。そし
て、入力端子22を通じて高い周波数のクロックHCK
(図2B及び図3B)がシフトレジスタ231及び23
2のクロック端子に供給される。
フトレジスタ231と232とで構成され、入力バイフ
ェイズマーク符号データIBは、シフトレジスタ231の
入力端に供給され、このシフトレジスタ231の出力Q
7がシフトレジスタ232の入力端に供給される。そし
て、入力端子22を通じて高い周波数のクロックHCK
(図2B及び図3B)がシフトレジスタ231及び23
2のクロック端子に供給される。
【0032】この例の場合、図2及び図3に示すよう
に、クロックHCK は、ビットクロックCKIBの1/16の
周期τ(=T/8)とされている。したがって、シフト
レジスタ231の出力Q0〜Q7は、入力データIBがそ
れぞれ順次τずつ遅延された信号となる。そして、この
例の場合、シフトレジスタ231の出力Q7は、入力デ
ータIBが丁度1Tだけ遅延された信号CNST(図2D及び
図3D)となる。したがって、シフトレジスタ232の
出力Q0〜Q7は、入力データIBが1Tよりさらに順次
τずつ遅延された信号となる。
に、クロックHCK は、ビットクロックCKIBの1/16の
周期τ(=T/8)とされている。したがって、シフト
レジスタ231の出力Q0〜Q7は、入力データIBがそ
れぞれ順次τずつ遅延された信号となる。そして、この
例の場合、シフトレジスタ231の出力Q7は、入力デ
ータIBが丁度1Tだけ遅延された信号CNST(図2D及び
図3D)となる。したがって、シフトレジスタ232の
出力Q0〜Q7は、入力データIBが1Tよりさらに順次
τずつ遅延された信号となる。
【0033】この遅延回路23からの複数個の遅延信号
は、選択回路24に供給される。この例の場合、この選
択回路24は、2個のセレクタ241及び242で構成
されており、シフトレジスタ231の出力Q0〜Q7が
セレクタ241に供給され、シフトレジスタ232の出
力Q0〜Q7がセレクタ242に供給される。
は、選択回路24に供給される。この例の場合、この選
択回路24は、2個のセレクタ241及び242で構成
されており、シフトレジスタ231の出力Q0〜Q7が
セレクタ241に供給され、シフトレジスタ232の出
力Q0〜Q7がセレクタ242に供給される。
【0034】セレクタ241は、後述する選択制御信号
により制御されてシフトレジスタ231の出力Q0〜Q
7のうちのいずれか1つの信号を選択する。また、セレ
クタ242は、同様に選択制御信号により制御されてシ
フトレジスタ232の出力Q0〜Q7のうちのいずれか
1つの信号を選択する。選択回路24は、このセレクタ
241の出力信号DIB1と、セレクタ242の出力信号DI
B2と、シフトレジスタ231の出力Q7である信号CNST
とを、その選択出力信号として出力する。
により制御されてシフトレジスタ231の出力Q0〜Q
7のうちのいずれか1つの信号を選択する。また、セレ
クタ242は、同様に選択制御信号により制御されてシ
フトレジスタ232の出力Q0〜Q7のうちのいずれか
1つの信号を選択する。選択回路24は、このセレクタ
241の出力信号DIB1と、セレクタ242の出力信号DI
B2と、シフトレジスタ231の出力Q7である信号CNST
とを、その選択出力信号として出力する。
【0035】選択回路24のこれらの出力信号は、合成
回路25に供給される。この合成回路25は、この例の
場合、オア回路251と、アンド回路252と、スイッ
チ回路253とからなっている。
回路25に供給される。この合成回路25は、この例の
場合、オア回路251と、アンド回路252と、スイッ
チ回路253とからなっている。
【0036】オア回路251にはセレクタ241の出力
DIB1と信号CNSTとが供給される。このオア回路251
は、入力データIBの“1”の間隔が短くなったとき、そ
の間隔を増加させた補正信号IBORを出力する。また、ア
ンド回路252にはセレクタ242の出力DIB2と信号CN
STとが供給される。このアンド回路252は、入力デー
タIBの“1”の間隔が長くなったとき、その間隔を狭め
た補正信号IBANを出力する。スイッチ回路253は、オ
ア回路251の出力IBORと、アンド回路252の出力IB
ANとのいずれを合成出力IBCRとして出力するかを後述の
切り換え制御信号により決定する。
DIB1と信号CNSTとが供給される。このオア回路251
は、入力データIBの“1”の間隔が短くなったとき、そ
の間隔を増加させた補正信号IBORを出力する。また、ア
ンド回路252にはセレクタ242の出力DIB2と信号CN
STとが供給される。このアンド回路252は、入力デー
タIBの“1”の間隔が長くなったとき、その間隔を狭め
た補正信号IBANを出力する。スイッチ回路253は、オ
ア回路251の出力IBORと、アンド回路252の出力IB
ANとのいずれを合成出力IBCRとして出力するかを後述の
切り換え制御信号により決定する。
【0037】スイッチ回路253からの合成出力IBCR
は、波形歪検出回路30に供給される。この波形歪検出
回路30は、アップダウンカウンタ31と、歪判別回路
32と、アップダウンカウンタ33とから構成される。
は、波形歪検出回路30に供給される。この波形歪検出
回路30は、アップダウンカウンタ31と、歪判別回路
32と、アップダウンカウンタ33とから構成される。
【0038】そして、合成出力IBCRは、アップダウンカ
ウンタ31にアップダウン制御信号として供給される。
このアップダウンカウンタ31のクロック端子には、高
速のクロックこの例ではクロックHCK が供給されてい
る。カウンタ31は、出力IBCRが“1”のときには、ク
ロックHCK をアップカウントし、出力IBCRが“0”のと
きには、クロックHCK をダウンカウントする。
ウンタ31にアップダウン制御信号として供給される。
このアップダウンカウンタ31のクロック端子には、高
速のクロックこの例ではクロックHCK が供給されてい
る。カウンタ31は、出力IBCRが“1”のときには、ク
ロックHCK をアップカウントし、出力IBCRが“0”のと
きには、クロックHCK をダウンカウントする。
【0039】また、このカウンタ31は、入力端子34
からの低速のクロックLCK 例えばビットクロックCKIBの
整数倍の周期のクロックによりプリセット(リセットで
もよい)される。したがって、アップダウンカウンタ3
1は、このプリセット値からクロックHCK をアップカウ
ントまたはダウンカウントする。そして、次のプリセッ
トの直前では、このカウンタ31のカウント値は、低速
クロックLCK の1周期間での出力IBCRの“1”の間隔の
累積値と“0”の間隔の累積値との差に応じたカウント
値(前記差はプリセット値からの差として現れる)とな
る。
からの低速のクロックLCK 例えばビットクロックCKIBの
整数倍の周期のクロックによりプリセット(リセットで
もよい)される。したがって、アップダウンカウンタ3
1は、このプリセット値からクロックHCK をアップカウ
ントまたはダウンカウントする。そして、次のプリセッ
トの直前では、このカウンタ31のカウント値は、低速
クロックLCK の1周期間での出力IBCRの“1”の間隔の
累積値と“0”の間隔の累積値との差に応じたカウント
値(前記差はプリセット値からの差として現れる)とな
る。
【0040】バイフェイズマーク符号は、信号の“1”
の時間間隔の累積値と“0”の時間間隔の累積値とが等
しくなるものであるので、時間歪がなければアップダウ
ンカウンタ31のカウント値はプリセット値になる。ア
ップダウンカウンタ31のカウント値がプリセット値か
らずれているときには、出力IBCRにはそのずれに応じた
時間歪が生じていることになる。
の時間間隔の累積値と“0”の時間間隔の累積値とが等
しくなるものであるので、時間歪がなければアップダウ
ンカウンタ31のカウント値はプリセット値になる。ア
ップダウンカウンタ31のカウント値がプリセット値か
らずれているときには、出力IBCRにはそのずれに応じた
時間歪が生じていることになる。
【0041】このアップダウンカウンタ31のカウント
値は、クロックLCKによりプリセットされる前に、この
クロックLCK のタイミングで歪判別回路32に転送され
る。この歪判別回路32では、波形歪修整回路20での
最小修整単位より、アップダウンカウンタ31のカウン
ト値とプリセット値との差が大きくなったか否かを検出
し、その検出出力HOLDがアップダウンカウンタ33のイ
ネーブル端子に供給される。
値は、クロックLCKによりプリセットされる前に、この
クロックLCK のタイミングで歪判別回路32に転送され
る。この歪判別回路32では、波形歪修整回路20での
最小修整単位より、アップダウンカウンタ31のカウン
ト値とプリセット値との差が大きくなったか否かを検出
し、その検出出力HOLDがアップダウンカウンタ33のイ
ネーブル端子に供給される。
【0042】アップダウンカウンタ33は、この出力HO
LDを受けて、アップダウンカウンタ31のカウント値と
そのプリセット値との差が波形歪修整回路での最小修整
単位より小さいときには、カウント動作を停止して、こ
のアップダウンカウンタ33のカウント値はホールドす
る。
LDを受けて、アップダウンカウンタ31のカウント値と
そのプリセット値との差が波形歪修整回路での最小修整
単位より小さいときには、カウント動作を停止して、こ
のアップダウンカウンタ33のカウント値はホールドす
る。
【0043】また、歪判別回路32は、カウンタ31の
カウント値がプリセット値より大きくなったか、あるい
は小さくなったかにより出力IBCRの“1”の間隔が長い
のか、“0”の間隔が長いのかの歪の方向を検出し、そ
の検出出力UDCTをアップダウンカウンタ33のアップダ
ウン制御端子に供給する。
カウント値がプリセット値より大きくなったか、あるい
は小さくなったかにより出力IBCRの“1”の間隔が長い
のか、“0”の間隔が長いのかの歪の方向を検出し、そ
の検出出力UDCTをアップダウンカウンタ33のアップダ
ウン制御端子に供給する。
【0044】アップダウンカウンタ33のクロック端子
には、入力端子34からの低速のクロックLCK が供給さ
れている。したがって、アップダウンカウンタ33は、
アップダウンカウンタ31のカウント値とそのプリセッ
ト値との差が波形歪修整回路での最小修整単位より大き
いときには、出力UDCTの状態に応じてクロックLCK をア
ップまたはダウンカウントする。
には、入力端子34からの低速のクロックLCK が供給さ
れている。したがって、アップダウンカウンタ33は、
アップダウンカウンタ31のカウント値とそのプリセッ
ト値との差が波形歪修整回路での最小修整単位より大き
いときには、出力UDCTの状態に応じてクロックLCK をア
ップまたはダウンカウントする。
【0045】そして、このアップダウンカウンタ33の
カウント値出力の一部が選択回路24に、その選択制御
信号として供給され、また、カートリッジ出力の他の一
部がスイッチ回路253に、その切り換え制御信号とし
て供給される。そして、この制御のフィードバックルー
プにより、スイッチ回路253からの出力信号IBCRの
“1”の間隔の累積値と“0”の間隔の累積値とが等し
くなるように合成出力IBCRの“1”の間隔の長さと
“0”の間隔の長さとが補正される。
カウント値出力の一部が選択回路24に、その選択制御
信号として供給され、また、カートリッジ出力の他の一
部がスイッチ回路253に、その切り換え制御信号とし
て供給される。そして、この制御のフィードバックルー
プにより、スイッチ回路253からの出力信号IBCRの
“1”の間隔の累積値と“0”の間隔の累積値とが等し
くなるように合成出力IBCRの“1”の間隔の長さと
“0”の間隔の長さとが補正される。
【0046】すなわち、例えば図2Cに示すように、入
力バイフェイズマーク符号データIBが、“0”の間隔が
長く、“1”の間隔が短い信号であったときには、スイ
ッチ回路253は、端子a側に接続されてオア回路25
1からの出力IBORを得る状態となる。オア回路251に
は、入力データIBが1Tだけ遅延された出力CNST(図2
D)とセレクタ241からの歪量に応じた遅延量のセレ
クト出力DIB1(図2E)とが供給されているので、オア
回路251からは歪量に応じて“1”の間隔が長くな
り、“0”の間隔が短くなる両者の論理和出力IBOR(図
2F)が得られる。このとき、カウンタ33のカウント
値が大きい(“1”の間隔が長いほうに大きくずれてい
る)ほど、セレクタ241からは、出力CNSTから位相的
によりずれた信号が出力DIB1として選択される。
力バイフェイズマーク符号データIBが、“0”の間隔が
長く、“1”の間隔が短い信号であったときには、スイ
ッチ回路253は、端子a側に接続されてオア回路25
1からの出力IBORを得る状態となる。オア回路251に
は、入力データIBが1Tだけ遅延された出力CNST(図2
D)とセレクタ241からの歪量に応じた遅延量のセレ
クト出力DIB1(図2E)とが供給されているので、オア
回路251からは歪量に応じて“1”の間隔が長くな
り、“0”の間隔が短くなる両者の論理和出力IBOR(図
2F)が得られる。このとき、カウンタ33のカウント
値が大きい(“1”の間隔が長いほうに大きくずれてい
る)ほど、セレクタ241からは、出力CNSTから位相的
によりずれた信号が出力DIB1として選択される。
【0047】なお、波形歪が大きくなり、“1”の間隔
が最小の間隔1Tの1/2以下になると、単に2つの信
号の論理和を取っただけでは両信号の間が“1”になら
ない。このような場合には、図2Gに示すように中程度
に遅延した信号(セレクタをさらに設けて、この信号も
選択するようにして良い)をさらにオア回路251に供
給するようにすれば良い。
が最小の間隔1Tの1/2以下になると、単に2つの信
号の論理和を取っただけでは両信号の間が“1”になら
ない。このような場合には、図2Gに示すように中程度
に遅延した信号(セレクタをさらに設けて、この信号も
選択するようにして良い)をさらにオア回路251に供
給するようにすれば良い。
【0048】次に、例えば図3Cに示すように、入力バ
イフェイズマーク符号データIBが、“1”の間隔が長
く、“0”の間隔が短い信号であったときには、スイッ
チ回路253は、端子b側に接続されてアンド回路25
2からの出力IBANを得る状態となる。アンド回路252
には、入力データIBが1Tだけ遅延された出力CNST(図
3D)とセレクタ242からの歪量に応じた遅延量のセ
レクト出力DIB2(図3E)とが供給されているので、ア
ンド回路252からは歪量に応じて“0”の間隔が長く
なり、“1”の間隔が短くなる両者の論理積出力IBAN
(図3F)が得られる。このとき、カウンタ33のカウ
ント値が大きい(“1”の間隔が長いほうに大きくずれ
ている)ときには、セレクタ241からは、出力CNSTか
ら位相的によりずれた信号が出力DIB2として選択され
る。
イフェイズマーク符号データIBが、“1”の間隔が長
く、“0”の間隔が短い信号であったときには、スイッ
チ回路253は、端子b側に接続されてアンド回路25
2からの出力IBANを得る状態となる。アンド回路252
には、入力データIBが1Tだけ遅延された出力CNST(図
3D)とセレクタ242からの歪量に応じた遅延量のセ
レクト出力DIB2(図3E)とが供給されているので、ア
ンド回路252からは歪量に応じて“0”の間隔が長く
なり、“1”の間隔が短くなる両者の論理積出力IBAN
(図3F)が得られる。このとき、カウンタ33のカウ
ント値が大きい(“1”の間隔が長いほうに大きくずれ
ている)ときには、セレクタ241からは、出力CNSTか
ら位相的によりずれた信号が出力DIB2として選択され
る。
【0049】なお、この場合にも波形歪が大きくなり、
“0”の間隔が最小の間隔1Tの1/2以下になると、
単に2つの信号の論理積を取っただけでは両信号の間が
“0”にならない。このような場合には、図3Gに示す
ように中程度に遅延した信号(セレクタをさらに設け
て、この信号も選択するようにして良い)をさらにアン
ド回路252に供給するようにすれば良い。
“0”の間隔が最小の間隔1Tの1/2以下になると、
単に2つの信号の論理積を取っただけでは両信号の間が
“0”にならない。このような場合には、図3Gに示す
ように中程度に遅延した信号(セレクタをさらに設け
て、この信号も選択するようにして良い)をさらにアン
ド回路252に供給するようにすれば良い。
【0050】以上のようにして、スイッチ回路253か
らは波形歪が補正された出力IBCRが得られる。この出力
IBCRは、デコード回路26に供給され、PLL回路43
からのデコードのためのクロックによりバイフェイズマ
ーク符号の復号化処理がなされ、復号出力データが出力
端子27に導出される。
らは波形歪が補正された出力IBCRが得られる。この出力
IBCRは、デコード回路26に供給され、PLL回路43
からのデコードのためのクロックによりバイフェイズマ
ーク符号の復号化処理がなされ、復号出力データが出力
端子27に導出される。
【0051】この場合、スイッチ回路253の出力IBCR
は、図4Cにも示すように、入力データIB(図4B)が
1Tだけ遅延された波形歪のない信号である。そこで、
この例においては、この出力IBCRから同期パターンの検
出のためのゲート信号GT(図4D)を形成し、同期パタ
ーンの確実な検出を可能にしている。
は、図4Cにも示すように、入力データIB(図4B)が
1Tだけ遅延された波形歪のない信号である。そこで、
この例においては、この出力IBCRから同期パターンの検
出のためのゲート信号GT(図4D)を形成し、同期パタ
ーンの確実な検出を可能にしている。
【0052】すなわち、入力端子21を通じた入力デー
タIBが同期パターン検出回路41に供給され、スイッチ
回路253からの出力IBCRはゲート信号形成回路42に
供給される。このゲート信号形成回路42では、出力IB
CRの立ち上がり(あるいは立ち下がり)から1.5Tを
経過した時点から例えば1Tの期間、同期パターンのゲ
ート信号GTを“1”に立ち上げる。そして、同期パター
ン検出回路41では、このゲート信号GTが“1”の期間
に、入力データIBの立ち下がり(入力データIBの立ち下
がりから1.5T経過した時点からゲート信号GTを立ち
上げたときは、立ち上がり)があったとき、それを同期
パターンとして検出する。
タIBが同期パターン検出回路41に供給され、スイッチ
回路253からの出力IBCRはゲート信号形成回路42に
供給される。このゲート信号形成回路42では、出力IB
CRの立ち上がり(あるいは立ち下がり)から1.5Tを
経過した時点から例えば1Tの期間、同期パターンのゲ
ート信号GTを“1”に立ち上げる。そして、同期パター
ン検出回路41では、このゲート信号GTが“1”の期間
に、入力データIBの立ち下がり(入力データIBの立ち下
がりから1.5T経過した時点からゲート信号GTを立ち
上げたときは、立ち上がり)があったとき、それを同期
パターンとして検出する。
【0053】この同期パターンの検出出力SD(図4E)
は、PLL回路43に、その同期の基準信号として供給
される。PLL回路43からは、この出力SDに位相同期
したクロックが得られ、これがデコード回路26に供給
される。デコード回路26では、波形歪が補正されたデ
ータIBCRが、PLL回路43からのクロックに基づいて
デコードされるので、正確なデコード処理が行われる。
は、PLL回路43に、その同期の基準信号として供給
される。PLL回路43からは、この出力SDに位相同期
したクロックが得られ、これがデコード回路26に供給
される。デコード回路26では、波形歪が補正されたデ
ータIBCRが、PLL回路43からのクロックに基づいて
デコードされるので、正確なデコード処理が行われる。
【0054】以上のようにして、入力データに時間歪が
生じて信号の“1”、“0”についての波形歪が生じて
も、デジタル的に入力データの波形歪を補正することが
できる。このため、信号の“1”、“0”の読取りが正
確にできる。なお、実験の結果、信号の“1”または
“0”の間隔が正規のものより1/2に短くなってもこ
れを補正することができることが判明した。そして、例
えばノーマル速度の2倍速でのデータ伝送においての受
信においても、データの読取りができることが確認され
た。
生じて信号の“1”、“0”についての波形歪が生じて
も、デジタル的に入力データの波形歪を補正することが
できる。このため、信号の“1”、“0”の読取りが正
確にできる。なお、実験の結果、信号の“1”または
“0”の間隔が正規のものより1/2に短くなってもこ
れを補正することができることが判明した。そして、例
えばノーマル速度の2倍速でのデータ伝送においての受
信においても、データの読取りができることが確認され
た。
【0055】また、上述の例において、波形歪修整回路
20、合成回路25、波形歪検出回路30のすべてはデ
ジタル回路で構成でき、1個のLSIに集積化すること
ができる。したがって、構成が簡略化でき、その上、ア
ナログ回路のような調整が不要であり、また、S/Nの
問題が生じない。
20、合成回路25、波形歪検出回路30のすべてはデ
ジタル回路で構成でき、1個のLSIに集積化すること
ができる。したがって、構成が簡略化でき、その上、ア
ナログ回路のような調整が不要であり、また、S/Nの
問題が生じない。
【0056】なお、以上の例はデジタルオーディオデー
タの伝送の場合にこの発明を適用した例であるが、この
発明はその他のデジタルデータの伝送データの波形歪の
補正にも適用できることはもちろんである。また、対象
となる変調符号も、バイフェイズマーク符号に限定され
るものでないことはいうまでもない。
タの伝送の場合にこの発明を適用した例であるが、この
発明はその他のデジタルデータの伝送データの波形歪の
補正にも適用できることはもちろんである。また、対象
となる変調符号も、バイフェイズマーク符号に限定され
るものでないことはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力データに時間歪が生じて信号の“1”、“0”
についての波形歪が生じても、デジタル的に入力データ
の波形歪を補正することができる。このため、信号の
“1”、“0”の読取りが正確にできる。
ば、入力データに時間歪が生じて信号の“1”、“0”
についての波形歪が生じても、デジタル的に入力データ
の波形歪を補正することができる。このため、信号の
“1”、“0”の読取りが正確にできる。
【0058】デジタル回路で構成できるので、従来のア
ナログ回路のような調整は不要であり、S/Nの点でも
有利である。
ナログ回路のような調整は不要であり、S/Nの点でも
有利である。
【図1】この発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の例の補正動作の説明のためのタイムチャ
ートである。
ートである。
【図3】図1の例の補正動作の説明のためのタイムチャ
ートである。
ートである。
【図4】図1の例の同期パターン検出動作の説明のため
のタイムチャートである。
のタイムチャートである。
【図5】バイフェイズマーク符号を説明するための図で
ある。
ある。
【図6】プリアンブルのパターンを説明するための図で
ある。
ある。
【図7】デジタルオーディオインターフェイスの一例の
信号フォーマットを説明するための図である。
信号フォーマットを説明するための図である。
【図8】従来のデータ受信回路の一例のブロック図であ
る。
る。
【図9】受信信号の波形整形を説明するための図であ
る。
る。
23 遅延回路 24 選択回路 25 合成回路 30 波形歪検出回路 31 アップダウンカウンタ 32 歪判別回路 33 アップダウンカウンタ 231,232 シフトレジスタ 241,242 セレクタ
Claims (1)
- 【請求項1】 信号の立ち上がりから立ち下がりまでの
時間間隔の長さの累積値と、前記信号の立ち下がりから
立ち上がりまでの時間間隔の長さの累積値とが等しくな
るように変調された入力信号が供給され、前記時間間隔
より短い所定時間ずつ遅延された複数の遅延信号を得る
遅延手段と、 この遅延手段からの前記複数の遅延信号の内の複数個の
遅延信号を選択する選択手段と、 前記選択手段からの前記選択された複数個の遅延信号を
合成することにより、前記入力信号の立ち上がりから立
ち下がりまでの時間間隔の長さ及び/または前記入力信
号の立ち下がりから立ち上がりまでの時間間隔の長さを
前記所定時間単位で補正した補正信号を得る合成手段
と、 この合成手段からの補正信号の立ち上がりから立ち下が
りまでの時間間隔の長さと立ち下がりから立ち上がりま
での時間間隔の長さとの差異を検出する検出手段と、 この検出手段の検出出力に基づいて、前記補正信号の立
ち上がりから立ち下がりまでの時間間隔の長さの累積値
と、立ち下がりから立ち上がりまでの時間間隔の長さの
累積値とが等しくなるように、前記選択手段における前
記複数個の遅延信号の選択動作及び前記合成手段におけ
る合成動作を制御する制御信号を発生する制御信号発生
手段とを備えた波形歪補正装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25048891A JP3371913B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 波形歪補正装置 |
US07/940,102 US5311559A (en) | 1991-09-03 | 1992-09-03 | Apparatus for correcting waveform distortion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25048891A JP3371913B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 波形歪補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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