JPH0563388B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁気テープカセツトを保持するため
のケースに関し、詳細には下部部分と、互いに旋
回されることができるポケツト形状のカバーとを
含むコンパクトカセツトに関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点］ ケースを開けるとき、カセツトが中に置かれる
ポケツト形カバーは180°旋回されることができ
る。カセツトはこの作動中外へ落ちることがあ
る。これを避けるために、オフセツト横断壁
（off set transverse walls）に、それそれ湾曲し
た溝を設けることができその溝の中で蝶番のそう
でなければ普通のノブ（knob）が、対応する外
側の横の壁の上を滑り、且つ穴内の端で係合する
ことが既に知られている。これにより、ケース・
カバーは、約180°の旋回が望ましいけれども約
90°の旋回が可能である。これはドイツ国特許公
告第2366195号において達成されており、この特
許では横の壁の自由端からのピンの距離と同じ旋
回ピンからの距離に配列されている内方向に走つ
ているが溝が下部部分の外即の横の壁内に設けら
れている。対応する形状のうえ（ridge）がカバ
ーの短くされた横断壁上に設けられている。これ
らのうねはカバーが落下するのを防止する。外側
の横の壁は、それ等の低い剛性のために多少の弾
性を有しているので、カバーが、比較的僅かな抵
抗を提供するくさび形うねから上方に旋回すると
き、これらの横の壁は相互から圧力を加えられる
ことができ、そしてカバーはカセツトの重さのた
に約180°回転されることができるで、カセツトは
防止手段にもかわらず除去されることができる。
うねは、ケースが閉じられたとき下部部分におい
てカバーをロツクする機能も引き受けなればなら
ない。これはスナツプ機構が蝶番の旋回支軸
（pivot）に接近しすぎているので適切に達成され
ない。旋回支軸とカバーとの間にこのように形成
された比較的大きいレバー・アーム（leverarm）
のために、カバーは種々の位置において自動的に
開けることができる。

ドイツ国実用新案登録第1952854号はまた、カ
バーを単に90°旋回するだけで開けることのでき
るオーデイオ・テープのリールのための容器につ
いて記述しており、この実用新案登録では側壁の
前部コーナーが基部の近くに、カバーの長手方向
の突起を静置するくぼみを有している。

ドイツ国公開特許第3129559号は、ケースにお
いて、そのケース内に、相互に重ならない湾曲し
た突起が蝶番ピンの回り、及び蝶番ピンを収容す
る穴の回りに設けられているケースについて記述
している。この配置の目的は一方では、基部の対
向する側壁とカバー部分とを離しておくことであ
り、そして他方では、カバーの開放を約90°に限
定するためである。

ドイツ国特許第3149559号によれば、180°にお
いてロツクされることができるケースであつて、
蝶番ピンの旋回支軸と下部部分の基部の前部縁と
の間の距離が蝶番ピンの旋回支軸と背面カバー壁
との間の距離に等しく、そして旋回軸が、ケース
の高さに対して下部部分の基部の方に中心から僅
かにオフセツトしており、従つて背面カバー壁
が、180°だけカバーが開けられたとき下部部分の
基部の前部縁に当たり、且つ背面カバー壁の外部
縁並びに下部部分の基部の前部縁が相互の方に傾
斜がつけられているケースが提供されている。基
部およびカバー部分を旋回角度の関数として強制
的にロツクするために、くぼんだ溝を備えた環状
リムから成るロツキング部材が１つの側壁上に設
けられており、そしてくぼんだ溝内に係合する第
２のロツキング部材が、ドイツ国実用新案登録第
8332322号の教示にしたがつて関連する側壁上に
配置されている。この設計は操作を容易にする
が、この型の容器は生産および組立が困難であ
る。好ましい実施態様において、更に、基部部分
の横の壁の端は設計上半円形であり、コンパク
ト・カセツトの普通の形と異なつた外側デザイン
を生じている。

本発明の目的は、格納容器の閉鎖状態において
も、180°だけ開放された状態でも簡単に、廉価
に、そして同時に信頼できるカバー部分のロツキ
ングを達成することである。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的は、本発明によれば、２つの側壁と、
前部壁と、そして前記側壁の長さの部分上だけに
延びる基部であつて、前記側壁が前記基部の上に
自由に突き出るような基部とを有している開いた
下部部分、ポケツト形のカバーの形状をしてお
り、壁部分が前記下部部分の対応する壁と一緒に
閉じたハウジングを形成するように設計されてい
る上部分、そして前記下部部分とカバーとの間に
あり、前記基部を越えてに自由に突出している前
記下部部分の側壁部分の内側上で２つの対向する
旋回支軸ピンと、前記カバー部分の関連した側壁
内に前記旋回支軸ピンを収容するための穴の形状
の蝶番とを含み；それぞれのくぼんだ溝２が２つ
の旋回支軸ピン１の回りに同心的に形成されてお
り、それぞれの前記くぼんだ溝２が回転方向に半
円形にくさび様式で上昇し、且つ傾斜したステツ
プ３において下降し、あるいは逆にくさび形状で
下降し、そして傾斜したステツプ３において上昇
し、従つて、180度だけオフセツトしており、且
つ同方向に走つている２つの対向する傾斜したス
テツプ３がくぼんだ溝内に配置されており、そし
て半円形にくさび形状で下降し、且つ傾斜したス
テツプにおいて上昇し、又はこの逆でもよいそれ
ぞれの高所５が各々のケースにおける旋回支軸ピ
ンを収容するための２つの穴の周りに同心的に配
置されており、従つて180°だけオフセツトし、か
つ同じ方向に走つている２つの対向する傾斜した
ツテツプ３が、また高所５に設けられていて、前
記高所がくぼんだ溝２と相補的である、180度ま
で開かれることができるテープカセツト、詳細に
はコンパクトカセツトのための格納容器によつて
達成される。

本発明の詳細は特許請求の範囲、詳細な説明、
および添付図面から推論されることができる。

本発明の結果、くぼんだ溝もしくは高所内に配
置された４つのステツプはカバーを約180度旋回
した後、閉鎖状態でもまた開放状態でもクランプ
された位置で相互にロツクされる。

［実施例］ 本発明を添付図面を参照して下記にさらに詳細
に説明する。

好ましくはプラスチツク材料で構成されている
格納容器は、第１図によれば２つの部分、および
Ｂを含む、Ａ部分は下部部分であり、そしてＢ部
分はポケツト形のカバー部分である。カバー部分
は、カバー壁６と、カバー壁６から離れ、且つそ
れと平行のフラツプ（flap）形の壁７と、背面カ
バー壁８と、そしてカバー側面壁９とから成る。
Ａ部分、すなわち格納容器の下部部分は３つの上
方に突き出している側壁と、前部壁１０と、そし
て基部１１とを有しており、そして基部１１は、
カバーの壁７が容器の閉鎖時にくぼみの中、した
がつて基部１１の平面内にあるように切抜かれて
いる。従つてカバーＢの壁７は容器の閉鎖時に容
器の基部壁の１部分となる。

Ａ部分およびＢ部分は、基部を越えて突き出し
ている側壁１２の部分上に形成されている旋回支
軸（pivot）ピン１と、そして側壁９の中に形成
されており、且つ旋回支軸ピン１を収容する穴４
とによつて相互に蝶番止めされる。

第２ａ図に示された如く、旋回支軸ピン１の直
径にほぼ対応する幅を有するくぼんだ溝２が各旋
回支軸ピン１の回りに同心的に設けられている。
このくぼんだ溝２はワンウエイドライブ（one
way drive）を有するフイルツプス（philips）ね
じの頭の形状に設計されており、それは各ケース
内の回転方向でくさび形の軸線方向半円形に上昇
し、そして一旦第３図ではａで示される側面壁１
２の内側の面に達すると、ステツプ３の内に下降
し、そして次に再び上記の方法で上昇し、またも
う一度ステツプの形で下降する。くぼんだ溝２は
したがつて、180°だけオフセツトしており、同じ
方向に走り、そして側面壁１２の厚さほほぼ半分
の深さを有する２つのステツプ３を有する。

明確にするために、第３図は線（第２ａ図）
に沿つて側部壁１２に垂直な平面における断面を
示している。くぼんだ溝２のくさび形の傾きおよ
びステツプ３の下降は明らかに逆方向にも設けら
れることができる。

回転方向でくぼんだ溝２に相補的な半円の形状
で軸線方向に下降しそしてステツプ３の所で上昇
する高所５はカバー部分Ｂの穴４の回りに同心的
に配置されているので（第２ｂ図）、180°だけオ
フセツトしており、且つ同じ方向に走る２つの対
向するステツプがまた形成される。高所５は、幅
およびステツプの深さ寸法に関して、くぼんだ溝
２と同等である。

本発明によるケースの前記の設計はくぼんだ溝
２および高所５の関連するステツプはかんぬき
（latch）の方法で相互に噛み合うことが可能にな
り、またしたがつて、カセツトの閉鎖位置でもま
た180°開放位置でも共に歯止め締めつけ
（catching clamping）機構を形成することが可
能になり（後者の位置では第２ｃ図に示されてい
る）。これは第４図に例示されており、第４図は
組み合された下部部分およびカバー部分を有し、
第２ａ図の線に沿つて側壁９および１２に垂直
な平面における断面図を示している。ケースが多
大な力を加えずに開けられるために、第４図にも
示された如く、ステツプ３が側壁に垂直でなく軽
い傾斜を持つて形成されている。この傾斜の角度
は5°から40°の範囲にあればよく、好ましい実施
態様では側壁９あるいは１２の垂直線に対して
15°である。

本発明は例示の実施態様に限定されず、むしろ
他の実施態様も考慮可能であり、例えば同心的な
くぼんだ溝または蝶番ピンを収容する穴の回りに
形成可能であり、また逆に同心的な高所は、また
蝶番ピン１の回りに配置することができる。さら
にその上、蝶番ピンはカバー部分の側壁上に置く
ことも可能で、また逆に穴を下部部分の側面壁上
に置くこともできる。同様に、カバー部分および
下部部分のステツプ３の方向は任意選択であり、
側壁９および１２の狭い側部に平行な第２ａ図お
よび第２ｂ図に示される位置に限定されない。

最後に、第５ａ図および第５ｂ図の平面図およ
び断面図に指示されており、且つ外側の縁から内
包に斜めに走つている溝１３は、蝶番ピン１を収
容するための穴４が中に配置されているケースの
側面部分の中に設けることができ、この溝１３は
蝶番ピンのための公知の入口傾斜面として、組立
中に下部部分及びカバー部分を結合するのを容易
にする。第５ａ図に示された如く、穴４の回りに
同心的に走つてい高所５は、側面部分の外側の位
置が、溝１３が高所５と会合する地点に到達する
ようにケース内に設計になつているのが好まし
い。従つて、蝶番ピン１を取り囲むくぼんだ溝２
は高所５の傾斜面のレベルに適合しなければなら
ない。

［発明の効果］ 公知の実施態様に対する本発明によるケース
の、利点は以下の通りである： −接触表面、すなわち傾斜したステツプが対照的
に配置され、且つ旋回支軸として蝶番ピンに直
接隣接しているので、これ等は一方において、
蝶番ピンに剪断効果を加えず、また他方におい
て、その短い荷重アーム（arm）のためにブロ
ツク（blocking）効果に打ち勝つために比較的
大きい力を必要とする。

−本発明により提供されたケースの歯止め閉鎖機
構のために、下部部分上の従来の普通の閉鎖ノ
ブおよび対応するカバー部分上の切込み
（undercut）は、製造中に問題を起し、且つ頻
繁な開閉註引つかき傷を生ずるので、不要にす
ることができる。

これらの全ての利点に加えて、本発明によるケ
ースは簡単であり、安価に製造可能であり、そし
て困難なく組み立てられることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、容器の２つの半分が各々相互に分離
されてい入ちる格納容器の斜視図を示している。
第２図は、下部部分の１部分（第２ａ図）と、カ
バー部分（第２ｂ図）と、そして180°解放位置で
の結合した下部部分および上部部分（第２ｃ図）
との拡大斜視図を示している。第３図は第２ａ図
の線に沿つた断面を示している。第４図は、ケ
ースの下部部分および上部部分がロツクした位置
で結合されたときの、第２ａ図の線に沿つた断
面を示している。第５図は、穴を含んでいる側部
部分の特定的な実施態様の平面図５ａおよび断面
５ｂを示している。 １……旋回支軸ピン、２……くぼんだ溝、３…
…ステツプ、４……穴、５……高所、６……カバ
ー壁、７……フラツプ形の壁、８……背面壁、
９，１２……側壁、１０……前部壁、１１……基
部、１３……溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２つの側壁と、１つの前部壁と、そして該側
   壁の長さの部分上だけに延びる基部であつて、該
   側壁が該基の上に自由に突き出るような基部とを
   有している開いた下部部分、ポケツト形のカバー
   の形状をしており、壁部分が該下部部分の対応す
   る壁と一緒に閉たハウジングを形成するように設
   計されている上部分、そして該下部部分と該カバ
   ーとの間にあり、該基部上に自由に突出している
   該下部部分の側壁部分の内側上に相互に対向する
   ２つの旋回支軸ピンと、該カバーの関連した側壁
   内に該旋回支軸ピンを収容するための穴の形状の
   蝶番とを含む180度まで開かれることができる磁
   気テープカセツト、詳細にはコンパクトカセツト
   のための格納容器において、それぞれのくぼんだ
   溝が該２つの旋回支軸ピンの回りに同心的に形成
   されており、該それぞれのくぼんだ溝が回転方向
   に半円形にくさび形状で上昇し、且つ傾斜したス
   テツプで下降し、あるいは逆にくさび形状で下降
   し、且つ傾斜したステツプで上昇し、従つて180°
   だけオフセツトし、且つ同じ方向に走つている２
   つの対向する傾斜したステツプが該くぼんだ溝内
   に配置されており、そして、更に、くさび形状で
   半円形に下降し、且つ斜めに傾斜したステツプで
   上昇する、あるいはその逆に上昇下降するそれぞ
   れの高所が該旋回支軸ピンを収容するための該２
   つの穴の回りに同心的に配置されており、従つて
   180°だけオフセツトし、且つ同じ方向に走つてい
   る２つの対向する傾斜したステツプが該高所内に
   形成されており、該高所が該くぼんだ溝と相補的
   に配置されていることを特徴とする格納容器。 ２ 該ステツプが横の壁の垂直方向に対して約５
   度乃至40度だけ各々傾斜している特許請求の範囲
   第１項記載の格納容器。 ３ 該旋回支軸ピンを収容するための穴が配置さ
   れている側部部分において、そこに配置された同
   心的な高所が、該側部部分の外部縁から内方に走
   り、且つ入口傾斜面として作用する溝がちようど
   該側部部分の外側の高さにおいて該高所に合流す
   るように、設計されており、該蝶番ピンの回りに
   走ついくるくぼんだ溝が該高所の該傾斜面に適合
   されている特許請求の範囲第１項記載の格納容
   器。