JPH0562846A - 電磁機器 - Google Patents

電磁機器

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Publication number
JPH0562846A
JPH0562846A JP3220665A JP22066591A JPH0562846A JP H0562846 A JPH0562846 A JP H0562846A JP 3220665 A JP3220665 A JP 3220665A JP 22066591 A JP22066591 A JP 22066591A JP H0562846 A JPH0562846 A JP H0562846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
coil
coil bobbin
filler
bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP3220665A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Ogino
大助 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Co Ltd
Priority to JP3220665A priority Critical patent/JPH0562846A/ja
Publication of JPH0562846A publication Critical patent/JPH0562846A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、鉄心体の中央脚鉄心とコイル
ボビンとの間のギャップへの充填剤の導入を容易にで
き、それに伴い放熱性を向上できるとともに、唸り音を
少なくできる電磁機器を得ることにある。 【構成】一次コイル32、二次コイル33が巻き付けら
れたコイルボビン31を鉄心体24の中央脚鉄心27に
嵌合した構成を備える安定器本体21と、この本体21
を収納したケース22と、このケース22内に充填され
て硬化された電気絶縁製の充填剤23とを具備した電磁
機器において、前記コイルボビン31が、前記一次コイ
ル32が巻き付けられた第1巻枠36と前記二次コイル
33が巻き付けられた第2巻枠37との間に位置して前
記中央脚鉄心27の長さ方向略中央部を覆うカバー38
部を有し、このカバー部38に前記コイルボビン31の
内外を連通する充填剤通過部42を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば放電灯用安定器等
の電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放電灯用安定器には、磁気漏洩型
構造をなす電磁機器本体を金属製ケース内に収納すると
ともに、このケース内に充填剤を充填して構成されるも
のがある。電磁機器本体を埋め込む充填剤は、液状をな
した状態でケース内に充填されて硬化するものであっ
て、その硬化によって電磁機器本体の放熱の促進と唸り
音の抑制とをするために使用されている。
【0003】この種の電磁機器本体は、一次コイル、二
次コイルが巻き付けられたコイルボビンを鉄心体の中央
脚鉄心に嵌合した構成を備えている。その鉄心体の中央
脚鉄心とコイルボビンとの関係は図8〜図10に示され
ている。
【0004】すなわち、これらの図中符号1は電磁鋼板
を積層してなる中央脚鉄心、2は合成樹脂製のコイルボ
ビンである。コイルボビン2は、第1巻枠3と第2巻枠
4とをカバー部5で一体につないだ成形品であって、こ
れら3者にわたって連続する嵌合孔2aを内部に有して
いる。第1巻枠3には一次巻線6が巻き付けられている
とともに、この巻枠3におけるカバー部5と反対側のフ
ランジ3aには端子台7が一体に形成され、この端子台
7には複数の端子金具8が取付けられている。同様に、
第2巻枠4には二次巻線9が巻き付けられているととも
に、この巻枠4におけるカバー部5と反対側のフランジ
4aには端子台10が一体に形成され、この端子台10
には複数の端子金具11が取付けられている。
【0005】このコイルボビン2はその嵌合孔2aを中
央脚鉄心1に嵌合して取付けられており、その取付けに
よって前記カバー部5は中央脚鉄心1の長さ方向中央部
を覆って設けられる。このカバー部5は図10に示すよ
うに四つの壁部を互いに連続させてなる四角筒状であ
る。そして、カバー部5の外側に一体に延出された延出
板部5a間には図10に示すように一対のパスコア12
が配置されて、それにより所望とする電気特性を得るよ
うになっている。図8〜図10中符号Gは中央脚鉄心1
と嵌合孔2aとの間のギャップである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁機器
本体を用いる従来によれば、ギャップGに対する充填剤
の充填が十分に行き渡らない。すなわち、充填剤の粘度
が比較的高いことと相俟って、ギャップGに対する充填
剤の導入は、図8,図9に夫々実線または点線で描いた
矢印で示すようにコイルボビン2の嵌合孔2aの長さ方
向両端開口から行われるだけであるため、充填剤はギャ
ップG全体には行き渡らないことが多い。そのため、充
填剤のギャップGへの浸入はコイルボビン2の長さ方向
両端開口部付近で止まり、そこで充填剤が硬化する場合
が一般的であり、それに伴い中央脚鉄心1とコイルボビ
ン2との間には、前記ギャップGの一部よりなる空気層
が残る。
【0007】したがって、この空気層による断熱作用で
中央脚鉄心1へのコイルボビン2から熱伝導が妨げられ
て、結果として高い放熱性を得ることが難しいという問
題があるとともに、前記空気層が臨む中央脚鉄心の中央
部分が振動することが可能であり、唸り音を十分に抑制
できないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、鉄心体の中央脚鉄心とコ
イルボビンとの間のギャップへの充填剤の導入を容易に
でき、それに伴い放熱性を向上できるとともに、唸り音
を小さくできる電磁機器を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次コイル、
二次コイルが巻き付けられたコイルボビンを鉄心体の中
央脚鉄心に嵌合した構成を備える電磁機器本体と、この
本体を収納したケースと、このケース内に充填されて硬
化された電気絶縁製の充填剤とを具備した電磁機器にお
いて、前記目的を達成するために、前記コイルボビン
が、前記一次コイルが巻き付けられた第1巻枠と前記二
次コイルが巻き付けられた第2巻枠との間に位置して前
記中央脚鉄心の長さ方向略中央部を覆うカバー部を有
し、このカバー部に前記コイルボビンの内外を連通する
充填剤通過部を形成したものである。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、電磁機器本体を収納した
ケース内への充填剤の充填に伴い、電磁機器本体の中央
脚鉄心とコイルボビンとの間のギャップには、コイルボ
ビンのカバー部に形成した充填剤通過部を通して前記充
填剤が導入され、容易に前記ギャップに浸入する。この
ようにコイルボビンの略中央部から充填剤をギャップに
導入させるので、ギャップ全体に充填剤を行き渡らせ
て、中央脚鉄心とコイルボビンとの間に空気層が形成さ
れることを防止する。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の一実施
例を説明する。
【0012】図7は放電灯用安定器全体の縦断面図を示
している。この図に示されるように放電灯用安定器は、
電磁機器本体としての安定器本体21と、ケース22
と、充填剤23とから形成されている。
【0013】安定器本体21は図6に示されており、鉄
心体24と、ボビン体25と、一対のパスコア26とか
らなる。鉄心体24は、例えばI形の中央脚鉄心27の
両側にコ字形の側脚鉄心28を夫々組合わせて形成され
ている。なお、各鉄心27,28はいずれも所定形状に
打ち抜いた電磁鋼板を多数枚積層してなるものである。
【0014】ボビン体25は、合成樹脂の一体成形品よ
りなるコイルボビン31に、一次コイル32,二次コイ
ル33、および複数の端子金具34,35を取付けて形
成されている。
【0015】すなわち、図1〜図5に示すようにコイル
ボビン31は第1巻枠36および第2巻枠37を備える
とともに、これらの間にカバー部38を一体に設けてい
るとともに、これら3者にわたって連続する角孔からな
る嵌合孔39を有している。第1巻枠36のカバー部3
8と反対側に位置するフランジ36aには端子台40が
一体に突出して設けられており、この端子台40には前
記複数の端子金具34が取付けられている。しかも、第
1巻枠36の巻胴部には被覆銅線などからなる一次コイ
ル32が巻き付けられている。同様に、第2巻枠37の
カバー部38と反対側に位置するフランジ37aには端
子台41が一体に突出して設けられており、この端子台
41には前記複数の端子金具35が取付けられている。
しかも、第2巻枠37の巻胴部には被覆銅線などからな
る二次コイル33が巻き付けられている。
【0016】このボビン体25は、その嵌合孔39を中
央脚鉄心27に嵌合して鉄心体24に取付けられ、それ
によって両巻枠36,37および両コイル32,33の
各一部は、鉄心体24の中央脚鉄心27と側脚鉄心28
と間の形成される空隙部分A(図2参照)に通されてい
る。また、この取付けによってコイルボビン31のカバ
ー部38は中央脚鉄心27の長さ方向略中央部を覆って
位置される。
【0017】前記パスコア26はボビン体25における
両巻枠36,37間に取付けられている。詳しくは、両
巻枠36,37のカバー部38側のフランジ36b,3
7b間に位置し、カバ−部38から一体に延出された延
出板部38aとフランジ36b,37bとで保持され
て、側脚鉄心28の長さ方向中央部に連続するようにし
て取付けられている。パスコア26は短冊状に打ち抜か
れた複数枚の電磁鋼板を積層してなる。
【0018】両巻枠36,37を一体につないだ前記カ
バー部38は、図3に示すように中央脚鉄心27の全周
を覆う四つの壁部を有した四角筒状をなしており、その
うちの側脚鉄心18側の二つの壁部外面には既述のよう
にパスコア26が配置されているとともに、残る二つの
壁部には図1〜図4に示すように任意形状例えば四角形
状の角孔からなる充填剤通過部42が夫々形成されてい
る。パスコア26を設けるためにカバ−部38の幅は比
較的大きく確保されるから、そこに形成される充填剤通
過部42はかなり大きく設けることができる。これら通
過部42はコイルボビン31の長さ方向中間部において
その内部(嵌合孔39)と外部とを連通している。
【0019】図7に示すように前記ケース22は、一端
が開放された底45a付きの筒状をなす金属製ケース本
体45に、その一端開口を蓋体46で塞いで形成されて
いる。このケース22には前記安定器本体21が収納さ
れるものであって、その収納状態において必要な端子金
具34,35に接続されたリード線47,48は底45
aまたは蓋体46を夫々挿通される。前記充填剤23に
は、電気絶縁性の樹脂、例えば比較的粘性が高い不飽和
ポリエステル等が使用される。
【0020】前述の構成の放電灯用安定器は、そのケー
ス22の一端開口を通してケース22内に安定器本体2
1を収納した状態で、このケース22内に液状の充填剤
23を注入充填してから、ケース22に蓋体46を取付
けることにより組立てられるものであり、前記充填剤2
3は充填後に硬化してケース22に対し安定器本体21
を位置決めする。
【0021】そして、前述の充填剤23の充填に伴い、
その一部は中央脚鉄心27とコイルボビン31の嵌合孔
39との間に不可否的に生じるギャップG(図2,図3
参照)全体に行き渡って、中央脚鉄心27の周囲を全体
的に覆う。すなわち、前記ギャップGに対して充填剤2
3は、図5の実線矢印で示すようにコイルボビン31の
両端開口からも夫々導入されて浸入するが、図5の点線
矢印で示すようにコイルボビン31のカバー部38に形
成した充填剤通過部42を主として通って導入されて浸
入する。このように主としてコイルボビン31の略中央
部から充填剤39が積極的にギャップGに入り込むの
で、ギャップG全体に充填剤23が行き渡るものであ
る。
【0022】このようにギャップGへの充填剤23の導
入が容易であるから、中央脚鉄心27とコイルボビン3
1との間に前記ギャップGに起因する断熱空気層が形成
されることを防止できる。したがって、空気層による断
熱作用で中央脚鉄心27へのコイルボビン31からの熱
伝導が妨げられるようなことがなく、ギャップG全体に
詰まった充填剤23の良熱伝導性により、中央脚鉄心2
7へのコイルボビン31からの放熱性を向上できる。こ
れととともに、ギャップG全体に詰まった充填剤23に
より、中央脚鉄心27がその周囲から包囲されるので、
この鉄心27の振動を押さえて唸り音の発生を少なくで
きる。
【0023】なお、前記一実施例ではコイルボビン31
の第1巻枠36と第2巻枠37とは一体につながってい
るが、これら巻枠36,37を個々に成形したものを突
き合わせるように連続させてコイルボビン31としても
良く、その場合、少なくともいずれか一方にカバー部を
設けるとともに、このカバー部に孔または溝からなる充
填剤通過部、または両巻枠に夫々カバー部を設ける場
合、その互いに突当たらない部分間に形成される空隙に
よって充填剤通過部を形成するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の電磁機器に
おいては、コイルボビンと中央脚鉄心との間のギャップ
にコイルボビンの略中央部から充填剤を容易に導入させ
て、中央脚鉄心とコイルボビンとの間に空気層が形成さ
れることがないようにギャップ全体に充填剤を行き渡ら
せることができ、それに伴い中央脚鉄心へのコイルボビ
ンからの放熱性を向上できるとともに、中央脚鉄心の振
動を押さえて唸り音の発生も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り安定器本体を図6中Z
ーZ線に沿って示す断面図。
【図2】同実施例に係りコイルボビンに中央脚鉄心を挿
入した状態を示す平面図。
【図3】同実施例に係り図2のYーY線に沿う断面図。
【図4】同実施例に係りコイルボビンを示す斜視図。
【図5】同実施例に係りコイルボビンに中央脚鉄心を挿
入した状態を示す側面図。
【図6】同実施例に係り安定器本体の全体を示す斜視
図。
【図7】同実施例に係る放電灯用安定器全体を示す縦断
側面図。
【図8】従来例に係る放電灯用安定器のコイルボビンに
中央脚鉄心を挿入した状態を示す側面図。
【図9】同従来例に係りコイルボビンに中央脚鉄心を挿
入した状態を示す平面図。
【図10】同従来例に係り図9のXーX線に沿う断面
図。
【符号の説明】
21…安定器本体(電磁機器本体)、22…ケース、2
3…充填剤、24…鉄心体、27…中央脚鉄心、31…
コイルボビン、32…一次コイル、33…二次コイル、
36…第1巻枠、37…第2巻枠、38…カバー部、4
2…充填剤通過部、G…ギャップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイル、二次コイルが巻き付けられ
    たコイルボビンを鉄心体の中央脚鉄心に嵌合した構成を
    備える電磁機器本体と、この本体を収納したケースと、
    このケース内に充填されて硬化された電気絶縁製の充填
    剤とを具備した電磁機器において、前記コイルボビン
    が、前記一次コイルが巻き付けられた第1巻枠と前記二
    次コイルが巻き付けられた第2巻枠との間に位置して前
    記中央脚鉄心の長さ方向略中央部を覆うカバー部を有
    し、このカバー部に前記コイルボビンの内外を連通する
    充填剤通過部を形成したことを特徴とする電磁機器。
JP3220665A 1991-08-30 1991-08-30 電磁機器 Pending JPH0562846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3220665A JPH0562846A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 電磁機器

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JP3220665A JPH0562846A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 電磁機器

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JPH0562846A true JPH0562846A (ja) 1993-03-12

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ID=16754536

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JP3220665A Pending JPH0562846A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 電磁機器

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