JPH10149927A - 電子部品 - Google Patents
電子部品Info
- Publication number
- JPH10149927A JPH10149927A JP8323505A JP32350596A JPH10149927A JP H10149927 A JPH10149927 A JP H10149927A JP 8323505 A JP8323505 A JP 8323505A JP 32350596 A JP32350596 A JP 32350596A JP H10149927 A JPH10149927 A JP H10149927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding
- bobbin
- partition plate
- coil bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイルの絶縁を確実にするコイルボビンを得
る。 【解決手段】 分割巻きするための仕切板31,32に
張り出し部34,35を設け、前記張り出し部にコイル
の端末を引き出すための、溝2、切欠き5を設けたコイ
ルボビン及び前記コイルボビンを用いたトランス、チョ
ークコイル等の電子部品。
る。 【解決手段】 分割巻きするための仕切板31,32に
張り出し部34,35を設け、前記張り出し部にコイル
の端末を引き出すための、溝2、切欠き5を設けたコイ
ルボビン及び前記コイルボビンを用いたトランス、チョ
ークコイル等の電子部品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電源機器、
映像機器、音響機器、産業関連機器などに使用されるト
ランス及びチョークコイル等の電子部品に関し、特に、
コイルボビンに関するものである。
映像機器、音響機器、産業関連機器などに使用されるト
ランス及びチョークコイル等の電子部品に関し、特に、
コイルボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品は、高電圧を必
要とする例が多く、しかも、小型であることが要請され
るため、コイルの絶縁を確保し易くするために、このコ
イルは、コイルボビンに設けた仕切板で区切った各区画
に巻線を施して分割巻を行っていた。
要とする例が多く、しかも、小型であることが要請され
るため、コイルの絶縁を確保し易くするために、このコ
イルは、コイルボビンに設けた仕切板で区切った各区画
に巻線を施して分割巻を行っていた。
【0003】図2に従来のトランス用コイルボビンを示
す。図2に示すように、コイルボビンの鍔に設けられた
ピン端子1aから引出されたワイヤは、前記鍔に設けら
れた引出し溝4を通って、ボビンの巻枠部(図示せず)
にワイヤが巻き回され、コイルとなる。このコイルは、
2次側に数千ボルトの高電圧を発生させるために、2次
側巻線の巻数が数千ターン必要となる。又、コイル内の
電位差による絶縁破壊を防ぐために、コイルボビンの巻
枠部に設けた仕切板3を用いて巻枠部を区画し、分割巻
としている。具体的には、引出し溝4を通ったワイヤ
は、数百ターンずつコイルボビンの仕切板3によって分
割された各区画に均等に巻線され、仕切板3に設けられ
た溝2と、コイルボビンの鍔に設けられた溝4を通り、
ピン端子1bにワイヤがからげられる。
す。図2に示すように、コイルボビンの鍔に設けられた
ピン端子1aから引出されたワイヤは、前記鍔に設けら
れた引出し溝4を通って、ボビンの巻枠部(図示せず)
にワイヤが巻き回され、コイルとなる。このコイルは、
2次側に数千ボルトの高電圧を発生させるために、2次
側巻線の巻数が数千ターン必要となる。又、コイル内の
電位差による絶縁破壊を防ぐために、コイルボビンの巻
枠部に設けた仕切板3を用いて巻枠部を区画し、分割巻
としている。具体的には、引出し溝4を通ったワイヤ
は、数百ターンずつコイルボビンの仕切板3によって分
割された各区画に均等に巻線され、仕切板3に設けられ
た溝2と、コイルボビンの鍔に設けられた溝4を通り、
ピン端子1bにワイヤがからげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この時、2次側巻線の
巻き終わりで溝2を通るワイヤ6と、巻き始めの分割巻
きコイル7との間の電位差がもっとも高く、数千ボルト
に達することもあるので、ワイヤ6と分割巻きコイル7
との距離が近づきすぎると、絶縁破壊を起こしやすい。
従って、従来のコイルボビンによるコイルでは、絶縁破
壊を起こさないように、巻線量の制限等が多く、コイル
の不良率を低く抑えるためには、設計製作上の制約が大
きかった。
巻き終わりで溝2を通るワイヤ6と、巻き始めの分割巻
きコイル7との間の電位差がもっとも高く、数千ボルト
に達することもあるので、ワイヤ6と分割巻きコイル7
との距離が近づきすぎると、絶縁破壊を起こしやすい。
従って、従来のコイルボビンによるコイルでは、絶縁破
壊を起こさないように、巻線量の制限等が多く、コイル
の不良率を低く抑えるためには、設計製作上の制約が大
きかった。
【0005】従って、本発明の課題は、コイルの絶縁を
確実にするコイルボビンを用いたトランス等の電子部品
を得ることである。
確実にするコイルボビンを用いたトランス等の電子部品
を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、コイ
ルボビンの仕切板に張り出し部を設け、前記張り出し部
の外側或いは、前記張り出し部に設けた溝、孔、又は切
欠きのいずれかに引き出しワイヤを通すことにより、2
次側巻線の巻き始め部と、巻き終わりの引き出しワイヤ
との距離を確保し、絶縁を確実にするコイルボビンを用
いたトランス、チョークコイル等の電子部品を得るもの
である。
ルボビンの仕切板に張り出し部を設け、前記張り出し部
の外側或いは、前記張り出し部に設けた溝、孔、又は切
欠きのいずれかに引き出しワイヤを通すことにより、2
次側巻線の巻き始め部と、巻き終わりの引き出しワイヤ
との距離を確保し、絶縁を確実にするコイルボビンを用
いたトランス、チョークコイル等の電子部品を得るもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明のトランスに用いら
れるコイルボビンを示す。本実施の形態では、図1に示
すように、張出し部を設けた仕切板31,32をコイル
ボビンの巻枠部に設け、前記仕切板31の張り出し部3
4には、溝2を設けてあり、前記仕切板32の張り出し
部35には、切欠き5が設けてある。2次巻線として、
呼び径0.06φのマグネットワイヤ1200ターンを
三分割巻きしてある。1次巻線は、コイルボビンの仕切
板33とコイルボビンの鍔の間に巻き回してある。巻き
終わりの引き出しワイヤ6は、引き出し溝2、引き出し
切欠き5を通り、さらに、引き出し溝4を経て、ピン端
子1bにからげてある。
れるコイルボビンを示す。本実施の形態では、図1に示
すように、張出し部を設けた仕切板31,32をコイル
ボビンの巻枠部に設け、前記仕切板31の張り出し部3
4には、溝2を設けてあり、前記仕切板32の張り出し
部35には、切欠き5が設けてある。2次巻線として、
呼び径0.06φのマグネットワイヤ1200ターンを
三分割巻きしてある。1次巻線は、コイルボビンの仕切
板33とコイルボビンの鍔の間に巻き回してある。巻き
終わりの引き出しワイヤ6は、引き出し溝2、引き出し
切欠き5を通り、さらに、引き出し溝4を経て、ピン端
子1bにからげてある。
【0008】上記のようにして得られたコイルにコアを
装着し、トランスとした。この場合の2次側出力電圧
は、1200Vである。巻き終わりのワイヤ6と巻き始
めの分割巻きコイル7との距離は、仕切板31,32の
張出し分だけ大きくなった。
装着し、トランスとした。この場合の2次側出力電圧
は、1200Vである。巻き終わりのワイヤ6と巻き始
めの分割巻きコイル7との距離は、仕切板31,32の
張出し分だけ大きくなった。
【0009】本実施の形態によるコイルの絶縁破壊電圧
は、従来タイプのコイルに比し、30%以上向上した。
従って、本実施の形態のコイルボビンに巻線を施したコ
イルにコアを装着したトランスは、仕切板の張り出し部
の張り出し分の距離による絶縁効果により、絶縁耐圧は
大幅に向上し、絶縁が確実なトランスが得られた。
は、従来タイプのコイルに比し、30%以上向上した。
従って、本実施の形態のコイルボビンに巻線を施したコ
イルにコアを装着したトランスは、仕切板の張り出し部
の張り出し分の距離による絶縁効果により、絶縁耐圧は
大幅に向上し、絶縁が確実なトランスが得られた。
【0010】本実施の形態では、トランスを例にして説
明したが、トランスに限らずチョークコイル等について
も適用できる。本発明は、特に巻き始め、巻き終わりの
電位差が大きな電子部品、例えば、昇圧トランス等に適
している。又、端子もピン端子に限るものではなく、表
面実装タイプの端子等であってもよい。又、引き出し溝
の替わりに引き出し孔を用いても、その効果は、原理的
に変わらない。又、コイルボビンに設けられた仕切板の
数も3つに限定するものではなく、前記仕切板の数は、
多ければ多いほど、コイルの巻き始めと巻き終わりの間
の電位差が大きいことを意味し、本発明の有効性は高ま
る。更に、本実施の形態では、横型のボビンを用いた例
のみを述べたが、縦型のボビンに対しても有効である。
明したが、トランスに限らずチョークコイル等について
も適用できる。本発明は、特に巻き始め、巻き終わりの
電位差が大きな電子部品、例えば、昇圧トランス等に適
している。又、端子もピン端子に限るものではなく、表
面実装タイプの端子等であってもよい。又、引き出し溝
の替わりに引き出し孔を用いても、その効果は、原理的
に変わらない。又、コイルボビンに設けられた仕切板の
数も3つに限定するものではなく、前記仕切板の数は、
多ければ多いほど、コイルの巻き始めと巻き終わりの間
の電位差が大きいことを意味し、本発明の有効性は高ま
る。更に、本実施の形態では、横型のボビンを用いた例
のみを述べたが、縦型のボビンに対しても有効である。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、コイルの絶縁を確実に
するコイルボビンを用いたトランス、チョークコイル等
の電子部品が得られる。
するコイルボビンを用いたトランス、チョークコイル等
の電子部品が得られる。
【図1】本発明のトランスに用いるコイルボビンの斜視
図。
図。
【図2】従来のトランスに用いるコイルボビンの斜視
図。
図。
1,1a,1b ピン端子 2,4 引き出し溝 3,33 仕切板 5 引き出し切欠き 6 ワイヤ 7 巻き始めの分割巻きコイル 31,32 張り出し部を設けた仕切板 34,35 張り出し部
Claims (2)
- 【請求項1】 巻線を分割巻きするための仕切板を備え
たコイルボビンにおいて、前記仕切板に張出し部を設け
たコイルボビンを用いることを特徴とする電子部品。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子部品において、仕切
板の張出し部にワイヤを引き出す溝、孔、切欠きのいず
れか一つ以上を設けたコイルボビンを用いることを特徴
とする電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8323505A JPH10149927A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8323505A JPH10149927A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10149927A true JPH10149927A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18155446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8323505A Pending JPH10149927A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10149927A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100435161B1 (ko) * | 2002-03-19 | 2004-06-09 | 주식회사 그린씨앤씨텍 | 내전압 상승 구조를 가지는 lcd 인버터용 트랜스포머 |
KR200448433Y1 (ko) * | 2009-08-28 | 2010-04-09 | 크로바하이텍(주) | 양방향 펄스 트랜스 |
JP2018046689A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | オムロン株式会社 | 変圧器及びllc電流共振電源 |
WO2021017454A1 (zh) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 东莞铭普光磁股份有限公司 | 一种电流互感器 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP8323505A patent/JPH10149927A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100435161B1 (ko) * | 2002-03-19 | 2004-06-09 | 주식회사 그린씨앤씨텍 | 내전압 상승 구조를 가지는 lcd 인버터용 트랜스포머 |
KR200448433Y1 (ko) * | 2009-08-28 | 2010-04-09 | 크로바하이텍(주) | 양방향 펄스 트랜스 |
JP2018046689A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | オムロン株式会社 | 変圧器及びllc電流共振電源 |
WO2021017454A1 (zh) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 东莞铭普光磁股份有限公司 | 一种电流互感器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060307 |