JPH05283245A - コイルボビンおよびトランスの巻線構造 - Google Patents

コイルボビンおよびトランスの巻線構造

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JPH05283245A
JPH05283245A JP7653192A JP7653192A JPH05283245A JP H05283245 A JPH05283245 A JP H05283245A JP 7653192 A JP7653192 A JP 7653192A JP 7653192 A JP7653192 A JP 7653192A JP H05283245 A JPH05283245 A JP H05283245A
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frame
coil bobbin
transformer
wound
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Koji Machida
町田幸治
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変換効率を低下させることなく1次巻線と2
次巻線の絶縁を保ちつつ巻線部分の厚さを薄くした構造
のトランスを提供すると共に、薄型トランスの巻線引出
処理を確実にし、且つ引出線の線径がトランスの高さに
付加しないようにしつつ自動化を可能にしたコイルボビ
ンを提供する。 【構成】 巻線が捲回される捲回柱30と、捲回柱の端
部に設けられて巻線止となる巻線止枠26、27と、捲
回柱の中間部に設けられた中間嵌装枠25とを有し、中
間嵌装枠25に少なくとも一つの突出部31を突設した
コイルボビン60において、1次巻線端部の引出線37
を突出部31に巻架し巻線止した後、捲回柱30の側面
に沿って導出する。また、予め高圧側2次巻線をコイル
ボビンの捲回柱30の中間嵌装枠25で仕切られた各セ
クションに層厚を変えて分巻すると共に、低圧側1次巻
線41を2次巻線の低電圧側の薄い一方のセクションに
捲回し絶縁テープ層45を薄くしてトランス巻線部の巻
厚を薄くなるようにしたトランス巻線構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧を発生する小型
トランスの巻線構造および該トランスに用いられるコイ
ルボビンの構造に関し、さらに詳細には、1次巻線と2
次巻線の分巻方法に改良を加え薄型化を図ったトランス
の巻線構造および巻線の引出線処理を確実且つ容易に行
うことができると共に該引出処理の際に引出線厚が本体
厚に付加されることを回避した上記トランスに使用する
コイルボビンに関るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器製品においては、高機能
化並びに小型薄型化が併せ要求されており、殊に前記電
子機器等は、使用者が屋内または屋外等を問わずに使用
する場合が多々あることより携帯等に適合した形態とし
て薄型化が切望されている。
【0003】前記高機能化を図りつつ薄型化の電子機器
等を実現するために、電子機能等を構成する各電子部品
等を回路基板面上等に実装するという表面実装が行われ
ている。
【0004】然し、前記電子部品等には、抵抗、キャパ
シタまたはインダクタ等の受動部品或いはトランジスタ
または演算増幅器等の能動部品があり、多種多用にわた
っている。
【0005】なかでも、トランスは、磁性材料等よりな
る磁芯に巻線を行うことにより構成されるのが一般的で
あり、他の電子部品等に比較して占有空間容積が大き
く、ある限界値以下においては磁芯の磁気飽和等を起こ
すか或いは所定の変圧比が得られなくなる等、前記占有
空間容積を減少させるのが最も困難な電子部品の一つで
ある。
【0006】従って、前記占有空間容積を低減する試
み、特に高さ方向を低背にして、前記表面実装技術に適
用させようとする試みがなされている。
【0007】従来のトランス構造を図面を参照して説明
する。
【0008】図4はコイルボビン15に2次巻線を捲回
した後、絶縁テープ16を巻き、しかる後に1次巻線を
コイルボビンの捲回柱の中途まで所定長捲回し、巻き終
わり処理された状態を示す斜視図である。
【0009】図5は上記図4の状態に磁性材料よりなる
磁芯を嵌挿しトランスとなしたものの図4AーB断面を
示す断面図である。
【0010】上記コイルボビン15は合成樹脂等の材質
が図示しない成形金型等により一体成型されることによ
り形成されている。
【0011】また該コイルボビン15の形状は、中央部
に略四角柱形状を有する捲回柱9が設けられ、該捲回柱
9の端部を両側からそれぞれ挟装するように第1巻線止
枠1及び第2巻線止枠2が設けられている。
【0012】前記第1巻線止枠1及び第2巻線止枠2の
各下部からは、該捲回柱9の長手方向延長上に第1磁芯
搭載基材3及び第2磁芯搭載基材4が延設されている。
【0013】該第1磁芯搭載基材3及び第2磁芯搭載基
材4の底部には、該コイルボビン15を一体成型する際
に複数の引出線溝5が形成されている。
【0014】さらに、該第1磁芯搭載基材3及び第2磁
芯搭載基材4の各側部からは、該捲回柱9の長手方向延
長上であって引出線溝5を回避する位置に複数の第1フ
レーム端子7及び第2フレーム端子8がそれぞれ植設さ
れている。
【0015】該第1フレーム端子7及び第2フレーム端
子8は、例えば銅等を略棒状に成型加工したものに錫メ
ッキ等を施すことにより形成されている。
【0016】また、前記捲回柱9には、前記第1巻線止
枠1及び第2巻線止枠2ともども一体成型の際に磁芯嵌
挿孔10が開口形成されており、該磁芯嵌挿孔10には
磁性材料等より加工された磁芯20が嵌挿されるように
なっている。
【0017】上記のように構成されたコイルボビン15
には、導電性の良好なる銅等の細線にエナメル等を被覆
して外部と絶縁した高電圧の2次巻線11が磁芯20と
の接触の危険を回避する必要から、先ず内巻線として、
例えば第2磁芯搭載基材4の第2フレーム端子8の基端
部の一つを巻始端とし、該基端部に数回捲回され(以下
フレーム端子に巻線を捲回することをラッピングと称す
る)、前記引出線溝5を案内溝として前記捲回柱9に、
図示しない巻線機等により順次捲回される。
【0018】該巻線機等による巻線は、前記第2巻線止
枠2側より開始され捲回柱9上を所定の巻線長に達する
まで捲回される。
【0019】しかる後、前記2次巻線11の捲回が終了
すると、前記引出線溝5を案内溝となして前記第1フレ
ーム端子7の一つの基端部にラッピングされる。
【0020】次に、該捲回された2次巻線表面に絶縁テ
ープ16を5回程捲回後、低電圧側の1次巻線(一般に
大電流が流れるので2次巻線よりも線径が太く、また巻
線長は短い)17が所定の巻線長捲回される。
【0021】この際、1次巻線は捲回柱9の中途で所定
の捲回数を終了するのが一般的であり、また高電圧のか
かる端子と同一フレームで近接するのを回避する必要か
ら図3に示されるように引出線12として引出す際に該
引出線12が、捲回された1次巻線の表面を斜行する構
造(巻線の返し部分と称す)となる。
【0022】なお、上記1次巻線の表面にも必要に応じ
て絶縁テープが捲回されることもある。
【0023】上記のようにして巻線が行われたコイルボ
ビン15の磁芯嵌挿孔10には、磁芯20(図5)が嵌
挿され、図示しない固定具等により固定されてトランス
を構成する。
【0024】また、上記コイルボビン15以外にも例え
ば図6に示すような捲回柱21の中間部に中間嵌装枠2
2を設け、分巻等による巻線の巻きくずれを防止する構
造のコイルボビン23が考案されているが、該コイルボ
ビンにおいても1次巻線の巻き終わり処理構造は前記コ
イルボビン15の場合と同様である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DC/
ACインバータ等の巻線比が大きく高電圧を発生する従
来のトランス巻線構造は図5の断面構造が示すように、
高電圧の2次巻線と低電圧の1次巻線との絶縁を確保す
るために、絶縁テープ16を5回程度巻く必要があっ
た。これは捲回柱9を複数のセクションに分割して各々
重層するように捲回していく所謂分巻を施す場合におい
ても同様に絶縁テープを厚く巻く必要がある。
【0026】この際、上記絶縁テープ層16の厚みはト
ランス本体厚を大きくする一要因となっており、トラン
ス薄型化における解決すべき問題点となっていた。
【0027】また、前記従来のコイルボビン15によれ
ば、1次巻線の巻き終わり端部13は前述のようにコイ
ルボビンの捲回柱9における中途部に位置されるのが一
般であり、引出線12は該引出処理の際に1次巻線の端
部13を支点として斜行させるか(図4)、粘着面を有
する固定テープ等により端部13を固定した後斜行させ
る必要がある。
【0028】この際、前記従来のコイルボビンにおける
巻線端部の引出処理は、1次巻線表層に引出線12の線
径が本体厚方向に付加されることとなり、結果的に巻線
の捲回柱9での捲回層厚が該引出線径だけ損失されたと
同等であり、殊に該線径の太い1次巻線を使用した場合
にはその影響が大きいという問題点があった。
【0029】また、図4のように単に引出線12を斜行
させたのみでは支点とする巻線端部13からの巻きくず
れが生じ易く、引出線処理として確実でなく自動化の支
障となっていた。固定テープを用いて引出線12を固定
する方法においても該固定テープのテーピングは煩雑で
自動化には不向きであるという問題点があった。
【0030】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、トランスの2次巻線と1次巻線との間の絶縁テ
ープ層を薄くできるようにした巻線の分巻構造を提供す
ることにより、また上記コイルボビンにおいて巻線の引
出線処理を確実且つ容易に行うことができるとともに、
該引出処理の際に引出線の線径が本体厚に付加されるこ
とを回避した中間嵌装枠を有するコイルボビンを提供し
トランスの薄型化を達成するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻線が捲回さ
れる捲回柱と、該捲回柱の端部に設けられて巻線止とな
る巻線止枠と、前記捲回柱の中間部に設けられた中間嵌
装枠と、を有するコイルボビンに巻線を捲回すると共に
磁芯を嵌挿して成るトランスの巻線構造において、高圧
側2次巻線を捲回柱に分巻すると共に、低圧側1次巻線
を前記中間嵌装枠と一方の巻線止枠との間に挟装された
捲回柱部分に捲回したことを特徴とするトランス巻線構
造を提供することにより、また上記コイルボビンの捲回
柱に設けられた中間嵌装枠に少なくとも一つの突出部を
形成したことを特徴とするコイルボビンを提供すること
により、上記目的を達成するものである。
【0032】
【作用】本発明においては、2次巻線における低電圧側
を中間嵌装枠と一方の巻線止枠との間に挟装された捲回
柱部分(以後セクション1とも称す)に巻き、高電圧側
を他の捲回柱部分(以後セクション2、3とも称す)に
巻き、且つ各々巻線量に重みをつけセクション1側の厚
さを薄くなるように分巻することにより、1次巻線を薄
い絶縁テープ層を介してセクション1に捲回できる。
【0033】また、中間嵌装枠に少なくとも一つの突出
部を形成することにより構成されるコイルボビンにおい
ては、該コイルボビンの捲回柱に巻線を捲回する際に、
前記突出部を巻線の巻線止とすることができる。
【0034】したがって、コイルボビン本体が搭載され
る基材面に対して略平行となるように前記突出部を捲回
柱に設けてあれば、1次巻線端部の引出線を前記突出部
により屈曲するとともに、該捲回柱の側面に沿わすこと
によって、巻線止枠部等に設けられた端子に引出処理す
ることができるので、巻線引出線部の線径が本体厚に寄
与することはない。
【0035】
【実施例】本発明に係わるトランスの巻線構造について
図1を参照にして詳細に説明する。
【0036】先ず、図1に示すように本考案に係わる巻
線構造に用いられるコイルボビン50は、図示しない金
型等を使用して合成樹脂等を一体成型することにより形
成されている。
【0037】該コイルボビン50の各部の構成要素を詳
述すると、先ず中央部に位置する捲回柱29は、略四角
柱形状をなしており、該捲回柱30の外周には後述する
巻線が捲回される。
【0038】該捲回柱30の両端部には巻線止となる第
1巻線止枠26と第2巻線止枠27とが設けられてお
り、巻線止め等の役割を奏する。また、前記捲回柱の中
間部には中間嵌装枠25が設けられている。
【0039】また、前記捲回柱30の長手方向の延長線
上且つ第1巻線止枠26及び第2巻線止枠27にそれぞ
れ付設されるように第1磁芯搭載基材32及び第2磁芯
搭載基材33が延設されている。
【0040】該第1磁芯搭載基材32及び第2磁芯搭載
基材33の底部には、複数の引出線溝34が形成されて
おり、後述する巻線を案内するようになっている。
【0041】前記第1磁芯搭載基材32及び第2磁芯搭
載基材33の側端部からは、前記捲回柱30の長手方向
にそれぞれ略棒状を有するように銅等より一体成型され
錫メッキ等が行われた第1フレーム端子35及び第2フ
レーム端子36が、前記引出線溝34が形成された位置
を回避するようにして植設されている。
【0042】さらに、前記第1巻線止枠26並びに第2
巻線止枠27ともども捲回柱30の内部には、後述する
磁性材料等より形成される磁芯が嵌挿される磁芯嵌挿孔
40が開口形成されている。
【0043】次に、トランスの巻線構造においては、前
述のように従来DC/ACインバータ等の巻線比が大き
く高電圧(数キロボルト)を発生するトランスの場合は
必然的に2次巻線の該高電圧部分と1次巻線との絶縁性
を確保する必要から絶縁テープ層は厚くならざるを得な
かった。
【0044】しかし上記1次巻線は変圧比に応じて大電
流が流れることから線径は太いが巻線長は短いことに着
目して、該1次巻線41を上記中間嵌装枠25と一方の
巻線止枠、例えば第1巻線止枠26との間に挟装された
捲回柱部分(セクション1)に捲回収納し、且つ該捲回
柱部分の2次巻線42は予め内巻線として薄く低電圧側
を分巻しておく(図1では3層)。一方、1次巻線41
の捲回されていない捲回柱部分(セクション2)には予
め2次巻線の高電圧側の大半43をトランス本体厚近傍
まで厚く捲回しておく(図1では5層)。
【0045】即ち、先ず内巻線として細く巻線長の長い
2次巻線を中間嵌装枠25で仕切られた各セクションに
巻厚の重み付けを持たせて分巻し、薄いセクション1を
低電圧側として巻線処理する。次に、該低電圧セクショ
ン1の薄い2次巻線表面に絶縁テープ45を捲回し、該
表面に1次巻線を捲回する。この際、1次巻線と近接す
る2次巻線との電位差は小さいので上記絶縁テープ層の
厚さは薄くすることができる。また、1次巻線41捲回
後のセクション1の厚さはセクション2の最終の厚さ
(図1のように保護テープ46をセクション2の2次巻
線の表に巻く場合は該テープの厚さも含める。)と等し
くなるように捲回数を調整する。
【0046】なお、上記各巻線端部は引出線37として
固定テープ39によって固定され切り返すことにより、
前記複数の第1フレーム端子35および第2フレーム端
子36にそれぞれラッピング処理され、図示しないが半
田等により固定されるとともに電気的接続がなされてい
る。
【0047】さらに、上記巻線の分巻方法においては1
次巻線が少ない場合は中間嵌装枠がより第1巻線止枠側
に近づけられたコイルボビンを使用することにより、1
次巻線と2次巻線との電位差を小さくできるので絶縁処
理はさらに容易となる。
【0048】次に、本発明に係わるコイルボビンについ
て説明する。
【0049】図2は本発明に係わるトランス巻線構造を
本発明に係わるコイルボビン60に施した場合の巻線構
造の断面および一部側面を表す図であり、図3は図2に
おけるトランスに嵌挿された磁芯を除いたコイルボビン
の巻線状態を示す斜視図が示されている。なおコイルボ
ビン50の同一の部位については同一の符号を記すこと
とする。
【0050】本発明に係わるコイルボビン60は前記コ
イルボビン50の構造に加えて、さらに中間嵌装枠25
に少なくとも一つの突出部、例えば図3のように側面部
28に円筒形状の突出部31が突設されていることを特
徴とする。
【0051】上記のように構成されたコイルボビン60
の捲回柱30に1次巻線を捲回して引出線処理を行う場
合に、巻線端末が第1巻線止枠26と第2巻線止枠27
近傍に位置せず捲回柱30の中途で終了した場合であっ
ても、中間嵌装枠25に近くなるので該側面の突出部3
1を巻線止にして、これに巻架することにより張力をも
たせて引出線37として前記第1磁芯搭載基材32もし
くは第2磁芯搭載基材33に植設されたフレーム端子へ
引出線溝34により案内されてラッピング処理すること
ができる。
【0052】図2略中央には、前記突出部31を巻線止
とするとともに、これに巻架することにより張力をもた
せて引出線37として捲回柱30側面に沿って導出した
場合が一部側面図として示されている。
【0053】図2を図1と比較すれば1次巻線41のフ
レーム端子への引出線37の線径がトランスの高さ方向
に付加されず、トランスの薄型化に効果的であることが
判る。
【0054】なお、各コイルボビンにおける捲回柱は、
略四角柱形状を有するものとして説明したが、これに限
定するものではなく、例えば円柱形状等であってもよ
い。
【0055】さらに、本発明に係わるコイルボビンの捲
回柱に形成される突出部は、例えば先端部を膨出させ鍵
状となし、該部位により巻線の脱落並びに飛出等を防止
し、より有用なる巻止作用を付与することもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係わるコイルボビンおよびトラ
ンスの巻線構造は、上記のように構成されているため、
以下に記載するような効果を有する。
【0057】(1)1次巻線と2次巻線との絶縁に対す
る信頼性を低下させず、しかもトランスの変換効率を低
下させることなくトランスの捲回柱の巻厚を薄くでき、
ひいては該トランスを薄型に構成することができるとい
う優れた効果を有する。
【0058】(2)引出処理を確実に行うことができ、
且つ引出処理の際に行われていた固定テープ等による巻
線端部での粘着固定に関する煩雑な工程を削除すること
ができるので、コイルボビンへの巻線工程並びに引出処
理工程等を自動化することができるという優れた効果を
有する。
【0059】(3)1次巻線端部をトランスの上面部も
しくは底面部に沿って引出処理することにより該巻線径
がトランスの高さに付加されることを回避することがで
き、従って該トランスを薄型に構成することができ、ひ
いては該トランスが組込まれる電子機器等を薄型にする
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるトランスの巻線構造の実施例を
示す断面図。
【図2】本発明に係わるコイルボビンを使用した本発明
に係わるトランスの巻線構造の断面および一部側面図。
【図3】同実施例におけるコイルボビンに巻線処理を行
った状態を示す斜視図。
【図4】従来例におけるコイルボビンに巻線処理を行っ
た状態を示す斜視図。
【図5】同従来例におけるトランスの巻線構造の状態を
示す断面図。
【図6】従来の中間嵌装枠を有するコイルボビンの斜視
図。
【符号の説明】 1 第1巻線止枠 2 第2巻線止枠 3 第1磁芯搭載基材 4 第2磁芯搭載基材 5 引出線溝 7 第1フレーム端子 8 第2フレーム端子 9 捲回柱 10 嵌挿孔 11 2次巻線 12 引出線 13 巻線端部 15 コイルボビン 16 絶縁テープ 17 1次巻線 20 磁芯 21 捲回柱 22 中間嵌装枠 23 コイルボビン 25 中間嵌装枠 26 第1巻線止枠 27 第2巻線止枠 28 中間嵌装枠側面 30 捲回柱 31 突出部 32 第1磁芯搭載基材 35 第1フレーム端子 37 引出線 39 固定テープ 41 1次巻線 42 2次巻線 45 絶縁テープ 46 保護テープ 50 コイルボビン 60 コイルボビン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が捲回される捲回柱と、該捲回柱の
    端部に設けられて巻線止となる巻線止枠と、前記捲回柱
    の中間部に設けられた中間嵌装枠と、を有するコイルボ
    ビンに巻線を捲回すると共に磁芯を嵌挿して成るトラン
    スの巻線構造において、高圧側2次巻線を捲回柱に分巻
    すると共に、低圧側1次巻線を前記中間嵌装枠と一方の
    巻線止枠との間に挟装された捲回柱部分に捲回したこと
    を特徴とするトランス巻線構造。
  2. 【請求項2】 上記コイルボビンの捲回柱に設けられた
    中間嵌装枠に少なくとも一つの突出部を形成したことを
    特徴とする請求項1記載のコイルボビン。
JP7653192A 1992-03-31 1992-03-31 コイルボビンおよびトランスの巻線構造 Withdrawn JPH05283245A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000036416A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Tdk Corp コイル部品
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