JPH0562711U - クリップ - Google Patents
クリップInfo
- Publication number
- JPH0562711U JPH0562711U JP1045492U JP1045492U JPH0562711U JP H0562711 U JPH0562711 U JP H0562711U JP 1045492 U JP1045492 U JP 1045492U JP 1045492 U JP1045492 U JP 1045492U JP H0562711 U JPH0562711 U JP H0562711U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insertion hole
- clip
- sheet material
- base
- pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリップを単一部品化しかつ、クリップの差
込み操作のみによってシート材に対する仮付けを行うこ
とができるようにする。 【構成】 シート材1の差込み孔2より大径の基盤3の
上部に支柱6を立設するとともに、支柱6の上部に少な
くとも一対の押さえ片9を開脚・閉脚変形可能に設け
る。押さえ片9は差込み孔2へ差込むときには閉脚し、
差込み孔2を通過したら弾性復帰させてほぼ水平状態に
まで開脚させる。これにより、シート材1は基盤3と開
脚した押さえ片9とによって挟持される。
込み操作のみによってシート材に対する仮付けを行うこ
とができるようにする。 【構成】 シート材1の差込み孔2より大径の基盤3の
上部に支柱6を立設するとともに、支柱6の上部に少な
くとも一対の押さえ片9を開脚・閉脚変形可能に設け
る。押さえ片9は差込み孔2へ差込むときには閉脚し、
差込み孔2を通過したら弾性復帰させてほぼ水平状態に
まで開脚させる。これにより、シート材1は基盤3と開
脚した押さえ片9とによって挟持される。
Description
【0001】
この考案は、例えば自動車等におけるダッシュサイレンサ(シート材)をボデ ィパネルに貼り付け固定するためのクリップに関する。
【0002】
自動車の車室にはエンジン音が入ってくるのを緩和するために、ダッシュサイ レンサと呼ばれるシート材が貼り付けられている。従来、こうしたシート材の貼 り付けは合成樹脂製のクリップによって行われており、図7に示すような形式の ものが使用されてきた。同図に示される形式のものは、第1クリップ30と第2 クリップ31の2部材から構成されるものである。クリップは、通常ボディパネ ルへの固定に先立って、シート材32に対する仮付けがなされる。すなわち、両 クリップ30,31はシート材32の適所に配設された差込み孔38より共に大 径の鍔部33,34を有し、第1クリップ30側には鍔部33から筒部35が立 設され、第2クリップ31側にはこの筒部35内に差込み可能な弾性脚片36を 有しかつこの弾性脚片36は筒部35内に形成された係止縁37に係合可能とな っている。
【0003】 しかし、上記した形式のものはクリップが2部材から構成されるものであった ため、取扱い等の不便さから単一部品化が望まれていた。
【0004】 そこで、これを解決するためのものとして、例えば実開昭59−92213号 公報のもの、あるいは実公平1−13844号公報のものが開発されるに至った 。これらのものはシート材の差込み孔へ挿入される軸部の下端部に、差込み孔よ り大径のフランジ部を有し、上端部には屈伸変形可能なパンタグラフ状の係着帯 を有するものである。シート材への仮付けの際には係着帯を平坦に折り畳んだ状 態に保持し、この状態の係着帯とフランジ部との間でシート材を挟み付けるとい うものである。
【0005】
しかし、両公報のものはクリップの仮付けを行う場合、シート材の表裏両面で 作業が必要になる。すなわち、作業者はシート材の裏側からはクリップの差込み 作業を行ない、表側では係着帯の折り畳み作業を行わねばならない。一般に、ダ ッシュサイレンサは相当に大きな面積のものが使用され、またクリップの取付け 箇所も複数箇所におよび、しかもコーナ部分に限られていないため、とりわけ手 の届きにくい中央部分へクリップを仮付けする作業では、差込み孔の孔位置を探 りながらの作業となってその煩わしさに耐えない。
【0006】 本考案はクリップの仮付けに際し、このような2方向からの作業を解消して迅 速かつ円滑な作業を実現するクリップを提供することを目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するための本考案の構成は、適所に差込み孔が貫通しかつク ッション性を有するシート材を、固定手段を介してボディ側に固定するためのク リップにおいて、前記差込み孔より大径に形成された基盤と、この基盤からほぼ 同軸で立設されて前記差込み孔へ遊挿可能に形成された支柱と、この支柱の上部 に接続され前記基盤との間でシート材を挟持する少なくとも一対の押さえ片とか らなり、押さえ片は差込み孔への差込み時には同差込み孔を通過可能に閉脚変形 し、差込み孔を通過後には差込み孔より大なる張り出し量をもってほぼ水平に張 り出す開脚状態に弾発変形可能に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
シート材の差込み孔へ両押さえ片側から差込むと、押さえ片は閉脚状態となっ て差込み孔を通過してゆく。このまま押し込みを続けると、基盤によってシート 材が圧縮変形させられ、押さえ片の先端が差込み孔を通過するまでに至る。する と、押さえ片は差込み孔を通過する間の閉脚状態に保有した弾発力によって差込 み孔の上方で開脚状態、つまりほぼ水平に張り出した自然状態に復帰する。その 後クリップの押し込みを解除すれば、シート材が復帰変形し、基盤と押さえ片と によって挟持される。しかる後、固定手段によってシート材全体がボディに固定 される。
【0009】
本考案の効果は次のようである。クリップは差込み孔への差込み操作を行うだ けで、しかも一方向からの差込み操作によってシート材への仮付けが可能となる ため、作業効率を高めることができる。
【0010】
以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって詳細に説明する。本例の クリップCの装着対象である自動車用ダッシュサイレンサ(以下、シート材1と 言う)はウレタン樹脂層1aと塩化ビニル層1bの2層構造のものが使用され、 容易に圧縮変形させうるような良好なクッション性を有している。そして、その 適所には差込み孔2が貫通して形成されている。
【0011】 さて、本例のクリップCは合成樹脂材により一体に成形されており、図1に示 すように、その下端には差込み孔2より大径に形成された円盤状の基盤3が形成 されている。この基盤3の中心部にはボディB側に植設されたスタッドボルト4 を遊挿可能な透孔5が開口している。
【0012】 また、基盤3の上面には透孔5を挟んで門型状の支柱6が立設されており、差 込み孔2へ遊挿できるよう、差込み孔2の孔径より充分に小さく形成されている 。支柱6には所定幅の窓部7が径方向に貫通して形成されており、これにより支 柱6の内部はスタッドボルト4が収納できるようになっている。さらに、透孔5 の開口縁において窓部7が貫通する方向には、一対の爪片8が対向しており、両 爪片8はボディB側に対する固定手段として、スタッドボルト4と弾性的に係合 可能となっている。また、支柱6の両側面においてその所定高さ位置より上部側 の壁面は、共に除肉されており、後述する両押さえ片9が閉脚変形する際の逃が し部6aとなっている。さらに、支柱6の上面には差込み孔2に対するガイド部 10が同軸で立設されている。このガイド部10の基部側はやや小径に形成され るものの、頭部側は拡径しさらにその上面は尖頭状に形成された案内面10aと なっている。
【0013】 このガイド部10には窓部7の開口方向と直交する方向に一対の押さえ片9が 配されている。両押さえ片9はガイド部10における最も張り出している部分の 周縁よりやや下位において、それぞれヒンジ片11によって接続され、以下に述 べるような撓み変形動作が可能となっている。
【0014】 すなわち、両押さえ片9は図1等に示すように、自然状態においてやや開脚気 味に設定され、脚端間の距離が予め差込み孔2の孔径よりやや大きめに設定され ている。そして、クリップCが差込み孔2へ押し込まれたときには、共に支柱6 の逃がし部6aへ接近するような撓み変形(閉脚変形)をすることによって差込 み孔2を通過することができる。一方、両押さえ片9はほぼ水平に張り出した開 脚状態では、その先端間の距離が差込み孔2の孔径より充分に大となるよう、そ の長さが設定されている。この実施例においては、基盤3の径より大きめの設定 となっている。但し、両押さえ片9はその開脚状態が水平位置からさらに上方へ 逆反りしないよう、水平位置においてヒンジ片11との接続部分がガイド部10 の張り出し部分10bの下面に係合するようになっている。また、クリップCの 差込みによって両押さえ片9の先端が差込み孔2を通過する時に、両押さえ片9 は閉脚状態から自然状態、つまり差込み孔2より大なる張り出し量をもつ状態に 復帰できるよう、一定の弾発力が発揮されるようになっている。
【0015】 また、支柱6の両側面において両押さえ片9の下方には一対のばね片12が斜 め下向きに張り出しており、それぞれは支柱6側へ接近する方向へ撓み変形可能 となっている。両ばね片12は差込み孔2への差込み時に両押さえ片9によって 撓み変形させられ、両押さえ片9が差込み孔2を通過するのを阻害しないように しているともに、差込み孔2を通過後には自らの弾性復帰動作を通じて両押さえ 片9の自然状態への復帰動作を助勢する役割を果たす。但し、両ばね片12の自 然状態での張り出し幅(先端間の間隔)は差込み孔2の孔径と等しいかあるいは やや大きめに設定されており、これによって両押さえ片9が差込み孔2を通過し た際に押さえ片9の先端が差込み孔2の孔縁に引っ掛からないようにする役割も 併せ持っている。
【0016】 次に、シート材1の貼り付け作業について説明すると、シート材1に対しては まずクリップCの仮付け作業がなされる。すなわち、クリップCのガイド部10 をシート材1の各差込み孔2へ適合させてそのまま押し込むと、両押さえ片9は 対応するばね片12を支柱6の逃がし部6aに押し付けながら閉脚方向に撓み変 形し、全体が差込み孔2へ差込まれてゆく。そして、図4に示すように基盤3側 からシート材1を圧縮させながら、両押さえ片9を差込み孔2から突き出させる 。このときには、両ばね片12が弾性復帰して対応する押さえ片の復帰動作を助 勢するため、両押さえ片9は差込み孔2の上方において自然状態にまで開脚し、 かつ両押さえ片9間の開脚量は少なくともばね片12の張り出し幅は確保される ため、押さえ片9の先端が差込み孔2の孔縁に引っ掛かるようなことはない。
【0017】 この後、クリップCに対する押し込みを解除すればシート材1は自らの弾性に よって復帰するため、クリップCは下方へ押し戻される。これに伴って、図5に 示すように、両押さえ片9は自動的にほぼ水平状態となるまで開脚される。但し 、それらの付け根部分がガイド部10の張り出し部分10bと係合するため、こ れ以上に開脚するようなことはない。かくして、クリップCはシート材1に対し 基盤3と両押さえ片9とによって挟圧された状態で仮付けされる。
【0018】 上記のようにしてクリップCがシート材1に対して取付けられれば、ボディB への貼り付け作業がなされる。すなわち、ボディBのスタッドボルト4をクリッ プCの透孔5に適合させた状態で、シート材1をボディB側へ強く押し込んでや れば、スタッドボルト4が両爪片8と係合する。かくして、シート材1がボディ Bに貼り付けられる。
【0019】 以上のように、シート材1に対するクリップCの仮付けは差込み操作を行うだ けで、つまりシート材1に対して一方向からの操作で良いため、作業を円滑かつ 迅速に行うことができる。また、クリップCの取付けが一方向からだけですむた め、この動作を機械的に行わせることも容易であり、このようにすれば一層作業 効率の向上が期待できる。さらに、クリップCを単一部品化することができたた め、従来よりも取扱いが簡便となる。
【0020】 なお、本考案は種々の変更例が可能であり、例えば両押さえ片9は複数対のも のを設定することができ、また両押さえ片9の弾発力を強化して差込み孔2を通 過した時に確実に自然状態へ復帰できるように設定されれば、ばね片12を省略 することも可能である。さらにまた、ボディBへの固定手段としては本例のよう な爪片8の他にボディB側に貫通する孔に弾性的に係入される抜け止め部を形成 することも考えられる。さらにまた、本例ではT型のスタッドボルト4を利用し てボディ側への固定を行ったが、ねじ式のスタッドによって係着させる方式であ っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリップ全体を示す斜視図
【図2】クリップの断面図
【図3】シート材への取り付け作業を示す断面図
【図4】シート材への取り付け作業を示す断面図
【図5】シート材への取り付け作業を示す断面図
【図6】ボディへの固定状態を示す断面図
【図7】従来クリップによる仮止め作業を示す断面図
1…シート材 2…差込み孔 3…基盤 6…支柱 8…爪片(固定手段) 9…押さえ片 12…ばね片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊東 利恭 愛知県西加茂郡三好町大字三好字森曽55番 地の11 株式会社中外三好工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 適所に差込み孔が貫通しかつクッション
性を有するシート材を、固定手段を介してボディ側に固
定するためのクリップにおいて、 前記差込み孔より大径に形成された基盤と、この基盤か
らほぼ同軸で立設されて前記差込み孔へ遊挿可能に形成
された支柱と、この支柱の上部に接続され前記基盤との
間でシート材を挟持する少なくとも一対の押さえ片とか
らなり、 押さえ片は差込み孔への差込み時には同差込み孔を通過
可能に閉脚変形し、差込み孔を通過後には差込み孔より
大なる張り出し量をもってほぼ水平に張り出す開脚状態
に弾発変形可能に形成されていることを特徴とするクリ
ップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010454U JP2519211Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010454U JP2519211Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562711U true JPH0562711U (ja) | 1993-08-20 |
JP2519211Y2 JP2519211Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=11750594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010454U Expired - Lifetime JP2519211Y2 (ja) | 1992-02-01 | 1992-02-01 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519211Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61193215U (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-01 | ||
JP3062208U (ja) * | 1999-03-17 | 1999-09-28 | マスター カットラリー 株式会社 | 調理具用保持器具 |
-
1992
- 1992-02-01 JP JP1992010454U patent/JP2519211Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61193215U (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-01 | ||
JP3062208U (ja) * | 1999-03-17 | 1999-09-28 | マスター カットラリー 株式会社 | 調理具用保持器具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2519211Y2 (ja) | 1996-12-04 |
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