JP2544686Y2 - 線状物の留め具 - Google Patents

線状物の留め具

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JP2544686Y2 JP1991111353U JP11135391U JP2544686Y2 JP 2544686 Y2 JP2544686 Y2 JP 2544686Y2 JP 1991111353 U JP1991111353 U JP 1991111353U JP 11135391 U JP11135391 U JP 11135391U JP 2544686 Y2 JP2544686 Y2 JP 2544686Y2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
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    • F16L3/23Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals for a bundle of pipes or a plurality of pipes placed side by side in contact with each other
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    • HELECTRICITY
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、配線コードやチューブ
類の如く線状の物をパネル面に沿って止着するための留
め具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や電気機器の内部には多数の配線
コードが配設されるが、これらのコードを保護する上か
ら束ねると同時に一定位置に留め付ける必要がある。従
来からコード類を束ねる留め具については多くの提案が
あり、また実施品も多数あるが、自動車のボディや電気
機器の金属パネル部分に直接これらのコード類を留め付
けるものに関しては未だ要望を充分満足させる提案がな
い。この様な場所において使用される留め具は先ず固定
場所が金属パネルであることに加え、束ねる多数のコー
ドを長さ方向に移動しないように留め付けられること、
そして保守点検の作業の際、或いは取付交換の作業の際
にはその留め付けを簡単に解き、また再度拘束できるよ
うすることが基本的に要請される。
【0003】しかし、現在作業現場における留め付けは
図7に示したように金属パネル101の面にプレス加工
によって台形状の切り起こし部102を設け、これの平
坦部103に配線コード104を並行に並べてこれを粘
着テープ105で抑え付けるようにしているのが一般的
である。この粘着テープによる止め付けはテープを剥が
すことによって止め付けを解き、再度テープを貼り替え
ることでコードを止め付けることができ、また長さ方向
にコードが移動しないことで止め付けの目的を充分果た
しているが、その反面粘着テープ自体の信頼性が低いこ
と、また一旦剥がすと粘着力が低下することから再使用
の際は新たな粘着テープと交換する必要があること、そ
してコードを切り起こし部に直接添わせることからバリ
によって外皮が損傷を受ける危険がある等の欠点があ
る。
【0004】この様な比較的原始的な留め付けに対しコ
ードの止着、解除を繰り返し行えるようにしたプラスチ
ックを材料にして成形される留め具が実開昭64−94
13号公報によって提案されている。この提案は基台に
設けた把持部材でコードを束ね、把持部材の自由端を引
留部材に係脱自在に掛け止めることでこのコードを係脱
自由にクランプできるようにした留め具に関するもので
あって、この留め具は複数本のコードを束ねられると共
に、束ねた状態を自由に解除できる点で前記テープによ
る留め付け方より優れ、また信頼性が高いものとなって
いる。しかし、この留め具は留め付けたコードを長さ方
向に移動するのを拘束することができず安定性に欠ける
欠点がある。ことに、この留め具においては多数本を束
ねた状態で留め付けた場合は一応の締め付け力が作用し
長手方向への移動を拘束できるが、少数本となった場合
は構造上全く不可能であり、固定的拘束を期待すること
ができないものとなっている。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は上述従来の
問題点に鑑み自動車のボディや電気機器類の金属パネル
面に沿って配線されるコード等線状の物をパネル面に対
して安定的に、しかも係脱自由に留め付けられるように
した留め具を提供することを目的としたもので、特に本
考案は一本一本の線状物を数の増減に影響されることな
く確実に締め付け拘束できるようにした留め具を提供す
ることを目的としたものである。また本考案は留め具自
身を金属パネル面に対して押し付ける簡単な操作によっ
て確実に止着できるようにした線状物の留め具を提供す
ることを目的としたものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本考案は上記目的に基
づきなされたもので、金属パネル面に止め付けられる取
付基板に対して肉薄のヒンジ部を介して揺動自由に押圧
挟持片を接続し、該押圧挟持片を上記ヒンジ部を支点に
取付基板の上面に接面可能に支持することにより多数本
のコード等線状物を挟持できるようにすると同時に、1
本のコードでも安定的に挟持拘束できるようにした止め
具を提供することにある。
【0007】そして本考案は、上記取付基板の一端部に
肉薄のヒンジ部を設け、該ヒンジ部を支点に押圧挟持片
を揺動自由に備えることに加えて該挟持片の揺動円弧に
沿って取付基板の他端側上面から弧状の係止片を起立
し、また挟持片の自由端にこの弧状の係止片を内部に受
け入れられる断面倒U字形をなす係止部を一体に備えて
この係止部と係止片の係合によって挟持片の揺動を拘束
し、取付基板との間でコード類を挟み付け状態で保持で
きるようにした留め具を提供することにある。
【0008】更に本考案は前記取付基板の下面に内向き
の係止爪を有する複数の係止脚を所要の間隔をおいて対
立状に垂設し、この係止脚を金属パネルに打ち抜きによ
って形成する台形状の切り起こし部に掛け止めることに
よってパネル面に簡単に止着できるようにした線状物の
留め具を提供せんとするものである。
【0009】また本考案は、上記係止脚の垂設に併せ
て、取付基板の左右両端部から下向きに弾性押圧片を延
設してこの押圧片を前記切り起こし部に当接し、係止脚
の係合状態を安定させるようにした線状物の留め具を提
供することにある。次に、本考案を図示する実施例につ
いて詳述し、併せてその他の特徴を説明することにす
る。
【0010】
【実施例】図1は本考案に係る留め具の使用状態を説明
する斜視図であり、図2は不使用状態における留め具の
正面図、図3は一部欠截した右側面図、図4は底面図で
あり、図中1は取付基板、2はこの取付基板の一端部か
ら肉薄のヒンジ部3を介して延設した押圧挟持片、4は
押圧挟持片の揺動自由端に対応させて取付基板1の他端
部上面に立設した係止片である。
【0011】本考案に係る留め具は所要の弾性と剛性を
兼ね備えた熱可塑性の合成樹脂を材料に成形されるもの
であって、ここではナイロン樹脂を材料に射出成形によ
って一体に成形してある。取付基板1は肉厚の帯板状を
なしており、その一端部に肉薄のヒンジ部3を設け、こ
のヒンジ部を介して同じく肉厚の帯板状に形成した押圧
挟持片2を延設している。ヒンジ部3は取付基板1に対
して押圧挟持片2を折れ曲がり自由に接続するための手
段であり、押圧挟持片はこのヒンジ部3を基点に取付基
板の上面に接面状に重なるようにしてある。そして、こ
の挟持片は自由端部に前記係止片4に係合する係止部5
を一体に設けてある。
【0012】係止片4は押圧挟持片2の自由端部の揺動
軌跡の円弧に沿った弧状に形成してあり、その外側の凸
弧面部には係止部5を掛け止める係止爪6が鋸歯状に設
けてある。そして一方、押圧挟持片2の自由端部に設け
られる係止部5は倒U字形断面形に形成して下向きに開
口する空部7に上記係止片4の全体を受け入れられるよ
うにしてあり、外側片5aの凹弧面状をなす内側面8に
前記係止片の係止爪6に係合する係止爪9が同じく鋸歯
状に形成してある。
【0013】図中10,11は取付基板1を金属パネル
13に切り起こし形成する台形状の切り起こし部14に
止着するための係止脚であり、15はこの係止脚の係合
を確実にし、且つガタ付きを吸収するための弾性押圧片
である。
【0014】係止脚10,11は取付基板1の前後の縁
から喰い違いに向き合うように垂下し、その脚端内面に
切り起こし部14に掛け止める爪16が設けてある。そ
してこの前後の縁から垂設され向かい合う係止脚10,
11は切り起こし部14の幅に合わせた間隔を設けて向
かい合わせてあり、また各係止脚の爪16は取付基板1
の下面との間に切り起こし部14の板厚を充分受け入れ
られるだけの間隔をもたせて突設してある。尚、ここで
は装着性をよくするためと、弾性押圧片15の反発力を
有効に作用させるため上記爪16と取付基板下面との間
に切り起こし部13の肉厚より大きな間隔を設けてい
る。
【0015】弾性押圧片15は前述したように係止脚と
共働して取付基板を切り起こし部13に対して止め付け
るもので、ここでは取付基板の両端部から斜め下方に向
けて八の字形に延設し、先端部に枕部17を設けてあ
る。
【0016】本考案留め具は上述の如く構成されるもの
で、次にこの留め具の使用の実際について説明すると、
この留め具は自動車のボディや電気機器の基体等金属パ
ネル13からなる部分に対して、これに予め形成してお
く切り起こし部14に上から押し付け、取付基板の両端
に設ける弾性押圧片15を切り起こし部14の立ち上が
り斜面18に当接させ、次にそのまま押し付けて前後の
係止脚10,11の各爪16を切り起こし部14の縁に
掛け止めて止着作業を完了することになる。この様にし
て取付けられた取付基板1は両端の弾性押圧片15の反
発力で切り起こし部14から浮き上がった状態に付勢さ
れ、上記爪16を強く係合させることになり、同時に取
付基板のガタ付きを吸収することになる。
【0017】この様にしてパネル13に留め具を装着し
たのち開放した押圧挟持片2と係止片4の間に留め付け
る線状物、つまりコード類aを通し、これを取付基板1
の上面に添わせ、次に押圧挟持片2をヒンジ部3を支点
に折り曲げ、自由端に設ける係止部5の空部7に上記係
止片4を受け入れ係止爪6,9同志を係合させてコード
類を拘束する。
【0018】図5、図6は本考案留め具によるコード類
aの留め付け状態を示したもので、図5は少数本のコー
ドを留め付けた状態を、また図6は多数本のコードを留
め付けた状態を示している。本考案留め具は図示のよう
にコードの本数の違いにかかわらず挟持片2をヒンジ部
3を基点にして取付基板の上面に重なるように折り曲
げ、この上面との間に挟み付けるもので、1本の場合を
含む少数本の場合は挟持片と取付基板によって直接的
に、また多数本の場合は係止片4を加えた三角形状の空
間内に収めて縛り付けることになる。そして押し付けた
挟持片2はコードaを挟み付けた位置で係止部の係止爪
9を係止片4の係止爪6に掛け止めてロックされること
になる。尚、押圧挟持片2は上記コードの挟み付けに際
して素材の弾性により撓むことから、復元力が作用して
コードを締め付けた状態で結束し拘束することになる。
【0019】この様にコード類を拘束する本考案留め具
は係止部5の外側片5aを外に開くことによって係止爪
9を係止片4の係止爪6から外すことができ、これによ
ってコードの留め付けを開放することができるようにな
っている。尚、この開放作業はU字形断面形に形成され
る係止部5のバネ力を利用して行うものであることか
ら、外側片5aの先端部に指掛けの突片を設けるように
すると上記バネ力に抗して、また係止爪同志の係合力に
抗して簡単に外側片5aを外に撓めて開放操作すること
ができる。
【0020】
【考案の効果】以上、本考案を図示する実施例につき詳
述したが、前記構成において明らかな様に本考案留め具
によれば少数本のみならず多数本の線状物についてこれ
を束ねた状態で縛り付けることができると同時に、押圧
挟持片の挟み付けによって拘束することができ、従って
本数の変化にかかわらず常に確実な留め付けを期待する
ことができる。
【0021】そして本考案留め具は係止片に係合する係
止部を開放操作することによって縛り付けを解くことが
できると共に、再度押圧挟持片の押付けで拘束状態に戻
すことができるため配線の交換作業や、機器内部の部品
の点検,交換作業を容易に行うことができる。
【0022】また本考案留め具はパネル面の切り起こし
部に対して単なる押付け作業によって止着することがで
きることから作業性に優れると共に、係止脚の係合に併
せて弾性押圧片の作用により係止脚をしっかり掛け止め
られることから確実な、そしてガタ付きのない強固な止
め付けを期待することができる。勿論、コード類の留め
付けに当たっては係止片そして係合部の係止爪の係合位
置を選択することによって締め付けを変えることができ
ると共に、コード類の本数、太さに合わせて自由に調整
選択できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態を説明する斜視図。
【図2】不使用状態における正面図。
【図3】一部欠截の右側面図。
【図4】底面図。
【図5】少数本のコード類を留め付けた状態における正
面図。
【図6】多数本のコード類を留め付けた状態の正面図。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 取付基板 2 押圧挟持片 3 ヒンジ部 4 係止片 5 係止部 6,9 係止爪 7 空部 10,11 係止脚 14 切り起こし部 15 弾性押圧片 16 係止脚の爪

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付基板の一端部に肉薄ヒンジ部を介し
    て揺動自由に、且つ基板上面に対して接面可能に接続す
    る所要剛性を有した押圧挟持片を備え、他方取付基板の
    他端部上面には上記挟持片の揺動円弧に沿わせて弧状の
    係止片を立設する一方、挟持片の自由端部には上記係止
    片を受け入れる空部を備えた倒U字形断面形をなす係止
    部を一体に設け、係止片の外側面とこれに対面する係止
    部の一側内面に係脱自由に係合する係止爪を各設けてな
    ることを特徴とした線状物の留め具。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、係止片の係止
    爪と係止部内面の係止爪は断面鋸歯形の複数個の爪から
    なることを特徴とした線状物の留め具。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、取付基板には
    下面から内向きに係止爪を備えた弾性係止脚を所要の間
    隔をおいて相対立する如く複数個垂設してなることを特
    徴とした線状物の留め具。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、取付基板には
    下面から内向きに係止爪を備えた弾性係止脚を前後に所
    要の間隔をおいて相対立する如く複数個垂設すると共
    に、左右両端から弾性押圧片を下向きに延設してなるこ
    とを特徴とした線状物の留め具。
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