JPH0562586B2 - - Google Patents

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JPH0562586B2
JPH0562586B2 JP1744189A JP1744189A JPH0562586B2 JP H0562586 B2 JPH0562586 B2 JP H0562586B2 JP 1744189 A JP1744189 A JP 1744189A JP 1744189 A JP1744189 A JP 1744189A JP H0562586 B2 JPH0562586 B2 JP H0562586B2
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JP
Japan
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zinc
thick steel
steel plate
zinc coating
coating layer
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JP1744189A
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JPH02198832A (ja
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Motohiro Osada
Yukiharu Kutogi
Kazuo Watanabe
Motoo Kabeya
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は厚鋼板、特に板厚4.5mm以上200mm以下
の厚鋼板に適した防錆処理に関し、詳しくは、防
錆処理の一部としてメカニカルプレーテイング法
による亜鉛被覆およびプライマー塗装との併用に
よつて防錆処理を施した厚鋼板に関する。 〔従来の技術〕 従来、鋼材の代表的な防錆処理の1つとして、
鋼材表面に亜鉛被覆を施すことが知られている。
このような亜鉛被覆法としては、溶融亜鉛メツ
キ、電気亜鉛メツキ法等が一般的であるが、この
種の亜鉛被覆法では薄鋼板や線材等に適するが、
溶融亜鉛浴槽、および電気メツキ浴槽等の設備面
より厚鋼板の処理には経済的でない。 そこで、近年、溶融亜鉛メツキ法、電気亜鉛メ
ツキ法等の亜鉛被覆法に代るものとして、例え
ば、特公昭59−9312号、特開昭61−38870号に開
示されているようなメカニカルプレーテイング法
による亜鉛被覆が注目されている。メカニカルプ
レーテイング法による亜鉛被覆では、鉄粉あるい
は鉄合金粉体を核としてその外側に亜鉛あるいは
亜鉛合金を被覆したブラスト材料が通常のシヨツ
トブラスト装置を用いて鋼材表面に吹付投射さ
れ、これにより該鋼材表面に該粉体表面の亜鉛被
覆が転写され、密着性に優れた亜鉛被覆層がえら
れることになる。 このようなメカニカルプレーテイング法による
亜鉛被覆によれば熱歪を伴うこと無く、板厚4.5
mm以上の厚鋼板にも経済的に亜鉛被覆を施すこと
が可能となる。 〔発明が解決しようとする課題〕 さて、防錆処理を施した厚鋼板を、船舶、橋
梁、建築等の鋼構造物資材として用いる場合、そ
の防錆処理は極めて過酷な条件下で厚鋼板の工場
出荷から少なくとも6箇月以上は保証されなけれ
ばならないとされている。例えば、厚鋼板が海峡
等の橋梁に用いられる場合を想定すると、その防
錆処理は海塩粒子の存在下での屋外暴露で6箇月
以上は保証されなければならない。すなわち、厚
鋼板が構造物の一構成要素としてボルト締めある
いは溶接等で組立られるまでに要する時間を6箇
月として、少なくともその間には防錆処理が維持
されることとしている。なお、厚鋼板が構造物の
一構成要素として組立られた後はその構造物全体
について改めて別の防錆処理が施される。 従つて、本発明の目的は厚鋼板、特に板厚4.5
mm以上200mm以下の厚鋼板に塩水等の存在する過
酷な条件下でも6箇月以上の長期にわたつて赤錆
を発生させることのない防錆処理法であつて、か
かる厚鋼板に容易にしかも経済的に施しえる防錆
処理方法およびその防錆処理を施した厚鋼板を提
供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明による防錆処理厚鋼板は厚鋼板素材と、
この厚鋼板素材の表面にメカニカルプレーテイン
グ法によつて形成した10g/m2〜50g/m2の亜鉛
被覆層と、この亜鉛被覆層上に塗布された5〜
15μmの樹脂系ジンクプライマー塗膜とからな
る。 また、本発明による防錆処理方法によれば、厚
鋼板素材の表面にメカニカルプレーテイング法に
よつて10g/m2〜50g/m2の亜鉛被覆層を形成
し、この亜鉛被覆層上に樹脂系ジンクプライマー
が塗布されて5〜15μmの樹脂系塗料層が形成さ
れる。 〔作用〕 以上に述べたような本発明によれば、厚鋼板に
熱歪を伴うことなく亜鉛被覆が可能となり、厚鋼
板に対する亜鉛被覆層の形成がシヨツトブライト
装置等の使用により容易に行われ、またその亜鉛
被覆層上へのプライマー塗料の塗布もスプレー装
置等で容易に行われる。また、本発明による防錆
処理方法においては、亜鉛被覆層による防錆処理
と樹脂系ジンク塗料の塗布による防錆処理との併
用によつて、厚鋼板に塩水等の存在する過酷な条
件下でも6箇月以上の長期にわたつて耐赤錆性を
発揮できるものである。 〔実施例〕 本発明者はメカニカルプレーテイング法による
亜鉛被覆を厚鋼板に施した場合、樹脂系ジンクプ
ライマーだけを塗布した場合、メカニカルプレー
テイング法による亜鉛被覆を厚鋼板に施した後、
樹脂系ジンクプライマーを塗布した場合、その防
錆処理が屋外暴露でまた塩水存在下での屋外暴露
でどの位の期間維持されえるかについて試験を行
なつた。その試験結果は表1に示すとおりであ
る。なお、試験条件は以下のとおりである。 (1) 屋外暴露期間:昭和62年12月28日から昭和63
年9月30日の9箇月間 (2) 試験片:5×100×150mmの厚鋼板片 (SS41)をシヨツトブラストによつてスケ
ール除去を行なつた後に、メカニカルプレーテ
イング法による亜鉛被覆を10g/m2、24g/m2
施したものをそれぞれ複数枚、樹脂系ジンクプ
ライマー(Z/P)を5.3μm、9.7μm、16.1μm
だけを塗布したものをそれぞれ複数枚、メカニ
カルプレーテイング法による亜鉛被覆を10g/
m2施した後、樹脂系ジンクプライマー(Z/
P)を5.3μm、9.7μmだけを塗布したものをそ
れぞれ複数枚用意した。 (3) 試験内容:それぞれの表面処理を施した試験
片を2つづつ用意し、その一方を屋外に放置
し、他方には週に一度塩水を散布した。 (4) 評価方法:赤錆発生面積率 表1から明らかのように、メカニカルプレー
テイング法による亜鉛被覆だけ行なつた場合屋
外に放置(大気暴露)では、亜鉛被覆が厚いも
のでは防錆効果があるが、しかし、6箇月経過
時には亜鉛被覆を24g/m2行なつた試験片にも
赤錆が発生した。塩水を散布した場合にはほぼ
試験片の全面にわたつて赤錆が認められた。 また、ジンク系プライマー(Z/P)だけに
よる防錆処理については、屋外に放置(大気暴
露)では、塗膜厚さ5.3μmを除いてほとんど赤
錆の発生は認められないが、塩水を散布した場
合には9箇月経過時には塗膜厚さ16.1μmの試
験片にも錆発生面積率で10%の赤錆が発生し
た。 以上の記載から明らかなように、メカニカルプ
レーテイング法による亜鉛被覆だけの防錆処理で
は厚鋼板を6箇月超の長期にわたつて完全に防錆
しえないことが判明した。また、樹脂系ジンクプ
ライマーによる防錆処理の場合には、塗膜厚さを
少なくとも16.1μm以上確保しなければ塩水等の
存在する過酷な条件下では厚鋼板を6箇月超の長
期にわたつて完全に防錆しえないことが判明し
た。 一方、メカニカルプレーテイング法による亜鉛
被覆を行なつた後、樹脂系ジンクプライマーを塗
布した防錆処理の場合には、樹脂系ジンクプライ
マーの塗膜厚さが5.3μmでも、屋外に放置(大気
暴露)および、塩水を散布した場合のいずれも赤
錆発生が認められない。 次に、第1図を参照して、本発明による防錆処
理方法の一実施例について説明する。第1図を参
照すると、本発明による防錆処理方法を実施する
防錆処理ラインの概略が示されており、この防錆
処理ラインは厚鋼板圧延ラインの下流側に配置さ
れ、該厚鋼板圧延ラインから得られる厚鋼板素材
に直ちに防錆処理を施しうるようになつている。
防錆処理ラインは厚鋼板圧延ラインの最終段圧延
機10の側から順に下流側に配置された脱スケー
ルステーシヨン12と、亜鉛被覆形成ステーシヨ
ン14と、第1の予熱ステーシヨン16と、第1
のプライマー塗布ステーシヨン18と、第2予熱
ステーシヨン20と、第2のプライマー塗布ステ
ーシヨン22とから構成される。 脱スケールステーシヨン12では、例えばシヨ
ツトブラスト装置が設けられ、このシヨツトブラ
スト装置でもつて圧延後の厚鋼板素材の表面処理
すなわち黒皮(スケール)除去が行なわれる。 黒皮除去後、厚鋼板素材は亜鉛被覆形成ステー
シヨン14に送られ、ここでは該厚鋼板素材を搬
送させながら、厚鋼板素材の両表面にメカニカル
プレーテイング法によつて亜鉛被覆形成が施され
る。亜鉛被覆形成ステーシヨン14では、先にも
述べたように、鉄あるいは鉄合金を核としてその
外側に鉄亜鉛合金層を介して亜鉛あるいは亜鉛合
金を被着したブラスト材料が通常のシヨツトブラ
スト装置を用いて厚鋼板素材の両表面に投射さ
れ、これにより該厚鋼板表面に亜鉛被覆層が得ら
れることになる。このようにして得られた亜鉛被
覆層の表面粗さは10ないし100μm程度と粗面状
態にあるが見かけの表面積から亜鉛被覆層は少な
くとも10g/m2以上とされる。また、亜鉛被覆層
形成時の経済性より被覆層の上限は50g/m2と考
えられる。なお、好ましくは10〜20g/m2の亜鉛
被覆層が良い。 亜鉛被覆層が形成された厚鋼板素材は次いで第
1の予熱ステーシヨン16および第1のプライマ
ー塗布ステーシヨン18に送られる。第1の予熱
ステーシヨン16は例えば、適当なオーブンある
いは炉として構成され、そこでは該厚鋼板素材は
所定の温度まで予熱される。第1のプライマー塗
布ステーシヨン18には例えばスプレー装置が設
けられ、このスプレー装置によつて、該厚鋼板素
材の一方の表面の亜鉛被覆層上に樹脂系ジンクプ
ライマー(Z/P)が塗布され、その樹脂系塗料
層の厚さについては、5μm〜15μmの範囲内の厚
さがよい。 これは、厚鋼板を塗布する際の塗装厚さの偏差
を考えれば、5μm未満では十分な防錆効果が得
られず、また15μm超では樹脂系ジンクプライマ
ーだけでも防錆効果を有すると考えられ、亜鉛被
覆層の必要性は低い。厚鋼板素材は第1の予熱ス
テーシヨン16で予め加熱されているので、そこ
に塗布された樹脂系塗料は直ちに乾燥される。な
お、第1の予熱ステーシヨン16を設ける代わり
に、第1のプライマー塗布ステーシヨン18の下
流側に加熱ステーシヨンを設け、樹脂系塗料塗布
後にそれを加熱して乾燥させてもよく、また必要
に応じて第1の予熱ステーシヨン16および加熱
ステーシヨンを省いて、樹脂系塗料層を自然乾燥
させてもよい。 一方、裏面に対する塗装においても厚鋼板素材
を反転した後、表面と同様に第2の予熱ステーシ
ヨン20、第2のプライマー塗布ステーシヨン2
2にて樹脂系ジンクプライマーが塗布される。 このようにして防錆処理を施した厚鋼板の両表
面にはメカニカルプレーテイング法によつて形成
した10g/m2〜50g/m2の範囲の亜鉛被覆層が形
成され、またその亜鉛被覆層上には5〜15μmの
樹脂系ジンク塗料層が形成されることになる。 〔発明の効果〕 表1から明らかなように、本発明による防錆処
理技術においては、亜鉛被覆による防錆処理と樹
脂系ジンクプライマーの塗布による防錆効果とが
併用されるので、塩水等の存在する過酷な条件下
での6箇月以上、少なくとも9箇月の長期にわた
つて厚鋼板の防錆処理が維持されることになる。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による防錆処理を行なう防錆処
理ラインを示す概略説明図。 12……脱スケールステーシヨン、14……亜
鉛被覆形成ステーシヨン、16……第1の予熱ス
テーシヨン、18……第1のプライマー塗布ステ
ーシヨン、20……第2の予熱ステーシヨン、2
2……第2のプライマー塗布ステーシヨン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚鋼板素材と、この厚鋼板素材の表面にメカ
    ニカルプレーテイング法によつて形成した10g/
    m2〜50g/m2の亜鉛被覆層と、この亜鉛被覆層上
    に塗布された5〜15μmの樹脂系ジンクプライマ
    ー塗膜とからなることを特徴とする防錆処理厚鋼
    板。 2 厚鋼板素材の表面にメカニカルプレーテイン
    グ法によつて10g/m2〜50g/m2の亜鉛被覆層を
    形成し、この亜鉛被覆層上にプライマー塗膜を5
    〜15μm形成することを特徴とする防錆厚鋼板の
    製造方法。
JP1744189A 1989-01-30 1989-01-30 防錆処理厚鋼板およびその製造方法 Granted JPH02198832A (ja)

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