JPH0562544A - Al安定化超電導線の製造方法 - Google Patents
Al安定化超電導線の製造方法Info
- Publication number
- JPH0562544A JPH0562544A JP3246963A JP24696391A JPH0562544A JP H0562544 A JPH0562544 A JP H0562544A JP 3246963 A JP3246963 A JP 3246963A JP 24696391 A JP24696391 A JP 24696391A JP H0562544 A JPH0562544 A JP H0562544A
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- Japan
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- tape
- matrix
- superconducting wire
- superconductive wire
- wire
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定化材としてCuマトリックス超電導線の
外周に被覆されるAlの量を削減する。 【構成】 Cuマトリックス超電導線1の外周の全面に
Alテープ2をスパイラル状にハーフラップ巻きし、次
いで、Alテープ2を巻回した後、幅方向及び厚さ方向
に圧延加工を行うことでCuマトリックス超電導線1と
Alテープ2との密着性を高める。そして、超電導物質
として、Nb3Sn,(Nb,Ti)3Sn,V3Ga,Nb3Alを
用いる場合には最終成形加工後に熱処理を行うが、この
熱処理の際の拡散を防止するためNbやTa等の拡散防止
用のテープ3をCuマトリックス超電導線1に先に巻回
しておく。
外周に被覆されるAlの量を削減する。 【構成】 Cuマトリックス超電導線1の外周の全面に
Alテープ2をスパイラル状にハーフラップ巻きし、次
いで、Alテープ2を巻回した後、幅方向及び厚さ方向
に圧延加工を行うことでCuマトリックス超電導線1と
Alテープ2との密着性を高める。そして、超電導物質
として、Nb3Sn,(Nb,Ti)3Sn,V3Ga,Nb3Alを
用いる場合には最終成形加工後に熱処理を行うが、この
熱処理の際の拡散を防止するためNbやTa等の拡散防止
用のテープ3をCuマトリックス超電導線1に先に巻回
しておく。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAlにて外周の少なくと
も一部を被覆したCuマトリックス超電導線の製造方法
に関する。
も一部を被覆したCuマトリックス超電導線の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】AlはCuに比較して極低温下における電
気抵抗が一桁以上も小さいので、特公昭43−2822
7号公報にも開示されるように、Cuマトリックス超電
導線の外周を安定化材としてのAlで被覆したものが知
られている。しかしながらAlはCuよりも機械的強度が
著しく劣り、且つNb−TiやNb3Sn等の超電導金属と
の変形抵抗の差が大きすぎるため、通常の押出し成形や
引抜き成形による複合加工が困難である。
気抵抗が一桁以上も小さいので、特公昭43−2822
7号公報にも開示されるように、Cuマトリックス超電
導線の外周を安定化材としてのAlで被覆したものが知
られている。しかしながらAlはCuよりも機械的強度が
著しく劣り、且つNb−TiやNb3Sn等の超電導金属と
の変形抵抗の差が大きすぎるため、通常の押出し成形や
引抜き成形による複合加工が困難である。
【0003】そのため、図5に示すように成型加工した
Cuマトリックス超電導線10の外周にAl被服層11を
形成する前方張力付加押出し法や、図6に示すようにC
uケース12内にCuマトリックス超電導線10を収め、
このCuマトリックス超電導線10とCu被覆したAlシ
ート13とをはんだ等の低融点金属14で複合一体化す
る方法によって製造している。
Cuマトリックス超電導線10の外周にAl被服層11を
形成する前方張力付加押出し法や、図6に示すようにC
uケース12内にCuマトリックス超電導線10を収め、
このCuマトリックス超電導線10とCu被覆したAlシ
ート13とをはんだ等の低融点金属14で複合一体化す
る方法によって製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した製法によ
る場合には、押出し時の芯線であるCuマトリックス超
電導線10の位置を制御するのが困難で、そのためAl
被服層11の厚みを0.5mm以下にすることができず
Alの使用量が多くなり、また前方張力付加押出し法自
体が特殊な製法であるので線材価格が高価となり、また
長尺線材への適用が難しいという課題がある。また、低
融点金属14で複合一体化する方法にあっては、Alシ
ート13をCuで被覆するなど加工が面倒で、前記同様
これが価格アップの原因となっている。
る場合には、押出し時の芯線であるCuマトリックス超
電導線10の位置を制御するのが困難で、そのためAl
被服層11の厚みを0.5mm以下にすることができず
Alの使用量が多くなり、また前方張力付加押出し法自
体が特殊な製法であるので線材価格が高価となり、また
長尺線材への適用が難しいという課題がある。また、低
融点金属14で複合一体化する方法にあっては、Alシ
ート13をCuで被覆するなど加工が面倒で、前記同様
これが価格アップの原因となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、Cuマトリックス超電導線の外周の一部または
全面にAlテープを巻回するか表面に沿って重ね、次い
で必要に応じて圧延加工等を施してAlテープとCuマト
リックス超電導線とを密着せしめるようにした。
発明は、Cuマトリックス超電導線の外周の一部または
全面にAlテープを巻回するか表面に沿って重ね、次い
で必要に応じて圧延加工等を施してAlテープとCuマト
リックス超電導線とを密着せしめるようにした。
【0006】
【作用】Cuマトリックス超電導線の形状がモノリス型
(丸、平角)、ストランド型を問わず、その形状がテー
プにて被服可能なものであれば、線材設計上のAl必要
量に応じて最適な巻回方法を選択する。
(丸、平角)、ストランド型を問わず、その形状がテー
プにて被服可能なものであれば、線材設計上のAl必要
量に応じて最適な巻回方法を選択する。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る製造方法にてA
l安定化超電導線を製造している途中を示す図であり、
図1に示す実施例にあっては、先ずCuマトリックス超
電導線1の外周の全面にAlテープ2をスパイラル状に
ハーフラップ巻きし、次いで、Alテープ2を巻回した
後、幅方向及び厚さ方向に圧延加工を行うことでCuマ
トリックス超電導線1とAlテープ2との密着性を高め
る。
説明する。ここで、図1は本発明に係る製造方法にてA
l安定化超電導線を製造している途中を示す図であり、
図1に示す実施例にあっては、先ずCuマトリックス超
電導線1の外周の全面にAlテープ2をスパイラル状に
ハーフラップ巻きし、次いで、Alテープ2を巻回した
後、幅方向及び厚さ方向に圧延加工を行うことでCuマ
トリックス超電導線1とAlテープ2との密着性を高め
る。
【0008】前記Cuマトリックス超電導線1としては
図1に示した平角モノリスの他に丸型モノリス、平角撚
線、丸型撚線などテープ巻回可能なものであればよい。
またCuマトリックス超電導線1を構成する超電導物質
としては、Nb-Ti,Nb3Sn,(Nb,Ti)3Sn,V3G
a,Nb3Alなどが挙げられる。
図1に示した平角モノリスの他に丸型モノリス、平角撚
線、丸型撚線などテープ巻回可能なものであればよい。
またCuマトリックス超電導線1を構成する超電導物質
としては、Nb-Ti,Nb3Sn,(Nb,Ti)3Sn,V3G
a,Nb3Alなどが挙げられる。
【0009】ところで、Cuマトリックス超電導線1を
構成する超電導物質として、Nb-Ti以外のNb3Sn,
(Nb,Ti)3Sn,V3Ga,Nb3Alを用いる場合には最
終成形加工後に熱処理を行うが、この熱処理温度はAl
の融点(約660℃)以下とする。またAlテープ2を
Cuマトリックス超電導線1に接触させたまま熱処理を
行うと、AlとCuとの界面で拡散によって化合物層が生
成されるため、NbやTa等の拡散防止用のテープ3をC
uマトリックス超電導線1に先に巻回しておき、この上
からAlテープ2を巻回するのが好ましい。
構成する超電導物質として、Nb-Ti以外のNb3Sn,
(Nb,Ti)3Sn,V3Ga,Nb3Alを用いる場合には最
終成形加工後に熱処理を行うが、この熱処理温度はAl
の融点(約660℃)以下とする。またAlテープ2を
Cuマトリックス超電導線1に接触させたまま熱処理を
行うと、AlとCuとの界面で拡散によって化合物層が生
成されるため、NbやTa等の拡散防止用のテープ3をC
uマトリックス超電導線1に先に巻回しておき、この上
からAlテープ2を巻回するのが好ましい。
【0010】図2はAlテープの巻回方法を異ならせた
別実施例を示し、この実施例にあってはCuマトリック
ス超電導線1を平角撚線とし、Alテープ2はテープ間
に間隔をもたせたギャップ巻にしている。
別実施例を示し、この実施例にあってはCuマトリック
ス超電導線1を平角撚線とし、Alテープ2はテープ間
に間隔をもたせたギャップ巻にしている。
【0011】また図3はAlテープの被服方法の別実施
例を示す側面図であり、この実施例にあってはAlテー
プ2をCuマトリックス超電導線1の長手方向に沿わせ
て重ね合わせ、この上から圧延ロール4でAlテープ2
をCuマトリックス超電導線1に押し付けることで、図
4に示すようにAlテープ2が密着したAl安定化超電導
線が得られる。尚、図示例ではCuマトリックス超電導
線1の一面のみにAlテープ2を密着せしめたものを示
したが、全面をAlテープで被覆したものでもよい。
例を示す側面図であり、この実施例にあってはAlテー
プ2をCuマトリックス超電導線1の長手方向に沿わせ
て重ね合わせ、この上から圧延ロール4でAlテープ2
をCuマトリックス超電導線1に押し付けることで、図
4に示すようにAlテープ2が密着したAl安定化超電導
線が得られる。尚、図示例ではCuマトリックス超電導
線1の一面のみにAlテープ2を密着せしめたものを示
したが、全面をAlテープで被覆したものでもよい。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
Cuマトリックス超電導線の外周の一部または全面にAl
テープを巻回するか重ね合せ、圧延加工等によりAlテ
ープとCuマトリックス超電導線とを密着せしめるよう
にしたので、Alの厚み及び使用量を自由にコントロー
ルでき、線材の価格を低く抑えることができる。
Cuマトリックス超電導線の外周の一部または全面にAl
テープを巻回するか重ね合せ、圧延加工等によりAlテ
ープとCuマトリックス超電導線とを密着せしめるよう
にしたので、Alの厚み及び使用量を自由にコントロー
ルでき、線材の価格を低く抑えることができる。
【0013】また超電導物質が最終成形加工後に熱処理
を行うものにあっても、AlテープとCuマトリックス超
電導線との間にNbやTa等の拡散防止用のテープを介在
せしめればAlとCuとの界面での化合物層の生成を防ぐ
ことができる。
を行うものにあっても、AlテープとCuマトリックス超
電導線との間にNbやTa等の拡散防止用のテープを介在
せしめればAlとCuとの界面での化合物層の生成を防ぐ
ことができる。
【図1】本発明に係る製造方法にてAl安定化超電導線
を製造している途中を示す図
を製造している途中を示す図
【図2】Alテープの巻回方法を異ならせた別実施例を
示す図1と同様の図
示す図1と同様の図
【図3】Alテープを超電導線に重ね合せて密着させる
別実施例を示す側面図
別実施例を示す側面図
【図4】図3のA−A方向断面図
【図5】従来方法にて製造したAl安定化超電導線の断
面図
面図
【図6】従来方法にて製造したAl安定化超電導線の断
面図
面図
1…Cuマトリックス超電導線1、2…テープ2、3…
拡散防止用のテープ、4…圧延ローラ。
拡散防止用のテープ、4…圧延ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 洋 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社土浦工場内 (72)発明者 森合 英純 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社土浦工場内 (72)発明者 伊藤 靖彦 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社土浦工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 Cuマトリックス超電導線の外周の一部
または全面にAlテープを巻回するか重ね合せ、このAl
テープとCuマトリックス超電導線とを圧延加工にて密
着せしめるようにしたことを特徴とするAl安定化超電
導線の製造方法。 - 【請求項2】 前記Cuマトリックス超電導線の外周の
一部または全面に拡散防止用のテープを巻回するか重ね
合わせた後に、Alテープを巻回するか重ね合せるよう
にしたことを特徴とする請求項1に記載のAl安定化超
電導線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246963A JPH0562544A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | Al安定化超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246963A JPH0562544A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | Al安定化超電導線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562544A true JPH0562544A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17156330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3246963A Withdrawn JPH0562544A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | Al安定化超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562544A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039444A1 (ja) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | 株式会社フジクラ | 酸化物超電導線材およびその製造方法 |
US9649616B2 (en) | 2013-06-21 | 2017-05-16 | Lotte Advanced Materials Co., Ltd. | Continuous solid-state polymerisation device and method |
US9649617B2 (en) | 2013-07-10 | 2017-05-16 | Lotte Advanced Mateirals Co., Ltd. | Continuous solid-state polymerization device and method |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3246963A patent/JPH0562544A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039444A1 (ja) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | 株式会社フジクラ | 酸化物超電導線材およびその製造方法 |
US9649616B2 (en) | 2013-06-21 | 2017-05-16 | Lotte Advanced Materials Co., Ltd. | Continuous solid-state polymerisation device and method |
US9649617B2 (en) | 2013-07-10 | 2017-05-16 | Lotte Advanced Mateirals Co., Ltd. | Continuous solid-state polymerization device and method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |