JPH0562499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は画情報を記憶した記憶部あるいは画情
報を読み取る読取部を備えた電子機器より画情報
を送信しうるフアクシミリシステムに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、OA機器の複合化に伴ない、フアクシミ
リ装置とワードプロセツサ等の画情報蓄積機能を
有した電子機器との結合が考えられるようになつ
た。すなわち、ワードプロセツサ等で作成された
文章データをフアクシミリ装置より送信するもの
である。

第１図は従来のフアクシミリシステムを示すシ
ステム構成図である。従来、第１図に示すごとく
ワードプロセツサ１とフアクシミリ装置２は１対
１に接続され、ワードプロセツサ１を操作するこ
とによりワードプロセツサ１に装着されたフロツ
ピーデイスク内の画情報をフアクシミリ装置２に
送出し、フアクシミリ装置２より所望の宛先に画
情報を送信することができた。

しかしながら、OA機器の複合化が進むにつ
れ、複数のワードプロセツサとフアクシミリ装置
との結合が要望されるが、従来のフアクシミリシ
ステムでは複数のワードプロセツサとの結合は考
慮されていなかつたため、上述のような要望には
対応できなかつた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は所望の画情報源の画情報をフア
クシミリ信号として送信しうるフアクシミリシス
テムを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の上記目的は少なくとも画情報源指定デ
ータおよび宛先指定データを読み取る読取手段
と、この読取手段により読み取られた内容を制御
データとして認識する認識手段とを設け、指定さ
れた画情報源より所望の画情報を読み出し、読み
出された画情報を宛先指定データにより指定され
る宛先に送信することにより達成することができ
る。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を本発明の実施例に基づいて詳細
に説明する。

第２図は本実施例のシステム構成図であり、第
３図は本実施例のブロツク図である。

本実施例ではフアクシミリ装置１０が読取手
段、認識手段、読出手段および送信手段を有して
おり、ワードプロセツサ３０，４０，５０が画情
報源である。

フアクシミリ装置１０は、検出部１１、読取部
１２、認識部１３、記憶部１４および第１の制御
部１５とからなる読取手段および認識手段と、読
出部１６、比較部１７、タイマー１８、入出力制
御部１９、送信部２０、第２の制御部２１および
第３の制御部２２とからなる読出手段および送信
手段とを主な構成要素とする。

ワードプロセツサ３０は制御部３１、検索部３
２および蓄積部３３を有している。

ワードプロセツサ４０，５０はワードプロセツ
サ３０と同じ構成である。

次に本実施例の動作を読取手段および認識手段
の動作と読出手段、画情報源および送信手段の動
作とに分けて説明する。

読取手段および認識手段の制御は第１の制御部
１５により行なわれる。

第４図は第１の制御部１５の主な制御動作を示
すフローチヤートである。

フアクシミリ装置１０の原稿載置台９に原稿が
載置されたことを検出部２１が検出すると（ステ
ツプ101）、検出部は第１の制御部１５は原稿検出
信号を送出する。第１の制御部１５は原稿検出信
号が入力されると、図示しない原稿搬送部に搬送
信号を送出する。原稿搬送部は搬送信号が入力さ
れると、原稿の搬送を開始する。

原稿は第５図に示すようなOMRシートである
とする。このOMRシートは頭部に穿孔を有して
おり、この穿孔により原稿がOMRシートである
か否かを区別する。このOMRシートには各種制
御データが記されている。以下、各種制御データ
を順に説明する。このOMRシートには画情報源
を指定するためのマーク欄があり送信したい画情
報が蓄積されているワードプロセツサの認識番号
（以下、IDと略す）をマークする。例えば、ワー
ドプロセツサ３０を指定する時はWP３０の所を
黒くぬりつぶす。（以下、黒くぬりつぶす部分を
図中では斜線により示す。）なおフアクシミリ１
０の原稿載置台９に載置された原稿を送信する場
合はマークしない。次に、このOMRシートには
送信した画情報を指定するためのマーク欄があ
り、送信したい画情報を示すフアイル番号をマー
クする。フアイル番号が「15」であるとすると、
上段の１と下段の５の部分を黒くぬりつぶす。次
にこのOMRシートには画情報が送信されるべき
宛先を指定するためのマーク欄があり、あらかじ
め各宛先に割り当てられたIDをマークする。宛
先IDが「23」であるとすると、上段の２と下段
の３の部分を黒くぬりつぶす。次にこのOMRシ
ートには画情報を送信する時刻を指定するための
マーク欄があり、送信したい時刻を24時間表示に
よりマークする例えば「19：00」に送信したい場
合は時の上段の１と下段の９および分の上段、下
段の０の所を黒くぬりつぶす。さらにこのOMR
シートには送信したい画情報の部数を指定するた
めのマーク欄があり、部数をマークする。

このようなOMRシート原稿搬送部により搬送
されると、まず初めに穿孔が検出部１１により検
出され（ステツプ102）、検出部１１は第１の制御
部１５にOMRシート検出信号を送出する。第１
の制御部１５はOMRシート検出信号が入力され
ると、読取部１２に読取信号を送出すると共に認
識部１３に認識開始信号を送出する。読取部１２
は読取信号が入力されると、原稿の読み取り開始
し、読み取つた画信号を認識部１３に送出する。
認識部１３は読取部１２より送出されてくる画信
号を制御情報として、順次、認識を行なう。

なお、原稿がOMRシートでなく、通常の送信
原稿である場合、すなわち穿孔が検出されなかつ
た場合、制御情報は原稿より得られない。したが
つて、あらかじめ制御手順が設定されている場合
のみ、送信は行なわれる（ステツプ103）。

認識部１３において、画情報源指定データであ
る画情報源ID、画情報指定データであるフアイ
ル番号、宛先指定データである宛先ID、通信時
刻および部数が順次認識されると（ステツプ
104）、その認識結果は記憶部１４に送出される。

なお、画情報源IDが認識できなかつ場合すな
わち画情報源を指定するマーク欄が空白の場合は
フアクシミリ装置１０の原稿載置台９に載置され
た原稿を送信する。そこで認識部１３はOMRシ
ート上の宛先IDのみを認識して、認識された宛
先IDを第１の制御部１５を介して送信部２０に
送出する。送信部２０は宛先IDに基づいて指定
された宛先と回線接続し、読取部１２において読
み取られた認識部１３を介して送出されてくる
OMRシートに続く送信原稿上の画信号を順次、
送信するステツプ105）。

記憶部１４は第６図に示すように認識部１３よ
り送出されてくつ制御データ、すなわち外部機器
ID（Cx）、フアイル番号（Fx）、宛先ID（Sx）、通
信時刻（Tx）および部数（Nx）をデータ番号
＃Ｘを付して記憶する（ステツプ106）。この時、
データ番号は第１の制御部１５の制御により通信
時刻（Tx）の早い順に割り当てられる。したが
つて、新しい制御データが記憶部１４に記憶され
る時は、データ番号の再割り当てが行なわれる。

次に読出手段、画情報源および送信手段の動作
を説明する。

第７図は記憶部１４、読出部１６、比較部１７
およびタイマー１８を制御する第２の制御部２１
の主な制御動作を示すフローチヤートである。

読出部１６は記憶部１４に記憶された通信時刻
（Tx）を時刻の早い順にデータ番号と共に読み出
し、比較部１７に送出する。比較部１７は読出部
１６より送出されてくる通信時刻（Tx）とタイ
マ１８より送出されてくる時刻（TIME）とを比
較し（ステツプ201）、時刻（TIME）が通信時刻
（Tx）となつた時あるいは過ぎた時、その通信時
刻（Tx）に付されたデータ番号を第３の制御部
２２に送出する（ステツプ202）。この後、読取部
１６は次の通信時刻（T_x+1）を読み出し、この
通信時刻（T_x+1）は比較部１７において時刻
（TIME）と比較される。

第８図は読出部１６、入出力制御部１９および
送信部２０を制御する第３の制御部２２の主な制
御動作を示すフローチヤートである。

第３の制御部２２は比較部１７よりデータ番号
が入力されると（ステツプ301）、このデータ番号
を読出部１６に送出する。読出部１６は第３の制
御部２２よりデータ番号が入力されると、このデ
ータ番号が付された制御データを記憶部１４より
読み出し（ステツプ302）、第３の制御部２２に送
出する。第３の制御部２２は読出部１６より制御
データが入力されると、制御データのうち画情報
源ID、フアイル番号および部数を入出力制御部
１９に送出する。入出力制御部１９は画情報源
IDにより示される画情報源にフアイル番号およ
び部数を送出する（ステツプ303）。以下、画情報
源IDが「WP30」であり、ワードプロセツサ３０
にフアイル番号「15」が送出されたものとして画
情報源の動作を説明する。入出力制御部１９より
送出されたフアイル番号と部数はワードプロセツ
サ３０の制御部３１に入力される。制御部３１は
検索部３２にフアイル番号を部数分送出する。検
索部３２は制御部３１よりフアイル番号が入力さ
れる毎にフアイル番号により示される画情報を蓄
積部３３より検索して読み出す。この読み出され
た画情報は制御部３１を介してフアクシミリ装置
１０の入出力制御部１９に送出される。

一方、第３の制御部２２は入出力制御部１９に
画情報源IDとフアイル番号を送出した後、送信
部２０に制御データのうちの宛先IDを送出する。
送信部２０は第３の制御部２２より送出されてく
る宛先IDに基づいて宛先IDの示す宛先と回線接
続する（ステツプ304）。この後、送信部２０は入
出力制御部１９を介してワードプロセツサ３０よ
り送出されてくる画情報を送信する（ステツプ
305）。

このようなOMRシートをフアクシミリ装置２
０に読み取らせることにより、ワードプロセツサ
３０より指定した画情報を取り出し、この画情報
を指定した宛先に送信することができる。

本実施例によると、必要な制御データを記載し
たOMRシートをフアクシミリ装置２０の原稿載
置台に載置するほかは何ら操作することなく、所
望の画情報源に蓄積されている画情報を所望の宛
先に通信時刻を指定して送信することができる。

なお、本実施例では画情報源をワードプロセツ
サとしたが、画情報源は画情報蓄積装置、オフイ
スコンピユータ、大型コンピユータ等、画情報を
蓄積する機能を有する電子機器であればなんでも
よい。さらには画情報源はフアクシミリ装置等、
原稿を読み取る機能を有した電子機器とすること
もできる。

また、本実施例においてフアクシミリ装置２０
に表示部２３を付設し、認識部１３が認識した制
御データを表示部２３を表示し、制御データが正
確に認識されたことが確認されてから記憶部１４
に記憶するようすることもできる。さらに、記憶
部１４の内容が表示部２３に表示されるように
し、送信予定および送信結果がわかるようにして
もよい。

また、本実施例では一枚のOMRシートにより
一つのフアイル番号および一つの宛先を指定する
ようにしたが、一枚のOMRシートで複数のフア
イル番号および複数の宛先を指定するようにする
こともできる。また、宛先の指定は宛先IDによ
らず宛先の電話番号とすることもできる。

また、本実施例においてフアクシミリ装置２０
に画情報を合成するためのバツフアメモリを有す
る合成部２４を付設し、かつOMRシートにより
複数のフアイル番号あるいは複数のフアイル番号
と画情報源が指定されうるようにする。このよう
にすると、同一の画情報源より得られる複数の画
情報を、あるいは複数の画情報源より得られる複
数の画情報を合成部２４において合成し、一つ画
情報として送信することができる。

〔発明の効果〕

本発明によると、画情報源指定データおよび宛
先指定データを読み取る読取手段と、この読取手
段により読み取られた内容を制御データとして認
識する認識手段とを設けることにより、画情報源
を指定し、この画情報源の所望の画情報を所望の
宛先に送信することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフアクシミリシステムを示すシ
ステム構成図、第２図は本発明の一実施例を示す
システム構成図、第３図は本発明の一実施例を示
すブロツク図、第４図は第３図の第１の制御部１
５の主な制御動作を示すフローチヤート、第５図
は本発明の一実施例に係るOMRシートを説明す
るための図、第６図は第３図の記憶部１４の内容
を示す図、第７図は第３図の第２の制御部２１の
主な制御動作を示すフローチヤート、第８図は第
３図の第３の制御部２２の主な制御動作を示すフ
ローチヤートである。 ９……原稿載置台、１０……フアクシミリ装
置、３０，４０，５０……ワードプロセツサ、１
１……検出部、１２……読取部、１３……認識
部、１４……記憶部、１５……第１の制御部、１
６……読出部、１７……比較部、１８……タイ
マ、１９……入出力制御部、２０……送信部、２
１……第２の制御部、２２……第３の制御部、２
３……表示部、２４……合成部、３１……制御
部、３２……検索部、３２，３３……蓄積部、５
１……穿孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の画情報源と、 少なくとも画情報源指定データおよび宛先指定
   データを含む制御データを読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた内容を制御デ
   ータとして認識する認識手段と、 この認識手段が認識した前記画情報源指定デー
   タにより指定される画情報源より所望の画情報を
   読み出す読出手段と、 この読出手段が読み出した画情報を前記制御デ
   ータに基づいて送信する送信手段とを具備するこ
   とを特徴とするフアクシミリシステム。 ２ 読取手段はフアクシミリ装置の読取部であ
   り、送信手段はフアクシミリ装置の送信部である
   ことを特徴とする特許請求の範囲１記載のフアク
   シミリシステム。