JPH0562137B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0562137B2
JPH0562137B2 JP1719384A JP1719384A JPH0562137B2 JP H0562137 B2 JPH0562137 B2 JP H0562137B2 JP 1719384 A JP1719384 A JP 1719384A JP 1719384 A JP1719384 A JP 1719384A JP H0562137 B2 JPH0562137 B2 JP H0562137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenolic resin
molding material
natural organic
resin molding
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1719384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60163959A (ja
Inventor
Yoichi Nagata
Masanori Kokubo
Takeshi Oono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Chemical Products Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Chemical Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Products Co Ltd filed Critical Toshiba Chemical Products Co Ltd
Priority to JP1719384A priority Critical patent/JPS60163959A/ja
Publication of JPS60163959A publication Critical patent/JPS60163959A/ja
Publication of JPH0562137B2 publication Critical patent/JPH0562137B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は、機械的強度、成形性に優れた低比重
のフエノール樹脂成形材料の製造方法に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] 従来からフエノール樹脂は、充填材、可塑剤、
着色剤、離型剤等と加熱混練して成形材料とし、
家電器具用、自動車用等の部品成形に幅広く使用
されている。このような量産的用途では、低比重
で機械的強度および成形性に優れた成形材料が望
まれている。 即ち、低比重のフエノール樹脂成形材料では、
主充填材として木粉が多く用いられている。木粉
を充填材とし熱ロールなどにより加熱混練した成
形材料は、低比重で成形性も良好であるが、木粉
が比較的短繊維でありまた加熱混練時間に制約が
あつて木粉と樹脂とのぬれが不充分であるため
に、成形材料の機械的強度が劣る欠点がある。 低比重の成形材料を得る別の充填材として、綿
フロツクなどの長繊維状の天然有機繊維を使用し
たものがある。しかしながら、これは充填材が長
繊維であるために機械的強度が木粉の場合に比較
して改良される反面、同じく繊維と樹脂のぬれが
不充分であるために、成形材料粉砕後のかさばり
が大きくなり、成形性、特に射出成形の成形安定
性に劣る欠点がある。 またガラス繊維やアスベストを充填材として用
い熱ロール中で混練したものは機械的強度は優れ
ているが、比重が高くなり成形品が重くなる欠点
がある。こうしたことから低比重で機械的強度、
成形性の優れたフエノール樹脂成形材料の開発が
求められている。 [発明の目的] 本発明の目的は、上記の実情に鑑みてなされた
もので、制約された短い加熱混練時間内において
も充填材と樹脂とのぬれを良好にし、その結果機
械的強度、成形性に一段と優れた低比重のフエノ
ール樹脂成形材料を得ることのできる製造方法を
提供しようとするものである。 [発明の概要] 本発明は、上記の目的を達成すべく鋭意研究を
重ねた結果、予め木粉や綿フロツクなどの天然有
機繊維をフエノール樹脂を溶解する有機溶媒で処
理し、フエノール樹脂とのぬれ性をよくすること
によつて、上記目的が達成されることを見出だし
たものである。 即ち、本発明は、フエノール樹脂と天然有機繊
維とを主成分とするフエノール樹脂成形材料を製
造するにあたり、フエノール樹脂を溶解する有機
溶媒を天然有機繊維に添加して均一に分散混合し
た後、上記有機溶媒が分散混合された天然有機繊
維にフエノール樹脂その他を混合し、次いで加熱
混練することを特徴とするフエノール樹脂成形材
料の製造方法である。 本発明に用いるフエノール樹脂は、フエノー
ル、クレゾール等のフエノール類、又は糖蜜、リ
グニン、キシレン、ナフタレン、石油系芳香族炭
化水素による変性フエノール類と、ホルマリン若
しくはパラホルムアルデビド類とを適宜のモル比
に配合し、触媒下で反応させたノボラツク型フエ
ノール樹脂縮合物、レゾール型フエノール樹脂縮
合物、又はレゾール型フエノール樹脂縮合物とノ
ボラツク型フエノール樹脂縮合物の混合物等が挙
げられ、これらは単独もしくは、2種以上混合し
て用いられる。使用するフエノール樹脂の形態
は、粉状、粘稠状、ワニス状いずれのものであつ
てもよい。 本発明に用いる天然有機繊維としては、木粉、
綿フロツク、αセルロース 亜麻、大麻、黄麻、
綿織布、綿毛粉等が挙げられ、単独もしくは2種
以上混合して使用することができる。 本発明に用いるフエノール樹脂を溶解する有機
溶媒としては、沸点が100℃以下でフエノール樹
脂溶解するものであれば特に制限はなくいかなる
ものでも使用できる。例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、アセト
ン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、
酢酸エチル、ベンゼン等が挙げられ、これらは1
種又は2種以上の混合系として使用できる。有機
溶媒の沸点を100℃以下とするのが好ましい理由
は、100℃を超えると揮散できずに成形品中に残
り、機械的強度、電気特性に悪影響をおよぼすか
らである。この有機溶媒の処理量は天然有機繊維
に対して3〜50重量%が必要であり、より好まし
くは10〜40重量%の量である。その処理量が3重
量%未満では天然有機繊維を処理することができ
ずぬれ性に効果なく、また50重量%を超えると揮
散できずに成形品中に残り、機械的強度、電気特
性が劣りいずれも好ましくない。 本発明のフエノール樹脂成形材料は前記の成分
の他に必要に応じ、硬化剤、着色剤、硬化促進
剤、難燃剤、離型剤、滑剤、可塑剤、カツプリン
グ剤等の添加物を配合することもできる。 本発明のフエノール樹脂成形材料の製造方法
は、次の工程順序で製造される。まず、天然有機
繊維のみを混合機に投入し、フエノール樹脂を溶
解する有機溶媒を添加して均一に分散するまで混
合した後、ひき続いて所定量のフエノール樹脂、
必要に応じその他の添加剤を混合し、均一に分散
させた後、混練機で加熱混練し、次いで冷却固化
させて粉砕機で適当な大きさに粉砕してフエノー
ル樹脂成形材料を製造する。 フエノール樹脂成形材料製造の従来技術として
溶剤を添加混合し加熱混練する方法がなかつたわ
けではない。しかし、従来の製造方法では、溶剤
を混合する工程が、樹脂をワニスにして充填材に
混合したり、樹脂と充填材の混合と同時に溶剤を
混合したり、要するに樹脂の混合時に混合されて
いた。これに対して本発明の製造方法における溶
剤の混合工程は、予め天然有機繊維を溶剤で前処
理し、次いで樹脂その他を再度混合するところに
特徴があるものである。 [発明の効果] 本発明のフエノール樹脂成形材料の製造方法に
よれば、樹脂と天然有機繊維とのぬれ性が改善さ
れて、機械的強度、成形性に優れた低比重の成形
材料が得られ、それにより外観がきれいな信頼性
の高い成形品を得ることができる。 [発明の実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によつて限定される
ものではない。以下実施例及び比較例において
「%」とは「重量%」を意味する。また有機溶剤
量は天然有機繊維に対する重量%である。 実施例 1 木粉35%をメチルアルコール30%で常温で均一
に混合前処理した後、ノボラツク型フエノール樹
脂45%、ヘキサメチレンテトラミン7%、その他
添加剤13%を加え再度常温で均一に混合し、次い
で90〜110℃で混練して冷却したのち、粉砕して
フエノール樹脂成形材料を製造した。この成形材
料を用いて圧縮成形及び射出成形で170℃に加熱
した金型中に成形硬化させて成形品とした。得ら
れた成形品について機械的特性(JIS K6911によ
る)、外観、成形性(射出成形におけるホツパー
性)を試験したので、その結果を第1表に示し
た。 実施例 2 木粉25%および綿毛粉10%をメチルアルコール
30%で常温で均一に混合前処理した後、ノボラツ
ク型フエノール樹脂50%、ヘキサメチレンテトラ
ミン8%、その他添加剤7%を加え実施例1と同
様に操作処理してフエノール樹脂成形材料を製造
した。次いでまた同様にして成形品を得て特性を
試験したので、その結果を第1表に示した。 実施例 3 木粉35%をメチルアルコール30%で常温で均一
に混合前処理した後、レゾール型フエノール樹脂
50%、その他添加剤15%を実施例1と同様に操作
処理してフエノール樹脂成形材料を製造した。次
いでまた同様にして成形品を得て特性を試験した
ので、その結果を第1表に示した。 比較例 1 ノボラツク型フエノール樹脂45%、ヘキサメチ
レンテトラミン7%、木粉35%、その他添加剤13
%を実施例1と同様に操作処理してフエノール樹
脂成形材料を製造した。次いでまた同様にして成
形品を得て特性を試験したので、その結果を第1
表に示した。 比較例 2 ノボラツク型フエノール樹脂50%に、ヘキサメ
チレンテトラミン8%、木粉25%、綿毛粉10%、
その他添加剤7%を加え実施例1と同様に操作処
理してフエノール樹脂成形材料を製造した。次い
でまた同様にして成形品を得て特性を試験したの
で、その結果を第1表に示した。 比較例 3 レドール型フエノール樹脂50%に、木粉35%、
その他添加剤15%を比較例1と同様に操作処理し
てフエノール樹脂成形材料を製造した。次いでま
た同様にして成形品を得て特性を試験したので、
その結果を第1表に示した。
【表】 * ○ 良好 △ 劣る
第1表から明らかなように、本発明のフエノー
ル樹脂成形材料はすべての特性において比較例に
比べ優れていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノール樹脂と天然有機繊維とを主成分と
    するフエノール樹脂成形材料を製造するにあた
    り、フエノール樹脂を溶解する有機溶媒を天然有
    機繊維に添加して均一に分散混合した後、上記有
    機溶媒が分散混合された天然有機繊維にフエノー
    ル樹脂その他を混合し、次いで加熱混練すること
    を特徴とするフエノール樹脂成形材料の製造方
    法。 2 天然有機繊維に均一に分散混合する有機溶媒
    の添加量が、天然有機繊維に対して3〜50重量%
    の量である特許請求の範囲第1項記載のフエノー
    ル樹脂成形材料の製造方法。
JP1719384A 1984-02-03 1984-02-03 フエノ−ル樹脂成形材料の製造方法 Granted JPS60163959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1719384A JPS60163959A (ja) 1984-02-03 1984-02-03 フエノ−ル樹脂成形材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1719384A JPS60163959A (ja) 1984-02-03 1984-02-03 フエノ−ル樹脂成形材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60163959A JPS60163959A (ja) 1985-08-26
JPH0562137B2 true JPH0562137B2 (ja) 1993-09-07

Family

ID=11937094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1719384A Granted JPS60163959A (ja) 1984-02-03 1984-02-03 フエノ−ル樹脂成形材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60163959A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698667A (en) * 1995-12-27 1997-12-16 Weyerhaeuser Company Pretreatment of wood particulates for removal of wood extractives
US5665798A (en) * 1995-12-27 1997-09-09 North Pacific Paper Corporation Composite wood products from solvent extracted wood raw materials
JP5437053B2 (ja) * 2009-12-24 2014-03-12 群栄化学工業株式会社 熱硬化性成形材料および成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60163959A (ja) 1985-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0562137B2 (ja)
JP6645440B2 (ja) リグニン樹脂組成物、硬化物および成形物
JPS63345A (ja) フェノ−ル樹脂を主成分とする樹脂組成物
JPH0432862B2 (ja)
JPS58109552A (ja) フエノ−ル樹脂成形材料
JP3969506B2 (ja) ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法、及びガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品
JPH0249341B2 (ja) Fuenoorujushiseikeizairyo
JPH0432865B2 (ja)
JPH0311306B2 (ja)
JPS6248707B2 (ja)
JPS61287951A (ja) フエノ−ル樹脂組成物
JPH04372645A (ja) フェノール樹脂成形材料
JPH04345650A (ja) フェノール樹脂成形材料
JPS60133047A (ja) フエノ−ル樹脂成形材料
JPH0432863B2 (ja)
JP2002173577A (ja) フェノール樹脂成形材料
CN111500041A (zh) 一种低密度无卤阻燃bmc材料及其制备方法
JPS5924744A (ja) フエノ−ル樹脂成形材料およびその製造方法
JPH02214779A (ja) 有機フィラーおよび樹脂組成物
JPH0349935B2 (ja)
JPS5964662A (ja) 熱硬化性樹脂成形材料の製造方法
KR930005398B1 (ko) 페놀계 수지를 주성분으로 하는 수지조성물
JPS6054971B2 (ja) フエノ−ル樹脂成型材料の製造方法
JPS63202647A (ja) フェノール樹脂成形材料の成形品の製法
JPH0223578B2 (ja)