JPH0562049A - 紙幣入出金装置 - Google Patents

紙幣入出金装置

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JPH0562049A
JPH0562049A JP2410614A JP41061490A JPH0562049A JP H0562049 A JPH0562049 A JP H0562049A JP 2410614 A JP2410614 A JP 2410614A JP 41061490 A JP41061490 A JP 41061490A JP H0562049 A JPH0562049 A JP H0562049A
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信広 本井
Yasuo Okazaki
保夫 岡崎
Masao Goto
雅男 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一括カセット15の一括紙幣収納部17内
に、上下動及び回転可能な第1のステージ18と、この
第1のステージ18の動作範囲の下方に配置された紙幣
一時集積用の第2のステージ61と、この第2のステー
ジ61上に紙幣63を集積させる回収紙幣集積手段64
の紙幣送り方向と直交するように水平方向に回転して開
閉する上下動可能な一対の開閉アーム62を設け、この
開閉アーム62の下降時に、第2のステージ61上に集
積された紙幣63の最上位のものの近傍でこの開閉アー
ム62を開くようにした。 【効果】 第2のステージ61上に首席される紙幣63
が集積される際、その集積紙幣が傾いたり、立ったり、
折れたり、あるいは集積状態が乱れることをなくすこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関に設置される
自動取引装置での取引に伴う紙幣の入出金処理を行う紙
幣入出金装置に関するもので、特に紙幣を金種別に収納
する複数の金種別カセットに対する紙幣の供給と回収を
一括カセットにより行う紙幣入出金装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図17は従来のこの種の紙幣入出金装置
の内部構造を示す紙幣供給時の概略側面図、図18は紙
幣回収時の概略側面図である。図において2は装置の筐
体で、その内部に以下に述べる8〜53の構成要素が設
けられている。8は前記筐体2の前面側上部に設けた回
転可能な接客部で、顧客が紙幣を投入したり、顧客に対
する紙幣の返却、及び出金を行うためのものである。前
記接客部8の左下側には紙幣の真偽,金種,正損,及び
表裏の鑑別と2重走行や斜行等の異常走行の有無の検知
を行うために設けられた鑑別部13が配置されている。
また、前記接客部8左側には表裏取り揃え機構12が設
けられ、前記鑑別部13で裏面と鑑別された紙幣はこの
表裏取り揃え機構12で表裏反転して表面に揃えられる
ようにしている。15は一括カセットで、 この一括カ
セット15は筐体2に対して抜き取る方向の前面(筐体
の後面)側に配置されており、図示しない監査キーによ
って開くことができる紙幣入出用扉15aを有してい
る。16はリジェクトカセットで、このリジェクトカセ
ット16は一括カセット15の直下に位置している。
【0003】ここで、前記一括カセット15について、
図19を参照して説明する。図19は一括カセット15
の内部の構成を示す概略側面図で、(a)は紙幣繰り出
し時、(b)は後述する金種別の収納庫のフル検知によ
る紙幣回収時の状態を示す。17は紙幣の供給時及び回
収時に各金種の紙幣を一括して収納する第1の収納部と
しての一括紙幣収納部であり、18はこの一括紙幣収納
部17に設けられた紙幣集積用の第1のステージ、19
は紙幣回収時に回収紙幣を一時的に集積する第2のステ
ージである。前記第1のステージ18は図示しないモー
タ等により回動及び上下動して、図19(b)に示す
E,F,G,H,Iの五つのポジションに位置変化する
ようになっており、その動作は各ポジションに設けられ
た図示しない発光,受光素子から成る検出器の検出信号
に基づいて制御される。尚、前記Iのポジションは第1
のステージ18のホームポジションである。
【0004】20は回収紙幣をクランプするクランプレ
バーで、該クランプレバー20は図示しないモータによ
り回動及び上下動して図19(b)に示すA,B,C,
Dの四つのポジションに位置変化するようになってお
り、このクランプレバー20の動作も前記第1のステー
ジ18と同様に各ポジションに設けられた図示しない発
光,受光素子から成る検出器の検出信号に基づいて制御
されるが、この第1のステージ18とクランプレバー2
0の詳細な動作については、後で作用を説明する際に詳
しく述べる。
【0005】21は紙幣回収時に第2のステージ19上
に紙幣を集積させるフィードローラとプレッシャローラ
等から成る回収紙幣集積手段である。22は前記一括収
納部17の上部に設置されたピックアップローラ,フィ
ードローラ,及びこのフィードローラと対向するリバー
スローラ等から成る紙幣繰り出し手段で、後述する金種
別カセットへの紙幣供給時に前記第1のステージ18上
の紙幣を上側から1枚づつ分離して後述する搬送路に繰
り出すためのものである。23は前記紙幣繰り出し手段
22により繰り出された紙幣のうち鑑別部13により異
常走行が検知された紙幣を供給リジェクト紙幣として収
納する第2の収納部としての供給リジェクト紙幣収納部
で、この供給リジェクト紙幣収納部23は前記一括収納
部17の下方に位置し、前記第2のステージ19により
一括収納部17と分離されている。
【0006】24は前記供給リジェクト紙幣収納部23
へ紙幣を取り込んで集積させるフィードローラとプレッ
シャローラ等から成る供給リジェクト紙幣集積手段であ
る。25aは一括収納部17内の紙幣のエンドを検知す
るためのエンド検知器、25bはニアエンド検知器、2
5cは同じく一括収納部17内の紙幣のフルを検知する
ためのフル検知器、26は供給リジェクト紙幣収納部2
3の紙幣のフルを検知するためのフル検知器であり、こ
れら各検知器は各々発光,受光素子により構成されてい
る。
【0007】ここで図17及び図18の説明に戻る。リ
ジェクトカセット16は、顧客の取り忘れ紙幣を収納す
る取り忘れ紙幣収納部27と、入金処理時に鑑別部13
により入金可能な真券であるが出金用として再利用する
には不適な損券と鑑別された損券紙幣及び出金処理時に
鑑別部13で金種不明と鑑別されたり異常走行が検知さ
れた出金リジェクト紙幣を収納するリジェクト紙幣収納
部28を有し、併せて前記取り忘れ紙幣収納部27へ取
り忘れ紙幣を取り込んで集積させるフィードローラとプ
レッシャローラ等から成る取り忘れ紙幣集積手段29
と、前記リジェクト紙幣収納部28へ損券及びリジェク
ト紙幣を取り込んで集積させるフィードローラとプレッ
シャローラ等から成るリジェクト紙幣集積手段30を備
えている。
【0008】31は取り忘れ紙幣収納部27内の紙幣の
フルを検出するためのフル検知器、32はリジェクト紙
幣収納部28の内の紙幣のフルを検出するためのフル検
知器であり、これもそれぞれ発光,受光素子により構成
されている。33,34,35は顧客との取引に用いる
出金用紙幣を集積収納する金種別カセットで、この金種
別カセット33,34,35は筐体2の底部側に配置さ
れており、本実施例では33を千円券カセット、34及
び35を万円券カセットとしている。尚、34及び35
の2個を万円券カセットとしているのは、通常顧客との
取引において万円券の取引量が千円券よりも多いためで
ある。
【0009】36,37,38は前記金種別カセット3
3,34,35内に設けられた紙幣集積用のステージ
で、各ステージ36,37,38を図示しない移動手段
によって上昇,下降移動することにより、それぞれのス
テージ36,37,38上の最上部の紙幣の位置が制御
される。53は前記金種別カセット33,34,35の
上方に配置した入出金ユニットで、この入出金ユニット
53は、前記金種別カセット33,34,35の直上に
配置された金種別紙幣一時保留板42,43,44と、
前記鑑別部13を経て送られてくる紙幣を取り込んで各
金種別紙幣一時保留板42,43,44上に集積させる
金種別紙幣集積機構39,40,41と、前記ステージ
36,37,38もしくは金種別紙幣一時保留板42,
43,44上の紙幣を最上部より1枚づつ分離して取り
出す金種別紙幣分離機構45,46,47を有してお
り、ここで前記金種別紙幣一時保留板42,43,44
は図示しないモータにより矢印J方向に退避可能となっ
ている。
【0010】48a,49a,50aは前記金種別カセ
ット33,34,35内の紙幣のエンドを検知するため
のエンド検知器、48b,49b,50bは同じく紙幣
のニアエンドを検知するためのニアエンド検知器、48
c,49c,50cは紙幣のフルを検知するためのフル
検知器であり、これらはそれぞれ発光,受光素子により
構成されている。51は前記接客部8,表裏取り揃え機
構12,鑑別部13,一括カセット15,リジェクトカ
セット16及び入出金ユニット53間を結んで紙幣を搬
送する搬送路、14a〜14jはこの搬送路51により
搬送される紙幣の搬送方向を切り替える切り替えブレー
ドであり、各切り替えブレード14a〜14jは前記鑑
別部13による鑑別結果等に基づいて図示しないマグネ
ットにより動作するようになっている。
【0011】52は筐体2の開放された後面の一部を閉
塞するように設けられた扉で、この扉52を開くことに
より筐体2から一括カセット15を抜き取れるようにな
っているが、この扉52は一括カセット15の紙幣入出
用扉15aの開閉を妨げないように配置されている。ま
た、この一括カセット15を抜き取ることにより、前記
リジェクトカセット16及び各金種別カセット33,3
4,35を抜き取れるようになっている。そして、一括
カセット15、リジェクトカセット16、及び各金種別
カセット33,34,35には共通の錠が付いており、
監査キーを使用することによりカセットの蓋を開いて紙
幣の収納及び抜き取り操作を行えるものとなっている。
尚、筐体2内には前記接客部8を回転させるモータの他
にも紙幣を分離,集積,搬送するための動力源として、
それぞれ独立した図示しない複数のモータが実装され、
その回転動力を各部に伝達する動力伝達機構が配置され
ている。
【0012】次に、上述した構成の作用について説明す
る。まず、紙幣の供給について説明するが、一括カセッ
ト15から金種別カセット33,34,35への紙幣の
供給は、図示しない自動取引装置の運用開始時に金種別
カセット33,34,35へ紙幣を装填する場合と、運
用途中で金種別カセット33,34,35内の紙幣が不
足したときにその不足紙幣を補充する場合があるのでそ
れぞれについて説明する。自動取引装置の運用開始時等
紙幣を装填する場合、係員は一括カセット15とリジェ
クトカセット16を元方から自動取引装置まで運搬す
る。このときリジェクトカセット16は空の状態である
が、一括カセット15の一括収納部17内には予め元方
で取引に必要な各金種の紙幣が収納されている。係員は
自動取引装置の背面扉を開き、更に扉52を開いて前記
一括カセット15とリジェクトカセット16をセットし
た後、この扉52を閉めて、図示しない内部操作部の操
作キーにより紙幣の装填指示を入力すると、これに基づ
いて紙幣入出金装置の紙幣装填動作が開始される。
【0013】以下、この装填動作を図17を用いて説明
すると、まず 紙幣繰り出し手段22が作動して、第1
のステージ18に集積されている紙幣を上から順に1枚
づつ分離して繰り出し、搬送路51により矢印で示した
ルートを搬送して鑑別部13に送り込む。鑑別部13で
は送り込まれてきた紙幣を順次真偽,金種,鑑別,正損
の鑑別を行うと共に、異常走行の有無を検知して後方へ
送り出す。送り出された紙幣のうち、千円券の正券で出
金用として装填できる紙幣は、切り替えブレード14h
を作動して金種別紙幣集積機構39に送り込み、金種別
カセット33のステージ36に直接集積する。万円券の
正券で出金用として装填できる紙幣は、切り替えブレー
ド14iまたは14jを作動して金種別紙幣集積機構4
0または41に送り込み金種別カセット34または35
のステージ37または38に直接集積する。
【0014】この動作は第1のステージ18にセットさ
れている紙幣がなくなってエンド検知器25aの検知が
あるまで繰り返されるが、途中ステージ36,37,3
8のいずれか一つの集積枚数が保留許容値(例えば10
0枚)に達した場合は、紙幣繰り出し手段22の動作を
中断し、保留許容値に達したカセットのステージを図示
していないモータにより保留許容値に相当する分下げ、
ステージが下がった時点で前記紙幣繰り出し手段22を
再び作動させて紙幣の装填動作を繰り返す。一括カセッ
ト15の第1のステージ18上の紙幣がなくなってエン
ド検知器25aがエンド検知すると、紙幣繰り出し手段
22は停止され、最後の紙幣が金種別カセット33〜3
5のステージ36〜38いずれかに到着すると搬送路5
1による搬送動作も停止する。最後に、金種別カセット
33〜35のステージ36〜38が一斉に下がり、ステ
ージ36〜38上に集積された紙幣は金種別カセット3
3〜35に収納されて紙幣装填動作は終了する。
【0015】尚、前記鑑別部13により金種不明と鑑別
された紙幣あるいは異常走行が検知された紙幣は、切り
替えブレード14e,14fを作動させ、供給リジェク
ト紙幣集積手段部24へ送り込んで供給リジェクト紙幣
収納部23に集積する。また、紙幣装填動作中に金種別
カセット34,35のフル検知器49c,50cもしく
は金種別カセット33のフル検知器48cがフルを検知
した場合は、切り替えブレード14eを作動させて回収
紙幣集積部21に送り込み、第2のステージ19上に集
積させ、クランプレバー20により第1のステージ18
上に紙幣を移すが、この動作については後で詳しく説明
する。このようにして、一括カセット15から金種別カ
セット33,34,35へ紙幣を送って装填が行われた
後、自動取引装置により顧客との取引が行われ、その取
引に伴って紙幣入出金装置により紙幣の入出金処理が行
われるが、その処理動作については、特に重要ではない
ので説明を省略する。
【0016】入出金取引が繰り返し行われることにより
金種別カセット33,34,35の紙幣が減少し、エン
ド検知器48a,49a,50aのいずれかがエンドが
検知されるか、あるいはニアエンド検知器48b,49
b,50bによりニアエンドが検知されると、係員に対
して自動取引装置から紙幣補充を促す通報が行われ、同
時に補充すべき不足紙幣の金種データも通知される。こ
れにより係員は紙幣を以下のような手順で補充する。ま
ず、係員は前記金種データの紙幣を元方から自動取引装
置に運び、自動取引装置の背面扉を開く。このとき、一
括収納庫15内の一括収納部15aは空の状態かもしく
は補充すべき金種と異なる金種の紙幣が第1のステージ
18上に集積された状態にあるので、第1のステージ1
8は図19(b)に示すEのポジションまたはこのEの
ポジションとホームポジションであるIのポジションと
の間に位置していることになる。
【0017】そこで、前記の如く係員が自動取引装置の
背面扉を開くと、その開状態が図示しない検知器からの
信号により図示しない制御部で検知され、この制御部の
指示に基づいて図示しないモータにより第1のステージ
18がIのポジションに移動する。その後、係員は監査
キーにより一括収納庫15を紙幣入出用扉15aを図示
したように開き、元方から運んできた紙幣を第1のステ
ージ18上に載置する。そして、前記紙幣入出用扉15
aを閉めた後、図示しない内部操作部の操作キーにより
紙幣の補充指示を入力する。この紙幣補充の処理動作
は、上述した紙幣の装填動作と同様に行われるので、こ
こでは補充の処理動作そのものの説明は省略するが、次
にこの紙幣補充の補充により金種別カセット33,3
4,または35がフルとなった場合の動作について、図
19を参照して説明する。
【0018】まず、金種別カセット33,34,35の
フル検知器48c,49c,50cがフルを検知した場
合、紙幣繰り出し手段22により1枚づつ分離して繰り
出され、鑑別部13を経た紙幣を切り替えブレード14
eを作動して回収紙幣集積手段21へ送り込み、第2の
ステージ19上に集積する。このとき鑑別部13は第2
のステージ19上に集積される紙幣をカウントし、予め
定めた集積許容値(例えば100枚)に達した時点で紙
幣繰り出し手段22を一度停止する。次に、クランプレ
バー20が図示しないモータによりAのポジションから
Bのポジションまで閉じるように回転動作を行い、第2
のステージ19上に集積した上記紙幣をクランプする。
次に、前記モータによりクランプレバー20をBのポジ
ションからCのポジションまで上昇させて紙幣を持ち上
げる。
【0019】これにより第2のステージ19上に再び紙
幣の送り込みができる状態になるので、前記紙幣繰り出
し手段22を再び第1のステージ18上の紙幣を1枚づ
つ繰り出し、鑑別部13を経由させて集積許容値になる
まで第2のステージ19上に集積する。そして集積許容
値になった時点で再び紙幣繰り出し手段22を停止し、
Cのポジションにあるクランプレバー20を開くように
回転動作させてDのポジションにすることにより、前記
の如くクランプし持ち上げた紙幣を第2のステージ19
上に集積されている紙幣の上に落とす。続いて、前記モ
ータによりDのポジションにあるクランプレバー20を
下降させてAのポジションに戻し、更にAのポジション
からBのポジションまで閉じるように回転動作を行い、
これにより第2のステージ19上の紙幣を再びクランプ
した後、クランプレバー20を再びBのポジションから
Cのポジションまで上昇させて第2のステージ19上の
紙幣を持ち上げ、紙幣繰り出し手段22により紙幣の繰
り出しを行う。
【0020】以上の動作を一括収納部17のエンド検知
器25aが紙幣のエンドを検知するまで繰り返し、エン
ド検知器25aが紙幣のエンドを検知すると紙幣繰り出
し手段22を停止する。その後、クランプレバー20は
Cのポジションへ紙幣をクランプして持ち上げた状態
で、第1のステージ18は図示しないモータにより、E
のポジションからFのポジションまで回転動作をし、続
いて図示しないモータによりFのポジションからGのポ
ジションまで下降する。次に、第1のステージ18は前
記モータによりGのポジションからHのポジションまで
回転動作する。ここでクランプレバー20を前記モータ
によりCのポジションからDのポジションへ回転動作し
て開くと、このクランプレバー20で持ち上げられてい
た紙幣は第1のステージ18上に乗る。その後、前記モ
ータにより第1のステージ18はHのポジションからI
のポジションまで上昇して紙幣を持ち上げる。以上の動
作により一括収納部17内から繰り出された紙幣は、鑑
別部13を経て再び一括収納部17内に収納され、この
収納紙幣は必要に応じて後で金種別カセット33,3
4,35に補充される。
【0021】次に、精査時等に行われる紙幣の回収につ
いて図18を用いて説明する。精査時等に係員が図示し
ない自動取引装置の背面扉を開き、内部操作部の操作キ
ーにより回収指示を入力すると、これに基づいて紙幣入
出金装置の回収動作が開始される。まず、金種別紙幣分
離機構47を作動して、金種別カセット35に収納され
ている紙幣を上側から順に1枚づつ分離して繰り出し、
矢印で示すルートで搬送路51により鑑別部13へ搬送
する。鑑別部13では搬送されてきた紙幣の金種の鑑別
を行うと共に、異常走行の有無を検知して後方へ送り出
す。そして、前記鑑別部13で異常走行が検知された紙
幣は、切り替えブレード14gを作動させてリジェクト
紙幣集積手段30に送り込み、リジェクト紙幣収納部2
8に集積する。鑑別の結果、正常な紙幣は切り替えブレ
ード14eを作動させて回収紙幣集積手段21に送り込
み、第1のステージ19の上に順次集積させる。
【0022】この動作は金種別カセット35の紙幣がな
くなるまで繰り返されるが、途中で第1のステージ19
上の集積枚数が集積許容値に達した場合には、金種別紙
幣分離機構47の動作を中断し、補充動作時に説明した
図19の動作を行う。金種別カセット35のエンド検知
器50aがエンドを検知すると、次は金種別カセット3
4から収納紙幣を繰り出し、前記と同様にリジェクト紙
幣収納部28あるいは第1のステージ19上に順次集積
させる。同様に金種別カセット34のエンド検知器49
aがエンドを検知すると、続いて金種別カセット33か
ら収納紙幣を繰り出し、リジェクト紙幣収納部28ある
いは第1のステージ19上に順次集積させる。
【0023】このようにして、各金種別カセット35,
34,33の万円券紙幣,千円券紙幣を順に一括収納部
17の第1のステージ19上に集積するが、この回収動
作中鑑別部13で一括収納部17への送り込み紙幣の枚
数を計数し、収納許容量に達すると、回収動作を中断し
て内部操作部の表示部に「一括カセットフル」を表示し
て、係員に一括カセット15からの紙幣の回収を指示す
る。尚、この一括収納部17の回収紙幣の収納許容量
は、回収開始時における第1のステージ18上の集積紙
幣の量によって異なるので、紙幣回収処理に先立って図
示しない検出器により第1のステージ18の高さを検出
し、これにより第1のステージ18上の集積紙幣の量を
求め、更に一括収納部17の収納量よりこれを差し引い
て回収紙幣の収納許容量を求めておく。前記「一括カセ
ットフル」が表示されると、係員は紙幣入出用扉15a
を開いて一括収納部17内の紙幣を全て取り出し、その
後紙幣入出用扉15aを閉じて回収動作を再開させる。
以上のようにして金種別カセット35,34,33の全
てがエンド検知をするまで回収動作を行い、最後の紙幣
が一括収納部17に到着すると搬送路51による搬送動
作を停止して回収動作が終了し、係員は扉52を開き、
一括カセット15とリジェクトカセット16を抜き取っ
て、精査を行う元方へ運搬する。
【0024】しかしながら、上述した従来の紙幣入出金
装置では、以下の問題がある。図20は従来の紙幣入出
金装置の問題点を示す一括カセットの要部側面図、図2
1は別の問題点を示す一括カセットの要部側面図であ
る。図20に示すように、クランプレバー20は側面形
状がL字形に形成されていて、回収紙幣集積手段21に
より第2のステージ19上に集積される紙幣の送り方向
の下流側に位置するクランプレバー20の端部がその紙
幣と対向するように配置されているため、前記紙幣の供
給時あるいは回収時において、回収紙幣集積手段21に
送られてきた紙幣がカールしていたり、中央部等に折れ
癖等がついていると、回収紙幣集積手段21により送ら
れる際に図示したようにクランプレバー20の対向端に
突き当たった後に、第2のステージ19上に直接あるい
は該第2のステージ19に集積された紙幣上に落ちるた
め、折れたり,曲がったり、あるいは位置ずれを生じた
りすることがあり、そのため再び紙幣の供給や、精査装
置により精査を行う際に、その紙幣が紙幣繰り出し手段
22等に引っ掛かってジャムを発生することになる。
【0025】また、図21に示すように紙幣をクランプ
して持ち上げているときのクランプレバー20と第2の
ステージ19に集積された最上部の紙幣との距離hが大
きく取られているため(クランプレバー20をLの位置
に設定して距離hを小さくすると回収紙幣集積手段21
により送られる紙幣が当たり、回収紙幣集積手段21付
近でジャムを発生するため、距離hを小さくすることは
できない)、クランプレバー20で持ち上げていた紙幣
を第2のステージ19に集積された紙幣上に重ねる際、
該クランプレバー20を開動作すると紙幣が前記の大き
な距離hを落下することになる。そのため、紙幣の集積
状態が乱れるばかりでなく、第2のステージ19上の最
上部の紙幣がカールや折れ癖等のある紙幣の場合、落ち
てきた紙幣の衝撃により傾いたり、立ったり、あるいは
折れたりして、この場合も紙幣の再供給や精査の際にジ
ャムを発生することになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、第2のステージ上に紙幣が集積される際、
その集積紙幣が傾いたり、立ったり、折れたり、あるい
は集積状態が乱れることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】各金種の紙幣を一括して
収納できる一括紙幣収納部と、この一括紙幣収納部から
紙幣を繰り出す手段と、一括紙幣収納部に回収紙幣を集
積させる回収紙幣集積手段とを有する一括カセットを着
脱可能とし、この一括カセットにより金種別に紙幣を収
納する複数の金種別カセットに対して紙幣の供給と回収
を行う紙幣入出金装置において、一括カセットの一括紙
幣収納部内に、上下動可能でかつ一端を中心にしてほぼ
水平及び垂直な状態になるように回転する紙幣集積用の
第1のステージと、この第1のステージの動作範囲の下
方に配置された紙幣一時集積用の第2のステージと、前
記回収紙幣集積手段の側方に回転支点を有し、前記第2
のステージ上に紙幣を集積するために回収紙幣集積手段
により送られる紙幣の送り方向と直交する水平な方向に
回転して開閉する一対の開閉アームと、この開閉アーム
を前記第2のステージ上に集積される予め定められ枚数
の紙幣の高さより上方の位置と第2のステージの下方の
位置との間で上下動させる上下移動機構と、前記開閉ア
ームの下降時に第2のステージ上に集積された最上部の
紙幣近傍でこの開閉アームを開きかつ第2のステージの
下方の位置で開閉アームを閉じると共に、この開閉アー
ムの上昇時には閉じた状態を保持するアーム開閉機構と
を備えたことを特徴とする。
【0028】この構成によれば、開閉アームの端部が回
収紙幣集積手段により第2のステージに集積すべく送ら
れる紙幣と対向していないので、紙幣供給時や紙幣回収
時に第1のステージ回収紙幣集積手段に送られてきた紙
幣がカールしていたり、中央部等に折れ癖等がついてい
ても、これらの紙幣は開閉アームの端部に突き当たるこ
とがない。また、開閉アームは第2のステージ上に集積
された最上部の紙幣近傍で開くように制御されるため、
この開閉アームにより持ち上げられていた紙幣が第2の
ステージの紙幣上に落下したとき、従来のように紙幣の
集積状態が乱れることがなく、第2のステージ上の最上
部の紙幣がカールや折れ癖等があっても、落ちてきた紙
幣の衝撃により傾いたり、立ったり、あるいは折れたり
することもない。従って、第2のステージ上に紙幣が集
積される際、その集積紙幣が傾いたり、立ったり、折れ
たり、あるいは集積状態が乱れることをなくすという目
的が達成され、紙幣の再供給や精査の際のジャムの発生
を防止することができる。
【0029】
【実 施 例】以下図面を参照して実施例を説明する。
図1は本発明による紙幣入出金装置の一実施例を示す図
であり、(A)は内部構造を概略的に示した側面図、
(B)は一括カセット内の動作を示す工程図である。ま
た、図2は図1における一括カセット15の内部の構成
を示す概略側面図で、(a)は紙幣繰り出し時、図
(b)は後述する金種別の収納庫のフル検知による紙幣
回収時の状態を示している。尚、図中従来のものに相当
する構成要素は同一の符号を付して、その説明を省略す
る。本実施例の装置が従来例と異なるのは、主として一
括カセット15内の構成であり、本実施例の一括カセッ
ト15は、図示したように従来例で用いられていた固定
された第2のステージ19(図17〜図19参照)に代
えて回転可能な第2のステージ61を配置すると共に、
クランプレバー20(図17〜図19参照)に代えて水
平方向に開閉する左右一対の開閉アーム62を設け、更
にこの開閉アーム62を上下動させる機構と、開閉動作
させる機構を備えたことにある。尚、図中の60はこれ
らの一括カセット15内の機構を含めて装置全体の制御
を行う制御部である。
【0030】次に、本実施例による一括カセット15内
の詳細を図3〜図13により説明する。図3,図5,及
び図7は一括カセット15の要部平面図であり、ここで
図3は開閉アーム62がその上下動範囲の最上位つまり
ホームポジションにある状態、図5は開閉アーム62が
第2のステージ61上に集積された紙幣63の近傍に下
降した状態、図7は開閉アーム62が第2のステージ6
1の下側まで下降した状態を示し、また図4,図6,及
び図8はそれぞれ前記図3,図5,及び図7に対応する
側面図、図9は開閉アーム62が第2のステージ61上
に集積された紙幣63を持ち上げてホームポジションに
戻った状態を示す側面図である。これらの図に見られる
ように第2のステージ61は回収紙幣集積手段64側の
端部に設けられた支点65を中心として回転できるよう
に支持されており、スプリング66により自由端側が浮
き上がるように付勢されている。
【0031】この第2のステージ61の両側には、第2
のステージ61上の紙幣63をガイドするボトムプレー
ト67が設けられており、このボトムプレート67は開
閉アーム62が閉じて第2のステージ61上の紙幣63
を持ち上げる際、その動作を妨げない形状あるいは構造
に形成されている。また、第2のステージ61とボトム
プレート67との間の位置にはそれぞれストッパ68が
配置されていて、このストッパ68が回収紙幣集積手段
64により第2のステージ61上に集積される紙幣63
の先端位置を規制するようになっている。尚、回収紙幣
集積手段64は2本の平行な軸に取り付けられたプーリ
に巻き掛けられたベルトを上下に対向配置することによ
り形成しているが、従来の回収紙幣集積手段21(図1
7〜図19参照)のようにフィードローラとプレッシャ
ローラ等から成る構造のものでもよい。
【0032】一方、本実施例の一対の開閉アーム62
は、各々の基部が前記回収紙幣集積手段64の両側に配
置されたホルダ69に軸70を介して取り付けられい
て、回収紙幣集積手段64により送られる紙幣の送り方
向と直交する水平な方向に軸70を中心として回転して
開閉できるようになっており、かつトーションスプリン
グ71により矢印Mで示した閉じる方向に付勢されてい
る。このホルダ69にはそれぞれ相対向するローラ7
2,73が回転可能に軸支されていて、このローラ7
2,73を上下方向に延在するガイドレール74,75
に嵌合させることにより、ホルダ69と一体に開閉アー
ム62が上下動するときのガイドを行うようになってい
る。
【0033】また、それぞれの開閉アーム62の下面に
は第1のスクープブロック76と第2のスクープブロッ
ク77が軸78,79を中心として回転するように取り
付けられており、第1のスクープブロック76は板バネ
80によって矢印Nで示した方向に付勢され、第2のス
クープブロック77はトーションスプリング81により
矢印O方向に付勢されており、そしてこの第2のスクー
プブロック77に対応するストッパプレート82が前記
ボトムプレート67の外側に位置するように設けらてい
る。
【0034】本実施例において、ホルダ69と一体に開
閉アーム62を上下動させる上下移動機構、及び開閉ア
ーム62を開閉動作させるアーム開閉機構は左右対称に
配置されているので、ここでは前記図4,図6,及び図
8に示した片側のものについてのみ説明する。すなわ
ち、前記上下移動機構は、図示しないモータを駆動源と
して回転するプーリ83と、このプーリ83の下方に配
置されたプーリ84と、両プーリ83,84に巻き掛け
られたベルト85から成り、このベルト85の一部はホ
ルダ69と、該ホルダ69にネジにより取り付けられた
ベルトクランプ86とで挟み付けて固定されている。従
って、プーリ83を時計方向または反時計方向に回転さ
せてベルト85を駆動することにより、ホルダ69と一
体に開閉アーム62は上下動する。
【0035】また、アーム開閉機構は図10,図11,
及び図11の斜視図に詳細に示したように構成されてお
り、ここで図10は開閉アーム62を開く前の状態、図
11は開閉アーム62を開いたときの状態、図12は開
閉アーム62が上昇するときの状態を説明する斜視図で
ある。これらの図に見られるようにアーム開閉機構は、
ホルダ69に取り付けられた軸87を中心として回転す
るカムレバー88と、このカムレバー88の一端に軸支
されたローラ89と、該ローラ89を介してカムレバー
88を回転させるオープンカム90とで構成され、前記
カムレバー88は図示しないトーションスプリング等に
より矢印P方向に付勢されており、またオープンカム9
0は図6に示したように長さlを有し、上下方向延在す
るように配置されている。
【0036】この構成において、ホルダ69が開閉アー
ム62と一体に下降すると所定の位置でローラ89がオ
ープンカム90と係合することによりカムレバー88が
押されて図10の示す矢印P方向に回転し、他端で開閉
アーム62の他端を押圧するので、それに伴って開閉ア
ーム62はトーションスプリング71に抗して矢印Mと
逆の方向に回転して開いて行く。この開閉アーム62の
開動作は、第2のステージ61上に集積される許容枚数
の最上位の紙幣63に対してやや上方(5mm程度)の
位置で開始し、長さlを有するオープンカム90にロー
ラ89が係合している間開閉アーム62の開状態が保持
されるが、この開閉アーム62の開動作の様子を図13
により説明する。
【0037】図13は開閉アーム62が開く時の工程を
示す平面図で、開閉アーム62は位置62aから位置6
2bに開き、更に位置62cに開いて回収紙幣集積手段
64による紙幣63の送り方向と平行の向きとなる。こ
のとき、第1のスクープブロック76は開閉アーム62
が位置62aのとき回収紙幣集積手段64紙幣63の送
り方向と直交する向きとなっており、開閉アーム62が
位置62bに開くと外側の端部がホルダ69に当たり、
更に開閉アーム62が位置62cまで開いて行くに従っ
てホルダ69に押圧され、板バネ80に抗して回転して
開閉アーム62の内側に入り込む。また、第1のスクー
プブロック77は開閉アーム62が位置62aから位置
62bに開いたとき、その先端がストッパプレート82
に当たって回収紙幣集積手段64による紙幣63の送り
方向と平行の向きとなり、更に開閉アーム62が位置6
2cまで開いて行くに従ってトーションスプリング81
に抗して回転してストッパプレート82に沿うように変
化する。
【0038】開閉アーム62と一体にホルダ69が下降
してローラ89がオープンカム90から外れると、開閉
アーム62はトーションスプリング71の付勢力により
再び矢印M方向に回転して閉じ、それに伴って第1のス
クープブロック76と第2のスクープブロック77もそ
れぞれ板バネ80とトーションスプリング81の付勢力
により元の位置に戻る。この開閉アーム62の閉じる位
置は、第2のステージ61の下方であり、このように開
閉アーム62が開閉動作するようにオープンカム90の
長さlが設定されている。一方、ホルダ69が開閉アー
ム62と一体に上昇するとローラ89がオープンカム9
0と係合するが、このときのカムレバー88の回転方向
は図12(b)に示したように前記矢印Pと逆の矢印Q
方向であるため、開閉アーム62は図12(a)に示す
ように閉じた状態を保持して上昇することになる。この
ように開閉アーム62は動作し、その位置変化は図3に
示す発光素子と受光素子から成るセンサ91,92,及
び93により検出される。すなわち、センサ91と92
は開閉アーム62の閉状態を検知し、またセンサ93は
開閉アーム62がホームポジションに復帰したことをホ
ルダ69を介して検知する。
【0039】次に上述した構成の作用について説明す
る。図14は図1の実施例の紙幣供給時の概略側面図、
図15は図1の実施例の紙幣回収時の概略側面図であ
る。この両図に見られるように、紙幣供給時に一括カセ
ット15の第1のステージから紙幣繰り出し手段22に
より繰り出された紙幣63が金種別カセット33〜35
に収納されると共に、金種別カセット33〜35のフル
が検知されて過剰な紙幣63が回収紙幣集積手段64に
送られてくるまでの動作、及び紙幣回収時に金種別カセ
ット33〜35から繰り出された紙幣が一括カセット1
5の回収紙幣集積手段64に送られてくるまでの動作は
従来と同じであるので、ここではこの紙幣供給時及び紙
幣回収時の一括カセット15の動作を重点的に説明す
る。
【0040】回収紙幣集積手段64は鑑別部13から送
られてきた紙幣63を順次第2のステージ61上に集積
し、その集積枚数が多くなるに従って第2のステージ6
1はスプリング66とバランスしながら軸65を中心に
下方に回転して行き、これにより第2のステージ61上
の最上位の紙幣の位置は一定に保たれる。このとき、開
閉アーム62は図3及び図4に示すホームポジションに
位置しており、この開閉アーム62の端部は回収紙幣集
積手段64により集積される紙幣63の送り方向と対向
していないので、紙幣63にカールや折れ癖等があって
も開閉アーム62に突き当たることはなく、従って紙幣
63は折れ等が生じることなく整列して第2のステージ
61上に集積される。
【0041】図1(B)−(a)に示したように第2の
ステージ61上に紙幣63が予め定められた枚数(例え
ば100枚)だけ集積されると、紙幣繰り出し手段22
による第1のステージ18上からの紙幣の繰り出し、ま
たは金種別紙幣分離機構45〜47による金種別カセッ
ト33〜35からの紙幣の繰り出しが停止され、停止
後、上下移動機構のプーリ83が回転してベルト85が
駆動されることにより、開閉アーム62はホルダ69と
一体に下降して行き、この下降に伴ってアーム開閉機構
のローラ89がオープンカム90と係合することによ
り、前記図11,及び図13で説明したように開閉アー
ム62が第2のステージ61上の最上位の紙幣63の近
傍で図5及び図6に示したように開き、この第2のステ
ージ61上に集積された紙幣63の両脇を通過する。
【0042】そして、開閉アーム62が第2のステージ
61の下方の位置に達して前記ローラ89がオープンカ
ム90から外れると、開閉アーム62が図7,及び図8
に示したように閉じ、これをセンサ91,92が検知す
るとそれに基づいてプーリ83の回転が停止される。そ
の後、プーリ83が前記と逆の方向に回転してベルト8
5が駆動されることにより、ホルダ69と一体に開閉ア
ーム62は図1(B)−(b)に示したように上昇して
行く。この上昇時、開閉アーム62は前記図12で説明
したように閉状態が保持されるため、この開閉アーム6
2は第2のステージ61上の紙幣63を持ち上げ、図9
に示したようにホームポジションまで上昇する。ホーム
ポジションまで開閉アーム62が上昇すると、ホルダ6
9がセンサ93により検知され、それに基づいてプーリ
83の回転が停止されて開閉アーム62は紙幣63を持
ち上げた状態で待機する。
【0043】これにより第2のステージ17上に再び紙
幣の集積が可能となるので、第1のステージ18上から
の紙幣63の繰り出し、または金種別カセット33〜3
5からの紙幣63の繰り出しが再開され、鑑別部13を
経て回収紙幣集積手段64に紙幣63送られてくると、
回収紙幣集積手段64はその紙幣63を第2のステージ
61上に順次集積させる。その結果、図1(B)−
(c)に示したように再び紙幣63が予め定められた枚
数だけ集積されると、第1のステージ16上からの紙幣
63の繰り出し、または金種別カセット33〜35から
の紙幣63の繰り出しが停止され、停止後、前記と同様
に開閉アーム62が下降して開き、それまで持ち上げて
いた紙幣63を第2のステージ61集積された紙幣63
上に落下させて積み重ねる。このとき、開閉アーム62
が開く位置は前記のように第2のステージ61上の最上
位の紙幣63の近傍であり、従来のように大きな距離を
落下しないため第2のステージ61上の紙幣63の集積
状態が乱れることはなく、また第2のステージ61上の
最上位の紙幣63にカールや折れ癖等があっても、落ち
てくる紙幣63の衝撃は小さいので、最上位の紙幣63
が傾いたり、立ったり、あるいは折れたりすることもな
い。
【0044】そして、開閉アーム62は更に下降して紙
幣63の両脇を通過し、開閉アーム62が第2のステー
ジ61の下方の位置に達して前記ローラ89がオープン
カム90から外れると、開閉アーム62が図1(B)−
(d)に示したように前記と同様に閉じ、これをセンサ
91,92が検知するとそれに基づいてプーリ83の回
転が停止される。その後、プーリ83が前記と逆の方向
に回転してベルト85が駆動されることにより、ホルダ
69と一体に開閉アーム62は上昇して行き、この上昇
時、開閉アーム62は前記と同様に閉状態が保持される
ため、上昇に伴って開閉アーム62は第2のステージ6
1上の紙幣63を持ち上げ、そしてホームポジションま
で上昇するとホルダ69がセンサ93により検知され、
それに基づいてプーリ83の回転が停止されて開閉アー
ム62は紙幣63を持ち上げた状態で待機する。この状
態で、第1のステージ18上の紙幣63の繰り出し、ま
たは金種別カセット33〜35からの紙幣63の繰り出
しがが再開される。以上の動作が第1のステージ18上
または金種別カセット33〜35内の紙幣63がなくな
るまで繰り返される。
【0045】第1のステージ18上または金種別カセッ
ト33〜35内の紙幣63がなくなると、紙幣繰り出し
手段22または金種別紙幣分離機構45〜47の動作が
停止され、第1のステージ18が図2(b)に示したよ
うにポジションEからポジションFに回転して垂直状態
に変化し、ポジションGに下降して待機する。そして、
鑑別部13を経た計数済の紙幣63がすべて第2のステ
ージ61上に集積されると、開閉アーム62の前記と同
様に下降して開き、この開閉アーム62に持ち上げられ
ていた紙幣63が第2のステージ61上の紙幣63の上
に積み重ねられた後、開閉アーム62は第2のステージ
61の下方の位置に下降して閉じ、更に開閉アーム62
は上昇し、この上昇に伴って前記と同様に第2のステー
ジ61上の紙幣63は開閉アーム62により持ち上げら
れる。ここで、第1のステージ18が前記ポジションG
から回転して、図1(B)−(e)に示したように第2
のステージ61と開閉アーム62との間でポジションH
の如く水平の状態にになると、開閉アーム62が下降し
て開き、該開閉アーム62に持ち上げられていた紙幣6
3が第1のステージ18上に移される。
【0046】図16は第1のステージの他の実施例を示
す側面図である。上述した実施例では、第1のステージ
18を従来と同様に動作するものとしたが、図16に示
したように、,,及びの如く回動及び下降し、
の位置で開閉アーム62から紙幣63を受けて上昇する
ものとしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第2のス
テージ上に紙幣を集積するために回収紙幣集積手段によ
り送られる紙幣の送り方向と直交する水平な方向に回転
して開閉する一対の開閉アームを用い、この開閉アーム
は端部が回収紙幣集積手段により第1のステージに集積
すべく送られる紙幣と対向することがないので、紙幣供
給時や紙幣回収時に第1のステージ回収紙幣集積手段に
送られてきた紙幣がカールしていたり、中央部等に折れ
癖等がついていても、これらの紙幣は開閉アームの端部
に突き当たることがない。また、開閉アームは第2のス
テージ上に集積された最上部の紙幣近傍で開くように制
御されるため、この開閉アームにより持ち上げられてい
た紙幣が第2のステージの紙幣上に落下したとき、従来
のように紙幣の集積状態が乱れることがなく、第2のス
テージ上の最上部の紙幣がカールや折れ癖等があって
も、落ちてきた紙幣の衝撃により傾いたり、立ったり、
あるいは折れたりすることもない。従って、第2のステ
ージ上に紙幣が集積される際、その集積紙幣が傾いた
り、立ったり、折れたり、あるいは集積状態が乱れるこ
とをなくすことができ、これにより紙幣の再供給や精査
の際のジャムの発生を防止することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による紙幣入出金装置の一実施例
を示す図である。
【図2】図2は図1の実施例における一括カセットの内
部の構成を示す概略側面図である。
【図3】図3は図1の実施例における一括カセット内の
開閉アームがその上下動範囲の最上位のホームポジショ
ンにある状態の要部平面図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5は図1の実施例における一括カセット内の
開閉アームが第2のステージ上に集積された紙幣の近傍
に下降した状態の要部平面図である。
【図6】図6は図5の側面図である。
【図7】図7は開閉アームが第2のステージの下側まで
下降した状態の要部平面図である。
【図8】図8は図7の側面図である。
【図9】図9は開閉アームが第2のステージ上に集積さ
れた紙幣を持ち上げてホームポジションに戻った状態を
示す側面図である。
【図10】図10は開閉アームを開く前の状態を示す斜
視図である。
【図11】図11は開閉アームを開いたときの状態を示
す斜視図である。
【図12】図12は開閉アームが上昇するときの状態を
説明する斜視図である。
【図13】図13は開閉アームを開く工程を説明する斜
視図である。
【図14】図14は図1の実施例の紙幣供給時の概略側
面図である。
【図15】図15は図1の実施例の紙幣回収時の概略側
面図である。
【図16】図16は第1のステージの他の実施例を示す
側面図である。
【図17】図17は従来の紙幣入出金装置の紙幣供給時
の概略側面図である。
【図18】図18は従来の紙幣入出金装置の紙幣回収時
の概略側面図である。
【図19】図19は従来の一括カセットの内部の構成を
示す概略側面図である。
【図20】図20は従来の紙幣入出金装置の問題点を示
す一括カセットの要部側面図である。
【図21】図21は別の問題点を示す一括カセットの要
部側面図である。
【符号の説明】
13 鑑別部 15 一括カセット 18 第1のステージ 22 紙幣繰り出し手段 33〜35 金種別カセット 51 搬送路 60 制御部 61 第2のステージ 62 開閉アーム 64 回収紙幣集積手段 66 スプリング 67 ボトムプレート 69 ホルダ 70 軸 71 トーションスプリング 76 第1のスクープブロック 77 第2のスクープブロック 80 板バネ 81 トーションスプリング 83,84 プーリ 85 ベルト 88 カムレバー 89 ローラ 90 オープンカム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による紙幣入出金装置の一実施例
を示す図である。
【図2】図2は本発明による紙幣入出金装置の一実施例
を示す図である。
【図3】図3は図1及び図2の実施例における一括カセ
ットの内部の構成を示す概略側面図である。
【図4】図4は図1及び図2の実施例における一括カセ
ット内の開閉アームがその上下動範囲の最上位のホーム
ポジションにある状態の要部平面図である。
【図5】図5は図4の側面図である。
【図6】図6は図1及び図2の実施例における一括カセ
ット内の開閉アームが第2のステージ上に集積された紙
幣の近傍に下降した状態の要部平面図である。
【図7】図7は図6の側面図である。
【図8】図8は開閉アームが第2のステージの下側まで
下降した状態の要部平面図である。
【図9】図9は図8の側面図である。
【図10】図10は開閉アームが第2のステージ上に集
積された紙幣を持ち上げてホームポジションに戻った状
態を示す側面図である。
【図11】図11は開閉アームを開く前の状態を示す斜
視図である。
【図12】図12は開閉アームを開いたときの状態を示
す斜視図である。
【図13】図13は開閉アームが上昇するときの状態を
説明する斜視図である。
【図14】図14は開閉アームを開く工程を説明する斜
視図である。
【図15】図15は図1及び図2の実施例の紙幣供給時
の概略側面図である。
【図16】図16は図1及び図2の実施例の紙幣回収時
の概略側面図である。
【図17】図17は第1のステージの他の実施例を示す
側面図である。
【図18】図18は従来の紙幣入出金装置の紙幣供給時
の概略側面図である。
【図19】図19は従来の紙幣入出金装置の紙幣回収時
の概略側面図である。
【図20】図20は従来の一括カセットの内部の構成を
示す概略側面図である。
【図21】図21は従来の紙幣入出金装置の問題点を示
す一括カセットの要部側面図である。
【図22】図22は別の問題点を示す一括カセットの要
部側面図である。
【符号の説明】 13 鑑別部 15 一括カセット 18 第1のステージ 22 紙幣繰り出し手段 33〜35 金種別カセット 51 搬送路 60 制御部 61 第2のステージ 62 開閉アーム 64 回収紙幣集積手段 66 スプリング 67 ボトムプレート 69 ホルダ 70 軸 71 トーションスプリング 76 第1のスクープブロック 77 第2のスクープブロック 80 板バネ 81 トーションスプリング 83,84 プーリ 85 ベルト 88 カムレバー 89 ローラ 90 オープンカム
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【図12】
【図21】
【図1】
【図2】
【図3】
【図17】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13】
【図22】
【図14】
【図15】
【図16】
【図20】
【図18】
【図19】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各金種の紙幣を一括して収納できる一括
    紙幣収納部と、この一括紙幣収納部から紙幣を繰り出す
    手段と、一括紙幣収納部に回収紙幣を集積させる回収紙
    幣集積手段とを有する一括カセットを着脱可能とし、 この一括カセットにより金種別に紙幣を収納する複数の
    金種別カセットに対して紙幣の供給と回収を行う紙幣入
    出金装置において、 一括カセットの一括紙幣収納部内に、上下動可能でかつ
    一端を中心にしてほぼ水平及び垂直な状態になるように
    回転する紙幣集積用の第1のステージと、 この第1のステージの動作範囲の下方に配置された紙幣
    一時集積用の第2のステージと、 前記回収紙幣集積手段の側方に回転支点を有し、前記第
    2のステージ上に紙幣を集積するために回収紙幣集積手
    段により送られる紙幣の送り方向と直交する水平な方向
    に回転して開閉する一対の開閉アームと、 この開閉アームを前記第2のステージ上に集積される予
    め定められた枚数の紙幣の高さより上方の位置と第2の
    ステージの下方の位置との間で上下動させる上下移動機
    構と、 前記開閉アームの下降時に第2のステージ上に集積され
    た最上部の紙幣近傍でこの開閉アームを開きかつ第2の
    ステージの下方の位置で開閉アームを閉じると共に、こ
    の開閉アームの上昇時には閉じた状態を保持するアーム
    開閉機構とを備えたことを特徴とする紙幣入出金装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62209694A (ja) * 1986-02-20 1987-09-14 富士通株式会社 紙葉類処理装置
JPH0198681A (ja) * 1987-10-13 1989-04-17 Koyo Sangyo Kk 片面自己粘着性ゴムシート

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JPH0198681A (ja) * 1987-10-13 1989-04-17 Koyo Sangyo Kk 片面自己粘着性ゴムシート

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