JPH0561699A - 誤り訂正処理装置 - Google Patents

誤り訂正処理装置

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JPH0561699A
JPH0561699A JP3250506A JP25050691A JPH0561699A JP H0561699 A JPH0561699 A JP H0561699A JP 3250506 A JP3250506 A JP 3250506A JP 25050691 A JP25050691 A JP 25050691A JP H0561699 A JPH0561699 A JP H0561699A
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Masao Okabe
雅夫 岡部
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルオーディオテープレコーダを用いて
デジタルデータの記録再生を行う際に、消失フラグの読
出しと消失データの算出を行うと共に、少ないメモリ容
量で効率的な訂正処理を実行すること。 【構成】 データ再生部1から再生される符号データ及
びこれに付加される消失フラグを受信するため、データ
受信部2及びフラグ受信部3を設ける。消失フラグを基
に共通消失位置演算部45又は個別消失位置演算部61
により符号データの消失位置を検出する。次に訂正行列
演算部17で原符号データの訂正行列を算出し、訂正処
理部8が制御部13を介してメモリ46に保持された符
号データの消失訂正処理を行う。そして誤り訂正された
デジタルデータがデータ出力部12から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3重リード・ソロモン
符号を用いて誤り訂正符号の付加や誤り検出を行う誤り
訂正処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル化されたオーディオ信号
の代わりに、コンピュータから転送されたデジタルデー
タをデジタルオーディオテープレコーダ(以下DATと
いう)に記録再生することにより、DATをコンピュー
タ外部記憶装置として用いるための開発が行われてい
る。これらの装置では、オーディオ信号の記録再生時に
用いられるトラック単位の誤り訂正符号に加え、複数ト
ラックにわたるデジタルデータを符号系列とした第3の
誤り訂正符号を付加して、デジタルデータの記録再生時
における信頼性強化が行なわれつつある。この第3の誤
り訂正符号を用いた訂正処理では、オーディオと共通の
誤り訂正処理によって各データの消失情報を使って誤り
訂正処理が効率的に行なわれている。
【0003】以下に、従来の誤り訂正処理装置について
説明する。図15は従来の誤り訂正処理装置のブロック
図を示すものである。本図において、データ再生部1は
デジタルデータを磁気媒体から再生し、デジタルオーデ
ィオ信号の場合と共通の誤り訂正処理を行うものであ
り、その出力はデータ受信部2,フラグ受信部3に与え
られる。データ受信部2は再生された符号データを受信
するものであり、フラグ受信部3は符号データに付加さ
れた消失フラグを受信するものである。一方、データメ
モリ4は符号データを記憶し、フラグメモリ5は消失フ
ラグを記憶するものである。個別消失位置演算部6はフ
ラグメモリ5から符号系列毎に消失フラグを読み出し消
失位置を算出するもので、その出力は訂正行列演算部7
に与えられる。訂正行列演算部7は個別消失位置から符
号系列毎に訂正行列を算出するものであり、その出力は
訂正処理部8に与えられる。訂正処理部8は1符号系列
のシンドロームを算出するシンドローム演算部9、及び
シンドローム演算部9の出力するシンドロームと訂正行
列から誤りパターンを算出し消失訂正を行う訂正部10
を含むものである。メモリ管理部11はデータメモリ4
とフラグメモリ5へのアクセスを、データ受信部2,個
別消失位置演算部6,訂正処理部8,データ出力部12
等の指示によって管理するものである。データ出力部1
2は誤りが訂正されてデータを出力する出力部、制御部
13は訂正行列演算部7,訂正処理部8,メモリ管理部
11の動作を制御するものである。
【0004】以上のように構成された誤り訂正処理装置
の動作を図16を用いて説明する。図16は制御部13
により誤り訂正が実行される動作手順を示すフローチャ
ートである。動作を開始すると、まずステップ21でメ
モリ管理部11を制御して、データ受信部2を介して受
信した全符号系列の再生符号データをデータバス2aを
介してデータメモリ4に記憶させる。このときデータ再
生部1はオーディオデータと共通の誤り訂正処理では訂
正できなかった符号データに対して消失フラグを出力す
る。制御部13は同様にメモリ管理部11を制御して、
フラグ受信部3から受信した符号データの消失フラグを
ライン3aを介してフラグメモリ5に記憶させる。デー
タメモリ4の符号データ、フラグメモリ5の消失フラグ
は夫々、後述する図3のマトリックスに2次元データと
して管理され、行方向に順次格納される。各符号系列は
列方向に構成され、行番号が符号位置に、列番号が符号
系列番号となる。
【0005】ステップ22に進み、符号系列番号をクリ
アし誤り訂正処理の初期化を行う。そしてステップ23
に移り、制御部13はメモリ管理部11を制御して符号
系列番号で指示される符号系列内の消失フラグをフラグ
メモリ5から読みだす。そして次のステップ24で個別
消失位置演算部6にその符号系列の個別消失位置を算出
させる。ステップ25に進み、消失フラグの付いた符号
データの個数(以降、消失個数という。)を調べ、消失
個数が規定の範囲内ならステップ26に進んで訂正行列
演算部7を制御し、得られた個別消失位置を基に訂正行
列を算出する。そして次のステップ27以降で訂正処理
部8を制御して、1符号系列のシンドローム算出、誤り
パターン算出、及び誤り訂正を実行する。即ちステップ
27で訂正処理部8のシンドローム演算部9がメモリ管
理部11を介して符号系列番号で指示される符号系列デ
ータを順次読み出し、情報ビットとチェックビットの値
よりシンドロームを算出する。そして、ステップ28で
訂正部10は、ステップ27で得られたシンドロームと
訂正行列から誤りパターンを検出する。又、訂正部10
は次のステップ29で特定の個別消失位置で示される符
号位置の符号データを訂正する。
【0006】以上のように1符号系列の誤り訂正が行わ
れ、続くステップ30で符号系列番号をインクリメント
し、ステップ31で、他の全符号系列の誤り訂正処理が
終了するまでステップ23から30の処理を繰り返し、
全符号データの誤り訂正を逐一実行する。全符号系列の
誤り訂正が終了した後、ステップ32に進み、訂正され
たデータをデータ出力部12を介して出力し処理を終え
る。
【0007】次に、ステップ25で符号データの消失個
数が訂正処理部8の訂正能力を超えた場合にはステップ
33に進み、訂正不能として再度同じデータを記録媒体
から再生し、誤り訂正を試みるリリード移行設定等の後
処理を行い全体の処理を終了する。
【0008】ここで実際の訂正例を挙げて誤り訂正処理
を説明する。例えば図3に示す符号系列Aの誤り訂正を
考えると、訂正処理として符号系列Aの消失フラグをフ
ラグメモリ5から順次読み出し、消失フラグの付く符号
位置#03,#40,#62を消失位置として検出す
る。この消失位置を基に訂正行列[H]を算出してお
く。続いて符号系列Aの符号データをデータメモリ4か
ら順次読み出し、シンドローム[S]を算出する。次の
(1)式で示すように訂正行列[H]とシンドローム
[S]から誤りパターン[Y]を求め、消失位置で指定
されるデータの誤りを訂正する。誤りパターン[Y]
は、シンドローム[S]、訂正行列[H]から次式で求
められる。 [Y]=[H][S]・・・(1) このような処理を符号系列Bや他の全符号系列で実行す
ることで全ての符号データの誤りを訂正することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、1符号系列の誤り訂正を実行する度
にフラグメモリから消失フラグを読み出して消失位置を
検出する構成となっており、且つ訂正行列を符号系列毎
に毎回算出する構成となっている。このために、第1に
フラグメモリの読み出し、訂正行列演算のための多くの
処理時間が必要であること、第2に消失フラグを記憶す
るために大きなメモリ容量が必要であること、第3に訂
正行列算出のための高速性を有するハードウェアが必要
であること、第4に誤り訂正装置の訂正限界を超えてい
るかどうかが符号系列毎に符号データの消失個数を算出
される時点までの判明しないこと等の問題点を有してい
た。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、第1に高速に訂正処理が実行で
き、第2に訂正能力を劣化させることなく少ないメモリ
容量で効率的な訂正処理が実行でき、第3に訂正処理開
始前に訂正能力を超えているかが判別できる誤り訂正処
理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、誤り訂正符号を含む符号データを受信するデータ受
信部と、受信した符号データを記憶する符号データ記憶
部と、符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部
分を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを
示す消失フラグを符号データから分離して受信するフラ
グ受信部と、消失フラグの付く符号データが全符号系列
の同一符号位置内に少なくとも一つ存在する共通消失位
置を、入力される消失フラグの受信順序を基に算出する
共通消失位置演算部と、共通消失位置演算部より算出さ
れた消失位置からから原符号データの訂正行列を算出す
る訂正行列演算部と、共通消失位置演算部から算出され
た共通訂正行列と共通消失位置を基に、受信した符号デ
ータの全符号系列に対し同一消失位置の消失訂正処理を
行う訂正処理部と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0012】本願の請求項2の発明は、誤り訂正符号を
含む符号データを受信するデータ受信部と、受信した符
号データを記憶する符号データ記憶部と、符号データが
符号誤りを有するか又は符号誤り部分を前後データから
類推補完した疑似符号を有するかを示す消失フラグを符
号データから分離して受信するフラグ受信部と、消失フ
ラグが付く符号データが全符号系列の同一符号位置内に
少なくとも一つ存在する符号位置である共通消失位置を
算出する共通消失位置演算部と、消失フラグが付く符号
データの符号系列内の符号位置である個別消失位置を算
出する個別消失位置演算部と、消失位置から原符号デー
タの訂正行列を算出する訂正行列演算部と、共通消失位
置から算出された訂正行列と共通消失位置をもとに全符
号系列に対し同一消失位置の消失訂正処理を行う共通訂
正モード、個別消失位置から算出された訂正行列と個別
消失位置をもとに符号系列別に各消失位置の消失訂正処
理を行う個別訂正モードを有する訂正処理部と、訂正処
理部の共通訂正モード及び個別訂正モードの何れかを選
択する訂正処理選択手段と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0013】本願の請求項3の発明は、共通消失位置で
指示される訂正対象のデータ数を計数する消失個数計数
手段を有し、訂正処理選択手段は、消失個数と誤り訂正
符号の消失訂正能力を比較し、訂正能力内である場合に
共通消失位置演算部と訂正処理部の共通訂正モードを選
択し、訂正限界を超えている場合は個別消失位置演算部
訂正処理部の個別訂正モードを選択するものであること
を特徴とするものである。
【0014】本願の請求項4の発明は、高速誤り訂正処
理と低速誤り訂正処理とを切り替える処理速度切替手段
を有し、訂正処理選択手段は、高速処理が設定された場
合は個別消失位置演算部と訂正処理部の共通訂正モード
を選択し、低速処理が設定された場合は共通消失位置演
算部と訂正処理部の個別訂正モードを選択するものであ
ることを特徴とするもきである。
【0015】本願の請求項5の発明は、誤り訂正符号を
含む符号データを受信するデータ受信部と、受信した符
号データを記憶する符号データ記憶部と、符号データが
符号誤りを有するか又は符号誤り部分を前後データから
類推補完した疑似符号を有するかを示す消失フラグを符
号データから分離して受信するフラグ受信部と、消失フ
ラグの付く符号データが全符号系列の同一符号位置内に
少なくとも一つ存在する共通消失位置を、入力される消
失フラグの受信順序を基に算出する共通消失位置演算部
と、消失フラグが付く符号データの符号系列内の符号位
置である個別消失位置を、入力される消失フラグの受信
順序をもとに消失フラグ入力時に算出する個別消失位置
演算部と、個別消失位置を一時的に記憶する個別消失位
置記憶部と、個別消失位置から算出された訂正行列と個
別消失位置をもとに符号系列別に各消失位置の消失訂正
処理を行う訂正処理部と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0016】本願の請求項6の発明は、誤り訂正符号を
含む符号データを受信するデータ受信部と、受信した符
号データを記憶する符号データ記憶部と、符号データが
符号誤りを有するか又は符号誤り部分を前後データから
類推補完した疑似符号を有するかを示す消失フラグを符
号データから分離して受信するフラグ受信部と、符号デ
ータと消失フラグを1ワードとして同一アドレスに記憶
する符号データ記憶部と、符号データ記憶手段から各符
号系列の符号データを読出すとき、これと同時に読み出
される消失フラグをもとに個別消失位置を算出する個別
消失位置演算部と、個別消失位置から算出された訂正行
列と個別消失位置をもとに符号系列別に各消失位置の消
失訂正処理を行う訂正処理部と、を具備することを特徴
とするものである。
【0017】本願の請求項7の発明は、誤り訂正符号を
含む符号データを受信するデータ受信部と、受信した符
号データを記憶する符号データ記憶部と、符号データが
符号誤りを有するか又は符号誤り部分を前後データから
類推補完した疑似符号を有するかを示す消失フラグを符
号データから分離して受信するフラグ受信部と、消失フ
ラグの受信順序をもとに同一符号位置の符号データ内に
消失フラグの付いた符号データが少なくとも一つ存在す
る符号位置の個数を、消失フラグ入力時に計数する共通
消失個数計数部と、消失位置から原符号データの訂正行
列を算出する訂正行列演算部と、共通消失個数計数値と
誤り訂正符号の消失訂正能力を比較し訂正限界を超えた
ことを検出する訂正不能検出部と、共通消失位置から算
出された共通訂正行列と共通消失位置を基に、受信した
符号データの全符号系列に対し同一消失位置の消失訂正
処理を行う訂正処理部と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0018】本願の請求項8の発明は、誤り訂正符号を
含む符号データを受信するデータ受信部と、受信した符
号データを記憶する符号データ記憶部と、符号データが
符号誤りを有するか又は符号誤り部分を前後データから
類推補完した疑似符号を有するかを示す消失フラグを符
号データから分離して受信するフラグ受信部と、消失フ
ラグの付く符号データが全符号系列の同一符号位置内に
少なくとも一つ存在する共通消失位置を、入力される消
失フラグの受信順序を基に算出する共通消失位置演算部
と、消失フラグの受信順序をもとに消失フラグの付いた
符号データの個数を符号系列別に且つ消失フラグ入力時
に計数する個別消失個数計数部と、消失位置から原符号
データの訂正行列を算出する訂正行列演算部と、各々の
符号系列の消失個数計数値と誤り訂正符号の消失訂正能
力を比較し訂正限界を超える符号系列が存在することを
検出する訂正不能検出部と、共通消失位置から算出され
た共通訂正行列と共通消失位置を基に、受信した符号デ
ータの全符号系列に対し同一消失位置の消失訂正処理を
行う訂正処理部と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0019】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、共通消失位置演算部が共通消失位置を算出
し、全符号系列に共通な消失位置の消失データがあるも
のとして訂正処理を行う。そして全符号系列で同じ訂正
行列演算を用いて高速に符号データの訂正処理を行う。
【0020】又、本願の請求項2〜4の発明によれば、
全符号系列に同じ消失位置の誤りがあったものとして訂
正処理する共通消失位置をフラグ入力時に算出する共通
消失位置演算部、又は各符号系列毎に各々異なる消失位
置の誤りがあるものとして訂正処理する個別消失位置を
フラグ入力時に算出する個別消失位置演算部の何れかに
より、符号データの訂正処理を行う。
【0021】更に、本願の請求項5の発明によれば、個
別消失位置演算部で入力される消失フラグの受信順序を
もとに消失フラグを算出し、個別消失位置記憶部で個別
消失位置を一時的に記憶させて、個別消失位置から算出
された訂正行列を用いて符号系列別に、符号データの訂
正処理を行う。
【0022】本願の請求項6の発明によれば、符号デー
タ記憶部によりデータと消失フラグを1ワードとして記
憶し、これより消失フラグを読み出して個別消失位置を
算出し、符号データの訂正処理を行う。
【0023】本願の請求項7〜8の発明によれば、共通
消失個数計数部又は個別消失個数計数部により、消失フ
ラグの受信順序をもとに符号データの符号位置の個数を
計数する。次に訂正不能検出部により共通消失個数計数
値又は個別消失個数計数値の出力と誤り訂正符号の消失
訂正能力とを比較して、符号データの訂正処理を行う。
【0024】
【実施例】以下本発明の第1実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例におけ
る誤り訂正処理装置の全体構成を示すブロック図であ
る。データ再生部1,テータ受信部2,フラグ受信部
3,訂正行列演算部7,訂正処理部8,シンドローム演
算部9,訂正部10,メモリ管理部11,データ出力部
12,制御部13は、従来の誤り訂正装置と同一である
ので、詳細な説明は省略する。データ再生部1は記録媒
体からの信号を入力し、オーディオデータと共通の誤り
訂正処理を行うものであり、その出力はデータ受信部2
及びフラグ受信部3に与えられる。フラグ受信部3は符
号データの消失フラグを受信するもので、その出力は転
送カウンタ40及び共通消失位置演算部45に与えられ
る。転送カウンタ40はフラグデータの入力順をモニタ
するものであり、その構成を図4に示す。
【0025】図4に示すように転送カウンタ40は、行
カウンタ41,列カウンタ42,行最大値検出部43に
より構成される。行カウンタ41は図3に示す消失フラ
グを含む符号データの行番号をカウントアップ信号によ
りカウントし、消失フラグを含む符号系列の行位置を出
力するものである。又、行カウンタ41により符号デー
タの行方向の計数値が最大値となれば行最大値検出部4
3によって行カウンタ41がクリアされ、列カウンタ4
2がインクリメントされる。列カウンタ42は符号デー
タの列番号をカウントし、その出力を符号位置データと
して出力するものである。ここで転送カウンタ40の消
失フラグを含む行位置と列位置のデータは共通消失位置
演算部45に与えられる。共通消失位置演算部45は転
送カウンタ40の出力値から消失フラグを有する符号デ
ータの共通消失位置を算出するもので、その出力は訂正
行列演算部7に与えられる。訂正行列演算部7は共通消
失位置から共通消失訂正行列のデータを求めるもので、
その出力は訂正処理部8に与えられる。訂正処理部8は
シンドローム演算部9及び訂正部10を含み、シンドロ
ーム演算部9は各符号系列の情報ビットとチェックビッ
トによりシンドローム値を算出するもので、その結果を
訂正部10に与える。訂正部10はシンドローム演算部
9からのシンドローム値と訂正行列演算部7からの訂正
行列からの誤りパターンを算出し、消失訂正を行うもの
である。
【0026】一方、データ受信部2は再生された符号デ
ータを受信するものであり、その出力はデータバス2a
を介してシンドローム演算部9,訂正部10,データ出
力部12,メモリ46に与えられる。又、制御部13は
訂正行列演算部7,訂正処理部8,メモリ管理部11の
動作を制御するものであり、後述するように動作手順に
よりデータ出力部12より訂正後データを出力するよう
各ブロックを管理するものである。メモリ管理部11は
データ受信部2,訂正部10,シンドローム演算部9,
制御部13,データ出力部12と夫々制御信号の入出力
を行い、メモリ46の符号データを管理するものであ
る。メモリ46はメモリ管理部11からの指示により、
データ受信部2から出力される再生符号データを図3に
示す二次元の符号データとして記憶する符号データ記憶
部である。
【0027】このように構成された第1実施例の誤り訂
正処理装置の動作について、図1及び図2を用いて説明
する。図2は制御部13により誤り訂正が実行される動
作手順を示すフローチャートである。まずステップ51
でメモリ管理部11を制御して、データ受信部2を介し
て受信した再生符号データをメモリ46に記憶させる。
このメモリ46の符号データは図3に示すような2次元
の符号データである。符号データの転送順は行方向に行
われ、1列のデータが1符号系列を形成する。またデー
タ再生部1はオーディオデータと共通の誤り訂正処理を
行い、この処理で訂正できなかった符号データに対する
消失フラグを、符号データと同じ転送順で出力する。こ
の消失フラグの入力順に従い、転送カウンタ40によっ
て図3の2次元データの行列位置を特定し、共通消失位
置演算部45は1行分の消失フラグの転送毎に消失フラ
グが少なくとも1つある行番号を共通消失位置として算
出する。図4の転送カウンタ40において、先ず2次元
データが行方向に転送されるため、行カウンタ41は転
送毎にインクリメントされ最大値になった後、行カウン
タ41がクリアされ、列カウンタ42をインクリメント
される。これにより各々のカウンタ値が、行及び列位
置、即ち符号系列番号及び符号位置を表すことになる。
【0028】次にステップ52に進み共通消失位置とな
った行の個数(以下、共通消失個数という。)を調べ、
消失個数が規定の範囲内ならステップ53に進む。ここ
では訂正行列演算部7にその共通消失位置に対する訂正
行列を算出させる。訂正行列の演算が終了するとステッ
プ54に進み、符号系列番号をクリアし誤り訂正処理部
8を初期化する。そしてステップ55に進み誤り2次元
データからシンドロームの値の算出、誤りパターン算
出、及び誤り訂正を実行する。即ちシンドローム演算部
9がメモリ管理部11を介して符号系列番号で指示され
る符号データを順次読み出し、シンドローム値を算出す
る。そして訂正部10は得られたシンドローム値と訂正
行列から誤りパターンを算出し、消失位置で示される符
号位置の符号データを訂正する。これにより1符号系列
の誤り訂正が実行されるとステップ56に進み、符号系
列番号をインクリメントして全符号系列の誤り訂正処理
が終了するまでステップ55、56の処理を繰り返し、
全符号データの誤り訂正を実行する。ステップ57で全
符号データの誤りが訂正された後、ステップ58に進
み、メモリ管理部11を制御してデータ出力部12を介
して訂正された符号データを出力して処理を終える。
尚、ステップ52で消失個数が訂正能力を超えた場合に
はステップ59に進み、訂正不能とし処理を終了する。
【0029】ここで共通消失位置による訂正処理の例を
挙げて説明する。図3に示す2次元データにおいて符号
系列Aでは符号位置#03,#40,#62に消失フラ
グが付き、符号系列Bでは符号位置#03,#11,#
40に消失フラグが付いたものとし、その他の符号系列
には消失フラグはなかったとものする。この場合符号全
体でみると、符号位置#03,#11,#40,#62
が少なくとも1つの消失フラグが付いた符号位置とな
る。共通消失位置はこのように符号系列Aにおいて消失
フラグが付いていない符号位置11も消失位置として扱
うものである。同様に全く消失フラグの付いていない符
号系列も、消失位置03,11,40,62があったも
のとして扱われる。よってここでの訂正処理は、全ての
符号系列に全く同じ消失位置の誤りがあったものとして
消失訂正処理が行われる。この場合、消失位置が全符号
系列で同じになるので、訂正行列の計算を1回で済ます
ことができる。また消失フラグの入力順を利用しフラグ
入力時にその都度消失位置を算出することから、消失位
置算出に要する処理時間を短縮することが可能になる。
【0030】以上のように第1本実施例によれば、消失
フラグ入力時に共通消失位置を算出する共通消失位置演
算部を設けることにより、符号データのメモリへの転送
が終了した時点で消失位置を確定でき、消失位置算出の
ための処理時間が不要になり、且つ訂正行列の算出を全
符号系列で1回にすることが可能となって、誤り訂正処
理を高速に実行できる。尚、訂正行列の算出はソフトウ
ェアで計算しても良い。
【0031】次に本発明の第2実施例における誤り訂正
装置について説明する。図5は本発明の第2実施例の全
体構成を示すブロック図であり、図1と同じ構成のブロ
ックは同一符号を付けて詳細な説明を省略する。図1と
異なる点は消失位置演算部60として転送カウンタ40
と共通消失位置演算部45の他に個別消失位置演算部6
1を設けたことと、個別消失位置演算部61と訂正行列
演算部7の間に個別消失位置記憶部62を設けたことで
ある。個別消失位置演算部61はフラグ受信部3と共通
消失位置演算部45の各出力端に接続され、符号系列別
に消失位置を算出するものであり、その出力は個別消失
位置記憶部62に与えられる。又個別消失位置記憶部6
2は個別消失位置を記憶するものであり、その出力は訂
正行列演算部7に与えられる。他のブロックの構成は図
1と同一である。
【0032】このように構成された誤り訂正処理装置の
動作を図5及び図6を用いて説明する。図6は制御部1
3により誤り訂正が実行される動作手順を示すフローチ
ャートである。動作を開始するとステップ71でメモリ
管理部11を制御して、データ受信部2を介して受信し
た再生符号データをメモリ46に記憶させる。このとき
第1実施例と同様に、消失フラグの入力順から共通消失
位置演算部45に共通消失位置を検出させる。これと同
時に個別消失位置演算部61に対し個別消失位置を検出
させる。個別消失位置演算部61は図4に示すように消
失個数計数手段としての転送カウンタ40の行カウンタ
41と列カウンタ42から符号系列番号,符号位置を出
力し、消失フラグの付いた符号データの符号位置を符号
系列毎に算出し、個別消失位置として順次個別消失位置
記憶部62に記憶させていく。そして共通消失個数を検
査し、ステップ72でこの消失個数が訂正能力範囲内か
否かを調べ、範囲内であればステップ73に進み、以下
のステップ74〜78を経て第1実施例と同じ共通消失
位置データ処理を用いた誤り訂正処理を実行する。
【0033】一方、ステップ72において共通消失個数
が訂正能力を超えている場合には、ステップ80に進み
個別消失個数を検査する。個別消失個数が訂正能力内で
ある場合にはステップ81に進み、以降符号系列毎に個
別消失位置に従った誤り訂正を実行する。即ちステップ
81で符号系列番号をクリアし誤り訂正処理部8を初期
化する。続いてステップ82に進み訂正行列演算部7に
その符号系列の個別消失位置を個別消失位置記憶部62
から読み出し、訂正行列を算出させる。ステップ83で
誤り訂正処理部8を制御してシンドロームの値を算出、
誤りパターン算出、及び誤り訂正を実行し、1符号系列
の誤り訂正が行われる。次にステップ84に進み符号系
列番号をインクリメントし、ステップ85で全符号系列
の誤り訂正処理が終了するまでステップ82,83,8
4の処理を繰り返し、全符号データの誤り訂正を実行す
る。全符号データの誤りが訂正された後、ステップ78
に進みメモリ管理部11を制御してデータ出力部12を
介して訂正されたデータを出力し処理を終える。又、ス
テップ80で個別消失個数が訂正能力を超えた場合に
は、ステップ86に進み訂正不能とし処理を終了する。
ここで制御部13による動作手順の内、ステップ72は
訂正処理選択手段の機能を達成している。
【0034】次に共通消失位置による訂正処理と個別消
失位置による訂正処理の切り替えに関して図3に示す符
号の訂正を例に説明する。符号系列Aでは符号位置#0
3,#40,#62に消失フラグが付き、符号系列Bで
は符号位置#03,#11,#40に消失フラグが付い
ている。よって共通消失位置は#03,#11,#4
0,#62となる。ここでもし符号の消失訂正能力が最
大3であったと仮定すると共通消失位置は全部で4とな
り、共通消失位置による訂正では訂正不能になってしま
う。しかしながら符号系列A,Bの個別消失個数は3で
あり、個々の符号系列は訂正能力内となる。本実施例は
このような場合に共通消失位置の訂正処理を用いずに、
個別消失位置による訂正処理を行うものである。この場
合個別訂正処理であるため訂正行列の演算が符号系列毎
に必要になり、処理速度は劣化するが最大訂正能力を確
保できる。
【0035】以上のように第2実施例によれば、共通消
失位置による訂正処理と個別消失位置による訂正処理を
切り替える訂正処理選択手段を設け、共通消失個数が訂
正能力を超えた場合に個別消失位置による訂正処理に切
り替えることにより、共通消失位置による最大限度まで
共通消失位置による訂正処理により高速な訂正処理を実
行し、共通消失位置による訂正処理が不可能な場合に個
別消失位置による訂正処理を実行し、訂正能力を常に最
大で高速になるよう確保するものである。
【0036】図7は制御部13により誤り訂正がなされ
る他の動作手順を示すフローチャートである。図7が図
6と異なる点はステップ71とステップ72の間にステ
ップ71Sを設け、誤り訂正処理装置に要求される処理
速度を適切に切り替えることも可能である。ステップ7
1Sで高速処理を選択すると、共通消失位置の誤り訂正
を実行し処理速度の高速性を優先させる。又、高速処理
を選択しなければステップ80に進み、個別消失位置の
誤り訂正を実行し、処理速度を犠牲にし誤り訂正を高速
化する。図7においてステップ71S以外の動作手順は
図6と同一であるので、他のステップの説明は省略す
る。ここで制御部13の動作手順の内、ステップ71S
は処理速度切替手段の機能を達成している。
【0037】次に本発明の第3実施例について図面を参
照しながら説明する。図8は本発明の第3実施例におけ
る誤り訂正処理装置の全体構成を示すブロックである。
本実施例の第2実施例と異なる点は共通消失位置演算部
45を設けないことである。個別消失位置演算部61及
び個別消失位置記憶部62は第2実施例と同一であり、
誤り訂正処理の他のブロックの構成の説明は省略する。
【0038】このように構成された誤り訂正処理装置の
動作について図8,図9を用いて説明する。図9は制御
部13により誤り訂正が実行される動作手順を示すフロ
ーチャートである。先ず動作を開始するとステップ91
でメモリ管理部11を制御して、データ受信部2を介し
て受信した再生符号データをメモリ41に記憶させる。
このとき第2実施例と同様に消失フラグの入力順から個
別消失位置演算部61に対し個別消失位置を検出させ、
個別消失位置記憶部62に記憶させていく。ステップ9
2に進み個別消失個数を調べ、個別消失個数が訂正能力
範囲内である場合にはステップ83に進み、以降第2の
実施例と同様に符号系列毎に個別消失位置に従った誤り
訂正を実行する(ステップ93〜ステップ99)。
【0039】ここで個別消失位置を個別消失位置演算部
61で消失フラグの入力時に算出し、個別消失位置記憶
部62に記憶させた場合の必要なメモリ容量に関して説
明する。例えば図3に示す符号長64行、パリティ長5
行の符号フォーマットの場合には、個別消失位置は例え
ば訂正限界が5個の許容能力を有するものに記憶できれ
ばよい。1つの消失位置は0から63までの数値で表わ
されるから6ビットが必要であり、1符号系列の個別消
失位置の記憶には30ビットが必要である。これに対し
従来の誤り訂正装置では消失フラグをすべて記憶するた
め、1符号系列当り64ビットが必要である。よって個
別消失位置を記録するための必要なメモリ容量は消失フ
ラグをすべて記憶するのに比較し約半分で済むことにな
る。
【0040】以上のように本実施例によれば、個別消失
位置を消失フラグの入力と同時に算出し、消失フラグで
なく個別消失位置を記憶することにより、少ないメモリ
容量で誤り訂正を実行できるものである。また個別消失
個数を調べることにより訂正処理を実行する前に訂正不
能を検出できる利点がある。
【0041】次に本発明の第4実施例について図面を参
照しながら説明する。図10は本発明の第4実施例にお
ける誤り訂正装置の全体構成を示すブロック図である。
第3実施例と異なる点は符号データと消失フラグを1ワ
ードとして記憶する符号データ記憶部としてメモリ10
0を設け、メモリ100から消失フラグを読み出して個
別消失位置を算出する個別消失位置演算部101を設け
たことである。又ここで図8に示す転送カウンタ40を
不要としている。フラグ受信部3の出力はメモリ100
のフラグを格納する部分に与えられる。メモリ100に
格納された消失フラグは個別消失位置演算部101に与
えられ、個別消失位置演算部101はこのこの消失フラ
グを読み出し、個別消失位置を訂正行列演算部7に与え
るよう構成される。又メモリ管理部11はメモリ100
のデータの読み出し又は格納を管理するものであり、第
3実施例と同じくデータ受信部2,訂正部10,シンド
ローム演算部9,データ出力部12,制御部13を入出
力信号により制御するものである。
【0042】このように構成された誤り訂正処理装置の
動作について図10,図11,図12を用いて説明す
る。図11は制御部13により誤り訂正が実行される動
作手順を示すフローチャートである。第3実施例と異な
るのは個別消失位置の算出法である。動作を開始すると
まずステップ111でメモリ管理部11を制御して、デ
ータ受信部2を介して受信した再生符号データと、フラ
グ受信部3を介して受信した消失フラグを1ワードとし
てメモリ100に記憶する。図12はメモリ100の構
成例を示す説明図である。符号データ8ビットと消失フ
ラグ1ビットを1ワードとして同一アドレスに記憶する
よう構成されている。
【0043】次にステップ112に進み符号系列番号を
クリアし、次のステップ113でメモリ管理部11を制
御して符号系列番号で指示される符号系列の符号データ
を読出し、シンドローム演算部9にシンドローム値を算
出させる。図12に示すようにシンドローム演算では1
符号系列を構成する符号データがメモリ100から読み
出され、これにより1ワードとして記録されていた消失
フラグも同時に読み出される。個別消失位置演算部10
1はこれに同期して読みだされた消失フラグを入力し、
個別消失位置を算出する。これらの演算が終了するとス
テップ114に進み、消失個数を調べこの個数が訂正能
力内であればステップ115に進む。以降、図9のステ
ップ94と同一の処理がなされ、ステップ95と同一の
処理を行うステップ116,117を経て誤りパターン
算出と誤り訂正が行われる。更にステップ96〜99と
同一の手順ステップ118〜121を介して、誤り訂正
されたデータが出力される。
【0044】このように消失フラグの読出しは従来の誤
り訂正装置と異なりシンドローム演算の実行と同時に行
えるようにしている。以上のように本実施例によれば、
消失フラグを符号データと合わせて1ワードとして記憶
し、シンドローム演算のデータ読出し時に消失フラグを
取り出すことにより、メモリアクセス回数を少なくして
訂正処理を実行でき高速な訂正処理を実現できる。
【0045】次に本発明の第5実施例について図面を参
照しながら説明する。図13は本発明の第5実施例にお
ける誤り訂正処理装置の全体構成を示すブロック図であ
る。第1実施例と異なる点は、共通消失位置となった符
号位置の数である共通消失個数を計数する共通消失個数
計数部130と、符号の訂正限界である最大許容消失数
を書き込む訂正能力設定部131と、共通消失個数計数
部130と最大訂正能力と比較し訂正不能を検知する訂
正不能検出部132を設けたことである。共通位消失位
置演算部45の出力は共通消失個数計数部130に与え
られ、制御部13により制御される訂正能力設定部13
1の出力は、共通消失個数計数部130と共に訂正不能
検出部132に与えられる。又訂正不能検出部122の
出力は制御部13に与えられるが、上述した各部以外の
ブロックの構成は第1実施例と同一であるため説明は省
略する。
【0046】このように構成された第5実施例の誤り訂
正処理装置の動作を図13を用いて説明する。まず制御
部13は予め最大許容消失数を訂正能力設定部131に
書き込み、共通消失個数計数部130をクリアしてお
く。続いて第1実施例と同様に符号データと消失フラグ
を受信し、消失フラグの受信と同時に共通消失位置演算
部45に共通消失位置を算出させる。このとき共通消失
位置演算部45は共通消失位置となった符号位置が発生
する度にカウントパルスを共通消失位置個数計数部13
0に出力する。訂正不能検出部132は常に共通消失個
数計数部130の値と訂正能力設定部131に書き込ま
れた最大許容消失数を比較し、最大許容消失数を超えた
時点で直ちに訂正不能を制御部13に出力する。これに
より制御部13は直ちに訂正不能としてリリード移行等
の処理を行う。
【0047】次に第6実施例について説明する。図14
は第5実施例の共通消失位置個数に代わって個別消失個
数を計数し、訂正不能を検出する場合の構成を示すブロ
ック図である。第5実施例と異なる点はフラグ受信部3
及び転送カウンタ40の信号を受ける個別消失位置演算
部61を設けたことである。個別消失位置演算部61は
第3実施例に示すものと同一であり、その出力は第3実
施例と同じく個別消失位置記憶部62に与えられる。又
個別消失位置演算部61の出力は個別消失個数計数部1
35にも与えられ、消失フラグ数がカウントされる。こ
のカウント結果は個別消失個数メモリ136に格納され
る。一方、訂正能力認定部131は第5実施例と同様、
制御部13により最大許容消失数を設定するものであ
る。訂正不能検出部132は、個別消失個数計数部13
5のカウント値と訂正能力設定部131に書込まれた最
大許容消失数を比較し、この最大許容消失数を超えた時
点で訂正不能信号を制御部13に出力するものである。
尚、他のブロックの構成は第5実施例に示すもの同一で
あるので説明は省略する。
【0048】まず個別消失個数メモリ136をクリアし
ておく。個別消失位置演算部61は消失フラグを有する
符号位置が検出される度に、対応する符号系列の消失個
数を個別消失個数メモリ136から読出し、インクリメ
ントして再度書き込む。訂正不能検出部132が常に個
別消失個数計数部135の値と、訂正能力設定部131
に書き込まれた最大許容消失数を比較し最大許容消失数
を超えた時点で直ちに訂正不能を制御部13に出力す
る。これにより制御部13は直ちに訂正不能としてリリ
ード移行等の処理を行う。以上のように本実施例によれ
ば、共通消失位置となった符号位置である共通消失個数
を消失フラグ入力時に計数する計数手段を設け、訂正能
力と比較し訂正不能を検出することにより、訂正処理の
実行を行う前に訂正不能を検出することが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、共通消失
位置演算部が符号データの消失フラグを入力して共通消
失位置を算出し、消失位置の消失データが全符号系列に
共通にあるものとして訂正処理を行うことが可能とな
る。従って全符号系列で一度の訂正行列演算を行うと共
に全符号系列で全く同じ形式の訂正処理を行って、高速
に訂正処理を実行できる効果が得られる。又、符号系列
毎に消失訂正を行う場合でも少ないメモリで高速に訂正
処理を実行することが可能であり、更に消失フラグ入力
時に消失個数を計数し訂正処理の実行前に訂正不能を早
期に検出することが可能となる。このため符号誤りを有
する符号データの訂正処理が高速に実行でき、訂正能力
を劣化させることなく少ないメモリ容量で効率的な訂正
処理が実行できる。更に、訂正処理開始前に訂正能力を
超えているかが判別できる優れた誤り訂正処理装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
【図2】第1実施例における制御部のフローチャートで
ある。
【図3】誤り訂正符号の符号フォーマットの構成図であ
る。
【図4】第1実施例の転送カウンタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第2実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
【図6】第2実施例における制御部のフローチャートで
ある。
【図7】第2実施例の処理速度切替え時の制御部のフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第3実施例における誤り訂正処理装置
のブロック図である。
【図9】第3実施例における制御部のフローチャートで
ある。
【図10】本発明の第4の実施例における誤り訂正処理
装置のブロック図である。
【図11】第4実施例における制御部のフローチャート
である。
【図12】第4実施例におけるメモリの構成図である。
【図13】本発明の第5実施例における誤り訂正処理装
置のブロック図である。
【図14】本発明の第6実施例における誤り訂正処理装
置のブロック図である。
【図15】従来の誤り訂正処理装置の一例を示すのブロ
ック図である。
【図16】従来の誤り訂正処理装置における制御部のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 データ再生部 2 データ受信部 3 フラグ受信部 7 訂正行列演算部 8 訂正処理部 9 シンドローム演算部 10 訂正部 11 メモリ管理部 12 データ出力部 13 制御部 40 転送カウンタ 41 行カウンタ 42 列カウンタ 45,101 共通消失位置演算部 46,100 メモリ 61 個別消失位置演算部 62 個別消失位置記憶部 130 共通消失個数計数部 131 訂正能力設定部 132 訂正不能検出部 135 個別消失個数計数部 136 個別消失個数メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 前記消失フラグの付く前記符号データが全符号系列の同
    一符号位置内に少なくとも一つ存在する共通消失位置
    を、入力される前記消失フラグの受信順序を基に算出す
    る共通消失位置演算部と、 前記共通消失位置演算部より算出された消失位置からか
    ら原符号データの訂正行列を算出する訂正行列演算部
    と、 前記共通消失位置演算部から算出された共通訂正行列と
    前記共通消失位置を基に、受信した前記符号データの全
    符号系列に対し同一消失位置の消失訂正処理を行う訂正
    処理部と、を具備することを特徴とする誤り訂正処理装
    置。
  2. 【請求項2】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 消失フラグが付く符号データが全符号系列の同一符号位
    置内に少なくとも一つ存在する符号位置である共通消失
    位置を算出する共通消失位置演算部と、 消失フラグが付く符号データの符号系列内の符号位置で
    ある個別消失位置を算出する個別消失位置演算部と、 前記消失位置から原符号データの訂正行列を算出する訂
    正行列演算部と、 前記共通消失位置から算出された訂正行列と前記共通消
    失位置をもとに全符号系列に対し同一消失位置の消失訂
    正処理を行う共通訂正モード、前記個別消失位置から算
    出された訂正行列と前記個別消失位置をもとに符号系列
    別に各消失位置の消失訂正処理を行う個別訂正モードを
    有する訂正処理部と、 前記訂正処理部の共通訂正モード及び個別訂正モードの
    何れかを選択する訂正処理選択手段と、を具備すること
    を特徴とする誤り訂正処理装置。
  3. 【請求項3】 共通消失位置で指示される訂正対象のデ
    ータ数を計数する消失個数計数手段を有し、 前記訂正処理選択手段は、 消失個数と誤り訂正符号の消失訂正能力を比較し、訂正
    能力内である場合に共通消失位置演算部と訂正処理部の
    共通訂正モードを選択し、訂正限界を超えている場合は
    個別消失位置演算部訂正処理部の個別訂正モードを選択
    するものであることを特徴とする請求項2記載の誤り訂
    正処理装置。
  4. 【請求項4】 高速誤り訂正処理と低速誤り訂正処理と
    を切り替える処理速度切替手段を有し、 前記訂正処理選択手段は、 高速処理が設定された場合は前記個別消失位置演算部と
    前記訂正処理部の共通訂正モードを選択し、低速処理が
    設定された場合は前記共通消失位置演算部と訂正処理部
    の個別訂正モードを選択するものであることを特徴とす
    る請求項2記載の誤り訂正処理装置。
  5. 【請求項5】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 前記消失フラグの付く前記符号データが全符号系列の同
    一符号位置内に少なくとも一つ存在する共通消失位置
    を、入力される前記消失フラグの受信順序を基に算出す
    る共通消失位置演算部と、 消失フラグが付く符号データの符号系列内の符号位置で
    ある個別消失位置を、入力される消失フラグの受信順序
    をもとに消失フラグ入力時に算出する個別消失位置演算
    部と、 個別消失位置を一時的に記憶する個別消失位置記憶部
    と、 個別消失位置から算出された訂正行列と前記個別消失位
    置をもとに符号系列別に各消失位置の消失訂正処理を行
    う訂正処理部と、を具備することを特徴とする誤り訂正
    処理装置。
  6. 【請求項6】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 前記符号データと消失フラグを1ワードとして同一アド
    レスに記憶する符号データ記憶部と、 前記符号データ記憶手段から各符号系列の符号データを
    読出すとき、これと同時に読み出される消失フラグをも
    とに個別消失位置を算出する個別消失位置演算部と、 前記個別消失位置から算出された訂正行列と前記個別消
    失位置をもとに符号系列別に各消失位置の消失訂正処理
    を行う訂正処理部と、を具備することを特徴とする誤り
    訂正処理装置。
  7. 【請求項7】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 消失フラグの受信順序をもとに同一符号位置の符号デー
    タ内に消失フラグの付いた符号データが少なくとも一つ
    存在する符号位置の個数を、消失フラグ入力時に計数す
    る共通消失個数計数部と、 前記消失位置から原符号データの訂正行列を算出する訂
    正行列演算部と、 共通消失個数計数値と誤り訂正符号の消失訂正能力を比
    較し訂正限界を超えたことを検出する訂正不能検出部
    と、 前記共通消失位置から算出された共通訂正行列と前記共
    通消失位置を基に、受信した前記符号データの全符号系
    列に対し同一消失位置の消失訂正処理を行う訂正処理部
    と、を具備することを特徴とする誤り訂正処理装置。
  8. 【請求項8】 誤り訂正符号を含む符号データを受信す
    るデータ受信部と、 受信した前記符号データを記憶する符号データ記憶部
    と、 前記符号データが符号誤りを有するか又は符号誤り部分
    を前後データから類推補完した疑似符号を有するかを示
    す消失フラグを前記符号データから分離して受信するフ
    ラグ受信部と、 前記消失フラグの付く前記符号データが全符号系列の同
    一符号位置内に少なくとも一つ存在する共通消失位置
    を、入力される前記消失フラグの受信順序を基に算出す
    る共通消失位置演算部と、 消失フラグの受信順序をもとに消失フラグの付いた符号
    データの個数を符号系列別に且つ消失フラグ入力時に計
    数する個別消失個数計数部と、 前記消失位置から原符号データの訂正行列を算出する訂
    正行列演算部と、 各々の符号系列の消失個数計数値と誤り訂正符号の消失
    訂正能力を比較し訂正限界を超える符号系列が存在する
    ことを検出する訂正不能検出部と、 前記共通消失位置から算出された共通訂正行列と前記共
    通消失位置を基に、受信した前記符号データの全符号系
    列に対し同一消失位置の消失訂正処理を行う訂正処理部
    と、を具備することを特徴とする誤り訂正処理装置。
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